JPH09273008A - 補整機能を備えた股部を有する衣類 - Google Patents
補整機能を備えた股部を有する衣類Info
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- JPH09273008A JPH09273008A JP8106347A JP10634796A JPH09273008A JP H09273008 A JPH09273008 A JP H09273008A JP 8106347 A JP8106347 A JP 8106347A JP 10634796 A JP10634796 A JP 10634796A JP H09273008 A JPH09273008 A JP H09273008A
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- wearer
- garment
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本体表地側と裏地側の間に適正な空間を設
け、裏地の補整によるヒップ形状の変化に表地が追随す
るよう適正に設計することにより、着用時の裏地による
補整効果を表地で損なうことなく追随し、かつ外観の美
しさをより高めた補整機能を備えた股部を有する衣類を
提供する。 【解決手段】 補整機能を備えた股部を有する衣類にお
いて、補整後の着用者の身体のラインの変化に追随可能
となるように、表地と裏地が適正に設計されたことを特
徴とする補整機能を備えた股部を有する衣類。
け、裏地の補整によるヒップ形状の変化に表地が追随す
るよう適正に設計することにより、着用時の裏地による
補整効果を表地で損なうことなく追随し、かつ外観の美
しさをより高めた補整機能を備えた股部を有する衣類を
提供する。 【解決手段】 補整機能を備えた股部を有する衣類にお
いて、補整後の着用者の身体のラインの変化に追随可能
となるように、表地と裏地が適正に設計されたことを特
徴とする補整機能を備えた股部を有する衣類。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、補整機能を備えた
股部を有する衣類に関する。
股部を有する衣類に関する。
【０００２】
【従来の技術】下半身の補整において、ヒップ部の補整
（ヒップアップ）は特に重視される機能である。ヒップ
部の補整がなされる場合、ヒップ部の膨らみの頂点部分
（ヒップトップ）は、補整後で位置に着用者の身体の中
心部上方へ移動する。このことによって着用者のヒップ
形状はより美しく整えられる。
（ヒップアップ）は特に重視される機能である。ヒップ
部の補整がなされる場合、ヒップ部の膨らみの頂点部分
（ヒップトップ）は、補整後で位置に着用者の身体の中
心部上方へ移動する。このことによって着用者のヒップ
形状はより美しく整えられる。
【０００３】従来の補整機能を備えた股部を有する衣類
は、平成６年実用新案登録願第１２１１８号や平成７年
実用新案登録願第７８３４号に示されるように、表地の
内側位置に補整力を有する裏地を縫いつけ、主に表地の
伸縮性等によって、裏地によって施された補整後の着用
者の身体のラインの変化に対応していた。
は、平成６年実用新案登録願第１２１１８号や平成７年
実用新案登録願第７８３４号に示されるように、表地の
内側位置に補整力を有する裏地を縫いつけ、主に表地の
伸縮性等によって、裏地によって施された補整後の着用
者の身体のラインの変化に対応していた。
【０００４】本体表地と裏地が着用することでうまく着
用者の身体に沿う条件には、以下のものがある。 １．本体表地が十分に伸びて裏地側の変形に追随する。 ２．裏地側の変形量をみた上で本体表地側にゆとりが予
め附与されている。
用者の身体に沿う条件には、以下のものがある。 １．本体表地が十分に伸びて裏地側の変形に追随する。 ２．裏地側の変形量をみた上で本体表地側にゆとりが予
め附与されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の補整機
能を備えた股部を有する衣類は、平成７年実用新案登録
願第７８３４号のように、表地と裏地の間に空間を有
し、表地に伸縮性を持つ素材を使用する場合も想定した
ものであっても、表地の形や空間設定が補整後の着用者
の身体のラインの変化を意識して作られていないため、
上記条件２を十分に満たしておらず、着用時に、裏地の
形の変化に追随しきれない表地に圧迫されて裏地の補整
機能が低下したり、表地の表面に不自然なシワによる、
表地の表側がつっぱる等の外観の美しさが損なわれる等
の問題が起こり、着用者に補整力への不満足感や、着用
時の不快感や違和感を与えていた。
能を備えた股部を有する衣類は、平成７年実用新案登録
願第７８３４号のように、表地と裏地の間に空間を有
し、表地に伸縮性を持つ素材を使用する場合も想定した
ものであっても、表地の形や空間設定が補整後の着用者
の身体のラインの変化を意識して作られていないため、
上記条件２を十分に満たしておらず、着用時に、裏地の
形の変化に追随しきれない表地に圧迫されて裏地の補整
機能が低下したり、表地の表面に不自然なシワによる、
表地の表側がつっぱる等の外観の美しさが損なわれる等
の問題が起こり、着用者に補整力への不満足感や、着用
時の不快感や違和感を与えていた。
【０００６】本発明は、上記のような問題点を鑑みて開
発されたものであり、その目的とするところは、本体表
地側と裏地側の間に適正な空間を設け、裏地の補整によ
るヒップ形状の変化に表地が追随するよう適正に設計す
ることにより、着用時の裏地による補整効果を表地で損
なうことなく追随し、かつ外観の美しさをより高めた補
整機能を備えた股部を有する衣類を提供することにあ
る。
発されたものであり、その目的とするところは、本体表
地側と裏地側の間に適正な空間を設け、裏地の補整によ
るヒップ形状の変化に表地が追随するよう適正に設計す
ることにより、着用時の裏地による補整効果を表地で損
なうことなく追随し、かつ外観の美しさをより高めた補
整機能を備えた股部を有する衣類を提供することにあ
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、補整機能を備
えた股部を有する衣類において、補整後の着用者の身体
のラインの変化に追随可能となるように表地と裏地が適
正に設計されたことを特徴とする補整機能を備えた股部
を有する衣類である。
えた股部を有する衣類において、補整後の着用者の身体
のラインの変化に追随可能となるように表地と裏地が適
正に設計されたことを特徴とする補整機能を備えた股部
を有する衣類である。
【０００８】本発明においては、裏地のほか表地にも補
整機能を有する場合も含まれる。さらに好ましくは、該
補整機能を備えた股部を有する衣類において、着用時の
裏地の形の変化に該表地が追随可能となるように、着用
前において本体表地側と裏地側の間の臀部中央近傍から
ウエストラインの位置に、空間が設けられることが好ま
しい。
整機能を有する場合も含まれる。さらに好ましくは、該
補整機能を備えた股部を有する衣類において、着用時の
裏地の形の変化に該表地が追随可能となるように、着用
前において本体表地側と裏地側の間の臀部中央近傍から
ウエストラインの位置に、空間が設けられることが好ま
しい。
【０００９】すなわち、本発明の補整機能を備えた股部
を有する衣類は、該本体表地が補整後の着用者のヒップ
トップ位置が表地のヒップトップ位置となるようにライ
ンを形作り、該裏地が従来の造形機能のある下着同様の
ラインを形作るようにすることによって、表地と裏地の
間にできる空間に、補整後の身体のラインの変化に追随
できるようなゆとりを持たせる設計としている。
を有する衣類は、該本体表地が補整後の着用者のヒップ
トップ位置が表地のヒップトップ位置となるようにライ
ンを形作り、該裏地が従来の造形機能のある下着同様の
ラインを形作るようにすることによって、表地と裏地の
間にできる空間に、補整後の身体のラインの変化に追随
できるようなゆとりを持たせる設計としている。
【００１０】本発明における該ヒップトップ位置の設定
は次のようになっている。着用者の自然なヒップトップ
位置よりも裏地のヒップトップ位置の方が上の位置にな
るように設定されている。型紙の上において、型紙の立
体模型を作りあげてウエストラインを同一線上に置いた
時に裏地のヒップトップよりも本体表地のヒップトップ
の位置が上に位置し、本体表地と裏地の間の、裏地のヒ
ップトップ位置よりも上の部分にゆとりを持たせた設定
とされている。なお、設定されるゆとりは、裏地の補整
力に応じて設定される。
は次のようになっている。着用者の自然なヒップトップ
位置よりも裏地のヒップトップ位置の方が上の位置にな
るように設定されている。型紙の上において、型紙の立
体模型を作りあげてウエストラインを同一線上に置いた
時に裏地のヒップトップよりも本体表地のヒップトップ
の位置が上に位置し、本体表地と裏地の間の、裏地のヒ
ップトップ位置よりも上の部分にゆとりを持たせた設定
とされている。なお、設定されるゆとりは、裏地の補整
力に応じて設定される。
【００１１】上記のゆとりによって、本発明の補整機能
を備えた股部を有する衣類を着用した場合、表地の形作
る身体のラインが裏地の形作るラインに沿い、裏地がそ
の変型によって表地に過剰な圧力を加えることもなく、
表地の表面に不自然なシワがよる、表地の表側がつっぱ
る等の外観の美しさが損なわれる等の問題がなくなり、
裏地の形の変化に追随しきれない表地に圧迫されて裏地
の補整機能が低下するといったこともなくなり、着用者
により高い補整力と外観上の美しさを提供することがで
きる。よって、着用者は、補整力に対するより高い満足
感を得、着用時における違和感や不快感もなくなり、外
観に対するより高い満足感を得ることが可能になる。
を備えた股部を有する衣類を着用した場合、表地の形作
る身体のラインが裏地の形作るラインに沿い、裏地がそ
の変型によって表地に過剰な圧力を加えることもなく、
表地の表面に不自然なシワがよる、表地の表側がつっぱ
る等の外観の美しさが損なわれる等の問題がなくなり、
裏地の形の変化に追随しきれない表地に圧迫されて裏地
の補整機能が低下するといったこともなくなり、着用者
により高い補整力と外観上の美しさを提供することがで
きる。よって、着用者は、補整力に対するより高い満足
感を得、着用時における違和感や不快感もなくなり、外
観に対するより高い満足感を得ることが可能になる。
【００１２】本発明における表地および裏地の素材は、
表地の素材としては、リップル、ベロア、綿天竺、ウー
ル天竺等、裏地の素材としては、パワーネット、サテン
パワーネット、トリコット、ツーウェイラッセル等が挙
げられ、補整力を持たせるため、および着用者の身体の
変化に追随するため、編物が適しているが、伸縮性を持
つ素材であれば特に限定はない。また、縫製仕様につい
ても伸縮性を持つものであれば、特に限定はない。
表地の素材としては、リップル、ベロア、綿天竺、ウー
ル天竺等、裏地の素材としては、パワーネット、サテン
パワーネット、トリコット、ツーウェイラッセル等が挙
げられ、補整力を持たせるため、および着用者の身体の
変化に追随するため、編物が適しているが、伸縮性を持
つ素材であれば特に限定はない。また、縫製仕様につい
ても伸縮性を持つものであれば、特に限定はない。
【００１３】素材の伸長弾性率は、表地裏地が同等であ
ってもよいが、好ましくは、裏地の伸長弾性率が表地の
伸長弾性率よりも高い方が、効果的な臀部の補整がで
き、また、着用時に表地の外観を損なう可能性が少なく
なるため、好ましい。
ってもよいが、好ましくは、裏地の伸長弾性率が表地の
伸長弾性率よりも高い方が、効果的な臀部の補整がで
き、また、着用時に表地の外観を損なう可能性が少なく
なるため、好ましい。
【００１４】また請求項６記載の、スラックス、パン
ツ、カルソンパンツ、タイツ、スパッツ、キュロットス
カート、パンタクール、ユニタード、ジャンプスーツ等
の股部を有する衣類は、特に、着用者のヒップ部の美し
さが着こなしの美しさに影響するため、本発明の補整機
能を備えた股部を有する衣類の効果が、より好ましく発
揮されるが、本発明の効果は上記の衣類に限定されな
い。
ツ、カルソンパンツ、タイツ、スパッツ、キュロットス
カート、パンタクール、ユニタード、ジャンプスーツ等
の股部を有する衣類は、特に、着用者のヒップ部の美し
さが着こなしの美しさに影響するため、本発明の補整機
能を備えた股部を有する衣類の効果が、より好ましく発
揮されるが、本発明の効果は上記の衣類に限定されな
い。
【００１５】よって、本発明によれば、着用時の裏地に
よる補整効果を表地で損なうことなく追随し、かつ外観
の美しさをより高めた補整機能を備えた股部を有する衣
類を提供することが可能となる。以下、本発明の具体的
説明を実施例を用いて行うが、本発明の効果は、実施例
に挙げる補整機能を備えた股部を有する衣類に限定され
ない。
よる補整効果を表地で損なうことなく追随し、かつ外観
の美しさをより高めた補整機能を備えた股部を有する衣
類を提供することが可能となる。以下、本発明の具体的
説明を実施例を用いて行うが、本発明の効果は、実施例
に挙げる補整機能を備えた股部を有する衣類に限定され
ない。
【００１６】
【実施例】図１は本発明に係る実施例の補整機能を備え
た股部を有する衣類であるカルソンパンツ１を示す。
た股部を有する衣類であるカルソンパンツ１を示す。
【００１７】該カルソンパンツ１は、表地２と裏地３の
二重構造であり、両方ともに伸縮性材料で構成されてい
る。表地２側と裏地３側は、股下と脇線、ウエストライ
ンで縫いつけられており、縫いつけは、連続的にでも断
続的にでもどちらでも良い。裏地３側に補整力を持たせ
るため、表地２側と比較して、裏地３側の方が伸長弾性
率が強く設定されている。また、図２に示すように、ヒ
ップアップ手法として臀部下部の後中心部近傍からウエ
ストラインにかけて、ヒップ当て布４を当接している。
二重構造であり、両方ともに伸縮性材料で構成されてい
る。表地２側と裏地３側は、股下と脇線、ウエストライ
ンで縫いつけられており、縫いつけは、連続的にでも断
続的にでもどちらでも良い。裏地３側に補整力を持たせ
るため、表地２側と比較して、裏地３側の方が伸長弾性
率が強く設定されている。また、図２に示すように、ヒ
ップアップ手法として臀部下部の後中心部近傍からウエ
ストラインにかけて、ヒップ当て布４を当接している。
【００１８】表地２側のパターン（型紙）寸法は、着用
者の身体のラインが裏地３側の補整力によって変化する
ため、着用立位時の横方向でウエストから太腿付根１５
ｃｍ下まで、実際の人体の寸法と比較して小さい数値で
設定されている。
者の身体のラインが裏地３側の補整力によって変化する
ため、着用立位時の横方向でウエストから太腿付根１５
ｃｍ下まで、実際の人体の寸法と比較して小さい数値で
設定されている。
【００１９】図３に示すように、該カルソンパンツ１の
ヒップ接ぎライン（図１、２の矢印で示される部分）は
着用時に、着用者の本来のヒップトップ位置１２よりも
内側に入るようにされている。好ましくは、図３の斜線
部で示すヒップ接ぎラインの位置範囲１０に位置するこ
とが好ましい。さらに、ウエストライン６の位置上にお
いて、ウエスト中心７からヒップ接ぎラインの位置範囲
を示す着用者身体中心側の境界線の接点８までの距離
は、約３ｃｍであることが好ましい。
ヒップ接ぎライン（図１、２の矢印で示される部分）は
着用時に、着用者の本来のヒップトップ位置１２よりも
内側に入るようにされている。好ましくは、図３の斜線
部で示すヒップ接ぎラインの位置範囲１０に位置するこ
とが好ましい。さらに、ウエストライン６の位置上にお
いて、ウエスト中心７からヒップ接ぎラインの位置範囲
を示す着用者身体中心側の境界線の接点８までの距離
は、約３ｃｍであることが好ましい。
【００２０】具体的には、裏地３側は、補整機能を附与
させるために、必ず着用者の本来のヒップトップ位置１
２よりもヒップ接ぎラインが内側に入るように設定され
なければならないが、表地２側は、好ましくは、着用者
の本来のヒップトップよりもヒップ接ぎラインが内側に
入るように設定されている方が好ましい。また、ヒップ
接ぎラインの構成の他、ダーツ処理等により同様に形作
ることが可能である。
させるために、必ず着用者の本来のヒップトップ位置１
２よりもヒップ接ぎラインが内側に入るように設定され
なければならないが、表地２側は、好ましくは、着用者
の本来のヒップトップよりもヒップ接ぎラインが内側に
入るように設定されている方が好ましい。また、ヒップ
接ぎラインの構成の他、ダーツ処理等により同様に形作
ることが可能である。
【００２１】該カルソンパンツ１のヒップトップ位置の
設定に関しては、着用者の本来のヒップトップ位置１２
よりも裏地３側のヒップトップ位置の方が上の位置にな
るように設定されている。図４に示すように、型紙の上
において、型紙の立体模型を作りあげてウエストライン
６を同一線上に置いた時に裏地３側のヒップトップ位置
１４よりも表地２側のヒップトップ位置１３が上に位置
し設定されている。これらのことにより、本体表地２と
裏地３の間の、裏地３のヒップトップ位置よりも上の部
分にゆとり１５を持たせた設定とされている。なお、設
定されるゆとり１５は、裏地３の補整力に応じて設定さ
れる。
設定に関しては、着用者の本来のヒップトップ位置１２
よりも裏地３側のヒップトップ位置の方が上の位置にな
るように設定されている。図４に示すように、型紙の上
において、型紙の立体模型を作りあげてウエストライン
６を同一線上に置いた時に裏地３側のヒップトップ位置
１４よりも表地２側のヒップトップ位置１３が上に位置
し設定されている。これらのことにより、本体表地２と
裏地３の間の、裏地３のヒップトップ位置よりも上の部
分にゆとり１５を持たせた設定とされている。なお、設
定されるゆとり１５は、裏地３の補整力に応じて設定さ
れる。
【００２２】該カルソンパンツ１を作成するためのカッ
ティング構造の一例を図５、６に示す。
ティング構造の一例を図５、６に示す。
【００２３】着用時の伸長度は、着用立位時の横方向
に、表地２側裏地３側ともに５〜２０％となる。なお、
着用時の伸長度とは、ＪＩＳ規格の標準人体寸法に、本
発明にかかる補整機能を備えた股部を有する衣類の出来
上がり寸法を着用させたと想定した時の衣類の伸長度で
ある。
に、表地２側裏地３側ともに５〜２０％となる。なお、
着用時の伸長度とは、ＪＩＳ規格の標準人体寸法に、本
発明にかかる補整機能を備えた股部を有する衣類の出来
上がり寸法を着用させたと想定した時の衣類の伸長度で
ある。
【００２４】表地２と裏地３の伸長弾性率は以下の方法
で測定した。伸長弾性率の測定方法は、ＪＩＳのメリヤ
ス生地試験方法（Ｌ１０１８）の１５のＡ法（定伸長
法）に準じている。幅２．５ｃｍ、長さ１０ｃｍの試験
片をインストロン型定速伸長型引張試験機（島津製作所
製“オートグラフ”ＡＧ−５００Ｄ）を用い、その試験
片引張用の治具に取り付け、引張速度３０±２ｃｍ／ｍ
ｉｎにて引張試験機を操作し、一定伸長まで引き伸ばす
ことを３回繰り返す。伸びと荷重の相関より伸長弾性率
を測定する。
で測定した。伸長弾性率の測定方法は、ＪＩＳのメリヤ
ス生地試験方法（Ｌ１０１８）の１５のＡ法（定伸長
法）に準じている。幅２．５ｃｍ、長さ１０ｃｍの試験
片をインストロン型定速伸長型引張試験機（島津製作所
製“オートグラフ”ＡＧ−５００Ｄ）を用い、その試験
片引張用の治具に取り付け、引張速度３０±２ｃｍ／ｍ
ｉｎにて引張試験機を操作し、一定伸長まで引き伸ばす
ことを３回繰り返す。伸びと荷重の相関より伸長弾性率
を測定する。
【００２５】数値は、１５％伸長では素材によって測定
値にぶれが大きくなるため、大腿部つけ根部分等が着用
時に伸びる値である３０％伸長時で考えた。
値にぶれが大きくなるため、大腿部つけ根部分等が着用
時に伸びる値である３０％伸長時で考えた。
【００２６】以上の測定結果から、着用時の伸長弾性率
は、横方向に表地２側が１の時裏地３側は１．５以上で
あることが好ましい。縦方向では、表地２側裏地３側と
もに同程度の伸長弾性率で良い。
は、横方向に表地２側が１の時裏地３側は１．５以上で
あることが好ましい。縦方向では、表地２側裏地３側と
もに同程度の伸長弾性率で良い。
【００２７】伸び方向とは、素材本来の地の目方向では
なく、衣類着用立位時の縦横方向のことである。例え
ば、地の目横方向の素材を縦使いにすることがある。こ
こで言う縦方向の伸びとは、衣類の縦伸び、つまり素材
の横方向の伸びのことである。地の目横方向のものを横
使いにする場合は、両者の伸び方向は同じであることは
言うまでもない。
なく、衣類着用立位時の縦横方向のことである。例え
ば、地の目横方向の素材を縦使いにすることがある。こ
こで言う縦方向の伸びとは、衣類の縦伸び、つまり素材
の横方向の伸びのことである。地の目横方向のものを横
使いにする場合は、両者の伸び方向は同じであることは
言うまでもない。
【００２８】
【発明の効果】上記説明からも明らかなように、本発明
の請求項１記載の補整機能を備えた股部を有する衣類
は、表地と裏地が適正に設計されているため、着用者が
着用した場合、違和感や不快感もなく、着用者により高
い補整力と外観上の美しさを提供することができる。
の請求項１記載の補整機能を備えた股部を有する衣類
は、表地と裏地が適正に設計されているため、着用者が
着用した場合、違和感や不快感もなく、着用者により高
い補整力と外観上の美しさを提供することができる。
【００２９】また、本発明の請求項２記載の補整機能を
備えた股部を有する衣類は、表地の形が裏地による補整
後の着用者の身体のラインの変化に追随可能となるよう
に適正に設計されているため、着用者が着用した場合、
違和感や不快感もなく、着用者により高い補整力と外観
上の美しさを提供することができる。
備えた股部を有する衣類は、表地の形が裏地による補整
後の着用者の身体のラインの変化に追随可能となるよう
に適正に設計されているため、着用者が着用した場合、
違和感や不快感もなく、着用者により高い補整力と外観
上の美しさを提供することができる。
【００３０】さらに、請求項３記載の補整機能を備えた
股部を有する衣類は、表地側と裏地側の間の臀部中央近
傍からウエストラインの位置に、着用時の裏地による補
整後の着用者の身体のラインの変化に、表地が追随可能
となるように空間が設けられているため、請求項１およ
び２記載の補整機能を備えた股部を有する衣類と比較し
て、着用者が着用した場合、着用者により高い補整力と
外観上の美しさを提供することができる。よって、着用
者は、補整力に対するより高い満足感を得、着用時にお
ける違和感や不快感もなくなり、外観に対するより高い
満足感を得ることが可能になる。
股部を有する衣類は、表地側と裏地側の間の臀部中央近
傍からウエストラインの位置に、着用時の裏地による補
整後の着用者の身体のラインの変化に、表地が追随可能
となるように空間が設けられているため、請求項１およ
び２記載の補整機能を備えた股部を有する衣類と比較し
て、着用者が着用した場合、着用者により高い補整力と
外観上の美しさを提供することができる。よって、着用
者は、補整力に対するより高い満足感を得、着用時にお
ける違和感や不快感もなくなり、外観に対するより高い
満足感を得ることが可能になる。
【００３１】そして、請求項４記載の補整機能を備えた
股部を有する衣類は、表地、裏地ともに伸縮性を有する
生地からなるため、請求項１、２および２記載の補整機
能を備えた股部を有する衣類と比較して、着用者が着用
した場合、着用者により高い補整力と外観上の美しさを
提供することができる。よって、着用者は、補整力に対
するより高い満足感を得、着用時における違和感や不快
感もなくなり、外観に対するより高い満足感を得ること
が可能になる。
股部を有する衣類は、表地、裏地ともに伸縮性を有する
生地からなるため、請求項１、２および２記載の補整機
能を備えた股部を有する衣類と比較して、着用者が着用
した場合、着用者により高い補整力と外観上の美しさを
提供することができる。よって、着用者は、補整力に対
するより高い満足感を得、着用時における違和感や不快
感もなくなり、外観に対するより高い満足感を得ること
が可能になる。
【００３２】さらに、請求項５記載の補整機能を備えた
股部を有する衣類は、裏地の伸長弾性率が表地の伸長弾
性率よりも強く設定されているため、請求項１、２、３
および４記載の補整機能を備えた股部を有する衣類と比
較して、着用者が着用した場合、着用者により高い補整
力と外観上の美しさを提供することができる。よって、
着用者は、補整力に対するより高い満足感を得、着用時
における違和感や不快感もなくなり、外観に対するより
高い満足感を得ることが可能になる。
股部を有する衣類は、裏地の伸長弾性率が表地の伸長弾
性率よりも強く設定されているため、請求項１、２、３
および４記載の補整機能を備えた股部を有する衣類と比
較して、着用者が着用した場合、着用者により高い補整
力と外観上の美しさを提供することができる。よって、
着用者は、補整力に対するより高い満足感を得、着用時
における違和感や不快感もなくなり、外観に対するより
高い満足感を得ることが可能になる。
【００３３】また、請求項６記載のスラックス、パン
ツ、カルソンパンツ、タイツ、スパッツ、キュロットス
カート、パンタクール、ユニタード、ジャンプスーツか
ら選ばれた補整機能を備えた股部を有する衣類は、特
に、着用者のヒップ部の美しさが着こなしの美しさに影
響するため、本発明の補整機能を備えた股部を有する衣
類の効果が、より好ましく発揮される。
ツ、カルソンパンツ、タイツ、スパッツ、キュロットス
カート、パンタクール、ユニタード、ジャンプスーツか
ら選ばれた補整機能を備えた股部を有する衣類は、特
に、着用者のヒップ部の美しさが着こなしの美しさに影
響するため、本発明の補整機能を備えた股部を有する衣
類の効果が、より好ましく発揮される。
【図１】本発明にかかる実施例の一つであるカルソンパ
ンツの着用した状態での斜視図である。
ンツの着用した状態での斜視図である。
【図２】本発明にかかる実施例の一つであるカルソンパ
ンツの裏地のみ着用した状態での斜視図である。
ンツの裏地のみ着用した状態での斜視図である。
【図３】本発明にかかる実施例の一つであるカルソンパ
ンツのヒップ接ぎラインと着用者のヒップトップ位置と
の関係を示す略図である。
ンツのヒップ接ぎラインと着用者のヒップトップ位置と
の関係を示す略図である。
【図４】本発明にかかる実施例の一つであるカルソンパ
ンツの、型紙立体模型におけるヒップトップ位置の関係
を示す断面図である。
ンツの、型紙立体模型におけるヒップトップ位置の関係
を示す断面図である。
【図５】本発明にかかる実施例の一つであるカルソンパ
ンツの型紙の一例を示す略図である。
ンツの型紙の一例を示す略図である。
【図６】本発明にかかる実施例の一つであるカルソンパ
ンツの裏地の型紙の一例を示す略図である。
ンツの裏地の型紙の一例を示す略図である。
１ 本発明にかかる実施例の一つであるカルソンパンツ ２ 表地 ３ 裏地 ４ ヒップ当て布 ５ 人体の背面 ６ ウエストライン ７ ウエスト中心 ８ ヒップ接ぎラインの位置範囲の境界を示す線とウエ
ストラインの着用者身体中心側の接点 ９ 表地と裏地のヒップトップ位置を通るウエストライ
ン、ヒップラインとの垂線 １０ ヒップ接ぎラインの位置範囲 １１ ヒップライン １２ 着用者の本来のヒップトップ位置 １３ 表地のヒップトップ位置 １４ 裏地のヒップトップ位置 １５ 裏地と表地の間のゆとり １６ 裏地の型紙 １７ 表地の型紙
ストラインの着用者身体中心側の接点 ９ 表地と裏地のヒップトップ位置を通るウエストライ
ン、ヒップラインとの垂線 １０ ヒップ接ぎラインの位置範囲 １１ ヒップライン １２ 着用者の本来のヒップトップ位置 １３ 表地のヒップトップ位置 １４ 裏地のヒップトップ位置 １５ 裏地と表地の間のゆとり １６ 裏地の型紙 １７ 表地の型紙
Claims (6)
- 【請求項１】 補整機能を備えた股部を有する衣類にお
いて、補整後の着用者の身体のラインの変化に追随可能
となるように、表地と裏地が適正に設計されたことを特
徴とする補整機能を備えた股部を有する衣類。 - 【請求項２】裏地に補整機能を備えた股部を有する衣類
において、表地の形が裏地による補整後の着用者の身体
のラインの変化に追随可能となるように適正に設計され
たことを特徴とする補整機能を備えた股部を有する衣
類。 - 【請求項３】 請求項１および２記載の補整機能を備え
た股部を有する衣類において、表地側と裏地側の間の臀
部中央近傍からウエストラインの位置に、着用時の裏地
による補整後の着用者の身体のラインの変化に、表地が
追随可能となるように空間が設けられていることを特徴
とする補整機能を備えた股部を有する衣類。 - 【請求項４】 請求項１、２および３記載の補整機能を
備えた股部を有する衣類において、表地、裏地ともに伸
縮性を有する生地からなることを特徴とする補整機能を
備えた股部を有する衣類。 - 【請求項５】 請求項１、２、３および４記載の補整機
能を備えた股部を有する衣類において、裏地の伸長弾性
率が表地の伸長弾性率よりも高いことを特徴とする補整
機能を備えた股部を有する衣類。 - 【請求項６】 請求項１、２、３、４および５記載の補
整機能を備えた股部を有する衣類において、スラック
ス、パンツ、カルソンパンツ、タイツ、スパッツ、キュ
ロットスカート、パンタクール、ユニタード、ジャンプ
スーツから選ばれた補整機能を備えた股部を有する衣
類。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10634796A JP3147331B2 (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | 補整機能を備えた股部を有する衣類 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10634796A JP3147331B2 (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | 補整機能を備えた股部を有する衣類 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09273008A true JPH09273008A (ja) | 1997-10-21 |
| JP3147331B2 JP3147331B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=14431280
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10634796A Expired - Fee Related JP3147331B2 (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | 補整機能を備えた股部を有する衣類 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3147331B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2423234A (en) * | 2006-04-27 | 2006-08-23 | Marks Spencer Plc | Garment comprising an outer layer and a lining |
| EP1872675A1 (en) * | 2005-04-21 | 2008-01-02 | Toray Industries, Inc. | Pants |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3708057B2 (ja) | 2001-07-17 | 2005-10-19 | 株式会社東芝 | 高耐圧半導体装置 |
| US9515135B2 (en) | 2003-01-15 | 2016-12-06 | Cree, Inc. | Edge termination structures for silicon carbide devices |
| US7026650B2 (en) | 2003-01-15 | 2006-04-11 | Cree, Inc. | Multiple floating guard ring edge termination for silicon carbide devices |
| US8901699B2 (en) | 2005-05-11 | 2014-12-02 | Cree, Inc. | Silicon carbide junction barrier Schottky diodes with suppressed minority carrier injection |
-
1996
- 1996-04-02 JP JP10634796A patent/JP3147331B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1872675A1 (en) * | 2005-04-21 | 2008-01-02 | Toray Industries, Inc. | Pants |
| EP1872675A4 (en) * | 2005-04-21 | 2009-03-18 | Toray Industries | TROUSERS |
| GB2423234A (en) * | 2006-04-27 | 2006-08-23 | Marks Spencer Plc | Garment comprising an outer layer and a lining |
| GB2423234B (en) * | 2006-04-27 | 2008-03-19 | Marks Spencer Plc | A Garment Comprising An Outer Layer And A Lining |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3147331B2 (ja) | 2001-03-19 |
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