JP2001049503A - ボトム衣類及びその製造方法 - Google Patents

ボトム衣類及びその製造方法

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JP2001049503A
JP2001049503A JP11223940A JP22394099A JP2001049503A JP 2001049503 A JP2001049503 A JP 2001049503A JP 11223940 A JP11223940 A JP 11223940A JP 22394099 A JP22394099 A JP 22394099A JP 2001049503 A JP2001049503 A JP 2001049503A
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桂子 長山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ショーツ等のボトム衣類において、臀部にお
ける左右の膨らみを立体的に整形できるようにする。 【解決手段】 後身頃15を細身に形成し、前身頃14
には、臀部の左右の膨らみを各別に包み込むことのでき
るヒップカップ部28を一体的に設けておく。後身頃1
5の左右両側辺部と、前身頃14の各ヒップカップ部2
8との縫着ラインの最下端Pを中心に、3方向へ延びる
ギャザー8,9,10を設ける。これで、恰も果実のモ
モのように、臀裂位置で縦の割れ目11が明確に現れ
て、且つ左右の膨らみが美しく丸みを持った状態とな
る。また、両ヒップカップ部28がギャザー8によって
前方へ引っ張られるので、裾口部3,4のずり上がりも
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボトム衣類及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボトム衣類(下半身へ身に着ける衣類で
あって、特にヒップラインが外へ現れるものを言う)の
中には、例えば女性用ショーツ等に代表されるように、
ヒップの丸みを美しく見せるための技術が、実用新案登
録第3022949号公報(以下、第1従来例と言う)
や特公平1−30921号公報(以下、第2従来例と言
う)等に記載されている。上記第1従来例に記載の衣類
では、後身頃片と前身頃片との間に側部片を介設する構
造とし、このうち後身頃片と側部片とを縫着するときの
縫合線が、ウエスト部から大腿部に至るヒップの頂部
(臀部における左右の膨らみの各中心位置)を通過する
ように設けて、ここに大きなダーツを形成させるという
ものであった。
【0003】一方、上記第2従来例に記載の衣類では、
臀部の臀裂位置に沿うようにウエスト部からシック部
(股間部分)にわたる細身形状に形成された後身頃と、
臀部における左右の膨らみを各別に包み込む一対のヒッ
プカップ部を具備しつつ上記後身頃に対応してその前側
へ設けられる前身頃とを有し、これら前身頃における両
ヒップカップ部と後身頃の左右両側部とが相隣接する凸
カーブ形状に沿って縫着されるようになっている。この
縫着による下端位置は左右の大腿裏側で裾口部へ至るも
のとされているが、この縫着下端位置から、ヒップの頂
部より更に上方となるまでのかなりの縦領域と、この縫
着下端位置から、裾口部の開口周部に沿って大腿の裏側
を超えるようになるかなりの下端領域とを合わせたC字
状の連続領域に、ギャザーが設けられており、このC字
状領域にわたる連続ギャザーにより、臀部の左右の下部
丸みをその丸み方向に沿って引き締めるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第1従来例に記載の衣
類を着用すると、臀部の左右の膨らみが上記各縫合線に
よって押しつぶされるようになり、結果、臀部全体とし
て、左右中央部に縦の割れ目(臀裂位置に対応する凹
み)が無くて一つの膨らみを呈するような、偏平的な印
象を受けるものとなっていた。従って、ヒップラインを
立体的で且つ美しく見せるという意味において、満足し
得るものではなかった。
【0005】これに対し、第2従来例に記載の衣類で
は、これを着用しても臀部の左右の膨らみが押しつぶさ
れるということはないものの、臀部の左右の膨らみは、
単に、その下部側の丸み方向を引き締められる作用しか
受けないために、着用者が立ち止まっているときはとも
かくとしても、着用者が動いたときには裾口部が簡単に
ずり上がってしまうということが起こり、結果として、
裾口部からヒップ部の一部がはみ出すことがあった。こ
れに伴い、ヒップラインが型崩れ状態になるものであっ
た。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、着用状態において臀部の左右中央部に縦の割
れ目(臀裂位置に対応する凹み)を生じさせつつ左右の
膨らみを立体的で且つ美しく整形できるものとし、しか
も着用者の動きに対しても、柔軟で確実なフィット性が
得られ、裾口部が簡単にずり上がるといったことがない
ようにしてヒップ部の一部はみ出しを防止できるように
したボトム衣類及びその製造方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は次の手段を講じた。即ち、本発明に係るボ
トム衣類は、伸縮性素材により形成されたボトム衣類で
あって、臀部における左右の膨らみを各別に包み込む一
対のヒップカップ部をそれぞれ各膨らみの下部丸みに沿
って引き締めつつ、これら両ヒップカップ部相互をそれ
らの下部相互間に設けられるシック部を介して前方へ引
っ張る構造となっている。
【0008】このように、臀部は、その左右の膨らみが
各ヒップカップ部によってそれぞれ美しく整形されなが
らも、シック部を介して全体として前方へ引っ張られる
状態となる(言うまでもなく、この引張力は臀部の左右
の膨らみに対して何ら形状的な悪影響を生じさせるもの
ではない)。従って、第2従来例に記載の衣類にも増し
て、臀部における左右の膨らみを美しく整形できるもの
である。しかも、このときの前方への引張力は、臀部の
臀裂位置に対応させて縦の割れ目を明確に生じさせるこ
とに繋がるので、臀部全体が、恰も、果実のモモのよう
な豊満な立体感を醸し出すものとなる。
【0009】そのうえ、上記のようにシック部が前方へ
引っ張られる作用は、着用者が動いたときでも臀部への
フィット性を高く維持させることになるので、裾口部が
ずり上がるのを防止でき、従って裾口部からヒップ部の
一部がはみ出すということも生じない。シック部を前方
へ引っ張るための具体的な手段としては、縫着構造の中
へ所定配置でギャザーを採り込めばよい。これであれ
ば、ゴム生地等を別に付加する場合に比べ、生地のゴワ
ツキを防止できる利点がある。
【0010】すなわち、臀部の臀裂位置に沿うようにウ
エスト部からシック部にわたる細身形状に形成された伸
縮性素材製の後身頃と、臀部における左右の膨らみを各
別に包み込む一対のヒップカップ部を具備しつつ上記後
身頃に対応してその前側へ設けられる伸縮性素材製の前
身頃とを有し、この前身頃における両ヒップカップ部と
後身頃の左右両側部とが相隣接する凸カーブ形状に沿っ
て縫着されてこの縫着下端位置が左右の大腿裏側で裾口
部へ至るものとしておく。そして、左右の裾口部の開口
周部に生じる上記縫着下端位置を中点として、その開口
周部に沿った相反する2方向と、前身頃と後身頃との縫
着ラインに沿った上方向との合計3方向へ向けて、各々
所定長さでギャザーが設けられているものとする。
【0011】この3方向のギャザーのうち、縫着下端位
置から裾口部の開口周部に沿って前方側へ設けるギャザ
ーが、シック部等を介して前方へ引っ張るための作用を
奏するものである。一方、本発明に係るボトム衣類の製
造方法では、まず、臀部の臀裂位置に沿うようにウエス
ト部からシック部にわたる細身形状に形成された伸縮性
素材製の後身頃と、臀部における左右の膨らみを各別に
包み込む一対のヒップカップ部を具備しつつ上記後身頃
に対応してその前側へ設けられる伸縮性素材製の前身頃
とを準備する。
【0012】そして次に、前身頃における両ヒップカッ
プ部と後身頃の左右両側部とを、相隣接する凸カーブ形
状に沿って縫着するものであるが、このとき、この縫着
下端を左右の大腿裏側で裾口部へ至らせる段階で、上記
後身頃側におけるシック部寄りの部分に伸びを与えた状
態にする。そして、この伸びを与えたままでこの部分を
縫着することにより、縫着後のこの部分にギャザーを生
じさせるものである。また、上記のように後身頃と前身
頃とを縫着すると、それらの下部には左右の裾口部が形
成されることになるが、これら裾口部には、その開口周
部に沿わせて伸縮性の裾側付加生地(例えばレースの伸
縮テープ)を縫着するものとする。
【0013】そこで、この縫着段階においては、上記後
身頃と前身頃との縫着に伴って左右の裾口部の開口周部
に生じた縫着下端位置で、上記裾側付加生地の周方向長
さに比して後身頃側及び前身頃側を裾口部の開口周部に
沿って縮める状態にする。そして、この縮めた状態のま
までこの部分を縫着することにより、縫着後のこの部分
にギャザーを生じさせるものである。このようにして、
本発明に係るボトム衣類を製造するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。図1乃至図4は、本発明に係るボ
トム衣類1の一実施形態を示している。本実施形態のボ
トム衣類1は女性用ショーツとして適用されたもので、
着用時(図9及び図10参照)において下腹部及び臀部
を包み込む形体を有しており、上部にはウエスト部2が
設けられ、下部には左右一対の裾口部3,4が設けら
れ、これら裾口部3,4の相互間にシック部5(股間部
分)が設けられている。
【0015】また、シック部5の左右両側(裾口部3,
4の開口周部の一部)や、その周辺の複数箇所に、ギャ
ザー8〜10が設けられており、これによって、臀部に
おける左右の膨らみを立体的で且つ美しく整形できるも
のとなっており、またこれらの膨らみの相互間で、臀部
の臀裂位置に対応する縦の割れ目11を明確に生じさせ
て、より一層、立体感を強調できるようになっている。
このボトム衣類1は、図5乃至図7等に示した各種の生
地パーツ(14〜16)を組み立てると共に、これに裾
側付加生地17としての裾レースや、ウエスト側付加生
地18としての腰レースを取り付けることによって製造
されたものである。図5に示す生地パーツ(中心線Cか
ら右半部のみを示している)は前身頃14であり、図6
に示す生地パーツは後身頃15であり、図7に示す生地
パーツは内シック16である。
【0016】前身頃14、後身頃15、内シック16
は、いずれもメリヤス等の伸縮性素材によって形成され
ている。また、裾側付加生地17やウエスト側付加生地
18も、その長手方向に沿って豊富な伸縮性を有した素
材(ゴム紐とレース)によって形成されている。図6に
示すように、後身頃15は、ボトム衣類1の形体(図1
や図3等参照)のうち、臀部の臀裂位置に沿うようにウ
エスト部2からシック部5にわたる部分にわたるように
して細身形状に形成されたもので、左右両側部が凸側を
対向させた凹カーブ21に形成されることでくびれ形状
となった本体部22と、この本体部22の下端部に延長
状に一体形成された表シック部23とを有している。
【0017】この表シック部23の左右両側は、裾口部
3,4の周方向一部を形成するための凹カーブ24に形
成されている。図5に示すように、前身頃14は、ボト
ム衣類1の形体(図1や図3等参照)のうち、下腹部か
ら左右の腰部側面を覆うようになる本体部27と、この
本体部27の更に左右両側へ延長して臀部における左右
の膨らみを各別に包み込むように一体形成された一対の
ヒップカップ部28とを有している。本体部27には、
左右中央(中心線C)の下端部に、後身頃15の表シッ
ク部23と繋ぎ合わせる下垂片29が設けられていると
共に、この下垂片29からヒップカップ部28へかけて
その下縁部に、裾口部3,4の周方向一部を形成するた
めの脇グリ30が設けられている。
【0018】また、ヒップカップ部28の延長端側(図
5の右端側)は、後身頃15の凹カーブ21に対応する
凸カーブ31に形成されている。なお、後述するよう
に、この凸カーブ31の長さは凹カーブ21と同じ長さ
ではなく、凹カーブ21の方がやや短くなっている。図
7に示すように、内シック16は、後身頃15の表シッ
ク部17と略同大・同形状に形成されたもので、この表
シック部17に対してその内側に張り合わされるように
なる。
【0019】次に、上記した前身頃14と後身頃15と
を組み立てる手順(内シック16については適当な時に
後身頃15の表シック部23へ取り付けるものとして、
以下での説明は省略する)に基づきながら、本発明に係
るボトム衣類1の製造方法を説明する。まず、図8に示
すように、前身頃14における両ヒップカップ部28の
凸カーブ31と、後身頃15における左右両側部の凹カ
ーブ21とを縫着する。このときの縫着下端(図8中に
示すP位置)は、左右の大腿裏側で裾口部3,4へ至る
ようにするが、この部分を縫着する段階では、上記後身
頃15において表シック部23寄りとなる部分に、伸び
を与えた状態にする。
【0020】すなわち、図6に示したように上記凹カー
ブ21がE寸法とF寸法とからなるものとし、また図5
に示したように上記凸カーブ31がM寸法とN寸法とか
らなるものとして、E寸法とM寸法とが互いに同じ長さ
であるとおくと、上記のように凹カーブ21の長さが凸
カーブ31よりもやや短く形成されていることから、F
寸法はN寸法よりも少し短いことになる。従って、この
F寸法を少し伸ばすことにより、N寸法と同じ長さに揃
えるものであり、これによって両者間の縫着を帳尻よく
行えることになる。
【0021】このようにして縫着を行った後、上記凹カ
ーブ21のF寸法領域に与えた伸びを解除すると、凸カ
ーブ31のN寸法領域に相当してギャザー10(図1、
図3、図4及び図8参照)が形成されることになる。一
方、上記のように凸カーブ31と凹カーブ21との縫着
を含め、後身頃15の表シック部23と前身頃14の下
垂片29とを縫着することで、後身頃15と前身頃14
とを連結すれば、それらの下部には凹カーブ24及び脇
グリ30によって左右の裾口部3,4が形成されること
になる。
【0022】そこで、次にこれら裾口部3,4に対し
て、それらの開口周部に沿わせて裾側付加生地17を縫
着することになるが、この縫着時では、裾口部3,4の
開口周部に生じた縫着下端位置Pで、上記裾側付加生地
17の周方向長さに比して後身頃15側及び前身頃14
側の各所定領域X,Yを、裾口部3,4の開口周部に沿
って縮める状態にする。例えば、後身頃15側の領域X
を5cmとし、前身頃14側の領域Yを3cmとすると
き、これらを合わせた長さは8cmとなるが、これを6
cmとなるように保持させつつ、裾側付加生地17との
縫着を行う。
【0023】このようにして縫着を行った後、上記の縮
め状態を解除すると、これら領域X,Yに相当してギャ
ザー8,9(図1、図3、図4参照)が形成されること
になる。上記した後身頃15と前身頃14との連結で
は、それらの上部にウエスト部2が形成されることにな
るので、このウエスト部2にウエスト側付加生地18を
縫着すれば、本発明に係るボトム衣類1を完成させるこ
とができる。結果として、このようにして得られたボト
ム衣類1では、左右の裾口部3,4の開口周部に生じた
上記縫着下端位置Pを中点とおくとき、その開口周部に
沿った相反する2方向(図8の領域X,Y参照)にギャ
ザー8,9が設けられ、また前身頃14と後身頃15と
の縫着ラインに沿った上方向(図5のN寸法領域参照)
にギャザー10が設けられることになる。
【0024】すなわち、これらギャザー8〜10は、縫
着下端位置Pを中心に、恰も、「Y」字状を呈するよう
に合計3方向へ向けて延びているものである(図3及び
図4参照)。このようなことから、このボトム衣類1で
は、臀部に対し、その左右中央部に縦の割れ目11を生
じさせつつ左右の膨らみを美しく整形できるものであ
る。上記縫着下端位置Pは、図9に示すように、臀部の
最低レベルLに一致させるか又はその近傍とするのが好
適であることが、試験の結果から判っている。
【0025】上記ギャザー10における上限(E/F寸
法やM/N寸法の各区分位置)は、図9に示すように、
ヒップの頂部レベルUを超えない高さとするのが好適で
あることが、試験の結果から判っている。上記ギャザー
8における前端(領域Yの前端)は、図10に示すよう
に、脇グリ30の最高レベルWの位置付けよりも後方へ
位置付けるのが好適であることが、試験の結果から判っ
ている。上記ギャザー9における後端(領域Xの後端)
は、図10に示すように、シック部5の最低レベルZの
位置付けよりも後方へ位置付けるのが好適であること
が、試験の結果から判っている。
【0026】ところで、本発明は、上記実施形態に限定
されるものではない。例えば、ボトム衣類1としては、
ショーツにおける他の形体をはじめ、パンツ、パンティ
ストッキング、ガードル、ボディスーツ、スパッツ、水
着、ブリーフ、トランクス等をも含むものであり、また
女性用であるか男性用であるか、インナー用であるかア
ウター用であるか、等々について限定されるものではな
い。このように適用範囲が広いことから、使用する生地
パーツ(前身頃5、後身頃6、内シック7等)の細部形
状や使用数も適宜変更され得るものであり、また裾側付
加生地10についても、裾レースである場合に限らず、
脚部を包み込むために所定長さを有したものを含むもの
である。
【0027】更に、各生地パーツにおける使用素材とし
ても、伸縮性を有しているという条件内において、その
適用対象に応じて適宜選択し得るものである。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るボトム衣類を着用した場合、臀部は、左右の膨ら
みが伸縮性を有するヒップカップ部により各別に包み込
まれると同時に、各膨らみの下部丸みに沿って引き締め
られるため、美しく整形されることになり、のみならず
ヒップカップ部がそれらの下部相互間に設けられるシッ
ク部を介して前方へ引っ張られるので、臀部の臀裂位置
に対応した縦の割れ目が明確に生じることになり、恰
も、臀部全体として果実のモモのような豊満な立体感が
醸し出されるものとなる。
【0029】また、シック部を介して前方へ引っ張られ
る作用は、着用者が動いたときでも臀部へのフィット性
を高く維持させるため、裾口部のずり上がりを防止で
き、もって裾口部からヒップ部の一部がはみ出すという
ことも防止される。また、本発明に係るボトム衣類の製
造方法によって、上記作用効果を奏するボトム衣類を簡
単に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボトム衣類の一実施形態をその斜
め後方側から示した斜視図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】中心Cを境としてその左半部で図1に示したボ
トム衣類を正面から示しまた中心Cの右半部で同背面か
ら示した図である。
【図4】図1に示したボトム衣類の底面図である。
【図5】前身頃となる生地パーツの右半部を示す展開図
である。
【図6】後身頃となる生地パーツを示す展開図である。
【図7】内シックとなる生地パーツを示す展開図であ
る。
【図8】図1に示したボトム衣類の製造過程を示す説明
図である。
【図9】ボトム衣類における着用状態の背面図であって
ギャザー等の形成領域を説明する図である。
【図10】ボトム衣類における着用状態の側面図であっ
てギャザー等の形成領域を説明する図である。
【符号の説明】
1 ボトム衣類 2 ウエスト部 3 裾口部 4 裾口部 5 シック部 8 ギャザー 9 ギャザー 10 ギャザー 14 前身頃 15 後身頃 17 裾側付加生地 28 ヒップカップ部 P 縫着下端位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗山 尚子 兵庫県朝来郡山東町楽音寺186 グンゼ株 式会社梁瀬工場内 Fターム(参考) 3B028 EA02 EB19 EC11 EC12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮性素材により形成されたボトム衣類
    であって、臀部における左右の膨らみを各別に包み込む
    一対のヒップカップ部(28)をそれぞれ各膨らみの下
    部丸みに沿って引き締めつつ、これら両ヒップカップ部
    (28)相互をそれらの下部相互間に設けられるシック
    部(5)を介して前方へ引っ張る構造となっていること
    を特徴とするボトム衣類。
  2. 【請求項2】 臀部の臀裂位置に沿うようにウエスト部
    (2)からシック部(5)にわたる細身形状に形成され
    た伸縮性素材製の後身頃(15)と、臀部における左右
    の膨らみを各別に包み込む一対のヒップカップ部(2
    8)を具備しつつ上記後身頃(15)に対応してその前
    側へ設けられる伸縮性素材製の前身頃(14)とを有
    し、該前身頃(14)における両ヒップカップ部(2
    8)と後身頃(15)の左右両側部とが相隣接する凸カ
    ーブ形状に沿って縫着されてこの縫着下端位置(P)が
    左右の大腿裏側で裾口部(3,4)へ至るものとされて
    おり、 左右の裾口部(3,4)の開口周部に生じる上記縫着下
    端位置(P)を中点として、その開口周部に沿った相反
    する2方向と、前身頃(14)と後身頃(15)との縫
    着ラインに沿った上方向との合計3方向へ向けて、各々
    所定長さでギャザー(8〜10)が設けられていること
    を特徴とするボトム衣類。
  3. 【請求項3】 臀部の臀裂位置に沿うようにウエスト部
    (2)からシック部(5)にわたる細身形状に形成され
    た伸縮性素材製の後身頃(15)と、臀部における左右
    の膨らみを各別に包み込む一対のヒップカップ部(2
    8)を具備しつつ上記後身頃(15)に対応してその前
    側へ設けられる伸縮性素材製の前身頃(14)とを準備
    し、 前身頃(14)における両ヒップカップ部(28)と後
    身頃(15)の左右両側部との間を相隣接する凸カーブ
    形状に沿って縫着するにあたり、この縫着下端を左右の
    大腿裏側で裾口部(3,4)へ至らせる段階で、上記後
    身頃(15)側におけるシック部(5)寄りの部分に伸
    びを与えた状態にし、もってこの部分を伸ばしたまま縫
    着することによって縫着後にギャザー(10)を生じさ
    せると共に、 後身頃(15)と前身頃(14)との縫着によってそれ
    らの下部に形成される左右の裾口部(3,4)に対して
    その開口周部に沿わせて伸縮性の裾側付加生地(17)
    を縫着するにあたり、この縫着段階で、上記後身頃(1
    5)と前身頃(14)との縫着に伴って左右の裾口部
    (3,4)の開口周部に生じた縫着下端位置(P)では
    上記裾側付加生地(17)の周方向長さに比して後身頃
    (15)側及び前身頃(14)側を裾口部(3,4)の
    開口周部に沿って縮める状態にし、もってこの部分を縮
    めたまま縫着することによって縫着後にギャザー(8,
    9)を生じさせて、 ボトム衣類(1)を製造することを特徴とするボトム衣
    類の製造方法。
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