JP4212056B2 - 遊技機、遊技機用の演出装置、及びプログラム - Google Patents

遊技機、遊技機用の演出装置、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、パチンコ等の遊技機、遊技機用の演出装置、及びプログラムに関する。
複数の図柄群を変動させて抽選演出を行う遊技機として、例えばパチンコ遊技機などが知られている。かかる遊技機においては、盤面の中央部に設けられた液晶表示部等で複数の図柄群が変動したあと確定停止する抽選演出が行われるタイプのものがある。
特開2004−181093号公報
かかるタイプの遊技機ではどのような抽選演出を行うかが遊技機の人気を左右する重要な要素であるため、より遊技者を楽しませかつ遊技者の遊技意欲を喚起するような抽選演出を行うことが好ましい。
しかし単に液晶表示部に抽選演出画像を表示するだけでは同様なタイプの他の遊技機との差別化を図ることが困難で、遊技者の遊技意欲を喚起するようなインパクトに乏しかった。
また盤面の上に設置された成形品などが動作する「可動役物」と呼ばれるものもあったが、従来の遊技機の可動役物は、遊技者に抽選結果を正確に告知する必要があることから、予め定められた特定の動作を行うもののみであった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、その目的はより遊技者を楽しませかつ遊技者の遊技意欲を喚起するような遊技演出を行うことが可能な遊技機、遊技機用の演出装置及びプログラムを提供することである。
(1)本発明は、
遊技媒体の入賞を検出する入賞検出手段と、
前記入賞検出手段が入賞を検出した場合に、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを決定する抽選を含む抽選処理を行う抽選手段と、
前記入賞検出手段が入賞を検出した場合に、表示手段に第1〜第m(m≧2)の図柄群を変動表示させた後、各図柄群について所与の図柄を停止表示させる制御を行う表示制御手段と、
少なくとも2の面を有しかつ各面に識別表示が付された立体物と、前記立体物に外力を加えることにより所与の空間内で前記立体物を転動させる転動手段と、を有する役物と、
前記抽選手段の抽選結果に基づき、前記転動手段を駆動させる制御を行う駆動制御手段と、
前記立体物の所定の面に付された前記識別表示を特定するための特定情報を取得する特定情報取得手段と、
を含み、
前記表示制御手段は、
前記転動手段を駆動させる場合に、第1〜第m−1の図柄群を変動表示させ、
前記抽選手段の抽選結果と前記特定情報取得手段が取得した特定情報とに基づき、前記第1〜第m−1の図柄群について所与の図柄を停止表示させる制御を行うことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、遊技機を制御するためのコンピュータにより実行可能なプログラムであって、上記各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明において遊技機としては、例えばパチンコ遊技機等、その他各種の抽選演出を表示するタイプの遊技機などが該当する。
ここで遊技媒体とは、例えば遊技球や遊技コインなどであり、入賞とは始動入賞口等に遊技球や遊技コインなどが、入ることのみならず、通過することをも意味する。
また、特別遊技とは、遊技者に特別な利益を与える遊技をいい、パチンコ遊技機では、例えば多くの賞球を遊技者に払い出す大当たりの遊技などが該当する。
また、表示手段とは、液晶ディスプレイ等の画像表示手段の他、図柄群が付された複数のリールが機械的に回転し、各リールについて図柄を停止表示するような機械式の表示手段等も含む。
また、立体物とは、例えば、多面体の各面に数字等の識別表示が付されたものや、円形の板状物体の各面に表裏等の識別表示が付されたもの等を含む。例えば、サイコロやコインのように、互いに略平行な2の面を一組以上有し、かつ各面に識別表示が付された立体物としてもよい。
また、立体物の転動とは、転動手段が立体物に加える力と引力とにより立体物がランダムに(不規則にあるいは不特定の方向に)転動することをいう。
また、立体物の所定の面とは、遊技者が識別情報を認識できる面をいい、例えば、立体物が所与の空間に配置されたときの底面に対抗する面である立体物の上面や、立体物が所与の空間に配置されたときに遊技者方向に向いている面を含む。
本発明によれば、各面に識別表示が付された立体物をランダムに転動させ、不特定な動作により偶然に決定された立体物の所定の面に付された識別表示と、表示制御手段により制御可能な図柄との組み合わせを用いて、抽選の結果の告知を行うことができる。
従って、抽選の結果を告知する表示に、偶然性が高い不特定な動作により決定される要素が含まれるという、従来にない抽選の結果の告知を行う遊技機を提供することができる。
更に、抽選の結果を告知する表示に、不特定な動作により決定される要素が含まれるので、抽選の結果を告知する表示が偶然の産物であることを遊技者に強く印象付けることができる。従って、抽選の結果が告知されるまでの遊技者の期待感、緊張感を効果的に高めることができる。
更に、遊技者が最も関心を寄せる抽選の結果の告知表示に関連させて、役物の立体物をランダムに転動させるので、注目度の高い遊技機を提供することができる。
また、本発明によれば、立体物の所定の面に付された識別表示を用いて抽選の結果を告知する場合には、変動表示、停止表示させる図柄を1個減らした上で、減らした図柄の機能を立体物の各面に付された識別表示にもたせる。
従って、停止表示されたm−1個の図柄と立体物の所定の面に付された識別表示との組み合わせにより、抽選の結果が告知されることを遊技者に容易に理解させることができ、視覚的効果の高い抽選の演出を行うことができる。
また、本発明によれば、立体物の所定の面に付された識別表示を特定するための特定情報を取得した上で、立体物の所定の面に付された識別表示との組み合わせにより抽選結果が遊技者に告知されるように、図柄を停止表示させる制御を行う。
従って、抽選の結果を告知する過程及びその表示に偶然性を含ませたとしても、抽選手段の抽選結果を正確に遊技者へ告知することができる。
(2)本発明は、
前記各図柄群は、少なくとも前記立体物の各面に付された識別表示に対応付けられた図柄を含み、
前記表示制御手段は、
前記転動手段を駆動させる場合であって、前記抽選手段の抽選結果に前記特別遊技についての当たり情報が含まれている場合には、前記第1〜第m−1の図柄群について前記特定情報により特定される識別表示に対応付けられた図柄を停止表示させ、前記抽選手段の抽選結果に前記特別遊技についての外れ情報が含まれている場合には、少なくとも1の図柄群について前記特定情報により特定される識別表示に対応付けられた図柄とは異なる図柄を停止表示させる制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、抽選結果に当たり情報が含まれている場合には、表示手段に停止表示させる図柄が、立体物の所定の面に付された識別表示と同様の態様で揃うように、表示制御され、抽選結果に外れ情報が含まれている場合には、表示手段に停止表示させる図柄が、立体物の所定の面に付された識別表示と同様の態様で揃わないように、表示制御される。
従って、互いに表示方法が異なる表示手段の図柄と立体物の識別表示との組み合わせにより抽選の結果を告知しても、当たりの場合と外れの場合を遊技者が容易に区別することができる。
(3)本発明は、
遊技媒体の入賞を検出する入賞検出手段と、
前記入賞検出手段が入賞を検出した場合に、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを決定する抽選を含む抽選処理を行う抽選手段と、
少なくとも2の面を有しかつ各面に識別表示が付された立体物と、前記立体物に外力を加えることにより所与の空間内で前記立体物を転動させる転動手段と、を有する役物と、
前記抽選手段の抽選結果に基づき、前記転動手段を駆動させる制御を行う駆動制御手段と、
前記立体物の所定の面に付された前記識別表示を特定するための特定情報を取得する特定情報取得手段と、
前記転動手段を駆動させる場合に、表示手段に前記立体物に付された各識別表示のいずれかに対応付けられた表示物を表示させる制御を行う表示制御手段と、
を含み、
前記表示制御手段は、
前記抽選手段の抽選結果と前記特定情報取得手段が取得した特定情報とに基づき、前記表示手段に表示する前記表示物を決定し、決定された表示物を前記表示手段に表示させる制御を行うことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、遊技機を制御するためのコンピュータにより実行可能なプログラムであって、上記各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明によれば、抽選の結果の告知を、立体物の所定の面に付された識別表示と、立体物に付された各識別表示のいずれかに対応付けられた表示物との組み合わせを用いて行うことができる。
例えば、立体物が実物のサイコロである場合には、実物のサイコロの出目と、サイコロを模した表示物の出目との大小により、抽選の結果を告知してもよい。この場合、例えば、当たりのときは実物のサイコロの出目よりもサイコロを模した表示物の出目が小さくなるように表示制御を行ない、外れのときは実物のサイコロの出目よりもサイコロを模した表示物の出目が大きくなるように表示制御を行なってもよい。
従って、(1)の発明と同様の効果を奏する他、表示物と立体物の識別表示との組み合わせが如何なるものになるかというゲーム性を付加することができ、より遊技者の興味を引きつけ、飽きられにくい遊技機を提供することができる。
(4)本発明は、
前記表示制御手段は、
前記入賞検出手段が入賞を検出した場合に、前記表示手段に第1〜第m(m≧2)の図柄群を変動表示させ、
前記抽選手段の抽選結果に前記特別遊技についての当たり情報が含まれている場合には、前記決定された表示物を前記表示手段に表示させた後に、前記第1〜第mの図柄群について同一の図柄を停止表示させ、
前記抽選手段の抽選結果に前記特別遊技についての外れ情報が含まれている場合には、前記決定された表示物を前記表示手段に表示させた後に、前記第1〜第mの図柄群のいずれかについて、他の図柄群について停止表示させる図柄と異なる図柄を停止表示させる制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、(3)の発明において、表示物と立体物の識別表示とを用いて抽選の結果を告知した後に、抽選結果を表示する最終停止図柄が、抽選手段の抽選結果に基づき表示される。
従って、不特定な動作を行う立体物の識別表示を用いた抽選の結果を告知する表示を行うことにより、最終停止図柄による抽選結果の表示に先立って遊技者に抽選の結果を知らせることができる。
しかも、表示物と立体物の識別表示とが、抽選の結果を告知する組み合せ表示として機能するので、(2)の発明のように図柄を立体物の各面に付された識別表示に対応付けられた図柄としなくとも、わかりやすい抽選結果の告知表示を行うことができる。従って、立体物の形態に拘わらず、図柄の形態を自由に設定することができる。
(5)本発明に係る遊技機は、
遊技媒体の入賞を検出する入賞検出手段と、
前記入賞検出手段が入賞を検出した場合に、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを決定する抽選を含む抽選処理を行う抽選手段と、
前記入賞検出手段が入賞を検出した場合に、表示手段に第1〜第m(m≧2)の図柄群を変動表示させた後、各図柄群について所与の図柄を停止表示させる制御を行う表示制御手段と、
少なくとも2の面を有しかつ各面に識別表示が付された立体物と、前記立体物に外力を加えることにより所与の空間内で前記立体物を転動させる転動手段と、を有する役物と、
前記抽選手段の抽選結果に基づき、前記転動手段を駆動させる制御を行う駆動制御手段と、
前記立体物の所定の面に付された前記識別表示を特定するための特定情報を取得する特定情報取得手段と、
を含み、
前記表示制御手段は、
前記転動手段を駆動させる場合に、前記抽選手段の抽選結果と前記特定情報取得手段が取得した特定情報とに基づき、前記表示手段に表示する表示内容の表示制御を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る遊技機用の演出装置は、
遊技媒体の入賞を検出した場合に、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを決定する抽選を含む抽選処理を行う遊技機用の演出装置であって、
入賞検出手段が入賞を検出した場合に、表示手段に第1〜第m(m≧2)の図柄群を変動表示させた後、各図柄群について所与の図柄を停止表示させる制御を行う表示制御手段と、
少なくとも2の面を有し、かつ各面に識別表示が付された立体物と、前記立体物に外力を加えることにより所与の空間内で前記立体物を転動させる転動手段と、を有する役物と、
抽選手段の抽選結果に基づき、前記転動手段を駆動させる制御を行う駆動制御手段と、
前記立体物の所定の面に付された前記識別表示を特定するための特定情報を取得する特定情報取得手段と、
を含み、
前記表示制御手段は、
前記転動手段を駆動させる場合に、前記抽選手段の抽選結果と前記特定情報取得手段が取得した特定情報とに基づき、前記表示手段に表示する表示内容の表示制御を行うことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、遊技機を制御するためのコンピュータにより実行可能なプログラムであって、上記各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明において、表示内容とは、停止表示させる複数の図柄や、立体物に付された識別表示に対応付けられた表示物等、立体物の所定の面に付された識別表示との組み合せにより抽選の結果を遊技者に告知するための表示内容をいう。
本発明によれば、各面に識別表示が付された立体物をランダムに転動させ、不特定な動作により偶然に決定された立体物の所定の面に付された識別表示と、表示制御手段により制御可能な表示内容との組み合わせを用いて、抽選の結果の告知を行うことができる。
従って、抽選の結果を告知する表示に、不特定な動作により決定される要素が含まれるという、従来にない抽選の結果の告知を行う遊技機、遊技機用の演出装置を提供することができる。
更に、抽選の結果を告知する表示に、不特定な動作により決定される要素が含まれるので、抽選の結果を告知する表示が偶然の産物であることを遊技者に強く印象付けることができる。従って、抽選の結果が告知されるまでの遊技者の期待感、緊張感を効果的に高めることができる。
更に、遊技者が最も関心を寄せる抽選の結果の告知表示に関連させて、役物の立体物をランダムに転動させるので、注目度の高い遊技機、遊技機用の演出装置を提供することができる。
加えて、立体物の所定の面に付された識別表示を特定するための特定情報を取得した上で、表示手段の表示内容と、立体物の所定の面に付された識別表示との組み合わせにより抽選結果が遊技者に告知されるように表示手段の表示内容を制御することができる。
従って、抽選の結果を告知する過程及びその表示に偶然性を含ませたとしても、抽選手段の抽選結果を正確に遊技者へ告知することができる。
(6)本発明は、
前記立体物を遊技者に視認されないように遮蔽する遮蔽手段と、
前記転動手段が駆動された後であって、前記転動手段が駆動停止されて前記立体物が静止する前に前記遮蔽手段に遮蔽動作を行わせ、
前記抽選結果と前記特定情報とに基づき前記表示内容の表示制御が行われた後に、前記遮蔽手段に遮蔽解除動作を行わせる制御を行う遮蔽制御手段と、
を更に含むことを特徴とする。
本発明によれば、立体物が転動する様子を遊技者に視認させた上で、立体物を視認不能にする。そして、抽選結果と特定情報とに基づき、表示内容が制御された後に、立体物を遊技者に開示する。
例えば、表示内容の表示制御として、第1〜第m−1の図柄群について所与の図柄を停止表示させる制御を行う場合には、表示手段に図柄が停止表示された後に、立体物の所定の面に付された識別表示を遊技者に開示する。
また、例えば、表示内容の制御として、表示手段に表示する表示物を決定し、決定された表示物を表示手段に表示させる制御を行う場合には、表示物が表示された後に、立体物の所定の面に付された識別表示を遊技者に開示する。
従って、不特定な動作により決定される識別表示により、抽選の結果を告知する表示が確定するので、抽選の結果を告知する表示が偶然の産物であることを遊技者により強く印象付けることができ、遮蔽手段に遮蔽解除動作を行なわせるまでの遊技者の期待感、緊張感をより一層効果的に高めることができる。
(7)本発明は、
遊技媒体の入賞を検出する入賞検出手段と、
前記入賞検出手段が入賞を検出した場合に、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを決定する抽選を含む抽選処理を行う抽選手段と、
少なくとも2の面を有しかつ各面に識別表示が付された立体物と、前記立体物に外力を加えることにより所与の空間内で前記立体物を転動させる転動手段と、を有する役物と、
前記抽選手段の抽選結果に基づき、前記転動手段を駆動させる制御を行う駆動制御手段と、
前記立体物の所定の面に付された前記識別表示を特定するための特定情報を取得する特定情報取得手段と、
複数の演出パターンデータを記憶する記憶手段と、
表示手段に表示する演出パターンに対応する演出パターンデータを選択する処理を行う演出パターン選択手段と、
前記選択された演出パターンデータを前記記憶手段から読み出し、読み出された演出パターンデータに基づく演出パターンで前記表示手段の表示制御を行う表示制御手段と、
を含み、
前記演出パターン選択手段は、
前記転動手段を駆動させる場合に、前記特定情報取得手段が取得した特定情報に基づいて、前記演出パターンデータを選択することを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、遊技機を制御するためのコンピュータにより実行可能なプログラムであって、上記各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明において、演出とは、遊技機において抽選に関連して行われる遊技演出であり、抽選中であることを示す演出や、最終的な抽選結果を告知するための演出を含む。
また、特定情報に基づいて演出パターンデータを選択するとは、各特定情報に対応づけられた演出パターンデータを選択することや、各特定情報に対応付けられた演出パターンデータ群を選択した上で当該演出パターンデータ群からランダムに演出パターンデータを選択することや、各特定情報ごとに異なる演出パターンデータを選択することを含む。
本発明によれば、各面に識別表示が付された立体物をランダムに転動させ、不特定な動作により偶然に決定された立体物の所定の面に付された識別表示に応じて、表示手段に表示する演出パターンが選択される。
例えば、立体物が実物のサイコロである場合には、リーチ演出中に実物のサイコロを転動させ、その出目によって、それまで表示していたリーチ演出パターンを異なるリーチ演出パターンに変化させるようにしてもよい。
従って、不特定な動作により決定される識別表示に応じて演出パターンが選択される従来にない遊技機を提供することができる。
更に、演出パターンの変化が偶然の産物であることを遊技者に強く印象付けることができるので、演出パターンが変化したときの遊技者の期待感、緊張感を効果的に高めることができる。
(8)本発明は、
前記取得した特定情報を保留記憶する保留記憶手段を更に含み、
前記演出パターン選択手段は、
前記転動手段を駆動させる場合に、前記保留記憶手段が保留記憶している特定情報を参照し、前記特定情報取得手段が取得した特定情報が前回取得した特定情報と異なる場合に、前記識別表示ごとに異なる演出パターンを選択し、前記取得した特定情報が前回取得した特定情報と同一である場合に、特別演出パターンを選択することを特徴とする。
本発明によれば、立体物が転動されるたびに、立体物の所定の面に付された識別表示に応じた演出パターンが表示され、しかも、識別表示が前回のものと同一のものとなっていれば、特別演出パターンが表示される。
従って、立体物が転動されるたびに次々に演出パターンが変化し、しかも、偶然により決定された識別表示が連続して同一のものであったという希少性と、特別演出パターンの表示とが関連付けて行われるので、特別演出パターンが表示されたときの遊技者の期待感、緊張感をより効果的に高めることができる。
(9)本発明は、
前記駆動制御手段は、
前記抽選手段の抽選結果に特定の演出を実行する情報が含まれている場合に、前記転動手段を駆動させることを特徴とする。
本発明によれば、抽選結果に特定の演出を実行する情報が含まれている場合に、立体物を転動させるので、立体物を転動させた場合の遊技者の期待感、緊張感をより一層効果的に高めることができる。
(10)本発明は、
前記役物は、
前記空間の少なくとも一部を構成し、内壁に凸部が形成されたハウジングを更に含み、
前記転動手段は、
前記空間の底部に設けられ、動力源により回転駆動され凹部又は凸部が形成された回転テーブルを含むことを特徴とする。
本発明によれば、回転テーブルを駆動して、回転テーブルに形成された凹部又は凸部を立体物と接触させることにより、立体物に力を加えて転動させる。加えて、転動した立体物がハウジングの側部に形成された凸部と接触することにより、転動方向を他の方向に変換することができる。
従って、立体物にランダムな外力を加えることができるので、立体物が転動された後静止したときに所定の面に付された識別表示をランダムなものとすることができる。
しかも、立体物を様々な方向に転動させることができるので、立体物の転動動作が魅力的なものとなり、注目度の高い遊技機を提供することができる。
(11)本発明は、
請求項1〜10のいずれかにおいて、
遊技者からの操作入力を受け付ける操作入力手段を更に含み、
前記駆動制御手段は、
前記操作入力手段への操作入力に基づき、前記転動手段の駆動開始制御及び駆動停止制御の少なくとも一方を行うことを特徴とする。
本発明によれば、遊技者が操作入力手段を操作することにより、立体物を転動させるか否か、又は、転動させるタイミング若しくは静止させるタイミングを決定することができる。
従って、遊技者の意思を抽選演出に反映させることができ、立体物を転動させるときの遊技者の期待感、緊張感をより効果的に高めることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
なお、以下に説明する本実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を何ら限定するものではない。また本実施の形態で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件とは限らない。
また、以下に説明する実施の形態では、パチンコ遊技機を例に取り説明するが、本発明はこれに限らず、これ以外の種々の遊技機にも適用することができる。
1.遊技機の構成
図1には、本実施の形態におけるパチンコ遊技機1の正面図が示されている。
このパチンコ遊技機1は、その正面上半部に遊技用の盤面10(遊技フィールド)が設けられ、正面下半部にパチンコ玉の打球供給皿36が設けられ、その下方に余剰玉受け皿38及びハンドル34が設けられている。
また正面下部には、遊技者が操作入力を行うための操作入力部39としてのボタンが設けられており、例えば、遊技者がボタンを押下することにより、役物の動作(例えば、駆動開始、駆動停止など)を指示するための操作入力が行われる。
遊技用の盤面10には、その中央部分に液晶ディスプレイ等(画像表示手段)を用いて構成された表示部12が配置されている。この表示部12には、パチンコ遊技機1の遊技演出画像及びその他必要な情報が表示される。
この表示部12の左側には、普通図柄始動入賞口として機能するスルーチャッカー14が配置されている。また、表示部12の下方には特別図柄始動入賞口として機能する始動入賞口16(スタートチャッカー、電動チューリップ)が設けられ、更にその下方には特別遊技実行時に開放される大入賞口18が設けられている。そして、盤面10の下端部には、アウト玉入口40が設けられている。
遊技者がハンドル34を把持し回転操作を行うと、打球供給皿36に蓄えられたパチンコ玉は、図示しない打球発射機構により発射され、外レール30及び内レール32との間を外レール30に案内されて円弧状の軌道を描いて上方へ時計回りに転動していき、盤面10内を落下していく。
そして、玉が始動入賞口16に入ると、スイッチ等で構成される入賞検出部により入賞が検出される。すると、所与のルールに従い、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否か、すなわち大当たりか外れかを決定する特別図柄抽選処理が行われる。このとき表示部12には、遊技演出画像の一部として、複数列の図柄群を変動表示する抽選演出画像が表示される。
図2には、表示部12に表示される抽選演出画像の一例が示されている。
本実施の形態では、図2に示すように、所定の順序で縦方向に移動するように表示される12の図柄が1列の図柄群を構成しており、3列の図柄群がそれぞれ縦方向に変動表示された後、各図柄群について所与の図柄が停止表示されるように表示制御される。そして、かかる図柄の変動動作により抽選を演出するとともに、停止表示された図柄により抽選の結果を表示する。
図2の例では、左側の第1列の図柄群200Aが図柄「3」で停止表示され、右側の第3列の図柄群200Cが図柄「3」で停止表示され、中央の第2列の図柄群200Bが変動表示中であるいわゆるリーチ状態の演出が示されている。
そして、抽選結果が大当りである場合には、各列のそれぞれについて停止表示される最終停止図柄を同一の図柄とし、大当りであることを表示する。図2の例では、第2列を図柄「3」で停止表示する。すると、特別遊技が実行され、大入賞口18が開き、大入賞口18に玉が入ると、多くの賞球が打球供給皿36に払い出される。
一方、抽選結果が外れである場合には、少なくとも1列の図柄群について停止表示させる図柄を、他の図柄とは異なる図柄とし、外れであることを表示する。図2の例では、第2列を図柄「3」以外の図柄で停止表示する。すると、通常遊技が継続される。
また、図1のスルーチャッカー14に入賞する(玉が入る又は通過する)と、前記スタートチャッカーとしての始動入賞口16へのパチンコ玉の入賞確率を所与のルールに従い所定の短時間高めるための、いわゆる普通図柄抽選処理が行われる。そして、この普通図柄抽選処理により、始動入賞口16を所定の短時間開くことを指示する小当りの決定が行われると、始動入賞口16が一定時間(本実施の形態では約3秒間)開き、所定の短時間経過後、始動入賞口16が閉じる。これにより特別図柄抽選処理の回数が増え、遊技者に対し大当りの期待感を抱かせる。
なお、入賞しなかった玉は、アウト玉入口40に入って回収される。
2.役物の構成
また、本実施の形態に特徴的な構成として、図1の表示部12の右側には、演出用役物としてのサイコロ転動役物42が設けられている。このサイコロ転動役物42は、一部が透明に形成されたハウジング44と、ハウジング44内をランダムに転動可能に配置されたサイコロ46と、ハウジング44の底部に設けられた回転テーブル48と、を有している。本実施の形態では、サイコロ46は、略立方体からなり、各面に1〜6の識別表示が付されている。
図3には、サイコロ転動役物42のハウジング44と、回転テーブル48の詳細が示されている。
図3に示すように、ハウジング44は、ハウジング44の上部を構成するドーム部50と、側面部を構成する円筒部52と、底部54と、を有している。また、回転テーブル48は、ハウジング44の底部54に設けられており、ドーム部50と、円筒部52と、回転テーブル48とによって内部空間55が形成されている。
この回転テーブル48は、中心から放射状に8つの凸部56が形成されており、図示しないモータによって回転駆動される。そして、回転テーブル48は、回転テーブル48上に配置されたサイコロ46と凸部56とを接触させることによりサイコロ46に力を加え、内部空間55において、サイコロ46を回転テーブル48におよそ平行な軸を中心として転動させる。
更に、ハウジング44の円筒部52の内壁には、回転テーブル48に対しておよそ鉛直方向に凸部58が形成されている。そして、転動したサイコロ46を凸部58と接触させることにより、凸部58は、サイコロ46を回転テーブル48におよそ鉛直な軸を中心として転動させる。
こうして、本実施の形態のサイコロ転動役物42は、サイコロ46を内部空間55においてランダムに転動させた後静止させ、そのとき上面に付されている識別表示により、ランダムに決定された一の出目を表示する。
また、ドーム部50の頂点付近には、識別表示検出部60が設けられ、サイコロ46の上面に付された識別表示を検出する。本実施の形態では、識別表示検出部60は、CCDカメラ等の撮像手段とされ、サイコロ46の上面に付された識別表示の画像を撮像する。そして、この撮像データに基づき、サイコロ46の上面に付された識別表示を特定するほか、撮像画像を表示部12に表示させることができる。
なお、識別表示検出部60として撮像手段を用いる代わりに、回転テーブル48内に、電磁波信号を検出する受信コイル等を識別表示検出部60として設けてもよい。この場合、サイコロ46の各面の表面近傍に、それぞれ異なる周波数の電磁波信号を送信する送信コイルを内蔵しておき、サイコロ46の下面に内蔵した送信コイルが送信する電磁波信号の周波数などを検出して、サイコロ46の上面に付された識別表示を特定するようにしてもよい。
図4(A)〜(C)には、ハウジング44の円筒部52の動作が示されている。
円筒部52は、その一部が透明に形成されており、その他の部分は半透明に形成されている。そして、円筒部52は、ドーム部50と一体に形成されており、ドーム部50の上方に設けられた図示しないモータによりドーム部50がその中心軸を中心に回動されると、円筒部52も回動する。そして、円筒部52の透明に形成された部分と、半透明に形成された部分とが交互に前面となるように形成されている。
従って、図4(A)に示すように、円筒部52の透明な部分が前面に位置するときは、内部空間55に配置されたサイコロ46を遊技者から視認可能とする。一方、図4(B)に示すように円筒部52が回動して、図4(C)に示すように、円筒部52の半透明な部分が前面に位置するときは、サイコロ46を遊技者から遮蔽し、視認不能とする。
こうして、本実施の形態では、円筒部52が遮蔽手段として機能し、円筒部52が回動することによってサイコロ46の遮蔽動作、遮蔽解除動作が行われる。
なお、本実施の形態では、円筒部52が遮蔽動作を行ったときには、図4(C)に示すように、サイコロ46の識別表示を視認することはできないが、そのシルエットが浮かび上がるように形成されている。
このように、サイコロ転動役物42は、サイコロ46の転動動作や、転動されたサイコロ46の上面に付された識別表示や、遮蔽動作と遮蔽解除動作の組合せにより、種々の役物アクションを行なうことができる。従って、種々の役物アクションを遊技演出動作として行なって、遊技イベントに関する多くの種類の情報を遊技者に提供することができる。
特に、サイコロ46は制御手段等により制御することができない不特定な方向への転動動作を行うので、サイコロ転動役物42への遊技者の注目を集めることができ、遊技意欲を喚起することができる。しかも、転動後静止したサイコロ46の上面の識別表示は、不特定な動作により偶然に決定されるものであるため、サイコロ転動役物42の動作により、遊技者の期待感、緊張感を効果的に高めることができる。
なお、本実施の形態では、回転テーブル48に凸部56が形成された例を挙げて説明したが、回転テーブル48に凹部を形成して同様の機能を実現してもよい。
3.遊技機の機能ブロック
図5には、本実施の形態におけるパチンコ遊技機1の要部のブロック図の一例が示されている。
本実施の形態のパチンコ遊技機1は、入賞検出部20と、操作入力部39と、識別表示検出部60と、表示部12と、サイコロ転動役物42と、記憶部90と、情報記憶媒体92と、処理部70と、を少なくとも含んで構成されている。
入賞検出部20は、スルーチャッカー14、始動入賞口16、大入賞口18等への入球を検出するものであり、マイクロスイッチ等の各種センサにより実現できる。
表示部12は、本実施の形態により生成された画像を出力するものであり、その機能は、LCD、CRTなどのハードウエアにより実現できる。
サイコロ転動役物42は、回転テーブル48を回転駆動する転動モータ49と、円筒部52を回動させる遮蔽モータ53と、を含む。
記憶部90は、処理部70などのワーク領域となるものであり、その機能はRAMなどのハードウエアにより実現できる。例えば、処理部70が取得した情報を一時的に保留記憶する保留記憶手段として機能する。
情報記憶媒体92(コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体)は、プログラムやデータなどの情報を格納するものであり、その機能は、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、メモリ(ROM)、光磁気ディスク(MO)、光ディスク(CD、DVD)などのハードウエアにより実現できる。処理部70は、この情報記憶媒体92に格納される情報に基づいて本発明(本実施の形態)の種々の処理を行う。すなわち、情報記憶媒体92には、本発明(本実施の形態)の手段(特に処理部70に含まれるブロック)を実行するための情報(プログラムあるいはデータ)が格納される。
なお、情報記憶媒体92に格納される情報の一部又は全部は、システムへの電源投入時等に記憶部90に転送されることになる。また、情報記憶媒体92に記憶される情報は、本実施の形態の処理を行うためのプログラムコード、画像データ、音データ、表示オブジェクトの形状データ、テーブルデータ、リストデータ、本実施の形態の処理を指示するための情報、その指示に従って処理を行うための情報等の少なくとも1つを含むものである。また、これらの情報のうち遊技演出を行うための情報を、遊技演出の種類ごとにパターン化した演出パターンデータも格納される。
また、本発明(本実施の形態)の手段を実行するためのプログラムあるいはデータは、ホストコンピュータ(サーバ)が有する情報記憶媒体からネットワーク及び通信部を介して情報記憶媒体92に配信するようにしてもよい。このようなホストコンピュータ(サーバ)の情報記憶媒体の使用も本発明の範囲内に含まれる。
処理部70は、システム全体の制御、システム内の各ブロックへの命令の指示、画像処理又は音処理などの各処理を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ(CPU、DSPなど)、あるいはASIC(ゲートアレイなど)などのハードウエアや、所与のプログラムにより実現できる。
そして、処理部70は、抽選手段72、遊技制御手段74、表示制御手段76、駆動制御手段78、遮蔽制御手段80、識別表示判定手段82、特定情報取得手段84、演出パターン選択手段86、画像生成手段88を含む。
抽選手段72は、入賞検出部20により始動入賞口16への玉の入球が検出された場合に、所与のルールに従って特別遊技を実行するか否かの抽選処理を行い、その抽選結果情報を各手段74〜88へ提供する。本実施の形態では、乱数を取得して抽選処理を行うことで、特別遊技を実行するか否かを決定する抽選結果情報を出力する。
また、抽選結果情報には、複数の遊技演出種類の中からどのような遊技演出を行うかを決定する情報も含まれる。例えば、特別遊技に当選した場合には、複数の大当り演出種類の中からいずれの大当り演出を行うかを決定する情報が含まれる。また、外れた場合には、リーチ外れ演出や完全外れ演出などの中からいずれの外れ演出を行うかを決定する情報が含まれる。
なお、抽選処理は、取得された当選乱数値と、予め情報記憶媒体92に設定記憶された設定乱数値とを比較して、当選乱数値と設定乱数値とが一致する場合に特別遊技に当選したと判定することによって行われる。また、乱数とは、例えばCPUの基準クロックを分周してカウント処理を行うインクリメントカウンタなどから取得される規則性のあるカウンタ値を用いる場合であっても、そのカウンタ値の取得形態に不規則性があるため、擬似的に学術的に定義される乱数と同様に取り扱うことができるものを含む。
また、演出の決定にも乱数値を用いることができる。例えば、抽選時に取得した乱数値を、演出決定用テーブルを用いて比較判定して、判定結果に基づいて演出の種類を決定することができる。
遊技制御手段74は、普通遊技状態、特別遊技状態、特別遊技の当選確率が高くなる確変遊技状態、普通図柄抽選の抽選回数を増加させ始動入賞口16が開く回数を増加させる時短遊技状態等の、遊技機1の遊技状態を制御するための処理を行なう。具体的には、入賞検出部20からの入力信号や、抽選手段72から提供される信号、保存データ等に基づき、普通遊技、特別遊技、確変遊技、時短遊技等を行なうためのプログラムを実行したり、大入賞口18の開閉制御等を行なう。
表示制御手段76は、入賞検出部20からの入力信号や、抽選手段72から提供される信号、さらには保存データやプログラム等に基づき、表示部12に表示する演出画像を制御するための処理等を行なう。具体的には、例えば、入賞検出部20が入賞を検出した場合に、表示部12に複数列の図柄群を変動表示させた後、各図柄群について所与の図柄を停止表示させる制御を行う。
なお、表示部12として、図柄群が付された複数のリールが機械的に回転し各リールについて図柄を停止表示する機械式の表示手段を採用した場合には、表示制御手段76は、複数のリールの回転制御、回転停止制御等を行う。
駆動制御手段78は、入賞検出部20からの入力信号や、操作入力部39からの入力信号、抽選手段72から提供される信号、さらには保存データやプログラム等に基づき、回転テーブル48を回転駆動する転動モータ49の駆動制御を行う。
遮蔽制御手段80は、入賞検出部20からの入力信号や、操作入力部39からの入力信号、抽選手段72から提供される信号、さらには保存データやプログラム等に基づき、ドーム部50及び円筒部52を回動させる遮蔽モータ53の駆動制御を行う。
識別表示判定手段82は、識別表示検出部60の検出情報に基づき、サイコロ46の上面に付されている識別表示を判定するための処理を行う。具体的には、識別表示検出部60としてCCDカメラ60が用いられている場合には、サイコロ46の上面に付された識別表示を撮像した撮像データが、いずれの識別表示を撮像したものか判定するための処理を行う。また、識別表示検出部60として電磁波信号を受信する受信コイル60が用いられている場合には、サイコロ46の下面に内蔵した送信コイルが送信する電磁波信号の周波数に基づき、いずれの識別表示が付された面が上面となっているか判定するための処理を行う。
特定情報取得手段84は、サイコロ46の上面に付された識別表示を特定するための特定情報を取得するための処理を行う。具体的には、識別表示検出部60としてCCDカメラ60が用いられている場合には、撮像データの判定結果に基づいた特定情報を取得する。また、識別表示検出部60として電磁波信号を受信する受信コイル60が用いられている場合には、電磁波信号の周波数の判定結果に基づいた特定情報を取得する。
そして、この取得した特定情報に基づき、本実施の形態に特徴的な処理として、表示制御手段76が、表示部12に変動表示させた複数列の図柄群について、停止表示させる図柄を決定する。従って、表示部12とサイコロ転動役物42とを用いて、抽選手段72の抽選結果に応じた遊技演出を行うことができる。また、取得した特定情報は、保留記憶手段として機能する記憶部90に保留記憶され、種々の演出に用いられる。
演出パターン選択手段86は、表示部12に表示する演出パターンを選択する制御を行う。具体的には、特定情報取得手段84が取得した特定情報に応じて、特定された識別表示ごとに異なる演出パターンを選択するための処理を行う。そして、表示制御手段76が、選択された演出パターンに対応する演出パターンデータを、記憶部90に記憶された複数の演出パターンデータから読み出し、表示部12に演出パターンとして表示する制御を行う。
画像生成手段88は、入賞検出部20からの入力信号や、抽選手段72から提供される信号、さらには保存データ、プログラム、画像演算結果等に基づき、各種の画像を生成し、表示部12に出力する。
4.遊技機の処理の流れ
4−1.処理の概要
図6は、本実施の形態のパチンコ遊技機1の一連の処理の概要を示すフローチャートである。図6に示すように、まず、ステップS28で、どのような遊技状態で遊技を行なうか遊技状態の設定を行なう。
そして、ステップS30で、始動入賞口16に玉が入賞したと判断されると、ステップS32において抽選手段72により、乱数を用いた特別図柄抽選処理が行われ、表示制御手段76が、特別遊技を実行するか否かを決定する情報を含む抽選結果情報を抽選手段72から取得する。
次に、ステップS34において、ステップS32において決定された抽選結果情報に基づいて、抽選演出処理が行われる。この抽選演出処理では、本実施の形態では、表示部12に抽選演出画像が表示され、サイコロ転動役物42を動作させる。
そして、ステップS36において、特別遊技実行フラグが確認され、特別遊技を実行する場合には、ステップS38において、大当り処理として特別遊技が実行されて多くの賞球が払い出される。一方、特別遊技を実行しない場合には、ステップS30に戻り、始動入賞の検出を待機する。
4−2.抽選演出処理
次に、本実施の形態に特徴的な抽選演出処理の流れについて、図7〜図12を用いて説明する。
4−2−1.2列の図柄群とサイコロ転動役物とを用いた抽選結果の告知
本実施の形態に特徴的なサイコロ転動役物42を用いた抽選演出の一つとして、本実施の形態では、抽選処理により特定の演出を行うことが決定された場合に、転動モータ49を駆動させてサイコロ46を転動させた後、サイコロ46の上面に付された識別表示と、表示部12に停止表示された図柄との組み合わせにより、抽選の結果を遊技者に告知する演出を行う。
そのため、図6のステップS34の抽選演出処理において、表示制御手段76は、回転テーブル48を駆動させる場合に、表示部12に2列の図柄群を変動表示させ、抽選手段72の抽選結果情報と特定情報取得手段84が取得した特定情報とに基づき、サイコロ46の上面に付された識別表示との組み合わせにより抽選結果が遊技者に告知されるように2列の図柄群について所与の図柄を停止表示させる制御を行う。以下、図7と図8を用いて、処理の詳細について説明する。
図7には、2列の図柄群とサイコロ転動役物42とを用いた抽選結果の告知(以下、トリプルダイスリーチ演出という。)を行う場合の抽選演出処理の具体的な一例が示されている。また、図8(A)〜(D)には、表示部12に表示される複数列の図柄群200と、サイコロ転動役物42の動作が示されている。
まず、図7のステップS40において、抽選結果情報に基づき、予め用意された複数種類の演出のうち、いずれの演出を行うかを設定する。本実施の形態では、トリプルダイスリーチ演出の設定を行なう。ここで、設定される演出の種類は、例えば、抽選時に取得した乱数値を、演出決定用テーブルを用いて比較判定して、判定結果に基づいて決定される。
そして、ステップS42において、3列の図柄群200の変動表示を開始する。なお、本実施の形態では、図8(A)に示すように、各列の図柄群200A〜200Cには、少なくともサイコロ46の各面に付された識別表示を表す図柄を含ませることが好ましい。
すると、図7のステップS44において、設定された演出種類を判断し、トリプルダイスリーチ演出を行わない場合には(ステップS44のN)、ステップS46〜ステップS50において、各列の図柄群200A〜200Cについて図柄を順次停止表示させる。
一方、トリプルダイスリーチ演出を行う場合には(ステップS44のY)、ステップS52において、図8(A)のように、変動表示されている第3列の図柄群200Cの表示を中止して、第1列の図柄群200Aと第2列の図柄群200Cの2列の図柄群のみを変動表示させる。
そして、ステップS54において、転動モータ49により回転テーブル48を回転駆動してサイコロ46を転動させ、図8(B)のように、表示部12で変動表示される第1列の図柄群200A及び第2列の図柄群200Cと、転動するサイコロ46とにより抽選の演出を行う。
すると、ステップS56において、図8(C)のように、遮蔽モータ53により円筒部52を回動してサイコロ46を遮蔽し、サイコロ46を遊技者から視認不能にした上で、ステップS58において、回転テーブル48を停止してサイコロ46を静止させる。そして、ステップS60において、CCDカメラ60により、静止したサイコロ46の上面に付された識別表示を撮像し、ステップS62において、撮像した撮像データがいずれの識別表示に対応するか判定し、サイコロ46の上面に付された識別表示を特定するための特定情報を出力する。
すると、ステップS64において、抽選結果情報に当たり情報が含まれている場合には(ステップS64のY)、ステップS66において、取得した特定情報に基づき、第1列の図柄群200A及び第2列の図柄群200Cのそれぞれについて、特定情報により特定される識別表示を表す図柄で停止表示させる。例えば、特定情報によりサイコロ46の上面に付された識別表示が「3」であることが特定された場合には、図8(C)のように、第1列の図柄群200A及び第2列の図柄群200Cのそれぞれについて「3」を表す図柄で停止表示させる。
一方、抽選結果情報に外れ情報が含まれている場合には(ステップS64のN)、ステップS68において、取得した特定情報に基づき、少なくとも1列の図柄群について、特定情報により特定される識別表示を表す図柄とは異なる図柄で停止表示させる。例えば、特定情報によりサイコロ46の上面に付された識別表示が「3」であることが特定された場合には、第1列の図柄群200A及び第2列の図柄群200Cのそれぞれについて停止表示させる図柄のうち少なくとも1つの図柄を、「3」以外を表す図柄で停止表示させる。
そして、ステップS70において、図8(D)のように、遮蔽モータ53により円筒部52を回動してサイコロ46の遮蔽を解除し、サイコロ46を遊技者に開示する。こうして、表示部12に停止表示された図柄200a及び200bと、サイコロ46の上面に付された識別表示との組み合わせにより、抽選の結果を遊技者に告知する演出を行う。
例えば、表示部12に停止表示された図柄200a及び200bが、サイコロ46の上面に付された識別表示を表す図柄となっていれば、遊技者は抽選の結果が大当りであることを知ることができる。一方、表示部12に停止表示された図柄200a及び200bの少なくとも一方が、サイコロ46の上面に付された識別表示を表す図柄と異なっていれば、遊技者は抽選の結果が外れであることを知ることができる。
このとき、役物のサイコロ46を単に開示するだけでなく、CCDカメラ60が撮像したサイコロ46の上面の識別表示の画像を、表示部12に停止表示された図柄200a及び200bに並べるようにして表示してもよい。このような構成とすれば、よりわかりやすく抽選の結果を遊技者に告知することができる。
こうして、本実施の形態によれば、抽選の結果を告知する表示に、不特定な動作により決定される要素が含まれるという、従来にない抽選の結果の告知を行う遊技機を提供することができ、抽選の結果が告知されるまでの遊技者の期待感、緊張感を効果的に高めることができる。
また、サイコロ46の上面に付された識別表示を特定するための特定情報を取得した上で、抽選手段72の抽選結果のとおりの告知を行うように、停止表示させる図柄を決定するので、抽選の結果を告知する過程及びその表示に偶然性を含ませたとしても、抽選手段72の抽選結果を正確に遊技者へ告知することができる。
4−2−2.表示物とサイコロ転動役物とを用いた抽選結果の告知
本実施の形態に特徴的なサイコロ転動役物42を用いた他の抽選演出の一つとして、本実施の形態では、抽選処理により特定の演出を行うことが決定され、リーチとなった場合に、転動モータ49を駆動させてサイコロ46を転動させた後、サイコロ46の上面に付された識別表示と、表示部12に表示されるサイコロ46の識別表示を表した表示物との組み合わせにより、抽選の結果を遊技者に告知する演出を行う。
そのため、図6のステップS34の抽選演出処理において、表示制御手段76は、回転テーブル48を駆動させる場合に、表示部12にサイコロ46に付された各識別表示のいずれかを表す表示物を表示させ、抽選手段72の抽選結果情報と特定情報取得手段84が取得した特定情報とに基づき、サイコロ46の上面に付された識別表示との組み合わせにより抽選結果が遊技者に告知されるように表示部12に表示する表示物を決定し、決定された表示物を表示部12に表示させる制御を行う。
ここで、本実施の形態では、表示物とサイコロ転動役物42を用いた抽選結果の告知(以下、アップ・オア・ダウンリーチ演出という。)を行うにあたり、ミニゲームを実行し、ミニゲームの勝敗結果によって抽選の結果を告知する演出が行われる。例えば、本実施の形態では、転動された役物のサイコロ46の出目と、表示部12に表示されたサイコロ表示物300の出目を比較して、役物のサイコロ46の出目の方が大きいと遊技者が勝ちとされ、小さい又は同じであると遊技者が負けとされるミニゲームを行う。そして、抽選結果情報に当たり情報が含まれている場合には、遊技者が勝利するようにサイコロ表示物300の出目が表示されて大当りが告知される。一方、外れ情報が含まれている場合には、遊技者が敗北するようにサイコロ表示物300の出目が表示されて、外れが告知される。以下、図9と図10を用いて、処理の詳細について説明する。
図9には、アップ・オア・ダウンリーチ演出を行う場合の抽選演出処理の具体的な一例が示されている。また、図10(A)〜(D)には、表示部12に表示されるゲーム画像及びサイコロ表示物300と、サイコロ転動役物42の動作が示されている。
まず、図9のステップS80において、抽選結果情報に基づき、予め用意された複数種類の演出のうち、いずれの演出を行うかを設定する。本実施の形態では、アップ・オア・ダウンリーチ演出の設定を行なう。ここで、設定される演出の種類は、例えば、抽選時に取得した乱数値を、演出決定用テーブルを用いて比較判定して、判定結果に基づいて決定される。
そして、ステップS82において、3列の図柄群200の変動表示を開始する。なお、本実施の形態では、図10(A)のように、各列の図柄群200A〜200Cは、先の例のように、必ずしもサイコロ46の各面に付された識別表示を表す図柄を含ませる必要はない。
そして、ステップS84において、第1列の図柄群200Aについて、ステップS86において、第3列の図柄群200Cについて図柄を順次停止表示させる。そして、ステップS88において、図10(A)のように、第1列の図柄群200Aと第3列の図柄群200Cについて同一の図柄が停止表示されてリーチとなった場合には(ステップS88のY)、ステップS90において、設定された演出種類を判断する。
ここで、リーチとならなかった場合(ステップS88のN)、及びアップ・オア・ダウンリーチ演出を行わない場合には(ステップS90のN)、3列の図柄群200を表示部12の中央に表示したまま、ステップS91において、第2列の図柄群200Bについて図柄を停止表示させる。
一方、アップ・オア・ダウンリーチ演出を行う場合には(ステップS90のY)、ステップS92において、図10(B)のように、3列の図柄群200を縮小して表示部12の左上に移動表示し、サイコロ表示物300をカップ310の中に入れてシェイクするアップ・オア・ダウンゲーム画像を表示する。
そして、ステップS94において、転動モータ49により回転テーブル48を回転駆動してサイコロ46を転動させ、図8(B)のように、表示部12に表示されるアップ・オア・ダウンゲーム画像と、転動するサイコロ46とにより抽選の演出を行う。
すると、ステップS96において、図8(C)のように、遮蔽モータ53により円筒部52を回動してサイコロ46を遮蔽し、サイコロ46を遊技者から視認不能にした上で、ステップS98において、回転テーブル48を停止してサイコロ46を静止させる。そして、ステップS100において、CCDカメラ60により、静止したサイコロ46の上面に付された識別表示を撮像し、ステップS102において、撮像した撮像データがいずれの識別表示に対応するか判定し、サイコロ46の上面に付された識別表示を特定するための特定情報を出力する。
すると、ステップS104において、抽選結果情報に当たり情報が含まれている場合には(ステップS104のY)、ステップS106において、取得した特定情報に基づき、表示部12のサイコロ表示物300の出目を、役物のサイコロ46の出目よりも小さくなるように表示する。例えば、特定情報によりサイコロ46の上面に付された識別表示が「3」であることが特定された場合には、図10(C)のように、サイコロ表示物300の出目が「2」となるように表示制御を行う。
そして、ステップS108において、図10(D)のように、遮蔽モータ53により円筒部52を回動してサイコロ46の遮蔽を解除し、サイコロ46を遊技者に開示する。そして、ステップS110において、表示部12に表示されたサイコロ表示物300の出目と、サイコロ46の上面に付された識別表示との組み合わせにより、抽選の結果が当たりであることを遊技者に告知する演出を行う。ここで、例えば、図10(D)のように、遊技者の勝利表示を行うことにより、抽選の結果が当たりであることを補助的に告知してもよい。
更に、ステップS112において、第2列の図柄群200Bについて停止表示させる図柄を他の図柄と同一の図柄で停止表示させ、最終停止図柄により抽選の結果が当たりであることを表示する。
一方、抽選結果情報に外れ情報が含まれている場合には(ステップS104のN)、ステップS114において、取得した特定情報に基づき、表示部12のサイコロ表示物300の出目を、役物のサイコロ46の出目よりも大きくなるように表示する。例えば、特定情報によりサイコロ46の上面に付された識別表示が「3」であることが特定された場合には、サイコロ表示物300の出目が「4」となるように表示制御を行う。
そして、ステップS116において、遮蔽モータ53により円筒部52を回動してサイコロ46の遮蔽を解除し、サイコロ46を遊技者に開示する。そして、ステップS118において、表示部12に表示されたサイコロ表示物300の出目と、サイコロ46の上面に付された識別表示との組み合わせにより、抽選の結果が外れであることを遊技者に告知する演出を行う。ここで、例えば、遊技者の敗北表示を行うことにより、抽選の結果が外れであることを補助的に告知してもよい。
更に、ステップS120において、第2列の図柄群200Bについて停止表示させる図柄を他の停止表示させた図柄と異なる図柄で停止表示させ、最終停止図柄により抽選の結果が外れであることを表示する。
こうして、本実施の形態によれば、上述の実施の形態と同様の効果を奏する他、サイコロ表示物300の出目と役物のサイコロ46の出目との組み合わせが如何なるものになるかというゲーム性を付加することができ、より遊技者の興味を引きつけ、飽きられにくい遊技機を提供することができる。
しかも、サイコロ表示物300の出目と役物のサイコロ46の出目とが、抽選の結果を告知する組み合せ表示として機能するので、図柄をサイコロ46の各面に付された識別表示を表す図柄としなくてもよい。従って、役物の形態に拘わらず、図柄の形態を自由に設定することができる。
4−2−3.サイコロ転動役物を用いた演出パターン変更
本実施の形態に特徴的なサイコロ転動役物42を用いた他の抽選演出の一つとして、本実施の形態では、抽選処理により特定の演出を行うことが決定され、リーチとなった場合に、転動モータ49を駆動させてサイコロ46を転動させた後、サイコロ46の上面に付された識別表示により、遊技演出パターンを変更する演出を行う。
そのため、図6のステップS34の抽選演出処理において、演出パターン選択手段86が、転動モータ49を駆動させる場合に、特定情報取得手段84が取得した特定情報に基づいて、識別表示ごとに異なる演出パターンを選択する処理を行い、表示制御手段76が、選択された演出パターンに対応する演出パターンデータを複数の演出パターンデータを記憶する情報記憶媒体92から読み出し、読み出された演出パターンデータに基づく演出パターンで表示部12の表示制御を行う。以下、図11を用いて処理の詳細について説明する。
図11には、サイコロ転動役物42を用いて遊技演出パターンを変更する演出(以下、スーパーリーチ演出という。)を行う場合の抽選演出処理の具体的な一例が示されている。
まず、図11のステップS130において、抽選結果情報に基づき、予め用意された複数種類の演出のうち、いずれの演出を行うかを設定する。本実施の形態では、スーパーリーチ演出の設定を行なう。ここで、設定される演出の種類は、例えば、抽選時に取得した乱数値を、演出決定用テーブルを用いて比較判定して、判定結果に基づいて決定される。
そして、ステップS132において、3列の図柄群200の変動表示を開始する。
そして、ステップS134において、第1列の図柄群200Aについて、ステップS136において、第3列の図柄群200Cについて図柄を順次停止表示させる。そして、ステップS138において、図2のように、第1列の図柄群200Aと第3列の図柄群200Cについて同一の図柄で停止表示されてリーチとなった場合には(ステップS138のY)、ステップS140において、設定された演出種類を判断する。
ここで、リーチとならなかった場合(ステップS138のN)、及びスーパーリーチ演出を行わない場合には(ステップS140のN)、ステップS152において、第2列の図柄群200Bについて図柄を停止表示させる。
一方、スーパーリーチ演出を行う場合には(ステップS140のY)、ステップS142において、転動モータ49により回転テーブル48を回転駆動してサイコロ46を転動させ、所定時間経過後、ステップS144において、回転テーブル48を停止してサイコロ46を静止させる。そして、ステップS146において、CCDカメラ60により、静止したサイコロ46の上面に付された識別表示を撮像し、ステップS148において、撮像した撮像データがいずれの識別表示に対応するか判定し、サイコロ46の上面に付された識別表示を特定するための特定情報を出力する。
すると、ステップS150において、特定情報に応じて識別表示ごとに異なる演出パターンを選択し、選択された演出パターンデータを複数の演出パターンデータを記憶する記憶部90から読み出し、選択された演出パターンを表示部12に表示する。
例えば、特定情報によりサイコロ46の上面に付された識別表示が「1」であることが特定された場合には、「1」に対応した演出パターンとして明るく華やかな雰囲気の演出パターンを選択し、表示部12に表示する。一方、特定情報によりサイコロ46の上面に付された識別表示が「6」であることが特定された場合には、「6」に対応した演出パターンとしてスリリングな雰囲気の演出パターンを選択し、表示部12に表示する。
そして、ステップS152において、第2列の図柄群200Bについて図柄を停止表示させ、最終停止図柄により抽選の結果を表示する。
こうして、本実施の形態によれば、サイコロ46をランダムに転動させ、制御手段等により制御することができない不特定な動作により偶然に決定されたサイコロ46の上面に付された識別表示に応じて、表示部12に表示する演出パターンを選択する。
従って、不特定な動作により決定される識別表示に応じて演出パターンが選択される従来にない遊技機を提供することができる。
更に、不特定な動作により決定される識別表示に応じて演出パターンが選択されることから、演出パターンの変化が偶然の産物であることを遊技者に強く印象付けることができるので、演出パターンが変化したときの遊技者の期待感、緊張感を効果的に高めることができる。
また、図11のステップS150において、選択された演出パターンを表示部12に表示した後、ステップS152において、第2列の図柄群200Bについて図柄を停止表示する前に、再度サイコロ46を転動させて、サイコロ46の上面に付された識別表示により、遊技演出パターンを更に変更する演出を行うようにしてもよい。
そのため、本実施の形態では、演出パターン選択手段86は、リーチ演出中に連続して回転テーブル48を駆動させる場合には、保留記憶手段として機能する記憶部90が保留記憶している過去の特定情報を参照し、特定情報取得手段84が取得した特定情報が前回取得した特定情報と異なる場合に、識別表示ごとに異なる演出パターンを選択し、取得した特定情報が前回取得した特定情報と同一である場合に、特別演出パターンを選択するための処理を行うようにしてもよい。以下、図12を用いて処理の詳細について説明する。
図12には、サイコロ転動役物42を用いて遊技演出パターンを更に変更する演出(以下、発展リーチ演出という。)を行う場合の抽選演出処理の具体的な一例が示されている。
まず、図11のステップS150において、選択された演出パターンを表示部12に表示すると、ステップS200において、抽選結果情報により発展リーチ演出を行わない場合には(ステップS200のN)、ステップS152において、第2列の図柄群200Bについて図柄を停止表示する。
一方、発展リーチ演出を行う場合には(ステップS200のY)、ステップS202において、転動モータ49により回転テーブル48を再度回転駆動してサイコロ46を転動させ、所定時間経過後、ステップS204において、回転テーブル48を停止してサイコロ46を静止させる。そして、ステップS206において、CCDカメラ60により、静止したサイコロ46の上面に付された識別表示を撮像し、ステップS208において、撮像した撮像データがいずれの識別表示に対応するか判定し、サイコロ46の上面に付された識別表示を特定するための特定情報を出力する。
すると、ステップS210において、保留記憶手段に保留記憶されている特定情報を参照し、今回取得した特定情報が前回取得した特定情報と同一であるか判断される。そして、同一でない場合には(ステップS210のN)、特定情報に応じて識別表示ごとに対応する演出パターンを選択し、選択された演出パターンデータを複数の演出パターンデータを記憶する情報記憶媒体92から読み出し、選択された演出パターンを表示部12に表示する。
例えば、前回のサイコロ46転動後の上面に付された識別表示が「1」であって、今回は「2」であった場合、「1」に対応する明るく華やかな雰囲気の演出パターンの表示に代えて、「2」に対応する神秘的な雰囲気の演出パターンを選択し、表示部12に表示する。
一方、今回取得した特定情報が前回取得した特定情報と同一である場合には(ステップS210のY)、識別表示に対応して選択されるいずれの演出パターンとも異なる特別演出パターンを選択し、特別演出パターンデータを情報記憶媒体92から読み出し、特別演出パターンを表示部12に表示する。
例えば、前回のサイコロ46転動後の上面に付された識別表示が「6」であって、今回も「6」であった場合、「6」に対応するスリリングな雰囲気の演出パターンの表示に代えて、特別演出パターンを選択し、表示部12に表示する。
そして、ステップS152において、第2列の図柄群200Bについて図柄を停止表示させ、最終停止図柄により抽選の結果を表示する。
こうして、本実施の形態によれば、サイコロ46が転動されるたびに、サイコロ46の上面に付された識別表示に応じた演出パターンが表示され、しかも、識別表示が前回のものと同一のものとなっていれば、特別演出パターンが表示される。
従って、サイコロ46が転動されるたびに次々に演出パターンが変化し、しかも、偶然により決定された識別表示が連続して同一のものであったという希少性と、特別演出パターンの表示とが関連付けて行われるので、特別演出パターンが表示されたときの遊技者の期待感、緊張感をより効果的に高めることができる。
5.遊技機のハードウエア構成
次に、本実施の形態を実現できるハードウエア構成の一例について図13を用いて説明する。
本実施の形態の遊技機1の制御回路は、例えばCPUを核にして、ROM、RAM、I/Oなどを備えた主制御基板700を中心に構成されている。
この主制御基板700の入力側には検出部710が接続されている。
本実施の形態において、検出部710は、特別図柄入賞口としての始動入賞口16への入賞を検出する入賞センサ712と、普通図柄入賞口としてのスルーチャッカー14への入賞を検出する入賞センサ714と、これ以外の各入賞口に設けられた入賞センサ716とを含んで構成される。
また主制御基板700の入力側には入力部740が接続されている。
本実施の形態において、この入力部740は、ハンドル742を含んで構成されているが、必要に応じてボタン744、カメラ746の少なくとも一方を含むように構成してもよい。
また、本実施の形態の遊技機1では、主制御基板700からの命令を実行する各種の副制御基板800が設けられている。この副制御基板800としては、表示制御基板810、発射制御基板820、電動チューリップ制御基板830、役物制御基板840、払出制御基板850、ランプ制御基板860、音声制御基板870が設けられている。
主制御基板700は、遊技に関する基本的なプログラムやデータがROM等の情報記憶媒体に記録されており、このプログラムやデータに基づき、各種の演算処理をCPU等が実行する。主制御基板700で演算された各種制御信号は、対応する副制御基板800へ向け出力され、各副制御基板800は、入力された制御信号に基づく処理をそれぞれ独自に実行する。
各副制御基板800は、CPUを核にして、ROM、RAM、I/Oなどを含み、各種機能を実行するように構成されている。
表示制御基板810は、表示ドライバ812を介して表示部814に表示する画像を生成する機能を有している。例えば、主制御基板700からの制御信号に基づき、所与の遊技演出効果をもつ演出画像を生成し、表示部814上に表示する。
さらに表示制御基板810は、表示ドライバ816を介して普通図柄表示部818の表示制御を行う。
具体的には、主制御基板700は、抽選手段として機能し、特別図柄や普通図柄の抽選を行う。そして、この抽選結果に基づき、表示部814に表示する抽選演出の表示内容を選択し、表示制御基板810へ制御信号を出力する。
表示制御基板810には、これら各種の制御信号に基づく異なる表示内容のデータが予め記憶されており、入力される制御信号に基づいて記憶データを選択し、対応する演出効果をもった抽選演出画像を生成し表示部814に表示するとともに、表示ドライバ816を介して普通図柄表示部818の表示制御を行う。
発射制御基板820は、遊技者のハンドル742の操作による遊技玉の発射を制御する。
電動チューリップ制御基板830は、ソレノイド832を介して電動チューリップ834の開閉を制御する。
役物制御基板840は、遊技機1に設けられた各種の役物の動作制御を行う。
本実施の形態では、演出用役物844としてサイコロ転動役物42が設けられており、さらにこのサイコロ転動役物42の転動手段、遮蔽手段を駆動するアクチュエータ820が設けられている。そして役物制御基板840は、このアクチュエータ820を制御し、演出用役物844の演出動作を制御する。
払出制御基板850は、遊技玉の払い出しを制御する。
ランプ制御基板860は、特別図柄保留ランプ862、普通図柄保留ランプ864の点灯制御を行う。
普通図柄入賞口であるスルーチャッカー14に入賞があると、この入賞は最大4個分保留され、一連の普通図柄演出処理が終了した時点で、保留された分が消化されるようになっている。この普通図柄の保留された分が、普通図柄保留ランプ864を用いて表示されるようになっている。
また、特別図柄の始動入賞口16への入賞は、最大4個分保留され、一連の抽選演出処理が終了した時点で、保留された分が消化されるようになっている。この特別図柄の保留数は、特別図柄保留ランプ862を用いて表示されるようになっている。
ランプ制御基板860は、さらに遊技機1に取り付けられた各種の電飾部材866の点灯制御を行う。
音声制御基板870は、スピーカ872から出力される各種効果音の出力を制御する。
また、各遊技機は、管理制御基板720ネットワークを介してホストコンピュータとしてのホールコンピュータ730に接続されている。
ホールコンピュータ730は、店に設けられた複数台の遊技機をネットワークを介して一括管理するためのものであり、各遊技機から必要なデータを収集するとともに、各遊技機に対して必要な制御信号を出力し、各遊技機の設定等の制御を行うように構成されている。
図13に示す制御回路において、主制御基板700及び各副制御基板800は、図示しない記憶媒体に格納されたプログラムやデータに基づき動作し、図5に示す各種手段として機能する。例えば、主制御基板700は、図5の抽選手段72として機能し、各副制御基板800は、図5の遊技制御手段74、表示制御手段76、駆動制御手段78、遮蔽制御手段80、識別表示判定手段82、特定情報取得手段84、演出パターン選択手段86、画像生成手段88等として機能する。そして、図5、図7、図9、図11、図12に示す各種処理、例えば抽選処理、演算処理、制御処理、情報取得処理、抽選演出処理、画像生成処理などの個々の処理を実行するように形成されている。
なお、本発明は、上記実施の形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。
例えば、前記実施の形態において、駆動制御手段78は、ボタン39への操作入力に基づき、回転テーブル48を回転駆動する転動モータ49の駆動制御を行うようにしてもよい。こうすることにより、遊技者の操作入力に基づき、回転テーブル48の回転開始タイミングや、回転停止タイミングを定めることができ、遊技者の意思をサイコロ転動役物42の動作に反映することができ、サイコロ46を転動させるときの遊技者の期待感、緊張感をより効果的に高めることができる。
また、前記実施の形態では、本発明をパチンコ遊技機に適用する場合を例に取り説明したが、本発明はこれに限らず、これ以外の遊技機、例えばコインを投入することにより同様な抽選演出表示が行われるコイン型遊技機や、抽選演出表示を行う他の遊技機、さらにはテレビゲーム機等においても、適用することができる。
本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面説明図である。 本実施の形態の遊技機において、表示部に表示される演出画像の一例である。 本実施の形態におけるパチンコ遊技機の役物の正面説明図である。 本実施の形態におけるパチンコ遊技機の役物の動作説明図である。図4(A)は、役物の内部空間を開示している状態を表し、図4(B)は、役物の内部空間を遮蔽している途中状態を表し、図4(C)は、役物の内部空間を遮蔽している状態を表している。 本実施の形態の遊技機の要部を示すブロック図の一例である。 本実施の形態の遊技機で行なわれる処理の概要の一例を示したフローチャート図である。 抽選演出処理の一例を示したフローチャート図である。 図8(A)は表示部に表示される画像と役物動作とを関連付けた抽選演出の一例を示した図であり、図8(B)は図8(A)からの、図8(C)は図8(B)からの、図8(D)は図8(C)からの、それぞれリアクションを示した図である。 抽選演出処理の一例を示したフローチャート図である。 図10(A)は表示部に表示される画像と役物動作とを関連付けた抽選演出の一例を示した図であり、図10(B)は図10(A)からの、図10(C)は図10(B)からの、図10(D)は図10(C)からの、それぞれリアクションを示した図である。 抽選演出処理の一例を示したフローチャート図である。 抽選演出処理の一例を示したフローチャート図である。 本実施の形態を実現できるハードウエア構成の一例を示す図である。
符号の説明
12 表示部
42 サイコロ転動役物
46 サイコロ
48 回転テーブル
72 抽選手段
76 表示制御手段
78 駆動制御手段
84 特定情報取得手段
90 記憶部
92 情報記憶媒体

Claims (16)

  1. 遊技媒体の通過を検出する通過検出手段と、
    前記通過検出手段が通過を検出した場合に、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを決定する抽選を含む抽選処理を行う抽選手段と、
    前記通過検出手段が通過を検出した場合に、表示手段に第1〜第m(m≧2)の図柄群を変動表示させた後、各図柄群について所与の図柄を停止表示させる制御を行う表示制御手段と、
    少なくとも2の面を有しかつ各面に識別表示が付された立体物と、前記立体物に外力を加えることにより所与の空間内で前記立体物をランダムに転動させる転動手段と
    記抽選手段の抽選結果に基づき、前記転動手段を駆動させる制御を行う駆動制御手段と、
    前記立体物の所定の面に付された前記識別表示を特定するための特定情報を取得する特定情報取得手段と、
    を含み、
    前記表示制御手段は、
    前記転動手段を駆動させる場合に、第1〜第m−1の図柄群を変動表示させ、
    前記転動手段によってランダムに転動された前記立体物が静止した後に、前記抽選手段の抽選結果と前記特定情報取得手段が取得した特定情報とに基づき、前記立体物の所定の面に付された前記識別表示と前記第1〜第m−1の図柄群について停止表示される各図柄との組み合わせが前記抽選手段の抽選結果に応じた組み合わせとなるように、前記第1〜第m−1の図柄群について所与の図柄を停止表示させる制御を行うことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1において、
    前記各図柄群は、少なくとも前記立体物の各面に付された識別表示に対応付けられた図柄を含み、
    前記表示制御手段は、
    前記転動手段を駆動させる場合であって、前記抽選手段の抽選結果に前記特別遊技についての当たり情報が含まれている場合には、前記第1〜第m−1の図柄群について前記特定情報により特定される識別表示に対応付けられた図柄を停止表示させ、前記抽選手段の抽選結果に前記特別遊技についての外れ情報が含まれている場合には、少なくとも1の図柄群について前記特定情報により特定される識別表示に対応付けられた図柄とは異なる図柄を停止表示させる制御を行うことを特徴とする遊技機。
  3. 遊技媒体の通過を検出する通過検出手段と、
    前記通過検出手段が通過を検出した場合に、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを決定する抽選を含む抽選処理を行う抽選手段と、
    少なくとも2の面を有しかつ各面に識別表示が付された立体物と、前記立体物に外力を加えることにより所与の空間内で前記立体物をランダムに転動させる転動手段と
    記抽選手段の抽選結果に基づき、前記転動手段を駆動させる制御を行う駆動制御手段と、
    前記立体物の所定の面に付された前記識別表示を特定するための特定情報を取得する特定情報取得手段と、
    前記転動手段を駆動させる場合に、表示手段に前記立体物に付された各識別表示のいずれかに対応付けられた表示物を表示させる制御を行う表示制御手段と、
    を含み、
    前記表示制御手段は、
    前記転動手段によってランダムに転動された前記立体物が静止した後に、前記抽選手段の抽選結果と前記特定情報取得手段が取得した特定情報とに基づき、前記立体物の所定の面に付された前記識別表示と前記表示手段に表示される前記表示物との組み合わせが前記抽選手段の抽選結果に応じた組み合わせとなるように、前記表示物を前記表示手段に表示させる制御を行うことを特徴とする遊技機。
  4. 請求項3において、
    前記表示制御手段は、
    前記通過検出手段が通過を検出した場合に、前記表示手段に第1〜第m(m≧2)の図柄群を変動表示させ、
    前記抽選手段の抽選結果に前記特別遊技についての当たり情報が含まれている場合には、前記決定された表示物を前記表示手段に表示させた後に、前記第1〜第mの図柄群について同一の図柄を停止表示させ、
    前記抽選手段の抽選結果に前記特別遊技についての外れ情報が含まれている場合には、前記決定された表示物を前記表示手段に表示させた後に、前記第1〜第mの図柄群のいずれかについて、他の図柄群について停止表示させる図柄と異なる図柄を停止表示させる制御を行うことを特徴とする遊技機。
  5. 遊技媒体の通過を検出する通過検出手段と、
    前記通過検出手段が通過を検出した場合に、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを決定する抽選を含む抽選処理を行う抽選手段と、
    前記通過検出手段が通過を検出した場合に、表示手段に第1〜第m(m≧2)の図柄群を変動表示させた後、各図柄群について所与の図柄を停止表示させる制御を行う表示制御手段と、
    少なくとも2の面を有しかつ各面に識別表示が付された立体物と、前記立体物に外力を加えることにより所与の空間内で前記立体物をランダムに転動させる転動手段と
    記抽選手段の抽選結果に基づき、前記転動手段を駆動させる制御を行う駆動制御手段と、
    前記立体物の所定の面に付された前記識別表示を特定するための特定情報を取得する特定情報取得手段と、
    を含み、
    前記表示制御手段は、
    前記転動手段を駆動させる場合に、前記転動手段によってランダムに転動された前記立体物が静止した後に、前記抽選手段の抽選結果と前記特定情報取得手段が取得した特定情報とに基づき、前記立体物の所定の面に付された前記識別表示と前記表示手段に表示される表示内容との組み合わせが、前記抽選手段の抽選結果に応じた組み合わせとなるように前記表示内容の表示制御を行うことを特徴とする遊技機。
  6. 請求項5において、
    前記立体物を遊技者に視認されないように遮蔽する遮蔽手段と、
    前記転動手段が駆動された後であって、前記転動手段が駆動停止されて前記立体物が静止する前に前記遮蔽手段に遮蔽動作を行わせ、
    前記抽選結果と前記特定情報とに基づき前記表示内容の表示制御が行われた後に、前記遮蔽手段に遮蔽解除動作を行わせる制御を行う遮蔽制御手段と、
    を更に含むことを特徴とする遊技機。
  7. 遊技媒体の通過を検出する通過検出手段と、
    前記通過検出手段が通過を検出した場合に、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを決定する抽選を含む抽選処理を行う抽選手段と、
    少なくとも2の面を有しかつ各面に識別表示が付された立体物と、前記立体物に外力を加えることにより所与の空間内で前記立体物をランダムに転動させる転動手段と
    記抽選手段の抽選結果に基づき、前記転動手段を駆動させる制御を行う駆動制御手段と、
    前記立体物の所定の面に付された前記識別表示を特定するための特定情報を取得する特定情報取得手段と、
    複数の演出パターンデータを記憶する記憶手段と、
    表示手段に表示する演出パターンに対応する演出パターンデータを選択する処理を行う演出パターン選択手段と、
    前記選択された演出パターンデータを前記記憶手段から読み出し、読み出された演出パターンデータに基づく演出パターンで前記表示手段の表示制御を行う表示制御手段と、
    を含み、
    前記演出パターン選択手段は、
    前記転動手段を駆動させる場合に、前記転動手段によってランダムに転動された前記立体物が静止した後に、前記抽選手段の抽選結果と前記特定情報取得手段が取得した特定情報に基づいて、前記立体物の所定の面に付された前記識別表示と前記表示手段に表示される前記演出パターンとの組み合わせが前記抽選手段の抽選結果に応じた組み合わせとなるように、前記演出パターンデータを選択することを特徴とする遊技機。
  8. 請求項7において、
    前記取得した特定情報を保留記憶する保留記憶手段を更に含み、
    前記演出パターン選択手段は、
    前記転動手段を駆動させる場合に、前記保留記憶手段が保留記憶している特定情報を参照し、前記特定情報取得手段が取得した特定情報が前回取得した特定情報と異なる場合に、前記識別表示ごとに異なる演出パターンを選択し、前記取得した特定情報が前回取得した特定情報と同一である場合に、特別演出パターンを選択することを特徴とする遊技機。
  9. 請求項1〜8のいずれかにおいて、
    前記駆動制御手段は、
    前記抽選手段の抽選結果に特定の演出を実行する情報が含まれている場合に、前記転動手段を駆動させることを特徴とする遊技機。
  10. 請求項1〜9のいずれかにおいて
    記空間の少なくとも一部を構成し、内壁に凸部が形成されたハウジングを更に含み、
    前記転動手段は、
    前記空間の底部に設けられ、動力源により回転駆動され凹部又は凸部が形成された回転テーブルを含むことを特徴とする遊技機。
  11. 請求項1〜10のいずれかにおいて、
    遊技者からの操作入力を受け付ける操作入力手段を更に含み、
    前記駆動制御手段は、
    前記操作入力手段への操作入力に基づき、前記転動手段の駆動開始制御及び駆動停止制御の少なくとも一方を行うことを特徴とする遊技機。
  12. 遊技媒体の通過を検出した場合に、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを決定する抽選を含む抽選処理を行う遊技機を制御するためのコンピュータにより実行可能なプログラムであって、
    通過検出手段が通過を検出した場合に、表示手段に第1〜第m(m≧2)の図柄群を変動表示させた後、各図柄群について所与の図柄を停止表示させる制御を行う表示制御手段と、
    抽選手段の抽選結果に基づき、少なくとも2の面を有しかつ各面に識別表示が付された立体物に外力を加えることにより、所与の空間内で前記立体物をランダムに転動させる転動手段を駆動させる制御を行う駆動制御手段と、
    前記立体物の所定の面に付された前記識別表示を特定するための特定情報を取得する特定情報取得手段と、
    としてコンピュータを機能させ、
    前記表示制御手段は、
    前記転動手段を駆動させる場合には、前記表示手段第1〜第m−1の図柄群を変動表示させ、前記転動手段によってランダムに転動された前記立体物が静止した後に、前記抽選手段の抽選結果と前記特定情報取得手段が取得した特定情報とに基づき、前記立体物の所定の面に付された前記識別表示と前記第1〜第m−1の図柄群について停止表示される各図柄との組み合わせが前記抽選手段の抽選結果に応じた組み合わせとなるように、前記第1〜第m−1の図柄群について所与の図柄を停止表示させる制御を行うことを特徴とするプログラム。
  13. 遊技媒体の通過を検出した場合に、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを決定する抽選を含む抽選処理を行う遊技機を制御するためのコンピュータにより実行可能なプログラムであって、
    抽選手段の抽選結果に基づき、少なくとも2の面を有しかつ各面に識別表示が付された立体物に外力を加えることにより、所与の空間内で前記立体物をランダムに転動させる転動手段を駆動させる制御を行う駆動制御手段と、
    前記立体物の所定の面に付された前記識別表示を特定するための特定情報を取得する特定情報取得手段と、
    前記転動手段を駆動させる場合に、前記表示手段に前記立体物に付された各識別表示のいずれかに対応付けられた表示物を表示させる制御を行う表示制御手段と、
    としてコンピュータを機能させ、
    前記表示制御手段は、
    前記転動手段によってランダムに転動された前記立体物が静止した後に、前記抽選手段の抽選結果と前記特定情報取得手段が取得した特定情報とに基づき、前記立体物の所定の面に付された前記識別表示と前記表示手段に表示される前記表示物との組み合わせが前記抽選手段の抽選結果に応じた組み合わせとなるように、前記表示物を前記表示手段に表示させる制御を行うことを特徴とするプログラム。
  14. 遊技媒体の通過を検出した場合に、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを決定する抽選を含む抽選処理を行う遊技機を制御するためのコンピュータにより実行可能なプログラムであって、
    通過検出手段が通過を検出した場合に、表示手段に第1〜第m(m≧2)の図柄群を変動表示させた後、各図柄群について所与の図柄を停止表示させる制御を行う表示制御手段と、
    抽選手段の抽選結果に基づき、少なくとも2の面を有しかつ各面に識別表示が付された立体物に外力を加えることにより、所与の空間内で前記立体物をランダムに転動させる転動手段を駆動させる制御を行う駆動制御手段と、
    前記立体物の所定の面に付された前記識別表示を特定するための特定情報を取得する特定情報取得手段と、
    としてコンピュータを機能させ、
    前記表示制御手段は、
    前記転動手段を駆動させる場合に、前記転動手段によってランダムに転動された前記立体物が静止した後に、前記抽選手段の抽選結果と前記特定情報取得手段が取得した特定情報とに基づき、前記立体物の所定の面に付された前記識別表示と前記表示手段に表示される表示内容との組み合わせが、前記抽選手段の抽選結果に応じた組み合わせとなるように前記表示内容の表示制御を行うことを特徴とするプログラム。
  15. 遊技媒体の通過を検出した場合に、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを決定する抽選を含む抽選処理を行う遊技機を制御するためのコンピュータにより実行可能なプログラムであって、
    抽選手段の抽選結果に基づき、少なくとも2の面を有しかつ各面に識別表示が付された立体物に外力を加えることにより、所与の空間内で前記立体物をランダムに転動させる転動手段を駆動させる制御を行う駆動制御手段と、
    前記立体物の所定の面に付された前記識別表示を特定するための特定情報を取得する特定情報取得手段と、
    表示手段に表示する演出パターンに対応する演出パターンデータを選択する処理を行う演出パターン選択手段と、
    前記選択された演出パターンデータを前記記憶手段から読み出し、読み出された演出パターンデータに基づく演出パターンで前記表示手段の表示制御を行う表示制御手段と、
    としてコンピュータを機能させ、
    前記演出パターン選択手段は、
    前記転動手段を駆動させる場合に、前記転動手段によってランダムに転動された前記立体物が静止した後に、前記抽選手段の抽選結果と前記特定情報取得手段が取得した特定情報に基づいて、前記立体物の所定の面に付された前記識別表示と前記表示手段に表示される前記演出パターンとの組み合わせが前記抽選手段の抽選結果に応じた組み合わせとなるように、前記演出パターンデータを選択することを特徴とするプログラム。
  16. 遊技媒体の通過を検出した場合に、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを決定する抽選を含む抽選処理を行う遊技機用の演出装置であって、
    通過検出手段が通過を検出した場合に、表示手段に第1〜第m(m≧2)の図柄群を変動表示させた後、各図柄群について所与の図柄を停止表示させる制御を行う表示制御手段と、
    少なくとも2の面を有し、かつ各面に識別表示が付された立体物と、前記立体物に外力を加えることにより所与の空間内で前記立体物をランダムに転動させる転動手段と
    選手段の抽選結果に基づき、前記転動手段を駆動させる制御を行う駆動制御手段と、
    前記立体物の所定の面に付された前記識別表示を特定するための特定情報を取得する特定情報取得手段と、
    を含み、
    前記表示制御手段は、
    前記転動手段を駆動させる場合に、前記転動手段によってランダムに転動された前記立体物が静止した後に、前記抽選手段の抽選結果と前記特定情報取得手段が取得した特定情報とに基づき、前記立体物の所定の面に付された前記識別表示と前記表示手段に表示される表示内容との組み合わせが、前記抽選手段の抽選結果に応じた組み合わせとなるように前記表示内容の表示制御を行うことを特徴とする演出装置。
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