JP3065225U - コンベヤ式フライヤ― - Google Patents

コンベヤ式フライヤ―

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JP3065225U
JP3065225U JP1999004653U JP465399U JP3065225U JP 3065225 U JP3065225 U JP 3065225U JP 1999004653 U JP1999004653 U JP 1999004653U JP 465399 U JP465399 U JP 465399U JP 3065225 U JP3065225 U JP 3065225U
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heating
oil
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尚男 俣野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油槽(11)に貯留された油(27)に食材(15)(15)
を浸けた状態で略水平方向に搬送する搬送コンベヤ(20)
と、前記搬送コンベヤ(20)の走行方向に並ぶ態様で前記
油槽(11)の底壁(10)に設定された複数の加熱ゾーンを各
別に加熱する複数の加熱手段と、前記各加熱ゾーンの油
温を各別に設定する複数の温度設定器と、前記各加熱ゾ
ーンの油温を各別に検知する複数の温度センサと、前記
各温度センサの検知温度が前記各温度設定器で設定され
た各設定油温に昇温するまで前記加熱手段を各別に作動
させる為の制御手段を具備するコンベヤ式フライヤーに
於いて、食材(15)(15)の供給によって初期加熱ゾーン
(A) の油(27)が温度低下した場合は、これを速やかに昇
温させ得るようにする。 【解決手段】 前記複数の加熱ゾーンの最上流部に位置
する初期加熱ゾーン(A)を加熱する加熱手段は、前記油
槽(11)の底壁(10)に電磁誘導による加熱用の高周波電流
を発生させる誘導加熱器である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、油槽に貯留された油中を走行するコンベヤで食材を搬送しながらこ れを揚げるコンベヤ式フライヤーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は、従来のコンベヤ式フライヤーの断面図である。 油槽(11)内には、上下に間隔を置いて対向する上・下コンベヤ(21)(22)から成 る搬送コンベヤ(20)が走行していると共に、該油槽(11)の底壁(10)の外面には電 気ヒータ(31)(31)が当接している。又、油槽(11)の底壁(10)は、搬送コンベヤ(2 0)の走行方向に沿って初期加熱ゾーン(A) ,継続加熱ゾーン(B) 及び最終加熱ゾ ーン(C) の3ゾーンに区分されており、各加熱ゾーンの油温は温度センサ(S1)(S 2 )(S3)で各別に温度監視しながら独立して温度調節できるようになっている。油 温を前記各加熱ゾーン毎に独立して温度調節できるようにしているのは、搬送コ ンベヤ(20)の走行方向に沿って油温を変化させると、おいしい揚げ物料理(17)(1 7)が出来ることが経験的に知られているからである。
【0003】 このものでは、搬送コンベヤ(20)の上流端に位置する食材投入部(24)から食材 (15)が供給されると、これが搬送コンベヤ(20)で初期加熱ゾーン(A) →継続加熱 ゾーン(B) →最終加熱ゾーン(C) の順序で搬送される間に油(27)で揚げられ、こ れによって出来上がった揚げ物料理(17)(17)が搬送コンベヤ(20)の下流端の料理 取り出し部(25)から排出される。
【0004】 又、初期加熱ゾーン(A) に滞留する油(27)の熱が食材(15)(15)で奪われて油温 低下し易いが、該初期加熱ゾーン(A) が油温低下すると、該油温を監視する第1 温度センサ(S1)の出力で初期加熱ゾーン(A) の電気ヒータ(31)(31)が発熱される 。これにより、初期加熱ゾーン(A) の油温が設定温度に維持される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のものでは、初期加熱ゾーン(A) の油(27)を加熱する 電気ヒータ(31)(31)自体が所定の熱容量を有している。従って、食材(15)(15)の 供給で初期加熱ゾーン(A) の油温が一時的に低下したときに電気ヒータ(31)(31) をON状態にすると、該電気ヒータ(31)(31)が十分に昇温発熱するまでに一定の 時間(立ち上がり時間)が必要となり、その分、初期加熱ゾーン(A) の油温上昇 が遅れて迅速な制御ができないと言う問題があった。
【0006】 本考案は係る点に鑑みてなされたもので、 『油槽(11)に貯留された油(27)に食材(15)(15)を浸けた状態で略水平方向に搬 送する搬送コンベヤ(20)と、 前記搬送コンベヤ(20)の走行方向に並ぶ態様で前記油槽(11)の底壁(10)に設定 された複数の加熱ゾーンを各別に加熱する複数の加熱手段と、 前記各加熱ゾーンの油温を各別に設定する複数の温度設定器と、 前記各加熱ゾーンの油温を各別に検知する複数の温度センサと、 前記各温度センサの検知温度が前記各温度設定器で設定された各設定油温に昇 温するまで前記加熱手段を各別に作動させる為の制御手段を具備するコンベヤ式 フライヤー』に於いて、食材(15)(15)の供給によって初期加熱ゾーン(A) の油(2 7)が温度低下した場合は、これを速やかに昇温させ得るようにすることをその課 題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
[1項] 上記課題を解決する為の本考案の技術的手段は、 『前記複数の加熱ゾーンの最上流部に位置する初期加熱ゾーン(A) を加熱する 加熱手段は、前記油槽(11)の底壁(10)に電磁誘導による加熱用の高周波電流を発 生させる誘導加熱器である』ことである。
【0008】 上記技術的手段によれば、食材(15)(15)の供給によって前記初期加熱ゾーン(A ) の油(27)が温度低下すると、該初期加熱ゾーン(A) の油温を検知する温度セン サの検知温度が設定油温になるまで上記誘導加熱器が作動され、これにより、油 槽(11)に於ける初期加熱ゾーン(A) の底壁(10)が発熱して該初期加熱ゾーン(A) に滞留する油(27)が設定油温に保たれる。この場合、上記初期加熱ゾーン(A) を 加熱する誘導加熱器は、油槽(11)の底壁(10)に電磁誘導による高周波電流を発生 させて該底壁(10)自体を発熱させる。従って、電気ヒータ自体が十分に昇温する までの立ち上がり時間が必要であった既述従来のものに比べて初期加熱ゾーン(A ) の油(27)を速やかに昇温させることができる。
【0009】 [2項] 前記1項に於いて、『前記初期加熱ゾーン(A) の下流側に続く継続加熱ゾーン (B) を加熱する前記加熱手段は電気ヒータである』ものでは、初期加熱ゾーン(A ) に続く継続加熱ゾーン(B) の油槽(11)の底壁(10)は既述従来のものと同様に電 気ヒータで加熱される。この場合、食材(15)(15)は初期加熱ゾーン(A) に滞留す る油(27)で既に加熱昇温されている。又、継続加熱ゾーン(B) では油槽(11)の底 壁(10)自体が所定量の熱を蓄えているだけでなく、該部分を加熱する電気ヒータ もこれの熱容量に応じた熱を蓄えているから、上記底壁(10)と電気ヒータには多 量の熱が蓄えられている。従って、該継続加熱ゾーン(B) に滞留する油(27)は温 度低下しにくい。よって、継続加熱ゾーン(B) では、油温が大きく変動せず、各 食材(15)(15)間での加熱量のバラツキが少なくなる。
【0010】 [3項] 前記1項又は2項に於いて、『前記複数の加熱ゾーンの最下流部に位置する最 終加熱ゾーン(C) を加熱する加熱手段は、前記油槽(11)の底壁(10)に電磁誘導に よる加熱用の高周波電流を発生させる誘導加熱器である』ものとすれば、揚げ物 料理(17)に付与する焦げの度合い等を変更する際に、これに速やかに対応するこ とができる。即ち、最終加熱ゾーン(C) を加熱する為の前記誘導加熱器は、前記 1項で説明したように油槽(11)の底壁(10)自体を発熱させるものであるから、前 記誘導加熱器の出力を変化させることにより、最終加熱ゾーン(C) (揚げ物料理 (17)の表面の焦げ度合い等を調整し得るゾーン)の油(27)の温度を速やかに変化 させることができるからである。
【0011】 [4項] 前記3項に於いて、『前記複数の温度設定器は、前記初期加熱ゾーン(A) と前 記最終加熱ゾーン(C) の油温を前記継続加熱ゾーン(B) の油温より高温に設定す る機能を有している』ものでは、初期加熱ゾーン(A) と最終加熱ゾーン(C) の油 温を継続加熱ゾーン(B) の油温より高く設定することができ、この温度条件で揚 げ物調理を行うと、揚げ物料理(17)(17)の食材内部の水分を確保したままで表面 の水分を少なくして香ばしい食感に仕上げることができる。
【0012】
【考案の効果】
本考案は次の特有の効果を有する。 1項の考案では、誘導加熱器によって初期加熱ゾーン(A) の油槽(11)の底壁(1 0)自体が発熱されるから、電気ヒータ自体が十分に昇温するまでの立ち上がり時 間が必要であった既述従来のものに比べて初期加熱ゾーン(A) の油(27)を速やか に昇温させることができる。 2項〜4項のものでは、上記1項の考案の効果に加えて、夫々の項に記載した 効果が得られる。
【0013】
【考案の実施の形態】
次に、上記考案の実施の形態を説明する。 図1は、本考案の実施の形態に係るコンベヤ式フライヤーの断面図である。 [全体構成] 本体ケースケーシング(4) の上部には上方開放の油槽(11)が形成されていると 共に、該油槽(11)内には、水平方向の一端に位置する食材投入部(24)と他端に位 置する料理取り出し部(25)を繋ぐ搬送コンベヤ(20)が設けられている。
【0014】 又、上記油槽(11)の底壁(10)は搬送コンベヤ(20)の走行方向に順次並んだ初期 加熱ゾーン(A) ,継続加熱ゾーン(B) ,最終加熱ゾーン(C) に三区分されており 、これら各加熱ゾーンを各別に加熱する誘導加熱器(51)(61)や電気ヒータ(31)(3 1)の加熱手段が前記油槽(11)の底壁(10)の下面に当接されている。
【0015】 以下、各部の詳細を説明する。 [搬送コンベヤ(20)] 油槽(11)内を走行する搬送コンベヤ(20)は、前記油槽(11)の底壁(10)に沿って 走行する下コンベヤ(22)と、該下コンベヤ(22)の上方域をこれと平行に走行する 上コンベヤ(21)から構成されており、これら上・下コンベヤ(21)(22)は、金網状 の無端ベルトで構成されている。
【0016】 上コンベヤ(21)と下コンベヤ(22)は、図1の紙面に対して前後に間隔を置いて 対向する一対の平行なサイドプレート(45)(45)の間を走行するようになっており 、上コンベヤ(21)は、上記サイドプレート(45)(45)間に架設された駆動軸(33)及 びガイド軸(34)(34)と従動軸(35)に掛けられている。
【0017】 一方、下コンベヤ(22)は、油槽(11)の底壁(10)に沿って走行する水平コンベヤ (222) と、該水平コンベヤ(222) の下流側端部から斜め上方に向けて延びる傾斜 コンベヤ(221) から構成されている。そして、水平コンベヤ(222) は、サイドプ レート(45)(45)間に架設された軸(37)(38)に掛けられており、他方の傾斜コンベ ヤ(221) は上記軸(37)と同方向に回転するように連動し且つサイドプレート(45) (45)間に架設された軸(30)とその下流側の駆動軸(39)に掛けられている。そして 、上記下コンベヤ(22)と上コンベヤ(21)の上下間が、食材(15)を搬送する為の食 品搬送路(56)となっている。
【0018】 [電気ヒータ(31)及び誘導加熱器(51)(61)等] 油槽(11)の底壁(10)の初期加熱ゾーン(A) は誘導加熱器(51)で加熱され、継続 加熱ゾーン(B) は電気ヒータ(31)(31)で加熱され、更に最終加熱ゾーン(C) は誘 導加熱器(61)で加熱される。又、上記初期加熱ゾーン(A) ,継続加熱ゾーン(B) 及び最終加熱ゾーン(C) に対応する部分の油槽(11)内には第1温度センサ(71), 第2温度センサ(72)及び第3温度センサ(73)等の温度センサが各別に配設されて おり、これにより、上記各加熱ゾーン(A) (B) (C) に於ける油(27)の温度を各ゾ ーン毎に検知できるようにしている。
【0019】 油槽(11)の上記初期加熱ゾーン(A) を加熱する誘導加熱器(51)は、油槽(11)の 底壁(10)に接近配設された電磁コイル(510) (図1,図2参照)と、該電磁コイ ルに高周波電流を供給する後述のインバータユニット(81)(図2参照)を具備し ており、前記電磁コイル(510) から出る磁束の変化によって油槽(11)の底壁(10) に加熱用の高周波電流(20KHz〜50KHz)としての誘導電流が生じ、こ のときのジュール熱で前記底壁(10)が発熱する。又、最終加熱ゾーン(C) を加熱 する誘導加熱器(61)(61)も上記誘導加熱器(51)と同様に電磁コイル(610) とイン バータユニット(81)の組み合わせで構成されている。
【0020】 一方、油槽(11)に於ける継続加熱ゾーン(B) の下面に添設された電気ヒータ(3 1)(31)は、蛇行状に曲成した発熱線を表裏一対の絶縁プレートでサンドイッチ状 に挟んだものである。
【0021】 [制御装置] 上記各電気部品は図2の様に配線接続されている。 油槽(11)に於ける初期加熱ゾーン(A) ,継続加熱ゾーン(B) 及び最終加熱ゾー ン(C) の各油温は、ケーシング(4) にケーブルで接続されたリモコン装置(60)に 備えられた温度設定器(65)(67)(69)で各別に設定できるようになっている。
【0022】 油槽(11)における初期加熱ゾーン(A) の油温を設定する第1温度設定器(65)の 出力は第1温度センサ(71)の出力と共に第1温度比較器(651) に入力されている 。そして、第1温度比較器(651) の出力よってON・OFFされる第1トランジ スタ(652) のコレクタ回路に挿入されたリレー(653) の出力接点(654) を介して 誘導加熱装置(51)を構成するインバータユニット(81)の出力が電磁コイル(510) (510) に印加されるようになっている。又、本実施の形態に於ける第1温度設定 器(65)には、3種類の温度が登録できるようになっており、登録する際の各温度 は温度設定ボタン(658) でセットし、登録された各温度を呼び出す場合は選択ボ タン(659) (659) (659) の何れかを操作する。すると、該操作された特定の選択 ボタン(659) に対応する登録温度が第1温度設定器(65)内のメモリーから呼び出 されてこれが第1温度比較器(651) で第1温度センサ(71)の出力と比較されると 共に、前記呼び出された登録温度が表示器(657) に表示される。
【0023】 油槽(11)の継続加熱ゾーン(B) の油温を設定する第2温度設定器(67)の出力は 第2温度センサ(72)の出力と共に第2温度比較器(671) に入力されている。そし て、第2温度比較器(671) の出力によってON・OFFされる第2トランジスタ (672) のコレクタ回路に挿入されたリレー(673) の出力接点(674) を介して電気 ヒータ(31)(31)に電源供給されるようになっている。又、第2温度設定器(67)は 上記第1温度設定器(65)と同一構造を有しており、選択ボタン(679) (679) (679 ) の何れかを操作すると、温度設定ボタン(678) でセットされた3種類の登録温 度の中から前記操作した特定の選択ボタン(679) に対応する登録温度が呼び出さ れてこれが第2温度比較器(671) で第2温度センサ(72)の出力と比較される。
【0024】 油槽(11)における最終加熱ゾーン(C) の油温を設定する第3温度設定器(69)の 出力は第3温度センサ(73)の出力と共に第3温度比較器(691) に入力されている 。そして、第3温度比較器(691) の出力よってON・OFFされる第3トランジ スタ(692) のコレクタ回路にはリレー(693) が挿入されていると共に、誘導加熱 器(61)を構成するインバータユニット(81)の出力は上記リレー(693) の出力接点 (694) を介して電磁コイル(610) (610) に印加されるようになっている。又、第 3温度設定器(69)は上記第1温度設定器(65)と同一構造を有しており、選択ボタ ン(699) (699) (699) の何れかを操作すると、温度設定ボタン(698) でセットさ れた3種類の登録温度の中から上記操作した特定の選択ボタン(699) (699) に対 応する登録温度が呼び出されてこれが第3温度比較器(691) で第3温度センサ(7 3)の出力と比較される。 [調理動作] 次に、上記コンベヤ式フライヤーの動作の実際を説明する。
【0025】 先ず、第1温度設定器(65),第2温度設定器(67)及び第3温度設定器(69)で油 槽(11)の初期加熱ゾーン(A) ,継続加熱ゾーン(B) 及び最終加熱ゾーン(C) の油 温を各別に設定する。即ち、初期加熱ゾーン(A) の油温は第1温度設定器(65)に 設けられた選択ボタン(659) (659) (659) の何れかを操作することにより、複数 の登録温度から特定の登録温度を選択し、継続加熱ゾーン(B) 及び最終加熱ゾー ン(C) の油温も同様な操作で特定の登録温度を選択する。これにより、初期加熱 ゾーン(A) ,継続加熱ゾーン(B) 及び最終加熱ゾーン(C) の油温を各別に設定す る。尚、本実施の形態では、初期加熱ゾーン(A) 及び最終加熱ゾーン(C) の油温 は継続加熱ゾーン(B) の油温より高く設定し、これにより、食材内部の水分を確 保したままで表面の水分を少なくして香ばしい食感のある揚げ物料理(17)(17)が 得られるようにしている。
【0026】 次に、図示しない運転スイッチを投入すると、上・下コンベヤ(21)(22)を走行 させる為の図示しないコンベヤモータが作動して駆動軸(33)(39)が回転すると共 に、誘導加熱器(51)(61)の電磁コイル(510) (610) 及び電気ヒータ(31)(31)に電 気供給されて油槽(11)が加熱され、これにより、該油槽(11)に貯留された油(27) が昇温する。
【0027】 第1温度センサ(71)の検知する初期加熱ゾーン(A) の油温が第1温度設定器(6 5)の出力する設定油温(特定の選択ボタン(659) で呼び出された登録温度)より 低い場合は第1温度比較器(651) からのH信号で第1トランジスタ(652) がON 状態に維持されてリレー(653) の出力接点(654) が閉成され、これにより、イン バータユニット(81)の出力が電磁コイル(510) (510) に印加されて油槽(11)の底 壁(10)が誘導加熱される。そして、第1温度センサ(71)の検知する油温が上記設 定油温より高くなると第1温度比較器(651) からL信号が出力されて上記出力接 点(654) が開成し、これにより、油槽(11)の底壁(10)が誘導加熱されなくなり、 これにより、初期加熱ゾーン(A) の油温が上記設定油温に保たれる。尚、本実施 の形態では、第1温度比較器(651) と第1トランジスタ(652) とリレー(653) 及 びその出力接点(654) の集合が初期加熱ゾーン(A) を加熱する誘導加熱器(51)(5 1)を制御する手段になっている。又、第3温度センサ(73)の検知する最終加熱ゾ ーン(C) の油(27)も上記初期加熱ゾーン(A) の油(27)と同様に、インバータユニ ット(81)と電気ヒータ(610) (610) から成る誘導加熱器(61)で加熱されて設定油 温(第3温度設定器(69)で設定された温度)に維持される。
【0028】 又、第2温度センサ(72)の検知する継続加熱ゾーン(B) の油温は、第2温度比 較器(671) で第2温度設定器(67)で設定された温度と比較される。そして、該第 2温度比較器(671) の出力で第2トランジスタ(672) がON・OFFされてリレ ー(673) の出力接点(674) が開閉され、これにより、電気ヒータ(31)(31)が発熱 と発熱停止を繰り返して継続加熱ゾーン(B) の油温が第2温度設定器(67)の設定 油温に維持される。尚、本実施の形態では、第2温度比較器(671) と第2トラン ジスタ(672) とリレー(673) 及びその出力接点(674) の集合が継続加熱ゾーン(B ) を加熱する電気ヒータ(31)(31)を制御する手段になっている。
【0029】 このものでは、上・下コンベヤ(21)(22)から成る搬送コンベヤ(20)の上流端の 食材投入部(24)から食材(15)(15)を連続供給して初期加熱ゾーン(A) の油温が低 下すると、該初期加熱ゾーン(A) を加熱する誘導加熱器(51)が油槽(11)の底壁(1 0)を発熱させて油温を上昇させる。従って、電気ヒータが昇温するまでの立ち上 がり時間に相当する分だけ、油温上昇が遅れる既述従来のものに比べ、初期加熱 ゾーン(A) の油温を迅速に上昇させることができる。
【0030】 又、搬送コンベヤ(20)の上流端の食材投入部(24)から供給された食材(15)(15) は、上・下コンベヤ(21)(22)で上下から挟まれた状態で油槽(11)の油(27)内を下 流側に搬送され、その搬送中に加熱調理されて揚げ物料理(17)(17)となり、該揚 げ物料理(17)(17)が料理取り出し部(25)から取り出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係るコンベヤ式フライヤ
ーの縦断面図
【図2】本考案の実施の形態に係るコンベヤ式フライヤ
ーの制御回路の要部の説明図
【図3】従来例の説明図
【符号の説明】
(11)・・・油槽 (10)・・・底壁 (15)・・・食材 (20)・・・搬送コンベヤ (27)・・・油 (A) ・・・初期加熱ゾーン (B) ・・・継続加熱ゾーン (C) ・・・最終加熱ゾーン

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油槽(11)に貯留された油(27)に食材(15)
    (15)を浸けた状態で略水平方向に搬送する搬送コンベヤ
    (20)と、 前記搬送コンベヤ(20)の走行方向に並ぶ態様で前記油槽
    (11)の底壁(10)に設定された複数の加熱ゾーンを各別に
    加熱する複数の加熱手段と、 前記各加熱ゾーンの油温を各別に設定する複数の温度設
    定器と、 前記各加熱ゾーンの油温を各別に検知する複数の温度セ
    ンサと、 前記各温度センサの検知温度が前記各温度設定器で設定
    された各設定油温に昇温するまで前記加熱手段を各別に
    作動させる為の制御手段を具備するコンベヤ式フライヤ
    ーに於いて、 前記複数の加熱ゾーンの最上流部に位置する初期加熱ゾ
    ーン(A) を加熱する加熱手段は、前記油槽(11)の底壁(1
    0)に電磁誘導による加熱用の高周波電流を発生させる誘
    導加熱器であるコンベヤ式フライヤー。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコンベヤ式フライヤー
    に於いて、 前記初期加熱ゾーン(A) の下流側に続く継続加熱ゾーン
    (B) を加熱する前記加熱手段は電気ヒータであるコンベ
    ヤ式フライヤー。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のコンベヤ
    式フライヤーに於いて、 前記複数の加熱ゾーンの最下流部に位置する最終加熱ゾ
    ーン(C) を加熱する加熱手段は、前記油槽(11)の底壁(1
    0)に電磁誘導による加熱用の高周波電流を発生させる誘
    導加熱器であるコンベヤ式フライヤー。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のコンベヤ式フライやー
    に於いて、 前記複数の温度設定器は、前記初期加熱ゾーン(A) と前
    記最終加熱ゾーン(C)の油温を前記継続加熱ゾーン(B)
    の油温より高温に設定する機能を有している、コンベヤ
    式フライヤー。
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