JP3063322U

JP3063322U - ガ―ドル

Info

Publication number: JP3063322U
Application number: JP1999002747U
Authority: JP
Inventors: 郁美高木
Original assignee: 厚木ナイロン工業株式会社
Priority date: 1999-04-23
Filing date: 1999-04-23
Publication date: 1999-10-29
Anticipated expiration: 2005-04-23

Abstract

(57)【要約】【課題】着用したときに臀部中央の縦方向の臀溝部下
方に密着してヒップの二つの丸みを股部分まできれいに
見せることができ、ヒップアップ機能も有するガードル
を提案する。【解決手段】着用したときに股部と接する部分の生地
を左右分割して各半部をそれぞれ左右臀部布の下辺に縫
着連設される左右裾布の一部を構成するようにして両裾
布を互いに縫合し、この互いに縫合する裾布の辺をそれ
ぞれ凹んだ円弧曲線に形成して互いに縫合したときに股
部を立体的に構成し、この股部に当たる部分を含む裾布
全体を臀部布より伸縮力の強い生地を使用してなること
を特徴とするガードル。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、着用したときに、ヒップの丸みを股部分まで美しく形成すると共にヒップアップ機能も兼ね備えたガードルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のガードルは、図４に示すように股部に当てる股布（マチ）２０を身頃とは別に製作して、前後両身頃に縫着しているため、股布２０と後身頃とを縫着する横方向の縫目線２１が入ることとなり、股布２０の該部分周囲がつっぱって、臀部中央の臀溝部に密着せずに浮いてしまい、ヒップの二つの丸みをきれいに見せることができなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は股部に当たる部分の生地を立体的に形成して、着用したときに臀部中央の縦方向の臀溝部下方に密着してヒップの二つの丸みを股部分まできれいに見せることができ、ヒップアップ機能も有するガードルを提案するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案では、従来のような股布２０を用いず、従来股布に該当する部分の左右を臀部を覆う左右臀部布下辺に連設された左右の裾布とそれぞれ一体化して股部中心で互いに縫合するようにし、しかもこの互いに縫合する辺をそれぞれ凹んだ円弧曲線に形成して互いに縫合したときに股部を立体的に構成し、この股部に当たる部分を含む裾布全体を臀部布より伸縮力の強い生地を使用することにより、臀部下方の臀溝部に密着させるようにして、同時にヒップアップ機能を付与するようにしたものである。以下、本考案ガードルの実施形態を図により説明する。

【０００５】

【考案の実施の形態】図１は本考案ガードルを構成する生地を展開した状態（裏面から見たもの）の一例を示す説明図で、スタンダードタイプの丈のガードルを示しており、１は腹部を覆うフロント布、２は左側の腰から臀部までを覆う左臀部布、３は右側の腰しから臀部までを覆う右臀部布である。

【０００６】４は左臀部布２下辺に縫着連設される左裾布、５は同じく右裾布であり、左側の臀部布２と裾布４の右辺２ａ、４ａはフロント布１の左辺１ａと、また右側の臀部布３と裾布５の左辺３ａ、５ａはフロント布１の右辺１ｂとそれぞれ互いに縫合される。

【０００７】一方、左側の臀部布２及び裾布４の左辺２ｂ、４ｂは右側の臀部布３及び裾布５の右辺３ｂ、５ｂとそれぞれ互いに縫合され、その縫合線は股部中心に至る臀部の縦中心の臀溝部に合致する（図３参照）。

【０００８】左右の裾布４、５の下方は図１においてそれぞれ外方へ向けて長く角状に突出４ｅ、５ｅするように裁断され、この突出部４ｅ、５ｅ（図１における裾布４、５の縦方向の鎖線より外側半部）が従来の股布の左右各半部に相当することとなり、しかも上記の如く互いに縫合する両裾布４、５の辺４ｂ、５ｂはそれぞれ大きく凹んだ円弧曲線に形成されており（図１参照）、その突出端の裁頭端辺４ｃ、５ｃはフロント布１下辺中央の略Ｖ字形に切込まれた切込部１ｃの左右同側の内辺にそれぞれ縫着される（図３参照）。

【０００９】これにより、着用時に股部と接する上記突出部４ｅ、５ｅは上記の如く円弧曲線の辺４ｂ、５ｂで互いに縫合し、かつその縫合線は臀溝部に合致する左右臀部布２、３の縫合線と同一線上にあるので、この股部分が立体的に形成されることになる。

【００１０】１ｄ、１ｄはフロント布１の下辺に形成される左右太腿の前半部と接する足ぐり、４ｄ、５ｄはそれぞれ左右裾布４、５下辺に形成される左及び右側の太腿の後半部と接する足ぐりである。

【００１１】そして、股部と接する部分４ｅ、５ｅの包含する裾布４、５は臀部布２、３やフロント布１よりも伸縮力の強い生地が用いられ、臀溝部下方から股部にかけて密着すると共に左右の臀部を下側から持上げる。

【００１２】しかして、図１に示すような各生地ピースを前記の如く縫製して行くのであるが、臀溝部に合致する左右臀部布２、３の縫合辺２ｂ、３ｂと左右裾布４、５の縫合辺ｂ、５ｂは互いに縫合する際に帯ゴム等の１本の伸縮性テープ（図示せず）を裏打ちし、特に左右裾布４、５の縫合辺４ｂ、５ｂの臀部布側半部はこの伸縮性テープを伸ばした状態で縫着するようにして、該テープが収縮時は該縫合辺４ｂ、５ｂ近傍には横方向の多数のギャザーが形成されるように構成し、着用時にこのギャザーが伸縮テープと共に伸ばされるようにすれば、臀溝部下方から股部にかけては生地が更に密着することになり、臀部の二つ丸みを一層きれいに見せることができる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案のガードルは上述のようにしてなり、着用したときに股部と接する部分が臀部布下辺に縫着連設される裾布の一部として構成されており、しかもこの股部と接する部分が左右裾布に相応して左右に分割されていて立体的に互いに縫合されるので、これを着用したときに臀溝部から股部にかけて生地が密着することとなって、臀部の二つの丸みを美しく見せることができ、また左右裾布全体がそれ以外の部分の生地よりも伸縮力の強い素材で構成されているので、左右臀部を下側から持ち上げる機能を発揮させると共に一層臀溝部から股部にかけての生地の密着性が増すのである。

【提出日】平成１１年５月２４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１２

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１２】しかして、図１に示すような各生地ピースを前記の如く縫製して行くのであるが、臀溝部に合致する左右臀部布２、３の縫合辺２ｂ、３ｂと左右裾布４、５の縫合辺４ｂ、５ｂは互いに縫合する際に帯ゴム等の１本の伸縮性テープ（図示せず）を裏打ちし、特に左右裾布４、５の縫合辺４ｂ、５ｂの臀部布側半部はこの伸縮性テープを伸ばした状態で縫着するようにして、該テープが収縮時は該縫合辺４ｂ、５ｂ近傍には横方向の多数のギャザーが形成されるように構成し、着用時にこのギャザーが伸縮テープと共に伸ばされるようにすれば、臀溝部下方から股部にかけては生地が更に密着することになり、臀部の二つ丸みを一層きれいに見せることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るガードルを構成する生地を展開し
た状態（裏面から見たもの）の一例を示す説明図であ
る。

【図２】本考案に係るガードルの縫製段階の一過程を示
す斜視図である。

【図３】本考案に係るガードルの縫製完了後の状態を斜
め前下方から見た状態の説明図である。

【図４】従来のガードルを斜め前下方から見た状態の説
明図である。

【符号の説明】

１−フロント布２−左臀部布３−右臀部布４−左裾布５−右裾布２０−従来の股布２１−従来の股布と身頃生地（裾布）との縫目線２２−従来の股布とフロント布との縫目線

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】着用したときに股部と接する部分の生地
を左右分割して各半部をそれぞれ左右臀部布の下辺に縫
着連設される左右裾布の一部を構成するようにして両裾
布を互いに縫合し、この互いに縫合する裾布の辺をそれ
ぞれ凹んだ円弧曲線に形成して互いに縫合したときに股
部を立体的に構成し、この股部に当たる部分を含む裾布
全体を臀部布より伸縮力の強い生地を使用してなること
を特徴とするガードル。
【請求項２】臀溝部に合致する前記左右臀部布の縫合
辺と左右裾布の縫合辺は互いに縫合する際に１本の伸縮
性テープを裏打ちし、左右裾布の縫合辺の臀部布側半部
は該伸縮性テープを伸ばした状態で縫着するようにし
て、該テープが収縮時に該左右裾布の縫合辺近傍には横
方向の多数のギャザーが形成されるように構成してなる
請求項１記載のガードル。