JP3062477U - スロットマシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保留装置内の遊技メダルを投入装置へ投入さ
せる投入操作と、ゲームを開始させる開始操作とを一つ
の操作で連続して行うことができるようにしたスロット
マシンを提供する。 【解決手段】 保留装置８内に保留されている遊技メダ
ルを規定枚数よりも少なくなった投入装置９へ自動的に
投入する投入スイッチ１１と、リール４ａ，４ｂ，４ｃ
を回転させるスタートスイッチ１２とを一つの操作で連
続的にＯＮさせるコンビネーションスイッチ１０を設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、保留装置内の遊技メダルを投入装置へ投入させる投入操作と、ゲ ームを開始させる開始操作とを一つの操作で連続して行うことができるようにし たスロットマシンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

図４に示すようなスロットマシンは、投入口１から遊技メダルを投入し、スタ ートスイッチ２を押すと、多数の絵柄３，３，…が表面に描かれたリール４ａ， ４ｂ，４ｃが独立に回転し始め、ストップスイッチ５ａ，５ｂ，５ｃが押される ことにより、リール４ａ，４ｂ，４ｃが停止する。停止したリール４ａ，４ｂ， ４ｃの特定の絵柄３が予め定められた入賞ライン上で並ぶと入賞となり、所定枚 数の遊技メダルが返却口６から払い戻される。

【０００３】 入賞ラインは、投入される遊技メダルの枚数に応じて設定されるが、１ゲーム に付き最大３枚の遊技メダルが投入装置（図示せず）にストックされ、投入口１ から４枚以上投入された遊技メダルや、入賞して払い出された遊技メダルは、貯 留装置（図示せず）に最大５０枚貯留されるようになっている。

【０００４】 このようなスロットマシンは、遊技者がまとめて多数枚の遊技メダルを投入口 １から投入し、投入スイッチ７を押すことにより、貯留装置に貯留された遊技メ ダルが投入装置に投入され、ゲームごとに遊技メダルを投入しなくてもゲームす ることができるように、遊技者の便宜が図られている。

【０００５】 なお、特開平４−２５０１８５号には、複数枚の遊技メダルを収容したメダル カセットをスロットマシンの表面に着脱自在に取り付け、遊技者が投入枚数指定 スイッチを押すことにより、メダルカセット内の遊技メダルをスロットマシン内 のメダル取込通路に取り込むようにしたものが開示されている。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

通常、遊技者はゲームに興じてくると、自らのリズムに乗りながら、スタート スイッチ２とストップスイッチ５ａ，５ｂ，５ｃを操作して入賞を狙う。したが って、遊技者はゲームのたびに遊技メダルを投入口１に投入するよりも、投入ス イッチ７を押す操作によって、貯留装置に貯留されている遊技メダルを投入装置 に送る方がリズムに乗りやすく、短時間でゲームを消化できる。

【０００７】 しかし、より短時間にゲームを消化して勝利したいという遊技者にとっては、 この投入スイッチ７を押すという操作自体に加えて、ゲームごとにスタートスイ ッチ２を押さなければならないことから、自らのリズムに乗りきれず、ゲームに 集中できないと感じる場合があった。このことは、投入枚数指定スイッチを押す 特開平４−２５０１８５号に開示されたメダル遊技機も同じである。

【０００８】 そこで、この考案は保留装置内の遊技メダルを投入装置へ投入させる投入スイ ッチと、リールを回転させるスタートスイッチとを一つの操作で交互にＯＮさせ ることができるようにしたスロットマシンを提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

この考案のスロットマシンは、投入口から投入された遊技メダルを規定枚数だ けストックしておく投入装置と、当該投入装置にストックされる規定枚数以上の 遊技メダルが投入された場合に、ストックされない余分な遊技メダルを保留して おく保留装置とを備えたスロットマシンにおいて、投入装置にストックされた遊 技メダルが規定枚数よりも少なくなると、前記保留装置内に保留されている遊技 メダルを投入装置へ自動的に投入指示する投入スイッチと、リールを回転させて ゲームを開始指示するスタートスイッチとに対し、一つの操作で連続してＯＮさ せるようにしたコンビネーションスイッチを設けたことを特徴としている。

【００１０】 このスロットマシンによれば、コンビネーションスイッチを押したり、回した りするといったような一つの操作で、投入スイッチとスタートスイッチが交互に ＯＮされる。スタートスイッチがＯＮされることにより、保留装置内に保留され ている遊技メダルが投入装置へ投入され、続いてスタートスイッチがＯＮされる ことにより、リールが回転するので、リズムに乗りながら連続してゲームを行う ことができる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

この考案のスロットマシンを図１から図３を参照しながら説明する。ただし、 従来と同一部分は同一符号を附して、その説明を省略する。このスロットマシン は、保留装置８内に保留されている遊技メダルを、規定枚数よりも少なくなった 投入装置９へ自動的に投入する投入スイッチ１１と、リール４ａ，４ｂ，４ｃを 回転させるスタートスイッチ１２とを一つの操作で連続してＯＮさせるコンビネ ーションスイッチ１０を備えたことを特徴としている。

【００１２】 コンビネーションスイッチ１０は、例えば図２に示すようなボタン式とするこ とができる。ボタン式のコンビネーションスイッチ１０は、有底筒状のケース２ １内に押しボタン部２２が挿入され、ケース２１の底部と押しボタン部２２との 間に圧縮バネ２３が収納され、押しボタン部２２の外端部がケース２１から突出 するように付勢されている。また、押しボタン部２２の内端側の外周には、投入 スイッチ１１とスタートスイッチ１２とを交互にＯＮさせる接面２２ａが形成さ れている。ケース２１の奥側と開口側のそれぞれの内周には、押しボタン部２２ の接面２２ａが接合することにより、投入スイッチ１１をＯＮさせる接面２１ａ と、スタートスイッチ１２をＯＮさせる接面２１ｂとが形成されている。

【００１３】 定常状態において、押しボタン部２２は圧縮バネに２３付勢され、ケース２１ から突出する側に位置している。このとき、押しボタン部２２の接面２２ａは、 スタートスイッチ１２の接面２１ｂと接触してスタートスイッチ１２をＯＮにし 、投入スイッチ１１をＯＦＦにする。そして、遊技者が押しボタン部２２を押す と、押しボタン部２２はケース２１の奥側へ移動する。このとき、押しボタン部 ２２の接面２２ａと投入スイッチ１１の接面２１ａとが接触して投入スイッチ１ １がＯＮし、スタートスイッチ１２がＯＦＦとなる。

【００１４】 また、コンビネーションスイッチ１０は、図３に示すような回転式とすること ができる。この回転式のコンビネーションスイッチ１０は、有底円筒状のケース ３１内に円盤３２が回転自在に嵌め入れられている。円盤３２の外端面には、円 盤３２を回転させるための摘み３３が設けられている。円盤３２の側面の一か所 には、投入スイッチ１１とスタートスイッチ１２とを交互にＯＮさせる接面３２ ａが形成されている。一方、ケース３１の内周には、円盤３２の接面３２ａが接 合することにより、投入スイッチ１１をＯＮさせる接面３１ａと、スタートスイ ッチ１２をＯＮさせる接面３１ｂとが半周面ずつ形成されている。あるいは、円 盤３２の内端面の一か所に接面（図示せず）を形成し、ケースの底面に投入スイ ッチ１１とスタートスイッチ１２とを交互にＯＮさせる接面３１ａ，３１ｂを形 成することもできる。

【００１５】 次に、この考案のスロットマシンの使用方法について説明する。遊技者が多数 枚の遊技メダルを投入口１から投入した後、コンビネーションスイッチ１０を操 作する。すなわち、図２に示したボタン式のコンビネーションスイッチ１０であ れば、図２（ｂ）に示すように、遊技者がケース２１から突出している押しボタ ン部２２を押すことにより、押しボタン部２２の接面２２ａとケース２１の接面 ２１ｂとが接合して投入スイッチ１１がＯＮされ、遊技メダルが保留装置８から 投入装置９へ自動的に投入される。

【００１６】 ただし、投入装置９内に規定枚数、例えば３枚の遊技メダルが投入されると、 押しボタン部２２が押し続けられても、遊技メダルは投入装置９へ投入されない 。そして、遊技者が押しボタン部２２から手を離すと、図２（ａ）に示すように 、押しボタン部２２が圧縮バネによってケース２１の外側へ付勢され、スタート スイッチ１２がＯＮし、リール４ａ，４ｂ，４ｃが回転し始める。

【００１７】 他方、図３に示したような回転式のコンビネーションスイッチ１０であれば、 遊技メダルを投入した遊技者が摘まみ３３を回し、円盤３２の接面３２ａが投入 スイッチ１１をＯＮさせる接面３１ａと接合することにより、遊技メダルが保留 装置８から投入装置９へ投入される。円盤３２をさらに回転させることにより、 スタートスイッチ１２がＯＮし、リール４ａ，４ｂ，４ｃが回転し始める。

【００１８】 このようにして、リール４ａ，４ｂ，４ｃが回転し始めた後、遊技者がストッ プスイッチ５ａ，５ｂ，５ｃを順次、押すと、リール４ａ，４ｂ，４ｃが停止し てゲームが終了する。ゲームを続行するときは、上記の操作を繰り返す。したが って、遊技者は、投入スイッチ１１をＯＮする動作とスタートスイッチ１２をＯ Ｎする動作とをコンビネーションスイッチ１０を操作するだけで、連続して行う ことができるので、遊技者の発揮したいリズムに乗ってゲームを消化することが できる。

【００１９】

【考案の効果】

上記説明から明らかなように、この考案のスロットマシンによれば、コンビネ ーションスイッチを操作するだけで、保留装置内の遊技メダルを投入装置へ投入 するスタートスイッチのＯＮと、リールを回転させるスタートスイッチのＯＮと を連続して行うことができるので、遊技者は、投入スイッチとスタートスイッチ とを別々に押さなくても連続してリズムに乗りながらゲームを消化し、入賞を狙 うことができるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のスロットマシンの概略構成を示すブ
ロック図である。

【図２】この考案のスロットマシンを構成するコンビネ
ーションスイッチの一例の断面図であり、（ａ）はスタ
ートスイッチがＯＮしている状態の断面図、（ｂ）は、
投入スイッチがＯＮしている状態の断面図である。

【図３】この考案のスロットマシンを構成する図２とは
異なるコンビネーションスイッチの分解斜視図である。

【図４】一般的なスロットマシンの概略斜視図である。

【符号の説明】

１ 投入口 ８ 保留装置 ９ 投入装置 １０ コンビネーションスイッチ １１ 投入スイッチ １２ スタートスイッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 投入口から投入された遊技メダルを規定
   枚数だけストックしておく投入装置と、当該投入装置に
   ストックされる規定枚数以上の遊技メダルが投入された
   場合に、ストックされない余分な遊技メダルを保留して
   おく保留装置とを備えたスロットマシンにおいて、 前記投入装置にストックされた遊技メダルが規定枚数よ
   りも少なくなると、前記保留装置内に保留されている遊
   技メダルを投入装置へ自動的に投入指示する投入スイッ
   チと、リールを回転させてゲームを開始指示するスター
   トスイッチとに対し、一つの操作で連続してＯＮさせる
   ようにしたコンビネーションスイッチを設けたことを特
   徴とするスロットマシン。