JP3064383U - ベルト成形用心線巻き付け装置 - Google Patents

ベルト成形用心線巻き付け装置

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JP3064383U
JP3064383U JP1999003754U JP375499U JP3064383U JP 3064383 U JP3064383 U JP 3064383U JP 1999003754 U JP1999003754 U JP 1999003754U JP 375499 U JP375499 U JP 375499U JP 3064383 U JP3064383 U JP 3064383U
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winding
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進 上總
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】予備成形体の厚み及び硬さの変動、その他の不
確定要素の影響を受けることなく、常に所定の軸離を得
ることができるベルト成形用心線巻き付け装置を提供す
る。 【解決手段】ベルト成形用金型6にかぶせられたゴムと
繊維からなる予備成形体に、あらかじめ一定の張力を付
与した心線5を巻き付けるベルト成形用心線巻き付け装
置において、金型の回転と予備成形体表面への心線の送
り込みを同期化する同期化手段8を備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はベルトの成形装置に係り、詳しくはベルト成形用心線巻き付け装置に関 わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、Vベルト、Vリブドベルト、歯付ベルト等、ロープからなる心線を抗張体 として埋設したベルトの製造においては、円筒状金型にゴムと繊維からなる予備 成形体をかぶせ、その上に心線を螺旋状に巻き付ける方法が一般的である。Vベ ルト及びVリブドベルトにおいては、円筒状金型にカバー帆布と伸張ゴム層とを 巻き付けた後、この上に心線を巻き付け、さらに接着ゴム層、圧縮ゴム層を順次 巻き付けて積層体を得た後、これを架橋してスリーブを得る。歯付ベルトにおい ては、複数の溝部を列設した円筒状金型に、糊付帆布を巻き付けた上に心線を巻 き付けた後、歯ゴム層及び背ゴム層を形成するゴムシートを巻き付け、これを加 硫してスリーブを得る。
【0003】 図1に従来のベルトの心線巻き付け装置の概略図を示す。ボビン1から引き出さ れ、さらに複数のガイドプーリ3からなる心線スリップ防止手段2、続いて複数 のガイドプーリと錘からなる定荷重付与手段4に懸回された心線5の端部が、金 型6にかぶせられた予備成形体(図示せず)表面の一端に係止される。一定の荷 重を付与された心線5は、金型長手方向に沿った移動手段を備えたタッチプーリ 7に押さえつけられながら、図1中で矢印で示された方向の金型の回転に伴って 予備成形体表面に巻き付けられていく。図2に装置の詳細の一例を示す。
【0004】 ボビン1はその回転軸が伝動ベルト21を介してパウダーブレーキ等からなる制 動装置22に連結されており、心線5が一定張力で引き出される。複数のガイド プーリからなる心線スリップ防止手段2を経て定荷重付与手段(図示せず)に送 り込まれる。
【0005】 図3に定荷重付与手段を示す。複数のガイドプーリ31〜34と一つのガイドプ ーリ34に連結されたダンサーバー35及びその他端に装着された錘36からな り、心線に定荷重を付与することにより、心線を予備成形体表面に安定に送り込 むことができる。
【0006】 最終的に、心線は金型6に近接した支持台23に備え付けられたタッチプーリ7 によって押さえ付けられつつ、モーター駆動により回転する金型上にかぶせられ た予備成形体表面に巻き付けられる。支持台23はモーター24と伝動ベルト2 5の働きでLMガイド26上を金型長手方向に移動する。その移動速度は心線の ベルト幅方向の所定のピッチに応じて適宜調整される。なお、並置された2基の ボビン1は、それぞれS撚り、Z撚りの心線を供給するものであり、成形された ベルトの蛇行防止の目的で両者は交互に巻き付けられる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかし以上記述した従来の工法では、予備成形体の厚みのロット内及びロット間 におけるばらつき、季節による材料温度、金型温度、心線を予備成形体に押しつ けるタッチプーリの形状及び押圧、さらに歯付ベルトの製造においては、帆布へ の糊塗布後の経過日数等によって、成形されたベルトの軸離が大きく変動する欠 点がある。これは金型上の予備成形体の正味厚み及び予備成形体材料の硬さの変 動による心線の予備成形体への食い込み方の違いにより、巻き付き心線の正味長 さ(周長)が変動することによるものである。
【0008】 そのため、あらかじめ作成した、心線の巻き付け張力と得られた軸離に関する相 関データを基に次成形の巻き付け張力を決める方法に頼らざるを得ず、これが軸 離のばらつきの大きな原因となっていた。つまり、たとえ正確な定荷重付与手段 を用意しても、上記各要因について個別に精度を高める必要があり、これは多大 な困難を伴っていた。
【0009】 本考案は、このような問題点を改善するものであり、成形されたベルトの軸離は 、予備成形体表面に巻き付ける心線の長さに依存することを利用し、金型面長に 対して一定長さの心線を巻き付けることができるベルト成形用心線巻き付け装置 を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本願請求項1記載の考案は、ベルト成形用金型にかぶせられたゴムと 繊維からなる予備成形体に、あらかじめ一定の張力を付与した心線を巻き付ける ベルト成形用心線巻き付け装置において、金型の回転と予備成形体表面への心線 の送り込みの同期化手段を備えたベルト成形用心線巻き付け装置である。
【0011】
【考案の実施の形態】
次に、本願考案に係るベルト成形用心線巻き付け装置について具体的に説明する 。図4は本願考案に関わるベルト成形装置の一実施例の概略図を示す。従来の心 線スリップ防止手段2及び定荷重付与手段4に加えて、心線送り込み手段12及 び金型6の回転と金型にかぶせられた予備成形体(図示せず)表面への心線送り 込みを同期化する手段8(以下、同期化手段という)が組み込まれる。
【0012】 ここで、本考案における定荷重付与手段4は、巻き付ける心線5の状態を一定、 つまり心線5の初期伸び、クリープを一定にするために心線5に張力(以下、プ リテンションという)を付与するために不可欠な手段であって、金型への巻き付 け張力を一定にするために組み込まれる従来の心線巻き付け装置のそれとは本質 的に目的を異にする。プリテンションは心線5自身の伸び、ベルトにかかる荷重 や負荷を考慮に入れてあらかじめ決定される。例えば自動車用OHCタイミング ベルトとして用いられる歯付ベルトの製造においては、プリテンションは6〜1 5kgfに設定され、それに対応して、巻き付け張力は(プリテンション±2k gf)の範囲内で自動的に変動する。
【0013】 同期化手段8は、歯付ベルト9と一対の歯付プーリ10、11からなる。一つの 歯付プーリ10を金型上面に金型と同軸に、もう一方の歯付プーリ11を、心線 スリップ防止手段を構成する一つのガイドプーリに同軸にそれぞれ固着する。両 歯付プーリに歯付ベルトを懸回することによって、回転する金型に対して上記ガ イドプーリが同期回転し、予備成形体表面への心線の送り込みを金型の回転に同 期化させることができる。ここで、同期化手段は必ずしも歯付ベルトと歯付プー リの組合わせに限定されることはなく、チェーンとスプロケットの組合わせ等で もよい。
【0014】
【考案の効果】
以上説明したように本願請求項記載の考案は、ベルト成形用金型にかぶせられた ゴムと繊維からなる予備成形体に、あらかじめ一定の張力を付与した心線を巻き 付けるベルト成形用心線巻き付け装置において、金型の回転と心線の予備成形体 表面への送り込みの同期化手段を備えたベルト成形用心線巻き付け装置であって 、成形されたベルトの軸離が、予備成形体材料の厚みや硬さ、金型温度、タッチ プーリ等の変動要因の影響を受けることなく、その精度決定の要因が巻き付ける 心線特性のみに限定されるため、軸離決定における飛躍的な精度向上が期待でき る。この工法は心線下の予備成形体が粘弾性を有する材料からなる構造のベルト に共通に適用できる工法であって、軸離精度が要求されるゴムベルトに対し幅広 く有効である。
【0015】 また、特に予備成形体厚みのばらつきに起因する軸離の不揃いに対する効果とし て、標準厚みより厚い予備成形体に対しては、巻き付け張力がプリテンションよ り自動的に高くなるため、心線が予備成形体に強く食い込み、標準厚みの予備成 形体に対して巻き付けた場合と同じ軸離が得られる。逆に標準厚みより薄い予備 成形体に対しては、巻き付け張力がプリテンションより自動的に低くなるため、 心線の予備成形体への食い込みが小さくなり、同様の効果が得られる。本願考案 を歯付ベルトの製造に適用した場合には、軸離の寸法精度の向上はもちろん、P LD(歯底−心線の中心間距離)の精度向上も併せて達成できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のベルト成形用心線巻き付け装置の概略図
【図2】従来のベルト成形用心線巻き付け装置の詳細図
【図3】定荷重付与手段の概略図
【図4】本願考案に関わるベルト成形用心線巻き付け装
置の概略図
【符号の説明】
1 ボビン 2 心線スリップ防止手段 3 ガイドプーリ 4 定荷重付与手段 5 心線 6 金型 7 タッチプーリ 8 同期化手段 9 歯付ベルト 10歯付プーリ 11歯付プーリ 12心線送り込み手段 21伝動ベルト 22制動装置 23支持台 24モーター 25伝動ベルト 26LMガイド 31ガイドプーリ 32ガイドプーリ 33ガイドプーリ 34ガイドプーリ 35ダンサーバー 36錘

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベルト成形用金型にかぶせられたゴムと繊
    維からなる予備成形体に、あらかじめ一定の張力を付与
    した心線を巻き付けるベルト成形用心線巻き付け装置に
    おいて、金型の回転と予備成形体表面への心線の送り込
    みの同期化手段を備えたベルト成形用心線巻き付け装
    置。
JP1999003754U 1999-05-28 1999-05-28 ベルト成形用心線巻き付け装置 Expired - Lifetime JP3064383U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010069724A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Mitsuboshi Belting Ltd ベルト成形体の成形装置、及び、ベルト成形体の成形方法

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