JP3045836U

JP3045836U - ガードル

Info

Publication number: JP3045836U
Application number: JP1997007851U
Authority: JP
Inventors: さおり佐藤
Original assignee: 厚木ナイロン工業株式会社
Priority date: 1997-07-31
Filing date: 1997-07-31
Publication date: 1998-02-20
Anticipated expiration: 2003-07-31

Abstract

(57)【要約】【課題】着用により押し上げられるヒップを収め、き
れいにヒップアップするガードル、また、そけい部では
ぴったりとフィットして、しかも脚部のスムースな動き
が妨げられることのないガードルを提案する。【解決手段】ガードルのバック部をなす左右の上下両
バックピースの互いに縫い合される下端縁と上端縁とを
ヒップに当たる部分で適当な幅をもって互いに重なり合
うように立体的に裁断して互いに縫合する。この縫い合
せ部分に隣接した下部バックピースに補強布を裏打ちす
る。また、フロント部をなす左右の上下両フロントピー
スの互いに縫い合される下端縁と上端縁とをほぼその中
央部で互いに適当な間隙を置いて対するように立体的に
裁断して互いに縫合する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ウエストやヒップの形を整えるための女性用ガードルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のガードルでは、整えるべき体の部分、例えばヒップをただ単に押し上げるように圧迫するだけで、押し上げられたヒップをすっぽりと収めてヒップアップする機能には乏しく、また股の付け根のそけい部にぴったりとフィットし、しかも脚部の動きをスムースにできる機能にも乏しかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案では、ガードルのヒップに当たる部分が押し上げられたヒップをすっぽりと収め、しかもこのガードル部分にすっぽり収まったヒップを押し上げられた状態に保持し得るように構成したガードルを提案するものである。

【０００４】また、本考案は、更にそけい部にぴったりとフィットし、しかも脚部の動きがスムースにできるガードルを提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案によるガードルでは、布パターンとしては、左右のバック布をそれぞれ上部バックピースと下部バックピースとに分け、かつこの両バックピースをつなぎ合わせたときに、両者の縫い合される端縁が互いに他のバックピース上に重なってヒップ部分を形成するように裁断し、この縫い合せ端縁を互いに縫い合せるものである。

【０００６】なお、下部バックピースには、上部バックピースと共同してヒップ部分を構成する部分に隣接して補強布を裏打ちする。

【０００７】更に、左右のフロント布をそれぞれ上部フロントピースと下部フロントピースとに分け、かつこの両フロントピースをつなぎ合わせたときに、布パターンとしては、両者の縫い合される端縁がその中央部では若干間隙を置いて対するように裁断し、この縫い合せ端縁を互いに縫い合せる。以下に、本考案の実施形態を添付図面を参照して更に詳述する。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１は本考案を実施したロング丈のガードルを示し、図１の（ａ）でフロント面を、その（ｂ）ではバック面を特に図示するものである。図２も図１と同様で、本考案を適用したショート丈のガードルを示している。ロング丈のものもショート丈のものも、また図示していないがスタンダード丈のものも、その基本的な構成は同一であるので、以下ではロング丈のものについて説明する。

【０００９】本考案になるガードルは、左右の上部バックピースＡと下部バックピースＢ、左右の上部のフロントピースＣと下部フロントＤ、および股布をなすマチＥとを縫い合せてなるものである。

【００１０】上部と下部のバックピースＡ、Ｂ、および上部と下部のフロントピースＣ、Ｄはそれぞれ左右対称であるので、それぞれの裁断パターンを示す図３と図４ではそれらの左側のみを図示している。

【００１１】図３で示されるパターンで裁断された左上部バックピースＡの下端の縫い合せ縁１と左下部バックピースＢの上端の縫い合せ縁１′とは、図４に示すようにつなぎ合せると、布パターンとしては、それぞれのほぼ中央部、即ちガードルのヒップ部分をなす辺りで互いに他のピース上に重なってダブリ部分３を作る。

【００１２】このようなパターンで立体的に裁断された上下両バックピースＡ、Ｂの縫い合せ端縁を互いに縫い合せると、両者のダブリ部分３がきれいに流線を描くポケット状に構成されることとなり、このポケット部分に押し上げられたヒップがすっぽりと収められる。

【００１３】符号Ｂ′は上部バックピースＡと共同して下部バックピースＢがヒップを収めるダブリ部分３を作る辺りに隣接した裏面に補強布が裏打ちされる部分を示す。この部分Ｂ′に裏打ちされた補強布は、上記したようにポケット部分にすっぽり収まったヒップを押し上げた状態に保つために働くのである。

【００１４】図３で示されるパターンで裁断された左上部フロントピースＣの下端の縫い合せ縁２と左下部フロントピースＤの上端の縫い合わせ縁２′とは、図４に示すようにつなぎ合わせると、布パターンとしては、上下のフロントピースＣ、Ｄの縫い合せ端縁どうしがそのほぼ中央部で若干の間隙４が形成されるように互いに対する。

【００１５】このようなパターンで立体的に裁断された上下両フロントピースＣ、Ｄを互いに縫い合せると、縫い合わせ縁２、２′はそれらがそけい部に当たる部分で特に収れんして、そけい部にぴったりとフィットし、その他の部分では収れんが緩やかとなり、しかも下部フロントピースＤはその縫い合わせ端縁２′から前方へ開くように縫い合せられるので、脚部のスムースな動きが妨げられないのである。なお、図中で符号５は裏面に腹当て布が裏打ちされた部分を示す。

【００１６】

【考案の効果】

本考案に係るガードルは上述のように構成され、押し上げられたヒップをきれいな流線を描いてすっぽりと収容できるポケット部が構成されるように立体的に裁断されて縫い合されており、しかもこのポケット部に収められたヒップが該部に隣接して裏打ちされた補強布によって支えられる。更に、本考案になるガードルはそけい部にぴったりとフィットし、しかも脚部の自由な動きが妨げられない効果をも有するのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を適用したロング丈のガードルを示す斜
視図で、（ａ）はフロント部、（ｂ）はバック部を示し
ている。

【図２】本考案を適用したショート丈のガードルを示す
斜視図で、（ａ）はフロント部、（ｂ）はバック部を示
している。

【図３】縫い合せたときに本考案になるロング丈のガー
ドルを作る左右対称な上下部バックピースと上下部フロ
ントピースのそれぞれ左側の裁断パターンを示す平面図
である。

【図４】図３に示される裁断パターンをつなぎ合せた状
態の平面図である。

【符号の説明】

Ａ−上部バックピースＢ−下部バックピースＢ′−補強布が裏打ちされた部分Ｃ−上部フロントピースＤ−下部フロントピースＥ−股布１−上部バックピース下端の縫い合せ端縁１′−下部バックピース上端の縫い合せ端縁２−上部フロントピース下端の縫い合せ端縁２′−下部フロントピース上端の縫い合せ端縁３−ダブリ部分４−間隙５−腹当て布が裏打ちされた部分

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】バック布を構成する左右の上部バックピ
ースと下部バックピースのヒップに当たる部分が互いに
重なり合うように裁断された縫い合せ縁を互いに縫合し
てなることを特徴とするガードル。
【請求項２】請求項１のガードルで、縫い合された縫
い合せ縁に隣接して下部バックピースに補強布を裏打ち
してなるガードル。
【請求項３】フロント布を構成する左右の上部フロン
トピースと下部フロントピースのほぼ中央部で互いに間
隙を置くように裁断された縫い合せ縁を互いに縫合して
なることを特徴とするガードル。
【請求項４】バック布を構成する左右の上部バックピ
ースと下部バックピースのヒップに当たる部分を互いに
重なり合うように裁断された縫い合せ縁を互いに縫合
し、またフロント布を構成する左右の上部フロントピー
スと下部フロントピースのほぼ中央部で互いに間隙を置
くように裁断された縫い合せ縁を互いに縫合してなるこ
とを特徴とするガードル。