JP3065153B2 - 半導体集積回路装置のグリッドライン製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置のグリッドライン製造方法

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JP3065153B2
JP3065153B2 JP04004975A JP497592A JP3065153B2 JP 3065153 B2 JP3065153 B2 JP 3065153B2 JP 04004975 A JP04004975 A JP 04004975A JP 497592 A JP497592 A JP 497592A JP 3065153 B2 JP3065153 B2 JP 3065153B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サブミクロンのコンタ
クトホールに自己整合的にシリサイド層を形成する工程
を有する半導体集積回路装置のグリッドライン製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、以下に示すようなものがあった。図3及び図4
は従来の半導体集積回路装置のグリッドライン製造工程
断面図である。
【0003】(1)まず、図3(a)に示すように、シ
リコン基板100に周知のLOCOS技術を用いてフィ
ールド酸化膜101を設け、素子領域102とグリッド
ライン領域103をそれぞれ形成したウエハ104を用
意する。ここで、グリッドライン領域103は、ウエハ
104が集積回路として完成後、チップに分割する際ダ
イヤモンドソー(カッター)でカッティングするための
領域であり、一般的に100μm前後の幅が準備され
る。
【0004】(2)次に、図3(b)に示すように、ウ
エハ104に素子を形成した後、素子間の配線のために
CVD技術で形成した絶縁膜105と、それに先立ち絶
縁膜105の不純物の流入を阻止するための熱酸化膜1
06を形成する。 (3)次に、図3(c)に示すように、絶縁膜105に
コンタクトホール107とグリッドライン108を同時
に形成する。ここで、グリッドライン108について、
図5を用いて説明する。図5はウエハの集積回路が完成
し、ダイヤモンドソー(カッター)にてカッティング処
理後のウエハ表面のグリッドライン部分であり、CVD
酸化膜が残留したままカッティング処理した場合に起こ
る、不良の一例である。
【0005】図5に示すように、グリッドライン領域1
03に絶縁膜105が残留しており、グリッドライン中
央には、一般に20μm幅のダイヤモンドソー(カッタ
ー)にて形成した溝109がある。ところが、グリッド
ライン領域103にCVD酸化膜があると、溝109よ
りチッピングと呼ばれるクラック110が100μm以
上走り、ワイヤボンディングパッド111に到達する本
数が増加し、このためワイヤボンディングパッド111
は、パットリーク等電気特性不良が発生し、チップ歩留
まりが極度に低下する。そのため一般にグリッドライン
領域にはCVD生成膜を残さず、また配線用の金属膜も
ダイヤモンドソー(カッター)の寿命を極度に縮めるた
め、グリッドライン領域に残すことはできず、グリッド
ライン領域はシリコン基板の表面を露出させている。こ
のように、コンタクトホール形成の工程では同時にグリ
ッドライン108を形成する。
【0006】(4)次に、図3(d)に示すように、サ
ブミクロンのコンタクトホールでのコンタクト抵抗の削
減とアロイスパイク防止のため、シリサイド層形成の高
融点金属、例えば白金をスパッタ後500〜600℃の
熱処理を行なったもので、絶縁膜105上の白金112
は未反応として残り、コンタクトホール107とグリッ
ドライン108に各々白金シリサイドが形成される。
【0007】(5)次に、図3(e)に示すように、ウ
エハ104を王水処理を行なったもので、絶縁膜105
上の未反応の白金112は除去され、耐王水性のある白
金シリサイドはコンタクトホール107には白金シリサ
イド113とグリッドライン108には白金シリサイド
114が各々形成される。 (6)次に、図3(f)に示すように、上記ウエハ10
4に配線膜としてバリアメタル115と、アルミニウム
膜116とサブミクロン幅の配線形成で必要な反射防止
膜として、アモルファス−Si膜117をスパッタ技術
にて生成し、周知のホトリソ技術にてレジストパターン
118を形成後、ドライエッチ技術にてアモルファス−
Si膜117及びアルミニウム膜116、バリアメタル
115の順にエッチングを行なう。ここで、グリッドラ
イン108には配線膜等は残していない。
【0008】(7)次に、図4(a)に示すように、不
要となった配線上のアモルファス−Si膜117をドラ
イエッチングで除去したもので、一層配線膜119が形
成される。エッチングの際グリッドライン108の白金
シリサイド膜114の表面はドライエッチのプラズマに
よってアタックされ、また、前工程図3(f)でもバリ
アメタル115のドライエッチングでのオーバーエッチ
ステップでも、白金シリサイド膜114の表面はプラズ
マによってアタックされる。
【0009】(8)次に、図4(b)に示すように、ウ
エハ104に多層配線の層間絶縁膜120をCVD技術
にて生成したもので、グリッドライン108にも成膜さ
れている。 (9)次に、図4(c)に示すように、周知のホトリソ
技術にて、ここでは図示していないが、一層配線膜11
9と二層配線膜をつなぐビァホールパターンとグリッド
ラインを含むレジスト121を形成し、ドライエッチン
グを行なったところであり、再度グリッドライン108
を形成する。したがって、この工程でもオーバーエッチ
ング工程にて白金シリサイド膜114はプラズマにより
アタックを受ける。
【0010】(10)次に、図4(d)に示すように、
上記ウエハ104のレジスト121を除去し、二層配線
膜122をスパッタ技術にて生成し、周知のホトリソ技
術にてレジスト123を形成し、ドライエッチングにて
グリッドライン108と二層配線122を形成したもの
である。また、この工程でもオーバーエッチング工程で
白金シリサイド膜114はプラズマのアタックを受け
る。
【0011】(11)次に、図4(e)に示すように、
上記ウエハ104のレジスト123を除去し、パッシベ
ーション膜124をCVD技術にて生成し、ここでは図
示していないが、ボンディングパッドが開口しているパ
ターンと、グリッドラインが開口しているレジスト12
5を周知のホトリソ技術で形成し、ドライエッチングで
ボンディングパッドとグリッドライン108を形成す
る。前工程と同様にオーバーエッチング工程にてグリッ
ドライン108の白金シリサイド膜114はプラズマに
よりアタックを受けることとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の製造方法では、コンタクトホール形成工程にて
同時にグリッドラインを形成していることから、本来コ
ンタクトホールのみ形成の必要のあるシリサイド膜がグ
リッドラインにも形成されることにより、次のような問
題点があった。
【0013】(1)一層・二層配線膜のドライエッチン
グでのオーバーエッチング工程にてグリッドラインのシ
リサイド膜がエッチングされるが、フッ素ラジカルでの
エッチレートが遅く(特に白金シリサイド)生成物の沸
点が高いことから、メタル専用ドライエッチング装置に
汚染やパーティクルの増加が見られ、装置の専用化とメ
ンテ周期の短縮が必要である。
【0014】(2)一層配線膜の反射防止膜とゲートポ
リシリコンのドライエッチや、ビァホールのドライエッ
チングとLDDサイドウォールのエッチバックや、パッ
シベーションのドライエッチングとLOCOSのSi3
4 のエッチングにおいて、各々シリコンエッチャー・
酸化膜エッチャー・窒化膜エッチャーが汚染の問題より
共通化できず装置の専用化が必要である。
【0015】(3)一層配線より多層配線までの繰り返
しのドライエッチングにてシリサイド膜エッチよりシリ
コン基板がエッチングされており、ウェット洗浄(HF
系)でシリサイド膜の剥離が発生する。 (4)アッセンブリー工程でグリッドラインのシリサイ
ド膜が剥離し、ワイヤ/基板間ショート不良が発生す
る。
【0016】(5)グリッドラインにシリサイド膜の形
成を防止するためにCVD膜を残すと、アッセンブリー
工程のダイシングにてチップ歩留まりが低下する。つま
り、チッピング不良が発生する。 以上のような問題点があり、技術的に満足できるものは
得られなかった。本発明は、上記問題点を除去し、工程
数の増加がなく、グリッドラインにシリサイド膜の形成
を防止し、しかも、グリッドラインのCVD膜を全て除
去できる、優れた半導体集積回路装置のグリッドライン
製造方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、コンタクトホール内に自己整合でシリサ
イド層を形成する工程を有する半導体集積回路装置のグ
リッドライン製造方法において、グリッドライン領域の
少なくともアライメントマーク形成予定領域に高融点金
属とは反応しない膜を形成する工程と、素子と配線膜を
絶縁する絶縁膜を生成する工程と、コンタクトホール形
成工程と、グリッドライン領域の絶縁膜を除去する工程
と、シリサイドを形成するための高融点金属膜を生成す
る工程と、コンタクトホールの基板と高融点金属膜とを
反応させる熱処理工程と、未反応の高融点金属膜を除去
する工程とを施すようにしたものである。
【0018】
【作用】アライメントマーク形成予定領域に形成された
膜はコンタクトホールのシリサイド化の時、グリッドラ
インのシリサイド化を防止するよう作用する。
【0019】したがって、コンタクトホール形成工程で
グリッドライン領域の絶縁膜をエッチングしてグリッド
ラインを形成しても、コンタクトホールに自己整合的に
シリサイド層形成工程でグリッドラインにはシリサイド
層は形成しない。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を参照しな
がら詳細に説明する。図1及び図2は本発明の第1の実
施例を示す半導体集積回路装置のグリッドライン製造工
程断面図である。なお、従来例と同一部分については同
じ符号を付与している。
【0021】(1)まず、図1(a)に示すように、シ
リコン基板100に周知のLOCOS技術を用いてフィ
ールド酸化膜101を設け、素子領域102とグリッド
ライン領域103をそれぞれ形成する。グリッドライン
領域103はウエハ104が集積回路として完成後、チ
ップに分割する際ダイヤモンドソー(カッター)でカッ
ティングするための領域であり、一般的に100μm前
後の幅が準備される。
【0022】(2)次に、図1(b)に示すように、こ
のウエハ104にゲート酸化を行ない、膜厚として10
0〜200Åのゲート酸化膜10を形成し、減圧CVD
法にてポリシリコン膜11を1500〜2000Å生成
し、更にスパッタ法によりタングステンシリサイド膜
(以下、WSixという)12を2000〜2500Å
生成後、周知のホトリソ・エッチング技術を用いて、こ
こでは省略したが、素子ゲートパターンとグリッドライ
ンを残し、パターン13を形成する。下層に不純物とし
てリンをシート抵抗で10〜20Ω/□添加したポリシ
リコン膜11と上層としてWSix12で構成されてい
る。
【0023】(3)次に、図1(c)に示すように、上
記ウエハ104にここでは省略したが、ゲート以降の素
子形成工程が終了後、素子間の配線のためCVD技術で
形成した絶縁膜105と、それに先立ち絶縁膜105の
不純物の流入を阻止するための熱酸化膜106を形成し
たもので、その後、周知のホトリソ・エッチング技術を
用いて、コンタクトホール107とグリッドライン10
8を形成する。
【0024】(4)次に、図1(d)に示すように、上
記ウエハ104に白金112を200〜1000Åスパ
ッタ法を用いて成膜後、500〜600℃で20分不活
性雰囲気中で熱処理を行なう。コンタクトホール107
には白金シリサイドが形成される。一方、グリッドライ
ン108では表面がWSixであるため白金シリサイド
は形成されない。
【0025】(5)次に、図1(e)に示すように、上
記ウエハを王水エッチ処理を行なう。絶縁膜105上と
グリッドライン108上の白金112は除去され、耐王
水性のある白金シリサイドであるコンタクトホール10
7には白金シリサイド膜113が形成される。 (6)次に、図1(f)に示すように、ウエハ104に
配線膜としてバリアメタル(Ti/W)115を100
0〜2000Åと、アルミニウム膜116を5000〜
6000Åと、サブミクロン幅の配線形成に必要な、反
射防止膜としてアモルファス−Si膜117を500Å
程度スパッタ技術にて生成し、周知のホトリソ技術にて
レジストパターン118を形成後、ドライエッチング技
術にて、アモルファス−Si膜117及びアルミニウム
膜116の順にエッチングを行ない、バリアメタル11
5はSF6 +CHCl3 系のプラズマドライエッチを5
0%程度のオーバーエッチを行なったもので、グリッド
ライン108のWSix12は除去される。
【0026】(7)次に、図2(a)に示すように、上
記ウエハ104のレジストパターン118を除去し、C
4 +O2 系プラズマエッチングを行なったもので、ア
モルファス−Siのエッチングに対し100%のオーバ
ーエッチを行なうことで、ポリシリコン膜11が除去さ
れたグリッドライン108と一層配線膜119を形成す
る。
【0027】(8)次に、図2(b)に示すように、上
記ウエハ104に多層配線の層間絶縁膜120をCVD
技術とSOG(スピンオングラス)技術にて1μmの膜
厚を生成したもので、グリッドライン108はゲート酸
化膜と層間絶縁膜120とで構成された膜となってい
る。 (9)次に、図2(c)に示すように、周知のホトリソ
技術にてここでは示していないが、一層配線膜119と
二層配線膜をつなぐビァホールパターンとグリッドライ
ンを含むレジスト121を形成し、ドライエッチングを
オーバーエッチ50%行なったものであり、グリッドラ
イン108の全てのCVD膜と熱酸化膜は除去できる。
【0028】(10)次に、図2(d)に示すように、
上記ウエハ104のレジスト121を除去し、二層配線
膜122をスパッタ技術にて生成し、周知のホトリソ技
術にてレジスト123を形成し、ドライエッチングにて
グリッドライン108と二層配線膜122を形成する。 (11)次に、図2(e)に示すように、上記ウエハ1
04のレジスト123を除去し、パッシベーション膜1
24をCVD技術にて生成し、ここでは図示していない
が、ボンディングパッドが開口しているパターンと、グ
リッドラインが開口しているレジスト125を周知のホ
トリソ技術で形成し、ドライエッチングでボンディング
パッドとグリッドライン108を形成したものである。
【0029】第1の実施例では、グリッドラインの表面
がWSixであるためであると推定され、(1)WSi
xの表面は通常のシリコン基板の表面より自然酸化膜の
生成速度が二倍以上あり、スパッタ前洗浄終了後、素早
くシリサイド反応に影響する酸化膜が生成している。
(2)シリサイド反応の温度は600℃どまりで処理時
間は20分程度であるため、PtはWSix中を移動で
きず、WSixより供給できるSiもごく少量と考えら
れ、その結果PtとWSix界面にできる白金シリサイ
ドは薄いPtリッチの膜で、かつ、シリサイド膜下には
W膜の構成となっており、王水エッチングで溶解してい
る。以上の2点より白金シリサイドは生成しないと考え
ている。このことから白金汚染は皆無となるため、エッ
チング装置の専用化の必要性やシリサイド膜の剥離の問
題点もなくなった。
【0030】また、一層配線のバリアメタルにTiWを
使用していることと、そのエッチングにSF6 +CHC
3 系のプラズマを使用しているため、エッチングレー
トにおいて、WSix/TiWが二倍以上あり、TiW
のオーバーエッチング工程で50%程度のエッチングで
グリッドラインのWSixは除去される。続いて一層配
線上のアモルファス−Siのエッチングにおいては、ア
モルファス−Siを完全に除去する必要性よりオーバー
エッチング工程において100%程度のエッチングを行
なっているため、グリッドラインはリンを多量に含有し
たポリシリコン膜であり、ゲート酸化膜を残しポリシリ
コンは除去される。そしてビァホールエッチにおいて、
層間絶縁膜は1μmあり、グリッドラインの酸化膜はわ
ずかなオーバーエッチ時間の追加で除去することができ
る。
【0031】図6〜図8は本発明の第2の実施例を示す
半導体集積回路装置の平面図及び工程断面図である。な
お、第1の実施例と同一部分については同じ符号を付与
している。
【0032】図6は第2の実施例の平面図であり、第2
の実施例の工程断面図である図7及び図8の説明のため
に示してある。図6において、素子領域102は隣のチ
ップの素子領域102aとグリッドライン103によっ
て分離されている。グリッドライン103には、アライ
メント領域128が素子領域102,102a間に設け
られている。図7及び図8は素子領域102及びグリッ
ドライン103の断面図であるA−A′線断面図(図7
(a1)〜(f1)及び図8(a1)〜(e1))及び
アライメント領域128の断面図であるB−B′線断面
図(図7(a2)〜(f2)及び図8(a2)〜(e
2))であり、以下これらの図を用いて本発明の第2の
実施例を説明する。
【0033】まず、図7(a1)に示すようにシリコン
基板100に周知のLOCOS技術を用いてフィード酸
化膜101を設け、素子領域102とグリッドライン領
域103をそれぞれ形成したウエハ104を用意する。
グリッドライン領域103はウエハ104が集積回路と
して完成後、チップに分割するさいダイヤモンドソーカ
ッターでカッティングするための領域であり一般的に1
00μm前後の幅を有する。一方図7(a2)に示すよ
うにアライメントマーク領域128は全域にフィールド
酸化膜101が形成されている。
【0034】次に、図7(b1)に示すように、上記ウ
エハ104に本断面図では省略したが、素子の形成工程
を行なった後、素子間の配線のためのCVD技術で形成
したSiO2 を主とした絶縁膜105を5000〜70
00Åの膜と、それに先立ち絶縁膜105の不純物の流
入を阻止するための熱酸化膜106を200Å形成す
る。また図7(b2)に示すように、アライメントマー
ク領域128にも絶縁膜105がフィールド酸化膜10
1上に形成される。その後、周知のホトリソ・エッチン
グ技術を用いて、図7(c1)に示すようにコンタクト
ホール107を形成し、グリッドライン領域103には
絶縁膜105をそのまま残す。また図7(c2)に示す
ようにアライメントマーク領域128においてもホトリ
ソでアライメントを行うためのアライメントマーク領域
のグリッドライン(以後第2グリッドラインと表記す
る。)129が形成される。
【0035】次に、上記ウエハ104に白金112を2
00〜1000Åスパッタ法を用いて成膜後、500〜
600℃で20分不活性雰囲気中で熱処理を行う。この
熱処理により、コンタクトホール107には白金シリサ
イドが形成される。一方グリッドライン領域103では
白金112が酸化膜の絶縁膜105上に形成されている
ため白金シリサイドは形成されない。同様に図7(d
2)に示すように第2グリッドライン129にも白金シ
リサイドは形成されない。
【0036】この後、ウエハ104に王水エッチ処理を
行ない、絶縁膜105上と第2グリッドライン129上
の白金112は除去され、コンタクトホール107には
耐王水エッチ性のある白金シリサイド膜113が残され
る(図7(e1),(e2))。さらに、図1(f
1),(f2)に示すようにウエハ104に配線膜とし
てバリアメタルTi/W115を1000〜2000
Å、アルミニュウム膜116を5000〜6000Å、
サブミクロン幅の配線形成に必要な、反射防止膜として
α−Si膜117を500Å程度スパッタ技術にて生成
する。周知のホトリソ技術にてレジストパターン118
をα−Si膜117上に形成後Dryエッチ技術にて、
α−Si膜117及びアルミニュウム膜116の順にエ
ッチングを行なう。バリアメタル115のプラズマDr
yエッチを50%程度のオーバーエッチを行なってもグ
リッドライン領域103と第2グリッドライン129に
は白金シリサイドは無く、汚染を生じる事はない。
【0037】次に、図8(a1),(a2)に示すよう
に、レジストパターン118を除去した後、CF4 +O
2 系プラズマエッチを行なうことにより、アルミニュウ
ム膜116上のα−Si膜117を除去して、一層配線
膜119を形成する。α−Si膜117のエッチングを
オーバーエッチで行なっても第2グリッドライン129
を含め白金汚染は無い。この後図8(b1)に示すよう
に、多層配線の層間絶縁膜120をCVD技術とSOG
(スピンオングラス)技術にて1μmの膜厚生成するこ
とにより、グリッドライン領域103には絶縁膜105
と層間絶縁膜120とで構成された複合膜が形成され
る。一方、図8(b2)に示すように第2グリッドライ
ン129にはフィールド酸化膜101と層間絶縁膜12
0とで構成された複合膜が形成される。
【0038】さらに、周知のホトリソ技術にて本断面図
には示していないが、一層配線膜119と二層配線膜を
つなぐビァホールパターンとグリッドラインパターンを
含むレジスト121を層間絶縁膜120上に形成し、C
4 +CHF3 ガス系を用いて、ナローギャプ平行平板
型RIEでエッチングをオーバーエッチ50〜100%
で行なう。グリッドライン108の全てのCVD膜即
ち、層間絶縁膜120及び絶縁膜105と熱酸化膜10
6は除去できる(図8(c1))。一方、第2グリッド
ライン129でもレジスト121をマスクに層間絶縁膜
120と絶縁膜105の半分程度の膜厚であるフィール
ド酸化膜101が(本エッチング条件での熱酸化膜のエ
ッチングレートはCVD膜の70%程度である)同様に
エッチング除去され、グリッドライン108が形成され
る(図8(c2))。
【0039】さらに、図8(d1),(d2)に示すよ
うに、レジスト121を除去し、二層配線膜122をス
パッタ技術にて生成し、周知のホトリソ技術にてレジス
ト123を形成し、Dryエッチにて二層配線材料が残
留していないグリッドライン108と二層配線122を
形成する。最後に、図8(e1),(e2)に示すよう
に、レジスト123を除去し、パッシベーション膜12
4をCVD技術にて生成し、本断面図には示していない
がボンディングパッドが開口しているパターンとグリッ
ドラインが開口しているレジスト125を周知のホトリ
ソ技術で形成し、Dryエッチでボンディングパッドと
グリッドライン108を形成する。
【0040】以上説明したように、第2の実施例では、
多層配線の層間絶縁膜にCVD酸化膜を用いており、そ
して一層配線と二層配線とを結合するためのビァホール
のエッチングにCF4 +CHF3 ガス系ナローギャプ平
行平板型RIEを用いてオーバーエッチ50〜100%
でグリッドラインのエッチングを行なっているため、層
間絶縁膜下の絶縁膜と熱酸化膜はグリッドラインより除
去され、またビァホールの側壁はエッチング時、デポ膜
で保護されるためオーバーエッチ時にビァホールの側壁
形状が樽型に変形される事も無い。又、ビァホール直下
はアルミニュウム配線でありエッチレートが極めて低い
ため多層配線の性能を損なう事は無い。
【0041】図9(a),(b)は本発明の第3の実施
例を示す断面図で、単層配線(一層配線)の場合を示す
ものである。図9(a),(b)は第2の実施例の図8
(a1),(a2)の工程より一層配線119、絶縁膜
105及び第2グリッドライン129のフィールド酸化
膜101上にパッシベーション膜であるPSG膜126
をCVD法にて1000〜3000Åとプラズマ励起生
成窒化膜127を1μm程度生成後、ボンディングパッ
ドとグリッドライン108のパターンのあるレジスト1
25を形成し、CF4 系プラズマエッチを行なったもの
である。その後第1の実施例のビァホールエッチング条
件と同様の方法でグリッドライン108の基板100が
現われるまでエッチングを行ないレジスト125を除去
する事でグリッドライン領域103と第2グリッドライ
ン129に同時にグリッドライン108が形成される。
【0042】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能で
あり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0043】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、グリッドライン領域の少なくともアライメント
マーク形成予定領域に高融点金属と反応しない膜を形成
するようにしたので、コンタクトホール形成工程でグリ
ッドライン領域の絶縁膜をエッチングしてグリッドライ
ンを形成しても、コンタクトホールに自己整合的にシリ
サイド層形成工程でグリッドラインにはシリサイド層は
形成しない。
【0044】以上説明したように、グリッドラインのC
VD膜等はすべて除去されるので、アッセンブリー工程
のダイシングでのチップ歩留まりの低下も、工程数が増
加することもなく、半導体集積回路装置のグリッドライ
ンを効率的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す半導体集積回路装置のグ
リッドライン製造工程断面図(その1)
【図2】本発明の実施例を示す半導体集積回路装置のグ
リッドライン製造工程断面図(その2)
【図3】従来の半導体集積回路装置のグリッドライン製
造工程断面図(その1)
【図4】従来の半導体集積回路装置のグリッドライン製
造工程断面図(その2)
【図5】従来技術の問題点説明図
【図6】本発明の第2の実施例の断面説明図
【図7】本発明の第2の実施例の工程断面図(その1)
【図8】本発明の第2の実施例の工程断面図(その2)
【図9】本発明の第3の実施例の断面図
【符号の説明】
10 ゲート酸化膜 11 ポリシリコン膜 12 タングステンシリサイド膜(WSix) 13 グリッドライン残しパターン 100 シリコン基板 101 フィールド酸化膜 102 素子領域 103 グリッドライン領域 104 ウエハ 105 絶縁膜 106 熱酸化膜 107 コンタクトホール 108 グリッドライン 112 白金 113 白金シリサイド膜 115 バリアメタル(Ti/W) 116 アルミニウム膜 117 アモルファス−Si膜 118 レジストパターン 119 一層配線膜 120 層間絶縁膜 121,123,125 レジスト 122 二層配線膜 124 パッシベーション膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/28 H01L 21/324 H01L 21/3065

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリサイドゲートを有する集積回路でコ
    ンタクトホール内に自己整合でシリサイド層を形成する
    工程を有する半導体集積回路装置のグリッドライン製造
    方法において (a)グリッドライン領域にポリサイド膜を形成する工
    程と、 (b)素子と配線膜を絶縁する絶縁膜を生成する工程
    と、 (c)コンタクトホール形成工程と、 (d)グリッドライン領域の絶縁膜を除去する工程と、 (e)ポリサイド膜を構成している第一のシリサイドと
    は異なる第二のシリサイドを形成するための高融点金属
    膜を生成する工程と、 (f)コンタクトホールの基板と高融点金属膜とを反応
    させる熱処理工程と、 (g)未反応の高融点金属膜を除去する工程とを含む半
    導体集積回路のグリッドライン製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板のアクティブ領域を囲む領域
    及びグリッドラインのアライメントマーク形成領域にフ
    ィールド酸化膜を形成する工程と、 半導体基板に形成された素子と配線層とを絶縁する絶縁
    膜を形成する工程と、 この絶縁膜の前記アライメントマーク形成領域上及び前
    記アクティブ領域上の一部を除去することにより、前記
    アクティブ領域上に前記基板が露出したコンタクトホー
    ルを形成する工程と、 この後、全面に高融点金属を形成し、熱処理することに
    よりコンタクトホールの露出した基板と高融点金属とを
    反応させる工程と、 前記未反応の高融点金属を除去する工程とを有する半導
    体集積回路のグリッドライン製造方法。
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