JP2577231Y2 - 管形ヒューズ及びリード線付管形ヒューズ - Google Patents

管形ヒューズ及びリード線付管形ヒューズ

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JP2577231Y2
JP2577231Y2 JP1992087436U JP8743692U JP2577231Y2 JP 2577231 Y2 JP2577231 Y2 JP 2577231Y2 JP 1992087436 U JP1992087436 U JP 1992087436U JP 8743692 U JP8743692 U JP 8743692U JP 2577231 Y2 JP2577231 Y2 JP 2577231Y2
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conductive
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友啓 新沢
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株式会社シンゼット
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は各種の電気機器等に利
用される管形ヒューズ及びリード付管形ヒューズに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4及び図5に従来の管形ヒューズの構
造を示す。図4に示した管形ヒューズは導電キャップ1
の中心に孔が形成され、この孔に可溶体2を挿通し、導
電キャップ1の外側で半田3によって可溶体2を電気
的、機械的に導電キャップ1に接続し、可溶体2を絶縁
管4の軸芯位置に支持した構造としたものである。
【0003】図5に示した管形ヒューズは絶縁管4の端
部に可溶体2を引っ掛けておき、その上から導電キャッ
プ1を被せ、導電キャップ1の内に半田片を入れてお
き、この半田片を溶かすことにより可溶体2と導電キャ
ップ1とを半田付けする構造としたものである。何れの
構造にしても可溶体2は絶縁管4の内壁面に接触しない
ように支持している。つまり可溶体2が絶縁管4の内壁
に接触している場合は、可溶体2が過電流で発熱すると
その熱が絶縁管4に逃げ、規定の時間内に溶断しない状
態になるからである。
【0004】このため従来は絶縁管4の内径を大きく得
るために肉厚を小さくし、可及的に可溶体2が絶縁管4
の内壁に接触しない構造を採っている。 因みに長さL=20mmのヒューズの場合、肉厚t=0.5
〜0.7mm,内径D=3.3〜3.7mmφ,L=30mmのヒュ
ーズの場合、肉厚t=0.7〜0.9mm,内径D=4.1〜4.
5mmφ,L=38mmのヒューズの場合、肉厚t=0.9〜
1.2mm,内径D=6.6〜7.2mmφの絶縁管が用いられ
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかながら、絶縁管の
肉厚を薄く採ると、その強度が弱くなり、特に短絡遮断
試験時に可溶体が溶断したとき発生する衝撃によって破
損し、かけらが飛び散る等の事故が起きる不都合があ
る。このため従来は溶断時の衝撃によって絶縁管が破損
しない程度の肉厚に選定すると共に、可溶体を導電キャ
ップに半田付けする際に可及的に張力を与えた状態で半
田付けし、可溶体が張った状態で絶縁管内に支持される
ようにしている。このために可溶体の半田付けは手作業
に頼らなければならなくなり、製造に手間が掛かる欠点
がある。
【0006】更に、導電キャップ1は絶縁管4に対して
接着剤によって接着している。導電キャップ1を絶縁管
4に対して接着する場合、接着剤が絶縁管4の全周に廻
ると絶縁管4からの空気の逃げ道がなくなるため、可溶
体2が溶断する際の衝撃が絶縁管4を直撃し、この点で
も絶縁管4が破損し易い状態となる。このため導電キャ
ップ1の内側、または絶縁管4の端部に接着剤を塗る場
合、誤って接着剤を塗り過ぎるとその部品は不良品にな
ってしまうため注意を必要とし、製造上の問題点となっ
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案では絶縁管の肉
厚と内径とを同程度に採り、その強度を大きくすると共
に、可溶体は必ず絶縁管の内壁に接触するものとして、
予め溶断電流の小さい可溶体を選択する。これと共に絶
縁管の内端に周方向に切り込んだ溝を形成し、導電キャ
ップ内で溶かした半田に絶縁管の端部を挿入し、溝部分
に半田を浸し、溝に入り込んだ半田を硬化させて導電キ
ャップを絶縁管に固定する構造としたものである。
【0008】この考案の構造によれば、絶縁管の肉厚が
大きくなるから、その強度は大きくなり、可溶体の溶断
によって発生する衝撃に対して充分耐えるものとなる。
可溶体は本来選ぶべき径より小さい径の可溶体を選択す
るから、可溶体が絶縁管の内壁に接触しても規定の電流
値近辺で溶断させることができる。また導電キャップと
絶縁管は半田によって固定されるから製造が容易とな
る。特に導電キャップ内で半田を溶かしておき、この溶
けた半田に絶縁管の端部を挿入すればよいから自動化が
容易に行える利点が得られる。
【0009】
【実施例】図1にこの考案の一実施例を示す。図中1は
導電キャップ、2は可溶体、3は半田、4は絶縁管を示
す点は従来の技術の説明と同じである。この考案の特徴
とする構造は絶縁管4の形状にある。つまり、この考案
では絶縁管4の内径Dと肉厚tとをほゞ等しく選定す
る。因みに長さL=20mmの管形ヒューズに用いる絶縁
管としては肉厚t=1.5mm,内径D=1.7mmφに選定し
た。また長さL=30mmの管形ヒューズに用いる絶縁管
としては肉厚t=1.9mm,内径D=2.0mmφに選定し
た。長さL=38mmの管形ヒューズに用いる絶縁管とし
ては肉厚t=3.4mm,内径D=2.4mmφに選定した。
【0010】更に、この考案では絶縁管4の両端の外周
に周方向に切り込んだ溝4Aを形成する。溝4Aは18
0°対向して端部に2本あるいは120°間隔で3本形
成する。絶縁管4の中空孔に可溶体2を挿通し、可溶体
2を折り曲げて絶縁管4に仮止めする。導電キャップ1
には半田片を挿入し、加熱して半田片を溶かし溶解した
状態にする。溶解した状態の半田3の中に可溶体2を支
持した絶縁管4の一端側を挿入する。この挿入によって
半田は絶縁管4に形成した溝4Aに入り込み、また可溶
体にも接触する。この状態で半田3を硬化させることに
より、導電キャップ1と絶縁管4とは半田3によって強
固に結合される。つまり溝4Aに入り込んだ半田3が硬
化することにより導電キャップ1と絶縁管4とは強固に
結合され、絶縁管4は抜け出すことはない。絶縁管4の
他方の端部にも同様の方法で導電キャップ1を装着し、
管形ヒューズが完成する。
【0011】図3はリード線付管形ヒューズの構造を示
す。この実施例では導電キャップ1の内径を絶縁管4の
外径よりリード線5の直径分だけ大きい径に選定し、リ
ード線5を導電キャップ1に絶縁管4との間に挟み込
む。この状態で導電キャップ1内で半田3を溶かすこと
により半田3は可溶体2と導電キャップ1との間及び可
溶体2とリード線5との間が電気的機械的に結合され
る。
【0012】
【考案の効果】以上説明したようにこの考案によれば絶
縁管4の肉厚tを絶縁管4の内径Dにほゞ等しい程度に
選定したから従来より肉厚が大きくなる。この結果、可
溶体2が溶断する際の衝撃によって絶縁管4が破損する
ことはない。またこの考案の管形ヒューズは絶縁管4の
両端が半田3によって密封されるが、管の肉厚tが大き
いから、強度が強いため可溶体2が破損するような事故
が起きることはない。
【0013】またこの考案では絶縁管4に溝4Aを形成
したから、半田3と溝4Aとの係合によって導電キャッ
プ1が絶縁管4から抜け出ることはない。よって耐久性
の高い管形ヒューズを提供することができる。更に、こ
の考案によれば導電キャップ1の中で半田3を溶かして
おき、この溶けた半田の中に絶縁管4の端部を挿入する
か、または導電キャップ1に絶縁管4を挿入して半田片
を溶かすか、何れかを採ればよいから自動組立が可能と
なる利点も得られる。
【0014】更にまた、この考案では絶縁管4の肉厚を
大きくするために内径を小さくしたから、可溶体2は必
ず絶縁管4の内壁に接触することになる。このため可溶
体2の直径を本来選択すべき直径より細い可溶体を選択
することにより、所定の電流で規定の時間内に溶断する
ヒューズを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す分解斜視図。
【図2】この考案による管形ヒューズの完成状態を示す
断面図。
【図3】この考案の請求項2で提案するリード線付管形
ヒューズの構造を説明するための断面図。
【図4】従来の技術を説明するための断面図。
【図5】従来の技術を説明するための断面図。
【符号の説明】
1 導電キャップ 2 可溶体 3 半田 4 絶縁管 4A 溝 5 リード線

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.管の内径と肉厚とを同程度に選定す
    ると共に両端部外周に周方向に切り込まれた溝を具備し
    た絶縁管と、 B.この絶縁管の中空孔に挿通された導電性可溶体と、 C.上記絶縁管の両端に取付けられた上記導電性可溶体
    の両端に電気的に接続された導電キャップと、 D.この導電キャップ内で溶かされ、硬化後上記導電キ
    ャップと導電性可溶体との間を電気的に接続すると共
    に、上記絶縁管の外周に形成された溝に侵入して硬化す
    ることにより導電キャップと絶縁管との間の機械的結合
    強度を高める半田と、 によって構成した管形ヒューズ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の管形ヒューズにおいて導
    電キャップの内壁と、絶縁管の外周面との間に一端部が
    挟み込まれ、上記半田によって導電キャップと導電性可
    溶体の各一端との間に電気的機械的に接続されたリード
    線を具備した構造を特徴とするリード付管形ヒューズ。
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JP5422335B2 (ja) * 2009-10-15 2014-02-19 矢崎総業株式会社 ヒューズ
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US4540969A (en) * 1983-08-23 1985-09-10 Hughes Aircraft Company Surface-metalized, bonded fuse with mechanically-stabilized end caps
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