JP3063079B2 - ヘルメットのシールド取付構造 - Google Patents

ヘルメットのシールド取付構造

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JP3063079B2
JP3063079B2 JP9184209A JP18420997A JP3063079B2 JP 3063079 B2 JP3063079 B2 JP 3063079B2 JP 9184209 A JP9184209 A JP 9184209A JP 18420997 A JP18420997 A JP 18420997A JP 3063079 B2 JP3063079 B2 JP 3063079B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ヘルメットのシー
ルド取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のヘルメットとして、特公
平6−89483号公報には、シールド3はヘルメット
本体の前面に開設された窓孔を開閉するもので、透明又
は半透明、あるいは有色透明な合成樹脂板を用いてヘル
メット本体の彎曲形状に合うように形成され、そのシー
ルドの左右両側部には支軸に嵌合する取付孔と、弾性係
合片が嵌合する取付孔と、弾性係合片が嵌合してシール
ドの回動範囲を決定する円弧状案内孔(公報第6欄第15
〜20行)を形成し、前記取付孔は支軸の外形より大径な
円形孔の周縁の一部を切除して略C型に形成(公報第4
欄第23〜24行)したものがあり、支軸に取付孔を挿入す
ると共に、円弧状案内孔に弾性係合片を挿入することに
より、ビスなどを用いることなく、シールドを取付ける
ことができる。また、このヘルメットでは、シールドの
取付部を被うシールド押えカバーは合成樹脂で形成さ
れ、前記取付部と対向する内側面上部には掛合突起が一
体に突出形成され、この掛合突起は基板の支軸における
上側に切欠された掛止凹部(公報第6欄第36〜42行)に
嵌入係合することにより、シールドカバーを取付けてい
る。
【0003】しかし、上記のヘルメットでは、取付孔の
一部を切り欠いて開口したものであるから、その切り欠
きを支軸より大きくする必要があり、支軸を中心とした
取付孔の回転が不安定になり易い面がある。また、この
種の取付構造では、前記弾性係合片などの弾性部材がシ
ールド開閉時におけるストッパを兼ねており、弾性部材
などの構成が複雑になりやすいと共に、シールドをスム
ーズに開閉するためには支軸と弾性部材との仕上げに高
い精度を必要としていた。
【0004】また、上記シールドの取付部を覆うシール
ドカバーでは、調整時などには取り外しが容易であるこ
とが望ましいが、逆に使用時に確実に固定されている必
要がある。また、シールドの交換後などには、全閉時に
シールドが窓孔に密着するように調整する必要がある。
【0005】そこで、本発明は、シールドの取り外し作
業が容易で、確実に取付けることができるヘルメットの
シールド取付構造を提供することを目的とし、また、シ
ールドの取付位置の調整を容易に行うことができるシー
ルド取付構造を提供することを目的とし、加えて、シー
ルドの取付部を覆うシールドカバーを使用時には確実に
固定することができるシールド取付構造を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ヘル
メット本体の左右側部に、取付軸を固定した取付ベース
を設け、前記取付軸にシールドの端部に設けた取付孔を
装着して該シールドを回転可能に取付けるヘルメットの
シールド取付構造において、前記取付軸に前記取付孔の
周囲外面に係合する一対の抜止め片を突設すると共に、
一方の前記抜止め片を挿通する切り欠きを前記取付孔に
設け、前記取付ベースには前記取付軸の一方に軸部を設
け、前記一方の抜止め片に係合する係合縁を有すると共
に前記切り欠きの外面を覆う回転アームを前記軸部に
装着したものであり、取付孔の他側を他方の抜止め片の
下部に差し込んだ後、一方の抜止め片を切り欠きに通し
て、シールドの取付孔を取付軸に装着する。次に、軸部
を中心として回転アームを回転させ、該回転アームによ
り前記切り欠きの外面を塞ぐ。
【0007】また、請求項2の発明は、前記シールドの
端部に略円弧状の下縁を備えた開口部を設け、前記下縁
に対応して前記取付ベースに弾性係合部を設け、前記シ
ールドの全閉位置で前記弾性係合部の一側に係合すると
共に全開位置で前記弾性係合部の他側に係合する突部
を、前記下縁に設け、前記取付ベースには、前記シール
ドの全開位置で前記開口部の後縁に当接するストッパを
設けたものであり、シールドの全閉方向に回転すると、
突部が弾性係合片の一側に係合し、弾性係合片の弾性に
より全閉状態でシールドが保持される。全閉状態からシ
ールドを全開方向に回転すると、突部が弾性係合部の他
側に係合すると共に、開口部の後縁にストッパが当接し
て全閉位置となる。
【0008】さらに、請求項3の発明は、前記弾性係合
部は、前記下縁の外面側に係合する抜止め部を有するも
のであり、弾性係合部の抜止め部が下縁の外面側に係合
して抜止めがなされる。
【0009】さらにまた、請求項4の発明は、前記取付
ベースに一対の調整孔を穿設し、前記調整孔に該調整孔
より径小な取付部材を挿通し、この取付部材により前記
取付ベースを前記ヘルメット本体に固定し、一方の前記
調整孔を前記取付軸内に設け、前記シールドの全閉状態
で他方の前記調整孔位置に開口する操作穴を該シールド
の端部に穿設したものであり、一方の調整孔は取付軸内
に設けたから、取付部材の操作が可能であり、また、シ
ールドの全閉状態で、他方の調整孔は、シールド端部の
操作穴を通して取付部材の操作が可能であり、取付部材
を緩めて調整孔の範囲で取付ベースの位置を調整し、シ
ールドをヘルメットの開口部に沿うように位置決めする
ことができる。
【0010】しかも、請求項5の発明は、前記取付軸の
周囲に、シールドカバーを前側から装着する装着受部を
設け、前記シールドカバーの内面には、全閉状態の前記
シールドの端縁が係入して該シールドカバーの前方移動
を規制する受部を設けたものであり、前側から装着した
シールドカバーは、シールドの全閉時には、受部にシー
ルド端部が係入して前方向の移動が規制されるため、シ
ールド全閉時にシールドカバーが不用意に外れることが
ない。
【0011】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1ないし図42は本発明の一実施
例を示し、本発明のヘルメット本体1は、外殻をなす合
成樹脂製のシェル2の前面に開口部3を設け、この開口
部3の下部に顎覆い部4を設けたフルフェース型であっ
て、前記シェル2の内面にビーズ発泡ポリ塩化ビニリデ
ン製の衝撃吸収ライナー5を設けている。前記シェル2
は、ポリプロピレンやABS樹脂などの弾性変形可能な
合成樹脂によって一体成型されている。前記開口部3
は、開閉自在なシールド6により覆われ、このシールド
6は、前記シェル2の左右両側面に設けた取付軸部7に
より回転自在に取付けられている。また、前記シェル2
の内面左右両側部には、顎ベルト8が一対のリベット
9,9により固定されている。また、前記開口部3の縁
には、弾性縁部材3Aが装着されている。
【0012】前記シェル2の頭頂部の前側左右には、ベ
ンチレーション用の左,右開閉機構11R,11Lが設けら
れている。図6ないし図9に示すように、それら開閉機
構11R,11Lは、前記シェル2に凹部12を形成すると共
に、この凹部12の中央前側でシェル2の中央側に貫通孔
13を形成し、前記凹部12に開閉部材14を設けてなる。こ
の開閉部材14は、前記凹部12に設けられる取付ベース15
と、この取付ベース15にスライド可能に設けたスライド
部材16とからなり、図7に示すように、前記取付ベース
15は前記シェル2の外面と面一になるように取付けられ
る。前記取付ベース16は、前記凹部12に対応して菱形形
状の外枠部17と、この外枠部17内に形成され前側が開口
する下板部18とを有し、それら外枠部17の内縁と前記下
板部18の外縁との間には、一側及び他側案内溝19,20が
形成されており、その一側案内溝19はシェル2の左右方
向中央側に位置する。前記他側案内溝20には、前記開閉
部材14の開成位置と閉成位置に対応して2箇所の係合受
部20A,20Aが設けられている。さらに、前記下板部18
の前縁には、下向き斜めに形成された幅方向の傾斜案内
面21が設けられ、この傾斜案内面21の下部には、前記貫
通孔13の上部に配置するリング部22が一段低い位置に設
けられている。また、前記傾斜案内面21の左右には、そ
れぞれ前後方向の閉成案内溝23,23が形成され、これら
閉成案内溝23,23は、前側が低く後方に向かって高くな
るように形成されている。前記スライド部材16は後側の
摺動板24と前側の傾動板25とを備え、これら摺動板24と
傾動板25は、両者間の角度を変更可能なひんじ部たる枢
着部26により回動可能に連結されている。前記一側案内
溝19には、前記摺動板24が一側突出縁24Aが係入し、ま
た、前記摺動板25の他側縁には、前記他側案内溝20に係
入する弾性縁部27が設けられ、この弾性縁部27は前後を
該摺動板24と連結し、該摺動板24との間に長さ方向の溝
28を形成してなり、その弾性縁部28には前記係合受部20
Aに係合する係合突起27Aが設けられている。また、前
記傾動板25の下面には、前記傾斜案内面23に係合する幅
方向の突条係合部29が設けられ、この突条係合部29の両
端には溝係合部29A,29Aが突出し、これら溝係合部29
A,29Aが前記閉成案内溝23,23に係合する。さらに、
前記傾動板25の一側縁には、空気を前記貫通孔13に案内
する案内リブ30が下方に突設されている。また、前記摺
動板24の外面には、操作性を向上するため、複数の凸部
31が設けられている。また、前記貫通孔13に対応して前
記ライナー6には孔513 が穿設されている。そして、前
記スライド部材15は前記取付ベース15の外枠部17内に収
納され、閉成状態では、前記取付ベース15とほぼ面一に
なる。また、前記開閉部材14の外面は、前記シェル2の
外面形状にほぼ倣った形状をなしている。
【0013】そして、閉成状態では、前記係合突起27A
が前側の係合受部20Aに係合しており、この状態から前
記摺動板24を後方に移動すると、突条係合部29が傾斜案
内面21に乗り上げ、さらに下板部18上に乗り、図7及び
図9に示すように、傾動板25の前側が僅かに開き、傾動
板25の内面を通る空気が案内リブ30によりリング部22内
に案内され、貫通孔13からヘルメット本体1内に空気が
流れ込む。一方、摺動板24を前側に移動すると、溝係合
部29Aが閉成案内溝23に案内されることにより、傾動板
25が閉まり、外枠部17内に収納される。
【0014】前記シェル2には、前記開口部3の上部左
右にベンチレーション用の開閉機構41L,41Rが前記弾
性縁部材3Aに近接して設けらている。図10及び図1
1に示すように、それら開閉機構41L,41Rは、前記開
口部3の上部左右に凹部42,42を形成すると共に、各凹
部42,42の上下に、シェル2の内外を連通する上下の貫
通孔43,43Aを形成し、前記凹部42に開閉部材44を設け
てなり、左右の開閉機構41L,41Rの開閉部材44,44は
それぞれ上方が斜め外側向きに設けられ、その下部を前
記開口部3の弾性縁部材3Aに近接して設けられてい
る。前記開閉部材44は、前記凹部42に設けられる取付ベ
ース45と、この取付ベース45にスライド可能に設けたス
ライド部材46とからなり、前記取付ベース45には、前記
上下の貫通孔43,43Aに対応して上下に連通孔47,47A
が設けられ、これら上下の連通孔47,47Aを前記スライ
ド部材46が開閉し、前記スライド部材46には前記上の連
通孔47と連通可能な孔48が穿設されている。前記取付ベ
ース45の左右には、案内溝49,49が形成され、各案内溝
49には貫通孔43,43Aの開成と閉成位置に対応して上下
の係合受部49A,49Aが設けられ、また、前記スライド
部材46の左右には、前記案内溝49,49に係入する前記弾
性縁部27,27が設けられており、この弾性縁部27には、
前記係合受部49Aと係合する係合突起27Aが設けられて
いる。また、前記スライド部材46には、前記孔48の回り
に複数の凸部31が設けられている。さらに、前記上の貫
通孔43に対応して前記ライナー5には通気孔543 が穿設
され、また、前記下の貫通孔43Aに対応して前記ライナ
ー5の外面には通気凹所543 Aが形成され、この通気凹
所543 Aは、前記開口部3の周縁側に向かって拡大形成
されている。
【0015】そして、スライド部材46が下部位置では、
該スライド部材46により、上下の連通孔47,47Aが閉成
され、スライド部材46を上方にスライドさせると、図1
1に示すように、スライド部材46の孔48と上の連通孔47
Aが連通すると共に、下の連通孔47Aが開成する。その
上の連通孔47から入った空気は、シェル2の貫通孔43,
ライナー5の孔543 を通ってヘルメット本体1内に流れ
込み、一方、下の連通孔47Aから入った空気は、シェル
2の貫通孔43Aの後方の通気凹所543 Aにより、シール
ド6の内面に沿って流れる。このように下の連通孔47A
から入った空気は、シールド6の内面に沿って下向きに
流れるため、シールド6の内面の曇りを軽減できる。
【0016】前記シェル2には、前記開口部3の下部右
側にベンチレーションの開閉機構51が前記弾性縁部材3
Aに近接して設けられている。図12ないし図14に示
すように、その開閉機構51は、前記シェル2に凹部52を
形成すると共に、この凹部52の上部に、シェル2の内外
を連通する角型の貫通孔53を形成し、前記凹部52に開閉
部材54を設けてなる。この開閉部材54は、下部が斜め外
向きに設けられ、その上部が前記開口部3の弾性縁部材
3Aに近接して設けられている。前記開閉部材54は、前
記凹部52に設けられる取付ベース55と、この取付ベース
55にスライド可能に設けたスライド部材56とからなり、
前記取付ベース55には、前記貫通孔53に挿入する筒状の
上下2段の連通孔57,57Aが設けられ、これら上下の連
通孔57,57Aを前記スライド部材56が開閉する。前記取
付ベース55の左右には、案内溝58,58が設けられ、この
案内溝58には、両連通孔57,57Aの閉成位置と、上の連
通孔57のみの開成位置と、両連通孔57,57Aの開成位置
とに対応して、係合受部58Aを設けると共に、前記スラ
イド部材56の左右には、前記案内溝58,58に係入する前
記弾性縁部27,27が設けられており、この弾性縁部27に
は、前記係合受部58Aの係合する係合突起27Aが設けら
れている。前記上の連通孔57の後部は上向きをなし、該
連通孔57から入った空気がシェル2とライナー5との隙
間から上方に流れるようになっており、該ライナー5の
外面には、開口部3の周縁側に向かって拡大する通気凹
所557 が形成されている。また、前記下の連通孔57Aか
ら入った空気は、前記ライナー5に設けた孔557 Aから
内部に流れ込むようになっている。また、前記スライド
部材56には、複数の凸部31が設けられている。
【0017】そして、スライド部材56が上部位置では、
該スライド部材56により、上下の連通孔57,57Aが閉成
され、この位置では、上部の係合受部58Aに係合突起27
Aが係合している。通気に際して、スライド部材56を下
方にスライドさせ、中央の係合受部58Aに係合突起27A
が係合する位置では、上の連通孔57のみが開成し、この
連通孔57から入った空気は、上方に向かって流れ、シー
ルド6の内面に沿って流れる。さらに、スライド部材56
を下方にスライドさせ、下部の係合受部58Aに突起27A
が係合する位置では、下の連通孔57Aも開成し、この連
通孔57Aから入った空気は、ライナー5の孔557 Aを通
ってヘルメット本体1内に流れ込む。このようにスライ
ド部材56の操作により、上の連通孔57のみから空気を取
り入れたり、上下の連通孔57,57Aから空気を取り入れ
たりすることができる。
【0018】前記シェル2には、前記開口部3の下部左
側にベンチレーションの開閉機構61が前記弾性縁部材3
Aに近接して設けられている。図15及び図20に示す
ように、その開閉機構61は、前記シェル2に凹部62を形
成すると共に、この凹部62の上部に、シェル2の内外を
連通する角型の貫通孔53を形成し、前記凹部62にシール
ド保持機構を備えた開閉部材64を設けてなる。この開閉
部材64は、下部が斜め外向きに設けられ、その上部を前
記開口部3の周縁に近接して設けられている。前記開閉
部材64は、前記凹部62に設けられた取付ベース65と、こ
の取付ベース65にスライド可能に設けたスライド部材66
とを備え、前記取付ベース64の上部には、前記貫通孔63
に挿入され筒状の連通孔67が設けられ、この連通孔67は
正面略三角形状をなしている。その取付ベース65には左
右の案内溝68,69が設けられ、これら左右の案内溝68,
69間に前記スライド部材66が係入され、このスライド部
材66の右側に前記右の案内溝69に係入する突出縁66Aを
設けている。また、右側の前記案内溝68には、前記連通
孔67の閉成位置、半開位置、開成位置に対応して、3つ
の係合受部68Aを設け、そのスライド部材66の右側に
は、前記係合突起27Aを備えた弾性縁部27を設け、この
弾性縁部27を前記案内溝69に係入している。また、前記
連通孔67の後部において、ライナー5の外面には、開口
部3の周縁側に向かって拡大する通気凹所567 が形成さ
れている。また、前記スライド部材66には、凸部31が設
けられている。
【0019】そして、スライド部材66が上部位置では、
該スライド部材66により、連通孔67Aが閉成され、この
位置では、上部の係合受部68Aに係合突起27Aが係合し
ている。通気に際して、スライド部材66を下方にスライ
ドさせ、中央の係合受部68Aに係合突起27Aが係合する
位置では、連通孔67が部分的に開き、さらに、スライド
部材66を下方にスライドさせ、下部の係合受部68Aに突
起27Aが係合する位置では、連通孔67が全開となる。こ
のようにして開いた連通孔67から入った空気は、上方に
向かって流れ、シールド6の内面に沿って流れる。
【0020】前記連通孔67の右側には、シールド保持機
構71が設けられている。このシールド保持機構71は、図
1に示すように、ヘルメット本体1の顎覆い部4の中央
寄り右側に位置して設けられる。尚、顎覆い部4のほぼ
中央とは、図1における開閉機構51,61の間及びこの近
傍位置である。前記シールド保持機構71は、前記シール
ド6の下部側に係脱するストッパ部材72を備え、このス
トッパ部材72は、図15及び図16に示すように、先端
に前向きのフック部73を有し、その長さ方向中央には、
角型の段付き孔74を穿設し、この段付き孔74に別体の操
作ノブたる微調整用ノブ75が挿入配置され、この微調整
用ノブ75の基端には、上下方向に長い押圧部75Aが一体
に設けられている。前記段付き孔74は、上段部74Aと下
段部74Bとを備え、これら上,下段部74A,74Bは前記
押圧部75Aの厚さより深く形成されると共に、前記微調
整ノブ75の上下方向厚さより前記段付き孔74の上下方向
内寸法を大きく形成することにより、前記微調整用ノブ
75の先端側が上下方向に揺動可能となっている。さら
に、前記押圧部75Aの上部には、後述する弾性突片78に
対向する面に断面湾曲状の凸部75Bを突設している。さ
らに、前記ストッパ部材72の後面には、上下2箇所に係
止溝76,76Aが形成され、これら係止溝76,76Aは前記
段付き孔74より下方に設けられ、上の係止溝76の下角部
76Kは斜めに面取りが施されている。また、下の係止溝
76Aには断面三角形状の抜止め部72Aが設けられてい
る。また、前記取付ベース65の上部には、前記ストッパ
ー部材72を縦方向に挿入する案内溝たる挿入溝77が形成
され、この挿入溝77は下側に向かって内向きに形成され
ており、この挿入溝77の右縁77Rに前記ストッパ部材72
の右縁が係合し、該挿入溝77の左縁77Lに前記ストッパ
部材72の右縁が係合し、それら右縁77R及び左縁77L
は、その上部が前側に傾くように斜設されており、前記
挿入溝77に沿って前記スライド部材72が上下方向に移動
可能に形成されている。前記挿入溝77の後部には、上端
を取付ベース65に一体に設けると共に、下端を自由端と
した弾性突片78が設けられ、この弾性突片78の下部には
前側に向いた係止突起79が突出され、この係止部79が前
記係止溝76,76Aに係止する。また、その係止突起79
は、先端上部に角部79Aを形成し、先端下部に係止角部
79Bを形成している。また、前記取付ベース65に前記ス
トッパ部材72を装着した状態で、前記微調整用ノブ75の
先端はやや下向きとなる。そして、前記弾性突片78,係
止突起79及び上下の係止溝76,76Aにより前記ストッパ
部材72の上下位置を固定する位置固定手段80を構成して
いる。
【0021】そして、図16に示す下部位置で、前記微
調整用ノブ75を斜め上向きに押すと、微調整用ノブ75の
先端が上方に回動し、押圧部75Aの下部が下段部74Bの
内面に当接し、一方、押圧部75Aの上部に位置する凸部
75Bが弾性突片78に当接し、押圧部75Aの下部は下段部
75Aに当接して規制されているから、微調整用ノブ75を
上向きに押すことによる梃の原理により、前記凸部75B
が弾性突片78を押し、該弾性突片78が弾性変形により後
側に撓む。これにより、下端の係止突起79が上の係止溝
76から外れ、微調整用ノブ75の操作により、ストッパ部
材72が上方に移動可能となり、ストッパ部材72を上方に
移動すると、係止突起79が下の係止溝76Aに係止する。
この場合、上の係止溝76の下角部76Kには面取りが施さ
れているから、係止突起79が係止溝76の底角部から外れ
れば、ストッパ部材72が移動可能となる。その下の係止
溝76Aに係止した位置で、微調整用ノブ75を押し上げて
も、押圧部75Aは取付ベース65の上部部分65Jを押すか
ら、弾性突片78は弾性変形することがなく、係止突起79
が上の係止溝76から外れることはないと共に、また、弾
性突片78の下端に抜止め部72Aが係止するから、ストッ
パ部材72の上方移動が規制される。一方、ストッパ部材
72を下方に移動するように微調整用ノブ75を操作する
か、フック部73を下方に押してやると、弾性突片78が後
に僅かに撓み、ストッパ部材72が下方に移動可能とな
る。尚、前記角部79Aを彎曲状にしてもよい。また、微
調整用ノブ75を下向きに押してやれば、上述した梃の原
理により、今度は押圧部75Aの下部が弾性突片78を後側
に押すことになる。尚、ストッパ部材72の下部位置で
は、該ストッパ部材72の下面当接部72Bが、前記取付ベ
ース65に当接し、これ以上の下方移動を規制している。
また、前記抜止め部72Aにより、ストッパ部材72の下端
は尖鋭となるから、後面側にライナー6の表装材などが
ある場合でも、スムーズに下方移動ができる。
【0022】前記シールド6には、前記ストッパ部材72
に対応して、シールドノブ81が取り付けられている。図
17に示すように、前記シールドノブ81は、前記シール
ド6の下縁6Fに、取付部材82を配置し、この取付部材
82は枠状前部83と断面略L型の後部84を有し、前記シー
ルド6の下縁を内外面から挟むように取付けられる。ま
た、前記枠状前部83の下部左右には規制突部85,85が設
けられている。前記シールドノブ81は、前記取付部材82
に揺動可能に設けられる係止ノブ86を備え、この係止ノ
ブ86は、前記取付部材82の前記枠状前部83に外嵌する前
枠部87と、この前枠部87の後方に設けられ前記規制突部
85,85を挿入する前後方向の揺動案内部88と、この操作
部86Aの下方に設けられ前記ストッパ部材72のフック73
が係脱する係止受部たる横杆部89とを備え、前記前枠部
87の上部には、断面略角型の横軸87Aが一体に形成さ
れ、この横軸87Aは前側下角が湾曲形成されている。ま
た、前記取付部材82はキャップ91により固定され、この
キャップ91はビス92により固定され、該キャップ91は前
記取付部材82に内嵌すると共に、この取付部材82を前記
シールド6の前面との間に挟み付ける左右の押えリブ91
Aを前記キャップ91は有している。前記キャップ91の上
部には、前記横軸87Aを前記シールド6の前面との間に
挟んで固定する上部位置決め部93が設けられると共に、
下部には、前枠部87の彎曲下面部87Bに係合する係合下
縁部94が設けられている。そして、前記取付部材82の枠
状前部83の上部分83A上に、前記横軸87Aを載置し、該
取付部材82に前記キャップ91を内嵌し、このキャップ91
をビス92によりシールド6に固定することにより、取付
部材82がシールド6に固定される。また、操作ノブ86は
ポリカーボネイトのような弾性と強度を有する樹脂から
形成されており、前記シールド6の前面と上部位置決め
部93との間に挟着された前記横軸87Aは、操作ノブ86の
下部を前側に引くと、トーションバーとして作用し、前
記横杆部89が前後方向揺動可能となり、また、前方に揺
動した後、手を放せば、横軸87Aのスプリング作用によ
り、操作ノブ86は後方に復帰する。このように操作ノブ
86は前記横軸87Aを中心に揺動可能であり、この揺動
は、前記規制突起85が係合する揺動案内部88の範囲で行
われる。
【0023】また、前記シールド保持機構71において、
前記挿入溝77は前記ストッパ部材72を、シールド6の下
縁6Fの開き方向にほぼ沿って前側上向き案内するもの
であり、この開き方向に対して前記フック部73の係止面
たる係止部73Aはほぼ交叉方向に形成されている。そし
て、図16に示すように、前記係止部73Aは、前記取付
軸7の中心から延長した仮想線にぼぼ沿う向きである。
【0024】次に、前記シールド保持機構71とシールド
ノブ81の使用方法につき説明すると、図19に示すよう
に、下部位置にあるストッパ部材92のフック部73を係止
ノブ86の横杆部89に係止することにより、シールド6が
全閉状態で固定される。そして、上述したように微調整
用ノブ75を用いて、ストッパ部材72を上方に移動し、係
止突起79を上の係止溝76に係止することにより、ストッ
パ部材72の上方への移動が規制され、図20に示すよう
に、開口部3の周縁とシールド6の下縁6Fとの間に微
小間隙を形成した状態でロックでき、その微小間隙から
入る外気によりシールド6の内面の曇りを軽減できる。
また、シールド6を開くには、図18に示すように、係
止ノブ86の下部を前側に引いてやれば、フック部73から
横杆部89が外れて、シールド6を開くことができる。
【0025】前記シェル2の後方上部には、帯状の上側
整流板101 が設けられている。図21ないし図25に示
すように、その上側整流板101 は、シェル2の頂部後方
から前記取付軸7位置に向かって斜設され、その中央と
左右にそれぞれベンチレーションの中央開閉機構102 と
側部開閉機構103 ,103 を設けている。また、前記上側
整流板101 は、図1に示すように、正面からはシェル2
の後部に隠れる位置及び形状である。前記中央開閉機構
102 に対応して、前記シェル2には貫通孔111を形成
し、この貫通孔111 に対応して前記整流板101 に開口部
112 を形成すると共に、この開口部112 の左右に前後方
向で後方に向かって幅狭になる隆起部113,113 を設
け、これら隆起部113 ,113 は、後方に向かって高くな
るように形成されている。前記隆起部113 の内側には、
軸受部114 を設け、この軸受部114 に、開閉部材たる傾
動蓋体115 の軸部116 が回転可能に装着される。また、
図23に示すように、前記左右の隆起部113 ,113 の後
部には、先端を自由端とした弾性受片117 が下方に向か
って突出され、この弾性受片117 の内面には、前記傾動
蓋体113 の開閉位置を決める位置決め突起117 Aが設け
られている。さらに、前記傾動蓋体115 の左右の縁に
は、先端を自由端とした弾性片118 が下方に向かって突
出され、この弾性片118 の下部外面に前記位置決め突起
117 Aに係合する係合突起118 Aが設けられている。ま
た、図21及び図22に示すように、前記開口部112 の
後部中央には、前後方向のスリット状をなす位置決め突
起119 を突出し、この位置決め突起119 を前記中央の貫
通孔112 に挿入することにより、上側整流板101 の位置
合わせがなされる。
【0026】前記左右開閉機構103 に対応して、前記シ
ェル2には貫通孔121 を形成し、この貫通孔に対応して
前記整流板に開口部122 を形成すると共に、この開口部
122の左右に前後方向で後方に向かって幅狭になる隆起
部123 ,123 を設け、これら隆起部123 ,123 は、後方
に向かって高くなるように形成されている。また、左右
開閉機構103 は、前記中央開閉機構102 と同様に、前記
隆起部123 の内側に前記軸受部114 を設け、この軸受部
114 に、開閉部材たる左右の傾動蓋体125 の軸部が回転
可能に装着される。また、前記左右の隆起部123 の後部
には、前記位置決め突起117 Aを備えた前記弾性受片11
7 を設け、さらに、前記傾動蓋体125 の左右の縁には、
前記係合突起118 Aを備えた弾性片118 が設けられてい
る。そして、前記中央と側部で隣り合う前記隆起部113
,123 間に整流溝130 が形成される。
【0027】そして、図22に示すように、傾動蓋体11
5 ,125 の前側を閉じた状態で走行すると、傾動蓋体11
5 ,125 の後方に負圧が生じ、ヘルメット本体1内の空
気が貫通孔111 ,121 から吸い出されて排気がなされ、
逆に、傾動蓋体115 ,125 の後側を押し、傾動蓋体115
,125 の前側を開いてやれば、傾動蓋体115 ,125 に
案内されて貫通孔111 ,121 からヘルメット本体1の内
部に空気が流れ込む。
【0028】前記シェル2の後方下部には、帯状の下側
整流板131 が設けられている。図25の断面図に示すよ
うに、その下側整流板131 は上部に傾斜した立上り面13
2 を有すると共に、この立上り面132 の上端から前記前
記シェル2の下方に向かう彎曲面133 を備え、その内部
には、前記彎曲面133 の上部と、立上り面132 と内面と
を連結する補強用リブ132 Rが複数箇所設けられてい
る。また、前記下側整流板131 の中央には、側部より凹
んだ凹部134 を形成している。さらに、図25に示すよ
うに、前記下側整流板131 の内部には中空部135 が形成
され、これにより該下側整流板131 の軽量化が図られて
いる。
【0029】そして、外面が曲面から構成されるシェル
2の外面で、後上部に斜めの上側整流板101 を設け、後
部に下側整流板131 を設けることにより、従来のヘルメ
ットでは得られなかった走行時の装着感が得られる。ま
ず、装着者が顎を引く動作をすると、顎覆い部4が下が
り、ヘルメット本体1の下方に受ける風の影響が増加す
るが、同時に後上部の上側整流板101 の位置が相対的に
上側に移動する。これにより、シェル2の上部を流れる
空気が上側整流板101 の抵抗を受けると共に整流され、
さらに、その空気は下側整流板131 に沿って流れて整流
され、これにより、前記ヘルメット本体1の下方に受け
る風の影響、すなわち顎を引く動作によりさらに顎を下
げようとする風の影響が軽減される。また、操行中に頭
部を左右に曲げると、曲げた方向にヘルメット本体1の
風を受ける面積が増加すると、この場合は曲げた方向と
他方の整流板101 ,131 に風が当たり、頭部を曲げた場
合でも、左右における風の当たる面積変化が少ないた
め、装着者は頭部を曲げる動作をスムーズに行うことが
できる。
【0030】図26ないし図32に示すように、前記シ
ェル2の左右には、シールド用取付ベース141 が設けら
れ、この取付ベース141 を取付けるための上下の雌螺子
孔142 ,142 がシェル2に設けられている。これら雌螺
子孔142 ,142 に対応して前記取付用ベース141 には上
下の調整孔143 ,143 が穿設され、これら調整孔143,1
43 は、取付部材たるビス144 に比べて大径に形成さ
れ、これにより前記ビス144 を緩めることにより、前記
取付ベース141 の取付位置を上下前後に調整可能にして
いる。前記上の調整孔143 の周囲には、前記シールド6
を自在に取付ける筒状の前記取付軸7が設けられおり、
この取付軸7の上端周囲には一対の抜止め片145 ,145
が設けられている。一方、前記取付軸7に外嵌する取付
孔146 が前記シールド6の端部に穿設され、この取付孔
146 には、前記抜止め145 が挿通可能な1つの切り欠
き147 が、前記シールド6の開成位置に対応して設けら
れている。また、前記取付ベース141 の高さ方向中央に
は、弾性係合部たる弾性筒体148 が設けられ、この弾性
筒体148 は中空で、上部中央を前記取付ベース141 に連
結し、中空形状により、その下部彎曲面149 が弾性変形
可能となっている。また、その弾性筒体149 の上部に
は、突起状のストッパ150 が設けられている。それら弾
性筒体148 とストッパ150 に対応して、前記シールド6
の端部には、開口部151 が設けられ、この開口部151 の
下縁152 は、前記取付軸7を中心とした円弧状をなすと
共に、該下縁152 の中央には前記下部彎曲部149 を押圧
する押圧突部153 が形成され、この押圧突起153 は前側
及び後側傾斜部153 A,153 Bを有する。また、前記弾
性筒体148 の下部彎曲面149 の上部には、前記下縁152
の上面と間隔をおいて嵌め込まれる抜止め部たる爪縁部
148 Aが突出されている。さらに、開口部151 の上縁の
後方には、前記ストッパ150 が当接する当接部154 が形
成されている。そして、前記シールド6の閉成位置で
は、前記下部彎曲面149の前縁149 Aが前記押圧突起153
の前側傾斜部153 Aに押圧され、前記シールド6の開
成位置では、前記ストッパ150 が当接部154 に当接する
と共に、前記下部彎曲面149 の後縁149 Bが前記押圧突
起153 の後側傾斜部153 Bに押圧され、閉めた位置及び
所定角度開いた位置で、それぞれシールド6が位置固定
される。
【0031】前記取付ベース141 には、前記取付軸7の
後方に、軸部161 が突設され、この軸部161 に回転アー
ム162 の取付孔163 が着脱可能に装着される。前記軸部
161は先端に抜止め片164 を突設し、この抜止め片164
を挿通可能な切り欠き165 が前記取付孔163 に設けら
れ、この取付孔163 の周囲には、前記抜止め片164 が摺
動する円周溝部166 が形成され、この円周溝部166 には
前記抜止め部164 と対向した位置に、該抜止め片164 が
当接する当接部166 Aが設けられている。この当接部16
6 Aに前記抜止め片164 が当接した位置で、前記取付軸
7の抜止め145に係合する係合縁162 Aが前記回転ア
ーム162 に設けられ、この係合縁162 Aにより前記取付
孔146 の前記切り欠き147 が閉成される。さらに、前記
シールド6の端部には、該シールド6の閉成位置で前記
調整孔143 Aのビス144 と操作可能な操作穴167 が穿設
されている。
【0032】次に、前記シールド6の取付けにつき説明
すると、まず、図28に示すように、シールド6を開い
た状態の向きで、該シールド6の端部に設けた取付孔14
6 を取付軸7に嵌める。シールド6を開いた状態の向き
では、後方の抜止め片145 と切り欠き147 が同一向きで
あるから、この切り欠き147 と対向する取付孔146 の縁
を前側に抜止め片145 の下方に差し込み、この後、切り
欠き147 を後方の抜止め片145 に差し通し、これにより
前側の抜止め片145 により第1の抜け止め効果が得られ
る。そして、シールド6を閉める方向に回転させれば、
両抜止め片145,145 により取付軸7から取付孔146 が
外れることがなく、第2の抜け止め効果が得られる。次
に、図29の状態の回転アーム162 を取付軸7側に回転
し、図26に示すように、回転アーム162 の係合縁162
を取付軸7及び後方の抜止め片145 に係合することに
より、切り欠き147 の上部が塞がれるため、第3の抜け
止め効果が得られる。尚、シールド6の取付けにおいて
は、前記弾性筒体148 の爪縁部148 Aを乗り越えて、開
口部151 の下縁152 を弾性筒体148 の下部彎曲面149に
係合させるから、その爪縁部148 Aにより第4の抜け止
め効果が得られる。尚、シールド6を外すには、シール
ド6を全開位置に回転してから、取付けと逆の手順で取
外す。
【0033】そしてまた、取付状態のシールド6の位置
合わせを行う場合は、シールド6を閉めた状態で、上下
のビス144 ,144 を緩め、シールド6が開口部3の弾性
縁部材3Aに正しく合うように取付ベース141 の位置を
決めてビス144 ,144 を閉める。この場合、シールド6
の端部に操作穴167 が設けられているため、シールド6
を閉めた状態で正しく位置合わせすることができる。
【0034】前記取付ベース141 の上部後方には、前側
と下側とが開口した上側取付フック171 がシェル2の外
面に設けられ、さらに、前記取付ベース141 の下部前方
には、前側と下側とが開口した一対の下側取付フック17
2 ,172 が前後に並んで設けられている。それら取付フ
ック171 ,172 は、ビス173 によりシェル2に固定され
ている。
【0035】シールドカバー181 は、前記取付ベース14
1 及び取付フック171 ,172 を覆って前記シェル2の側
部に着脱可能に設けられ、該シールドカバー181 によ
り、前記上側整流板101 及び下側整流板131 の端部が覆
われる。また、そのシールドカバー181 は中空形状で、
外面がシェル2の外面にほぼ倣った彎曲面であり、図2
に示すように、連結箇所において、該シールド181 の上
部と前記上側整流板101とはほぼ同一幅である。また、
図30に示すように、前記シールドカバー181 の内面に
は、前記上側取付フック171 に係脱可能な上側挿入部18
2 と、前記一対の下側取付フック172 ,172 に係脱可能
な一対の下側挿入部183 ,183 とが設けられている。前
記上側挿入部182 は、上側と後側とが開口し、前記上側
取付フック171 とシェル2の外面との間に前側から挿入
され、前記下側挿入部183 は、上側と後側とが開口し、
前記下側取付フック172 とシェル2の外面との間に前側
から挿入されるものである。さらに、前記シールドカバ
ー181 の内面には、その上方前側に溝状の装着ガイド部
184 が設けられ、この装着ガイド部184 は、開成時にお
ける前記シールド6の端部上縁6Tに係合する。また、
前記シールドカバー181 を装着すると、該シールドカバ
ー181 の高さを有する上縁と、隣合う前記隆起部123 と
の間に、前記整流溝130 が形成される。
【0036】前記ヘルメット本体1には、シールド6の
開成時に前記シールドカバー181 の取り外しを規制する
規制機構185 が設けられている。この規制機構185 は、
前記シールドカバー181 の内面に、前側と下側が開口し
た受部たる受溝186 を突出し、この受溝186 に係入する
係入部187 を前記シールド6の端部に形成してなり、シ
ールド6の閉成時には、前記受溝185 内に前記係入部18
6 が係入し、シールドカバー181 の前方への移動を規制
している。
【0037】そして、前記上側整流板101 及び下側整流
板131 の端部を覆ってそれらを連結するようにしてシー
ルドカバー181 を取付ける。このように、シェル2の外
面に上側整流板101 ,下側整流板131 及びシールドカバ
ー181 を取付けたヘルメットにあっては、装着者が頭部
を下側に動かすと、ヘルメット本体1の前面投影面積
は、頭頂部側の面積が減少し、走行時における空力特性
が変化するが、頭部を下側に動かすと、上側整流板101
が前面投影面積側に現れ、前記空力特性の急激な変化を
抑制することになる。また、ヘルメット本体1の形状
は、装着者の頭部形状の合わせた外形となるため、前後
方向の長さに比べて左右幅が狭くなる。このため、ヘル
メット本体1の装着者が、頭部を左右に動かすと、空力
抵抗の変化が現れるが、前記上側整流板101 ,下側整流
板131 及びシールドカバー181 によりその空力抵抗の変
化を抑制することができ、特に中空形状で膨らみのある
シールドカバー181 と中空形状で膨らみのある下側整流
板131 により、頭部を左右方向に動かした場合でも空力
抵抗の変化を軽減でき、走行時における後方確認の際な
どの動作を安定して行うことができる。しかも、それら
シールドカバー181 と下側整流板131 とは、膨らみのあ
る中空形状であるから、取付けによりヘルメット本体1
の重量増加も軽減できる。
【0038】前記ライナー5は、頬覆い部4から装着者
の頬部分に対応してシェル2の内面に設けられる顎体ラ
イナー部5Aと、残りの部分の設けられた帽体ライナー
部5Bとよりなり、その顎体ライナー部5Aより帽体ラ
イナー部5Bは厚く形成されている。
【0039】前記帽体ライナー部5Bの内側には、内装
体200 が装着されている。この内装体200 は、装着者の
頭頂部に当接するヘッドパット201 と、装着者の頬の部
分に当接する左右一対の頬パット部202 と装着者の首部
の当接するネックパット部203 とを一体としたロウパッ
ト204 とで構成され、これらヘッドパット201 とロウパ
ット204 とは共に前記帽体ライナー部5Bに着脱自在に
取り付けられるものである。
【0040】前記ヘッドパット201 は、柔軟性に優れた
クッション材205 と、このクッション材205 の表面を覆
う通気性に優れた布地からなる表装カバー206 とを備
え、前記開口部3の上縁から帽体ライナー部5Bの天井
部分を覆って設けられるものであり、前記帽体ライナー
部5Bの内面上部を覆う略楕円形の頂部207 と、前記開
口部3の上部の5の内面を覆い装着者の額部分に当接す
る前部208 とを左右方向に幅狭な連結部209 により連結
している。そして、この連結部209 には前記クッション
材205 を設けずに内外の表装カバー206 ,206 を重ね合
わせて幅方向に複数箇所で縫着又は接着している。ま
た、前記前部208 の前縁には、ポリエステルなどからな
るメッシュ210 を介してインナーカバー211 が接着又は
縫着により連結されている。このインナーカバー211 は
可撓性する樹脂等からなり、前記開口部3位置のライナ
ー5の縁に沿う帯状部212 と、この帯状部212 の前端縁
に突設する挿着部213 とからなり、この挿入部213 は前
記開口部3の上縁側のシェル2と帽体ライナー部5Bと
の間に挿入されると共に、該挿入部213 には、前記貫通
孔43Aの後方に挿入する挿入突片214 が突設され、この
挿入突片214 は前記貫通孔43Aに連通するする凹部214
Aを備え、この凹部214 Aが下方に向かって拡大形成さ
れており、さらに、前記帯状部212 の長さ方向端縁に
は、帽体ライナー部5Bと顎体ライナー部5Aの合せ目
に挿入する挿入突片215 が設けられている。また、前記
連結部209 と頂部207 の後部外面には、一方の面ファス
ナー216 ,216 が設けられ、これら一方の面ファスナー
216 ,216 に着脱自在な他方の面ファスナー216 A,21
6 Aが前記帽体ライナー部5Bの内面に設けられてい
る。さらに、前記ヘッドパット1の前部8には、前記貫
通孔43Aに連通する孔217 が穿設されている。
【0041】前記ロアパット204 の頬パット部202 は、
外面側に可撓性を有する樹脂からなる略平板状の基板22
1 を有し、この基板221 には前記顎ベルト8を挿通する
挿通孔222 が形成されている。さらに、前記基板221 の
内面には、前記挿通孔222 の上部に第1の上部クッショ
ン材223 を接着すると共に、この第1の上部クッション
材223 の内面に同形の第2の上部クッション材224 を接
着し、さらに、前記挿通孔222 の下部に第1の下部クッ
ション材223 Aを接着すると共に、この第1の下部クッ
ション材223 Aの内面に第2のクッション下部材224 A
を接着している。そして、上部クッション材223 ,224
と下部クッション材223 A,224 Aとは間に間隔を置い
た別体であり、また、それらクッション材223 ,224 ,
223 A,224 Aはいずれもスポンジ状のものであって、
第2のクッション材224 ,224 Aが第1のクッション材
223 ,223 Aより多孔質のものを用いることにより、頬
パット部202 における内面側の通気性を確保しており、
第2のクッション材224 ,224 Aは第1のクッション材
223 ,223 Aより薄く形成されている。さらに、下側の
前記第1,第2のクッション材223 A,224 Aの下縁に
は、第2のクッション材223 A,224 Aと同一材質の第
3のクッション材225 が略U字状に巻かれて接着されて
いる。
【0042】前記基板221 の前縁部221 Aは前記頬覆い
部4の内側に配置され、該基板221の彎曲縁部221 Bは
前記開口部3の側部に臨んで配置され、この彎曲縁部22
1 Bの後方にほぼ水平方向の上縁部221 Cが形成されて
いる。それら前縁部221 A,彎曲縁部221 B及び上縁部
221 Cには、通気性に優れた布地からなる表装カバー22
6 が縫着され、この表装カバー226 は前記クッション材
223 ,224 ,223 A,224 Bを覆う袋状に形成され、該
表装カバー226 は頬パット部202 の内面側において、前
記挿通孔222 に対応して前後方向の切断開口部227 を形
成し、この切断開口部227 の上下にそれぞれ舌片228 ,
228 を縫着し、これら舌片228 ,228 の先端に係止手段
となる一方の面ファスナー229 ,229 を設け、前記基板
221 の外面には、前記面ファスナー229 ,229 と着脱自
在な係止手段となる一方の他方の面ファスナー229 A,
229 Aが、前記挿通孔222 の上下に位置して設けられて
いる。
【0043】さらに、前記表装カバー226 は、前記上縁
部221 Cの上方に彎曲状に突出する袋状の耳当て部226
Aを備え、この耳当て部226 Aは装着者の耳の上方に当
接し、該耳当て部226 Aの内部には、クッション材230
が設けられている。前記耳当て部226 Aの下方には、外
面側の表装カバー226 の縁を糸により補強した彎曲状の
補強縁部231 を形成し、この補強縁部231 は基端が前記
上縁部221 Cの後端側であって、該補強縁部231 の先端
側に前記表装カバー226 からなる舌部232 を形成し、こ
の舌部232 に一方の面ファスナー233 を設け、この一方
の面ファスナー233 が着脱自在な他方の面ファスナー23
3 Aを前記基板221 の下後部の外面に設けている。さら
に、左右の頬パット部202 ,202 は、前記ネックパッド
部203 により連結され、このネックパット部203 は前記
表装カバー226 を内外に設けた袋状をなし、その内部に
クッション材234 を設けている。
【0044】前記ロアパット204 の周囲には、ヘルメッ
ト本体1の下部開口において、前記シェル2とライナー
5との間に挿入する挿着帯235 が設けられ、この挿着帯
235は、一側先端に幅狭な挿入部236 を設けると共に、
他側先端にスリット状をなす一対の孔237 ,237 Aを互
いに平行に穿設している。なお、挿入部236 の長さL
は、前記孔237 ,237 Aの間隔L1より長く形成するこ
とによって、図40に示すように、前記挿入部236 を前
側の孔237 から後側の孔237 Aに挿通した際、挿入部23
6 の余裕分だけ、前記挿着帯235 の長さ、すなわちロア
パット204 の直径を調整可能としている。また、前記挿
着帯235 は、左右の前記頬パット部202 の下部とそれぞ
れカバーたる左右の人工レザー238 ,238 により連結さ
れると共に、前記ネックパット部203 とポリエステルな
どからなるメッシュ239 により連結されている。また、
前記人工レザー239 には通気孔238 Aが複数穿設されて
いる。
【0045】前記頬パット部202 の基板221 の外面に
は、一方の係止手段たる2つの雌型ホック241 ,242 が
設けられ、この各雌型ホック241 ,242 と係脱する他方
の係止手段たる雄型ホック244 ,245 が前記顎体ライナ
ー部5Aの内面に取り付けてある。なお、顎体ライナー
部5A側に取り付けた雄型ホック244 ,245 のうち、一
方の雌型ホック244 は顎体ライナー部5Aの内側に取り
付けた樹脂からなる内装板243 に直接固定して固定的に
取り付けられているが、他方の雌型ホック245 は、前記
内装板243 に形成する孔246 から突出して顎体ライナー
部5Aと内装板243 との間に介在する可動板247 に取り
付けられている。また、前記内装板243 に形成する孔24
6 は雌型ホック245 より径大に形成され、この孔246 の
範囲内で前記雌型ホック245 が可動するように構成して
いる。そして、頬パット部202 の雌型ホック241 ,242
と顎体ライナー部5Aの内装板243 及び可動板247 に取
り付けた雄型ホック244 ,245 を係合し、かつ、前記挿
着帯235 を前記シェル2とライナー5との間に挿入する
ことにより、前記ロアパット204 をヘルメット本体1に
着脱可能に取付ける。
【0046】図42に示すように、301 はチンカーテン
であり、人工レザーからなる略三日月状の覆い部302 の
前縁に、挿着帯303 を設けてなり、前記覆い部302 の前
側中央には複数の通気孔302 Aを穿設しており、ヘルメ
ット本体1に前記ロアパッド204 を装着した後、該ロア
パット204 の前記挿着帯235 と前記顎体ライナー部5A
との間に前記挿着帯び303 を挿入することにより、前記
チンカーテン301 が取付けられる。
【0047】請求項1の発明は、ヘルメット本体1の左
右側部に、取付軸7を固定した取付ベース141 を設け、
取付軸7にシールド6の端部に設けた取付孔146 を装着
して該シールド6を回転可能に取付けるヘルメットのシ
ールド取付構造において、取付軸7に取付孔146 の周囲
外面に係合する一対の抜止め片145 ,145 を突設する
共に、一方の抜止め片145 を挿通する切り欠き147 を取
付孔146 に設け、取付ベース141 には取付孔146 の一方
軸部161 を設け、一方の抜止め片145 に係合する係合
縁162 Aを有すると共に切り欠き147 の外面を覆う回転
アーム162 を軸部161 に装着したものであり、取付孔
146 の他側を他方の抜止め片145 の下部に差し込んだ
後、一方の抜止め片145 を切り欠き147 に通して、シー
ルド6の取付孔146 を取付軸7に装着する。次に、軸部
161 を中心として回転アーム162 を回転させ、該回転ア
ーム162 により切り欠き147 の外面を塞ぐことにより、
取付軸7からの取付孔146 が外れない取付構造が得られ
る。
【0048】また、請求項2の発明は、シールド6の端
部に略円弧状の下縁152 を備えた開口部151 を設け、下
縁152 に対応して取付ベース141 に弾性係合部たる弾性
筒体148 を設け、シールド6の全閉位置で弾性筒体148
の一側に係合すると共に全開位置で弾性筒体148 の他側
に係合する突部たる押圧突部153 を、下縁152 に設け、
取付ベース141 には、シールド6の全開位置で開口部15
1 の後縁に当接するストッパ150 を設けたものであり、
シールド6の全閉方向に回転すると、押圧突部153 が弾
性筒体148 の一側に係合し、弾性筒体の弾性により全閉
状態でシールド6が保持される。全閉状態からシールド
6を全開方向に回転すると、突部が弾性筒体148 の他側
に係合すると共に、開口部151 の後縁にストッパ150 が
当接して全閉位置となり、全閉及び全開位置でシールド
6を弾発的に保持できる。
【0049】さらに、請求項3の発明は、弾性係合部た
る弾性筒体148 は、下縁152 の外面側に係合する抜止め
部たる爪縁部148 Aを有するものであり、爪縁部148 A
が下縁152 の外面側に係合して抜止めがなされる。
【0050】さらにまた、請求項4の発明は、取付ベー
ス141 に一対の調整孔143 ,143 Aを穿設し、調整孔14
3 ,143 Aに該調整孔143 ,143 Aより径小な取付部材
たるビス144 を挿通し、このビス144 により取付ベース
141 をヘルメット本体1に固定し、一方の調整孔143 を
取付軸7内に設け、シールド6の全閉状態で他方の調整
孔143 A位置に開口する操作穴167 を該シールド6の端
部に穿設したものであり、一方の調整孔143 は取付軸7
内に設けたから、ビス144 の操作が可能であり、また、
シールド6の全閉状態で、他方の調整孔143 Aは、シー
ルド6の端部の操作穴167 を通してビス144 の操作が可
能であり、それらビス144 ,144 を緩めて調整孔143 ,
143 Aの範囲で取付ベース141 の位置を調整し、シール
ド6をヘルメットの開口部3に沿うように位置決めする
ことができる。
【0051】しかも、請求項5の発明は、取付軸
周囲に、シールドカバー181 を前側から装着する装着受
部たる取付フック171 ,172 を設け、シールドカバー18
1 の内面には、全閉状態のシールド6の端縁たる挿入部
187 が係入して該シールドカバー181 の前方移動を規制
する受部たる受溝186 を設けたものであり、前側から装
着したシールドカバー181 は、シールド6の全閉時に
は、受溝186 に挿入部187 が係入して前方向の移動が規
制されるため、シールド全閉時にシールドカバー181 が
外れることがない。
【0052】また、実施例上の効果として、取付部材は
ビス144 であるから、その操作が容易である。両方に抜
止め片145 は対向して設けられ、一方の抜止め145 に挿
通する切り欠き147 はシールド6の開いた状態の向きに
設けられているから、切り欠き147 を容易に抜け止め片
145 に位置合わせして挿通できる。また、回転アーム16
2 は軸部162 から着脱可能であるから、外した状態でシ
ールドの取付けを行うことができ、邪魔にならない。
【0053】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能であり、例えば、取付ベースに設ける調整孔の
位置は適宜選定可能である。また、弾性係合部も筒体に
限らず、弾性を有して係合するものであれば各種のタイ
プのものを用いることができる。さらに、実施例では、
溝状の受部を示したが、シールドの端部が当接すること
により、シールドカバーの前方移動を規制するものでも
よい。また、装着受部の形状及びこの装着受部に係止す
るシールドカバーの部材の構造は、両者が凹凸係止やあ
り溝係止などによるものなど各種のものを用いることが
できる。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明は、ヘルメット本体の左
右側部に、取付軸を固定した取付ベースを設け、前記取
付軸にシールドの端部に設けた取付孔を装着して該シー
ルドを回転可能に取付けるヘルメットのシールド取付構
造において、前記取付軸に前記取付孔の周囲外面に係合
する一対の抜止め片を突設すると共に、一方の前記抜止
め片を挿通する切り欠きを前記取付孔に設け、前記取付
ベースには前記取付軸の一方に軸部を設け、前記一方の
抜止め片に係合する係合縁を有すると共に前記切り欠き
の外面を覆う回転アームを前記軸部に装着したもので
あり、シールドの取り外し作業が容易で、確実に取付け
ることができるヘルメットのシールド取付構造を提供す
ることができる。
【0055】また、請求項2の発明は、前記シールドの
端部に略円弧状の下縁を備えた開口部を設け、前記下縁
に対応して前記取付ベースに弾性係合部を設け、前記シ
ールドの全閉位置で前記弾性係合部の一側に係合すると
共に全開位置で前記弾性係合部の他側に係合する突部
を、前記下縁に設け、前記取付ベースには、前記シール
ドの全開位置で前記開口部の後縁に当接するストッパを
設けたものであり、シールドの取り外し作業が容易で、
確実に取付けることができるヘルメットのシールド取付
構造を提供することができる。
【0056】さらに、請求項3の発明は、前記弾性係合
部は、前記下縁の外面側に係合する抜止め部を有するも
のであり、シールドの取り外し作業が容易で、確実に取
付けることができるヘルメットのシールド取付構造を提
供することができる。
【0057】さらにまた、請求項4の発明は、前記取付
ベースに一対の調整孔を穿設し、前記調整孔に該調整孔
より径小な取付部材を挿通し、この取付部材により前記
取付ベースを前記ヘルメット本体に固定し、一方の前記
調整孔を前記取付軸内に設け、前記シールドの全閉状態
で他方の前記調整孔位置に開口する操作穴を該シールド
の端部に穿設したものであり、シールドの取付位置の調
整を容易に行うことができ、シールドの取り外し作業が
容易で、確実に取付けることができるヘルメットのシー
ルド取付構造を提供することができる。
【0058】しかも、請求項5の発明は、前記取付軸の
周囲に、シールドカバーを前側から装着する装着受部を
設け、前記シールドカバーの内面には、全閉状態の前記
シールドの端縁が係入して該シールドカバーの前方移動
を規制する受部を設けたものであり、シールドの取付部
を覆うシールドカバーを使用時には確実に固定すること
ができ、シールドの取り外し作業が容易で、確実に取付
けることができるヘルメットのシールド取付構造を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すヘルメット本体の正面
図である。
【図2】本発明の一実施例を示すヘルメット本体の側面
図である。
【図3】本発明の一実施例を示すヘルメット本体の背面
図である。
【図4】本発明の一実施例を示すヘルメット本体の斜視
図である。
【図5】本発明の一実施例を示すヘルメット本体の斜視
図であり、ヘルメット本体に流れ込む空気の流れを図示
している。
【図6】 本発明の一実施例を示す揺動板を備えた開閉
部材の取付ベースとスライド部材の平面図である。
【図7】本発明の一実施例を示す開閉機構の断面図であ
る。
【図8】本発明の一実施例を示す開閉機構の要部の断面
図である。
【図9】本発明の一実施例を示す揺動板が開いた状態の
開閉機構の斜視図である。
【図10】本発明の一実施例を示す開口部の上部左右に
設ける開閉部材の取付ベースとスライド部材の平面図で
ある。
【図11】本発明の一実施例を示す開閉機構の斜視図で
あり、上下の連通孔が開いた状態を示す。
【図12】本発明の一実施例を示す開口部の下部右側に
設ける開閉部材の正面図である。
【図13】本発明の一実施例を示す開閉機構の断面図で
ある。
【図14】本発明の一実施例を示す開閉機構の斜視図で
あり、上下の連通孔が開いた状態を示す。
【図15】本発明の一実施例を示すシールド保持機構を
備えた開閉機構に係わる正面図であり、図15(A)は
シェルに形成した凹部と貫通孔を示し、図15(B)は
その凹部に取り付ける開閉部材を示す。
【図16】本発明の一実施例を示すシールド保持機構を
備えた開閉部材の縦断面図である。
【図17】本発明の一実施例を示すシールドノブの縦断
面図である。
【図18】本発明の一実施例を示すシールド保持機構と
シールドノブとの操作例を示す断面図であり、図18
(A)は係止ノブをストッパ部材から外す操作、図18
(B)はシールドを開く操作を示している。
【図19】本発明の一実施例を示すシールド全閉状態に
おけるシールド保持機構を備えた開閉部材の斜視図であ
る。
【図20】本発明の一実施例を示すシールドと開口部の
下縁との間に微小間隙を形成した状態のシールド保持機
構を備えた開閉部材の斜視図である。
【図21】本発明の一実施例を示すヘルメット本体の平
面図であり、中央の傾動板及び右側の傾動板は取り外し
ている。
【図22】本発明の一実施例を示す上側整流板回りの断
面図である。
【図23】本発明の一実施例を示す傾動板の要部の断面
図である。
【図24】本発明の一実施例を示す上側整流板を用いた
空気の流れを説明する斜視図である。
【図25】本発明の一実施例を示す下側整流板の断面図
である。
【図26】本発明の一実施例を示すシールドと取付ベー
スの側面図であり、弾性筒体を断面にしている。
【図27】本発明の一実施例を示す取付ベースを外した
状態の斜視図である。
【図28】本発明の一実施例を示すシールドを取付軸に
取付ける状態を説明する斜視図である。
【図29】本発明の一実施例を示すシールドの取付けを
説明する斜視図である。
【図30】本発明の一実施例を示すシールドカバーの背
面図である。
【図31】本発明の一実施例を示すシールドカバーの取
付けを説明する一部切欠斜視図である。
【図32】本発明の一実施例を示すシールドカバーの取
外しを説明する斜視図である。
【図33】本発明の一実施例を示すヘッドパットの断面
図である。
【図34】本発明の一実施例を示すヘッドパットを取外
した状態の斜視図である。
【図35】本発明の一実施例を示すロアパッドの一部切
欠側面図である。
【図36】本発明の一実施例を示すロアパッドの縦断面
図である。
【図37】本発明の一実施例を示すヘルメット本体に取
付けた状態のロアパッドの縦断面図である。
【図38】本発明の一実施例を示すロアパットを取外し
た状態の斜視図である。
【図39】本発明の一実施例を示すロアパットの斜視図
である。
【図40】本発明の一実施例を示す挿着帯の要部の正面
図である。
【図41】本発明の一実施例を示す係止手段によりライ
ナー内面に取付けたロアパッドの断面図である。
【図42】本発明の一実施例を示すチンガードの取付け
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ヘルメット本体 7 取付軸 141 取付ベース 143 ,143 A 調整孔 144 ビス 145 抜止め片 146 取付孔 147 切り欠き 148 弾性筒体(弾性係合部) 148 A 爪縁部(抜止め部) 150 ストッパ 151 開口部 152 下縁 153 押圧突部(突部) 161 軸部162 回転アーム 162 A 係合縁 167 操作穴 171 ,172 取付フック(装着受部) 181 シールドカバー 187 挿入部(端縁)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘルメット本体の左右側部に、取付軸を
    固定した取付ベースを設け、前記取付軸にシールドの端
    部に設けた取付孔を装着して該シールドを回転可能に取
    付けるヘルメットのシールド取付構造において、前記取
    付軸に前記取付孔の周囲外面に係合する一対の抜止め片
    突設すると共に、一方の前記抜止め片を挿通する切り
    欠きを前記取付孔に設け、前記取付ベースには前記取付
    軸の一方に軸部を設け、前記一方の抜止め片に係合する
    係合縁を有すると共に前記切り欠きの外面を覆う回転ア
    ームを前記軸部に装着したことを特徴とするヘルメッ
    トのシールド取付構造。
  2. 【請求項2】 前記シールドの端部に略円弧状の下縁を
    備えた開口部を設け、前記下縁に対応して前記取付ベー
    スに弾性係合部を設け、前記シールドの全閉位置で前記
    弾性係合部の一側に係合すると共に全開位置で前記弾性
    係合部の他側に係合する突部を、前記下縁に設け、前記
    取付ベースには、前記シールドの全開位置で前記開口部
    の後縁に当接するストッパを設けたことを特徴とする請
    求項1記載のヘルメットのシールド取付構造。
  3. 【請求項3】 前記弾性係合部は、前記下縁の外面側に
    係合する抜止め部を有することを特徴とする請求項2記
    載のヘルメットのシールド取付構造。
  4. 【請求項4】 前記取付ベースに一対の調整孔を穿設
    し、前記調整孔に該調整孔より径小な取付部材を挿通
    し、この取付部材により前記取付ベースを前記ヘルメッ
    ト本体に固定し、一方の前記調整孔を前記取付軸内に設
    け、前記シールドの全閉状態で他方の前記調整孔位置に
    開口する操作穴を該シールドの端部に穿設したことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘルメッ
    トのシールド取付構造。
  5. 【請求項5】 前記取付軸の周囲に、シールドカバーを
    前側から装着する装着受部を設け、前記シールドカバー
    の内面には、全閉状態の前記シールドの端縁が係入して
    該シールドカバーの前方移動を規制する受部を設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のヘ
    ルメットのシールド取付構造。
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