JP3062687B2 - 薬剤、較正用液又は品質管理用液用ガラス製アンプル - Google Patents

薬剤、較正用液又は品質管理用液用ガラス製アンプル

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JP3062687B2 JP10332133A JP33213398A JP3062687B2 JP 3062687 B2 JP3062687 B2 JP 3062687B2 JP 10332133 A JP10332133 A JP 10332133A JP 33213398 A JP33213398 A JP 33213398A JP 3062687 B2 JP3062687 B2 JP 3062687B2
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    • A61J1/00Containers specially adapted for medical or pharmaceutical purposes
    • A61J1/05Containers specially adapted for medical or pharmaceutical purposes for collecting, storing or administering blood, plasma or medical fluids ; Infusion or perfusion containers
    • A61J1/06Ampoules or carpules
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体、例えば、薬
剤、較正用又は品質管理用の液体を保持する為のガラス
製アンプルであって、実質的に、平坦な底部又はアンプ
ル内部に向けて陥没させた底部領域を備えたガラス製ア
ンプルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアンプルは、医学関係の
研究所、診療所及び病院で広く用いられており、通常、
使用前に自力で開封することが多い。従って、多くの用
途において、特に、実験室器具の較正又は品質管理にお
いて、このようなガラス瓶からの液体の取り扱い操作は
非常に不便なものであった。
【0003】EP0 694 498 B1号公報に
は、その底部を上向きにした状態でラックに直立姿勢で
保持された密封ガラス製アンプルから、液体を自動的に
取り出すための装置が開示されている。ここで、該ガラ
ス製アンプルの底部は、取り出し部材である、硬質壁を
備えた一つの管腔を有するカニューレ(single−
lumen cannula)によって、機械的に破壊
される。そして、このカニューレが、アンプルの破片の
付着していない領域(spliterfreezon
e)から液体を引き出すのにも使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記装置を使用した場
合に、問題、特に、前記壁の一部がアンプルの底部と共
に破壊されたり、或いは、取り出し部材をアンプルの底
部を通じて挿入するために比較的大きな力が必要である
等の問題が生じる可能性がある。このような問題の解決
方法として、例えば、FR 721 646A号公報に
記載されているように、底部の中央に円錐状の陥没部が
形成されたアンプルが提案されている。しかし、このよ
うなアンプルを使用した場合にも、常に、前記問題点が
満足に解決されているわけではない。
【0005】従って、本発明の目的は、上記欠点に鑑
み、液体を保持するために使用されるガラス製アンプル
であって、自動制御された取り出し部材によって、その
底部を通して、容易に開放することができるガラス製ア
ンプルを提供することにある。
【0006】この目的を達成するための本発明に係るガ
ラス製アンプルの第1特徴構成は、請求項1に記載され
ているように、薬剤又は較正或いは品質管理用の液体を
保持するためのガラス製アンプルであって、底部に、限
定された破壊部位であって機械力によって破壊可能な底
部領域2を形成したものにおいて、前記底部領域2が、
前記ガラス製アンプルの内部に向けて形成された非対称
円錐状の陥没6´であことにあり、更に、前記第1特
徴構成において、請求項2に記載されているように、前
記底部領域2、好ましくは、その最陥没部分に、セラミ
ック等の材料から構成されるコーティング7が設けら
れ、該コーティングが設けられた底部領域2とコーテ
ィング7との間に張力が発生していることが好ましい。
又、本発明に係るガラス製アンプルの第2特徴構成は、
請求項3に記載されているように、薬剤又は較正或いは
品質管理用の液体を保持するためのガラス製アンプルで
あって、底部に、限定された破壊部位であって機械力に
よって破壊可能な底部領域2を形成したものにおいて、
前記底部領域2が、前記ガラスアンプルの内部に向け
て形成された実質的に円筒状の陥没8であって、前記円
筒状の陥没8の底部が、平坦、又は、わずかに湾曲して
いると共に、前記底部領域2、好ましくは、その最陥没
部分に、セラミック等の材料から構成されるコーティン
グ7が設けられ、該コーティング7が設けられた底部領
域2とコーティング7との間に張力が発生していること
にある。更に、上記構成において、請求項4に記載され
ているように、前記陥没6´、8の壁厚は、他の部分の
壁厚に対して薄く、好ましくは、30〜60%薄い壁厚
を有していても良い。又、本発明に係るガラス製アンプ
ルの第3特徴構成は、請求項5に記載されているよう
に、薬剤又は較正或いは品質管理用の液体を保持するた
めのガラス製アンプルであって、円筒状壁3と、前記ガ
ラスアンプルの内部に向けて陥没した或いは実質的に
平坦な底部10を備えたものにおいて、該底部10の中
央部分又は最陥没部分に、セラミック等の材料から成る
コーティングが設けられ、該コーティングが設けら
れた底部10とコーティングとの間に張力が発生して
いることにあり、更に、前記第3特徴構成において、請
求項6に記載されているように、前記底部10、特に、
その中央部分又は最陥没部分の壁厚は他の部分の壁厚
に対して薄く、好ましくは30〜60%薄い壁厚を有す
ことが好ましい。更に、前記第1〜3特徴構成におい
て、請求項7に記載されているように、前記底部領域2
又は前記底部10は、わずかな(浅い)カット部、好ま
しくは、円形状のカット部を有することが好ましく、更
に、請求項8に記載されているように、前記底部領域2
又は前記底部10に近接する前記円筒状壁領域3に、エ
ラストマ・コーティング11が設けられていることが好
ましい。そして、これらの作用効果は、以下の通りであ
る。
【0007】即ち、液体、好ましくは、薬剤又は較正或
いは品質管理用の液体を保持するためのガラス製アンプ
ルであって、該アンプルの内部に向けて陥没した底部領
域に、特定形状部又はコーティングのうち少なくとも一
方の構成を有する、非常に小さな機械力によって破壊可
能な限定された破壊部位が形成すると、前述の液体を自
動的に取り出すための装置を用いて、該アンプルに収容
された液体を取り出す際に、破壊される領域を縮小する
ことができる。又、該アンプルの破片の発生を少なく抑
えることができるので、容易に前記取り出し部材を挿入
することができる。
【0008】ここで、前記底部領域の特定形状部を、非
対称円錐状の陥没とすると、アンプルの底部に強度の低
い領域が設けられるので、液体内容物を取り出すための
取り出し部材を、比較的小さな力によってガラス製アン
プル内に挿入することが出来る。そして、その挿入によ
って発生する破片の形成は、ほとんどその非対称形状領
域に限定される。
【0009】尚、前記底部領域の特定形状部を、平坦、
又は、わずかに湾曲した底部を備える実質的に円筒状の
陥没に形成しても、同様の効果が得られる。
【0010】又、前記陥没部の壁厚を、前記アンプルの
その他の部分よりも、小さなもの、好ましくは30ない
し60%、薄くすることによって、アンプル底部を破壊
するのに必要な物理力を、更に低減することができる。
尚、非対称形状陥没部の場合、前記取り出し部材によっ
て貫通される陥没部の領域の厚みが最も小さくなるよう
に構成することができる。このように構成すれば、取り
出し部材の衝突角度が改善され、アンプルのリム部に伝
達される力が減るために、更に、前記取り出し部材の挿
入に伴って破壊される領域を狭くすることができる。
【0011】更に又、前記底部領域、好ましくは、前記
陥没領域の中央部分に、セラミック等の材料から構成さ
れるコーティングを設けて、該コーティングが設けられ
た底部領域とコーティングとの間に張力を発生させる
と、前記底部の局所的表面張力を低減させることができ
る。例えば、セラミック材から成るこのコーティングの
形成部位を、前記陥没領域の中央又は取り出し部材の衝
突点に限定することによって、該取り出し部材の挿入に
伴って破壊される領域を狭くすることができる。
【0012】更に又、液体、好ましくは、薬剤又は較正
或いは品質管理用の液体を保持するためのガラス製アン
プルであって、実質的に平坦な底部を備えたものに対し
て、該底部とコーティングとの間に張力が発生した状態
で、該底部の中央部分に、セラミック等の材料から成る
コーティングが設けること、又は、前記底部、特に、そ
の中央部分の壁厚を、該アンプルの他の部分の壁厚に対
して、好ましくは30〜60%薄く形成することによっ
ても、小さな力によって前記取り出し部材を挿入するこ
とができる。又、前記アンプルに該構成を採用すること
によって、前記取り出し部材の挿入に伴って破壊される
領域を狭くすることができる。
【0013】又、前記ガラス製アンプルの前記底部領域
又は前記底部に、わずかな(浅い)カット部、好ましく
は、円形状のカット部を形成して、該カット部に包囲さ
れた部分に、前記取り出し部材を当接させて機械的に破
壊すると、該カット部は他の部位と比較して肉薄である
であるために、該カット部から破断が進行することとな
る。従って、前記取り出し部材によって破壊される領域
が、該カット部に包囲された領域に限定されることとな
る。
【0014】又、前記ガラス製アンプルの前記底部領域
又は前記底部に近接する前記円筒状壁領域に、エラスト
マ・コーティングを設けていると、前記取り出し部材に
よって、該アンプルの底部のみならず、本体の筒状壁領
域まで破壊された場合にも、ガラス破片を該エラストマ
・コーティングに保持することができる。従って、前記
アンプルに収納された液体に混入する前記破片の量を、
少なくすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1(a)に示すように、本発明
に係るガラス製アンプル1は、アンプル内部に向けて陥
没した底部領域2を有する。そして、前記アンプル1の
円筒壁領域3から、首部領域4が連続し、更に、ここか
ら先端部5が連続して形成されている。又、図1(a)
及び図1(b)に示すように、前記アンプル1の陥没し
た底部領域2の中央部分には、セラミック・コーティン
グのスポット(小部分)7を備えた円錐状陥没部6が設
けられている。
【0016】図2(a)及び図2(b)に示す本発明に
係るガラス製アンプル1の別実施形態では、その底部領
域2に、薄い壁厚の非対称円錐状陥没部6′が設けら
れ、アンプル軸心1′と中心合せされた取り出し部材1
2が、アンプル底部を破壊して開放するべく挿入される
時に、機械抵抗が少ないように構成されている。そし
て、前記セラミック・コーティング7も非対称状、即
ち、前記円錐状陥没部6′の最下方部分に設けられてい
る。このような非対称円錐状陥没部は、アンプル製造工
程中において、例えば、アンプル底部の一部分を、再生
可能な形状及び深さでアンブル内部に吹き込み成形する
ことによって形成することができる。この点に関して
は、該アンプルの直径に対して約半分の径を有する陥没
部を形成することが有効であることが判っている。尚、
この陥没部を補強するために、この部分を、吹き込み成
形中に局所的に冷却するとともに、光学的手段によって
自動的にモニタするようにしてもよい。
【0017】又、図3(a)及び3(b)に示す本発明
に係るガラス製アンプル1の別実施形態では、アンプル
1の底部領域2は、平坦もしくはわずかに湾曲した底部
9を備えた実質的に円筒状の陥没部8が設けられてい
る。前記陥没した底部領域2の壁厚は、その全体に亘っ
て、あるいは、その中心部分のみ、ガラス製アンプル1
のその他の領域の壁厚と比較して薄く形成することがで
きる。尚、該底部領域2の中央部分に、スポット状のセ
ラミック・コーティング7を設けてもよい。
【0018】図4(a)及び4(b)は、ガラス製アン
プル1の更に別の実施形態を示し、これは、実質的に平
坦な底部10を有し、この底部がその全体に亘って、あ
るいはその中央部分のみにおいて、前記取り出し部材の
貫通を容易にするべく、該アンプル1のその他の部分よ
りも薄い(30〜60%)壁厚を有している。このよう
な底部10は、アンプル1の本体に対して、例えば、融
接によって取り付けることができる。ここでも、該底部
10の中央部分に、セラミック・スポット形状のセラミ
ック・コーティング7を設けることができる。更に、別
の実施形態として、図4(a)に示すように、ガラス製
アンプル1の底部領域又は底部10に、わずかな(浅
い)カット部、好ましくは、円形のカット部12を設け
ることも可能である。
【0019】〔別実施形態〕以下に別実施形態を説明す
る。上述したすべての実施例において、図4(a)に示
すような、エラストマ・コーティング11を設けること
ができ、このコーティング11は、ガラス製アンプル1
の底部10(底部領域2)に近接する円筒状壁領域3に
塗布形成される。このエラストマ・コーティング11
は、アンプル本体の下部領域に存在するガラス破片を保
持する作用を有する。又、前記円筒壁領域3及び首部領
域4は、例えば、EP 0 694 498B1に記載
されているような、アンプル溶液を自動的に取り出すた
めの装置に挿入可能な形状である限り、実質的に、どの
ような形状であってもよい。尚、図面は単に参酌のみに
利用したものであって、本発明は図面に限定されるもの
ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガラス製アンプルの軸心方向断面
図、及び、該アンプルの底部領域を上方から見た平面図
【図2】本発明に係るガラス製アンプルの別実施形態の
軸心方向断面図、及び、該アンプルの底部領域を上方か
ら見た平面図
【図3】本発明に係るガラス製アンプルの別実施形態の
軸心方向断面図、及び、該アンプルの底部領域を上方か
ら見た平面図
【図4】本発明に係るガラス製アンプルの別実施形態の
軸心方向断面図、及び、該アンプルの底部領域を上方か
ら見た平面図
【符号の説明】
1 ガラス製アンプル 2 底部領域 3 円筒状壁領域 6 円錐状陥没部 7 セラミック・コーティング 8 円筒状陥没部 10 底部 11 エラストマ・コーティング 12 カット部
フロントページの続き (73)特許権者 595078219 STETTEMERSTRASSE 28, 8207 SCHAFFHAUSE N, SWITZERLAND (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61J 1/06

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬剤又は較正或いは品質管理用の液体を
    保持するためのガラス製アンプルであって、底部に、限
    定された破壊部位であって機械力によって破壊可能な底
    部領域2を形成したものにおいて、 前記底部領域2が、前記ガラス製アンプルの内部に向け
    て形成された非対称円錐状の陥没6´であるガラス製ア
    ンプル。
  2. 【請求項2】 前記底部領域2、好ましくは、その最陥
    没部分に、セラミック等の材料から構成されるコーティ
    ング7が設けられ、該コーティングが設けられた底部
    領域2とコーティング7との間に張力が発生している請
    求項1に記載のガラス製アンプル。
  3. 【請求項3】 薬剤又は較正或いは品質管理用の液体を
    保持するためのガラス製アンプルであって、底部に、限
    定された破壊部位であって機械力によって破壊可能な底
    部領域2を形成したものにおいて、 前記底部領域2が、前記ガラスアンプルの内部に向け
    て形成された実質的に円筒状の陥没8であって、前記円
    筒状の陥没8の底部が、平坦、又は、わずかに湾曲して
    いると共に、 前記底部領域2、好ましくは、その最陥没部分に、セラ
    ミック等の材料から構成されるコーティング7が設けら
    れ、該コーティング7が設けられた底部領域2とコーテ
    ィング7との間に張力が発生しているガラス製アンプ
    ル。
  4. 【請求項4】 前記陥没6´、8の壁厚は、他の部分の
    壁厚に対して薄く、好ましくは、30〜60%薄い壁厚
    を有する請求項1〜3の何れか1項に記載のガラス製ア
    ンプル。
  5. 【請求項5】 薬剤又は較正或いは品質管理用の液体を
    保持するためのガラス製アンプルであって、円筒状壁3
    と、前記ガラスアンプルの内部に向けて陥没した或い
    は実質的に平坦な底部10を備えたものにおいて、 該底部10の中央部分又は最陥没部分に、セラミック等
    の材料から成るコーティングが設けられ、該コーティ
    ングが設けられた底部10とコーティングとの間に
    張力が発生しているガラス製アンプル。
  6. 【請求項6】 前記底部10、特に、その中央部分又は
    最陥没部分の壁厚は他の部分の壁厚に対して薄く、好
    ましくは30〜60%薄い壁厚を有する請求項5に記載
    のガラス製アンプル。
  7. 【請求項7】 前記底部領域2又は前記底部10は、わ
    ずかな(浅い)カット部、好ましくは、円形状のカット
    部を有する請求項1〜6のいずれか1項に記載のガラス
    製アンプル。
  8. 【請求項8】 前記底部領域2又は前記底部10に近接
    する前記円筒状壁領域3に、エラストマ・コーティング
    11が設けられている請求項1〜7の何れか1項に記載
    のガラス製アンプル。
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