JPH0726335Y2 - ヘルメット - Google Patents

ヘルメット

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JPH0726335Y2
JPH0726335Y2 JP1989124232U JP12423289U JPH0726335Y2 JP H0726335 Y2 JPH0726335 Y2 JP H0726335Y2 JP 1989124232 U JP1989124232 U JP 1989124232U JP 12423289 U JP12423289 U JP 12423289U JP H0726335 Y2 JPH0726335 Y2 JP H0726335Y2
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ear
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政人 ▲樽▼見
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Description

【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 (1)産業上の利用分野 本考案は、装着者の頭部を覆うべく半球状に形成された
シェルの内面に衝撃吸収ライナが密合されて成る帽体
に、その両側部下縁に連なる耳覆い板がそれぞれ設けら
れるとともに、装着者の顔面を覆う閉鎖位置と顔面を露
出させる開放位置との間で回動可能にしてシールド板が
支承され、前記耳覆い板の内方で前記帽体の両側下端部
には相互に締結可能な一対の締紐がリベットを介してそ
れぞれ固着されるヘルメットに関する。
(2)従来の技術 従来、半球状の帽体に耳覆い板を設けたヘルメットは、
たとえば実公昭46−10193号公報等により公知である。
(3)考案が解決しようとする課題 ところで上記従来のものでは、帽体のシェルに耳覆い板
をリベットにより固着している。しかるに夏季など耳覆
い板が暑苦しく不快となるときがあるので、耳覆い板を
帽体に容易に着脱できるようにすれば便利であろう。
そこで耳覆い板を帽体に着脱可能としたものは、例えば
実開昭60−105626号公報に開示される如く既に提案され
ているが、この場合、帽体には耳覆い板に対する専用の
脱着手段を二箇所設ける必要があって、それだけ構造が
複雑化しコスト高となり、またその脱着手段は、耳覆い
板をピン止めするのに弾性片の弾性力を利用しているた
め、脱着操作性が良くても耳覆い板に対する十分な結合
強度が期待できない問題がある。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、耳
覆い板の帽体への着脱を容易に行ない得るようにしたヘ
ルメットを提供することを目的とする。
B.考案の構成 (1)課題を解決するための手段 上記目的をたっせいするために本考案によれば、シール
ド板を回動可能に支承するための支軸が挿脱可能にして
シェルに装着され、耳覆い板の上部は、衝撃吸収ライナ
およびシェル間に差し込まれ、該耳覆い板の上部には、
前記支軸を挿通し得る係合孔が穿設されるとともに前記
リベットに係合し得る係合凹部が設けられ、この係合凹
部は、これと前記リベットとの係合が前記支軸の前記係
合孔への挿通時には解除不能であるが非挿通時には解除
可能であるように形成される。
(2)作用 上記構成によれば、耳覆い板の上部を衝撃吸収ライナお
よびシェル間に差し込んでリベットに係合凹部を係合さ
せた状態で、支軸をシェルに装着して係合孔に挿入する
ことにより、耳覆い板をシェルに固定的に支持すること
ができ、この支持状態では、衝撃吸収ライナおよびシェ
ル間に差し込まれた耳覆い板上部が、支軸とリベットの
都合二箇所で強固に且つ体裁よく結合支持される。
一方、耳覆い板が不要であるときには、支軸をシェルか
ら抜き出して係合孔との係合状態を解除するだけでよ
く、これにより、係合凹部とリベットとの係合状態を解
除しながら衝撃吸収ライナおよびシェル間から耳覆い板
の上部を難なく抜き出すことができる。
(3)実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説明する
と、先ず第1図、第2図および第3図において、このヘ
ルメットは所謂ハーフ型ヘルメットであり、その帽体1
は、合成樹脂製の半球状シェル2と、このシェル2の内
面に密合された発泡スチロール製の衝撃吸収ライナ3と
から構成される。またシェル2の前面下部には、前方に
向けてわずかに突出した庇部2aが一体に設けられる。
第4図、第5図および第6図は併せて参照して、衝撃吸
収ライナ3の内面は、キャップ状の内装パッド6で覆わ
れる。この内装パッド6は、筒状の側部形成部6aと頂部
形成部6bとが一体に縫着されて成るものである。而して
側部形成部6aは、周方向に複数たとえば4つに分割され
た部分が相互に縫着されて成るものであり、ウレタンフ
ォーム4aを外面側にそれぞれ縫着した4枚の支持布5aの
周方向両端が、外側すなわち帽体1に装着したときの衝
撃吸収ライナ3側に突出したリブ5cを形成するようにし
て相互に縫着される。このようなリブ5cおよび各ウレタ
ンフォーム4aにより、側部形成部6aの剛性が比較的高く
なる。また頂部形成部6bは、側部形成部6aの上部開放端
を覆う支持布5bの外面にウレタンフォーム4bが縫着され
るとともに該ウレタンフォーム4bの中央上部にウレタン
フォーム4cが縫着されて成るものであり、側部形成部6a
の上部に縫着され、それにより内装キャップ6が構成さ
れる。
かかる内装キャップ6において、側部形成部6aの下端周
縁部には比較的剛性の高い材料から成る無端状の差し込
み片7が縫着されており、該差し込み片7を衝撃吸収ラ
イナ3およびシェル2間に挟み込むことにより、内装パ
ッド6が帽体1に支持される。しかも内装パッド6の頂
部すなわちウレタンフォーム4cおよび衝撃吸収ライナ3
には、相互に係合および係合離脱可能な面ファスナ53が
設けられる。
シェル2の後部において、その下部中央寄りには一対の
導出孔8が穿設されており、衝撃吸収ライナ3のシェル
2に対向する面には、それらの導出孔8に対応する一対
のい通気溝9が形成される。而してそれらの通気溝9の
後端は各導出孔8の下縁に対応する位置で閉じられてお
り、各通気溝9の前端はシェル2の前縁で開口される。
しかも衝撃吸収ライナ3には、各通気溝9と帽体1内部
とを結ぶ複数の通気孔10が穿設される。
シェル2の両側下部には、第1図の実線で示すようにヘ
ルメット装着者の顔面を覆う閉鎖位置と、第1図の鎖線
で示すように上方に回動してヘルメット装着者の顔面を
外部に臨ませる開放位置との間で回動可能なシールド板
11の両端部が支承される。而して該シールド板11は、ポ
リカーボネートやポリ塩化ビニル等の透光性を有する合
成樹脂により前方に向けて膨らんだ円弧状に形成される
ものである。
第7図ないし第10図を併せて参照して、シールド板11の
支持構造について説明すると、シールド板11の両端部に
対応する部分におけるシェル2の両側部内面には、スト
ッパ16を形成した部分を除いてほぼ円形である凹部13が
設けられる。またシェル2には、該凹部13の中央部で円
形の挿通孔14が穿設されるとともに該挿通孔14から前記
凹部13の内側面に向けて凹部13の一直径線に沿う一対の
挿通用スリット15,15が穿設される。しかも一方の挿通
用スリット15は前記ストッパ16の一側に沿って配設され
るものである。さらに該ストッパ6の他側に沿って凹部
13には挿通孔14の一直径線に沿う溝13aが設けられ、挿
通孔14の中心に関して溝13aの反対側で凹部13には溝13b
が設けられる。
前記挿通孔14には支軸17が挿通される。この支軸17の外
端には半径方向外方に張出す円盤状の撮み部18が一体に
設けられ、該支軸17の中間部には前記挿通用スリット1
5,15に対応して一直径線に沿う一対の係合腕19,19が一
体に突設される。前記撮み部18の内面には基本的に円盤
状のクリック板20が当接される。このクリック板20には
支軸17を挿通するための透孔21が中央部に穿設されると
ともに、該透孔21を同軸に囲繞する短円筒部22が撮み部
18とは反対側に突設される。しかもクリック板20には、
透孔21には支軸17を挿通する際に、一対の係合腕19,19
を挿通するためのスリット23,23が透孔21に連なって穿
設される。
透孔21に支軸17を挿通した状態で、該支軸17および短円
筒部22間にはOリング24が挿入されるものであり、短円
筒部22の軸方向長さは前記Oリング24をクリック板20に
当接するまで支軸17および短円筒部22間に挿入したとき
に該Oリング24が短円筒部22の先端からはみ出す程度に
設定される。
またクリック板20には、短円筒部22よりも外方位置すな
わちOリング24よりも外方位置で前記スリット23,23と
はずれた位置に、短円筒部22の突出方向と同一方向に延
びる係合ピン25が突設されるとともに透孔21の軸線に関
して該係合ピン25とは反対の位置に半球状の突部26が突
設される。
一方、シールド板11の端部には、前記クリック板20にお
ける短円筒部22を貫通させる支持孔27が穿設されるとと
もに、シールド板11の回動範囲を規定すべく支持孔27の
軸線を中心とする円弧状に形成されるとともに係合ピン
25が貫通せしめられる長孔28と、突部26を選択的に嵌合
すべく前記支持孔27の軸線を中心とする仮想円弧上で間
隔をあけた一対の嵌合孔29,30とが穿設される。またシ
ェル2には、長孔28を貫通した係合ピン25を緩く挿入さ
せる位置決め孔31が穿設される。
シールド板11をシェル2で支承するにあたっては、支軸
17に装着されたクリック板20の短円筒部22を支持孔27に
挿入し、かつ長孔28に係合ピン25を挿通した状態で、該
長孔28から突出した係合ピン25を位置決め孔31に挿入す
るようにして、係合腕19,19を挿通用スリット15,15に対
応させながら支軸17を挿通孔14に挿通する。次いでシェ
ル2の外面に当接したOリング24を圧縮するようにして
挿通用スリット15,15から凹部13内に係合腕19,19を入ら
せ、それらの係合腕19,19の一方がストッパ16に当たる
まで回動する。そうすると、Oリング24は係合腕19,19
を凹部13に係合するとともにクリック板20を撮み部18に
押しつける方向の弾発力を発揮し、それにより係合腕1
9,19が溝13a,13bに嵌合した状態となって支軸17の位置
が固定され、シールド板11は支軸17と実質的に一体化さ
れたクリック板20の短円筒部22により回動自在に支承さ
れることになる。
しかも上記シールド板11の支軸17による支承状態で、ク
リック板20の係合ピン25は位置決め孔31に挿入されて回
動不能な状態にあり、シールド板11は係合ピン25が長孔
28の両端縁に当接する範囲で回動可能である。而してシ
ールド板11が第1図の実線で示す閉鎖位置と鎖線で示す
開放位置との間で回動可能とするように、長孔28が形成
されており、嵌合孔29,30は相互の間隔が長孔28の周方
向長さに対応するようにしてシェル2に穿設される。し
たがってシールド板11は、突部26を嵌合孔29に嵌合した
閉鎖位置と、突部26を嵌合孔30に嵌合した開放位置との
間で節度的に回動可能である。
しかもシールド板11は、その開放位置にあるときの下縁
が、帽体1の下縁にほぼ対応した位置にあるように形成
されており、そうすることによりシールド板11を開放位
置とした状態での走行時にシールド板11の内面に走行風
があたって煽られることを極力防止することができると
ともに、美観上も優れたものとなる。
第11図および第12図を併せて参照して、シェル2の両側
部には、その両側部下縁に連なる耳覆い板32が着脱可能
にそれぞれ取付けられる。この耳覆い板32は、ヘルメッ
ト装着者の耳を覆うべく硬質樹脂により基本的に三角形
状に形成されるものであり、この耳覆い板32の内方でシ
ェル2の両側下端部には相互に連結可能な一対の締紐33
がそれぞれ固着される。
前記締紐33は、リベット34,34によりシェル2の下端部
に両端が固着されながら耳覆い板32の内方に配置される
支持紐35と、相互に連結された状態でヘルメット装着者
の顎部に係止されるべき顎紐36と、支持紐35および顎紐
36を相互に連結すべく無端状に形成される連結金具37と
から成る。
支持紐35の両端は、支軸17よりも後方位置で相互に間隔
をあけたシェル2の下端部にリベット34,34によって固
着される。また連結金具37は、基本的に矩形状に形成さ
れるものであり、支持紐35の中間部が該連結金具37に連
結される。すなわち支持紐35の中間部は連結金具37に挿
通した状態で折り返され、その折り返し部を縫着するこ
とにより支持紐35が連結金具37に連結される。また顎紐
36の一端は、連結金具37に挿通した状態で折り返した状
態で、その折り返し部を縫着することにより連結金具37
に連結される。而して連結金具37における支持紐連結部
35aと顎紐連結部36aとは、相互に間隔をあけて対向する
ことになる。
顎紐36は筒状に形成される顎紐カバー38により覆われ
る。この顎紐カバー38は、ウレタンフォーム39を内面に
接着した布製帯体40および合成樹脂製帯体41の両側端を
相互に縫着して筒状に構成されるものであり、前記布製
帯体40をヘルメット装着者の頬および顎にあてるように
して顎紐36を挿通可能である。
しかも顎紐カバー38の連結金具37側端部には、連結金具
37内の顎紐連結部36aに係脱可能な玉縁42を先端に有し
て可撓性材料から形成される係合部材43の基端が固着さ
れる。しかも耳覆い板32の下端部には、連結金具37内に
挿脱可能であって連結金具37への挿入時に前記係合部材
43を顎紐連結部36aとの間に挟み込むべく上方に向けて
略L字状に屈曲した係止突起44が突設される。
ところで、耳覆い板32は、その上部を帽体1におけるシ
ェル2と衝撃吸収パッド3との間に挟み込んで帽体1に
取付けられるものであり、耳覆い板32の上部には、支軸
17の係合腕19,19より先端の部分を挿入可能な係合孔45
が穿設されるとともに、一対のリベット34、34のうち支
軸17から離隔した側のリベット34に係合可能な係合凹部
46が設けられる。この係合凹部46は、これと前記リベッ
ト34との係合が前記支軸17の係合孔45への挿通時には解
除不能であるが非挿通時には解除可能であるように、後
方に向けて開放したU字溝状に形成される。しかもリベ
ット34,34に対応する部分で、耳覆い板32は、支持紐35
とシェル2との間に挟み込まれるものであり、リベット
34,34に近接した位置で支持紐35はシェル2の内面に密
接した状態となっているので、少なくともそれらのリベ
ット34,34に対応した部分で耳覆い板32の上端部は、円
滑な差し込みを可能とするためにナイフエッジ状に形成
されている。
また耳覆い板32の内面は耳パッド47で覆われる。この耳
パッド47は、ウレタンフォーム47aの内面を支持布47bで
覆って成るものであり、比較的剛性の高い材料から成る
支持板48に前記ウレタンフォーム47aの外面が縫着され
る。しかも支持板48には耳パッド47より上方に突出する
差込み突部48aが突設されており、この差込み突部48aが
耳覆い板32とシェル2との間に差込まれる。さらに耳パ
ッド47における下部においてウレタンフォーム47aの一
部は、支持板48と協働して係合凹部49を形成すべく切欠
かれており、この係合凹部49に耳覆い板32における係止
突起44の先端が係合される。
ところで、耳パッド47の内面すなわちヘルメット装着者
の耳部に対向する部分には、耳部を受容すべき耳用凹部
50が設けられており、この耳用凹部50の下部は下方に向
けて開口される。
さらに耳覆い板32の内面には耳パッド47を弾性的に支承
すべくパッド51が接着される。ただし該パッド51は省略
されてもよい。
次にこの実施例の作用について説明すると、ヘルメット
装着状態での走行時に走行風が帽体1の外周を流れる
と、帽体1の後部の一対の導出孔8に生じる負圧の吸引
作用で外気が一対の通気溝9にその前端開口部から導入
され、各通気溝9内を後方側に流れてシェル2の導出孔
8から排出される。この際、通気溝9を流れる空気流に
より各通気孔10を介して帽体1内の空気が通気溝9側に
吸出され、ヘルメット装着者の頭部と帽体1との間の空
気が換気を効率よく行なうことができる。
しかも通気溝9は、衝撃吸収ライナ3のシェル2に対向
する面に設けられるものであり、帽体1をヘルメット装
着者が被って衝撃吸収ライナ3の内面側が潰れても、そ
の影響がシェル2に対向する面側に及ぶことは少なく、
したがって通気溝9が潰れることはなく、充分な流通面
積を保持して効率的な換気が可能となる。
シールド板11をたとえば閉鎖位置から開放位置に回動す
るにあたっては、回動板11を手で上方に回動する。この
際、支軸17は、一対の係合腕19,19によりシェル2の内
面に支持された状態となっており、Oリング24の係合ピ
ン25側を潰すことにより前記係合腕19,19を支点として
わずかに倒れることができる。このためシールド板11を
回動して突部26が嵌合孔29から離脱しようとすると、そ
れらの嵌合孔29,30が設けられている部分でクリック板2
0およびシールド板11間の間隔が広くなるように、Oリ
ング24の係合ピン25側の部分を潰しながら支軸17が倒れ
る。而してOリング24は支軸17に近接した位置にあり、
前記突部26は支軸17からの距離が該Oリング24よりも大
であるので、シールド板11およびクリック板20間に作用
する力よりも大きな力をOリング24に作用させてOリン
グ24の係合ピン25側に潰すことができ、その潰れた部分
のOリング24の弾発力により突部26がシールド板11に弾
発的に摺接しながら嵌合孔30に突部26が嵌合するまでシ
ールド板11が回動し、シールド板11に無理な力が作用す
ることを回避しながら良好な節度感を得ることができ
る。
内装パッド6は、その差込み片7をシェル2および衝撃
吸収ライナ3間から抜き出しながら面ファスナ53の係合
状態を解除することにより帽体1から取外し可能であ
り、該内装キャップ6が汚れた時に簡単に取外して洗う
ことができる。しかも内装キャップ6の側部形成部6aに
設けられる複数のリブ5cと、分割して支持布5aに縫着さ
れる複数のウレタンフォーム4aとにより比較的高い剛性
を保持することができる。しかも内装パッド6の頂部に
ウレタンフォーム4b,4cを重ねて縫着し、上方のウレタ
ンフォーム4cを面ファスナ53で衝撃吸収ライナ3に係合
するようにしたので、帽体1への装着状態で内装パッド
6が帽体1から離反して垂れ下がることはなく、帽体1
の内面にほぼ沿わせた形状を維持することができる。
また締紐33における顎紐36を覆う顎紐カバー38は、その
連結金具37側の端部に設けた係合部材43を連結金具37の
顎紐連結部36aと、耳覆い板32の係止突起44との間に挟
持して玉縁42が顎紐連結部36aおよび係止突起44に係合
することにより、装着状態を保持されており、連結金具
37を係止突起44を該連結金具37から離脱せしめる側に移
動させるだけで、玉縁42の前記係合状態を解除すること
ができる。したがって顎紐カバー38の顎紐36への着脱操
作を極めて容易に行なうことができ、しばしば顎紐カバ
ー38を取外して洗うことができる。
また耳覆い板32は、シールド板11をシェル2に支承する
ための支軸17を係合孔45に挿入することともに、係合凹
部46をリベット34に係合させるようにして衝撃吸収ライ
ナ3およびシェル2間に差込んで帽体1に取付けられる
ものであり、支軸17をシェル2から取り外すことにより
帽体1から容易に取外し可能である。
しかも耳覆い板32の係止突起44が締紐33の連結金具37に
連通されながら該係止突起44の先端が耳パッド47の係合
凹部49に係合されるので、締紐33と耳覆い板32および耳
パッド47とは一体的に動くことになり、耳パッド47が耳
覆い板32から離反してしまうことはない。
さらに耳パッド47に設けられる耳用凹部50は下方に向け
て開口しているので、女性がイヤリングを着けたままで
ヘルメットを被っても、該イヤリングを下に垂らすこと
ができ、ヘルメット装着時にイヤリングを外すことが不
要となる。
C.考案の効果 以上のように本考案によれば、シールド板を回動可能に
支承するための支軸が挿脱可能にしてシェルに装着さ
れ、耳覆い板の上部は、衝撃吸収ライナおよびシェル間
に差し込まれ、該耳覆い板の上部には、前記支軸を挿通
し得る係合孔が穿設されるとともに前記リベットに係合
し得る係合凹部が設けられ、この係合凹部は、これと前
記リベットとの係合が前記支軸の前記係合孔への挿通時
には解除不能であるが非挿通時には解除可能であるよう
に形成されるので、耳覆い板の上部を衝撃吸収ライナお
よびシェル間に差し込んでリベットに係合凹部を係合さ
せた状態で、支軸をシェルに装着して係合孔に挿入する
ことにより、耳覆い板をシェルに固定的に支持すること
ができ、この支持状態では、衝撃吸収ライナおよびシェ
ル間に差し込まれた耳覆い板上部が、支軸とリベットの
都合二箇所で強固に且つ体裁よく結合支持することがで
き、一方、耳覆い板が不要であるときには、支軸をシェ
ルから抜き出して係合孔との係合状態を解除すれば、係
合凹部とリベットとの係合状態を解除しながら衝撃吸収
ライナおよびシェル間から耳覆い板の上部を難なく抜き
出すことができ、以上の結果、耳覆い板の着脱操作を極
めて簡単迅速に行うことができる。しかも耳覆い板専用
の着脱手段を帽体側に一切設ける必要はなく、既存のシ
ールド板用支軸や締紐固定用リベットをそのまま耳覆い
板に対する強固な固定手段に兼用することができるか
ら、構造が極めて簡単でコストの節減に大いに寄与する
ことができ、またシェルに耳覆い板固定のための孔を特
別に形成する必要もないから、シェルの強度確保の上か
らも有利である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであり、第1図はヘ
ルメットの側面図、第2図は第1図のII矢視正面図、第
3図は第2図のIII−III線断面図、第4図は内装パッド
の全体斜視図、第5図は内装パッドの上部を除いた部分
の斜視図、第6図は第4図のVI−VI線断面図、第7図は
第1図のVII−VII線拡大断面図、第8図は第7図のVIII
−VIII線断面図、第9図は第7図のIX−IX線断面図、第
10図は第8図の要部拡大分解斜視図、第11図は第1図の
XI−XI線拡大断面図、第12図は第1図のXII−XII線拡大
断面図である。 1…帽体、2…シェル、3…衝撃吸収ライナ、11…シー
ルド板、17…支軸、32…耳覆い板、33…締紐、34…リベ
ット、45…係合孔、46…係合凹部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】装着者の頭部を覆うべく半球状に形成され
    たシェル(2)の内面に衝撃吸収ライナ(3)が密合さ
    れて成る帽体(1)に、その両側部下縁に連なる耳覆い
    板(32)がそれぞれ設けられるとともに、装着者の顔面
    を覆う閉鎖位置と顔面を露出させる開放位置との間で回
    動可能にしてシールド板(11)が支承され、前記耳覆い
    板(32)の内方で前記帽体(1)の両側下端部には相互
    に締結可能な一対の締紐(33)がリベット(34)を介し
    てそれぞれ固着されるヘルメットにおいて、 シールド板(11)を回動可能に支承するための支軸(1
    7)が挿脱可能にしてシェル(2)に装着され、耳覆い
    板(32)の上部は、衝撃吸収ライナ(3)およびシェル
    (2)間に差し込まれ、該耳覆い板(32)の上部には、
    前記支軸(17)を挿通し得る係合孔(45)が穿設される
    とともに前記リベット(34)に係合し得る係合凹部(4
    6)が設けられ、この係合凹部(46)は、これと前記リ
    ベット(34)との係合が前記支軸(17)の前記係合孔
    (45)への挿通時には解除不能であるが非挿通時には解
    除可能であるように形成されることを特徴とするヘルメ
    ット。
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