JPH0531017B2 - - Google Patents
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- JPH0531017B2 JPH0531017B2 JP61029664A JP2966486A JPH0531017B2 JP H0531017 B2 JPH0531017 B2 JP H0531017B2 JP 61029664 A JP61029664 A JP 61029664A JP 2966486 A JP2966486 A JP 2966486A JP H0531017 B2 JPH0531017 B2 JP H0531017B2
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Description
(産業上の利用分野)
本発明は、ベルト基帯に対して複数のリブ(突
条)がベルト長手方向において突設されたVリブ
ドベルトの製造方法に関するものである。 (従来の技術) 一般にベルト基帯に対して複数のリブがベルト
長手方向において突設されたVリブドベルトは知
られている。 ガソリンエンジンに用いられる自動車用ベルト
としてのVリブドベルトは、マンドレルにゴム付
帆布、上部ゴム層、抗張体、下部ゴム層を順次積
層した逆成形体を加硫し、得られた管状加硫スリ
ーブを円管形表面部分と複数個のV形溝を持つ部
分を一体化したグラインダーによつて複数個のV
形溝に研摩するグラインダー法(例えば特公昭52
−15310号公報参照)により製造されている。 (発明が解決しようとする課題) ところが、上記ガソリンエンジン用のベルトを
そのままデイーゼルエンジンに用いると、デイー
ゼルエンジンは回転変動が大きいため、リブの欠
落、リブ摩耗が早期に発生し、使用上問題があ
る。 また、リブ表面がゴム付帆布で被覆された一般
産業用のVリブドベルトをデイーゼルエンジンに
用いると、帆布により摩擦係数が下がるので回転
変動をスリツプで逃がせると考えられるが、その
ようなVリブドベルトはリブ全体がゴムのみから
なりしかも硬度が低いものを使用しているため、
側圧に耐えきれず、伝動能力不足となり、早期摩
耗からリブ欠落へ進行する。 ところで、例えば特開昭57−86648号公報に記
載されるように、内部に低伸度高強力のロープ抗
張体を並列状に埋設し、上面に1〜複数層のゴム
付帆布を積層貼着した平ベルト下面の長手方向に
短繊維群を混入したゴム製V形リブを一体的に具
備してなるベルトであつて、前記V形リブはその
先端部側面に沿つてのみ部分的に伸縮性帆布が貼
着され、上部側面は短繊維混入ゴム層が露出して
いるものが知られている。 ところが、このようなベルトでは、伸縮性帆布
が貼着される部分はリブ高さの半分程度であり、
リブ上部は帆布を有さないため、回転変動の大き
いデイーゼルエンジンに適用する場合には、帆布
を有さない上部からリブが欠けるおそれがある。
また、それの製造においては、加硫時に緩やかな
波形状に型付け加硫するので、このときリブゴム
中の短繊維の配列方向がリブ形状に沿つて乱れ、
ベルト発熱、ベルト寿命低下の原因となる可能性
がある。 本発明は、伝動能力に優れ、ベルト寿命が向上
したVリブドベルトを容易に製造することができ
るVリブドベルトの製造方法を提供することを目
的とする。 (課題を解決するための手段) 本発明は、ベルト基帯に対し複数のリブがベル
ト長手方向に沿つて突設されたVリブドベルトの
製造方法を前提とし、成形金型に外嵌されたゴム
スリーブの外周面上に、ゴム付帆布および未加硫
接着ゴムシートを巻付け、さらにその上に抗張体
をスパイラル状に巻き、それから、未加硫接着ゴ
ムシートおよび短繊維がベルト幅方向に配列され
た別の未加硫ゴムシートを順に巻付けて円筒状の
未加硫成形体を形成し、その後、未加硫成形体の
外周面を切削して複数のリブ形状を形成し、その
上に別のゴム付帆布をリブ形状に沿つて貼着して
未加硫Vリブドベルト成形体を形成し、それか
ら、未加硫Vリブドベルト成形体を取外し、加硫
成形を行うものである。 (作用) 未加硫Vリブドベルト成形体に予めリブ形状を
切削して形成し、それからこれに沿つてゴム付帆
布を貼着するので、加硫時に短繊維の配列は乱れ
ない。 (実施例) 以下、本発明の実施例を図面に沿つて詳細に説
明する。 本発明製造方法に係るVリブドベルトを示す第
1図において、1はVリブドベルトで、ベルト基
帯2に対し複数のリブ3がベルト長手方向に沿つ
て突設されている。 4は上帆布層(例えば綿帆布)、5は抗張体層
で、抗張体コード6(例えばポリエステルコー
ド、ガラスコード、芳香族ポリアミドコード等)
が接着ゴム7(例えば天然ゴム、クロロプレンゴ
ム、スチレンナタジエンゴム、イソプレンゴム、
ニトリルブタジエンゴム、またはそれらのブレン
ドゴム)中に埋設されている。 8はリブゴム層で、例えば天然ゴム、クロロプ
レンゴム、スチレンナタジエンゴム、イソプレン
ゴム、ニトリルブタジエンゴム、またはそれらの
ブレンドゴムからなり、その一部がリブ3を形成
している。このリブゴム層8中に、綿糸、ナイロ
ン糸、ポリエステル糸、レーヨン糸などの各種繊
維を1〜15mm長さにカツトしてなる短繊維がゴム
100重量部に対して5〜40重量部ベルト幅方向に
一様に配列されている。 9は下帆布層で、リブ3の外表面全体に亘つて
設けられている。この下帆布層9の帆布として
は、例えば綿帆布、綿繊維とポリエステル繊維、
ポリアミド繊維又は芳香族ポリアミド繊維との混
合帆布等が用いられる。 続いて、上記Vリブドベルト1の製造方法につ
いて説明する。 (工程1) 先ず、従来より周知のVリブドベルトの成形方
法と同様に成形マントル(成形金型)11の外側
に円筒状のゴムスリーブ12を外嵌する。 (工程2) 工程1で外嵌したゴムスリーブ12の外周面上
に上帆布層4となるゴム付綿帆布4a、接着ゴム
7となる比較的薄い未加硫接着ゴムシート13を
巻付けた後、その上に抗張体コード6をスパイラ
ル状に巻き、それから、さらに別の未加硫接着ゴ
ムシート13および短繊維がベルト幅方向に配列
されリブゴム層8となる比較的厚い別の未加硫ゴ
ムシート14を順に巻き付けて平ベルト状の未加
硫成形体15を形成する。なお、図示省略してい
るが、その時点では、抗張体コード6は未加硫接
着ゴムシート13の間に挟まれているだけであ
る。 (工程3) 未加硫成形体15(未加硫ゴムシート14)の
外周面を、Vリブドベルト1のリブ形状に対応し
たV刃を有するVカツター16で切削し、リブを
形成する(第2図および第3図参照)。 (工程4) リブが形成された未加硫成形体の外周面に、下
帆布層9となるゴム付帆布17をリブ形状に沿つ
て貼着して未加硫Vリブドベルト成形体18を形
成する(第4図参照)。 (工程5) 成形金型11よりゴムスリーブ12とともに未
加硫Vリブドベルト成形体18を取り外し、それ
から、ゴムスリーブ12より未加硫Vリブドベル
ト成形体18を取り外す。 (工程6) 第5図及び第6図に示すように、未加硫Vリブ
ドベルト成形体18を1対の平プーリ19,20
に対し一定の張力で巻付け、該両プーリ19,2
0の中間位置で平板状の加硫下金型21に対し装
入し、その上側に下面にリブ溝22aが形成され
た平面状の加硫上金型22を適用する。しかし
て、加熱加圧により部分加硫して加硫Vリブドベ
ルト成形体23(第7図参照)が成形される。 (工程7) 工程6で加硫成形された加硫Vリブドベルト成
形体23を上下金型21,22より取り外し、所
定のリブ数となるように幅切りを行い(第7図参
照)、所望のVリブドベルト1を得る。 次いで、本発明のVリブドベルト1(第1図参
照)と、第1、第2および第3比較例のVリブド
ベルト31,41,51(第8図ないし第10図
参照)とに対して行つた試験について説明する。 試験ベルト 第1比較例のVリブドベルト31(第8図参
照)は、本発明のVリブドベルト1とはリブ32
の形状、下帆布層9を備えていない点で異なる。
第2比較例のVリブドベルト41(第9図参照)
は、本発明例のVリブドベルト1とは、上帆布層
を備えずかつ支持帆布層42を有し、リブゴム層
43中に短繊維を有さない点で異なる。第3比較
例(第10図参照)のVリベドベルト51は、本
発明例Vリベドベルト1とは、上帆布層4を備え
ず、支持帆布層52を有し、リブゴム層53中に
短繊維を有するが配列方向に乱れている点で異な
る。 寸法は、第1図、第8図ないし第10図におい
てL1=14.1mm、L2=9.0mm、L3=4.6mm、L4=4.7
mm、θ=40゜、ベルト全長は920mmで、リブは3つ
である。 試験方法 (i) 負荷特性(伝動能力)試験 第11図に示すように、駆動プーリ61(直
径100mm、回転数3500rpm)、および従動プーリ
62(直径100mm、負荷4PS)に試験ベルト6
3を巻回し、駆動プーリ61に90Kgfの負荷F
を適用して走行させた。 しかして、2%スリツプ時の負荷について調
べた。 (ii) リブ耐久性試験 第12図に示すように、デイーゼルエンジン
のクランクプーリ71(直径141mm、回転数
700rpm)、フアンプーリ72(直径130mm)お
よびオルタネータプーリ73(直径60mm)に試
験ベルト54を巻回して走行させ、リブが欠け
るまでの時間を測定した、なお、オルタネータ
プーリ73は無負荷、クランク回転角変位5゜
(片振幅)とした。 (iii) 第13図に示すように、ロードセル81より
プーリ82(直径80mm、回転数32rpm)に角度
α=90゜でもつて試験ベルト83を巻付け、デ
ツドウエイトDW=1.75Kgfを加え、摩擦係数
μを測定した。なおプーリ82の外径でのすべ
り速度は0.135m/sである。 (iv) (ii)のリブ耐久性試験のときに、異音の有無を
試験者がチエツクした。 試験結果 試験結果は次表に示す通りである。
条)がベルト長手方向において突設されたVリブ
ドベルトの製造方法に関するものである。 (従来の技術) 一般にベルト基帯に対して複数のリブがベルト
長手方向において突設されたVリブドベルトは知
られている。 ガソリンエンジンに用いられる自動車用ベルト
としてのVリブドベルトは、マンドレルにゴム付
帆布、上部ゴム層、抗張体、下部ゴム層を順次積
層した逆成形体を加硫し、得られた管状加硫スリ
ーブを円管形表面部分と複数個のV形溝を持つ部
分を一体化したグラインダーによつて複数個のV
形溝に研摩するグラインダー法(例えば特公昭52
−15310号公報参照)により製造されている。 (発明が解決しようとする課題) ところが、上記ガソリンエンジン用のベルトを
そのままデイーゼルエンジンに用いると、デイー
ゼルエンジンは回転変動が大きいため、リブの欠
落、リブ摩耗が早期に発生し、使用上問題があ
る。 また、リブ表面がゴム付帆布で被覆された一般
産業用のVリブドベルトをデイーゼルエンジンに
用いると、帆布により摩擦係数が下がるので回転
変動をスリツプで逃がせると考えられるが、その
ようなVリブドベルトはリブ全体がゴムのみから
なりしかも硬度が低いものを使用しているため、
側圧に耐えきれず、伝動能力不足となり、早期摩
耗からリブ欠落へ進行する。 ところで、例えば特開昭57−86648号公報に記
載されるように、内部に低伸度高強力のロープ抗
張体を並列状に埋設し、上面に1〜複数層のゴム
付帆布を積層貼着した平ベルト下面の長手方向に
短繊維群を混入したゴム製V形リブを一体的に具
備してなるベルトであつて、前記V形リブはその
先端部側面に沿つてのみ部分的に伸縮性帆布が貼
着され、上部側面は短繊維混入ゴム層が露出して
いるものが知られている。 ところが、このようなベルトでは、伸縮性帆布
が貼着される部分はリブ高さの半分程度であり、
リブ上部は帆布を有さないため、回転変動の大き
いデイーゼルエンジンに適用する場合には、帆布
を有さない上部からリブが欠けるおそれがある。
また、それの製造においては、加硫時に緩やかな
波形状に型付け加硫するので、このときリブゴム
中の短繊維の配列方向がリブ形状に沿つて乱れ、
ベルト発熱、ベルト寿命低下の原因となる可能性
がある。 本発明は、伝動能力に優れ、ベルト寿命が向上
したVリブドベルトを容易に製造することができ
るVリブドベルトの製造方法を提供することを目
的とする。 (課題を解決するための手段) 本発明は、ベルト基帯に対し複数のリブがベル
ト長手方向に沿つて突設されたVリブドベルトの
製造方法を前提とし、成形金型に外嵌されたゴム
スリーブの外周面上に、ゴム付帆布および未加硫
接着ゴムシートを巻付け、さらにその上に抗張体
をスパイラル状に巻き、それから、未加硫接着ゴ
ムシートおよび短繊維がベルト幅方向に配列され
た別の未加硫ゴムシートを順に巻付けて円筒状の
未加硫成形体を形成し、その後、未加硫成形体の
外周面を切削して複数のリブ形状を形成し、その
上に別のゴム付帆布をリブ形状に沿つて貼着して
未加硫Vリブドベルト成形体を形成し、それか
ら、未加硫Vリブドベルト成形体を取外し、加硫
成形を行うものである。 (作用) 未加硫Vリブドベルト成形体に予めリブ形状を
切削して形成し、それからこれに沿つてゴム付帆
布を貼着するので、加硫時に短繊維の配列は乱れ
ない。 (実施例) 以下、本発明の実施例を図面に沿つて詳細に説
明する。 本発明製造方法に係るVリブドベルトを示す第
1図において、1はVリブドベルトで、ベルト基
帯2に対し複数のリブ3がベルト長手方向に沿つ
て突設されている。 4は上帆布層(例えば綿帆布)、5は抗張体層
で、抗張体コード6(例えばポリエステルコー
ド、ガラスコード、芳香族ポリアミドコード等)
が接着ゴム7(例えば天然ゴム、クロロプレンゴ
ム、スチレンナタジエンゴム、イソプレンゴム、
ニトリルブタジエンゴム、またはそれらのブレン
ドゴム)中に埋設されている。 8はリブゴム層で、例えば天然ゴム、クロロプ
レンゴム、スチレンナタジエンゴム、イソプレン
ゴム、ニトリルブタジエンゴム、またはそれらの
ブレンドゴムからなり、その一部がリブ3を形成
している。このリブゴム層8中に、綿糸、ナイロ
ン糸、ポリエステル糸、レーヨン糸などの各種繊
維を1〜15mm長さにカツトしてなる短繊維がゴム
100重量部に対して5〜40重量部ベルト幅方向に
一様に配列されている。 9は下帆布層で、リブ3の外表面全体に亘つて
設けられている。この下帆布層9の帆布として
は、例えば綿帆布、綿繊維とポリエステル繊維、
ポリアミド繊維又は芳香族ポリアミド繊維との混
合帆布等が用いられる。 続いて、上記Vリブドベルト1の製造方法につ
いて説明する。 (工程1) 先ず、従来より周知のVリブドベルトの成形方
法と同様に成形マントル(成形金型)11の外側
に円筒状のゴムスリーブ12を外嵌する。 (工程2) 工程1で外嵌したゴムスリーブ12の外周面上
に上帆布層4となるゴム付綿帆布4a、接着ゴム
7となる比較的薄い未加硫接着ゴムシート13を
巻付けた後、その上に抗張体コード6をスパイラ
ル状に巻き、それから、さらに別の未加硫接着ゴ
ムシート13および短繊維がベルト幅方向に配列
されリブゴム層8となる比較的厚い別の未加硫ゴ
ムシート14を順に巻き付けて平ベルト状の未加
硫成形体15を形成する。なお、図示省略してい
るが、その時点では、抗張体コード6は未加硫接
着ゴムシート13の間に挟まれているだけであ
る。 (工程3) 未加硫成形体15(未加硫ゴムシート14)の
外周面を、Vリブドベルト1のリブ形状に対応し
たV刃を有するVカツター16で切削し、リブを
形成する(第2図および第3図参照)。 (工程4) リブが形成された未加硫成形体の外周面に、下
帆布層9となるゴム付帆布17をリブ形状に沿つ
て貼着して未加硫Vリブドベルト成形体18を形
成する(第4図参照)。 (工程5) 成形金型11よりゴムスリーブ12とともに未
加硫Vリブドベルト成形体18を取り外し、それ
から、ゴムスリーブ12より未加硫Vリブドベル
ト成形体18を取り外す。 (工程6) 第5図及び第6図に示すように、未加硫Vリブ
ドベルト成形体18を1対の平プーリ19,20
に対し一定の張力で巻付け、該両プーリ19,2
0の中間位置で平板状の加硫下金型21に対し装
入し、その上側に下面にリブ溝22aが形成され
た平面状の加硫上金型22を適用する。しかし
て、加熱加圧により部分加硫して加硫Vリブドベ
ルト成形体23(第7図参照)が成形される。 (工程7) 工程6で加硫成形された加硫Vリブドベルト成
形体23を上下金型21,22より取り外し、所
定のリブ数となるように幅切りを行い(第7図参
照)、所望のVリブドベルト1を得る。 次いで、本発明のVリブドベルト1(第1図参
照)と、第1、第2および第3比較例のVリブド
ベルト31,41,51(第8図ないし第10図
参照)とに対して行つた試験について説明する。 試験ベルト 第1比較例のVリブドベルト31(第8図参
照)は、本発明のVリブドベルト1とはリブ32
の形状、下帆布層9を備えていない点で異なる。
第2比較例のVリブドベルト41(第9図参照)
は、本発明例のVリブドベルト1とは、上帆布層
を備えずかつ支持帆布層42を有し、リブゴム層
43中に短繊維を有さない点で異なる。第3比較
例(第10図参照)のVリベドベルト51は、本
発明例Vリベドベルト1とは、上帆布層4を備え
ず、支持帆布層52を有し、リブゴム層53中に
短繊維を有するが配列方向に乱れている点で異な
る。 寸法は、第1図、第8図ないし第10図におい
てL1=14.1mm、L2=9.0mm、L3=4.6mm、L4=4.7
mm、θ=40゜、ベルト全長は920mmで、リブは3つ
である。 試験方法 (i) 負荷特性(伝動能力)試験 第11図に示すように、駆動プーリ61(直
径100mm、回転数3500rpm)、および従動プーリ
62(直径100mm、負荷4PS)に試験ベルト6
3を巻回し、駆動プーリ61に90Kgfの負荷F
を適用して走行させた。 しかして、2%スリツプ時の負荷について調
べた。 (ii) リブ耐久性試験 第12図に示すように、デイーゼルエンジン
のクランクプーリ71(直径141mm、回転数
700rpm)、フアンプーリ72(直径130mm)お
よびオルタネータプーリ73(直径60mm)に試
験ベルト54を巻回して走行させ、リブが欠け
るまでの時間を測定した、なお、オルタネータ
プーリ73は無負荷、クランク回転角変位5゜
(片振幅)とした。 (iii) 第13図に示すように、ロードセル81より
プーリ82(直径80mm、回転数32rpm)に角度
α=90゜でもつて試験ベルト83を巻付け、デ
ツドウエイトDW=1.75Kgfを加え、摩擦係数
μを測定した。なおプーリ82の外径でのすべ
り速度は0.135m/sである。 (iv) (ii)のリブ耐久性試験のときに、異音の有無を
試験者がチエツクした。 試験結果 試験結果は次表に示す通りである。
【表】
ただし、異音は、×印が異音あり、○印は異音
なしである。また、摩擦係数μは第1比較例が基
準で100とし、指示表示した。 したがつて、上記試験結果より、短繊維がベル
ト幅方向に配列されたリブ表面を帆布で被覆する
ことによつてプーリとベルトの摺動面の摩擦係数
μが下がり、このことにより、異音、騒音の防止
が図れるとともに、デイーゼルエンジンのような
回転変動または負荷変動の大きい場合、該変動時
に滑らかなスリツプをさせ、リブの負担を小さく
し、リブ欠けをなくすことができる。また、リブ
ゴム層のベルト幅方向の短繊維によつて耐側圧性
が高まり、伝動能力を向上させることができると
ともに、短繊維の配列に乱れがないため、屈曲に
よる発熱が低減され、ベルト寿命が長くなる。 (発明の効果) 本発明によれば、リブゴム層の短繊維の配列が
乱れていないVリブドベルトを容易に製造するこ
とができ、そのようなVリブドベルトにおいて
は、耐側圧性が高まり、伝動能力が向上し、リブ
欠けや摩耗が防止されて寿命が延び、騒音、異音
の発生を防止することができる。
なしである。また、摩擦係数μは第1比較例が基
準で100とし、指示表示した。 したがつて、上記試験結果より、短繊維がベル
ト幅方向に配列されたリブ表面を帆布で被覆する
ことによつてプーリとベルトの摺動面の摩擦係数
μが下がり、このことにより、異音、騒音の防止
が図れるとともに、デイーゼルエンジンのような
回転変動または負荷変動の大きい場合、該変動時
に滑らかなスリツプをさせ、リブの負担を小さく
し、リブ欠けをなくすことができる。また、リブ
ゴム層のベルト幅方向の短繊維によつて耐側圧性
が高まり、伝動能力を向上させることができると
ともに、短繊維の配列に乱れがないため、屈曲に
よる発熱が低減され、ベルト寿命が長くなる。 (発明の効果) 本発明によれば、リブゴム層の短繊維の配列が
乱れていないVリブドベルトを容易に製造するこ
とができ、そのようなVリブドベルトにおいて
は、耐側圧性が高まり、伝動能力が向上し、リブ
欠けや摩耗が防止されて寿命が延び、騒音、異音
の発生を防止することができる。
図面は本発明の実施例を示し、第1図は本発明
製造方法にかかるVリブドベルトの一例の縦断面
図、第2図及び第3図はVリブドベルトの製造方
法の工程3の説明図、第4図は同工程4の説明
図、第5図は同工程6の説明図、第6図は第5図
のA−A線における断面図、第7図は同工程7の
説明図である。第8図は第1比較例のVリブドベ
ルトの縦断面図、第9図は第2比較例のVリブド
ベルトの縦断面図、第10図は第3比較例のVリ
ブドベルトの縦断面図である。第11図は負荷特
性試験に用いたシステムの説明図、第12図はリ
ブ耐久性試験に用いたシステムの説明図、第13
図は摩擦係数測定試験に用いたシステムの説明図
である。 1……Vリブドベルト、2……ベルト基帯、3
……リブ、6……抗張体コード、9……下帆布
層、11……成形金型、12……ゴムスリーブ、
13,14……未加硫ゴムシート、15……未加
硫成形体、18……未加硫Vリブドベルト成形
体、21……加硫下金型、22……加硫上金型。
製造方法にかかるVリブドベルトの一例の縦断面
図、第2図及び第3図はVリブドベルトの製造方
法の工程3の説明図、第4図は同工程4の説明
図、第5図は同工程6の説明図、第6図は第5図
のA−A線における断面図、第7図は同工程7の
説明図である。第8図は第1比較例のVリブドベ
ルトの縦断面図、第9図は第2比較例のVリブド
ベルトの縦断面図、第10図は第3比較例のVリ
ブドベルトの縦断面図である。第11図は負荷特
性試験に用いたシステムの説明図、第12図はリ
ブ耐久性試験に用いたシステムの説明図、第13
図は摩擦係数測定試験に用いたシステムの説明図
である。 1……Vリブドベルト、2……ベルト基帯、3
……リブ、6……抗張体コード、9……下帆布
層、11……成形金型、12……ゴムスリーブ、
13,14……未加硫ゴムシート、15……未加
硫成形体、18……未加硫Vリブドベルト成形
体、21……加硫下金型、22……加硫上金型。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ベルト基帯に対し複数のリブがベルト長手方
向に沿つて突設されたVリブドベルトの製造方法
であつて、 成形金型に外嵌されたゴムスリーブの外周面上
に、ゴム付帆布および未加硫接着ゴムシートを巻
付け、さらにその上に抗張体をスパイラル状に巻
き、それから、未加硫接着ゴムシートおよび短繊
維がベルト幅方向に配列された別の未加硫ゴムシ
ートを順に巻付けて円筒状の未加硫成形体を形成
し、その後、未加硫成形体の外周面を切削して複
数のリブ形状を形成し、その上に別のゴム付帆布
をリブ形状に沿つて貼着して未加硫Vリブドベル
ト成形体を形成し、それから、未加硫Vリブドベ
ルト成形体を取外し、加硫成形を行うことを特徴
とするVリブドベルトの製造方法。 2 加硫成形は、リブ形状を有する平面状の上金
型と、平面状の下金型とからなる加硫金型を未加
硫Vリブドベルト成形体に適用して行うところの
特許請求の範囲第1項記載のVリブドベルトの製
造方法。 3 加硫成形は、リブ形状を有するロートキユア
に未加硫Vリブドベルト成形体を巻回し、圧縮下
で回転しながら行うところの特許請求の範囲第1
項記載のVリブドベルトの製造方法。 4 加硫成形は、内面の周方向にリブ形状に対応
する溝を有する円筒状の加硫金型に未加硫Vリブ
ドベルト成形体を嵌め込み、その内側に加硫用の
円筒スリーブを適用し、内側より加熱加圧して行
うところの特許請求の範囲第1項記載のVリブド
ベルトの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2966486A JPS62188837A (ja) | 1986-02-12 | 1986-02-12 | Vリブドベルトの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2966486A JPS62188837A (ja) | 1986-02-12 | 1986-02-12 | Vリブドベルトの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62188837A JPS62188837A (ja) | 1987-08-18 |
JPH0531017B2 true JPH0531017B2 (ja) | 1993-05-11 |
Family
ID=12282382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2966486A Granted JPS62188837A (ja) | 1986-02-12 | 1986-02-12 | Vリブドベルトの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62188837A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003014054A (ja) * | 2001-06-28 | 2003-01-15 | Mitsuboshi Belting Ltd | ダブルvリブドベルトの製造方法及び成形プレス装置 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2557328B2 (ja) * | 1990-11-16 | 1996-11-27 | 三ツ星ベルト株式会社 | 動力伝動機構 |
JPH0781609B2 (ja) * | 1991-06-10 | 1995-09-06 | バンドー化学株式会社 | 伝動ベルト |
JPH0735102B2 (ja) * | 1991-10-15 | 1995-04-19 | 三ツ星ベルト株式会社 | 転写マークを有するvリブドベルトの製造方法 |
JP6023736B2 (ja) * | 2013-03-29 | 2016-11-09 | 三ツ星ベルト株式会社 | Vリブドベルト |
WO2017169412A1 (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | バンドー化学株式会社 | 伝動ベルトの製造方法 |
JP6192876B1 (ja) * | 2016-03-30 | 2017-09-06 | バンドー化学株式会社 | 伝動ベルトの製造方法 |
WO2017169360A1 (ja) | 2016-03-30 | 2017-10-05 | バンドー化学株式会社 | Vリブドベルトの製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5834697A (ja) * | 1981-08-25 | 1983-03-01 | Fujitsu Ltd | 信号制御方式 |
-
1986
- 1986-02-12 JP JP2966486A patent/JPS62188837A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5834697A (ja) * | 1981-08-25 | 1983-03-01 | Fujitsu Ltd | 信号制御方式 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003014054A (ja) * | 2001-06-28 | 2003-01-15 | Mitsuboshi Belting Ltd | ダブルvリブドベルトの製造方法及び成形プレス装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62188837A (ja) | 1987-08-18 |
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