JP3063064U - クリップ付き時計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象物を傷つけることなく簡単に取り付け、
取り外しができ、角度調整が可能な時計を提供する。 【解決手段】 本考案は時計にクリップを取り付けるこ
とで、挟む対象物のある所なら簡単に取り付け、取り外
しができるようにした。また、時計本体とクリップをつ
なぐ連結部分を回転可能にすることによって、時計の角
度が調節可能になるように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、板状および柱状のものに取り付け、取り外しが可能なクリップが付 けられた時計に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の時計は置き時計、掛け時計など用途に応じ、定められた位置において使 用される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような時計は全く固定されない、もしくは一度固定すると移動するのに少 々手間がかかり、使用できる場所がある程度限定されていた。また、壁などの平 面に取り付ける場合、釘または木ねじなどを使用することが多いため、壁に穴を あけたり、傷つけたりすることはやむを得なかった。

【０００４】 本考案は、必要に応じて移動でき、対象物を傷つけることなく、容易にかつ確 実に固定することが可能な、デザイン的にも優れた時計を提供することを目的と する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、請求項１に記載の考案は、時計本体の所定箇所 にクリップを取り付けたものである。

【０００６】 又、請求項２、３の考案は、時計本体の所定箇所にクリップを取り付けたもの で、時計とクリップを繋ぐ連結部分に角度調整機能を取り入れたものである。

【０００７】 使用するクリップは、板状の主体部の先方に幅広の挟持部を形成したＴ字型の 主体部表面と、裏面を一対としたばね式クリップで、クリップ主体部の長さによ って異なる厚さの板状および柱状の対象物に容易且つ確実に取り付け、及び取り 外しが可能である。

【０００８】 また、クリップ主体部表面と裏面の挟持部内側にウレタンシートを貼り付け、 対象物を傷つけないで挟むことができる。

【０００９】 クリップは安定し易いＴ字型に成型するため、クリップを使用しない時には、 裏面を下にして、置いての使用も可能である。また裏面中心部に開けたカギ穴型 の穴を使用し、釘や木ねじなどを使って壁などの平面に掛けて使用することもで きる。

【００１０】 請求項２の考案においては、時計をコの字型のアームの間にはさみ、左右をナ ットを埋め込んだとめ具で固定し、このとめ具をゆるめることによって、とめ具 部分を軸にして上下に３６０度回転可能である。

【００１１】 アームとクリップは、クリップ主体部表面の穴とアームの中心部分の穴の間に ワッシャーをかませ、ボルトとナットで固定させる。これによりボルトを軸にし て、アームは左右に３６０度回転可能となる。

【００１２】 請求項３のクリップ付き時計においては、時計裏蓋部分から成型した、先端に 球形体の付いた棒状の連結用アタッチメント部品を、クリップ主体部表面に取り 付けられた凹型のゴム製の台座にはめ込むことにより上下左右に３６０度角度を 変えることが出来る。

【００１３】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態について、添付図面に基づき説明する。 図１、図２、図５、及び図６に示されるように、クリップは板状の主体部の先 方に幅広の挟持部を形成したＴ字型の主体部表面１ａと、裏面１ｂを一対として 構成される。

【００１４】 上記クリップは、表面１ａと裏面１ｂの両脇の折り返し部分に通した横軸１ｃ によって回転自在に軸支され、横軸１ｃにはめこんだばね１ｄの弾力によって、 表面１ａと裏面１ｂを閉じる方向に付勢し、手指で開閉させるばね式クリップで ある。

【００１５】 裏面１ｂに開けたカギ穴型の穴１ｆは、釘や木ねじなどを利用して、壁などの 平面に掛ける時に使用するためのものである。

【００１６】 クリップ主体部表面１ａと裏面１ｂの挟持部内側部分に貼られたウレタンシー ト１ｅ、１ｅ−は挟んだ対象物を傷つけないようにするためのものである。

【００１７】 請求項２の考案は、図１、図３、図５及び図７に示されるように、クリップの 表面１ａの中心部の穴４ｄと，つけられる時計の幅に合わせてコの字型に曲げら れたアーム３ｂの中心に開けられた穴４ｂの間に、アームが円滑に左右に３６０ 度回転できるようワッシャー４ｃをはさみこみ、ボルト４ａを通してナット４ｅ で固定する。

【００１８】 図８に示されるように、使用する時計の外枠２ａの両側の穴２ｂ、２ｂ−の内 側からボルト３ｅをそれぞれ通し、外側でナット３ｄで締める。ナット３ｄから ５ｍｍ〜８ｍｍ程度外側に直角に突き出させたボルト３ｅのねじ部分をアームの 両端の穴３ｃ、３ｃ−にそれぞれ通し、ナットをはめこんだとめ具３ａ、３ａ− で固定する。とめ具３ａ、３ａ−をゆるめることにより、時計は前後にも３６０ 度回転が可能になる。

【００１９】 また請求項３の考案は、図２、図４、図６及び図９に示されるように、アーム ３ｂを使用せず、直接時計裏蓋から形成された、先端に球形体のついた棒状の連 結用アタッチメント部品５ａを、クリップ主体部表面１ａの穴６ｂにボルト６ａ とナット６ｃで止められた凹型のゴム製の台座部分５ｂにはめこむことにより、 球形体を軸にして、関節のように３６０度回転が可能になる。

【００２０】 図１０に示されるように、連結用アタッチメント５ａの球形体をはめ込むゴム 製の台座５ｂは、球形体を確実に固定できるよう、球形体と同サイズにくり抜い た凹型で、底部分にボルト６ａが通るための穴が開けられている。又、ボルトの 頭部分が球形体の回転の邪魔にならないよう、穴周辺に溝を設ける。

【００２１】 図１１に示されるように、時計とクリップの連結部分の角度調整機能によって 上向き、下向きどちらでも見易い角度に設定、使用することが可能である。

【００２２】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されているので、以下のような効果がある。

【００２３】 ベッドヘッドや机の縁、窓枠、自動車内の乗車補助用手すりやサンバイザー、 サイドポケットなど、従来は設置が困難で手間がかかると思われた場所に、容易 且つ確実に取り付け、取り外しが可能である。

【００２４】 請求項２、請求項３の考案に関しては、時計本体の角度が調整可能なので、設 置の仕方に関わらずどこからでも見易い角度に設定できる。

【００２５】 また、クリップで挟むだけなので、従来の掛け時計のように、取り付ける対象 物に穴をあけたり、傷つけたりせずに設置できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】アームを使用して時計を固定した側面図。

【図２】球形体を台座にはめこんで時計を固定した側面
図。

【図３】アームを使用して時計を固定した正面図。

【図４】球形体を台座にはめこんで時計を固定した正面
図。

【図５】アームを使用して時計を固定した背面図。

【図６】球形体を台座にはめこんで時計を固定した背面
図。

【図７】アームを使って時計とクリップを連結する状態
を示す分解斜視図

【図８】時計外枠とアームの取り付け手段

【図９】球形体を台座にはめこんで時計とクリップを連
結する状態を示す分解斜視図

【図１０】球形体を台座にはめこんだ状態を示す断面図

【図１１】使用状態を示す斜視図

【符号の説明】

１ａ クリップ主体部表面 １ｂ クリップ主体部裏面 １ｃ 横軸 １ｄ ばね １ｅ、１ｅ− ウレタンシート １ｆ 壁掛け用穴 ２ａ 時計外枠 ２ｂ、２ｂ−、３ｃ、３ｃ−、４ｂ、４ｄ、６ｂ ねじ
穴 ２ｃ 時計動力部 ２ｄ 時計裏蓋 ２ｅ 時計表面 ３ａ、３ａ− アームとめ具 ３ｂ アーム ３ｄ、４ｅ、６ｃ ナット ３ｅ、４ａ、６ａ ボルト ４ｃ ワッシャー ５ａ 連結用アタッチメント部品 ５ｂ 台座

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定箇所にクリップを固定したことを特
   徴とする時計。
2. 【請求項２】 時計本体をコの字型のアームにはさみ，
   クリップ上部とアームの中心部分との間にかませたワッ
   シャーで上下左右に回転自在に固定したことを特徴とす
   る時計。
3. 【請求項３】 時計裏部分から成型したプラスチックの
   棒状の部品の先に付けられたた球を、クリップ上部に取
   り付けられたゴム製の台座にはめ込むことにより角度を
   調整自在に固定したことを特徴とする時計。