JP3124450B2 - 加熱調理装置 - Google Patents

加熱調理装置

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JP3124450B2
JP3124450B2 JP06259708A JP25970894A JP3124450B2 JP 3124450 B2 JP3124450 B2 JP 3124450B2 JP 06259708 A JP06259708 A JP 06259708A JP 25970894 A JP25970894 A JP 25970894A JP 3124450 B2 JP3124450 B2 JP 3124450B2
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薫 小澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子レンジ等の
加熱調理方法および加熱調理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子レンジ等の加熱調理装置において
は、一般的に、被調理食品の重さと調理メニュスイッチ
の操作によって指定された調理品目とから、当該被調理
食品を加熱調理するのに必要な総加熱量Qが決定され
る。そして、この決定された総加熱量Qを当該被調理食
品の加熱調理に適したマイクロ波出力Po をもって供給
すべき総調理時間Tが次式で決定された上で、加熱調理
が行なわれる。 T=Q/Po
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに決定される総調理時間については、被調理食品を載
置するためのターンテーブルの回転に関する要素が何ら
考慮されていない。このため、例えば図21に示す如く
ターンテーブル101上の斜線部分Sが特に加熱される
傾向がある加熱調理装置において、総調理時間がターン
テーブル101の1/4回転時間である場合、図22に
示す斜線の部分が特に加熱されることになり、加熱調理
において温度むらが発生する。
【0004】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的としては、加熱調理に際しての温度むらの発生
を防止した加熱調理方法および加熱調理装置を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、指定された調理メニュに
応じて被調理食品をマグネトロンからのマイクロ波によ
り加熱調理する加熱調理装置において、被調理食品が載
置され、加熱調理中は回転するターンテーブルと、マグ
ネトロンからのマイクロ波の出力をターンテーブルの回
転に同期させて制御する制御手段とを有し、前記制御手
段が、加熱調理に必要な総加熱量を求め、ターンテーブ
ルが1回転する時間の整数倍の時間での加熱調理で被調
理食品に当該総加熱量を供給するマイクロ波の出力レベ
ルを設定する機能を有することを要旨とする。
【0006】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
発明において、前記制御手段が、加熱調理中におけるマ
イクロ波出力のオン時間を、ターンテーブルが1回転す
る時間の整数倍に設定する機能を有することを要旨とす
る。
【0007】請求項3記載の本発明は、請求項1記載の
発明において、前記制御手段が、マイクロ波を出力して
加熱調理を行なう総加熱時間を、ターンテーブルが1回
転する時間の整数倍に設定する機能を有することを要旨
とする。
【0008】請求項4記載の本発明は、指定された調理
メニュに応じて被調理食品をマグネトロンからのマイク
ロ波により加熱調理する加熱調理装置において、被調理
食品が載置され、加熱調理中は回転するターンテーブル
と、マグネトロンからのマイクロ波の出力をターンテー
ブルの回転に同期させて制御する制御手段とを有し、前
記制御手段が、加熱調理に必要な総加熱量を求め、ター
ンテーブルが1回転する時間の整数倍の時間での複数回
の加熱調理で被調理食品に当該総加熱量を供給するそれ
ぞれの加熱調理におけるマイクロ波の出力レベルを設定
する機能を有することを要旨とする。
【0009】請求項5記載の本発明は、請求項4記載の
発明において、前記制御手段が、加熱調理中におけるマ
イクロ波出力のオフ時間を、ターンテーブルが1回転す
る時間の整数倍に設定する機能を有することを要旨とす
る。
【0010】請求項6記載の本発明は、指定された調理
メニュに応じて被調理食品をマグネトロンからのマイク
ロ波により加熱調理する加熱調理装置において、被調理
食品に対してマイクロ波を出力する複数の給電口と、被
調理食品が載置され、加熱調理中は回転するターンテー
ブルと、マグネトロンからのマイクロ波の出力をターン
テーブルの回転に同期させて制御すると共に、マイクロ
波を出力する給電口を選択制御する制御手段とを有し、
前記制御手段が、加熱調理に必要な総加熱量を求め、タ
ーンテーブルが1回転する時間の整数倍の時間での複数
回の加熱調理で被調理食品に当該総加熱量を供給するそ
れぞれの加熱調理におけるマイクロ波の出力レベルを設
定する機能を有することを要旨とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【作用】 請求項記載の本発明にあっては、マグネトロ
ンからのマイクロ波の出力をターンテーブルの回転に同
期させて制御する制御手段を設けた構成とし、この制御
手段にターンテーブルが1回転する時間の整数倍の時間
での加熱調理で被調理食品に調理に必要な総加熱量を供
給するマイクロ波の出力レベルを設定する機能を持たせ
ることで、ターンテーブルの同心円上に均一にマイクロ
波を照射しつつ、適切な加熱調理を行なえるようにし
た。
【0020】請求項記載の本発明にあっては、請求項
記載の発明において、加熱調理中におけるマイクロ波
出力のオン時間を、ターンテーブルが1回転する時間の
整数倍に設定することで、ターンテーブルの同心円上に
均一にマイクロ波が照射されるようにした。
【0021】請求項記載の本発明にあっては、請求項
記載の発明において、マイクロ波を出力して加熱調理
を行なう総加熱時間を、ターンテーブルが1回転する時
間の整数倍に設定することで、ターンテーブルの同心円
上に均一にマイクロ波が照射されるようにした。
【0022】
【0023】請求項記載の本発明にあっては、マグネ
トロンからのマイクロ波の出力をターンテーブルの回転
に同期させて制御する制御手段を設けた構成とし、この
制御手段にターンテーブルが1回転する時間の整数倍の
時間での複数回の加熱調理で被調理食品に調理に必要な
総加熱量を供給するそれぞれの加熱調理におけるマイク
ロ波の出力レベルを設定する機能を持たせることで、タ
ーンテーブルの同心円上に均一にマイクロ波を照射しつ
つ、適切な加熱調理を行なえるようにした。
【0024】請求項記載の本発明にあっては、請求項
記載の発明において、加熱調理中におけるマイクロ波
出力のオフ時間を、ターンテーブルが1回転する時間の
整数倍に設定することで、ターンテーブルの同心円上に
均一にマイクロ波が照射されるようにした。
【0025】
【0026】請求項記載の本発明にあっては、複数の
給電口を有する加熱調理装置において、マグネトロンか
らのマイクロ波の出力をターンテーブルの回転に同期さ
せて制御すると共に、マイクロ波を出力する給電口を選
択制御する制御手段を有する構成とし、この制御手段に
ターンテーブルが1回転する時間の整数倍の時間での複
数回の加熱調理で被調理食品に調理に必要な総加熱量を
供給するそれぞれの加熱調理におけるマイクロ波の出力
レベルを設定すると共に、それぞれの加熱調理における
マイクロ波の給電口を選択制御する機能を持たせること
で、給電口が複数であっても適切に給電口を切り換えつ
つ、ターンテーブルの同心円上に均一にマイクロ波が照
射されるようにした。
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
【0032】図1乃至図5は、本発明の第1の実施例を
示す図であり、その特徴としては、図2に示す如く、マ
イクロ波を出力して加熱調理を行なう総加熱時間Tを、
ターンテーブルの1回転時間tR の整数倍とすること
で、ターンテーブルの同心円上に均一にマイクロ波が照
射されるようにしたことにある。
【0033】図1は、本実施例に係る加熱調理装置の構
成を示す図である。同図において、1は被調理食品(以
下、単に「食品」と呼ぶ)を加熱調理するための加熱室
で、その外部側壁3にはマイクロ波発生用のマグネトロ
ン5が設けられている。マグネトロン5から発生したマ
イクロ波は導波管7を通って側壁3上部の照射口9から
加熱室1内に照射される。照射されたマイクロ波は回転
するターンテーブル11に載置される食品に達して食品
を加熱する。また、13は、ターンテーブル11の下部
に設けられ、ターンテーブル11に載置された食品の重
さを検出する重量センサである。
【0034】次に、本実施例の作用を図3を用いて説明
する。
【0035】食品がターンテーブル11に載置され、調
理メニュが操作入力されると、加熱調理装置は、食品の
重さおよび調理内容から加熱調理に必要な総加熱量Qを
求める。そして、加熱調理装置は、この総加熱量Qに基
づいて、加熱開始時から加熱終了時までのマイクロ波の
出力時間(総加熱時間)Tがターンテーブル11の1回
転時間tR の整数倍となるように次式でマイクロ波出力
Pを適当に決定した上で、加熱調理を行なう。
【0036】
【数1】 なお、上式で「int 」は切り捨て処理を意味し、Po
調理内容に応じて予め決められているマイクロ波出力を
示す。ここで、決定されるマイクロ波出力Pとしては、
本来のマイクロ波出力Po に最も近い値に決定されるこ
とになる。
【0037】したがって、加熱パターンとしては、図2
に示すようになり、マイクロ波はターンテーブル11の
同心円上に均一に照射され、もってターンテーブル11
の同心円上に温度むらが生じることがない。
【0038】ここで、総加熱時間Tをターンテーブル1
1の1回転時間tR の整数倍としたが、前出の図21の
ようにターンテーブル上の斜線部分Sが特に加熱される
傾向がある場合、この斜線部分Sについては、図4に示
す如く、他の部分に比べて実質的に(n+1)tR だけ
余分に加熱されることになる。しかるに、この斜線部分
Sと他の部分との間の熱伝導は、図5のように、加熱ス
ポットがターンテーブル11の同心円上に広がる特性を
有していることから、この斜線部分Sが余分に加熱され
ることによる温度むらへの影響はほとんどない。
【0039】なお、上記実施例では、総加熱時間Tがタ
ーンテーブルの1回転時間tR の整数倍となるようにマ
イクロ波出力Pを決定するようにしたが、調理内容に応
じて予め決められているマイクロ波出力Po で加熱調理
することを前提として、総加熱時間Tをターンテーブル
の1回転時間tR の整数倍に設定するようにしてもよ
い。この場合の加熱パターンとしては、図6に示すよう
になり、上記実施例と同じ効果を達成することができ
る。
【0040】図7乃至図10は、本発明の第2の実施例
を示す図である。その特徴としては、調理内容に応じて
予め決められている加熱パターンが図8に示す如く調理
経過に従って変化する場合、図9に示す如く、総加熱時
間Tをターンテーブルの1回転時間tR の整数倍の時間
で複数に分割し、分割した加熱時間毎にそれぞれマイク
ロ波出力を決定するようにしたことで、加熱パターンが
所定のマイクロ波出力で一定でない場合であっても、タ
ーンテーブルの同心円上に均一にマイクロ波が照射され
るようにしたことにある。
【0041】なお、本実施例における加熱調理装置の構
成としては、図1と同じである。
【0042】次に、本実施例の作用を図7を用いて説明
する。
【0043】食品がターンテーブル11に載置され、調
理メニュが操作入力されると、加熱調理装置は、食品の
重さおよび調理内容から加熱調理に必要な総加熱量Qを
求める。そして、このとき、調理内容に応じて予め設定
されている加熱パターンとしては、図8に示すようなマ
イクロ波出力が調理時間に比例して減少するようなもの
であるとする。
【0044】次に、加熱調理装置は、予め設定されてい
た加熱パターンにおける初期マイクロ波出力Ps と、総
加熱量Qとから、次式により総加熱時間Tを算出する。
【0045】T=2Q/Ps そして、次に、加熱調理装置は、算出した総加熱時間T
をターンテーブルの1回転時間tR の整数倍の時間で複
数(ここでは3とする)に分割し、分割した各加熱時間
1 ,T2 ,T3 毎の加熱量Q1 ,Q2 ,Q3 を求めた
上で、各加熱時間T1 ,T2 ,T3 毎のマイクロ波出力
1 ,P2 ,P3 を次式で決定し、加熱調理を行なう。
【0046】
【数2】 Py =Ey /ny ・tR (n=1,2…) ny = int{Ey /(Pyo・tR )}+1 (y=1,2,3) なお、Pyoは調理内容に応じて予め決められているマイ
クロ波出力を示し、ここで、決定されるマイクロ波出力
y としては、本来のマイクロ波出力Pyoに最も近い値
に決定されることになる。
【0047】したがって、加熱パターンとしては、図9
に示すようになり、マイクロ波はターンテーブルの同心
円上に均一に照射され、もってターンテーブルの同心円
上に温度むらが生じることがない。
【0048】ここで、加熱パターンとしては、図10に
示すように、各加熱時間T1 ,T2,T3 後に、マイク
ロ波出力のオフ時間を設けてもよい。特に、このオフ時
間をターンテーブルの1回転時間の整数倍に設定する
と、温度むらの発生を防止する上でより効果的である。
【0049】なお、本実施例では、総加熱時間Tを3分
割したが、これに限られるものではないことはもちろん
である。また、本実施例では、調理内容に応じて予め設
定されている加熱パターンをマイクロ波出力が調理時間
に比例して減少するとして説明したが、これに限らず、
任意のパターンでよいことは言うまでもない。
【0050】図11乃至図15は、本発明の第3の実施
例を示す図である。その特徴としては、マイクロ波を食
品に照射する給電口を複数有する加熱調理装置におい
て、総加熱時間Tをターンテーブルの1回転時間tR
整数倍の時間で複数に分割し、分割した加熱時間毎にそ
れぞれマイクロ波出力を決定した上で、給電口を切り換
えながら調理を行なうようにしたことで、ターンテーブ
ルの同心円上に均一にマイクロ波が照射されるようにし
たことにある。
【0051】図11は、本実施例に係る加熱調理装置の
構成を示す図である。同図において、31は食品を加熱
調理するための加熱室で、その側壁32外部に、マイク
ロ波を発生するマイクロ波発生源としてのマグネトロン
34が設けられ、マグネトロン34からのマイクロ波の
伝播方向を、上方の導波管36側と下方の導波管37側
とに切り換える切り換え手段としての切り換え装置42
が設けられている。マグネトロン34等が設けられた機
械室には、このマグネトロン34および切り換え装置4
2等を制御するための図示省略の制御手段としての制御
回路が設けられている。上方の導波管36の先端にマイ
クロ波が照射される給電口39(上部給電口)が形成さ
れ、この給電口39は側壁32の上部に位置して加熱室
31に開口している。下方の導波管37は加熱室31の
下部の導波管38に接続され、この導波管38の先端に
形成された給電口40(下部給電口)は加熱室31の底
面33のほぼ中央に位置して加熱室31に開口してい
る。41はターンテーブルであり、マイクロ波を透過可
能な材料で構成されている。なお、ターンテーブル41
の下部には、図示していないが、載置された食品の重さ
を検出する重量センサが設けられている。
【0052】食品の加熱中に、切り換え装置42は下方
の導波管37と上方の導波管36の各々にマイクロ波が
伝播するように切り換わる。切り換え装置42が下方の
導波管37にマイクロ波が伝播されるように切り換わっ
た場合、マグネトロン34から発振したマイクロ波は導
波管35から切り換え装置42を経て導波管37,38
に伝播し給電口40から加熱室31内に照射される。切
り換え装置42が上方の導波管36に伝播されるように
切り換わった場合、マグネトロン34から発振したマイ
クロ波は導波管35から切り換え装置42を経て導波管
36に伝播し給電口39から加熱室31内に照射され
る。
【0053】次に、本実施例の作用を図12を用いて説
明する。
【0054】食品がターンテーブル41に載置され、調
理メニュが操作入力されると、加熱調理装置は、食品の
重さおよび調理内容から加熱調理に必要な総加熱量Qを
求める。そして、加熱調理装置は、この総加熱量Qと調
理内容に応じて予め決められているマイクロ波出力Po
とに基づいて、次式により総加熱時間Tを算出する(図
13参照)。
【0055】T=Q/Po そして、次に、加熱調理装置は、算出した総加熱時間T
をターンテーブルの1回転時間tR の整数倍の時間で複
数(ここでは4とする)に分割し、分割した各加熱時間
1 ,T2 ,T3 ,T4 毎の加熱量Q1 ,Q2 ,Q3
4 を求めた上で、各加熱時間T1 ,T2 ,T3 ,T4
毎のマイクロ波出力P1 ,P2 ,P3 ,P4 を次式で決
定し、切り換え装置12の作用により、給電口を切り換
えつつ(例えば交互に)加熱調理を行なう。
【0056】
【数3】 Pz =Ez /nz ・tR (n=1,2…) nz = int{Ez /(Po ・tR )}+1 (z=1,2,3,4) したがって、加熱パターンとしては、図14に示すよう
になり、マイクロ波はターンテーブルの同心円上に均一
に照射され、もってターンテーブルの同心円上に温度む
らが生じることがない。ここで、加熱パターンとして
は、図15に示すように、各加熱時間T1 ,T2
3 ,T4 後に、マイクロ波出力のオフ時間を設けても
よい。特に、このオフ時間をターンテーブルの1回転時
間の整数倍とすると、温度むらの発生を防止する上でよ
り効果的である。
【0057】なお、本実施例では、総加熱時間Tを4分
割したが、これに限られるものではないことはもちろん
である。
【0058】また、本実施例では、給電口位置を加熱室
の側面と底面に設けた構成としたが、各給電口は加熱室
内の底面、天井、側面、後方などいずれの場所に設けて
もよく、また給電口の数についても2つ以上とし切り換
え装置がマイクロ波を各々の給電口に伝播するように切
り換わる構成としてもよいことは言うまでもない。
【0059】さらに、本実施例では、調理内容に応じて
予め設定されている加熱パターンをマイクロ波出力を一
定として説明したが、これに限らず、任意のパターンで
もよい。
【0060】また、本実施例では、切り換え装置により
給電口を切り換えながら加熱を行なっているが、切り換
え装置の特性において、切り換え時間内ではマグネトロ
ンから発生したマイクロ波がどちらの給電口にも達せ
ず、マグネトロンに戻るといった、切り換え装置の過渡
状態でマイクロ波的に問題のある切り換え装置を使用し
た場合、過渡状態である時間はマイクロ波出力オフとみ
なし、マイクロ波出力オン時間とみなさない。つまり、
図14のような加熱パターンの場合では、複数の給電口
を切り換えるタイミングである加熱時間T1 ,T2 ,T
3 の後に、過渡状態である時間を設定することが望まし
い。例えば過渡状態である時間が極めて短い場合、過渡
状態である時間を切り換える直前あるいは直後の出力オ
ン時間とみなしてもよい。
【0061】図16乃至図19は、本発明の第4の実施
例を示す図である。その特徴としては、総加熱時間Tを
ターンテーブルの1回転時間tR の整数倍に設定すると
共に、この総加熱時間Tを任意の時間で複数に分割し、
分割した各加熱時間の間のマイクロ波出力のオフ時間を
ターンテーブルの1回転時間tR の整数倍とすること
で、ターンテーブルの同心円上に均一にマイクロ波が照
射されるようにしたことにある。
【0062】なお、本実施例における加熱調理装置の構
成としては、図1と同じである。
【0063】次に、本実施例の作用を図16を用いて説
明する。
【0064】食品がターンテーブル11に載置され、調
理メニュが操作入力されると、加熱調理装置は、食品の
重さおよび調理内容から加熱調理に必要な総加熱量Qを
求める。そして、加熱調理装置は、この総加熱量Qに基
づき、調理内容に応じた所要のマイクロ波出力Po での
総加熱時間Tをターンテーブル11の1回転時間tR
整数倍に設定する(図17参照)。
【0065】次に、加熱調理装置は、この総加熱時間T
を複数(ここでは4つとする)の任意の加熱時間T1
2 ,T3 ,T4 に分割し、この分割した各加熱時間T
1 ,T2 ,T3 ,T4 の間のマイクロ波出力のオフ時間
5 ,T6 ,T7 をターンテーブル11の1回転時間t
R の整数倍に決定し、加熱調理を行なう。ここで、オフ
時間T5 ,T6 ,T7 としては、必ずしも同一の時間で
ある必要はない。
【0066】したがって、加熱パターンとしては、図1
8に示すようになる一方、この加熱パターンによって食
品を加熱調理した場合の加熱分布としては、図19に示
すようになる。すなわち、図19において、最初の加熱
時間T1 では領域E1 が加熱された後、マイクロ波出力
がオフの状態でターンテーブル11が数回転し、この
後、次の加熱時間T2 の加熱が再開されるが、この再開
の位置としては、先の加熱時間T1 による加熱の終了位
置と同じである。したがって、加熱時間T2 による加熱
によっては、領域E1 に続く領域E2 が加熱されること
になり、以後、順次に加熱時間T3 およびT4 による加
熱によって、それぞれE3 およびE4 が加熱され、結果
として食品全体の加熱調理が行なわれるのである。
【0067】もって、本実施例によれば、マイクロ波は
ターンテーブルの同心円上に均一に照射され、ターンテ
ーブルの同心円上に温度むらが生じることがない。
【0068】なお、本実施例では、総加熱時間Tを4分
割したが、これに限られるものではないことはもちろん
である。
【0069】また、上述した各実施例においては、総加
熱時間を自動で設定するようにしたが、手動で加熱時間
と加熱出力を設定することが可能なマイクロ波加熱装置
において、手動で加熱時間を設定する場合には、例えば
ターンテーブルの1回転時間を12秒とすると、加熱時
間は12秒、24秒、36秒、48秒…というようにタ
ーンテーブルの1回転時間の整数倍とし、これを操作パ
ネルに表示するようにしてもよい。このように、手動で
加熱調理を行なう場合においても、調理開始時から調理
終了時までの総加熱時間はターンテーブルの1回転時間
の整数倍となり、これによりターンテーブルの同心円上
にマイクロ波が均一に照射され、このためターンテーブ
ルの同心円上の温度むらの改善が可能となる。
【0070】図20は、本発明の第5の実施例を示す図
である。その特徴としては、ターンテーブルの1回転時
間tR の整数倍がマイクロ波を出力して加熱調理を行な
う総加熱時間Tとなるように、ターンテーブルの1回転
時間tR を制御、すなわちターンテーブルの回転速度を
制御することで、ターンテーブルの同心円上に均一にマ
イクロ波が照射されるようにしたことにある。
【0071】なお、本実施例における加熱調理装置の構
成としては、当該加熱調理装置全体の動作を制御する制
御部がターンテーブル11の回転速度を制御する機能を
有している点を除いて、図1と同じである。
【0072】次に、本実施例の作用を図20を用いて説
明する。
【0073】食品がターンテーブル11に載置され、調
理メニュが操作入力されると、加熱調理装置は、食品の
重さおよび調理内容から加熱調理に必要な総加熱量Qを
求める。そして、加熱調理装置は、この総加熱量Qと調
理内容に応じて予め決められているマイクロ波出力Po
とに基づいて、次式により総加熱時間Tを算出する。
【0074】T=Q/Po 次に、加熱調理装置は、ターンテーブル11の1回転時
間tR を、算出した総加熱時間Tの整数分の1となるよ
うに設定し、この設定した1回転時間tR に相当する回
転速度でターンテーブル11を回転させつつ、所要の加
熱調理を行なう。
【0075】したがって、本実施例によれば、マイクロ
波はターンテーブル11の同心円上に均一に照射され、
もってターンテーブル11の同心円上に温度むらが生じ
ることがない。
【0076】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、加熱調理における温度むらの発生を防止して、的確
な加熱調理を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す図である。
【図2】当該第1の実施例における加熱パターンを示す
図である。
【図3】当該第1の実施例の処理の流れを示す図であ
る。
【図4】当該第1の実施例の作用を説明するための図で
ある。
【図5】当該第1の実施例の作用を説明するための図で
ある。
【図6】当該第1の実施例の変形例における加熱パター
ンを示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例の処理の流れを示す図で
ある。
【図8】当該第2の実施例における加熱パターンを示す
図である。
【図9】当該第2の実施例における加熱パターンを示す
図である。
【図10】当該第2の実施例の変形例における加熱パタ
ーンを示す図である。
【図11】本発明の第3の実施例の構成を示す図であ
る。
【図12】当該第3の実施例の処理の流れを示す図であ
る。
【図13】当該第3の実施例における加熱パターンを示
す図である。
【図14】当該第3の実施例における加熱パターンを示
す図である。
【図15】当該第3の実施例の変形例における加熱パタ
ーンを示す図である。
【図16】本発明の第4の実施例の処理の流れを示す図
である。
【図17】当該第4の実施例における加熱パターンを示
す図である。
【図18】当該第4の実施例における加熱パターンを示
す図である。
【図19】当該第4の実施例の作用を説明するための図
である。
【図20】本発明の第5の実施例の処理の流れを示す図
である。
【図21】従来例を説明するための図である。
【図22】従来例を説明するための図である。
【符号の説明】
1,31 加熱室 3 外部側壁 5,34 マグネトロン 7,35,36,37 導波管 9 照射口 11,41 ターンテーブル 13 重量センサ 32 側壁 33 底面 39,40 給電口 42 切り換え装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−42856(JP,A) 特開 平7−158862(JP,A) 特開 平3−50426(JP,A) 特開 平5−302724(JP,A) 特開 平1−248493(JP,A) 特開 昭64−3425(JP,A) 特開 平6−221570(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24C 7/02 345 F24C 7/02 551 H05B 6/68 320

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指定された調理メニュに応じて被調理食
    品をマグネトロンからのマイクロ波により加熱調理する
    加熱調理装置において、 被調理食品が載置され、加熱調理中は回転するターンテ
    ーブルと、 マグネトロンからのマイクロ波の出力をターンテーブル
    の回転に同期させて制御する制御手段とを有し、前記制
    御手段は、加熱調理に必要な総加熱量を求め、ターンテ
    ーブルが1回転する時間の整数倍の時間での加熱調理で
    被調理食品に当該総加熱量を供給するマイクロ波の出力
    レベルを設定する機能を有することを特徴とする加熱調
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、加熱調理中におけるマ
    イクロ波出力のオン時間を、ターンテーブルが1回転す
    る時間の整数倍に設定する機能を有することを特徴とす
    る請求項1記載の加熱調理装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、マイクロ波を出力して
    加熱調理を行なう総加熱時間を、ターンテーブルが1回
    転する時間の整数倍に設定する機能を有することを特徴
    とする請求項1記載の加熱調理装置。
  4. 【請求項4】 指定された調理メニュに応じて被調理食
    品をマグネトロンからのマイクロ波により加熱調理する
    加熱調理装置において、 被調理食品が載置され、加熱調理中は回転するターンテ
    ーブルと、 マグネトロンからのマイクロ波の出力をターンテーブル
    の回転に同期させて制御する制御手段とを有し、前記制
    御手段は、加熱調理に必要な総加熱量を求め、ターンテ
    ーブルが1回転する時間の整数倍の時間での複数回の加
    熱調理で被調理食品に当該総加熱量を供給するそれぞれ
    の加熱調理におけるマイクロ波の出力レベルを設定する
    機能を有することを特徴とする加熱調理装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、加熱調理中におけるマ
    イクロ波出力のオフ時間を、ターンテーブルが1回転す
    る時間の整数倍に設定する機能を有することを特徴とす
    る請求項4記載の加熱調理装置。
  6. 【請求項6】 指定された調理メニュに応じて被調理食
    品をマグネトロンからのマイクロ波により加熱調理する
    加熱調理装置において、 被調理食品に対してマイクロ波を出力する複数の給電口
    と、 被調理食品が載置され、加熱調理中は回転するターンテ
    ーブルと、 マグネトロンからのマイクロ波の出力をターンテーブル
    の回転に同期させて制御すると共に、マイクロ波を出力
    する給電口を選択制御する制御手段とを有し、前記制御
    手段は、加熱調理に必要な総加熱量を求め、ターンテー
    ブルが1回転する時間の整数倍の時間での複数回の加熱
    調理で被調理食品に当該総加熱量を供給するそれぞれの
    加熱調理におけるマイクロ波の出力レベルを設定する機
    能を有することを特徴とする加熱調理装置。
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