JP4036630B2 - ヒューズおよびヒューズの製造方法 - Google Patents

ヒューズおよびヒューズの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒューズおよびヒューズの製造方法に関し、例えば、面実装型に適したヒューズおよびヒューズの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気回路や電子装置に過電流が流れたとき、その回路や装置が破損しないように保護するものとして、従来よりヒューズが使用されている。その原理は、過電流によりヒューズが自己発熱して溶断し、ヒューズの下流側にある回路素子や電気部品に至る電流経路を遮断するものである。例えば、ガラス管型ヒューズを含む管ヒューズは、その円筒絶縁部材(外筒)の内部に配されたヒューズが溶断することで、回路を遮断している。
【0003】
通常、管ヒューズは、その円筒絶縁部材の両端に配されたキャップの内側に、あらかじめハンダを溶着させ、外筒にストレスがかからないような状態でヒューズ線を装着した後、これらのハンダを溶融して、ヒューズ線をキャップに電気的および機械的に固定している。
【0004】
図7は、実開平5-8856号公報に記載された気密型線ヒューズの構成を示している。このヒューズでは、気密端子107A,107Bのいずれか一方を、ハンダ110を用いて、あらかじめ金属筒112にハンダ付けしておく。そして、従来より用いられている非気密型ヒューズ101を、金属筒112の内部の所定位置に収容し、これら非気密型ヒューズ101と金属筒112の隙間に樹脂111(ウレタン樹脂の発泡剤)を充填する。
【0005】
非気密型ヒューズ101の円筒104の両端には、リード線108A,108Bが接続されたキャップ102A,102Bが圧入され、気密端子107A,107Bそれぞれと金属筒112を、ハンダ110を用いてハンダ付けをするとともに、これらの端子とリード線108A,108Bとの間も、ハンダ109によってハンダ付けする。なお、非気密型ヒューズ101において、可溶体としてのヒューズ線121は、ハンダ103A,103Bによってキャップ102A,102Bにハンダ付けされている。
【0006】
また、図8は、特開平7−254347号公報に記載されたヒューズの構造を示している。同図に示すヒューズは、耐熱材からなる絶縁板201の表面に等間隔で穿った4個の透孔を有し、絶縁板201の両端に、各々1個の透孔を持つ導電板202を重ね、これら4個の透孔にハトメ203を打込んで固定して、絶縁板201と導電板202を一体化している。また、ハトメ203の小孔に線材可溶素子204を順次、挿通させ、この線材可溶素子204の入出部分を、導電板202の表面に半田210で接合した線材可溶素子付き保持体Aを形成している。保持体Aは、絶縁筒205内に設置され、絶縁筒205の両端には、ハンダ210で相互に接続された座金206、および導電カップ状口金207が固着されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のヒューズはいずれも、円筒104、あるいは絶縁筒205内にハンダ付けによってヒューズ線を固定しているため、ハンダの融点(最高でも300ーC程度)と、そのヒューズの実装時の温度環境を考慮した場合、その耐熱温度が低いという問題がある。
【0008】
特開平7−254347号公報に記載されたヒューズの場合、図8に示すように、その構造上、複雑な製造工程を経る必要があり、ハンダ付けにも特別の熟練が必要となって、作業時間が長くなるという問題がある。また、かかるハンダには、人体等に有害で、環境汚染物質として使用規制されている重金属の鉛が含有されている。
【0009】
このため、ハンダを銅系の溶接片に置き換える方法もとられているが、ここで問題となるのは、溶接時におけるヒューズ線の固定方法である。すなわち、溶接による接合には、ヒューズ線と溶接片を合金化して接合の信頼性を高めるとともに、ヒューズ線に対して架張した一定のテンションを保持したまま溶接を行う必要がある。ところが、ヒューズ線を機械的に保持するための製造設備は大型化し、搬送時における障害発生の原因にもなる、という問題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ヒューズ線保持のための特別な製造設備を不要とし、面実装する際にも、融点温度による制約のない信頼性の高いヒューズおよびヒューズの製造方法を提供することである。
【0011】
また、本発明の他の目的は、複雑な工程を経ることなく、より小型で面実装に適したヒューズを簡単に製造できるヒューズの製造方法を提供することである。
【0012】
かかる目的を達成し、上述した課題を解決する一手段として、例えば、以下の構成を備える。すなわち、ヒューズ線を収納可能な筒状部材と、上記筒状部材の両端部に配設され、上記ヒューズ線が貫通可能な孔部を有する導電性のキャップ状電極と、上記孔部間に上記筒状部材を貫通して架張されたヒューズ線と、上記孔部に挿入されて上記キャップ状電極に接合する高融点金属部材とを備え、上記高融点金属部材は、その一部が上記キャップ状電極より突出するよう上記孔部に挿入されるとともに、上記ヒューズ線を上記キャップ状電極の外部へ導出するための軸方向に延びる溝部を有し、かつ、上記高融点金属部材を溶融して上記孔部を塞ぐことで、上記キャップ状電極と上記ヒューズ線とを接合してなることを特徴とする。
【0013】
例えば、上記溝部を通して上記キャップ状電極の外部へ導出した上記ヒューズ線を、上記突出した高融点金属部材に絡げて固定することを特徴とする。
【0014】
また、例えば、上記溝部を通して上記キャップ状電極の外部へ導出した上記ヒューズ線を上記溝部内に収容した後、その溝部を潰して上記ヒューズ線を固定することを特徴とする。
【0015】
さらに、例えば、高融点金属部材は、その中央部の径が端部の径より大きくなるよう円錐台形を合体した形状を有することを特徴とする。また、例えば、上記高融点金属部材の先端部は、その断面寸法が上記孔部の穴径よりも小さくなるよう細めた形状を有することを特徴とする。
【0016】
また、ヒューズ線を収納可能な筒状部材の両端部に、そのヒューズ線が貫通可能な孔部を有する導電性のキャップ状電極を固着し、上記孔部間に上記筒状部材を貫通させてヒューズ線を架張し、軸方向に延びる溝部を有する高融点金属部材を、その一部が上記キャップ状電極より突出するよう上記孔部に挿入し、上記溝部を通して上記ヒューズ線を上記キャップ状電極の外部へ導出し、上記導出したヒューズ線を上記突出した上記高融点金属部材に絡げて固定し、上記高融点金属部材を溶融して上記孔部を塞ぐことで、上記キャップ状電極と上記ヒューズ線とを接合することを特徴とする。
【0017】
さらにまた、ヒューズ線を収納可能な筒状部材の両端部に、そのヒューズ線が貫通可能な孔部を有する導電性のキャップ状電極を固着し、上記孔部間に上記筒状部材を貫通させてヒューズ線を架張し、軸方向に延びる溝部を有する高融点金属部材を上記孔部に挿入し、上記溝部を通して上記ヒューズ線を上記キャップ状電極の外部へ導出し、上記導出したヒューズ線を上記溝部内に収容した後、その溝部を潰して上記ヒューズ線を固定し、上記高融点金属部材を溶融して上記孔部を塞ぐことで、上記キャップ状電極と上記ヒューズ線とを接合することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施の形態の例を詳細に説明する。
【0019】
[実施の形態1]
最初に、本発明に係る実施の形態の例としての実施の形態1について説明する。図1は、本実施の形態1に係るヒューズ、特に表面実装に適したヒューズの組み立て工程の一部を示している。同図の(a)は、ヒューズ線ケースとして機能するセラミック製の筒状部材1と、その筒状部材1の両端に挿入され、導電性金属で形成されるとともに、その端面の中央部に孔(電極穴)4a,4bが設けられた電極キャップ2a,2bとからなるヒューズ本体に、ヒューズ線3を挿通させる工程を示している。また、同図の(b)は、ヒューズ線3を電極キャップ2a,2b間に張り渡したときの、ヒューズの断面構成図である。
【0020】
なお、図1では、電極キャップ2a,2b間において、ヒューズ線3が筒状部材1の軸中心線に対して斜め方向に張り渡されているが、その架張方向は、ヒューズ線3が電極キャップ2a,2b間に渡っている限り任意であり、例えば、軸に平行に張っても何ら問題はない。
【0021】
ここでは、電極キャップ2a,2bに、銅(Cu)、あるいは銅合金を用いている。また、電極キャップ2a,2bは、筒状部材1に接着剤で固定することが望ましい。接着剤としては、例えば、非導電性のエポキシ樹脂やポリイミド樹脂等を用いることができ、これらの樹脂を接着剤として用いることで、機械的な安定と保護、および固着を図っている。
【0022】
電極キャップ2a,2bには、ケース挿入前、あるいは挿入後に所定径の孔4a,4bを、例えば、プレス加工等によって空ける。この孔の径は、筒状部材1の筒内径以下であり、ヒューズ線3を貫通させるのに十分で、かつ、後述する溶接片を所定位置に保持できる径であれば、その大きさに制限はない。
【0023】
ヒューズ線3は、例えば、単線、複線、撚り線、コイニング状の線等、その仕様に応じた任意の形状、性能のものを用いることができる。
【0024】
図2,図3は、図1に示す工程に続いて行われる工程を示している。すなわち、図2に示す工程では、孔4a,4bの位置に、高融点接合材からなる溶接片5a,5bを位置決めし、これらの溶接片5a,5b各々を、図中の矢印方向に移動して、孔4a,4b内に挿入する。また、図3は、図1に示す工程で架張したヒューズ線3を、図2の工程で挿入した溶接片に固定した様子を示している。
【0025】
より具体的には、図3に示す工程では、既に電極キャップ2a,2b間に架張されたヒューズ線3の一方の端部(電極キャップ2aの孔4aより、ヒューズ本体の外部に延びる部分)を、溶接片5aの表面に軸方向に走るように設けられた溝6に通し、それを、孔に挿入された溶接片5aの内、電極キャップ2aの端面より突き出た部分の円周に沿って絡げる(巻き付ける)。
【0026】
ヒューズ線3の他方の端部についても、上記と同様の方法で、溶接片5bの表面に設けた溝を通して、そのヒューズ線3を溶接片5bに絡げる。
【0027】
溶接片5a,5bの形状は、孔4a,4bへの挿入後においても、孔4a,4bよりヒューズ本体内部に埋没せずに、溶接片5a,5bの一部が電極キャップ2a,2bの端面より突出するよう、その中央部の径が端部の径よりも太くなっている(図2参照)。
【0028】
また、溶接片5a,5bの先端部(上記孔内に押し込まれない側の端部、すなわち、電極キャップの端面より外部へ突出する部分)の断面寸法は、例えば、孔4a,4bの穴径よりも小さくなるよう細めた形状とすることで、後述するアークの集中を容易にする。
【0029】
さらに、溶接片5a,5bの一方の端部あるいは両端部は、電極キャップ2a,2bの孔部形状に合わせた形状に成形されていることが望ましい。例えば、孔4a,4bの形状が、図1(b)に示す形状を有する場合、溶接片5a,5bの端部、すなわち、孔内部へ挿入される部位を、テーパ状に徐々に細くなる円錐台形形状に成形する。そして、この円錐台形形状部分を孔内に押し込む等することで、溶接片5a,5bを仮固定する。
【0030】
溶接片5a,5bは、高融点接合材(例えば、融点が300ーC以上の、鉛を含有しない導電性金属)からなり、例えば、銅(Cu)等を用いることができる。なお、溶接片5a,5bの材質は、上記の例に限定されるものではなく、経時変化の少ない銀(Ag)等を用いても良く、金(Au)、または安価なアルミニウム(Al)や亜鉛(Zn)等、他の導電性金属を用いてもよいことは言うまでもない。
【0031】
ヒューズ製造の最終工程では、その先端部分が円錐台形形状の溶接片5a,5bの頭部を狙って、例えば、アークスポット溶接機、あるいはレーザ溶接機により、図3において矢印10a,10bで示すように、アークを発生させ、あるいはレーザを照射する等して、溶接片5a,5bを加熱し、溶融させる。
【0032】
その結果、ヒューズ線3、電極キャップ2a,2bの表面の一部等が溶融して接合するので、図4に断面構造として示すように、接合部材としての溶接片5a,5bが溶融して、電極キャップ2a,2bの孔部をほぼ塞ぎ、筒状部材1のヒューズ線3のある筒内が密閉された状態の密閉状ケーシングが完成する。
【0033】
なお、上記の工程を経て得られたヒューズでは、電極キャップ2a,2b、溶接片5a,5bが露出するため、その後、必要に応じて表面処理を行うようにしてもよい。
【0034】
そこで、本実施の形態1に係るヒューズの製造工程をまとめると、以下のようになる。
(工程1)ヒューズ線ケースとして機能するセラミック製の筒状部材1、および筒状部材1の両端に挿入される、導電性金属からなる電極キャップ2a,2bを用意する。
(工程2)例えば、非導電性のエポキシ樹脂やポリイミド樹脂等を接着剤として用いて、筒状部材1の両端に電極キャップ2a,2bを固着し、それらの機械的安定と保護を図る。
(工程3)固着された電極キャップ2a,2bの孔4a,4b間にヒューズ線3を貫通させて張り渡す(架張する)。
(工程4)孔4a,4bの位置に溶接片5a,5bを位置決めし、それらを孔内に押し込むとともに、溶接片5a,5bの表面に設けた溝6を通して電極キャップ2a,2bの端面から外部に出ているヒューズ線を、孔に挿入された状態の溶接片5a,5bの突出した部分の円周に沿って絡げる。
(工程5)溶接片5a,5bの頭部を狙って、例えば、アークを発生させ、あるいはレーザを照射する等して加熱し、溶融させて接合することで、ヒューズ線、電極、溶接片を確実に一体化し、合金化する。
【0035】
以上説明したように、本実施の形態1によれば、電極キャップの孔間に架張したヒューズ線を、その孔に挿入した溶接片の表面に設けた溝を通して、電極キャップ端から外部に出し、そのヒューズ線を溶接片の突出部分に絡げて固定した後、ヒューズ線、電極キャップ、溶接片を一体化して合金化する。すなわち、製品構造そのものにヒューズ線の固定性能を持たせ、それによって、架張した一定のテンションを保持したままヒューズ線等を溶接接合できるので、ヒューズ線を保持するための特別な製造設備がなくても、容易かつ確実に高信頼性のヒューズを製造することができる。
【0036】
その際、ヒューズ線を、溶接片の表面に設けた溝を通して電極キャップの外側に取り出して接合するため、接合状態を容易に確認することができ、特に、面実装タイプの小型化したヒューズに有効である。そして、面実装型のヒューズに適用した場合、部品構成数および製造工数を減らしてコストダウンを実現でき、ヒューズ線処理の確実性が向上した、高信頼性のヒューズを提供できる。
【0037】
また、接合の際、従来のハンダ付けにおけるようなフラックスが不要となるため、そのフラックスがヒューズ線に付着してヒューズ線を腐食させることもなく、さらに、溶接片として、環境に配慮した高融点接合材からなる導電性金属を用いるとともに、ヒューズ線への過電流による発熱で燃焼して周囲に悪影響を与えるようなこともないため、経時変化および人体等に害のない、高品質のヒューズを提供できる。つまり、高融点接合材からなる溶接片の一部を溶融させて接合しているため、経時変化による接触不良等を抑えることができ、接合の安定化が図れるだけでなく、接触抵抗の低減化も実現できる。
【0038】
さらには、各製造工程の構成が簡単であり、それらを小型のヒューズに適用しても、無理なく製造することができるため、複雑な工程を経ることなく、より小型のヒューズを簡単に製造でき、表面実装に優れたヒューズ(例えば、外形2.5mmラ6mm程度の小型面実装タイプのヒューズ)を提供できる。
【0039】
この場合においても、電極部、およびヒューズ線との接合部が高融点であるため、かかるヒューズ線からなるヒューズを面実装する際にも、融点温度による制約がなくなり、使い勝手のよいヒューズを提供できる。
【0040】
[実施の形態2]
上述した実施の形態1では、電極キャップに設けた孔間に架張したヒューズ線を、その孔に挿入した溶接片の突出部分に絡げてヒューズ線を固定する例について説明したが、ヒューズ線の固定方法は、上記の例に限定されるものではない。
【0041】
以下、本発明に係る実施の形態の例としての実施の形態2について詳細に説明する。本実施の形態2に係るヒューズの製造においても、図1,図2に示す、上記実施の形態1における工程と同様、その初期工程で、ヒューズ線3を電極キャップ2a,2b間に張り渡した後、高融点接合材からなる溶接片5a,5bを位置決めする。そして、これらの溶接片5a,5b各々を、図2の矢印方向に移動して、孔4a,4b内に挿入する。よって、これらの工程についての詳細説明は省略する。
【0042】
なお、本実施の形態2に係るヒューズに使用する溶接片5a,5bの材質のみならず、その形状、溝等についても、上記実施の形態1に係るヒューズに使用するものと同じである。そのため、ここでは、それらの図示、および説明を省略する。
【0043】
図5,図6は、本実施の形態2に係るヒューズにおけるヒューズ線の固定方法について説明するための図である。本実施の形態2では、上記の工程で架張したヒューズ線3を、図5に示すように、孔4a,4b内に挿入された溶接片5a,5b上の溝6の内部に沿って這わせる。そして、その後、図5の矢印で示す方向に両方から溶接片5a,5bに対して機械的な圧力を加えて、ヒューズ線3とともに溝6を潰す。この場合、具体的には、例えば、カシメ冶具、プレス機等を使用して溶接片5a,5bに圧力を加え、ヒューズ線3をかしめる作業を行う。
【0044】
なお、溝6を潰してヒューズ線3をかしめる際、溶接片5a,5bの円周方向の断面寸法が、孔4a,4bの穴径よりも小さくならないように溝6を潰す。これは、溝6を潰された溶接片5a,5bが、孔4a,4bを貫通してヒューズ本体の内部に脱落するのを防止するためである。
【0045】
図6は、このようにして溝6が潰された溶接片5a,5bを有するヒューズの外観斜視図である。上記の工程に続く次の工程では、図6に示すように、カシメによって固定されたヒューズ線3を保持している溶接片5a,5bを溶融する。具体的には、先端部分が円錐台形形状の溶接片5a,5bの頭部を狙って、例えば、アークスポット溶接機、あるいはレーザ溶接機により、同図において矢印10a,10bで示すように、アークを発生させ、あるいはレーザを照射する等して溶接片5a,5bを加熱し、溶融させる。
【0046】
上記の工程により、ヒューズ線3、電極キャップ2a,2bの表面の一部等が溶融して接合するため、接合部材としての溶接片5a,5bが溶融して、電極キャップ2a,2bの孔部をほぼ塞ぐことになり、その結果、筒状部材1のヒューズ線3のある筒内が密閉された状態の密閉状ケーシングが完成する。
【0047】
なお、ここでも、上記実施の形態1と同様、上述した工程を経て得られたヒューズにおいて、電極キャップ2a,2b、溶接片5a,5bが露出するため、その後、必要に応じて表面処理を行うようにしてもよい。
【0048】
本実施の形態2に係るヒューズの製造工程をまとめると、以下のようになる。(工程1)ヒューズ線ケースとして機能するセラミック製の筒状部材1、および筒状部材1の両端に挿入される、導電性金属からなる電極キャップ2a,2bを用意する。
(工程2)筒状部材1の両端に、例えば、非導電性のエポキシ樹脂やポリイミド樹脂等を接着剤として用いて電極キャップ2a,2bを固着し、それらの機械的安定と保護を図る。
(工程3)固着された電極キャップ2a,2bの孔4a,4b間にヒューズ線3を貫通させ、張り渡す(架張する)。
(工程4)孔4a,4bの位置に溶接片5a,5bを位置決めし、それらを孔内に押し込んだ後、溶接片5a,5bの表面に設けた溝6内部に沿ってヒューズ線3を這わせ、溶接片5a,5bに圧力を加えて、ヒューズ線3とともに溝6を潰す。
(工程5)溶接片5a,5bの頭部を狙って、例えば、アークを発生させ、あるいはレーザを照射する等して加熱し、溶融させて接合することで、ヒューズ線、電極、溶接片を確実に一体化し、合金化する。
【0049】
以上説明したように、本実施の形態2によれば、電極キャップの孔間に架張したヒューズ線を、孔内に挿入した溶接片上に設けた溝の内部に沿って這わせた後、溶接片に圧力を加えてヒューズ線とともに溝を潰す加工をし、ヒューズ線を固定してから、ヒューズ線、電極、溶接片を一体化して合金化することで、製品構造そのものが有するヒューズ線の固定性能により、架張した一定のテンションを保持したままヒューズ線等を溶接接合できるため、保持のための特別な製造設備がなくても、容易かつ確実に、高信頼性のヒューズを製造することができる。
【0050】
また、溶接接合を行っているため、従前のハンダ付けにおけるようなフラックスが不要となり、フラックスによるヒューズ線の腐食の発生もなく、さらに、溶接片として、環境に配慮した高融点接合材からなる導電性金属を用いているため、経時変化および人体等に害のない、高品質のヒューズを提供できる。換言すれば、高融点接合材からなる溶接片の一部を溶融させてヒューズ線を接合しているため、経時変化による接触不良等がなくなり、接合の安定化のみならず、接触抵抗の低減化も実現できる。
【0051】
さらには、複雑な工程を経ることなく、より小型のヒューズを簡単に製造でき、結果として、表面実装に優れたヒューズを提供できる。すなわち、面実装型のヒューズに適用した場合、部品構成数および製造工数を減らしてコストダウンを実現でき、ヒューズ線処理の確実性が向上した、高信頼性のヒューズを提供できる。
【0052】
加えて、電極部、およびヒューズ線との接合部が高融点であるため、かかるヒューズ線を面実装する際にも、融点温度による制約がなくなり、ヒューズの使い勝手がよくなる。
【0053】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々、変形が可能である。上記各実施の形態では、高融点接合材からなる溶接片5a,5bを、溶接によって溶融し、接合する例を説明したが、この例に限定されるものではない。例えば、以下のように、ロウ付けにより接合してもよい。
【0054】
上述した実施の形態1に係るヒューズの場合、例えば、溶接片5a,5bの内、電極キャップ2a,2bの端面から突出した部分にヒューズ線3を絡げた状態で、電極キャップ、ヒューズ線、溶接片をロウ付けにより互いに接合して、固着させる。また、実施の形態2に係るヒューズでは、例えば、ヒューズ線3とともに溝6を潰した溶接片5a,5bと電極キャップとを、ロウ付けにより互いに接合するようにしてもよい。いずれの場合にも、ヒューズ線が電極キャップの外側まで導出されているため、容易にロウ付けをすることができる。
【0055】
また、上述した実施の形態1、および実施の形態2に係るヒューズでは、溶接片5a,5bの表面に、その軸方向に走るように1本の溝6を設けているが、溝の数は、これに限定されない。例えば、溶接片5a,5bの機械的な強度を損なわない限りにおいて、同方向に走る複数本の溝を設けて、ヒューズ線3を絡げる際の作業や、溝内部にヒューズ線3を這わせる作業を効率化するようにしてもよい。
【0056】
さらには、これらの溝に加えて、溶接片5a,5bの端部寄りの適当な位置に、その円周方向に一周する溝を設けてもよい。このように、新たな溝を使用することによって、ヒューズ線3を絡げる作業が、より円滑に進むようになる。
【0057】
上述した実施の形態1,2、およびその変形例では、接合方法を面実装型のヒューズ(チップ形電流ヒューズのヒューズ線接合)に適用した場合を例示しているが、これに限定されず、例えば、ガラス管形のヒューズ(ガラス管形電流ヒューズのヒューズ線接合)に適用することも可能である。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ヒューズ線を保持するための特別な製造設備がなくても、容易に高信頼性のヒューズを製造でき、さらには、部品構成数および製造工程数を減らしてコストダウンを実現できる。
【0059】
また、本発明によれば、キャップ状電極およびヒューズ線との接合部を高融点にできるため、実装時において融点温度による制約を排除でき、ヒューズ線処理の確実性を向上させた信頼性の高いヒューズおよびヒューズの製造方法を提供することが可能になる。その結果、ヒューズの使い勝手がよくなり、小型で面実装も可能なヒューズとすることができる。
【0060】
さらに、本発明によれば、どの製造工程においてもハンダ付けが不要となることでフラックスも不要となり、フラックスがヒューズ線に付着してヒューズ線を腐食させることもなく、ヒューズ線への過電流による発熱で燃焼して、周囲に悪影響を与えるようなこともないことから、高品質のヒューズを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態としての実施の形態1に係るヒューズの組み立て工程の一部を示す図である。
【図2】実施の形態1に係るヒューズにおいて溶接片を孔内に挿入する工程を示す図である。
【図3】実施の形態1に係るヒューズにおいて架張したヒューズ線を溶接片に固定した様子を示す図である。
【図4】実施の形態1に係るヒューズの溶接片溶融時の構造を示す断面図である。
【図5】本発明に係る一実施の形態としての実施の形態2に係るヒューズにおいて、孔内に挿入された溶接片の溝内部にヒューズ線を這わせた様子を示す図である。
【図6】実施の形態2に係る、溝が潰された溶接片を有するヒューズの外観斜視図である。
【図7】従来のヒューズの構造を説明するための図である。
【図8】従来の他のヒューズの構造を説明するための図である。
【符号の説明】
1…筒状部材
2a,2b…電極キャップ
3…ヒューズ線
4a,4b…孔(電極穴)
5a,5b…溶接片
6…溝

Claims (10)

  1. ヒューズ線を収納可能な筒状部材と、
    前記筒状部材の両端部に配設され、前記ヒューズ線が貫通可能な孔部を有する導電性のキャップ状電極と、
    前記孔部間に前記筒状部材を貫通して架張されたヒューズ線と、
    前記孔部に挿入されて前記キャップ状電極に接合する高融点金属部材とを備え、
    前記高融点金属部材は、その一部が前記キャップ状電極より突出するよう前記孔部に挿入されるとともに、前記ヒューズ線を前記キャップ状電極の外部へ導出するための軸方向に延びる溝部を有し、かつ、前記高融点金属部材を溶融して前記孔部を塞ぐことで、前記キャップ状電極と前記ヒューズ線とを接合してなることを特徴とするヒューズ。
  2. 前記溝部を通して前記キャップ状電極の外部へ導出した前記ヒューズ線を、前記突出した前記高融点金属部材に絡げて固定することを特徴とする請求項1記載のヒューズ。
  3. 前記溝部を通して前記キャップ状電極の外部へ導出した前記ヒューズ線を前記溝部内に収容した後、その溝部を潰して前記ヒューズ線を固定することを特徴とする請求項1記載のヒューズ。
  4. 前記高融点金属部材の円周方向の断面寸法が前記孔部の穴径よりも大きくなるよう前記溝部を潰すことを特徴とする請求項3記載のヒューズ。
  5. 前記高融点金属部材は、その中央部の径が端部の径より大きくなるよう円錐台形を合体した形状を有することを特徴とする請求項2または3記載のヒューズ。
  6. 前記高融点金属部材の先端部は、その断面寸法が前記孔部の穴径よりも小さくなるよう細めた形状を有することを特徴とする請求項5記載のヒューズ。
  7. 前記高融点金属部材は、少なくとも銅を含む金属からなることを特徴とする請求項6記載のヒューズ。
  8. 前記筒状部材はセラミックからなり、前記キャップ状電極を接着剤で前記筒状部材に接着し、前記高融点金属部材を溶融して前記孔部を塞いだ後、前記キャップ状電極に対する表面処理を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のヒューズ。
  9. ヒューズ線を収納可能な筒状部材の両端部に、そのヒューズ線が貫通可能な孔部を有する導電性のキャップ状電極を固着し、
    前記孔部間に前記筒状部材を貫通させてヒューズ線を架張し、
    軸方向に延びる溝部を有する高融点金属部材を、その一部が前記キャップ状電極より突出するよう前記孔部に挿入し、
    前記溝部を通して前記ヒューズ線を前記キャップ状電極の外部へ導出し、
    前記導出したヒューズ線を前記突出した前記高融点金属部材に絡げて固定し、前記高融点金属部材を溶融して前記孔部を塞ぐことで、前記キャップ状電極と前記ヒューズ線とを接合することを特徴とするヒューズの製造方法。
  10. ヒューズ線を収納可能な筒状部材の両端部に、そのヒューズ線が貫通可能な孔部を有する導電性のキャップ状電極を固着し、
    前記孔部間に前記筒状部材を貫通させてヒューズ線を架張し、
    軸方向に延びる溝部を有する高融点金属部材を前記孔部に挿入し、
    前記溝部を通して前記ヒューズ線を前記キャップ状電極の外部へ導出し、
    前記導出したヒューズ線を前記溝部内に収容した後、その溝部を潰して前記ヒューズ線を固定し、
    前記高融点金属部材を溶融して前記孔部を塞ぐことで、前記キャップ状電極と前記ヒューズ線とを接合することを特徴とするヒューズの製造方法。
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