JP2003092054A - 温度ヒュ−ズ - Google Patents

温度ヒュ−ズ

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JP2003092054A
JP2003092054A JP2001283293A JP2001283293A JP2003092054A JP 2003092054 A JP2003092054 A JP 2003092054A JP 2001283293 A JP2001283293 A JP 2001283293A JP 2001283293 A JP2001283293 A JP 2001283293A JP 2003092054 A JP2003092054 A JP 2003092054A
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fuse
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JP2001283293A
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English (en)
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Masatoshi Isaki
正敏 伊▲崎▼
Shinichi Otsuka
新一 大塚
Takahiro Mukai
隆浩 向井
Sumio Tate
純生 楯
Kenzo Isozaki
賢▲蔵▼ 磯▲崎▼
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、交換作業が非常に簡単にできる,
実装性を向上させる,或いは実装面積を小さくできるこ
との少なくとも一つを実現できる温度ヒューズ及びその
実装構造を提供することを目的としている。 【解決手段】 本発明は、両端開口部を有した筒状のケ
ース8と、ケース8内に収納された可溶合金5と、ケー
ス8の両端開口部に装着されたキャップ1,1とを備
え、可溶合金5とキャップ1,1を電気的に接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異常加熱等による
電子機器など破損等を防止するのに好適に用いられ、可
溶合金をヒューズエレメントとする温度ヒューズ及びそ
の実装構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の温度ヒューズは、所定温度に達す
ると溶断する可溶合金の両端に端子部を設け、その端子
部を電源などの回路と接続することで、電源などを構成
する部品(電池など)が異常発熱を起こした際に、可溶
合金がその異常発熱による高温度で動作し、電源回路な
どを遮断し、内部の部品などにダメージを与えない様に
構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の構成では、一度電源回路等に温度ヒューズを半田など
で固定してしまうので、温度ヒューズ自体を取り換える
際に、前記半田などを溶融させて温度ヒューズを取り除
き、新たな温度ヒューズを取り付けなければならないの
で、非常に交換作業が繁雑であった。
【0004】更に、温度ヒューズは可溶合金を有してい
るので、他の電子部品とともに、リフロー等の加熱手段
で一括して回路基板などに実装することはできなかっ
た。すなわち、リフロー温度などは、200℃或いはそ
れ以上の温度であるので、実装する際に可溶合金が溶け
てしまい、温度ヒューズとしての正常には動作しない。
【0005】また、従来の温度ヒューズでは、線状或い
は板状の比較的長いリード線を有しており、回路基板上
などに実装することで、そのリード線が長い分実装面積
が広くなり、回路基板などの小型化を行うことは、難し
かった。
【0006】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
で、交換作業が非常に簡単にできる、実装性を向上させ
る、或いは実装面積を小さくできることの少なくとも一
つを実現できる温度ヒューズ及びその実装構造を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、両端開口部を
有した筒状のケースと、ケース内に収納された可溶体ヒ
ューズエレメントヒューズエレメントと、ケースの両端
開口部に装着されたキャップ状体或いは板状体の端子と
を備え、可溶体ヒューズエレメントヒューズエレメント
と端子を電気的に接続した。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、両端開口
部を有した筒状のケースと、前記ケース内に収納された
ヒューズエレメントと、前記ケースの両端開口部に装着
されたキャップ状体或いは板状体の端子とを備え、前記
ヒューズエレメントと前記端子を電気的に接続したこと
を特徴とする温度ヒューズとすることで、リード線を必
要とせず、実装面積が非常に小さくなり、回路基板の小
型化を実現できる。
【0009】請求項2記載の発明は、端子は、リード線
を非介在として他の回路に接続されることを特徴とする
請求項1記載の温度ヒューズとすることで、実装面積を
小さくできる。
【0010】請求項3記載の発明は、端子におけるヒュ
ーズエレメントとの接合部に前記ヒューズエレメントと
の接合性のよい材料を設けたことを特徴とする請求項1
記載の温度ヒューズとすることで、端子の材料を適宜選
択することができ、しかもヒューズエレメントと端子と
の接合強度も高くすることができる。
【0011】請求項4記載の発明は、端子におけるヒュ
ーズエレメントとの接合部を他の部分よりも突出させた
ことを特徴とする請求項1記載の温度ヒューズとするこ
とで、端子とヒューズエレメントとの接合位置を明確化
することができ、特性のバラツキを抑えることができ
る。
【0012】請求項5記載の発明は、端子とケースとの
接合部にシール部を設けたことを特徴とする請求項1記
載の温度ヒューズとすることで、ケース内部と外部とを
遮断することができ、外気によるヒューズエレメントの
劣化などを防止することができる。
【0013】請求項6記載の発明は、端子と可溶合金の
間に接続用導体を設け、前記接続用導体を介して前記端
子と前記可溶合金を電気的に接続した請求項1記載の温
度ヒューズとしたことで、端子の材料を適宜選択するこ
とができ、しかもヒューズエレメントと端子との接合強
度も高くすることができる。
【0014】請求項7記載の発明は、接続用導体はケー
ス内周面に形成された膜状態であることを特徴とする請
求項6記載の温度ヒューズとすることで、ケースの開口
部を塞ぐことはなく、ヒューズエレメントのケースへの
挿入が簡単になる。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項1〜7いず
れか1記載の温度ヒューズを収納する凹部もしくは貫通
孔と、前記温度ヒューズと電気的に接続する端子部とを
備えた温度ヒューズ用ホルダとすることで、温度ヒュー
ズを簡単に装着できる。
【0016】請求項9記載の発明は、端子部は、凹部も
しくは貫通孔の内面から外表面に導出されていることを
特徴とする請求項8記載の温度ヒューズ用ホルダとする
ことで、温度ヒューズと外部回路との電気的接合を容易
に行うことができる。
【0017】請求項10記載の発明は、一方の端子にヒ
ューズエレメントを接合し、前記可溶体ヒューズエレメ
ントヒューズエレメントを筒状のケースに挿入するとと
もに前記端子を前記ケースの一方の開口端部に装着し、
前記ケースの他方の開口端部に他方の端子を装着すると
ともに前記可溶合金と前記他方の端子を当接させて互い
に接合させたことを特徴とする温度ヒューズの製造方法
とすることで、簡単に生産することができ、生産性が向
上する。
【0018】請求項11記載の発明は、一対の端子とヒ
ューズエレメントとの接合の際に、フラックスを塗布し
て互いに接合したことを特徴とする請求項10記載の温
度ヒューズの製造方法とすることで、フラックスによっ
て接合部の洗浄等を行うことができ、接合性が向上す
る。
【0019】請求項12記載の発明は、ヒューズエレメ
ントをケースに挿入する前にヒューズエレメントにフラ
ックスを塗布したことを特徴とする請求項10記載の温
度ヒューズの製造方法とすることで、可溶体ヒューズエ
レメントヒューズエレメントを確実に断絶させることが
できる。
【0020】請求項13記載の発明は、両端に開口を有
する筒状のケースの両端部に接続導体を形成し、前記ケ
ース内にヒューズエレメントを挿入するとともに前記ヒ
ューズエレメントと前記接続用導体を接合し、そのの
ち、前記ケースの両端に端子を装着するとともに前記端
子と前記接続導体を電気的に接続することを特徴とする
温度ヒューズの製造方法とすることで、生産性が極めて
高くなる。
【0021】請求項14記載の発明は、ケースの両端に
端子を装着する前に前記ケース内にフラックス片を挿入
し、前記端子を前記ケースに装着した後に所定の温度で
熱処理して前記フラックス片を溶融させたことを特徴と
する請求項13記載の温度ヒューズの製造方法とするこ
とで、エージングと同時にフラックスのヒューズエレメ
ントへの塗布を一工程で行え、生産性が向上する。
【0022】請求項15記載の発明は、回路基板等の上
に請求項8,9いずれか1記載の温度ヒューズ用ホルダ
を実装してリフローなどの加熱手段で前記回路基板など
の上に前記温度ヒューズ用ホルダを取り付け、その後に
前記温度ヒューズ用ホルダに請求項1〜7いずれか1記
載の温度ヒューズを固定したことを特徴とする温度ヒュ
ーズの実装方法とすることで、ある面では、温度ヒュー
ズの交換が簡単に行え、交換作業が簡単になり、またあ
る面では、実装時に温度ヒューズ自体が高温状態にさら
されることはなく、特性の劣化を防止できる。
【0023】請求項16記載の発明は、温度ヒューズ用
ホルダの実装の際に他の電子部品も実装して、リフロー
などの加熱手段にて、温度ヒューズ用ホルダ及び他の電
子部品を回路基板等の上に固定したことを特徴とする請
求項15記載の温度ヒューズの実装方法とすることで、
回路基板などを作製する際に回路の製造と同時に温度ヒ
ューズの実装準備を行うことができるので、生産性が向
上する。
【0024】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態について、図面を用いて、その製造工程を示すと共
に、その構成について説明する。
【0025】先ず、図1に示すように円筒状のキャップ
1を用意し、キャップ1は有底形状である。キャップ1
の挿入部2には、図2に示すように、シール部3及び接
合部4がそれぞれ設けられている。シール部3は挿入部
2の内周面の比較的開口近くにほぼ全周に渡って設けら
れており、接合部4は挿入部2の内底面に形成されてい
る。
【0026】次に図3に示す様に、可溶合金5をキャッ
プ1の挿入部2に挿入するとともに、接合部4上もしく
は接合部4とその周りの内底面にフラックス6を塗布す
る。
【0027】次に図4に示すように可溶合金5の端部と
接合部4を当接させ、加熱処理や或いは超音波溶接など
の手段を用いて、可溶合金5の端部と接合部4を熔着す
る。この時フラックス6は可溶合金5と接合部4の熔着
がスムーズにあるいは強固に実行されるように設けられ
たものであり、フラックス6は仕様やキャップ1或いは
可溶合金5の構成材料によっては、用いなくても良い。
又、加熱処理や超音波溶接を行う際には、図4に示すキ
ャップの外側底部側(A側)から加熱したり或いは超音
波溶接の際のホーン等を押し当てることが、製造上簡単
で好ましい。
【0028】次に図5に示すように、可溶合金5の少な
くとも一部にフラックス7を設ける。この時好ましく
は、図5に示すように可溶合金5の中央部を含むように
全周にフラックス7を設けことが、溶断特性を向上させ
る上で好ましい。
【0029】次に図6に示すように、貫通孔を設けた円
筒状のケース8を用意し、図7に示すように、可溶合金
5をケース8に挿入するとともに、キャップ1をケース
8の一方の端部に装着する。この時キャップ1の内周面
にシール部2が設けられているので、確実にケース8内
部と外界を遮断させることができる。この時、可溶合金
5の他方の端部は、キャップ1をケース8に装着した際
に、ケース8のキャップ1を装着した側と反対側の開口
から少し露出するように可溶合金5の長さを調整した方
が好ましい。この様な構成によって、他方のキャップ1
との接合を確実に行うことができる。
【0030】更に図8に示すように、キャップ1と同様
の構造であるキャップ1をケース8の他方の端部に装着
するとともに、加熱処理や超音波溶接にて、キャップ1
の外側底部側(B側)から熱処理などによって、可溶合
金5の端部をキャップ1の内側底部に設けられた接合部
4と熔着させ、図9に示すような温度ヒューズが完成す
る。
【0031】以上の様に、構成された温度ヒューズは、
キャップ1を直接回路基板上のパターンに接合すること
ができるので、従来の様に、リード線のために実装面積
が広くなることはなく、回路基板などを小型化すること
ができる。なお、この際好ましくは可溶合金5が溶融し
ないように、なるべく局所に加熱したり、或いは余り熱
が発生しない方法で実装することが好ましい。
【0032】更に、実装性を向上させるには、図10に
示すように、ホルダ9を用いて回路基板上に実装するこ
とが好ましい。
【0033】ホルダ9には凹部10が設けられており、
凹部10の両端部には端子部11,12が設けられてい
る。この凹部10に温度ヒューズ100を挿入すること
で、非常に実装性が向上する。
【0034】この点について、詳細に説明する。
【0035】まず、図11(a)に示すように、回路基
板13等の上にホルダ9単体あるいはホルダ9と他の電
子部品14をともに、実装してリフローなどの加熱装置
などを用いて、ホルダもしくは電子部品14を回路基板
13上に固定する。
【0036】その後、図11(b)に示すように、温度
ヒューズ100をホルダ9の図示していない凹部10に
挿入し、端子部11,12とキャップ1,1を電気的に
接合させる。この時、温度ヒューズ100とホルダ9
は、端子部11,12自体のばね性等によって、機械的
に固定する。
【0037】この様に、ホルダ9を用いることによっ
て、機械的に温度ヒューズ100を着脱自在にすること
ができるので、温度ヒューズ100の交換が容易にな
り、交換作業が非常に容易になり、しかも予めホルダ9
を回路基板13上に実装できるので、実装の際の熱影響
を温度ヒューズ100に加わることはないので、特性を
維持させることができる。
【0038】なお、本実施の形態では、機械的に温度ヒ
ューズ100をホルダ9に固定したが、確実にホルダ9
に温度ヒューズ100を固定したい場合には、半田等の
金属製接合剤を用いたり、或いは樹脂製接合剤を用いて
ホルダ9と温度ヒューズ100を互いに固定する。この
場合には、交換作業は繁雑になるけれども、確実な温度
ヒューズ100の固定が必要な場合には有用である。
【0039】この様構造では、熱はホルダ9自体を介し
て温度ヒューズ100に伝えられたり、或いは端子部1
1,12を介して温度ヒューズ100に伝えられる。
【0040】以下、各部について、詳細に説明する。
【0041】キャップ1,1は少なくとも一部に導電性
を有する部分を設けることが良く、好ましくはキャップ
1,1全体が導電性を示すことが良い。キャップ1,1
全体を金属材料で構成することが、生産性等の面で有利
である。キャップ1,1を構成する金属材料としては、
鉄単体,ニッケル単体及び鉄−ニッケル合金等の鉄系合
金等が挙げられる。また、キャップ1,1の少なくとも
外側表面には、半田,ニッケル,金,銀等の膜を適宜形
成しても良い。この場合、例えば半田をキャップ1,1
表面に形成した場合には、ホルダ9や回路基板との接合
性を良くすることができ、しかも半田,ニッケル,金,
銀それぞれの膜をキャップ1,1上に形成することで、
キャップ1,1自体の耐候性を向上させることができ
る。
【0042】なお、本実施の形態では、温度ヒューズ1
00の端子として、キャップ状の形状を採用することに
よって、ケース8側面と端子の内面との接触面積を大き
くすることで、ケース8に強固に端子を取り付けて、可
溶合金5の溶断時に発生する内圧の上昇による破裂など
を防止したが、仕様によっては、端子を板状とし、ケー
ス8の端面とのみ接触する構成でも良い。
【0043】また、キャップ1,1とケース8との接合
は、キャップ1,1自体の弾性などで、機械的に接合し
ても良いが、キャップ1,1とケース8との接合強度が
更に必要な場合には、樹脂製の接着剤などを用いて、キ
ャップ1,1とケース8との接合強度を更に向上させて
も良い。
【0044】キャップ1,1の断面形状は円形,方形,
多角形,楕円形状などを用いることができ、好ましくは
ケース8の断面形状と相似の断面形状とすることが好ま
しい。
【0045】次にシール部3について説明する。
【0046】シール部3は、好ましくはプラスチックな
どの樹脂材料で構成したり、展性を有する金属材料
(金,銀等)で構成される。このシール部3は温度ヒュ
ーズ100内(ケース8内)と外界を遮断する役目をす
る。本実施の形態では、シール部3はキャップ1,1の
開口近傍の内側面に環状に設けたが、キャップ1,1の
ケース8の外側面に対向する内側面に環状に設ければよ
いので、キャップ1,1の内側面中央部等に設けても良
い。
【0047】接合部4について説明する。
【0048】接合部4を設ける一つの目的はキャップ
1,1と可溶合金5との接合性を向上するために設けら
れる。すなわち、ケース8への装着性や取り扱い易さ等
を考慮したときにキャップ1,1を構成する材料や或い
はキャップ1,1上に形成される膜の材料が、常に可溶
合金5との接合性が良好な訳ではない。従って、キャッ
プ1,1と可溶合金5との接合強度を向上させる様に、
接合部4を設けることで、ケース8への装着性等も良好
でしかもキャップ1,1と可溶合金5との接合性も向上
させることができる。接合部4としては、バルク片をキ
ャップに張り付けたり、蒸着やスパッタリング,或いは
印刷,メッキ等の手法で膜状体としても良い。具体的な
接合部4の材料としては、金,銀,銅,錫,鉛,ビスマ
ス,インジウム等が挙げられる。
【0049】なお、キャップ1,1の構成材料かもしく
はキャップ1,1上に形成される膜の構成材料が可溶合
金5との接合性が良好な場合には、特に接合部4は設け
る必要はない。
【0050】また、接合部4を設ける他の目的は、キャ
ップ1,1と可溶合金5との接合位置を明確にするため
に設けられる。すなわち、キャップ1,1に接合部4と
して段部を設けたり、他の部分と色を異ならせたりする
ことで、その接合部4を目標としてキャップ1,1と可
溶合金5との取り付けることで、常に所定の範囲内に双
方を接合することができ、特性のバラツキを抑えること
ができる。この場合の接合部4はキャップ1,1自体に
加工を施して、他の部分よりもキャップ内部に突出させ
たり、あるいはバルク片などを張り付けたり、あるい
は、メッキや印刷,塗布等によって、他の部分と色を異
ならせることで構成される。また、接合部を目印とし
て、フラックス6を塗布することもでき、生産性を向上
させることができる。
【0051】次に可溶合金5について説明する。
【0052】可溶合金1としては、一般に錫−鉛合金が
好適に用いられ、この錫−鉛合金にビスマスやインジウ
ム或いはカドミウムなどを添加した物も好適に用いられ
る。なお、可溶合金5としては、実質的に鉛を含まない
錫−インジウム合金,錫−ビスマス合金,錫−ビスマス
−インジウム合金等も用いることができる。
【0053】可溶合金5の形状としては、図3等に示す
ような断面円形状の線状体や、断面方形状,断面多角形
状,断面楕円形状の線状体でも良い。更には、断面矩形
状の板状体等を用いても良い。
【0054】次にケース8について説明する。
【0055】ケース8は絶縁性を有する樹脂材料やセラ
ミック材料等が好適に用いられ、特に溶断の際の内圧の
上昇によるケース8の破裂などを防止するために好まし
くは強度の高いセラミック材料とすることが好ましい。
【0056】また、ケース8は筒形であり、断面形状は
円形状,方形状,多角形状,楕円形状等としている。
【0057】次にホルダ9について説明する。
【0058】ホルダ9は絶縁性の樹脂材料やセラミック
材料で構成される。端子部11,12は鉄,ニッケル,
銅等を主成分とする材料で構成されており、金属製板状
体を折り曲げ加工して、ホルダ9に接着剤などによって
固定されている。
【0059】なお、本実施の形態では、凹部10を設
け、この凹部10内に温度ヒューズ100を挿入した
が、貫通孔でも良い。更には、本実施の形態では、端子
部11,12をホルダ9の外表面に沿って設けたが、イ
ンサート成形などで、ホルダ9を貫通して設けても良
い。更には端子部11,12を板状体としたけれども、
棒状体のものや、或いは、メッキ,蒸着,スパッタリン
グ,印刷法等を用いて、ホルダ9上に膜として形成して
も良い。更に、本実施の形態では、ホルダ9自体に凹部
10や貫通孔を設けて、それらの中に温度ヒューズ10
0を収納したが、単に板状の部材の上に突出した端子部
11,12を設け、その端子部間に温度ヒューズ100
を保持させても良い。また、本実施の形態では、ホルダ
9や電子部品14を回路基板13上に実装したが、回路
が構成される物品上に実装しても良い。
【0060】又特に、図12,図13に示すようにケー
ス8の断面形状を四角形状とした方が実装面やホルダ9
に装着する際に位置決めが非常に行い易い。この時に、
ホルダ8を断面四角形とした場合には、角部にテーパー
面取り或いは図示していないがR面取りを施すことで、
ケース8の角部の欠けなどを防止でき、しかもホルダ9
に装着する際に、装着しやすくなる。
【0061】(実施の形態2)図14〜図18を用い
て、他の温度ヒューズの実施の形態について説明する。
【0062】図14に示すように、ケース8の両端開口
付近に全周或いは一部に接続導体15,16を印刷,メ
ッキ,塗布等によって形成する。この時接続導体15,
16は金,銀,銅等の導電材料が好適に用いられる。ま
た、本実施の形態では、ケース8の内面,外面,端面の
三面に接続導体15,16を形成したが、少なくとも内
面,端面に設ける構成でも良い。
【0063】次に、図15に示すように可溶合金5と接
続導体15,16を熱や超音波を用いて接続するととも
に、少なくとも一部がケース8に接触している。この様
な構成によって、実施の形態1の様に、可溶合金5をケ
ース8と非接触とする構成より、単に可溶合金5をケー
ス8に挿入するだけでよいので、作業性がよく、生産性
が向上する。
【0064】次に図16に示すように、棒状或いは線状
更には板状のフラックス片17をケース8内に収納す
る。この時に、フラックス片17の長さはケース8の長
さよりも短くすることが好ましく、しかもケース8の長
さの1/2以上とすることが好ましい。これは、フラッ
クス片17が短すぎると、フラックス片17を溶かした
ときに可溶合金5の中央部付近に付着しない可能性があ
るからである。
【0065】次に図17に示すように、ケース8の両端
にキャップ1,1をそれぞれ装着し、所定の温度にてケ
ース8等を加熱することで、フラックス片17を溶かし
て、可溶合金5にフラックスを塗布する。
【0066】この様な構成及び方法にて、温度ヒューズ
を作製することで、実施の形態1より製造が非常に簡単
になり生産性が向上する。
【0067】
【発明の効果】本発明は、両端開口部を有した筒状のケ
ースと、ケース内に収納されたヒューズエレメントと、
ケースの両端開口部に装着されたキャップ状体或いは板
状体の端子とを備え、ヒューズエレメントと前記端子と
は電気的に接続したことで、リード線を必要とせず、実
装面積が非常に小さくなり、回路基板の小型化を実現で
きる。また、温度ヒューズ用ホルダを用いることで、加
熱処理無しに、実装性を向上させることができ、しかも
部品の交換も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における温度ヒューズの
製造工程を示す斜視図
【図2】本発明の一実施の形態における温度ヒューズの
製造工程を示す斜視図
【図3】本発明の一実施の形態における温度ヒューズの
製造工程を示す斜視図
【図4】本発明の一実施の形態における温度ヒューズの
製造工程を示す斜視図
【図5】本発明の一実施の形態における温度ヒューズの
製造工程を示す斜視図
【図6】本発明の一実施の形態における温度ヒューズの
製造工程を示す斜視図
【図7】本発明の一実施の形態における温度ヒューズの
製造工程を示す斜視図
【図8】本発明の一実施の形態における温度ヒューズの
製造工程を示す斜視図
【図9】本発明の一実施の形態における温度ヒューズの
製造工程を示す斜視図
【図10】本発明の一実施の形態における温度ヒューズ
の実装工程を示す斜視図
【図11】本発明の一実施の形態における温度ヒューズ
の実装構造を示す側面図
【図12】本発明の一実施の形態における温度ヒューズ
を示す斜視図
【図13】本発明の一実施の形態における温度ヒューズ
の実装構造を示す斜視図
【図14】本発明の一実施の形態における温度ヒューズ
の製造工程を示す斜視図
【図15】本発明の一実施の形態における温度ヒューズ
の製造工程を示す斜視図
【図16】本発明の一実施の形態における温度ヒューズ
の製造工程を示す斜視図
【図17】本発明の一実施の形態における温度ヒューズ
の製造工程を示す斜視図
【図18】本発明の一実施の形態における温度ヒューズ
の製造工程を示す斜視図
【符号の説明】
1 キャップ 3 シール部 4 接合部 5 可溶合金 6,7 フラックス 8 ケース 9 ホルダ 10 凹部 11,12 端子部 13 回路基板 14 電子部品 15,16 接続導体 17 フラックス片 100 温度ヒューズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向井 隆浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 楯 純生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 磯▲崎▼ 賢▲蔵▼ 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5G502 AA02 BA02 BB01 BC04 BC12 BD03 CC03 CC25 CC42 CC45 JJ01

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端開口部を有した筒状のケースと、前記
    ケース内に収納されたヒューズエレメントと、前記ケー
    スの両端開口部に装着されたキャップ状体或いは板状体
    の端子とを備え、前記ヒューズエレメントと前記端子と
    を電気的に接続したことを特徴とする温度ヒューズ。
  2. 【請求項2】端子は、リード線を非介在として他の回路
    に接続されることを特徴とする請求項1記載の温度ヒュ
    ーズ。
  3. 【請求項3】端子におけるヒューズエレメントとの接合
    部に前記ヒューズエレメントとの接合性のよい材料を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の温度ヒューズ。
  4. 【請求項4】端子におけるヒューズエレメントとの接合
    部を他の部分よりも突出させたことを特徴とする請求項
    1記載の温度ヒューズ。
  5. 【請求項5】端子とケースとの接合部にシール部を設け
    たことを特徴とする請求項1記載の温度ヒューズ。
  6. 【請求項6】端子とヒューズエレメントの間に接続用導
    体を設け、前記接続用導体を介して前記端子と前記ヒュ
    ーズエレメントを電気的に接続したことを特徴とする請
    求項1記載の温度ヒューズ。
  7. 【請求項7】接続用導体はケース内周面に形成された膜
    状態であることを特徴とする請求項6記載の温度ヒュー
    ズ。
  8. 【請求項8】請求項1〜7いずれか1記載の温度ヒュー
    ズを収納する凹部もしくは貫通孔と、前記温度ヒューズ
    と電気的に接続する端子部とを備えたことを特徴とする
    温度ヒューズ用ホルダ。
  9. 【請求項9】端子部は、凹部もしくは貫通孔の内面から
    外表面に導出されていることを特徴とする請求項8記載
    の温度ヒューズ用ホルダ。
  10. 【請求項10】一方の端子にヒューズエレメントを接合
    し、前記ヒューズエレメントを筒状のケースに挿入する
    とともに前記端子を前記ケースの一方の開口端部に装着
    し、前記ケースの他方の開口端部に他方の端子を装着す
    るとともに前記可溶合金と前記他方の端子を当接させて
    互いに接合させたことを特徴とする温度ヒューズの製造
    方法。
  11. 【請求項11】一対の端子とヒューズエレメントとの接
    合の際に、フラックスを塗布して互いに接合したことを
    特徴とする請求項10記載の温度ヒューズの製造方法。
  12. 【請求項12】ヒューズエレメントをケースに挿入する
    前に前記ヒューズエレメントにフラックスを塗布したこ
    とを特徴とする請求項10記載の温度ヒューズの製造方
    法。
  13. 【請求項13】両端に開口を有する筒状のケースの両端
    部に接続導体を形成し、前記ケース内にヒューズエレメ
    ントを挿入するとともに前記ヒューズエレメントと前記
    接続用導体を接合し、そののち、前記ケースの両端に端
    子を装着するとともに前記端子と前記接続導体を電気的
    に接続することを特徴とする温度ヒューズの製造方法。
  14. 【請求項14】ケースの両端に端子を装着する前に前記
    ケース内にフラックス片を挿入し、前記端子を前記ケー
    スに装着した後に所定の温度で熱処理して前記フラック
    ス片を溶融させたことを特徴とする請求項13記載の温
    度ヒューズの製造方法。
  15. 【請求項15】回路基板等の上に請求項8,9いずれか
    1記載の温度ヒューズ用ホルダを実装してリフローなど
    の加熱手段で前記回路基板などの上に前記温度ヒューズ
    用ホルダを取り付け、その後に前記温度ヒューズ用ホル
    ダに請求項1〜7いずれか1記載の温度ヒューズを固定
    したことを特徴とする温度ヒューズの実装方法。
  16. 【請求項16】温度ヒューズ用ホルダの実装の際に他の
    電子部品も実装して、リフローなどの加熱手段にて、温
    度ヒューズ用ホルダ及び他の電子部品を回路基板等の上
    に固定したことを特徴とする請求項15記載の温度ヒュ
    ーズの実装方法。
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