JP3036536B1 - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JP3036536B1 JP11122094A JP12209499A JP3036536B1 JP 3036536 B1 JP3036536 B1 JP 3036536B1 JP 11122094 A JP11122094 A JP 11122094A JP 12209499 A JP12209499 A JP 12209499A JP 3036536 B1 JP3036536 B1 JP 3036536B1
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Abstract

【要約】 【課題】 高周波加熱装置において、加熱室内のマイク
ロ波の分布を変化させて、被加熱物の加熱むらをなくす
こと。 【解決手段】 高周波発生手段11と、被加熱物を収納
する加熱室13と、被加熱物を載置するターンテーブル
14と、ターンテーブル14を支えるターンテーブル支
え15と、ターンテーブル支え15を回転駆動する第一
駆動手段16と、加熱室13を形成する壁面19に設け
た開孔部18と、開孔部18を一端とする溝部20と、
溝部20内に設けた開孔部18のインピーダンスを可変
するインピーダンス可変手段21と、インピーダンス可
変手段21を駆動する第二駆動手段22を備え、インピ
ーダンス可変手段21により加熱室13の壁面19の高
周波電流の流れを乱すことによって、マイクロ波の分布
を変化させ、被加熱物の加熱むらをなくすことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品等の被加熱物
を加熱する高周波加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高周波加熱装置について図を用い
て説明する。図10は高周波加熱装置の概略構成図であ
る。1は高周波加熱装置本体、2はマイクロ波を発生す
るマグネトロン(高周波発生手段)、3はマグネトロン
から発生したマイクロ波を導く導波管、4は食品等被加
熱物を収容する加熱室、5は被加熱物を載置するターン
テーブル(載置台)、6はターンテーブル5を支えるタ
ーンテーブル支えである。7はターンテーブル支え6を
回転させるモータ、8はマグネトロン2とモータ7を制
御する制御手段である。
【0003】加熱する場合は、ターンテーブルに食品等
の被加熱物を載置し、被加熱物に含まれる水分がマイク
ロ波を吸収して自己発熱する現象を利用する。
【0004】従来の高周波加熱装置の加熱室内では、高
周波発生手段から加熱室内へ放射されたマイクロ波は定
在波を発生する。定在波によって発生した加熱室内のマ
イクロ波の分布はほとんど変化しないため、マイクロ波
強度の強い領域にある被加熱物は加熱されやすく、マイ
クロ波強度の弱い領域にある被加熱物は加熱されにく
い。よって被加熱物には加熱むらが発生する。
【0005】従来の技術では、被加熱物に照射されるマ
イクロ波の状態を変化させるために、ターンテーブルを
回転させたり、高さを変える方法などが採用されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
おいて、ターンテーブルを回転させる方法は、加熱室内
のマイクロ波の分布を変化させることができず、被加熱
物は一定のマイクロ波分布の中を繰り返し通過しながら
加熱されるので、被加熱物の加熱領域が同心円状発生す
るという問題点がある。また、被加熱物に照射するマイ
クロ波の強度を変化させることができないので、マイク
ロ波強度の強い領域は加熱されすぎ、またマイクロ波強
度の弱い領域は加熱不足になるという問題点もある。
【0007】本発明はこのような課題を解決するもので
あり、加熱室内に生じるマイクロ波の分布を変化させて
被加熱物の加熱むらをなくす高周波加熱装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の高周波加熱装置は、被加熱物を収納する
加熱室と、前記加熱室内に設け前記被加熱物を載置する
載置台と、前記載置台を回転駆動する第一駆動手段と、
前記加熱室内に放射する高周波を発生する高周波発生手
段と、前記高周波発生手段によって発生した高周波を前
記加熱室に放射する給電口と、前記加熱室を形成する壁
面に設けた開孔部と、前記開孔部を一端とする溝部と、
前記溝部内に設け前記開孔部のインピーダンスを可変す
るインピーダンス可変手段と、前記インピーダンス可変
手段を駆動する第二駆動手段とを備えるものである。
【0009】そして、インピーダンス可変手段により壁
面の高周波電流の流れを変化させることによって加熱室
内のマイクロ波の分布を変化させることができる。
【0010】これにより、被加熱物の加熱むらをなくす
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の高周波加熱装置は、請求
項1記載のように、被加熱物を収納する加熱室と、前記
加熱室内に設け前記被加熱物を載置する載置台と、前記
載置台を回転駆動する第一駆動手段と、前記加熱室内に
放射する高周波を発生する高周波発生手段と、前記高周
波発生手段によって発生した高周波を前記加熱室に放射
する給電口と、前記加熱室を形成する壁面に設けた開孔
部と、前記開孔部を一端とする溝部と、前記溝部内に設
け前記開孔部のインピーダンスを可変するインピーダン
ス可変手段と、前記インピーダンス可変手段を駆動する
第二駆動手段とを備えるものである。
【0012】そして、インピーダンス可変手段により開
孔部を有する壁面の高周波電流の流れを変化させること
によって加熱室内のマイクロ波の分布を変化させること
ができる。これにより、被加熱物の加熱むらをなくすこ
とができる。
【0013】また本発明の高周波加熱装置は、請求項2
記載のように、被加熱物を収納する加熱室と、前記加熱
室内に設け前記被加熱物を載置する載置台と、前記載置
台を回転駆動する第一駆動手段と、前記加熱室内に放射
する高周波を発生する高周波発生手段と、前記高周波発
生手段によって発生した高周波を前記加熱室に放射する
給電口と、前記加熱室を形成する壁面に設けた開孔部
と、前記開孔部を一端とする溝部と、前記溝部内に設け
前記開孔部のインピーダンスを可変するインピーダンス
可変手段と、前記インピーダンス可変手段を駆動する第
二駆動手段と、前記被加熱物の量を検出する検出手段
と、前記検出手段の検出信号に基いて前記高周波発生手
段と前記第一駆動手段と前記第二駆動手段との少なくと
も1つを制御する制御手段とを備えるものである。
【0014】そして、被加熱物の量に対応して高周波発
生手段と載置台駆動用の第一駆動手段とインピーダンス
可変手段駆動用の第二駆動手段の少なくとも1つを制御
し、被加熱物に照射されるマイクロ波の強度あるいは加
熱室内のマイクロ波分布を制御する。これにより、被加
熱物の量に応じて被加熱物を最適に加熱することができ
る。
【0015】また本発明の高周波加熱装置は、請求項3
記載のように、インピーダンス可変手段は回転駆動する
構成とし、前記インピーダンス可変手段の回転角度を判
定する角度判定手段を付加し、制御手段は被加熱物の量
を検出する検出手段の検出信号に基いて前記インピーダ
ンス可変手段を所定の回転角度にて停止させるように前
記第二駆動手段を制御することを特徴とする。
【0016】そして、被加熱物の量を検出することによ
って誘電体板の回転角度を制御し、被加熱物に照射され
るマイクロ波の強度あるいは加熱室内のマイクロ波分布
を最適な条件に制御することができる。これにより、被
加熱物に応じた最適なマイクロ波強度あるいは最適なマ
イクロ波分布でもって被加熱物を効率よく加熱すること
ができる。
【0017】また本発明の高周波加熱装置は、請求項4
記載のように、前記載置台は加熱室底面からの高さを可
変できる構成とすることを特徴とする。
【0018】そして、載置台の高さを変えることによっ
て被加熱物に照射されるマイクロ波の強度および被加熱
物の加熱分布を変化させることができる。これにより、
被加熱物の加熱むらをなくすことができる。
【0019】また本発明の高周波加熱装置は、請求項5
記載のように、被加熱物の形状を指定する形状選択キー
を付加し、前記形状選択キーからの情報と被加熱物の量
を検出する検出手段の検出信号に基いて前記第二駆動手
段を制御することを特徴とする。
【0020】そして、形状選択キーと量検出手段からの
情報に基いて、被加熱物の最適な加熱方法を制御手段が
抽出する。この抽出した加熱制御方法に基いてインピー
ダンス可変手段を制御して加熱室内のマイクロ波分布を
変化させることで、被加熱物の形状に応じた最適な加熱
を実行することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面を用
いて説明する。
【0022】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例を示す高周波加熱装置の概略構成図、図2は図1の高
周波加熱装置の外観図である。図1および図2において
10は高周波加熱装置本体、11はマイクロ波を発生す
るマグネトロン(高周波発生手段)、12はマグネトロ
ン11からのマイクロ波を導く導波管、13は被加熱物
を収納する加熱室で、壁面は金属で構成されている。1
4は被加熱物を載置するターンテーブル(載置台)、1
5はターンテーブル14を支えるターンテーブル支え、
16はターンテーブル支え15を回転駆動するモータ
(第一駆動手段)である。17はマグネトロン11から
発生したマイクロ波を加熱室13内に放射する給電口で
ある。18は加熱室13内の壁面19に設けた開孔部
で、20は開孔部18を一端とする溝部である。21は
開孔部18のインピーダンスを可変するインピーダンス
可変手段であり、誘電体板21aにて構成されている。
【0023】誘電体板21aは、好ましくは比誘電率が
5以上の低誘電損失材料(例えばアルミナ、ムライトな
ど)で構成され、両端に突起を設け、溝部20に設けた
孔に突起をはめ込んで回転支持されている。22は誘電
体板21aを駆動させるモータ(第二駆動手段)であ
る。誘電体板21aを駆動させる方法は、一定の角度分
づつステップ状に回転するようにしてもよいし、連続的
に回転するようにしても構わない。23はマグネトロン
11を制御する制御手段である。
【0024】次に、上記構成において動作を説明する。
被加熱物を加熱する場合は、ターンテーブル14上に食
品等の被加熱物を置く。加熱スイッチ等から、制御手段
23に加熱情報が送られる。加熱情報により制御手段2
3はマグネトロン11とモータ16に信号を送る。制御
手段23の信号によりマグネトロン11はマイクロ波を
発生させ、モータ16はターンテーブル支え15を回転
駆動させる。ターンテーブル支え15は底面の中心に軸
を有しており、軸を中心に回転する。マグネトロン11
から発生したマイクロ波は導波管12を伝搬し、給電口
17から加熱室13内に放射される。
【0025】加熱中の誘電体板21aの動作は常に回転
していてもよいし、ある特定の回転角度で一定時間停止
させてもよいし、回転・停止を繰り返すようにしても構
わない。溝部20の溝深さは回転板21aが加熱室13
底面に対して垂直(この時の回転角度を0゜とする。)
のときに、開孔部18に生じるインピーダンスが極めて
小さい値(理想的にはゼロ)になるように決めている。
従って、誘電体板21aの回転角度が0゜のときは壁面
19には高周波電流が流れ、加熱室13内のマイクロ波
分布は、壁面19に開孔部18を設けていない場合と同
じ分布が生じる。一方、誘電体板21aの向きが加熱室
13底面に対して水平(この時の回転角度を90゜とす
る。)のときは、開孔部18のインピーダンスが大きな
値となり壁面19に流れる高周波電流が乱れる。よって
加熱室13内のマイクロ波分布は壁面19に開孔部18
を設けていない場合とは異なった分布を発生する。つま
り、誘電体板21aの回転角度を変化させると開孔部1
8のインピーダンスが変化し、加熱室13内のマイクロ
波の分布が変化する。
【0026】本実施例において、誘電体板21aの回転
角度の表現方法は、誘電体板21aの上半分が加熱室1
3側に傾斜していく方向に回転させたときの、加熱室壁
面19と誘電体板21aの上半分の間の角度とした。
【0027】この実施例の図1および図2では誘電体板
21aの回転角度は0゜を示している。また、開孔部1
8は長軸方向が奥行き方向と平行になるように配設され
ているが、開孔部18は長軸方向が高さ方向と平行にな
るように配設しても構わない。また開孔部18とインピ
ーダンス可変手段21は、加熱室13の壁面であればど
こに配設してもよいし、複数個配設しても構わない。
【0028】ターンテーブル支え15は軸を中心に回転
するため、食品等の被加熱物は同心円状に加熱される。
また、被加熱物はマイクロ波が集中する領域に位置する
ほど加熱されやすいため、被加熱物の加熱むらをなくす
には、ターンテーブル14を回転させることに加え、マ
イクロ波分布を変化させてマイクロ波の強度の強い位置
を変化させるために誘電体板21aの回転角度を制御す
る。
【0029】本実施例において、アドヘアのり200g
を底面が100mm×100mmの容器にいれて被加熱
物として加熱した場合に、誘電体板21aの回転角度を
0゜固定としてターンテーブル支え15を回転させたと
きの被加熱物の温度分布と、誘電体板21aの回転角度
を0゜と90゜との両方に変化させターンテーブル支え
15を回転させたときの被加熱物の温度分布の結果を
(図3)に示す。
【0030】図3の誘電体板21aの回転角度の模式図
において、加熱室13は誘電体板21aの右側に位置し
ている。また温度分布は、色が薄くなるに従って、高温
部分であることを示している。
【0031】以上のように、誘電体板21aの回転角度
を変化させることにより、被加熱物の温度分布はターン
テーブルのみ(すなわち、誘電体板21aの回転角度を
0°とした状態)の場合よりも均一化した。
【0032】これにより、被加熱物の加熱むらをなくす
ことができる。
【0033】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
について説明する。
【0034】図4は本発明の第2の実施例を示す高周波
加熱装置の概略構成図である。図4において、図1と相
違する構成は、被加熱物の量を検出する量検出手段24
を配設した点である。量検出手段24はターンテーブル
支え15を回転駆動するモータ16の駆動軸に連動する
ように配設している。また、量検出手段24の検出信号
は制御手段23に入力される。なお、図4において図1
に示した部品と同一あるいは同一相当機能の部品は同一
番号にて示す。
【0035】上記制御手段23は量検出手段24の信号
により、マグネトロン11、モータ16、モータ22の
少なくとも1つを制御する。制御手段23の信号により
マグネトロン11は所定のマイクロ波出力にてマイクロ
波を発生し、ターンテーブル支え15を回転駆動するモ
ータ16へ駆動電力を供給する。また、制御手段23
は、誘電体板21aを回転駆動するモータ22へも駆動
電力を供給し、誘電体板21aの回転を制御する。
【0036】次に上記構成において、マグネトロン11
の出力制御方法について説明する。被加熱物を加熱する
際に、被加熱物の量が多い場合に適するようなマイクロ
波の出力で加熱すると、被加熱物の量が少ない場合は加
熱されすぎるおそれがある。逆に、被加熱物の量が少な
い場合に適するようなマイクロ波の出力で加熱すると、
被加熱物の量が多い場合は加熱に要する時間が長くな
る、または加熱不足になるおそれがある。そのため、被
加熱物の量が多い場合はマイクロ波の出力を強くし、被
加熱物の量が少ない場合はマイクロ波の出力を弱くする
ように制御を行う。
【0037】壁面19のインピーダンスを変化させる
と、被加熱物へのマイクロ波の入力は変化する。被加熱
物の量が多い場合は、被加熱物へのマイクロ波の入力が
大きくなる回転角度で加熱し、被加熱物の量が少ない場
合は、被加熱物へのマイクロ波の入力が小さくなる回転
角度で加熱するように誘電体板を制御する。
【0038】本実施例において、誘電体板21aの回転
角度が0゜のとき被加熱物(水600g)へのマイクロ
波の入力が最大になるように、マグネトロンを調整した
場合に、被加熱物を水としたときの誘電体板21aの回
転角度が0゜、45゜、90゜のときの200g、40
0g、600gの水への入力変化の実験結果を(図5)
に示す。
【0039】図5のように、誘電体板の角度を変化させ
ることによって、水へのマイクロ波の入力は変化した。
【0040】以上のように、被加熱物の量を検出しその
検出信号に基いて誘電体板を所定の回転角度に動かした
後、その回転角度にて停止させる。この誘電体板の停止
時の角度に基いて加熱室内のマイクロ波分布に対して優
先的に高周波発生手段のマイクロ波出力を決定し、被加
熱物の量に応じた最適なマイクロ波出力を供給して被加
熱物を短時間に加熱することができる。
【0041】(実施例3)次に、本発明の第3の実施例
について説明する。
【0042】図6は本発明の第3の実施例を示す高周波
加熱装置の概略構成図である。
【0043】図6において、本発明の実施例3が実施例
2と相違する点を説明する。25は誘電体板21aの回
転角度を判定する角度検出手段である。モータ26はス
テッピングモータで構成され、誘電体板21aを一定角
度づつステップ状に移動させて回転させる。角度検出手
段25は誘電体板21aが回転角度0゜の時を判定する
ための信号を制御手段23に出力する。制御手段23
は、誘電体板21aが回転角度0°の時からのステップ
数によって、誘電体板21aの回転角度を規定制御す
る。また、制御手段23は量検出手段24および角度検
出手段25の信号により、マグネトロン11、モータ1
6、モータ26の少なくとも1つを制御する。このと
き、制御手段23はマグネトロン11、モータ16およ
びモータ26のすべてを同時に制御してもかまわない。
【0044】次に上記構成における作用と制御実施例に
ついて説明する。角度検出手段25は、誘電体板21a
の回転角度が0°を判定するためのリセット信号を出力
する。この信号により、制御手段23は、被加熱物の加
熱を終了した後に、誘電体板21aの角度を規定角度、
たとえば回転角度0°に停止させることで次回の被加熱
物の加熱まで待機する。これにより、誘電体板21aの
回転角度制御の信頼性を保証している。
【0045】制御手段23はさらにマイクロ波出力の制
御を誘電体板21aの回転角度に対応させて実行する。
実施例2で示したように、誘電体板21aの回転角度を
変化させると被加熱物へのマイクロ波の入力が増減す
る。被加熱物の加熱の均一化を促進させるために、被加
熱物へのマイクロ波の入力を常に一定にした状態でマイ
クロ波分布のみを変化させる制御を実行する。すなわ
ち、誘電体板21aの回転角度が被加熱物へのマイクロ
波の入力が弱くなる位置にある時には制御手段23はマ
イクロ波の出力を大きくし、マイクロ波の入力が強くな
る回転角度にある時はマイクロ波の出力を小さくする。
【0046】角度検出手段25を設けることで誘電体板
21aの回転角度を信頼性良く判定することができ、被
加熱物へのマイクロ波の入力を速やかに制御することが
でき、被加熱物の加熱の均一化を図ることができる。
【0047】(実施例4)次に、本発明の第4の実施例
について説明する。
【0048】図7において、本発明の実施例4が実施例
3と相違する点を説明する。27は載置台高さ可変手段
であり、ターンテーブル(載置台)14の加熱室13の
底面からの載置高さを変化させることができる。すなわ
ち、載置台高さ可変手段27は、折りたたまれた足を有
しており、この足を引き出すことで図示したようにター
ンテーブル14を加熱室13の底面からの載置高さを所
定の高さに支持することができる構成としている。
【0049】上記の構成により、ターンテーブル14の
高さを変化させると、ターンテーブル14上のマイクロ
波分布が変化する。したがって被加熱物を加熱する際
に、ターンテーブル14の高さを選択することで、被加
熱物に応じた最適な加熱分布を与えることができるた
め、さらに被加熱物をより効果的に加熱することができ
る。
【0050】なお、このときのターンテーブル14の回
転動作は、停止していてもよいし、あるいは回転してい
てもかまわない。さらには、本実施例の場合、高さを変
化させるためにターンテーブル14の支えるとともにタ
ーンテーブル14を回転駆動するモータ(第一駆動手
段)16の駆動軸に連結した部材に載置台高さ可変手段
を配設した構成を示したが、ターンテーブル14ごと交
換する方法でもかまわない。
【0051】本実施例において、誘電体板21aの回転
角度が0゜のとき、載置台高さ可変手段27の足を収め
た状態(高さが0mmの時)の被加熱物の加熱分布と載
置台高さ可変手段27の足を引き出した状態(高さが3
0mmの時)の被加熱物の加熱分布を(図8)に示す。
【0052】図8のようにターンテーブル(載置台)の
高さを変化させることで被加熱物の加熱分布を変化させ
ることができた。
【0053】以上のように、ターンテーブル14の載置
高さを変化させて加熱することにより、被加熱物の種類
に応じて被加熱物をより均一に加熱することができる。
【0054】(実施例5)次に、本発明の第5の実施例
について説明する。
【0055】図9は本発明の第5の実施例を示す高周波
加熱装置の外観図である。図9において、28は装置本
体10の前面に配設された操作パネルであり、この操作
パネル28内に被加熱物の形状に対応した情報を入力す
る形状選択キー29が設けられている。形状選択キー2
9は、たとえば背高、普通、偏平の3種類の形状選択キ
ーで構成している。形状選択キーにて被加熱物の形状を
選択すると選択された情報は制御手段23(図6参照)
へ送られる。制御手段23は加熱開始情報が入力される
と形状選択キー29から入力された被加熱物の情報を加
味して被加熱物を加熱するためのマグネトロン11の動
作内容を選択しその選択された動作内容に基づいた駆動
電力をマグネトロンに供給することでマグネトロン11
が動作を開始する。これと連動して形状選択キー29の
入力情報に基いて制御手段23内で選択された制御条件
によりモータ(第一駆動手段)16および誘電体板21
aの回転駆動用モータ(第二駆動手段)26を駆動させ
る。この結果、被加熱物はその形状に応じたマイクロ波
分布の中で加熱の均一化が促進できる。
【0056】なお、実施例4にて説明した内容を上記に
適用してもかまわない。
【0057】以上のように、ターンテーブル14上の被
加熱物の形状を本装置の使用者が選択入力することで被
加熱物を加熱の均一化を被加熱物の形状に即してより効
果的に促進させることができる。
【0058】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、インピーダンス可変手段により開孔部のインピー
ダンスを可変して、開孔部を有する壁面の高周波電流の
流れを変化させることによって、加熱室内のマイクロ波
分布を変化させることができる。これにより、被加熱物
の加熱むらをなくすことができる。
【0059】また、請求項2記載の発明によれば、被加
熱物の量を検出することによってインピーダンス可変手
段を制御し、被加熱物に照射されるマイクロ波の強度お
よびマイクロ波分布を制御することができる。これによ
り、被加熱物の量に応じた最適なマイクロ波を被加熱物
に供給して加熱の均一化を図ることができる。
【0060】また、請求項3記載の発明によれば、誘電
体板の回転角度を判定し、所定の回転角度で停止するこ
とによって被加熱物に照射されるマイクロ波の強度を制
御することができる。これにより、被加熱物の量に応じ
た最適なマイクロ波を優先的に被加熱物に供給して短時
間に加熱することができる。
【0061】また、請求項4記載の発明によれば、載置
台の高さを変えることによって被加熱物に照射されるマ
イクロ波の強度および被加熱物の加熱分布を変化させる
ことができる。これにより、被加熱物の種類に応じて載
置高さを変えることで加熱むらをなくすことができる。
【0062】また、請求項5記載の発明によれば、形状
選択キーと量検出手段からの情報に基いて、インピーダ
ンス可変手段を制御して加熱室内のマイクロ波分布を変
化させることで、被加熱物の形状に応じた最適な加熱を
実行して加熱むらをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す高周波加熱装置の
概略構成図
【図2】同高周波加熱装置の外観図
【図3】同高周波加熱装置のインピーダンス可変手段の
回転角度と加熱分布を示す図
【図4】本発明の第2の実施例を示す高周波加熱装置の
概略構成図
【図5】同高周波加熱装置のインピーダンス可変手段の
回転角度と水への入力パワーを示すための図
【図6】本発明の第3の実施例を示す高周波加熱装置の
概略構成図
【図7】本発明の第4の実施例を示す高周波加熱装置の
概略構成図
【図8】同高周波加熱装置の載置台の高さと加熱分布の
関係を示す図
【図9】本発明の第5の実施例を示す高周波加熱装置の
外観図
【図10】従来の高周波加熱装置の概略構成図
【符号の説明】
11 マグネトロン(高周波発生手段) 13 加熱室 14 ターンテーブル(載置台) 16 モータ(第一駆動手段) 17 給電口 18 開孔部 20 溝部 21 インピーダンス可変手段 21a 誘電体板(回転板) 22、26 モータ(第二駆動手段) 23 制御手段 24 量検出手段 25 角度検出手段 27 載置台可変手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−124672(JP,A) 特開 平8−195277(JP,A) 特開 昭56−45594(JP,A) 特開 昭55−88289(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/64 - 6/78

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物を収納する加熱室と、前記加熱
    室内に設け前記被加熱物を載置する載置台と、前記載置
    台を回転駆動する第一駆動手段と、前記加熱室内に放射
    する高周波を発生する高周波発生手段と、前記高周波発
    生手段によって発生した高周波を前記加熱室に放射する
    給電口と、前記加熱室を形成する壁面に設けた開孔部
    と、前記開孔部を一端とする溝部と、前記溝部内に設け
    前記開孔部のインピーダンスを可変するインピーダンス
    可変手段と、前記インピーダンス可変手段を駆動する第
    二駆動手段とを備えた高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】 被加熱物を収納する加熱室と、前記加熱
    室内に設け前記被加熱物を載置する載置台と、前記載置
    台を回転駆動する第一駆動手段と、前記加熱室内に放射
    する高周波を発生する高周波発生手段と、前記高周波発
    生手段によって発生した高周波を前記加熱室に放射する
    給電口と、前記加熱室を形成する壁面に設けた開孔部
    と、前記開孔部を一端とする溝部と、前記溝部内に設け
    前記開孔部のインピーダンスを可変するインピーダンス
    可変手段と、前記インピーダンス可変手段を駆動する第
    二駆動手段と、前記被加熱物の量を検出する検出手段
    と、前記検出手段の検出信号に基いて前記高周波発生手
    段と前記第一駆動手段と前記第二駆動手段との少なくと
    も1つを制御する制御手段とを備えた高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】 インピーダンス可変手段は回転駆動する
    構成とし、前記インピーダンス可変手段の回転角度を判
    定する角度判定手段を付加し、制御手段は被加熱物の量
    を検出する検出手段の検出信号に基いて前記インピーダ
    ンス可変手段を所定の回転角度にて停止させるように前
    記第二駆動手段を制御することとした請求項2記載の高
    周波加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記載置台は加熱室底面からの高さを可
    変できる構成とした請求項1または2記載の高周波加熱
    装置。
  5. 【請求項5】 被加熱物の形状を指定する形状選択キー
    を付加し、前記形状選択キーからの情報と被加熱物の量
    を検出する検出手段の検出信号に基いて前記第二駆動手
    段を制御することとした請求項2記載の高周波加熱装
    置。
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