JP5448950B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、グリル庫においてバランスのよい加熱制御を実施する加熱調理器に関する。
従来の加熱調理する装置として、調理庫の上下にヒーターを備え、それらのヒーターのON時間とOFF時間との割合を同一にして調理するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第3266006号公報(第3頁、図1、3)
しかしながら、特許文献1に係る加熱調理装置のように、上下のヒーターのON時間、OFF時間を同一にした場合、上下のヒーターのそれぞれの出力が異なったり、調理物との距離が上下のヒーターそれぞれにおいて異なると、焼きムラが発生したり、また、焼き色が均等にならないという問題点があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、焼き方、及び、焼き色を均等にすることが可能な加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る加熱調理器は、本体と、該本体の内部において調理物の調理が実施される調理庫と、該調理庫内に設置され、上面に前記調理物が載置される載置部と、前記調理庫内に設置され、前記載置部に載置された前記調理物を加熱する加熱手段と、前記調理庫内の温度を庫内温度として検出する温度検出手段と、前記加熱手段の加熱動作を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記加熱手段に、通電動作及び非通電動作による周期動作によって構成されたON/OFF動作を実施させ、該ON/OFF動作による加熱動作中であって前記ON/OFF動作の前記周期動作同士間に非通電動作を行う非通電時間として間欠時間を設け、前記温度検出手段により検出された前記庫内温度に基づいて前記間欠時間を切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、通常のヒーターのON/OFF動作による加熱動作に、非通電時間を挿入した動作を実施することによって、非通電動作を挿入しないON/OFF動作よりも火力を弱めることができ、調理物の焼き色の付き過ぎを抑制し、発煙及び発火を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の全体斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の図1におけるA−A’断面図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の制御ブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の上ヒーター124及び下ヒーター125の通電動作を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器のグリル庫121における加熱工程を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の上ヒーター124及び下ヒーター125における各火力設定時の通電時間等を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の加熱工程の各工程における火力設定を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の上ヒーター124及び下ヒーター125の通電動作の別形態を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る加熱調理器の上ヒーター124及び下ヒーター125の通電動作を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る加熱調理器の工程終了後の休止時間T5を示す図である。
実施の形態1.
(加熱調理器の構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の全体斜視図である。
図1で示されるように、本体1の上面には、トッププレート2が設置されており、そのトッププレート2上には、鍋等の被加熱物(図示せず)を載置するための、左加熱口3、右加熱口4及び中央加熱口5が設置されている。また、本体1の前部上面には、各種設定値及び異常情報等を表示する表示部6、火力設定内容等を表示する火力表示部7、並びに、火力の設定等の操作を実施する操作部8が設置されている。また、本体1の後方の上面には、外部の空気を本体1内部のグリル庫121(後述)に取り込むための吸気口9、その吸気口9から取り込まれた空気が、そのグリル庫121に取り込まれて循環し、グリル庫121内の調理物から発生する煙と共に外部に排出するための排気口10が設置されている。また、本体1の前面部の右上側には、本体1の電源を供給するための電源スイッチ11が設置されている。そして、本体1の左下側内部にグリル部12が形成されており、そのグリル部12の内部に通じるグリル扉120が、本体1の前面部の左側に開閉可能に設置されている。
図2は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の図1におけるA−A’断面図である。
前述したように、本体1の左下側内部にグリル部12が形成されており、図2で示されるように、グリル部12は、少なくとも、本体1の前面部に設置されたグリル部12の内部に通じるグリル扉120、そのグリル扉120から通じるグリル部12の内部の調理空間であるグリル庫121、そのグリル庫121の底部に載置された載置皿122、その載置皿122の上に置かれた載置網123、その載置網123の上に載置される調理物を上方から加熱するシーズヒーター等の上ヒーター124、載置皿122の下部に設置され、載置網123の上に載置される調理物を下方から加熱するシーズヒーター等の下ヒーター125、及び、グリル庫121内の温度を検出する温度センサー126によって構成されている。また、吸気口9とグリル庫121とを連通させ、吸気口9からグリル庫121に空気を送り込む吸気ダクト9a(図示せず)がグリル庫121の後方に形成されている。そして、グリル庫121と排気口10とを連通させ、吸気口9から取り込まれた空気を調理物から発生する煙と共にグリル庫121から排気口10を介して外部に排気するための排気ダクト10aが、グリル庫121の後方に形成されている。
なお、上ヒーター124及び下ヒーター125はそれぞれ単一のヒーターによって構成される必要はなく、そのいずれか、又は双方が複数のヒーターによって構成されるものとしてもよい。
また、グリル庫121は、本発明における「調理庫」に相当し、載置網123は、本発明における「載置部」に相当し、そして、温度センサー126は、本発明における「温度検出手段」に相当する。そして、上ヒーター124及び下ヒーター125は、本発明における「加熱手段」に相当し、さらに、上ヒーター124は、本発明における「上加熱手段」に相当し、下ヒーター125は、本発明における「下加熱手段」に相当する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の制御ブロック図である。
図3で示されるように、前述の操作部8及び温度センサー126が、制御手段14に接続されている。また、制御手段14には、表示部6、火力表示部7、報知手段13(図1及び図2において図示せず)、上ヒーター駆動回路15、下ヒーター駆動回路16及びインバーター回路17がそれぞれ接続されている。
操作部8は、使用者によって操作された操作情報を制御手段14に送信し、温度センサー126は、検出したグリル庫内の温度情報を制御手段14に送信する。
表示部6は、制御手段14から受信した各種設定値及び異常情報等の表示情報を表示し、火力表示部7は、前述したグリル庫121に設置された上ヒーター124及び下ヒーター125の火力設定の内容等の情報を制御手段14から受信して表示する。
なお、火力表示部7は、上ヒーター124及び下ヒーター125の火力設定の内容等の情報に代えて、あるいは、それに追加して現在の火力出力値を表示するものとしてもよい。
また、火力表示部7は、後述する左加熱コイル17a、右加熱コイル17b及び中央加熱コイル17cの火力設定内容又は現在の火力出力値を、上記の表示内容に代えて、あるいは、それに追加して表示させるものとしてもよい。
報知手段13は、本実施の形態に係る加熱調理器に異常が発生した場合、又は、調理が完了した場合等に制御手段14の指令に基づいて報知する。
上ヒーター駆動回路15は、上ヒーター124に接続されており、制御手段14から受信した制御信号に基づいて上ヒーター124に通電させ、載置網123の上に置かれた調理物を上方から加熱させる。また、下ヒーター駆動回路16は、下ヒーター125に接続されており、制御手段14から受信した制御信号に基づいて下ヒーター125に通電させ、載置網123の上に置かれた調理物を下方から加熱させる。
インバーター回路17は、左加熱口3の下部に設置された左加熱コイル17a、右加熱口4の下部に設置された右加熱コイル17b、及び、中央加熱口5の下部に設置された中央加熱コイル17cに接続されており、制御手段14から受信した制御信号に基づいて各コイルに通電させ、各加熱口に置かれた被加熱物を誘導加熱させる。
(加熱調理器の誘導加熱動作)
次に、図1〜図3を参照しながら、本実施の形態に係る加熱調理器の誘導加熱動作について説明する。
使用者は、調理物等が投入された鍋等の被加熱物を左加熱口3に載置する。そして、使用者により操作部8において加熱開始操作が実施されることによって、その操作情報が操作部8から制御手段14に送信される。制御手段14は、受信した操作情報に基づいて、インバーター回路17に制御信号(加熱指令)を送信する。インバーター回路17は、受信した制御信号に基づいて、左加熱コイル17aを通電させ、左加熱口3に載置された被加熱物は、左加熱コイル17aから誘導加熱を受けて、加熱が開始される。また、被加熱物が右加熱口4又は中央加熱口5に載置された場合も、同様に、インバーター回路17によって右加熱コイル17b又は中央加熱コイル17cに通電され、被加熱物が誘導加熱される。
(加熱調理器のグリル部における加熱動作)
次に、図1〜図3を参照しながら、本実施の形態に係る加熱調理器のグリル部12における加熱動作について説明する。
使用者は、グリル部12のグリル庫121内に載置された載置網123の上に魚等の調理物を載置する。そして、使用者により操作部8においてグリル部12の加熱開始操作が実施されることによって、その操作情報が制御手段14に送信される。制御手段14は、受信した操作情報に基づいて、上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16に制御信号(加熱指令)を送信する。上ヒーター駆動回路15は、受信した制御信号に基づいて、上ヒーター124を通電させ、その上ヒーター124によって載置網123に載置された調理物を上方から加熱させる。また、下ヒーター駆動回路16は、受信した制御信号に基づいて、下ヒーター125を通電させ、その下ヒーター125によって載置網123に載置された調理物を下方から加熱させる。このとき、上ヒーター124及び下ヒーター125による火力の強弱を操作部8によって設定できるものとしてもよい。この場合、制御手段14は、操作部8から受信した火力設定についての操作情報に基づいて、火力表示部7に火力設定情報を送信し、火力表示部7は、受信した火力設定情報を表示させる。
なお、本体1内部に、上ヒーター124及び下ヒーター125の現在の火力出力を検出する手段を備えるものとし、制御手段14は、その検出手段によって検出された現在の火力出力値を、火力表示部7に表示させるものとしてもよい。
(加熱調理器のヒーターの通電動作)
図4は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の上ヒーター124及び下ヒーター125の通電動作を示す図である。
図4(a)は、本実施の形態に係る加熱調理器の上ヒーター124及び下ヒーター125の基本の通電動作を示している。この図4(a)で示されるように、上ヒーター124は、非通電時間T2a間の非通電動作、及び通電時間T3a間の通電動作を繰り返し実施する。すなわち、周期T1a(=T2a+T3a)の非通電動作及び通電動作の繰り返し動作(以下、単に「ON/OFF動作」という)が実施される。また、同様に、下ヒーター125は、非通電時間T2b間の非通電動作、及び通電時間T3b間の通電動作を繰り返し実施し、周期T1b(=T2b+T3b)のON/OFF動作を実施する。
ここで、上ヒーター124についての非通電時間T2a、及び下ヒーター125についての非通電時間T2bを特に区別なく指し示す場合には、以下、単に非通電時間T2というものとする。同様に、通電時間T3a及びT3b、並びに、周期T1a及びT1bについても、特に区別なく指し示す場合には、以下、それぞれ単に通電時間T3、及び周期T1というものとする。
上記の図4(a)で示される周期T1のON/OFF動作は、図7において後述する加熱工程のうち量判定工程において実施される。また、上ヒーター124及び下ヒーター125の火力は、非通電時間T2及び通電時間T3の割合によって定まり、通電時間T3の割合が大きい程、各ヒーターによる火力は強くなる。
また、図4(b)は、本実施の形態に係る加熱調理器の上ヒーター124及び下ヒーター125の通電動作の別形態を示している。この図4(b)で示されるように、上ヒーター124は、非通電時間T2a間の非通電動作、その後の通電時間T3a間の通電動作、及び、その後の間欠時間T4aの非通電動作を繰り返し実施する。すなわち、周期T1a(=T2a+T3a)の非通電動作及び通電動作、並びにその後の間欠時間T4a間の非通電動作の繰り返し動作(以下、「間欠ON/OFF動作」という)が実施される。また、同様に、下ヒーター125は、非通電時間T2b間の非通電動作、その後の通電時間T3b間の通電動作、及び、その後の間欠時間T4bの非通電動作を繰り返し実施し、周期T1b(=T2b+T3b)の非通電動作及び通電動作、並びにその後の間欠時間T4b間の非通電動作の間欠ON/OFF動作を実施する。
ここで、上ヒーター124についての間欠時間T4a、及び下ヒーター125についての間欠時間T4bを特に区別なく指し示す場合には、以下、単に間欠時間T4というものとする。
上記の図4(b)で示される周期T1及び間欠時間T4の間欠ON/OFF動作は、図7において後述する加熱工程のうち焼き工程、仕上げ1工程及び仕上げ2工程において実施される。この図4(b)で示される間欠ON/OFF動作は、図4(a)で示されるON/OFF動作における周期T1の非通電動作及び通電動作の間に間欠時間T4間の非通電動作が挿入されたものであり、間欠時間T4を挿入することによって、ON/OFF動作よりも火力を弱めることができ、調理物の焼き色の付き過ぎを抑制し、発煙及び発火を抑制することができる。
(加熱調理器の加熱工程)
図5は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器のグリル庫121における加熱工程を示す図である。
図5で示されるように、本実施の形態に係る加熱調理器のグリル庫121の調理物を加熱する加熱工程は、量判定工程、焼き工程、仕上げ1工程及び仕上げ2工程によって構成されている。
量判定工程は、グリル庫121内を温めることを主目的としており、グリル庫121内の温度が所定温度である温度t1に達した時点で終了する。具体的には、量判定工程において、制御手段14は、温度センサー126によって検出されたグリル庫121内の温度(以下、「庫内温度t」という)を受信し、この庫内温度tが温度t1に達するまで、上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16に対して、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125にON/OFF動作を実施させるための制御信号を送信する。その制御信号を受信した上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16は、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125にON/OFF動作を実施させ、グリル庫121内を温める。そして、制御手段14は、庫内温度tが温度t1に達したと判定した場合、上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16に対して、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125によるON/OFF動作を停止させ、焼き工程に移行する。この量判定工程において、上ヒーター124及び下ヒーター125が、周期T1、非通電時間T2及び通電時間T3が同一であるとした場合に間欠ON/OFF動作よりも火力の強いON/OFF動作を実施することによって、グリル庫121内を効率的に温めることができる。
焼き工程は、グリル庫121内に載置された調理物を加熱調理することを主目的としており、工程が開始してから所定時間経過後終了する。具体的には、焼き工程において、制御手段14は、焼き工程の開始からの経過時間の計測を開始し、上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16に対して、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125に図7において後述する焼き工程用に火力設定された間欠ON/OFF動作させるための制御信号を送信する。その制御信号を受信した上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16は、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125に間欠ON/OFF動作を実施させ、調理物を加熱する。そして、制御手段14は、焼き工程を開始してから所定時間経過したと判定した場合、上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16に対して、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125による間欠ON/OFF動作を停止させ、仕上げ1工程に移行する。
仕上げ1工程及び仕上げ2工程は、グリル庫121内に載置された調理物の加熱調理の仕上げ、及び、焼き色の調整をすることを主目的としており、それぞれ、工程が開始してから所定時間経過後終了する。具体的には、仕上げ1工程において、制御手段14は、仕上げ1工程の開始からの経過時間の計測を開始し、上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16に対して、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125に図7において後述する仕上げ1工程用に火力設定された間欠ON/OFF動作させるための制御信号を送信する。その制御信号を受信した上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16は、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125に間欠ON/OFF動作を実施させ、調理物に対して仕上げ用の加熱を実施させる。そして、制御手段14は、仕上げ1工程を開始してから所定時間経過したと判定した場合、上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16に対して、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125による間欠ON/OFF動作を停止させ、仕上げ2工程に移行する。仕上げ2工程において、制御手段14は、仕上げ2工程の開始からの経過時間の計測を開始し、上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16に対して、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125に図7において後述する仕上げ2工程用に火力設定された間欠ON/OFF動作させるための制御信号を送信する。その制御信号を受信した上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16は、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125に間欠ON/OFF動作を実施させ、調理物に対して仕上げ用の加熱を実施させる。そして、制御手段14は、仕上げ2工程を開始してから所定時間経過したと判定した場合、上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16に対して、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125による間欠ON/OFF動作を停止させ、加熱工程を終了する。
上記の加熱工程において、制御手段14は、量判定工程において、庫内温度tが温度t1に達するまでの工程時間を計測し、その計測した工程時間に基づいて、後の工程(焼き工程、仕上げ1工程及び仕上げ2工程)の工程時間を決定している。このとき、各工程の目的上の理由から、通常、焼き工程、仕上げ1工程、そして、仕上げ2工程の順で工程時間は短くなる。
上記のように、焼き工程、仕上げ1工程及び仕上げ2工程において、上ヒーター124及び下ヒーター125によって間欠ON/OFF動作が実施されることによって、通常のON/OFF動作よりも火力が弱まり、調理物の焼き色の付き過ぎを抑制し、発煙及び発火を抑制することができる。
なお、上記のように、加熱工程は、量判定工程、焼き工程、仕上げ1工程、及び仕上げ2工程の4つの工程で構成されているが、これに限定されるものではなく、加熱工程がその他の数の工程によって構成されるものとしてもよい。
また、上記の動作においては、量判定工程において間欠ON/OFF動作はなくON/OFF動作を実施するものとしているが、これに限定するものではなく、量判定工程においても間欠ON/OFF動作を実施するものとしてもよい。
図6は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の上ヒーター124及び下ヒーター125における各火力設定時の通電時間等を示す図である。
図6(a)は、上ヒーター124の各火力設定時におけるON/OFF動作、及び間欠ON/OFF動作の周期T1a、非通電時間T2a、通電時間T3a及び間欠時間T4aを示すものであり、火力設定としては火力(0)〜火力(5)の6種類あるものとしている。また、図6(b)は、下ヒーター125の各火力設定時におけるON/OFF動作、及び間欠ON/OFF動作の周期T1b、非通電時間T2b、通電時間T3b及び間欠時間T4bを示すものであり、上ヒーター124と同様に、火力設定としては火力(0)〜火力(5)の6種類あるものとしている。ここで、火力(0)は、通電時間T3が0秒である場合、すなわち、各ヒーターに通電されないOFF状態である火力設定を示している。
なお、図6で示される各火力設定における周期T1、非通電時間T2、通電時間T3及び間欠時間T4の値は例示であり、図6で示される値に限定されるものではない。
また、図6で示される火力設定は、上ヒーター124及び下ヒーター125についてそれぞれ火力(0)〜火力(5)の6種類で構成されているが、これに限定されるものではなく、その他の数の種類によって構成されているものとしてもよく、また、上ヒーター124及び下ヒーター125の火力設定の種類の数が異なるものであってもよい。
図6で示されるように、各火力設定において、間欠時間T4については、庫内温度tが所定の温度t2及び温度t3との間でt2≦t<t3(以下、「条件式(a)」という)を満たす場合の間欠時間T4、及び、t3≦t(以下、「条件式(b)」という)を満たす場合の間欠時間T4の2種類の間欠時間T4を有している。この2種類の間欠時間T4のうち、条件式(b)を満たす場合の間欠時間T4は、条件式(a)を満たす場合の間欠時間T4よりも長い値となっている。また、図6(b)で示される下ヒーター125における間欠時間T4bは、図6(a)で示される上ヒーター124における間欠時間T4aよりも長い時間に設定されている。これは、下ヒーター125は、載置網123及び調理物に近い位置に設置されており、間欠時間T4bを間欠時間T4aより長い時間とすることにより、下ヒーター125の火力を弱め、上ヒーター124による調理物の加熱具合と、下ヒーター125による調理物の加熱具合とのバランスを図るためである。これによって、調理物に対して上方及び下方からバランスよく均等に加熱することができ、また、間欠時間T4bを間欠時間T4aより長い時間とすることにより、下ヒーター125の火力を弱めることによって、調理物から油等が落下して発煙する状態を抑制することもできる。
上記の条件式(a)及び条件式(b)によって、間欠ON/OFF動作における間欠時間T4の切り替えについては、後述する。
図7は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の加熱工程の各工程における火力設定を示す図である。
図7で示されるように、本実施の形態に係る加熱調理器は、グリル部12において加熱調理する調理物の種類に対応した加熱工程を備えている。図7において、「姿焼」、「切身」及び「小魚」の各調理物に対応した加熱工程が示されており、各調理物に対応した加熱工程の各工程において、上ヒーター124及び下ヒーター125それぞれに、図6で示される火力設定のいずれかが割り付けられている。ここで、操作部8に各調理物に対応したメニュー選択ボタン等(図示せず)を備えるものとし、使用者によってこのメニュー選択ボタン等が操作された場合に、その選択した調理物に対応した加熱工程によって調理物の加熱調理が開始されるものとすればよい。例えば、使用者によって「姿焼」のメニュー選択ボタンが操作された場合、上ヒーター124は、量判定工程において火力(3)、焼き工程において火力(2)、仕上げ1工程において火力(5)、そして、仕上げ2工程において火力(0)(通電OFF状態)の各火力設定によって調理物を加熱調理し、下ヒーター125は、量判定工程及び焼き工程において火力(5)、そして、仕上げ1工程及び仕上げ2工程において火力(2)の各火力設定によって調理物を加熱調理する。また、使用者によって「小魚」のメニュー選択ボタンが操作された場合は、図7で示されるように、仕上げ1工程がなく、量判定工程、焼き工程、そして、仕上げ2工程の順で加熱工程が実施されることを示している。
以上のように、加熱工程における各工程の火力設定が調理物に応じて対応付けられているので、きめ細かい加熱動作を実施することができ、調理物の焼き加減及び焼き色の具合を調理物に応じて適切に制御することができる。
なお、図7で示される各調理物における加熱工程の各工程に対応付けられた火力設定は例示であり、図7で示される火力設定に限定されるものではなく、異なる火力設定が対応付けられるものとしてもよいのは言うまでもない。
また、図7において、「姿焼」、「切身」及び「小魚」の3種類の調理物の加熱工程が示されているが、その他の調理物の加熱工程を備えるものとしてもよく、また、調理物の種類として3種類に限られるものではない。
次に、図6及び図7を参照しながら、加熱工程の各工程の間欠ON/OFF動作における間欠時間T4の切り替え動作について説明する。
制御手段14は、加熱工程の各工程の終了時における庫内温度tを温度センサー126から受信し、この工程終了時の庫内温度tが条件式(a)を満たす場合、次工程においてこの条件式(a)に対応する間欠時間T4によって上ヒーター124及び下ヒーター125に間欠ON/OFF動作を実施させる。また、工程終了時の庫内温度tが条件式(b)を満たす場合、次工程においてこの条件式(b)に対応する間欠時間T4によって上ヒーター124及び下ヒーター125に間欠ON/OFF動作を実施させる。
例えば、調理物が「切身」の場合の加熱工程において、制御手段14は、量判定工程の終了時に庫内温度tが条件式(a)を満たすと判定した場合は、次工程である焼き工程において、上ヒーター124については、火力設定を火力(4)とする間欠時間T4が10秒の間欠ON/OFF動作を実施させ、下ヒーター125については、火力設定を火力(2)とする間欠時間T4が8秒の間欠ON/OFF動作を実施させる。続いて、制御手段14は、焼き工程の終了時に庫内温度tが条件式(b)を満たすと判定した場合は、次工程である仕上げ1工程において、上ヒーター124については、火力設定を火力(3)とする間欠時間T4が10秒の間欠ON/OFF動作を実施させ、下ヒーター125については、火力設定を火力(2)とする間欠時間T4が13秒の間欠ON/OFF動作を実施させる。
以上の間欠時間T4の切り替え動作のように、各工程で庫内温度tに応じて間欠時間T4を切り替えることによって、調理物に加えられる火力を調整することができ、さらに、きめ細かい加熱動作を実施することができ、調理物の焼き加減及び焼き色の具合を調理物に応じて適切に制御することができる。
なお、上記の間欠時間T4の切り替え動作においては、各工程の終了時の庫内温度tに基づいて、次の工程の間欠ON/OFF動作における間欠時間T4を切り替えていたが、これに限定されるものではなく、制御手段14は、加熱工程の各工程において常時又は断続的に温度センサー126から庫内温度tを受信し、その庫内温度tが満たす条件(上記の動作においては条件式(a)又は条件式(b))が切り替わった時点でその切り替わった条件に対応する間欠時間T4に切り替えるものとしてもよい。これによって、各工程の終了時の庫内温度tに基づいて次の工程の間欠時間T4を切り替える動作よりも、その庫内温度tに応じた間欠ON/OFF動作をリアルタイムに実施させることができるので、さらに、きめ細かい加熱動作を実施することができ、調理物の焼き加減及び焼き色の具合を調理物に応じて適切に制御することができる。
また、図6で示されるように、間欠ON/OFF動作における間欠時間T4として、条件式(a)及び条件式(b)にそれぞれ対応する2種類の間欠時間T4によって切り替えるものとしているが、これに限定されるものではなく、庫内温度tについて3種類以上の条件式を備え、その各条件式に基づいて、その条件式に対応する間欠時間T4に切り替えるものとしてもよい。
さらに、上記の動作において、間欠ON/OFF動作における間欠時間T4を庫内温度tによって切り替えるものとしているが、これに限定されるものではなく、各火力設定に対応する間欠時間T4が1つであってもよい。これによっても、前述したような効果を得ることができる。
(実施の形態1の効果)
以上の構成及び動作のように、通常のヒーターのON/OFF動作に間欠時間T4を挿入した間欠ON/OFF動作を実施することによって、ON/OFF動作よりも火力を弱めることができ、調理物の焼き色の付き過ぎを抑制し、発煙及び発火を抑制することができる。
また、加熱工程における各工程の火力設定が調理物に応じて対応付けられているので、調理物に応じてきめ細かい加熱動作を実施することができ、調理物の焼き加減及び焼き色の具合を調理物に応じて適切に制御することができる。
また、各工程で庫内温度tに応じて間欠時間T4を切り替えることによって、調理物に加えられる火力を調整することができ、さらに、きめ細かい加熱動作を実施することができ、調理物の焼き加減及び焼き色の具合を調理物に応じて適切に制御することができる。
そして、間欠時間T4bを間欠時間T4aより長い時間とすることにより、調理物に近い下ヒーター125の火力を弱めることができるので、調理物に対して上方及び下方からバランスよく均等に加熱することができ、また、下ヒーター125の火力を弱めることによって、調理物から油等が落下して発煙する状態を抑制することもできる。
なお、図4で示されるように、上ヒーター124及び下ヒーター125におけるON/OFF動作及び間欠ON/OFF動作は、周期T1における動作として非通電時間T2間の非通電動作、そして、通電時間T3間の通電動作の順で構成されているが、これに限定されるものではなく、図8で示されるように、周期T1における動作として通電時間T3間の非通電動作、そして、非通電時間T2間の非通電動作の順で構成してもよい。ここで、図8(a)は、その場合のON/OFF動作を示し、図8(b)は、その場合の間欠ON/OFF動作を示している。
また、上記の動作においては、加熱工程の所定の工程(図5で示される加熱工程の例においては、焼き工程、仕上げ1工程及び仕上げ2工程)において上ヒーター124及び下ヒーター125双方に間欠ON/OFF動作を実施させるものとしているが、これに限定されるものではなく、上ヒーター124又は下ヒーター125のいずれかに間欠ON/OFF動作を実施させ、もう一方のヒーターには通常のON/OFF動作を実施させるものとしてもよい。
また、本実施の形態に係る加熱調理器は、左加熱口3等において左加熱コイル17a等による誘導加熱を実施する誘導加熱調理器について説明したが、これは加熱調理器としての例を示したものであり、誘導加熱調理器ではなく、例えば、ガスの燃焼によって加熱するガス加熱調理器等であってもよい。
実施の形態2.
実施の形態1に係る加熱調理器においては、各ヒーターの周期T1における非通電時間T2間の非通電動作及び通電時間T3間の通電動作で構成される周期動作同士間に間欠時間T4間の非通電動作を挿入する動作について説明したが、本実施の形態に係る加熱調理器においては、加熱工程の各工程間に休止時間T5の非通電動作を挿入する動作について説明する。
また、本実施の形態に係る加熱調理器は、実施の形態1に係る加熱調理器と同様の構成であり、その動作において相違する点を中心に説明する。
(加熱調理器のヒーターの通電動作)
図9は、本発明の実施の形態2に係る加熱調理器の上ヒーター124及び下ヒーター125の通電動作を示す図である。
本実施の形態に係る加熱調理器において、制御手段14は、グリル部12における加熱工程の各工程において、上ヒーター124及び下ヒーター125に、非通電時間T2間の非通電動作及び通電時間T3間の通電動作によって構成される周期T1のON/OFF動作(実施の形態1における図4(a)と同様)を実施させる。
(加熱調理器の加熱工程)
図10は、本発明の実施の形態2に係る加熱調理器の工程終了後の休止時間T5を示す図である。
次に、図9及び図10を参照しながら、本実施の形態に係る加熱調理器における加熱工程について説明する。
使用者は、グリル部12のグリル庫121内に載置された載置網123の上に魚等の調理物を載置する。そして、使用者により操作部8においてグリル部12の加熱開始操作が実施されることによって、その操作情報が制御手段14に送信される。制御手段14は、受信した操作情報に基づいて、上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16に制御信号(加熱指令)を送信する。上ヒーター駆動回路15は、受信した制御信号に基づいて、上ヒーター124を通電させ、その上ヒーター124によって載置網123に載置された調理物を上方から加熱させる。また、下ヒーター駆動回路16は、受信した制御信号に基づいて、下ヒーター125を通電させ、その下ヒーター125によって載置網123に載置された調理物を下方から加熱させる。以上の動作によって、制御手段14は、図5で示されるような加熱工程(量判定工程、焼き工程、仕上げ1工程及び仕上げ2工程)を実施する。
次に、本実施の形態に係る加熱調理器の加熱工程の具体的な動作について説明する。
制御手段14は、実施する加熱工程として、まず、量判定工程を実施する。この量判定工程において、制御手段14は、図7で示される火力設定に基づいて、上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16に対して、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125にON/OFF動作を実施させるための制御信号を送信する。その制御信号を受信した上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16は、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125にON/OFF動作を実施させ、グリル庫121内を温める。そして、制御手段14は、庫内温度tが温度t1に達したと判定した場合、上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16に対して、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125によるON/OFF動作を停止させ、焼き工程に移行する。
焼き工程において、制御手段14は、焼き工程の開始からの経過時間の計測を開始し、上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16に対して、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125に図7で示される焼き工程用に火力設定されたON/OFF動作させるための制御信号を送信する。その制御信号を受信した上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16は、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125にON/OFF動作を実施させ、調理物を加熱する。そして、制御手段14は、焼き工程を開始してから所定時間経過したと判定した場合、焼き工程を終了させ、その時点における庫内温度tを温度センサー126から受信し、その庫内温度tが所定温度である温度t4以上であるか否かを判定する。その判定の結果、焼き工程終了時の庫内温度tが温度t4以上であると判定した場合、図9で示されるように、上ヒーター124については休止時間T5aの非通電動作、そして、下ヒーター125については休止時間T5bの非通電動作を実施させる。そして、上ヒーター124については休止時間T5a経過後、仕上げ1工程に移行し、下ヒーター125については休止時間T5b経過後、仕上げ1工程に移行する。ここで、上ヒーター124についての休止時間T5a、及び下ヒーター125についての休止時間T5bを特に区別なく指し示す場合には、以下、単に休止時間T5というものとする。一方、焼き工程終了時の庫内温度tが温度t4より小さいと判定した場合、上ヒーター124及び下ヒーター125の双方について、休止時間T5の非通電動作を実施せずに、仕上げ1工程に移行する。
仕上げ1工程において、制御手段14は、仕上げ1工程の開始からの経過時間の計測を開始し、上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16に対して、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125に、図7で示される仕上げ1工程用に火力設定されたON/OFF動作させるための制御信号を送信する。その制御信号を受信した上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16は、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125にON/OFF動作を実施させ、調理物に対して仕上げ用の加熱を実施する。そして、制御手段14は、仕上げ1工程を開始してから所定時間経過したと判定した場合、仕上げ1工程を終了させ、その時点における庫内温度tを温度センサー126から受信し、その庫内温度tが温度t4以上であるか否かを判定する。その判定の結果、仕上げ1工程終了時の庫内温度tが温度t4以上であると判定した場合、図9で示される焼き工程終了後と同様に、上ヒーター124については休止時間T5aの非通電動作、そして、下ヒーター125については休止時間T5bの非通電動作を実施させる。そして、上ヒーター124については休止時間T5a経過後、仕上げ2工程に移行し、下ヒーター125については休止時間T5b経過後、仕上げ2工程に移行する。一方、仕上げ1工程終了時の庫内温度tが温度t4より小さいと判定した場合、上ヒーター124及び下ヒーター125の双方について、休止時間T5の非通電動作を実施せずに、仕上げ2工程に移行する。ここで、この休止時間T5については、図10で示されるように、焼き工程終了後及び仕上げ1工程終了後の休止時間T5として、上ヒーター124及び下ヒーター125の火力設定に応じて割り付けられているものとする。
なお、図10で示される各火力設定に対応付けられた休止時間T5の値は例示であり、異なる時間設定がなされていてもよい。
仕上げ2工程において、制御手段14は、仕上げ2工程の開始からの経過時間の計測を開始し、上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16に対して、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125に、図7で示される仕上げ2工程用に火力設定されたON/OFF動作させるための制御信号を送信する。その制御信号を受信した上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16は、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125にON/OFF動作を実施させ、調理物に対して仕上げ用の加熱を実施する。そして、制御手段14は、仕上げ2工程を開始してから所定時間経過したと判定した場合、上ヒーター駆動回路15及び下ヒーター駆動回路16に対して、それぞれ上ヒーター124及び下ヒーター125によるON/OFF動作を停止させ、加熱工程を終了する。
上記の動作のように、量判定工程終了後については、各ヒーターについて休止時間T5の非通電動作が実施されない動作としているが、これは量判定工程の主目的がグリル庫121内を温めることにあり、量判定工程と焼き工程との間に非通電動作を実施する必要がないからである。ただし、これは量判定工程終了後については休止時間T5を設けないことに限定するものではなく、量判定工程終了後においても休止時間T5を設けるものとしてもよい。
また、図10で示されるように、下ヒーター125の火力設定における火力(2)〜火力(5)についての休止時間T5bは、上ヒーター124火力設定における火力(2)〜火力(5)についての休止時間T5aよりも長い時間に設定されている。これは、下ヒーター125は、載置網123及び調理物に近い位置に設置されており、休止時間T5bを休止時間T5aより長い時間とすることにより、下ヒーター125が調理物に寄与する加熱量を上ヒーター124よりも小さくし、上ヒーター124による調理物の加熱具合と、下ヒーター125による調理物の加熱具合とのバランスを図るためである。これによって、調理物に対して上方及び下方からバランスよく均等に加熱することができ、また、休止時間T5bを休止時間T5aより長い時間とすることにより下ヒーター125による加熱量を小さくすることによって、調理物から油等が落下して発煙する状態を抑制することもできる。
(実施の形態2の効果)
以上の構成及び動作のように、工程終了後の庫内温度tに応じて休止時間T5の非通電動作を設けることによって、調理物に加えられる火力を調整することができ、きめ細かい加熱動作を実施することができ、調理物の焼き加減及び焼き色の具合を調理物に応じて適切に制御することができる。
また、加熱工程における各工程の火力設定が調理物に応じて対応付けられているので、調理物に応じてきめ細かい加熱動作を実施することができ、調理物の焼き加減及び焼き色の具合を調理物に応じて適切に制御することができる。
そして、休止時間T5bを休止時間T5aより長い時間とすることにより、調理物に近い下ヒーター125による加熱量を上ヒーター124よりも小さくすることができるので、調理物に対して上方及び下方からバランスよく均等に加熱することができ、また、下ヒーター125による加熱量を小さくすることによって、調理物から油等が落下して発煙する状態を抑制することもできる。
なお、上記の動作において、加熱工程の焼き工程及び仕上げ1工程終了後、上ヒーター124及び下ヒーター125による休止時間T5の非通電動作を実施するか否かの判定をする場合における庫内温度tに対する閾値となる温度t4は、各工程終了後ごとに異なる値としてもよい。
また、工程終了時に、休止時間T5の非通電動作を実施されるか否かを判定する条件を、工程終了時の庫内温度tが温度t4以上であるか否かという条件としているが、これに限定されるものではなく、他の条件によって判定するものとしてもよく、例えば、工程終了時の庫内温度tが所定の温度範囲に属するか否か等によって判定するものとしてもよい。
1 本体、2 トッププレート、3 左加熱口、4 右加熱口、5 中央加熱口、6 表示部、7 火力表示部、8 操作部、9 吸気口、9a 吸気ダクト、10 排気口、10a 排気ダクト、11 電源スイッチ、12 グリル部、13 報知手段、14 制御手段、15 上ヒーター駆動回路、16 下ヒーター駆動回路、17 インバーター回路、17a 左加熱コイル、17b 右加熱コイル、17c 中央加熱コイル、120 グリル扉、121 グリル庫、122 載置皿、123 載置網、124 上ヒーター、125 下ヒーター、126 温度センサー。

Claims (10)

  1. 本体と、
    該本体の内部において調理物の調理が実施される調理庫と、
    該調理庫内に設置され、上面に前記調理物が載置される載置部と、
    前記調理庫内に設置され、前記載置部に載置された前記調理物を加熱する加熱手段と、
    前記調理庫内の温度を庫内温度として検出する温度検出手段と、
    前記加熱手段の加熱動作を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記加熱手段に、通電動作及び非通電動作による周期動作によって構成されたON/OFF動作を実施させ、該ON/OFF動作による加熱動作中であって前記ON/OFF動作の前記周期動作同士間に非通電動作を行う非通電時間として間欠時間を設け、
    前記温度検出手段により検出された前記庫内温度に基づいて前記間欠時間を切り替える
    ことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記制御手段は、前記庫内温度が所定の条件を満たしたと判定した時点で、該条件に対応する前記間欠時間に切り替える
    ことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記制御手段は、
    前記加熱手段の加熱動作に基づく複数の工程によって構成された加熱工程を実施し、
    複数の前記工程のうち最初の前記工程における前記加熱手段の前記ON/OFF動作においては、前記間欠時間を設けない
    ことを特徴とする請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記制御手段は、
    前記加熱手段の加熱動作に基づく複数の工程によって構成された加熱工程を実施し、
    前記工程の終了時の前記庫内温度に基づいて、該工程の次の工程における前記ON/OFF動作の前記間欠時間を切り替える
    ことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  5. 前記制御手段は、
    複数の前記工程のうち最初の前記工程における前記加熱手段の前記ON/OFF動作においては、前記間欠時間を設けない
    ことを特徴とする請求項4に記載の加熱調理器。
  6. 本体と、
    該本体の内部において調理物の調理が実施される調理庫と、
    該調理庫内に設置され、上面に前記調理物が載置される載置部と、
    前記調理庫内に設置され、前記載置部に載置された前記調理物を加熱する加熱手段と、
    前記調理庫内の温度を庫内温度として検出する温度検出手段と、
    前記加熱手段の加熱動作を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記加熱手段に、通電動作及び非通電動作による周期動作によって構成されたON/OFF動作を実施させ、該ON/OFF動作による加熱動作を実施させるとともに、前記加熱手段の加熱動作に基づく複数の工程によって構成された加熱工程を実施するものであって、
    前記工程同士間の少なくともいずれかに非通電動作を行う非通電時間として休止時間を実施するものであり、
    前記加熱工程における各工程終了時の前記庫内温度に基づいて、次の工程を開始するまで前記休止時間を設けるか否かを判定し、
    前記休止時間を設けると判定した場合、前記休止時間経過後、次の工程を開始し、前記休止時間を設けないと判定した場合、前記休止時間を設けずに次の工程を開始する
    ことを特徴とする加熱調理器。
  7. 前記制御手段は、複数の前記工程のうち最初の前記工程終了後には、前記休止時間を設けない
    ことを特徴とする請求項6に記載の加熱調理器。
  8. 前記加熱手段は、前記載置部に載置された前記調理物を上方から加熱する上加熱手段、及び、前記調理物を下方から加熱する下加熱手段によって構成される
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  9. 前記下加熱手段における前記非通電時間は、前記上加熱手段における前記非通電時間よりも長い
    ことを特徴とする請求項8に記載の加熱調理器。
  10. 前記非通電時間は、1秒〜60秒の間で設定された
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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