JP3064578B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JP3064578B2
JP3064578B2 JP3282649A JP28264991A JP3064578B2 JP 3064578 B2 JP3064578 B2 JP 3064578B2 JP 3282649 A JP3282649 A JP 3282649A JP 28264991 A JP28264991 A JP 28264991A JP 3064578 B2 JP3064578 B2 JP 3064578B2
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heating
heating chamber
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food
waveguide
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隆 柏本
浩二 吉野
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Panasonic Holdings Corp
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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
  • Electric Ovens (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食品などを加熱する高周
波加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の高周波加熱装置は、図4に示すよ
うに加熱室1全体が金属で囲まれた閉空間の中に、高周
波発振源2から高周波を放射して食品3を加熱してい
る。したがって加熱室1内にはその加熱室壁によって生
じる定在波4で食品3を加熱していた。また、加熱室内
の食品3の加熱分布をよくするためにターンテーブル5
を設けていた。このようにして食品3は、高周波加熱に
よって食品全体が内部から加熱される。なお、6は高周
波発振源に電力を供給する電源、7は高周波発振源2を
冷却する冷却ファンである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の高周
波加熱装置では、食品3を加熱する加熱室1への高周波
の放射口が1カ所であり、加熱室1には、ある定在波モ
ードしかたたない。したがって、定在波の腹の部分では
電界が集中することになり、食品3に加熱むらが生じる
という問題を有していた。また、そのような加熱むらを
緩和するためにターンテーブル5を設けても、食品3の
置き方によっては、中心がやはり強く加熱されたりして
根本的な解決はできていなかった。また、食品3の置き
方や食品3の種類によって、どのような定在波モードで
加熱するのがよいか自動的に制御することはできなかっ
た。
【0004】本発明は上記課題を解決するもので、食品
全体を均一に加熱し加熱むらも生じない加熱方法を自動
的に行う高周波加熱装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を達成
するために、高周波を発振する高周波発振源と、食品な
どを加熱する加熱室と、前記高周波発振源から放射され
た高周波を前記加熱室へ導き複数の放射口から放射する
ための導波管と、前記導波管の放射口を切り換える切り
換え手段と、前記加熱室内の電波分布を検出する少なく
とも1つの検出手段と、前記検出手段が検出する電波分
により前記切り換え手段を制御して前記加熱室へ高周
波を導く放射口を切り換え前記加熱室内の定在波モード
を変える制御手段とを備えた構成としてある。
【0006】
【作用】本発明は上記構成によって、検出手段によって
加熱室内の加熱分布を把握し、その信号によって、加熱
室へ放射する導波管の放射口を切り換えることができ、
加熱室内には、さまざまな定在波モードがたって食品を
均一に加熱できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1および図2を用
いて説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符
号を付して説明を省略する。
【0008】図に示すように、加熱室8は、複数の放
射口9を有し、高周波発振源(以下、グネトロンとい
う)2から放射された高周波を導波管10により導き、
放射口9より加熱室8内に放射する。検出手段11は加
熱室8内の電波分布を検出するもので、加熱室8に施し
たスリット12を通して検出する。切り換え手段13は
検出手段11の信号によって放射口9から放射する電波
を切り換える。制御手段14は切り換え手段13、マグ
ネトロン2の電力を制御するものである。
【0009】検出手段11は、加熱室8内の電波分布を
調べるために加熱室8からスリット12を通して検出さ
れた微少な電波を検出するためのもので、検波する手段
としては図2に示すように、アンテナ15で検出した電
波を高速低雑音のショットキバリアダイオード16によ
って直流電圧に変換している。変換された電圧は制御手
段14に送られ、その電圧値の大小によって加熱室8の
中の電波分布が検出される。
【0010】図3は、本発明の実施例の制御構成を説明
する説明図である。上記構成において図3を参照しなが
ら動作を説明すると、加熱室8内に食品3が置かれ、マ
グネトロン2から電波が複数の放射口9から放射され
る。電波が効果的に食品3に吸収されているかを検出手
段11により検出し、切り換え手段13を調整してい
く。電波が食品3に吸収されていれば、スリット12を
通して検出手段11で検出される信号は小さいはずであ
る。逆に大きければ食品3に吸収される電波は少ないの
で、切り換え手段13を調整し、検出手段11で検出す
る信号を小さくするよう制御する。このようにして、食
品3に吸収される電波を効率的に照射させることに加え
切り換え手段13を適度な時間間隔で切り換えて加熱
室8内の定在波モードを変えて食品3の加熱むらを抑え
ることも可能である。すなわち、切り換え手段13を変
えたときの検出手段11の信号変化をみて、どのような
時間間隔で制御するかを制御手段14が判断し、食品3
応じて最適な時間間隔の調整を行う。なお、検出手段
11は1個所ではなく、導波管10内の電波状態や加熱
室壁に複数のスリットを施して複数個で検出してもよ
い。
【0011】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、検出手段によって加熱室内の加熱分布を把握
し、その信号によって食品を加熱する最適な定在波モー
ドにするために加熱室へ放射する導波管の放射口を切り
換えて定在波モードを変えるので、食品には効果的に電
波を放射できるとともに、切り換え手段によって加熱室
内にはさまざまな定在波モードをたてることができ、加
熱むらをおさえ均一な食品の加熱を速くしあげることが
できるとともに、食品の仕上がり温度をある所は高く、
ある所は低くスポット的に加熱することも可能となり、
例えば、1つの庫内の中で惣菜系の食品は低く、ご飯は
高く加熱することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の高周波加熱装置の全体構成
【図2】同高周波加熱装置の検出手段の回路図
【図3】同高周波加熱装置の動作フローチャート
【図4】従来の高周波加熱装置の全体構成図
【符号の説明】
2 マグネトロン(高周波発振源) 3 食品 8 加熱室 9 放射口 10 導波管 11 検出手段 13 切り換え手段 14 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/68 320 F24C 7/02 511 H05B 6/74

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波を発振する高周波発振源と、食品な
    どを加熱する加熱室と、前記高周波発振源から放射され
    た高周波を前記加熱室へ導き複数の放射口から放射する
    ための導波管と、前記導波管の放射口を切り換える切り
    換え手段と、前記加熱室内の電波分布を検出する少なく
    とも1つの検出手段と、前記検出手段が検出する電波分
    により前記切り換え手段を制御して前記加熱室へ高周
    波を導く放射口を切り換え前記加熱室内の定在波モード
    を変える制御手段とを備えた高周波加熱装置。
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