JP3065371B2 - 合金型温度ヒュ−ズ - Google Patents
合金型温度ヒュ−ズInfo
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- JP3065371B2 JP3065371B2 JP3072504A JP7250491A JP3065371B2 JP 3065371 B2 JP3065371 B2 JP 3065371B2 JP 3072504 A JP3072504 A JP 3072504A JP 7250491 A JP7250491 A JP 7250491A JP 3065371 B2 JP3065371 B2 JP 3065371B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒュ−ズエレメントに低
融点可溶合金片を用いた温度ヒュ−ズ、すなわち、合金
型温度ヒュ−ズに関するものである。
融点可溶合金片を用いた温度ヒュ−ズ、すなわち、合金
型温度ヒュ−ズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヒュ−ズエレメントに低融点可溶合金片
を用いた温度ヒュ−ズ、すなわち、合金型温度ヒュ−ズ
においては、当該温度ヒュ−ズによって保護しようとす
る電気機器が過電流によって発熱すると、その発生熱に
よって温度ヒュ−ズの低融点可溶合金片が溶断し、その
溶断に基づく通電遮断により電気機器の異常発熱を未然
に防止している。
を用いた温度ヒュ−ズ、すなわち、合金型温度ヒュ−ズ
においては、当該温度ヒュ−ズによって保護しようとす
る電気機器が過電流によって発熱すると、その発生熱に
よって温度ヒュ−ズの低融点可溶合金片が溶断し、その
溶断に基づく通電遮断により電気機器の異常発熱を未然
に防止している。
【0003】この合金型温度ヒュ−ズの低融点可溶合金
片の溶断機構は、低融点可溶合金片が溶融され、この溶
融合金とリ−ド導体との間に作用する界面エネルギ−と
溶融合金自体に作用する表面エネルギ−とによって溶融
合金がリ−ド線先端を核として球状化され、この球状化
により溶融合金が分断されることにあり、この分断と同
時に分断溶融合金間にア−クが発生し、その球状化の進
行にしたがい分断間距離がア−ク遮断距離に達すると、
そのア−クの遮断によって実質上通電が遮断される。
片の溶断機構は、低融点可溶合金片が溶融され、この溶
融合金とリ−ド導体との間に作用する界面エネルギ−と
溶融合金自体に作用する表面エネルギ−とによって溶融
合金がリ−ド線先端を核として球状化され、この球状化
により溶融合金が分断されることにあり、この分断と同
時に分断溶融合金間にア−クが発生し、その球状化の進
行にしたがい分断間距離がア−ク遮断距離に達すると、
そのア−クの遮断によって実質上通電が遮断される。
【0004】上記溶融合金の球状化分断においては、溶
融合金とリ−ド線との間に作用する界面エネルギ−が大
であるほど、球状化分断をより、迅速,スム−ズに行わ
せ得る。而るに、溶融合金とリ−ド線との間に作用する
全界面エネルギ−は、溶融合金表面とリ−ド線表面との
境界線の長さに略比例し、低融点可溶合金片の線径に比
べて、リ−ド線の線径が余り小さいと、その境界線の長
さが短くなり、その全界面エネルギ−が小となって、溶
融合金の球状化分断が生じ難くなるので、リ−ド線径を
ある程度太くする必要がある。
融合金とリ−ド線との間に作用する界面エネルギ−が大
であるほど、球状化分断をより、迅速,スム−ズに行わ
せ得る。而るに、溶融合金とリ−ド線との間に作用する
全界面エネルギ−は、溶融合金表面とリ−ド線表面との
境界線の長さに略比例し、低融点可溶合金片の線径に比
べて、リ−ド線の線径が余り小さいと、その境界線の長
さが短くなり、その全界面エネルギ−が小となって、溶
融合金の球状化分断が生じ難くなるので、リ−ド線径を
ある程度太くする必要がある。
【0005】上記合金型温度ヒュ−ズとしては、各種形
式のものが使用されている。図4は箱型ケ−スタイプを
示し、互いに、並行なリ−ド線1',1'間の先端に低融
点可溶合金片2'を橋設し、該低融点可溶合金片2'上に
フラックス3'塗布し、該フラックス塗布低融点可溶合
金片を箱型ケ−ス4'で包囲し、ケ−ス開口とリ−ド線
との間を接着剤5'で封止してある。
式のものが使用されている。図4は箱型ケ−スタイプを
示し、互いに、並行なリ−ド線1',1'間の先端に低融
点可溶合金片2'を橋設し、該低融点可溶合金片2'上に
フラックス3'塗布し、該フラックス塗布低融点可溶合
金片を箱型ケ−ス4'で包囲し、ケ−ス開口とリ−ド線
との間を接着剤5'で封止してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】温度ヒュ−ズを電気機
器に接続する場合、通常その電気機器の温度ヒュ−ズ接
続用線と温度ヒュ−ズのリ−ド線とを捩じり合わせうえ
でハンダ付けしている。しかしながら、この捩じり合わ
せの際、温度ヒュ−ズのリ−ド線に捩じりモ−メントが
作用し、上記溶融合金の球状化分断を迅速,スム−ズに
行わせ得るに足る線径のリ−ド線の下ではリ−ド線の捩
じり剛性が大であるために、そのモ−メントが図4にお
いてリ−ド線と封止接着剤との界面に伝達されて、その
界面が剥離される畏れがある。かかる界面剥離のもとで
はケ−ス内の気密性が喪失され、低融点可溶合金片の酸
化が余儀なくされ、合金型温度ヒュ−ズの的確な作動を
保証し難い。
器に接続する場合、通常その電気機器の温度ヒュ−ズ接
続用線と温度ヒュ−ズのリ−ド線とを捩じり合わせうえ
でハンダ付けしている。しかしながら、この捩じり合わ
せの際、温度ヒュ−ズのリ−ド線に捩じりモ−メントが
作用し、上記溶融合金の球状化分断を迅速,スム−ズに
行わせ得るに足る線径のリ−ド線の下ではリ−ド線の捩
じり剛性が大であるために、そのモ−メントが図4にお
いてリ−ド線と封止接着剤との界面に伝達されて、その
界面が剥離される畏れがある。かかる界面剥離のもとで
はケ−ス内の気密性が喪失され、低融点可溶合金片の酸
化が余儀なくされ、合金型温度ヒュ−ズの的確な作動を
保証し難い。
【0007】本発明の目的は、低融点可溶合金片の球状
化分断を迅速,スム−ズに行わしめ得ると共にリ−ド線
に捩じりモ−メントが作用しても、リ−ド線と封止接着
剤との界面の剥離をよく防止し得る合金型温度ヒュ−ズ
を提供することにある。
化分断を迅速,スム−ズに行わしめ得ると共にリ−ド線
に捩じりモ−メントが作用しても、リ−ド線と封止接着
剤との界面の剥離をよく防止し得る合金型温度ヒュ−ズ
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る合金型温度
ヒュ−ズは、リ−ド線間に低融点可溶合金片を接続し、
該低融点可溶合金片をケ−スで包囲し、該ケ−スの開口
とリ−ド線との間を接着剤で封止した温度ヒュ−ズ、ま
たは、リ−ド線間に低融点可溶合金片を接続し、該低融
点可溶合金片を絶縁物で被覆した温度ヒュ−ズにおい
て、外部の断面円形のリ−ド線部分を他の断面円形のリ
−ド線部分に較べて細くし、該他の断面円形のリ−ド線
部分の線径を上記低融点可溶合金片の線径の0.7〜
1.3倍としたことを特徴とする構成である。
ヒュ−ズは、リ−ド線間に低融点可溶合金片を接続し、
該低融点可溶合金片をケ−スで包囲し、該ケ−スの開口
とリ−ド線との間を接着剤で封止した温度ヒュ−ズ、ま
たは、リ−ド線間に低融点可溶合金片を接続し、該低融
点可溶合金片を絶縁物で被覆した温度ヒュ−ズにおい
て、外部の断面円形のリ−ド線部分を他の断面円形のリ
−ド線部分に較べて細くし、該他の断面円形のリ−ド線
部分の線径を上記低融点可溶合金片の線径の0.7〜
1.3倍としたことを特徴とする構成である。
【0009】
【作用】低融点可溶合金片を接合するリ−ド線部分の線
径を低融点可溶合金片の線径に略等しくしているので、
低融点可溶合金片の溶融時での溶融合金表面とリ−ド線
表面との境界線長さを充分に確保でき、溶融合金とリ−
ド線との間に充分な界面エネルギ−を作用させ得、溶融
合金の球状化分断を迅速,スム−ズに行わせ得る。又、
外部のリ−ド線部分を細くしてあるから、そのリ−ド線
部分に捩じりモ−メントが作用した時の最大捩じり応力
を大きくし得、そのリ−ド線部分の捩じれ変形によって
捩じれモ−メントが、リ−ド線と封止接着剤との界面に
伝達するのを抑制でき、その界面剥離を防止できる。
径を低融点可溶合金片の線径に略等しくしているので、
低融点可溶合金片の溶融時での溶融合金表面とリ−ド線
表面との境界線長さを充分に確保でき、溶融合金とリ−
ド線との間に充分な界面エネルギ−を作用させ得、溶融
合金の球状化分断を迅速,スム−ズに行わせ得る。又、
外部のリ−ド線部分を細くしてあるから、そのリ−ド線
部分に捩じりモ−メントが作用した時の最大捩じり応力
を大きくし得、そのリ−ド線部分の捩じれ変形によって
捩じれモ−メントが、リ−ド線と封止接着剤との界面に
伝達するのを抑制でき、その界面剥離を防止できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1の(イ)は本発明の実施例を示す縦断面図、図1の
(ロ)は図1の(イ)におけるロ−ロ断面図である。
1の(イ)は本発明の実施例を示す縦断面図、図1の
(ロ)は図1の(イ)におけるロ−ロ断面図である。
【0011】図1において、1はリ−ド線であり、本体
部11と本体部11よりも線径の小な細径部12とを有
し、互いに並行に配設してある。2はリ−ド導体1,1
間の先端に溶接により橋設した低融点可溶合金片であ
り、この低融点可溶合金片2の線径(断面が非円形の場
合は、同一断面積の円形断面の径)R1に対し、リ−ド線
1の本体部11の径R2をR2=(0.7〜1.3)
R1、好ましくは(0.7〜1.1)R1としてある。3
は低融点可溶合金片2上に塗布したフラックスである。
4は箱型ケ−ス例えば、セラミックスケ−スであり、フ
ラックス塗布低融点可溶合金片2を包囲している。5は
リ−ド導体1とケ−ス開口とを封止した接着剤、例え
ば、エポキシ樹脂であり、リ−ド線本体部11をこの封
止接着剤5に埋入し、リ−ド線細径部12を封止接着剤
5の外部に配設してある。
部11と本体部11よりも線径の小な細径部12とを有
し、互いに並行に配設してある。2はリ−ド導体1,1
間の先端に溶接により橋設した低融点可溶合金片であ
り、この低融点可溶合金片2の線径(断面が非円形の場
合は、同一断面積の円形断面の径)R1に対し、リ−ド線
1の本体部11の径R2をR2=(0.7〜1.3)
R1、好ましくは(0.7〜1.1)R1としてある。3
は低融点可溶合金片2上に塗布したフラックスである。
4は箱型ケ−ス例えば、セラミックスケ−スであり、フ
ラックス塗布低融点可溶合金片2を包囲している。5は
リ−ド導体1とケ−ス開口とを封止した接着剤、例え
ば、エポキシ樹脂であり、リ−ド線本体部11をこの封
止接着剤5に埋入し、リ−ド線細径部12を封止接着剤
5の外部に配設してある。
【0012】上記において、リ−ド線細径部12の半径
をrとすると、リ−ド線1に捩じれモ−メントMが作用
したときにリ−ド線細径部12に発生する最大剪断応力
τ(リ−ド線細径部の最外周に発生する応力)は、 τ=2M/πr3 (1) で与えられる。
をrとすると、リ−ド線1に捩じれモ−メントMが作用
したときにリ−ド線細径部12に発生する最大剪断応力
τ(リ−ド線細径部の最外周に発生する応力)は、 τ=2M/πr3 (1) で与えられる。
【0013】而るに、リ−ド線に捩じれモ−メントが作
用しても、リ−ド線細径部12及びリ−ド線本体部11
を共に断面円形にし、かつリ−ド線本体部11の径を低
融点可溶合金片の径の0.7〜1.3倍に抑えての条件
のもとでリ−ド線細径部の線径をリ−ド線本体部11の
線径よりも細くしてあるから、その境界での捩じれ剛性
の急峻な変化を充分に排除してその境界の捩じれ集中に
よる破断をよく防止でき、リ−ド線細径部の全長にわた
り上記式(1)の剪断応力τを一様に作用させ得、この
式(1)の剪断応力τを大にし得て(リ−ド線細径部の
半径rが小であるため)、リ−ド線細径部を全長にわた
り一様に充分に捩じれ変形させ得てその捩じれ変形によ
り捩じれモ−メントをよく吸収でき、リ−ド線1と封止
接着剤5との接着界面に捩じれモ−メントが伝達される
のをよく防止でき、接着界面に作用する捩じれモ−メン
トを充分に小さくできる。その接着界面に作用するモ−
メントをm、接着界面におけるリ−ド線1の線径をR、
接着界面に作用する剪断応力をτ’、接着界面の長さ
(封止接着剤の厚み)をtとすれば、2πRτ’tR=
m、従って、 τ’=m/2πR2t (2) である。
用しても、リ−ド線細径部12及びリ−ド線本体部11
を共に断面円形にし、かつリ−ド線本体部11の径を低
融点可溶合金片の径の0.7〜1.3倍に抑えての条件
のもとでリ−ド線細径部の線径をリ−ド線本体部11の
線径よりも細くしてあるから、その境界での捩じれ剛性
の急峻な変化を充分に排除してその境界の捩じれ集中に
よる破断をよく防止でき、リ−ド線細径部の全長にわた
り上記式(1)の剪断応力τを一様に作用させ得、この
式(1)の剪断応力τを大にし得て(リ−ド線細径部の
半径rが小であるため)、リ−ド線細径部を全長にわた
り一様に充分に捩じれ変形させ得てその捩じれ変形によ
り捩じれモ−メントをよく吸収でき、リ−ド線1と封止
接着剤5との接着界面に捩じれモ−メントが伝達される
のをよく防止でき、接着界面に作用する捩じれモ−メン
トを充分に小さくできる。その接着界面に作用するモ−
メントをm、接着界面におけるリ−ド線1の線径をR、
接着界面に作用する剪断応力をτ’、接着界面の長さ
(封止接着剤の厚み)をtとすれば、2πRτ’tR=
m、従って、 τ’=m/2πR2t (2) である。
【0014】而るに、リ−ド線細径部12の捩じれ変形
により捩じれモ−メントを吸収し得て上記mを小にで
き、しかも、リ−ド線本体部11を封止接着剤5に埋入
して上記第2式でのRを大にしてあるから、リ−ド線1
と封止接着剤5との接着界面に作用する剪断応力をτ'
を充分に小にでき、その接着界面の剥離をよく防止でき
る。
により捩じれモ−メントを吸収し得て上記mを小にで
き、しかも、リ−ド線本体部11を封止接着剤5に埋入
して上記第2式でのRを大にしてあるから、リ−ド線1
と封止接着剤5との接着界面に作用する剪断応力をτ'
を充分に小にでき、その接着界面の剥離をよく防止でき
る。
【0015】上記合金型温度ヒュ−ズにおいては、リ−
ド線本体部11の線径を低融点可溶合金片2の線径の
0.7倍以上としてあるから、当該温度ヒュ−ズ作動時
での溶融合金表面とリ−ド線表面との境界線長さを低融
点可溶合金片の外周長さ(境界線の最大長さ)に略等し
くでき、その境界に作用する界面エネルギ−を大きくで
き、溶融合金を迅速、スム−ズに球状化分断できる。
ド線本体部11の線径を低融点可溶合金片2の線径の
0.7倍以上としてあるから、当該温度ヒュ−ズ作動時
での溶融合金表面とリ−ド線表面との境界線長さを低融
点可溶合金片の外周長さ(境界線の最大長さ)に略等し
くでき、その境界に作用する界面エネルギ−を大きくで
き、溶融合金を迅速、スム−ズに球状化分断できる。
【0016】又、リ−ド線本体部11の線径を低融点可
溶合金片2の線径の1.3倍以下、好ましくは1.1倍
以下としてあるから、ケ−ス4の厚みを薄くでき、温度
ヒュ−ズ本体部の薄型化をよく保証できる。
溶合金片2の線径の1.3倍以下、好ましくは1.1倍
以下としてあるから、ケ−ス4の厚みを薄くでき、温度
ヒュ−ズ本体部の薄型化をよく保証できる。
【0017】上記リ−ド線1には部分的に細線加工した
もの、本体部11と細径部12とをハンダ付け又は溶接
したもの、或いは本体部11と細径部12とをかしめ接
合したもの等を使用できる。この場合、リ−ド線本体部
11と細径部12とを接合する前に、リ−ド線本体の先
端間に低融点可溶合金片を橋設し、この低融点可溶合金
片にフラックスを塗布し、このフラックス塗布低融点可
溶合金片にケ−スを被せ、ケ−ス開口とリ−ド線との間
を接着剤で封止したのち、リ−ド線本体部にリ−ド線細
径部を接続することもでき、この場合、リ−ド線本体部
を封止接着剤から1〜10mm程度突出させておくこと
が好ましい。上記リ-ド線細径部の線径はリ-ド線本体部
の線径に対し、0.6〜0.2倍とすることが好まし
い。
もの、本体部11と細径部12とをハンダ付け又は溶接
したもの、或いは本体部11と細径部12とをかしめ接
合したもの等を使用できる。この場合、リ−ド線本体部
11と細径部12とを接合する前に、リ−ド線本体の先
端間に低融点可溶合金片を橋設し、この低融点可溶合金
片にフラックスを塗布し、このフラックス塗布低融点可
溶合金片にケ−スを被せ、ケ−ス開口とリ−ド線との間
を接着剤で封止したのち、リ−ド線本体部にリ−ド線細
径部を接続することもでき、この場合、リ−ド線本体部
を封止接着剤から1〜10mm程度突出させておくこと
が好ましい。上記リ-ド線細径部の線径はリ-ド線本体部
の線径に対し、0.6〜0.2倍とすることが好まし
い。
【0018】本発明は、図2に示す筒型ケ−スタイプに
も適用できる。図において、1,1は本体部11と細線
部12とからなるリ−ド線を、2はリ−ド線1,1の本
体部11,11間に接続した低融点可溶合金片を、3は
低融点可溶合金片2上に塗布したフラックスを、4はフ
ラックス塗布低融点可溶合金片上に挿通した筒状ケ−ス
を、筒状ケ−ス4の各端とリ−ド線本体部11との間を
封止した接着剤をそれぞれ示し、リ−ド線本体部11の
線径R2は低融点可溶合金片2の線径R1に対し、R2=
(0.7〜1.3)R1、好ましくは(0.7〜1.
1)R1とされ、細径部12の線径rは本体部11の線
径R2の0.2〜0.6倍とされている。
も適用できる。図において、1,1は本体部11と細線
部12とからなるリ−ド線を、2はリ−ド線1,1の本
体部11,11間に接続した低融点可溶合金片を、3は
低融点可溶合金片2上に塗布したフラックスを、4はフ
ラックス塗布低融点可溶合金片上に挿通した筒状ケ−ス
を、筒状ケ−ス4の各端とリ−ド線本体部11との間を
封止した接着剤をそれぞれ示し、リ−ド線本体部11の
線径R2は低融点可溶合金片2の線径R1に対し、R2=
(0.7〜1.3)R1、好ましくは(0.7〜1.
1)R1とされ、細径部12の線径rは本体部11の線
径R2の0.2〜0.6倍とされている。
【0019】更に、本発明は、図3に示すように、フラ
ックス塗布低融点可溶合金片に絶縁性樹脂を直接被覆し
たものにも適用できる。図において、1,1は本体部1
1と細線部12とからなるリ−ド線を、2はリ−ド線
1,1の本体部11,11間に接続した低融点可溶合金
片を、3は低融点可溶合金片2上に塗布したフラックス
を、6はフラックス塗布低融点可溶合金片上にディツピ
ング塗装等によって被覆した樹脂絶縁層をそれぞれ示
し、リ−ド線細径部12を樹脂絶縁層6の外部に配設し
てある。
ックス塗布低融点可溶合金片に絶縁性樹脂を直接被覆し
たものにも適用できる。図において、1,1は本体部1
1と細線部12とからなるリ−ド線を、2はリ−ド線
1,1の本体部11,11間に接続した低融点可溶合金
片を、3は低融点可溶合金片2上に塗布したフラックス
を、6はフラックス塗布低融点可溶合金片上にディツピ
ング塗装等によって被覆した樹脂絶縁層をそれぞれ示
し、リ−ド線細径部12を樹脂絶縁層6の外部に配設し
てある。
【0020】
【発明の効果】本発明の合金型温度ヒュ−ズは上述した
通りの構成であり、ケ−ス又は絶縁被覆層外のリ−ド線
部分を細くしてあるから、機器の温度ヒュ−ズ接続用線
とリ−ド線とを捩じり合わせの上ハンダ付けしても、そ
の際の捩じりモ−メントがリ−ド線と接着剤又は絶縁物
との接着界面に伝達されるのを、その細径部の捩じれ変
形によってよく抑制でき、しかもその界面でのリ−ド線
部分の線径を大にしてあるから、その界面に発生する剪
断応力をそれだけ小さくでき、この捩じれモ−メントの
抑制作用と界面応力低減作用との相乗作用によってその
界面剥離をよく防止できる。
通りの構成であり、ケ−ス又は絶縁被覆層外のリ−ド線
部分を細くしてあるから、機器の温度ヒュ−ズ接続用線
とリ−ド線とを捩じり合わせの上ハンダ付けしても、そ
の際の捩じりモ−メントがリ−ド線と接着剤又は絶縁物
との接着界面に伝達されるのを、その細径部の捩じれ変
形によってよく抑制でき、しかもその界面でのリ−ド線
部分の線径を大にしてあるから、その界面に発生する剪
断応力をそれだけ小さくでき、この捩じれモ−メントの
抑制作用と界面応力低減作用との相乗作用によってその
界面剥離をよく防止できる。
【0021】更に、低融点可溶合金片を接続するリ−ド
線部分の線径を低融点可溶合金片の線径の0.7倍以上
としてあるから、当該温度ヒュ−ズ作動時での溶融合金
表面とリ−ド線表面との境界線長さを低融点可溶合金片
の外周長さに略等しくでき、その境界に作用する界面エ
ネルギ−を大きくでき、溶融合金を迅速、スム−ズに球
状化分断できる。又、リ−ド線本体部の線径を低融点可
溶合金片の線径の1.3倍以下としてあるから、ケ−ス
の厚みを薄くでき、温度ヒュ−ズ本体部の薄型化をよく
保証できる。
線部分の線径を低融点可溶合金片の線径の0.7倍以上
としてあるから、当該温度ヒュ−ズ作動時での溶融合金
表面とリ−ド線表面との境界線長さを低融点可溶合金片
の外周長さに略等しくでき、その境界に作用する界面エ
ネルギ−を大きくでき、溶融合金を迅速、スム−ズに球
状化分断できる。又、リ−ド線本体部の線径を低融点可
溶合金片の線径の1.3倍以下としてあるから、ケ−ス
の厚みを薄くでき、温度ヒュ−ズ本体部の薄型化をよく
保証できる。
【図1】本発明の実施例を示す縦断面図(イ)並びに図
(イ)のロ−ロ断面図である。
(イ)のロ−ロ断面図である。
【図2】本発明の別実施例を示す説明図である。
【図3】本発明の他の別実施例を示す説明図である。
【図4】従来例を示す説明図である。
1 リ−ド線 11 リ−ド線の他の部分 12 細径部 2 低融点可溶合金片 4 ケ−ス 5 接着剤 6 絶縁被覆層
Claims (2)
- 【請求項1】リ−ド線間に低融点可溶合金片を接続し、
該低融点可溶合金片をケ−スで包囲し、該ケ−スの開口
とリ−ド線との間を接着剤で封止した温度ヒュ−ズにお
いて、封止接着剤より外部の断面円形のリ−ド線部分を
他の断面円形のリ−ド線部分に較べて細くし、該他の断
面円形のリ−ド線部分の線径を上記低融点可溶合金片の
線径の0.7〜1.3倍としたことを特徴とする合金型
温度ヒュ−ズ。 - 【請求項2】リ−ド線間に低融点可溶合金片を接続し、
該低融点可溶合金片を絶縁物で被覆した温度ヒュ−ズに
おいて、外部の断面円形のリ−ド線部分を他の断面円形
のリ−ド線部分に較べて細くし、該他の断面円形のリ−
ド線部分の線径を上記低融点可溶合金片の線径の0.7
〜1.3倍としたことを特徴とする合金型温度ヒュ−
ズ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP3072504A JP3065371B2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | 合金型温度ヒュ−ズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP3072504A JP3065371B2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | 合金型温度ヒュ−ズ |
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JPH04282523A JPH04282523A (ja) | 1992-10-07 |
JP3065371B2 true JP3065371B2 (ja) | 2000-07-17 |
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JP (1) | JP3065371B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4514669B2 (ja) | 2005-07-29 | 2010-07-28 | エヌイーシー ショット コンポーネンツ株式会社 | 温度ヒューズを用いた保護装置 |
-
1991
- 1991-03-11 JP JP3072504A patent/JP3065371B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH04282523A (ja) | 1992-10-07 |
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