JP3063516U - 切削工具組立体及びこれに使用する切削インサ―ト - Google Patents
切削工具組立体及びこれに使用する切削インサ―トInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 取り付け、取り外しを容易にする。
【解決手段】 工具ホルダーの連結用部材は回転可能で
ありかつこれに関して軸方向で移動可能である。工具ホ
ルダーにおける切削インサートの解放可能な保持は、当
て翼が続いた支持翼の間を通過してこれを越え、当て翼
が支持翼と揃えられかつ重なるように連結用部材を回転
させると同時に当て翼が支持翼に当たりクランプするま
で連結用部材を軸方向で移動させるようにして、切削イ
ンサートの貫通穴の中に工具ホルダーの連結用部材を挿
入することによりなされる。
ありかつこれに関して軸方向で移動可能である。工具ホ
ルダーにおける切削インサートの解放可能な保持は、当
て翼が続いた支持翼の間を通過してこれを越え、当て翼
が支持翼と揃えられかつ重なるように連結用部材を回転
させると同時に当て翼が支持翼に当たりクランプするま
で連結用部材を軸方向で移動させるようにして、切削イ
ンサートの貫通穴の中に工具ホルダーの連結用部材を挿
入することによりなされる。
Description
【0001】
本考案は、交換式切削インサートを有する種類の切削工具組立体に関する。
【0002】
切削インサートがネジクランプにより工具ホルダーに交換可能に支持されるよ うな切削工具組立体は永く知られている。かかる公知の組立体の大部分では、切 削インサートの取外し又は取付けは、切削インサートを保持しながらクランプ用 ネジを緩めて外し更に差込むことを含み、このとき、取扱いの困難に遭遇するこ とが多い。
【0003】 我々の同時係属出願 WO 98/50187号において、切削インサートと工 具ホルダーとを備え、切削インサートが着脱自在に保持される切削工具が提供さ れる。切削インサートは、周囲の切削用部分と中央の連結用部分とを有し、後者 は切削インサートのボディに形成された貫通穴を有し、この貫通穴は間隔を空け て周囲方向に置かれかつ半径方向に向けられた複数の支持翼を持つ。工具ホルダ ーは、軸方向に変位し得るように取り付けられた連結用部材を有し、この連結用 部材は切削インサートの支持翼と相互作用する対応して半径方向に伸びている複 数の当て翼を持っている。切削工具は、当て翼が、それぞれ続いた支持翼の間を 通過するようにして切削インサートの空洞部内に工具ホルダーの連結用部材を差 し込み、当て翼が支持翼と重なるまで切削インサートを工具ホルダーに関して回 転させ、当て翼が支持翼と完全に当たるまで工具ホルダーの連結用部材を内向き 方向に軸方向で変位させることにより組み合わせられる。
【0004】 同時係属出願に明らかにされた種類の新たな切削工具組立体を提供することが 本考案の目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案の一つの態様により、工具ホルダー内に解放可能に保持される切削イン サートを備えた長手方向軸線を有する切削工具組立体であって、前記切削インサ ートには間隔を空けられて周囲に置かれ半径方向に向けられた支持翼を有する貫 通穴が形成され、前記工具ホルダーには切削インサートの支持翼と相互作用する ために対応して半径方向に伸びている複数の翼を有する連結用部材が設けられ、 工具ホルダーの前記連結用部材は回転可能でありかつこれに関して軸方向に移動 可能であり、配列は、切削インサートの貫通穴の中に工具ホルダーの連結用部材 を挿入したとき、前記当て翼が続いた支持翼の間を通過してこれを越え、前記当 て翼が前記支持翼と揃えられかつ重なるように前記連結用部材を回転させると同 時に前記当て翼が前記支持翼と完全に当たるまで前記連結用部材を軸方向で移動 させることにより、前記工具ホルダーへの前記切削インサートの保持連結が行わ れるような配列である前記切削工具組立体が提供される。
【0006】 好ましくは、切削工具組立体は、工具ホルダーの前記連結用部材を回転させか つ内向き及び外向きの軸方向移動をさせるための移動用手段が更に設けられる。 かかる移動用手段は、例えば、前記連結用部材に作用するように前記工具ホルダ ーにネジ取付けされたネジの形式であり、これにより反対方向の前記ネジの回転 が反対方向の工具ホルダーの連結用部材の前記回転、並びにそれの内向き及び外 向きの軸方向移動を生ずる。
【0007】 本考案の別の態様により、半径方向に伸びている当て翼の形成された連結用部 材を有する工具ホルダーに解放可能に取り付けるための切削インサートであって 、前記切削インサートは実質的の多角形の形状を有し、更に対応して周囲に置か れかつ半径方向に向けられた支持翼の形成された貫通穴を有し、支持翼はその間 に前記当て翼が自由に通過し得るように間隔を空けられる前記切削インサートが 提供される。
【0008】
本考案をより良く理解するため及びこれを実際にいかに実行するかを示すため に付属図面を参照し本考案による切削工具組立体を説明することとする。
【0009】 図面の図1から4に見られるように、切削工具組立体は工具ホルダー1を備え 、これには、正方形の切削インサート3を受け入れるようにされた対応した正方 形の切削インサート受入れ用ポケット2が形成される。切削インサートは以下説 明されるクランプ機構の手段により保持される。
【0010】 下端にショルダー5を有する円筒状の穴4が工具ホルダー1を通って下向きに 伸びかつポケット2内に開口する。工具ホルダー1を横方向に通ってネジ穴6が 伸び、これは円筒状の穴4に開口する。
【0011】 ネジ穴6内に移動用ネジ7がネジ結合し、これの一方の端部には駆動用の六角 の凹所8が形成され、これの他方の端部には円錐状の先端部9がある。
【0012】 長い連結用部材11は、狭い首の部分13を介して端部の連結用部分14と一 体に形成された円柱状部分12を備え、この連結用部分は、等しい角度間隔で分 布された半径方向に伸びている当て翼15を持つ。翼15は、首部分13に向か って内向きにテーパーになった突起の形である。
【0013】 ボディ部分12に溝16が形成される。溝16は首の部分13の方に螺旋状に 上に伸び、同時に広がりかつ深くなっていく。螺旋溝16は、狭い首の部分13 に近いその端部において大きい円錐状の固定用凹所17に移行する。工具組立体 は更に強制用の圧縮バネ18を備える。
【0014】 切削インサート3は、4個の割出し可能な切れ刃のある周囲の切削用部分及び 中央の貫通穴21を定めている連結用要素19を有し、この貫通穴は間隔を空け て周囲に置かれ軸方向に伸びている複数の半径方向向きの支持翼22を有し、こ れらの支持翼は切削インサート3の上面20に関して下方に設定され、かつこれ らはそれぞれ貫通通路23により互いに分離される。各翼22は、軸方向に伸び ている下方部分22’を有し、これらの部分は上面20に向かって外上向きにテ ーパーになっている上方部分22”に移行する。
【0015】 切削インサートを工具ホルダーに取り付けるより前に、クランプ機構が組み立 てられる。これは、組み立てられると、切削インサートの保持及び解放のための 位置に留まる。
【0016】 クランプ機構は次のように組み立てられる。
【0017】 圧縮バネ18が、ショルダー5に上にくるように円柱状の穴4に導入される。 これに続いて、連結用部材11の端部の連結用部分14がインサート受入れ用ポ ケット2の上方に突き出し、かつ溝16がネジ穴6と向かい合って配置される状 態で、連結用部材11が圧縮バネ18の上にくるように円柱状の穴4内に挿入さ れる。この位置において、移動用ネジ7の円錐状の先端部9が螺旋溝16の最下 端に入るように、移動用ネジがネジ穴6内にねじ込まれる。
【0018】 この位置において、連結用部分14は、切削インサート3がインサート受入れ 用ポケット2内に置かれたとき、連結用部材11の当て翼15が切削インサート 3の通路23と揃うような方向にされる。
【0019】 切削インサート3の取付け及びクランプは次のように生ずる。
【0020】 切削インサート3がポケット2内の位置に置かれると、連結用部材11の半径 方向に伸びている当て翼15は通路23を通過してこれより先に出る。
【0021】 このとき、移動用ネジ7が矢印25で示されるように時計方向に廻されると、 これは連結用部材11に向かって内向きに進む。螺旋溝16内に移動用ネジ7の 円錐状先端9を置くことにより、当て翼15を、通路23の上方からこれらが切 削インサート3の支持翼22の上方部分22”の上方に重なる位置に移動させる に十分な矢印26で示されたような反時計方向の回転移動が連結用部材11に与 えられる。
【0022】 同時に、下向きの軸方向移動により連結用部材11の回転が達成され、その結 果、支持翼22の上方部分22”上に当て翼15によって加えられる下向きの力 により、切削インサート3がポケット2内にクランプされる。
【0023】 移動用ネジ7が更に内向きに進むと、その円錐状先端部9は、最終的に螺旋状 の溝16から固定用凹所17内に通過し、これにより切削インサート3は工具ホ ルダー1に固定クランプされる。
【0024】 工具組立体からの切削インサート3の解放は逆の作用により生ずる。即ち、移 動用ネジ7を反時計方向に回転させると固定用凹所17からのネジ先端部9の外 向き移動が生じ、強制用バネ18の作用により連結用部材11を上向きに移動で きるように解放する。このとき、移動用ネジ7の円錐状先端部9は螺旋溝16内 に置かれ、バネ18の作用により連結用部材11の上向き運動は、連結用部材の 時計方向の限定された回転により達成され、これにより、連結用部材11の当て 翼15を、切削インサート3の通路23に揃えかつこれより先の位置に移動させ 、切削インサートを自由にして、これがインサート受入れ用ポケット2から外し 得るようにする。
【0025】 切削インサート3がインサート受入れ用ポケット2内に置かれたとき、切削イ ンサートの隣接側面30とポケット2の対応した位置決め用側壁32との相互作 用により、切削インサートの工具ホルダー1に関する回転が防止されることに注 意すべきである。
【0026】 本考案による切削工具組立体及び切削インサートが上述され図示されたものと は異なる特徴を持つことができる。例えば、切削インサートは正方形である必要 はなくその他の適宜の多角形とすることができる。工具ホルダーは、選定された 用途に適した適宜の設計とすることができる。移動用手段は、選ばれた用途に適 した適宜の設計とすることができる。移動用手段は、工具ホルダーの連結用部材 の軸方向及び回転方向の移動を提供するその他の適切な設計のものとすることも できる。
【0027】 本考案の実施態様は、以下の通りである。
【0028】 1.工具ホルダー内に解放可能に保持される切削インサートを備えた長手方向 軸線を有する切削工具組立体であって、前記切削インサートには間隔を空けられ て周囲に置かれ半径方向に向けられた支持翼を有する貫通穴が形成され、前記工 具ホルダーには切削インサートの支持翼と相互作用するために対応して半径方向 に伸びている複数の当て翼を有する連結用部材が設けられ、工具ホルダーの前記 連結用部材は回転可能でありかつこれに関して軸方向に移動可能であり、配列は 、切削インサートの貫通穴の中に工具ホルダーの連結用部材を挿入したとき、前 記当て翼が続いた支持翼の間を通過してこれを越え、前記当て翼が前記支持翼と 揃えられかつ重なるように前記連結用部材を回転させると同時に前記当て翼が前 記支持翼と結合するように当たるまで前記連結用部材を軸方向で移動させること により、前記工具ホルダーへの前記切削インサートの保持連結が行われるような 配列である前記切削工具組立体。
【0029】 2.工具ホルダーの前記連結用部材を回転させかつ内向き及び外向きの軸方向 移動をさせるための移動用手段が更に設けられる実施態様1による切削工具組立 体。
【0030】 3.前記移動用手段は、前記連結用部材に作用するように前記工具ホルダーに ネジ取付けされたネジの形式であり、これにより反対方向の前記ネジの回転が反 対方向の工具ホルダーの連結用部材の前記回転並びにそれの内向き及び外向きの 軸方向移動を生ずる実施態様2による切削工具組立体。
【0031】 4.前記連結用部材が圧縮バネの手段により上向きに強制される実施態様1に よる切削工具組立体。
【0032】 5.切削インサートが多角形であり、前記工具ホルダーが対応した形状のイン サート受入れ用ポケットを有する実施態様1による切削工具組立体。
【0033】 6.半径方向に伸びている当て翼の形成された連結用部材を有する工具ホルダ ーに解放可能に取り付けるための切削インサートであって、前記切削インサート は実質的の多角形の形状を有し、更に対応して周囲に置かれかつ半径方向に向け られた支持翼の形成された貫通穴を有し、支持翼はその間に前記当て翼が自由に 通過し得るように間隔を空けられる前記切削インサート。
【図1】工具ホルダーが横断方向断面で示される本考案
による切削工具組立体の分解斜視図である。
による切削工具組立体の分解斜視図である。
【図2】図1に示された工具組立体の、工具ホルダーへ
の切削インサートの連結及びクランプの継続した段階を
示し、切削インサートと工具ホルダーとは横断方向断面
で示される。
の切削インサートの連結及びクランプの継続した段階を
示し、切削インサートと工具ホルダーとは横断方向断面
で示される。
【図3】図1に示された工具組立体の、工具ホルダーへ
の切削インサートの連結及びクランプの継続した段階を
示し、切削インサートと工具ホルダーとは横断方向断面
で示される。
の切削インサートの連結及びクランプの継続した段階を
示し、切削インサートと工具ホルダーとは横断方向断面
で示される。
【図4】図1に示された工具組立体の、工具ホルダーへ
の切削インサートの連結及びクランプの継続した段階を
示し、切削インサートと工具ホルダーとは横断方向断面
で示される。
の切削インサートの連結及びクランプの継続した段階を
示し、切削インサートと工具ホルダーとは横断方向断面
で示される。
1 工具ホルダー 3 切削インサート 11 連結用部材 15 当て翼 22 支持翼
Claims (2)
- 【請求項1】 工具ホルダー内に解放可能に保持される
切削インサートを備えた長手方向軸線を有する切削工具
組立体であって、前記切削インサートには間隔を空けら
れて周囲に置かれ半径方向に向けられた支持翼を有する
貫通穴が形成され、前記工具ホルダーには切削インサー
トの支持翼と相互作用するために対応して半径方向に伸
びている複数の当て翼を有する連結用部材が設けられ、
工具ホルダーの前記連結用部材は回転可能でありかつこ
れに関して軸方向に移動可能であり、配列は、切削イン
サートの貫通穴の中に工具ホルダーの連結用部材を挿入
したとき、前記当て翼が続いた支持翼の間を通過してこ
れを越え、前記当て翼が前記支持翼と揃えられかつ重な
るように前記連結用部材を回転させると同時に前記当て
翼が前記支持翼と結合するように当たるまで前記連結用
部材を軸方向で移動させることにより、前記工具ホルダ
ーへの前記切削インサートの保持連結が行われるような
配列である前記切削工具組立体。 - 【請求項2】 半径方向に伸びている当て翼の形成され
た連結用部材を有する工具ホルダーに解放可能に取り付
けるための切削インサートであって、前記切削インサー
トは実質的の多角形の形状を有し、更に対応して周囲に
置かれかつ半径方向に向けられた支持翼の形成された貫
通穴を有し、支持翼はその間に前記当て翼が自由に通過
し得るように間隔を空けられる前記切削インサート。
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IL124282 | 1998-04-29 | ||
IL12428298A IL124282A (en) | 1998-04-29 | 1998-04-29 | Cutting tool system and cutting tool for it |
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---|---|
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---|---|---|---|
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JP2000545663A Expired - Fee Related JP4109419B2 (ja) | 1998-04-29 | 1999-04-22 | 切削工具アセンブリとその中で使用するための切削インサート |
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