JP3008397B2 - ヘルメットの内装体 - Google Patents

ヘルメットの内装体

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JP3008397B2 JP9184185A JP18418597A JP3008397B2 JP 3008397 B2 JP3008397 B2 JP 3008397B2 JP 9184185 A JP9184185 A JP 9184185A JP 18418597 A JP18418597 A JP 18418597A JP 3008397 B2 JP3008397 B2 JP 3008397B2
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雅人 米内
明 本田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フルフェース型の
ヘルメットの衝撃吸収ライナーに着脱自在に装着される
ヘルメットの内装体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フルフェース型のヘルメットは、
例えば特公平5−19293号公報などで提案されてい
るように、シェルの内面に発泡スチロールなどからなる
衝撃吸収ライナーを嵌装し、この衝撃吸収ライナーの内
側にスポンジなどからなるクッション材を通気性と伸縮
性に優れた表装カバーで被覆した内装体を装着して構成
されている。また、特公平4−61082号公報には、
衝撃吸収ライナーの内側に取り付けた内装体のうち、装
着者の頬の部分に当接する左右の頬パッドを分割して衝
撃吸収ライナーに着脱自在に取り付けたフルフェース型
のヘルメットが提案されている。このように頬パッドが
着脱自在なフルフェース型のヘルメットは、フィティン
グ調整等の際に頬パッドを簡単に取り外すことができ
る。しかし、頬パッドを分割することから、内装体の構
成部品が増え、これらの取り付けに手間がかかる面があ
る。しかも、分割した頬パッドをヘルメットの着脱時に
外れるないよう強固に取り付ける必要もあることから、
頬パッドの取付構造も複雑化し、内装体の取り付けに手
間がかかる。
【0003】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、内装体の構成部品を削減して内装体の組
付作業を簡略化するとともに、頬パッドのフィティング
調整も簡単に行うことができるヘルメットの内装体を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前面
に開口部と顎覆い部とを有するシェルと、このシェルの
内側に嵌装した衝撃吸収ライナーと、クッション材と該
クッション材を覆う通気性に優れた表装カバーとを有し
て前記衝撃吸収ライナーの内側に着脱自在に装着される
内装体と、前記衝撃吸収ライナー及び内装体に貫通して
前記シェルの内側両側に固定される顎ベルトとを具備し
たフルフェース型ヘルメットの内装体において、前記内
装体は、装着者の頭頂部に当接するヘッドパッドと、耳
当て部を有して装着者の頬に当接する左右一対の頬パッ
ド部とこれら頬パッド部を連結して装着者の首部と当接
するネックパッドとからなるロアパッドとで構成し、前
記表装カバーに前記頬パッド部のクッション材を固定す
る基板を取り付け、この基板と前記衝撃吸収ライナーの
内面に前記頬パッド部を位置決め保持する係脱自在な係
止手段をそれぞれ取り付け、かつ前記ロアパッドの下端
縁部に、前記シェルと衝撃吸収ライナーとの隙間に着脱
自在に挿入して前記ロアパッドを固定する可撓性を有す
る挿着帯を設けるとともに、前記基板の上縁部に前記頬
パッド部の表装カバーを固着し、前記基板の下端側を表
装カバーに対して遊離する自由端とし、かつ、前記基板
に前記顎ベルトを通す挿通孔を形成するとともに、前記
表装カバーには、前記挿通孔に対応する切断開口部を形
成し、この切断開口部から前記基板の裏面側に延在する
舌片を連設し、この舌片と前記基板とを係脱自在な係止
手段で係止してなるものである。
【0005】上記の構成により、ロアパッドを左右一対
の頬パッド部と耳当て部及びネックパッド部の5つ構成
部品を一体化して構成しているので、衝撃吸収ライナー
の内側に装着する組付部品点数を削減できる。また、頬
パッド部と耳当て部及びネックパッド部の各構成部品が
装着者の該当する位置に正確に位置決めした状態で一体
化でき、顎から耳後方下方の広い範囲に渡って良好なホ
ールド感が得られる。しかも、頬パッド部と耳当て部と
を一体化することにより、装着者と当接する面が連続す
る平坦面となり、耳当て部が装着者の耳に沿って密着
し、ノイズの低減を図ることができる。また、ロアパッ
ドの取り付けは、ロアパッドの下端縁に形成する挿着帯
をシェルとライナーとの間に隙間に挿入し、かつ、頬パ
ッド部の基板と衝撃吸収ライナーの内面に取り付けた係
止手段を係止することによって簡単に固定でき、ロアパ
ッドの着脱も容易である。また、基板の裏面側に回り込
ませた舌片の係止手段を外して頬パッド部の基板を反転
させることによって、基板に取り付けたクッション材を
外面側に露出させることができ、クッション材の増減作
業を簡単に行うことができるため頬パッド部のフィッテ
ィング調整が容易である。
【0006】請求項2の発明は、前記請求項1記載のヘ
ルメットの内装体において、前記挿着帯の一端に複数の
スリット状の差込孔を並設し、前記挿着帯の他端には、
差込孔に挿入される挿入部を設け、この挿入部を前記差
込孔に挿入係止して前記挿着帯を前記シェルの下部開口
に沿わせて環状に連結し、かつ、前記挿入部は、隣接す
る前記差込孔の間隔より長く形成し、この差込孔に挿入
される挿入部の長さを調整して挿着帯の直径を可変可能
としたものである。
【0007】上記の構成により、ロアパッドの取り付け
に際し、ヘルメット本体の下部開口に合わせてロアパッ
ドの直径を調整することが可能となる。
【0008】請求項3の発明は、前記請求項2記載のヘ
ルメットの内装体において、前記衝撃吸収ライナーと前
記頬パッド部の係止手段を雄型ホックと雌型ホックで構
成し、この少なくとの一つのホックを可動自在に取り付
けたものである。
【0009】上記の構成により、ロアパッドの取り付け
に際し、衝撃吸収ライナー側に取り付けたホックと基板
側に取り付けたホックとの取付誤差を吸収することがで
きる。
【0010】請求項4の発明は、前記請求項3記載のヘ
ルメットの内装体において、前記前記顎覆い部の内側に
位置する前記衝撃吸収ライナーに凹溝を形成し、この凹
溝により前記シェルの下端縁から前記開口部に至る通気
路を形成するとともに、前記ロアパッドと前記挿着帯と
の間に前記衝撃吸収ライナーの下端縁部を覆うカバーを
設け、このカバーに前記通気路と連通する多数の通気孔
を設けたものである。
【0011】上記の構成により、通気路とカバーの通気
孔を介してヘルメット内外の通気がなされ、シールドの
曇りを低減することができる。
【0012】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1ないし図43は本発明の一実施
例を示し、本発明のヘルメット本体1は、外殻をなす合
成樹脂製のシェル2の前面に開口部3を設け、この開口
部3の下部に顎覆い部4を設けたフルフェース型であっ
て、前記シェル2の内面にビーズ発泡ポリ塩化ビニリデ
ン製の衝撃吸収ライナー5を設けている。前記シェル2
は、ポリプロピレンやABS樹脂などの弾性変形可能な
合成樹脂によって一体成型されている。前記開口部3
は、開閉自在なシールド6により覆われ、このシールド
6は、前記シェル2の左右両側面に設けた取付軸部7に
より回転自在に取付けられている。また、前記シェル2
の内面左右両側部には、顎ベルト8が一対のリベット
9,9により固定されている。また、前記開口部3の縁
には、弾性縁部材3Aが装着されている。
【0013】前記シェル2の頭頂部の前側左右には、ベ
ンチレーション用の左,右開閉機構11R,11Lが設けら
れている。図6ないし図9に示すように、それら開閉機
構11R,11Lは、前記シェル2に凹部12を形成すると共
に、この凹部12の中央前側でシェル2の中央側に貫通孔
13を形成し、前記凹部12に開閉部材14を設けてなる。こ
の開閉部材14は、前記凹部12に設けられる取付ベース15
と、この取付ベース15にスライド可能に設けたスライド
部材16とからなり、図7に示すように、前記取付ベース
15は前記シェル2の外面と面一になるように取付けられ
る。前記取付ベース15は、前記凹部12に対応して菱形形
状の外枠部17と、この外枠部17内に形成され前側が開口
する下板部18とを有し、それら外枠部17の内縁と前記下
板部18の外縁との間には、一側及び他側案内溝19,20が
形成されており、その一側案内溝19はシェル2の左右方
向中央側に位置する。前記他側案内溝20には、前記開閉
部材14の開成位置と閉成位置に対応して2箇所の係合受
部20A,20Aが設けられている。さらに、前記下板部18
の前縁には、下向き斜めに形成された幅方向の傾斜案内
面21が設けられ、この傾斜案内面21の下部には、前記貫
通孔13の上部に配置するリング部22が一段低い位置に設
けられている。また、前記傾斜案内面21の左右には、そ
れぞれ前後方向の閉成案内溝23,23が形成され、これら
閉成案内溝23,23は、前側が低く後方に向かって高くな
るように形成されている。前記スライド部材16は後側の
摺動板24と前側の傾動板25とを備え、これら摺動板24と
傾動板25は、両者間の角度を変更可能なひんじ部たる枢
着部26により回動可能に連結されている。前記一側案内
溝19には、前記摺動板24が一側突出縁24Aが係入し、ま
た、前記摺動板25の他側縁には、前記他側案内溝20に係
入する弾性縁部27が設けられ、この弾性縁部27は前後を
該摺動板24と連結し、該摺動板24との間に長さ方向の溝
28を形成してなり、その弾性縁部27には前記係合受部20
Aに係合する係合突起27Aが設けられている。また、前
記傾動板25の下面には、前記傾斜案内面23に係合する幅
方向の突条係合部29が設けられ、この突条係合部29の両
端には溝係合部29A,29Aが突出し、これら溝係合部29
A,29Aが前記閉成案内溝23,23に係合する。さらに、
前記傾動板25の一側縁には、空気を前記貫通孔13に案内
する案内リブ30が下方に突設されている。また、前記摺
動板24の外面には、操作性を向上するため、複数の凸部
31が設けられている。また、前記貫通孔13に対応して前
記ライナー5には孔513が穿設されている。そして、前
記スライド部材15は前記取付ベース15の外枠部17内に収
納され、閉成状態では、前記取付ベース15とほぼ面一に
なる。また、前記開閉部材14の外面は、前記シェル2の
外面形状にほぼ倣った形状をなしている。
【0014】そして、閉成状態では、前記係合突起27A
が前側の係合受部20Aに係合しており、この状態から前
記摺動板24を後方に移動すると、突条係合部29が傾斜案
内面21に乗り上げ、さらに下板部18上に乗り、図7及び
図9に示すように、傾動板25の前側が僅かに開き、傾動
板25の内面を通る空気が案内リブ30によりリング部22内
に案内され、貫通孔13からヘルメット本体1内に空気が
流れ込む。一方、摺動板24を前側に移動すると、溝係合
部29Aが閉成案内溝23に案内されることにより、傾動板
25が閉まり、外枠部17内に収納される。
【0015】前記シェル2には、前記開口部3の上部左
右にベンチレーション用の開閉機構41L,41Rが前記弾
性縁部材3Aに近接して設けられている。図10及び図
11に示すように、それら開閉機構41L,41Rは、前記
開口部3の上部左右に凹部42,42を形成すると共に、各
凹部42,42の上下に、シェル2の内外を連通する上下の
貫通孔43,43Aを形成し、前記凹部42に開閉部材44を設
けてなり、左右の開閉機構41L,41Rの開閉部材44,44
はそれぞれ上方が斜め外側向きに設けられ、その下部を
前記開口部3の弾性縁部材3Aに近接して設けられてい
る。前記開閉部材44は、前記凹部42に設けられる取付ベ
ース45と、この取付ベース45にスライド可能に設けたス
ライド部材46とからなり、前記取付ベース45には、前記
上下の貫通孔43,43Aに対応して上下に連通孔47,47A
が設けられ、これら上下の連通孔47,47Aを前記スライ
ド部材46が開閉し、前記スライド部材46には前記上の連
通孔47と連通可能な孔48が穿設されている。前記取付ベ
ース45の左右には、案内溝49,49が形成され、各案内溝
49には貫通孔43,43Aの開成と閉成位置に対応して上下
の係合受部49A,49Aが設けられ、また、前記スライド
部材46の左右には、前記案内溝49,49に係入する前記弾
性縁部27,27が設けられており、この弾性縁部27には、
前記係合受部49Aと係合する係合突起27Aが設けられて
いる。また、前記スライド部材46には、前記孔48の回り
に複数の凸部31が設けられている。さらに、前記上の貫
通孔43に対応して前記ライナー5には通気孔543が穿設
され、また、前記下の貫通孔43Aに対応して前記ライナ
ー5の外面には通気凹所543Aが形成され、この通気凹
所543Aは、前記開口部3の周縁側に向かって拡大形成
されている。
【0016】そして、スライド部材46が下部位置では、
該スライド部材46により、上下の連通孔47,47Aが閉成
され、スライド部材46を上方にスライドさせると、図1
1に示すように、スライド部材46の孔48と上の連通孔47
が連通すると共に、下の連通孔47Aが開成する。その上
の連通孔47から入った空気は、シェル2の貫通孔43,ラ
イナー5の孔543を通ってヘルメット本体1内に流れ込
み、一方、下の連通孔47Aから入った空気は、シェル2
の貫通孔43Aの後方の通気凹所543Aにより、シールド
6の内面に沿って流れる。このように下の連通孔47Aか
ら入った空気は、シールド6の内面に沿って下向きに流
れるため、シールド6の内面の曇りを軽減できる。
【0017】前記シェル2には、前記開口部3の下部右
側にベンチレーションの開閉機構51が前記弾性縁部材3
Aに近接して設けられている。図12ないし図14に示
すように、その開閉機構51は、前記シェル2に凹部52を
形成すると共に、この凹部52の上部に、シェル2の内外
を連通する角型の貫通孔53を形成し、前記凹部52に開閉
部材54を設けてなる。この開閉部材54は、下部が斜め外
向きに設けられ、その上部が前記開口部3の弾性縁部材
3Aに近接して設けられている。前記開閉部材54は、前
記凹部52に設けられる取付ベース55と、この取付ベース
55にスライド可能に設けたスライド部材56とからなり、
前記取付ベース55には、前記貫通孔53に挿入する筒状の
上下2段の連通孔57,57Aが設けられ、これら上下の連
通孔57,57Aを前記スライド部材56が開閉する。前記取
付ベース55の左右には、案内溝58,58が設けられ、この
案内溝58には、両連通孔57,57Aの閉成位置と、上の連
通孔57のみの開成位置と、両連通孔57,57Aの開成位置
とに対応して、係合受部58Aを設けると共に、前記スラ
イド部材56の左右には、前記案内溝58,58に係入する前
記弾性縁部27,27が設けられており、この弾性縁部27に
は、前記係合受部58Aの係合する係合突起27Aが設けら
れている。前記上の連通孔57の後部は上向きをなし、該
連通孔57から入った空気がシェル2とライナー5との隙
間から上方に流れるようになっており、該ライナー5の
外面には、開口部3の周縁側に向かって拡大する通気凹
所557が形成されている。また、前記下の連通孔57Aか
ら入った空気は、前記ライナー5に設けた孔557Aから
内部に流れ込むようになっている。また、前記スライド
部材56には、複数の凸部31が設けられている。
【0018】そして、スライド部材56が上部位置では、
該スライド部材56により、上下の連通孔57,57Aが閉成
され、この位置では、上部の係合受部58Aに係合突起27
Aが係合している。通気に際して、スライド部材56を下
方にスライドさせ、中央の係合受部58Aに係合突起27A
が係合する位置では、上の連通孔57のみが開成し、この
連通孔57から入った空気は、上方に向かって流れ、シー
ルド6の内面に沿って流れる。さらに、スライド部材56
を下方にスライドさせ、下部の係合受部58Aに突起27A
が係合する位置では、下の連通孔57Aも開成し、この連
通孔57Aから入った空気は、ライナー5の孔557Aを通
ってヘルメット本体1内に流れ込む。このようにスライ
ド部材56の操作により、上の連通孔57のみから空気を取
り入れたり、上下の連通孔57,57Aから空気を取り入れ
たりすることができる。
【0019】前記シェル2には、前記開口部3の下部左
側にベンチレーションの開閉機構61が前記弾性縁部材3
Aに近接して設けられている。図15及び図20に示す
ように、その開閉機構61は、前記シェル2に凹部62を形
成すると共に、この凹部62の上部に、シェル2の内外を
連通する角型の貫通孔63を形成し、前記凹部62にシール
ド保持機構を備えた開閉部材64を設けてなる。この開閉
部材64は、下部が斜め外向きに設けられ、その上部を前
記開口部3の周縁に近接して設けられている。前記開閉
部材64は、前記凹部62に設けられた取付ベース65と、こ
の取付ベース65にスライド可能に設けたスライド部材66
とを備え、前記取付ベース65の上部には、前記貫通孔63
に挿入され筒状の連通孔67が設けられ、この連通孔67は
正面略三角形状をなしている。その取付ベース65には左
右の案内溝68,69が設けられ、これら左右の案内溝68,
69間に前記スライド部材66が係入され、このスライド部
材66の左側に前記左の案内溝69に係入する突出縁66Aを
設けている。また、右側の前記案内溝68には、前記連通
孔67の閉成位置、半開位置、開成位置に対応して、3つ
の係合受部68Aを設け、そのスライド部材66の右側に
は、前記係合突起27Aを備えた弾性縁部27を設け、この
弾性縁部27を前記案内溝68に係入している。また、前記
連通孔67の後部において、ライナー5の外面には、開口
部3の周縁側に向かって拡大する通気凹所567が形成さ
れている。また、前記スライド部材66には、凸部31が設
けられている。
【0020】そして、スライド部材66が上部位置では、
該スライド部材66により、連通孔67が閉成され、この位
置では、上部の係合受部68Aに係合突起27Aが係合して
いる。通気に際して、スライド部材66を下方にスライド
させ、中央の係合受部68Aに係合突起27Aが係合する位
置では、連通孔67が部分的に開き、さらに、スライド部
材66を下方にスライドさせ、下部の係合受部68Aに突起
27Aが係合する位置では、連通孔67が全開となる。この
ようにして開いた連通孔67から入った空気は、上方に向
かって流れ、シールド6の内面に沿って流れる。
【0021】前記連通孔67の右側には、シールド保持機
構71が設けられている。このシールド保持機構71は、図
1に示すように、ヘルメット本体1の顎覆い部4の中央寄
り右側に位置して設けられる。尚、顎覆い部4のほぼ中
央とは、図1における開閉機構51,61の間及びこの近傍
位置である。前記シールド保持機構71は、前記シールド
6の下部側に係脱するストッパ部材72を備え、このスト
ッパ部材72は、図15及び図16に示すように、先端に
前向きのフック部73を有し、その長さ方向中央には、角
型の段付き孔74を穿設し、この段付き孔74に別体の操作
ノブたる微調整用ノブ75が挿入配置され、この微調整用
ノブ75の基端には、上下方向に長い押圧部75Aが一体に
設けられている。前記段付き孔74は、上段部74Aと下段
部74Bとを備え、これら上,下段部74A,74Bは前記押
圧部75Aの厚さより深く形成されると共に、前記微調整
ノブ75の上下方向厚さより前記段付き孔74の上下方向内
寸法を大きく形成することにより、前記微調整用ノブ75
の先端側が上下方向に揺動可能となっている。さらに、
前記押圧部75Aの上部には、後述する弾性突片78に対向
する面に断面湾曲状の凸部75Bを突設している。さら
に、前記ストッパ部材72の後面には、上下2箇所に係止
溝76,76Aが形成され、これら係止溝76,76Aは前記段
付き孔74より下方に設けられ、上の係止溝76の下角部76
Kは斜めに面取りが施されている。また、下の係止溝76
Aには断面三角形状の抜止め部72Aが設けられている。
また、前記取付ベース65の上部には、前記ストッパー部
材72を縦方向に挿入する案内溝たる挿入溝77が形成さ
れ、この挿入溝77は下側に向かって内向きに形成されて
おり、この挿入溝77の右縁77Rに前記ストッパ部材72の
右縁が係合し、該挿入溝77の左縁77Lに前記ストッパ部
材72の左縁が係合し、それら右縁77R及び左縁77Lは、
その上部が前側に傾くように斜設されており、前記挿入
溝77に沿って前記スライド部材72が上下方向に移動可能
に形成されている。前記挿入溝77の後部には、上端を取
付ベース65に一体に設けると共に、下端を自由端とした
弾性突片78が設けられ、この弾性突片78の下部には前側
に向いた係止突起79が突出され、この係止部79が前記係
止溝76,76Aに係止する。また、その係止突起79は、先
端上部に角部79Aを形成し、先端下部に係止角部79Bを
形成している。また、前記取付ベース65に前記ストッパ
部材72を装着した状態で、前記微調整用ノブ75の先端は
やや下向きとなる。そして、前記弾性突片78,係止突起
79及び上下の係止溝76,76Aにより前記ストッパ部材72
の上下位置を固定する位置固定手段80を構成している。
【0022】そして、図16に示す下部位置で、前記微
調整用ノブ75を斜め上向きに押すと、微調整用ノブ75の
先端が上方に回動し、押圧部75Aの下部が下段部74Bの
内面に当接し、一方、押圧部75Aの上部に位置する凸部
75Bが弾性突片78に当接し、押圧部75Aの下部は下段部
74Bに当接して規制されているから、微調整用ノブ75を
上向きに押すことによる梃の原理により、前記凸部75B
が弾性突片78を押し、該弾性突片78が弾性変形により後
側に撓む。これにより、下端の係止突起79が上の係止溝
76から外れ、微調整用ノブ75の操作により、ストッパ部
材72が上方に移動可能となり、ストッパ部材72を上方に
移動すると、係止突起79が下の係止溝76Aに係止する。
この場合、上の係止溝76の下角部76Kには面取りが施さ
れているから、係止突起79が係止溝76の底角部から外れ
れば、ストッパ部材72が移動可能となる。その下の係止
溝76Aに係止した位置で、微調整用ノブ75を押し上げて
も、押圧部75Aは取付ベース65の上部部分65Jを押すか
ら、弾性突片78は弾性変形することがなく、係止突起79
が上の係止溝76から外れることはないと共に、また、弾
性突片78の下端に抜止め部72Aが係止するから、ストッ
パ部材72の上方移動が規制される。一方、ストッパ部材
72を下方に移動するように微調整用ノブ75を操作する
か、フック部73を下方に押してやると、弾性突片78が後
に僅かに撓み、ストッパ部材72が下方に移動可能とな
る。尚、前記角部79Aを彎曲状にしてもよい。また、微
調整用ノブ75を下向きに押してやれば、上述した梃の原
理により、今度は押圧部75Aの下部が弾性突片78を後側
に押すことになる。尚、ストッパ部材72の下部位置で
は、該ストッパ部材72の下面当接部72Bが、前記取付ベ
ース65に当接し、これ以上の下方移動を規制している。
また、前記抜止め部72Aにより、ストッパ部材72の下端
は尖鋭となるから、後面側にライナー5の表装材などが
ある場合でも、スムーズに下方移動ができる。
【0023】前記シールド6には、前記ストッパ部材72
に対応して、シールドノブ81が取り付けられている。図
17に示すように、前記シールドノブ81は、前記シール
ド6の下縁6Fに、取付部材82を配置し、この取付部材
82は枠状前部83と断面略L型の後部84を有し、前記シー
ルド6の下縁を内外面から挟むように取付けられる。ま
た、前記枠状前部83の下部左右には規制突部85,85が設
けられている。前記シールドノブ81は、前記取付部材82
に揺動可能に設けられる係止ノブ86を備え、この係止ノ
ブ86は、前記取付部材82の前記枠状前部83に外嵌する前
枠部87と、この前枠部87の後方に設けられ前記規制突部
85,85を挿入する前後方向の揺動案内部88と、この操作
部86Aの下方に設けられ前記ストッパ部材72のフック73
が係脱する係止受部たる横杆部89とを備え、前記前枠部
87の上部には、断面略角型の横軸87Aが一体に形成さ
れ、この横軸87Aは前側下角が湾曲形成されている。ま
た、前記取付部材82はキャップ91により固定され、この
キャップ91はビス92により固定され、該キャップ91は前
記取付部材82に内嵌すると共に、この取付部材82を前記
シールド6の前面との間に挟み付ける左右の押えリブ91
Aを前記キャップ91は有している。前記キャップ91の上
部には、前記横軸87Aを前記シールド6の前面との間に
挟んで固定する上部位置決め部93が設けられると共に、
下部には、前枠部87の彎曲下面部87Bに係合する係合下
縁部94が設けられている。そして、前記取付部材82の枠
状前部83の上部分83A上に、前記横軸87Aを載置し、該
取付部材82に前記キャップ91を内嵌し、このキャップ91
をビス92によりシールド6に固定することにより、取付
部材82がシールド6に固定される。また、操作ノブ86は
ポリカーボネイトのような弾性と強度を有する樹脂から
形成されており、前記シールド6の前面と上部位置決め
部93との間に挟着された前記横軸87Aは、操作ノブ86の
下部を前側に引くと、トーションバーとして作用し、前
記横杆部89が前後方向揺動可能となり、また、前方に揺
動した後、手を放せば、横軸87Aのスプリング作用によ
り、操作ノブ86は後方に復帰する。このように操作ノブ
86は前記横軸87Aを中心に揺動可能であり、この揺動
は、前記規制突起85が係合する揺動案内部88の範囲で行
われる。
【0024】また、前記シールド保持機構71において、
前記挿入溝77は前記ストッパ部材72を、シールド6の下
縁6Fの開き方向にほぼ沿って前側上向き案内するもの
であり、この開き方向に対して前記フック部73の係止面
たる係止部73Aはほぼ交叉方向に形成されている。そし
て、図16に示すように、前記係止部73Aは、前記取付
軸7の中心から延長した仮想線にほぼ沿う向きである。
【0025】次に、前記シールド保持機構71とシールド
ノブ81の使用方法につき説明すると、図19に示すよう
に、下部位置にあるストッパ部材92のフック部73を係止
ノブ86の横杆部89に係止することにより、シールド6が
全閉状態で固定される。そして、上述したように微調整
用ノブ75を用いて、ストッパ部材72を上方に移動し、係
止突起79を上の係止溝76に係止することにより、ストッ
パ部材72の上方への移動が規制され、図20に示すよう
に、開口部3の周縁とシールド6の下縁6Fとの間に微
小間隙を形成した状態でロックでき、その微小間隙から
入る外気によりシールド6の内面の曇りを軽減できる。
また、シールド6を開くには、図18に示すように、係
止ノブ86の下部を前側に引いてやれば、フック部73から
横杆部89が外れて、シールド6を開くことができる。
【0026】前記シェル2の後方上部には、帯状の上側
整流板101が設けられている。図21ないし図25に示
すように、その上側整流板101は、中央と左右にそれぞ
れベンチレーションの中央開閉機構102と側部開閉機構1
03,103を設けている。前記中央開閉機構102に対応し
て、前記シェル2には貫通孔111を形成し、この貫通孔1
11に対応して前記整流板101に開口部112を形成すると共
に、この開口部112の左右に前後方向で後方に向かって
幅狭になる隆起部113,113を設け、これら隆起部101,1
13は、後方に向かって高くなるように形成されている。
前記隆起部113の内側には、軸受部114を設け、この軸受
部114に傾動蓋体115の軸部116が回転可能に装着され
る。また、図23に示すように、前記左右の隆起部11
3,113の後部には、先端を自由端とした弾性受片117が
下方に向かって突出され、この弾性受片117の内面に
は、前記傾動蓋体113の開閉位置を決める位置決め突起1
17Aが設けられている。さらに、前記傾動蓋体115の左
右の縁には、先端を自由端とした弾性片118が下方に向
かって突出され、この弾性片118の下部外面に前記位置
決め突起117Aに係合する係合突起118Aが設けられてい
る。また、図21及び図22に示すように、前記開口部
112の後部中央には、前後方向のスリット状をなす位置
決め突起119を突出し、この位置決め突起119を前記中央
の貫通孔112に挿入することにより、上側整流板101の位
置合わせがなされる。
【0027】前記左右開閉機構103に対応して、前記シ
ェル2には貫通孔121を形成し、この貫通孔に対応して
前記整流板に開口部122を形成すると共に、この開口部1
22の左右に前後方向で後方に向かって幅狭になる隆起部
123,123を設け、これら隆起部123,123は、後方に向か
って高くなるように形成されている。また、左右開閉機
構103は、前記中央開閉機構102と同様に、前記隆起部12
3の内側に前記軸受部114を設け、この軸受部114に左右
の傾動蓋体125の軸部が回転可能に装着される。また、
前記左右の隆起部123の後部には、前記位置決め突起117
Aを備えた前記弾性受片117を設け、さらに、前記傾動
蓋体125の左右の縁には、前記係合突起118Aを備えた弾
性片118が設けられている。そして、前記中央と側部で
隣り合う前記隆起部113,123間に整流溝130が形成され
る。
【0028】そして、図22に示すように、傾動蓋体11
5,125の前側を閉じた状態で走行すると、傾動蓋体11
5,125の後方に負圧が生じ、ヘルメット本体1内の空気
が貫通孔111,121から吸い出されて排気がなされ、逆
に、傾動蓋体115,125の後側を押し、傾動蓋体115,125
の前側を開いてやれば、傾動蓋体115,125に案内されて
貫通孔111,121からヘルメット本体1の内部に空気が流
れ込む。
【0029】前記シェル2の後方下部には、帯状の下側
整流板131が設けられている。図25の断面図に示すよ
うに、その下側整流板131は上部に傾斜した立上り面132
を有すると共に、この立上り面132の上端から前記前記
シェル2の下方に向かう彎曲面133を備え、その内部に
は、前記彎曲面133の上部と、立上り面132と内面とを連
結する補強用リブ132Rが複数箇所設けられている。ま
た、前記下側整流板131の中央には、側部より凹んだ凹
部134を形成している。さらに、図25に示すように、
前記下側整流板131の内部には中空部135が形成され、こ
れにより該下側整流板131の軽量化が図られている。
【0030】そして、外面が曲面から構成されるシェル
2の外面で、後上部に斜めの上側整流板101を設け、後
部に下側整流板131を設けることにより、従来のヘルメ
ットでは得られなかった走行時の装着感が得られる。ま
ず、装着者が顎を引く動作をすると、顎覆い部4が下が
り、ヘルメット本体1の下方に受ける風の影響が増加す
るが、同時に後上部の上側整流板101の位置が相対的に
上側に移動する。これにより、シェル2の上部を流れる
空気が上側整流板101の抵抗を受けると共に整流され、
さらに、その空気は下側整流板131に沿って流れて整流
され、これにより、前記ヘルメット本体1の下方に受け
る風の影響、すなわち顎を引く動作によりさらに顎を下
げようとする風の影響が軽減される。また、操行中に頭
部を左右に曲げると、曲げた方向にヘルメット本体1の
風を受ける面積が増加すると、この場合は曲げた方向と
他方の整流板101,131に風が当たり、頭部を曲げた場合
でも、左右における風の当たる面積変化が少ないため、
装着者は頭部を曲げる動作をスムーズに行うことができ
る。
【0031】図26ないし図32に示すように、前記シ
ェル2の左右には、シールド用取付ベース141が設けら
れ、この取付ベース141を取付けるための上下の雌螺子
孔142,142がシェル2に設けられている。これら雌螺子
孔142,142に対応して前記取付用ベース141には上下の
調整孔143,143が穿設され、これら調整孔143,143は、
取付部材たるビス144に比べて大径に形成され、これに
より前記ビス144を緩めることにより、前記取付ベース1
41の取付位置を上下前後に調整可能にしている。前記上
の調整孔143の周囲には、前記シールド6を自在に取付
ける筒状の前記取付軸7が設けられおり、この取付軸7
の上端周囲には一対の抜止め片145,145が設けられてい
る。一方、前記取付軸7に外嵌する取付孔146が前記シ
ールド6の端部に穿設され、この取付孔146には、前記
抜止め部145が挿通可能な1つの切り欠き147が、前記シ
ールド6の開成位置に対応して設けられている。また、
前記取付ベース141の高さ方向中央には、弾性筒体148が
設けられ、この弾性筒体148は中空で、上部中央を前記
取付ベース141に連結し、中空形状により、その下部彎
曲面149が弾性変形可能となっている。また、その弾性
筒体149の上部には、突起状のストッパ150が設けられて
いる。それら弾性筒体148とストッパ150に対応して、前
記シールド6の端部には、開口部151が設けられ、この
開口部151の下縁152は、前記取付軸7を中心とした円弧
状をなすと共に、該下縁152の中央には前記下部彎曲部1
49を押圧する押圧突部153が形成され、この押圧突起153
は前側及び後側傾斜部153A,153Bを有する。また、前
記弾性筒体148の下部彎曲面149の上部には、前記下縁15
2の上面と間隔をおいて嵌め込まれる爪縁部148Aが突出
されている。さらに、開口部151の上縁の後方には、前
記ストッパ150が当接する当接部154が形成されている。
そして、前記シールド6の閉成位置では、前記下部彎曲
面149の前縁149Aが前記押圧突起153の前側傾斜部153A
に押圧され、前記シールド6の開成位置では、前記スト
ッパ150が当接部154に当接すると共に、前記下部彎曲面
149の後縁149Bが前記押圧突起153の後側傾斜部153Bに
押圧され、閉めた位置及び所定角度開いた位置で、それ
ぞれシールド6が位置固定される。
【0032】前記取付ベース141には、前記取付軸7の
後方に、軸部161が突設され、この軸部161に回転アーム
162の取付孔163が着脱可能に装着される。前記軸部161
は先端に抜止め片164を突設し、この抜止め片164を挿通
可能な切り欠き165が前記取付孔163に設けられ、この取
付孔163の周囲には、前記抜止め片164が摺動する円周溝
部166が形成され、この円周溝部166には前記抜止め部16
4と対向した位置に、該抜止め片164が当接する当接部16
6Aが設けられている。この当接部166Aに前記抜止め片
164が当接した位置で、前記取付軸7の抜止め部145に係
合する係合縁162Aが前記回転アーム162に設けられ、こ
の係合縁162Aにより前記取付孔146の前記切り欠き147
が閉成される。さらに、前記シールド6の端部には、該
シールド6の閉成位置で前記調整孔143Aのビス144と操
作可能な操作穴167が穿設されている。
【0033】次に、前記シールド6の取付けにつき説明
すると、まず、図28に示すように、シールド6を開い
た状態の向きで、該シールド6の端部に設けた取付孔14
6を取付軸7に嵌める。シールド6を開いた状態の向き
では、後方の抜止め片145と切り欠き147が同一向きであ
るから、この切り欠き147と対向する取付孔146の縁を前
側に抜止め片146の下方に差し込み、この後、切り欠き1
47を後方の抜止め片145に差し通し、これにより前側の
抜止め片147により第1の抜け止め効果が得られる。そし
て、シールド6を閉める方向に回転させれば、両抜止め
片145,145により取付軸7から取付孔146が外れること
がなく、第2の抜け止め効果が得られる。次に、図29
の状態の回転アーム162を取付軸7側に回転し、図26
に示すように、回転アーム162の係合縁162を取付軸7及
び後方の抜止め片145に係合することにより、切り欠き1
47の上部が塞がれるため、第3の抜け止め効果が得られ
る。尚、シールド6の取付けにおいては、前記弾性筒体
148の爪縁部148Aを乗り越えて、開口部151の下縁152を
弾性筒体148の下部彎曲面149に係合させるから、その爪
縁部148Aにより第4の抜け止め効果が得られる。尚、シ
ールド6を外すには、シールド6を全開位置に回転して
から、取付けと逆の手順で取外す。
【0034】そしてまた、取付状態のシールド6の位置
合わせを行う場合は、シールド6を閉めた状態で、上下
のビス144,144を緩め、シールド6が開口部3の弾性縁
部材3Aに正しく合うように取付ベース141の位置を決
めてビス144,144を閉める。この場合、シールド6の端
部に操作穴167が設けられているため、シールド6を閉
めた状態で正しく位置合わせすることができる。
【0035】前記取付ベース141の上部後方には、前側
と下側とが開口した上側取付フック171がシェル2の外
面に設けられ、さらに、前記取付ベース141の下部前方
には、前側と下側とが開口した一対の下側取付フック17
2,172が前後に並んで設けられている。それら取付フッ
ク171,172は、ビス173によりシェル2に固定されてい
る。
【0036】シールドカバー181は、前記取付ベース141
及び取付フック171,172を覆って前記シェル2の側部に
着脱可能に設けられ、該シールドカバー181により、前
記上側整流板101及び下側整流板131の端部が覆われる。
図30に示すように、前記シールドカバー181の内面に
は、前記上側取付フック171に係脱可能な上側挿入部182
と、前記一対の下側取付フック172,172に係脱可能な一
対の下側挿入部183,183とが設けられている。前記上側
挿入部182は、上側と後側とが開口し、前記上側取付フ
ック171とシェル2の外面との間に前側から挿入され、
前記下側挿入部183は、上側と後側とが開口し、前記下
側取付フック172とシェル2の外面との間に前側から挿
入されるものである。さらに、前記シールドカバー181
の内面には、その上方前側に溝状の装着ガイド部184が
設けられ、この装着ガイド部184は、開成時における前
記シールド6の端部上縁6Tに係合する。
【0037】前記ヘルメット本体1には、シールド6の
開成時に前記シールドカバー181の取り外しを規制する
規制機構185が設けられている。この規制機構185は、前
記シールドカバー181の内面に、前側と下側が開口した
受溝186を突出し、この受溝185に係入する係入部186を
前記シールド6の端部に形成してなり、シールド6の閉
成時には、前記受溝185内に前記係入部186が係入し、シ
ールドカバー181の前方への移動を規制している。
【0038】そして、前記上側整流板101及び下側整流
板131の端部を覆ってそれらを連結するようにしてシー
ルドカバー181を取付ける。このように、シェル2の外
面に上側整流板101,下側整流板131及びシールドカバー
181を取付けたヘルメットにあっては、装着者が頭部を
下側に動かすと、ヘルメット本体1の前面投影面積は、
頭頂部側の面積が減少し、走行時における空力特性が変
化するが、頭部を下側に動かすと、上側整流板101が前
面投影面積側に現れ、前記空力特性の急激な変化を抑制
することになる。また、ヘルメット本体1の形状は、装
着者の頭部形状の合わせた外形となるため、前後方向の
長さに比べて左右幅が狭くなる。このため、ヘルメット
本体1の装着者が、頭部を左右に動かすと、空力抵抗の
変化が現れるが、前記上側整流板101,下側整流板131及
びシールドカバー181によりその空力抵抗の変化を抑制
することができ、特に中空形状で膨らみのあるシールド
カバー181と中空形状で膨らみのある下側整流板131によ
り、頭部を左右方向に動かした場合でも空力抵抗の変化
を軽減でき、走行時における後方確認の際などの動作を
安定して行うことができる。しかも、それらシールドカ
バー181と下側整流板131とは、膨らみのある中空形状で
あるから、取付けによりヘルメット本体1の重量増加も
軽減できる。
【0039】前記ライナー5は、頬覆い部4から装着者
の頬部分に対応してシェル2の内面に設けられる顎体ラ
イナー部5Aと、残りの部分に設けられた帽体ライナー
部5Bとよりなり、その顎体ライナー部5Aより帽体ラ
イナー部5Bは厚く形成されている。
【0040】前記帽体ライナー部5Bの内側には、内装
体200が装着されている。この内装体200は、装着者の頭
頂部に当接するヘッドパッド201と、装着者の頬の部分
に当接する左右一対の頬パッド部202と装着者の首部の
当接するネックパッド部203とを一体としたロアパッド2
04とで構成され、これらヘッドパッド201とロアパッド2
04とは共に前記帽体ライナー部5Bに着脱自在に取り付
けられるものである。
【0041】前記ヘッドパッド201は、柔軟性に優れた
クッション材205と、このクッション材205の表面を覆う
通気性に優れた布地からなる表装カバー206とを備え、
前記開口部3の上縁から帽体ライナー部5Bの天井部分
を覆って設けられるものであり、前記帽体ライナー部5
Bの内面上部を覆う略楕円形の頂部207と、前記開口部
3の上部のライナー5の内面を覆い装着者の額部分に当
接する前部208とを左右方向に幅狭な連結部209により連
結している。そして、この連結部209には前記クッショ
ン材205を設けずに内外の表装カバー206,206を重ね合
わせて幅方向に複数箇所で縫着又は接着している。ま
た、前記前部208の前縁には、ポリエステルなどからな
るメッシュ210を介してインナーカバー211が接着又は縫
着により連結されている。このインナーカバー211は可
撓性を有する樹脂等からなり、前記開口部3位置のライ
ナー5の縁に沿う帯状部212と、この帯状部212の前端縁
に突設する挿着部213とからなり、この装着部213は前記
開口部3の上縁側のシェル2と帽体ライナー部5Bとの
間に挿入されると共に、該装着部213には、前記貫通孔4
3Aの後方に挿入する挿入突片214が突設され、この挿入
突片214は前記貫通孔43Aに連通する凹部214Aを備え、
この凹部214Aが下方に向かって拡大形成されており、
さらに、前記帯状部212の長さ方向端縁には、帽体ライ
ナー部5Bと顎体ライナー部5Aの合せ目に挿入する挿
入突片215が設けられている。また、前記連結部209と頂
部207の後部外面には、一方の面ファスナー216,216が
設けられ、これら一方の面ファスナー216,216に着脱自
在な他方の面ファスナー216A,216Aが前記帽体ライナ
ー部5Bの内面に設けられている。さらに、前記ヘッド
パッド201の前部208には、前記貫通孔43Aに連通する孔
217が穿設されている。
【0042】前記ロアパッド204の頬パッド部202は、外
面側に可撓性を有する樹脂からなる略平板状の基板221
を有し、この基板221には前記顎ベルト8を挿通する挿
通孔222が形成されている。さらに、前記基板221の内面
には、前記挿通孔222の上部に第1の上部クッション材22
3を接着すると共に、この第1の上部クッション材223の
内面に同形の第2の上部クッション材224を接着し、さら
に、前記挿通孔222の下部に第1の下部クッション材223
Aを接着すると共に、この第1の下部クッション材223A
の内面に第2のクッション下部材224Aを接着している。
そして、上部クッション材223,224と下部クッション材
223A,224Aとは間に間隔を置いた別体であり、また、
それらクッション材223,224,223A,224Aはいずれも
スポンジ状のものであって、第2のクッション材224,22
4Aが第1のクッション材223,223Aより多孔質のものを
用いることにより、頬パッド部202における内面側の通
気性を確保しており、第2のクッション材224,224Aは
第1のクッション材223,223Aより薄く形成されてい
る。さらに、下側の前記第1,第2のクッション材223
A,224Aの下縁には、第2のクッション材223A,224A
と同一材質の第3のクッション材225が略U字状に巻かれ
て接着されている。
【0043】前記基板221の前縁部221Aは前記頬覆い部
4の内側に配置され、該基板221の彎曲縁部221Bは前記
開口部3の側部に臨んで配置され、この彎曲縁部221B
の後方にほぼ水平方向の上縁部221Cが形成されてい
る。それら前縁部221A,彎曲縁部221B及び上縁部221
Cには、通気性に優れた布地からなる表装カバー226が
縫着され、この表装カバー226は前記クッション材223,
224,223A,224Bを覆う袋状に形成され、該表装カバ
ー226は頬パッド部202の内面側において、前記挿通孔22
2に対応して前後方向の切断開口部227を形成し、この切
断開口部227の上下にそれぞれ舌片228,228を縫着し、
これら舌片228,228の先端に係止手段となる一方の面フ
ァスナー229,229を設け、前記基板221の外面には、前
記面ファスナー229,229と着脱自在な係止手段となる一
方の他方の面ファスナー229A,229Aが、前記挿通孔22
2の上下に位置して設けられている。
【0044】さらに、前記表装カバー226は、前記上縁
部221Cの上方に彎曲状に突出する袋状の耳当て部226A
を備え、この耳当て部226Aは装着者の耳の上方に当接
し、該耳当て部226Aの内部には、クッション材230が設
けられている。前記耳当て部226Aの下方には、外面側
の表装カバー226の縁を糸により補強した彎曲状の補強
縁部231を形成し、この補強縁部231は基端が前記上縁部
221Cの後端側であって、該補強縁部231の先端側に前記
表装カバー226からなる舌部232を形成し、この舌部232
に一方の面ファスナー233を設け、この一方の面ファス
ナー233が着脱自在な他方の面ファスナー233Aを前記基
板221の下後部の外面に設けている。さらに、左右の頬
パッド部202,202は、前記ネックパッド部203により連
結され、このネックパッド部203は前記表装カバー226を
内外に設けた袋状をなし、その内部にクッション材234
を設けている。
【0045】前記ロアパッド204の周囲には、ヘルメッ
ト本体1の下部開口において、前記シェル2とライナー
5との間に挿入する挿着帯235が設けられ、この挿着帯2
35は、一側先端に幅狭な挿入部236を設けると共に、他
側先端にスリット状をなす一対の孔237,237Aを互いに
平行に穿設している。なお、挿入部236の長さLは、前
記孔237,237Aの間隔L1より長く形成することによっ
て、図41に示すように、前記挿入部236を前側の孔237
から後側の孔237Aに挿通した際、挿入部236の余裕分だ
け、前記挿着帯235の長さ、すなわちロアパッド204の直
径を調整可能としている。また、前記挿着帯235は、左
右の前記頬パッド部202の下部とそれぞれカバーたる左
右の人工レザー238,238により連結されると共に、前記
ネックパッド部203とポリエステルなどからなるメッシ
ュ239により連結されている。また、前記顎体ライナー
部5Aの内面側には、図38に示すように、凹溝400が
形成され、この凹溝400によってシェル2の下端縁から
開口部3に至る通気路400Aが形成され、この通気路400
Aに対応して前記人工レザー238に通気孔238Aが複数穿
設されている。
【0046】前記頬パッド部202の基板221の外面には、
一方の係止手段たる2つの雌型ホック241,242が設けら
れ、この各雌型ホック241,242と係脱する他方の係止手
段たる雄型ホック244,245が前記顎体ライナー部5Aの
内面に取り付けてある。なお、顎体ライナー部5A側に
取り付けた雄型ホック244,245のうち、一方の雄型ホッ
ク244は顎体ライナー部5Aの内側に両面接着テープ243
A等によって取付固定した樹脂からなる内装板243に直
接固定して固定的に取り付けられているが、他方の雄型
ホック245は、前記内装板243に形成する孔246から突出
して顎体ライナー部5Aと内装板243との間に介在する
可動板247に取り付けられている。また、前記内装板243
に形成する孔246は雄型ホック245より径大に形成され、
この孔246の範囲内で前記雄型ホック245が可動する。そ
して、頬パッド部202の雌型ホック241,242と顎体ライ
ナー部5Aの内装板243及び可動板247に取り付けた雄型
ホック244,245を係合し、かつ、前記挿着帯235を前記
シェル2とライナー5との間に挿入することにより、前
記ロアパッド204をヘルメット本体1に着脱可能に取付け
る。
【0047】図43に示すように、301はチンカーテン
であり、人工レザーからなる略三日月状の覆い部302の
前縁に、挿着帯303を設けてなり、前記覆い部302の前側
中央には複数の通気孔302Aを穿設しており、ヘルメッ
ト本体1に前記ロアパッド204を装着した後、該ロアパッ
ド204の前記挿着帯235と前記顎体ライナー部5Aとの間
に前記挿着帯303を挿入することにより、前記チンカー
テン301が取付けられる。
【0048】以上のように構成される本実施例の内装体
200の装着方法について説明する。まず、図34に示す
ようにヘッドパッド201のインナーカバー211に形成する
挿入突片214を帽体ライナー部5Bの通気凹部543Aに挿
入しながら、インナーカバー211の装着部213を上縁側の
シェル2と帽体ライナー部5Bとの隙間に挿入し、さら
に帯状部212の端部に形成する挿入突片215を帽体ライナ
ー部5Bと顎体ライナー部5Aの合せ目に挿入する。こ
の後、連結部209と頂部207の面ファスナー216,216を前
記帽体ライナー部5Bの内面に取り付けた216A,216A
に係止してヘッドパッド201を帽体ライナー部5Bの内
面に位置決め保持する。このようにして帽体ライナー部
5Bに取り付けられたヘッドパッド201は、帽体ライナ
ー部5Bに形成する通気凹部543Aとインナーカバー211
に形成する挿入突片214の凹部214Aとが連通し、さら
に、ヘッドパッド201の前部208に形成する孔217とヘル
メット本体1の貫通孔43Aとが連通し、これら通気凹部5
43Aと貫通孔43Aを経由した外気をヘルメット本体1の
内部に導入することができる。また、インナーカバー21
1に形成する挿入突片214をシェル2と帽体ライナー部5
Bとの隙間に挿入することによって、シェル2の開口部
3位置のライナー5の縁がヘッドパッド201の前部208に
縫着したメッシュ210とインナーカバー211の帯状部212
で包み込むようにして覆われる。この後、帽体ライナー
部5Bにロアパッド204を装着する。このロアパッド204
の装着に際して、まず、ロアパッド204の頬パッド部202
に形成する挿通孔222に顎ベルト8を挿通する。なお、
頬パッド部202は、その各クッション材223,224,223
A,224Aを固定する基板221が表装カバー226の外側に
位置するように表装カバー226の切断開口部227から延設
する舌片228,228を上部クッション材223,224と下部ク
ッション材223A,224Aとの隙間から基板221に形成す
る前記挿通孔222に通した後、舌片228,228の先端側に
形成する面ファスナー229,229を基板221に形成する面
ファスナー229A,229Aに係止し、さらに、表装カバー
226の補強縁部231に形成する舌部232の面ファスナー233
を前記基板221の下後部に形成する面ファスナー233Aに
係止して頬パッド部202の各クッション材223,224,223
A,224Aを固定する。また、ロアパッド204の下端縁に
形成する挿着帯235を環状に繋げるために、挿着帯235の
一側先端に形成する挿入部236を挿着帯235の他側先端に
形成するスリット状の孔237,237Aに挿入する。このと
き、挿着帯235の長さLを前記孔237,237Aの間隔L1
より長く形成することによって、挿入部236の余裕分だ
け、前記挿着帯235の長さ、すなわちロアパッド204の直
径を調整することができる。このようにして、ロアパッ
ド204の直径を調整した後、基板221の外面に取り付けた
雌型ホック241,242と顎体ライナー部5A側に取り付け
た雄型ホック244,245と嵌め合わせる。このとき、顎体
ライナー部5A側に取り付けた雄型ホック244,245のう
ち、一方の雄型ホック244は顎体ライナー部5Aの内側
に取付固定した内装板243に固定的に取り付けられてい
るが、他方の雄型ホック245は前記顎体ライナー部5A
と内装板243との間に介在する可動板247に取り付けられ
ており、雄型ホック245が内装板243に形成する孔246の
範囲内で可動することができる。このため、雌型ホック
241,242と雄型ホック244,245との取付位置に多少誤差
が生じたとしても、可動板247に取り付けた雄型ホック2
45の位置をずらせば各ホック241,242,244,245を簡単
に嵌め合わせることができる。この後、環状に繋げた前
記挿着帯235をヘルメット本体1の下部開口において、前
記シェル2とライナー5との間に挿入することによっ
て、ライナー5の下端縁部を人工レザー238,238とメッ
シュ239で包み込むようにしてロアパッド204を装着す
る。このとき、人工レザー238に形成する通気孔238Aが
顎体ライナー部5Aに形成する凹溝400の開口部に位置
し、通気孔238Aと凹溝400によって形成される通気路40
0Aとが連通する。このようにしてロアパッド204を衝撃
吸収ライナー部5の内面に装着することによって、頬パ
ッド部202が装着者の頬に部分に、表装カバー226の上縁
部221Cに突出する袋状の耳当て部226Aが装着者の耳の
上方にそれぞれ当接するとともに、ネックパッド部203
が装着者の首部の当接する。この後、ロアパッド204の
挿着帯235と顎体ライナー部5Aとの間にチンカーテン3
01の挿着帯303を挿入してチンカーテン301を装着するこ
とによって組付作業が完了する。
【0049】以上のように本実施例では、内装体200
を、ヘッドパッド201と、頬パッド部202,ネックパッド
部203,耳当て部226Aを一体化したロアパッド204との
二部品で構成することによって、ライナー5への組付部
品点数を削減できる。特に、左右一対の頬パッド部202
と耳当て部226A及びこれら左右一対の頬パッド部202と
耳当て部226Aを連結するネックパッド部203の5つ構成
部品を一体化してロアパッド204を構成することによっ
て、各構成部を一括して装着でき、簡単かつ短時間で組
付けることができるとともに、これら各構成部を装着者
の該当する位置に正確に位置決めされて装着することが
できる。しかも、頬パッド部202とネックパッド部203を
一体化することによって、顎から耳後方下方の広い範囲
に渡って良好なホールド感が得られる。しかも、頬パッ
ド部202と耳当て部226Aとを一体的することにより、装
着者と当接する面が連続する平坦面となり、耳当て部22
6Aが装着者の耳に沿って密着し、走行時などにおける
ノイズの低減を図ることができる。また、内装体200の
取り付けに関し、ヘッドパッド201は、インナーカバー2
11の装着部213と挿入突片215をシェル2と帽体ライナー
部5Bの隙間と帽体ライナー部5Bと顎体ライナー部5
Aの合せ目に挿入した後、連結部209と頂部207の面ファ
スナー216,216を前記帽体ライナー部5Bの内面に取り
付けた216A,216Aに係止してヘッドパッド201を帽体
ライナー部5Bに簡単に固定でき、他方、ロアパッド20
4は、ロアパッド204の下端縁に形成する挿着帯235をシ
ェル2とライナー5との間に隙間に挿入した後、頬パッ
ド部202の基板221に取り付けた雌型ホック241,242を顎
体ライナー部5Aの内側に取り付けた雄型ホック244,2
45に嵌め合わせるだけで固定でき、ヘッドパッド201,
ロアパッド204の組付け及び取り外しも容易である。し
かも、ロアパッド204を固定する挿着帯235は、シェル2
への装着に際し、挿着帯235の一側先端に形成する挿入
部236を挿着帯235の他側先端に形成するスリット状の孔
237,237Aに挿入して環状に繋げるが、挿着帯235の長
さLを孔237,237Aの間隔L1より長く形成することに
よって、前記挿着帯235の長さ、すなわちロアパッド204
の直径を調整することができる。しかも、顎体ライナー
部5A側に取り付けた雄型ホック244,245のうち、一方
の雄型ホック245を顎体ライナー部5Aと内装板243との
間に介在する可動板247に移動自在に取り付けることに
より、各ホック241,242,244,245の寸法誤差を吸収す
ることができるため、ロアパッド204の組付作業も簡略
化できる。また、挿着帯235をシェル2とライナー5と
の間に挿入してロアパッド204を固定すると、ライナー
5の下端縁部を人工レザー238,238とメッシュ239で包
み込むようにしてロアパッド204を装着されるが、人工
レザー238,238には多数の通気孔238Aが形成され、か
つ、この通気孔238Aと顎体ライナー部5Aの凹溝400に
よって形成される通気路400Aとが連通し、これによ
り、シェル2の下端縁から開口部3に至る通気路400A
が外部に連通してヘルメット本体1内外の通気がなされ
るため、シールド6の曇りを低減することができる。ま
た、頬パッド部202は、基板221の前縁部221A,彎曲縁
部221B及び上縁部221Cに沿って表装カバー226を縫着
し、基板221の下端縁部には縫着していないから、基板2
21の裏面側に回り込ませた表装カバー226の舌片228,22
8及び舌部232の面ファスナー229,229,233を基板221の
面ファスナー229A,229A,233Aから剥して表装カバ
ー226をめくることによって基板221を反転させることが
でき、これにより、図37に示すように、基板221に取
り付けた頬パッド部202のクッション材223,224,223
A,224Aを外面側に露出することができるため、クッ
ション材223,224,223A,224Aの増減が可能となり、
シェル2にロアパッド204を装着した状態のまま頬パッ
ド部202のフィッティング調整を行うことができるとと
もに、表装カバー226とクッション材223,224,223A,
224Aとの隙間に溜まった埃などを簡単に除去すること
ができる。
【0050】以上、本発明の一実施例を詳述したが、本
発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の
要旨の範囲内で種々変形実施が可能である。例えば、ヘ
ルメットの基本的構成や頬パッドを構成するクッション
材、基板、表装カバーの材質及びその全体形状などは適
宜選定すればよい。また、頬パッドの係止手段として面
ファスナを用いた例を示したがホックなどを用いてもよ
い。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、前面に窓孔と
顎覆い部とを有するシェルと、このシェルの内側に嵌装
した衝撃吸収ライナーと、クッション材と該クッション
材を覆う通気性に優れた表装カバーとを有して前記衝撃
吸収ライナーの内側に着脱自在に装着される内装体と、
前記衝撃吸収ライナー及び内装体に貫通して前記シェル
の内側両側に固定される顎ベルトとを具備したフルフェ
ース型ヘルメットの内装体において、前記内装体は、装
着者の頭頂部に当接するヘッドパッドと、耳当て部を有
して装着者の頬に当接する左右一対の頬パッド部とこれ
ら頬パッド部を連結して装着者の首部と当接するネック
パッドとからなるロアパッドとで構成し、前記表装カバ
ーに前記頬パッド部のクッション材を固定する基板を取
り付け、この基板と前記衝撃吸収ライナーの内面に前記
頬パッド部を位置決め保持する係脱自在な係止手段をそ
れぞれ取り付け、かつ前記ロアパッドの下端縁部に、前
記シェルと衝撃吸収ライナーとの隙間に着脱自在に挿入
して前記ロアパッドを固定する可撓性を有する挿着帯を
設けるとともに、前記基板の上縁部に前記頬パッド部の
表装カバーを固着し、前記基板の下端側を表装カバーに
対して遊離する自由端とし、かつ、前記基板に前記顎ベ
ルトを通す挿通孔を形成するとともに、前記表装カバー
には、前記挿通孔に対応する切断開口部を形成し、この
切断開口部から前記基板の裏面側に延在する舌片を連設
し、この舌片と前記基板とを係脱自在な係止手段で係止
してなるのであるから、頬パッド部と耳当て部及びネッ
クパッド部の各構成部品を一体化して衝撃吸収ライナー
に装着する組付部品点数を削減できるとともに、ロアパ
ッドの下端縁に形成する挿着帯をシェルとライナーとの
間に隙間に挿入し、かつ、頬パッド部の基板と衝撃吸収
ライナの内面に取り付けた係止手段を係止してロアパッ
ドを簡単に固定することができる。また、基板に取り付
けたクッション材を外面側に露出させてクッション材を
増減作業を簡単に行うことができるため、頬パッド部の
フィッティング調整が容易である。
【0052】請求項2の発明によれば、前記請求項1記
載のヘルメットの内装体において、前記挿着帯の一端に
複数のスリット状の差込孔を並設し、前記挿着帯の他端
には、差込孔に挿入される挿入部を設け、この挿入部を
前記差込孔に挿入係止して前記挿着帯を前記シェルの下
部開口に沿わせて環状に連結し、かつ、前記挿入部は、
隣接する前記差込孔の間隔より長く形成し、この差込孔
に挿入される挿入部の長さを調整して挿着帯の直径を可
変可能としたものであるから、ロアパッドを取り付ける
際、ヘルメット本体の下部開口に合わせてロアパッドの
直径を簡単に調整することができる。
【0053】請求項3の発明によれば、前記請求項2記
載のヘルメットの内装体において、前記衝撃吸収ライナ
ーと前記頬パッド部の係止手段を雄型ホックと雌型ホッ
クで構成し、この少なくとの一つのホックを可動自在に
取り付けたものであるから、ロアパッドを取り付ける
際、衝撃吸収ライナー側に取り付けたホックと基板側に
取り付けたホックとの取付誤差を吸収することができ、
ロアパッドの組付作業性を高めることができる。
【0054】請求項4の発明によれば、前記請求項3記
載のヘルメットの内装体において、前記顎覆い部の内側
に位置する前記衝撃吸収ライナーに凹溝を形成し、この
凹溝により前記シェルの下端縁から前記窓孔に至る通気
路を形成するとともに、前記ロアパッドと前記挿着帯と
の間に前記衝撃吸収ライナーの下端縁部を覆うカバーを
設け、このカバーに前記通気路と連通する多数の通気孔
を設けたものであるから、通気路と通気孔を介してヘル
メット内外の通気がなされ、シールドの曇りを低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すヘルメット本体の正面
図である。
【図2】本発明の一実施例を示すヘルメット本体の側面
図である。
【図3】本発明の一実施例を示すヘルメット本体の背面
図である。
【図4】本発明の一実施例を示すヘルメット本体の斜視
図である。
【図5】本発明の一実施例を示すヘルメット本体の斜視
図であり、ヘルメット本体に流れ込む空気の流れを図示
している。
【図6】本発明の一実施例を示す揺動板を備えた開閉部
材の取付ベースとスライド部材の平面図である。
【図7】本発明の一実施例を示す開閉機構の断面図であ
る。
【図8】本発明の一実施例を示す開閉機構の要部の断面
図である。
【図9】本発明の一実施例を示す揺動板が開いた状態の
開閉機構の斜視図である。
【図10】本発明の一実施例を示す開口部の上部左右に
設ける開閉部材の取付ベースとスライド部材の平面図で
ある。
【図11】本発明の一実施例を示す開閉機構の斜視図で
あり、上下の連通孔が開いた状態を示す。
【図12】本発明の一実施例を示す開口部の下部右側に
設ける開閉部材の正面図である。
【図13】本発明の一実施例を示す開閉機構の断面図で
ある。
【図14】本発明の一実施例を示す開閉機構の斜視図で
あり、上下の連通孔が開いた状態を示す。
【図15】本発明の一実施例を示すシールド保持機構を
備えた開閉機構に係わる正面図であり、図15(A)は
シェルに形成した凹部と貫通孔を示し、図15(B)は
その凹部に取り付ける開閉部材を示す。
【図16】本発明の一実施例を示すシールド保持機構を
備えた開閉部材の縦断面図である。
【図17】本発明の一実施例を示すシールドノブの縦断
面図である。
【図18】本発明の一実施例を示すシールド保持機構と
シールドノブとの操作例を示す断面図であり、図18
(A)は係止ノブをストッパ部材から外す操作、図18
(B)はシールドを開く操作を示している。
【図19】本発明の一実施例を示すシールド全閉状態に
おけるシールド保持機構を備えた開閉部材の斜視図であ
る。
【図20】本発明の一実施例を示すシールドと開口部の
下縁との間に微小間隙を形成した状態のシールド保持機
構を備えた開閉部材の斜視図である。
【図21】本発明の一実施例を示すヘルメット本体の平
面図であり、中央の傾動板及び右側の傾動板は取り外し
ている。
【図22】本発明の一実施例を示す上側整流板回りの断
面図である。
【図23】本発明の一実施例を示す傾動板の要部の断面
図である。
【図24】本発明の一実施例を示す上側整流板を用いた
空気の流れを説明する斜視図である。
【図25】本発明の一実施例を示す下側整流板の断面図
である。
【図26】本発明の一実施例を示すシールドと取付ベー
スの側面図であり、弾性筒体を断面にしている。
【図27】本発明の一実施例を示す取付ベースを外した
状態の斜視図である。
【図28】本発明の一実施例を示すシールドを取付軸に
取付ける状態を説明する斜視図である。
【図29】本発明の一実施例を示すシールドの取付けを
説明する斜視図である。
【図30】本発明の一実施例を示すシールドカバーの背
面図である。
【図31】本発明の一実施例を示すシールドカバーの取
付けを説明する一部切欠斜視図である。
【図32】本発明の一実施例を示すシールドカバーの取
外しを説明する斜視図である。
【図33】本発明の一実施例を示すヘッドパッドの断面
図である。
【図34】本発明の一実施例を示すヘッドパッドを取外
した状態の斜視図である。
【図35】本発明の一実施例を示すロアパッドの一部切
欠側面図である。
【図36】本発明の一実施例を示すロアパッドの縦断面
図である。
【図37】本発明の一実施例を示すヘルメット本体に取
付けた状態のロアパッドの縦断面図である。
【図38】本発明の一実施例を示す通気路を示すライナ
ーの断面図である。
【図39】本発明の一実施例を示すロアパッドを取外し
た状態の斜視図である。
【図40】本発明の一実施例を示すロアパッドの斜視図
である。
【図41】本発明の一実施例を示す挿着帯の要部の正面
図である。
【図42】本発明の一実施例を示す係止手段によりライ
ナー内面に取付けたロアパッドの断面図である。
【図43】本発明の一実施例を示すチンガードの取付け
を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 シェル 3 開口部 4 顎覆い部 5 衝撃吸収ライナー 200 内装体 201 ヘッドパッド 202 頬パッド部 203 ヘッドパッド 204 ロアパッド 221 基板 223,224,223A,224B,225 クッション材 206,226 表装カバー 226A 耳当て部 227 切断開口部 228 舌片 229,229A 面ファスナー(係止手段) 235 挿着帯 238 人工レザー(カバー) 238A 通気孔 400 凹溝 400A 通気路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野▲いり▼ 繁 埼玉県朝霞市栄町3−7−27 東京シー ト株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−70130(JP,U) 実開 平3−22024(JP,U) 実開 平3−63535(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A42B 3/16 A42B 3/08 A42B 3/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に開口部と顎覆い部とを有するシェ
    ルと、このシェルの内側に嵌装した衝撃吸収ライナー
    と、クッション材と該クッション材を覆う通気性に優れ
    た表装カバーとを有して前記衝撃吸収ライナーの内側に
    着脱自在に装着される内装体と、前記衝撃吸収ライナー
    及び内装体に貫通して前記シェルの内側両側に固定され
    る顎ベルトとを具備したフルフェース型ヘルメットの内
    装体において、前記内装体は、装着者の頭頂部に当接す
    るヘッドパッドと、耳当て部を有して装着者の頬に当接
    する左右一対の頬パッド部とこれら頬パッド部を連結し
    て装着者の首部と当接するネックパッドとからなるロア
    パッドとで構成し、前記表装カバーに前記頬パッド部の
    クッション材を固定する基板を取り付け、この基板と前
    記衝撃吸収ライナーの内面に前記頬パッド部を位置決め
    保持する係脱自在な係止手段をそれぞれ取り付け、かつ
    前記ロアパッドの下端縁部に、前記シェルと衝撃吸収ラ
    イナーとの隙間に着脱自在に挿入して前記ロアパッドを
    固定する可撓性を有する挿着帯を設けるとともに、前記
    基板の上縁部に前記頬パッド部の表装カバーを固着し、
    前記基板の下端側を表装カバーに対して遊離する自由端
    とし、かつ、前記基板に前記顎ベルトを通す挿通孔を形
    成するとともに、前記表装カバーには、前記挿通孔に対
    応する切断開口部を形成し、この切断開口部から前記基
    板の裏面側に延在する舌片を連設し、この舌片と前記基
    板とを係脱自在な係止手段で係止してなることを特徴と
    するヘルメットの内装体。
  2. 【請求項2】 前記挿着帯の一端に複数のスリット状の
    差込孔を並設し、前記挿着帯の他端には、差込孔に挿入
    される挿入部を設け、この挿入部を前記差込孔に挿入係
    止して前記挿着帯を前記シェルの下部開口に沿わせて環
    状に連結し、かつ、前記挿入部は、隣接する前記差込孔
    の間隔より長く形成し、この差込孔に挿入される挿入部
    の長さを調整して挿着帯の直径を可変可能としたことを
    特徴とする請求項1記載のヘルメットの内装体。
  3. 【請求項3】 前記衝撃吸収ライナーと前記頬パッド部
    の係止手段を雄型ホックと雌型ホックで構成し、この少
    なくとの一つのホックを可動自在に取り付けたことを特
    徴とする請求項2記載のヘルメットの内装体。
  4. 【請求項4】 前記顎覆い部に位置する前記衝撃吸収ラ
    イナーに凹溝を形成し、この凹溝により前記シェルの下
    端縁から前記開口部に至る通気路を形成するとともに、
    前記ロアパッドと前記挿着帯との間に前記衝撃吸収ライ
    ナーの下端縁部を覆うカバーを設け、このカバーに前記
    通気路と連通する多数の通気孔を設けたことを特徴とす
    る請求項3記載のヘルメットの内装体。
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