JP3062195B1 - 通信機器筐体等の扉用締め付けロック装置 - Google Patents

通信機器筐体等の扉用締め付けロック装置

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JP3062195B1
JP3062195B1 JP11304691A JP30469199A JP3062195B1 JP 3062195 B1 JP3062195 B1 JP 3062195B1 JP 11304691 A JP11304691 A JP 11304691A JP 30469199 A JP30469199 A JP 30469199A JP 3062195 B1 JP3062195 B1 JP 3062195B1
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Abstract

【要約】 【課題】 ヒンジ機構の構成部材の移動軌跡が単一軌跡
に規定され、閉鎖動作の終局段階において扉1が筐体2
に対して平行移動し、パッキング3に捩れや局部的膨ら
みを生じることなく、密閉性能の高い締め付けロックを
実行できる装置を提供する。 【解決手段】 互いに対称に配置されるファスナー装置
100とヒンジ機構200で構成され、操作レバー10
3の背面側に掛金レバー106と受金108を折り畳み
収納し、第1可動翼板203の背面側に第2可動翼板2
06と第2固定翼板208を折り畳み収納した締め付け
ロック成立状態において、ファスナー装置100の固定
枢軸102と可動枢軸105間の距離を、ヒンジ機構2
00の第1固定枢軸202と可動枢軸205間の距離と
等しくし、ファスナー装置100の可動枢軸105とフ
ック部107間の距離を、ヒンジ機構200の可動枢軸
205と第2固定枢軸207間の距離と等しくする。ヒ
ンジ機構200の構成部材の移動軌跡を特定する補助リ
ンク機構266をヒンジ機構200に付設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】 本発明は通信機器筐体等の
扉に使用される締め付けロック装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】 通信機器筐体等では、収納機器を保護
して作動信頼性を維持するために、内部空間は外部空間
から水密性および気密性高く遮断される必要がある。こ
の密閉機能を確保するためにプラスチックやゴム製など
パッキングを筐体と扉の間に装着し、扉閉鎖の終局段階
において該パッキングを扉と筐体間に圧縮することが行
なわれている。
【0003】ヒンジ装置には、単一の回転中心軸が固定
枠体に対して移動しない固定単軸型のヒンジ装置と、固
定枢軸と一個以上の可動枢軸とからなる可動複軸型のも
のがあるが、固定単軸型のヒンジ装置を使用したときに
は、扉閉鎖の終局段階でヒンジ装置に近い側のパッキン
グ部分が先行的に圧縮されるため、これに近接するパッ
キング部分が膨れたり捩れたりすることがあり、扉が完
全に閉まり切らなかったり、所期の密閉度を確保できな
いことがある。また、可動複軸型のヒンジ装置では、扉
が閉鎖の終局段階で筐体に向かってほぼ平行に移動する
ため、パッキングは全長にわたってほぼ均等に圧縮変形
させられるが、浮動状態の可動枢軸を扉閉鎖位置に確実
に保持するためには、ロック手段を別途付加する必要が
ある。
【0004】固定単軸型のヒンジ装置と可動複軸型のヒ
ンジ装置のいずれにおいても、重量の大きな扉に使用す
るときには、繰り返し使用中に当該重量負荷によって回
転中心軸や翼板が次第に歪曲変形して扉の吊元位置が当
初の設計位置からずれてしまい、扉のスムーズな回転作
動と密閉状態が確実に得られないことがある。また、可
動複軸型のヒンジ装置では、ヒンジ構成部材の移動軌跡
が不安定であり、開閉動作中に可動枢軸が浮動状態とな
る過程がある。そのため、扉を連続した動作によって一
気に開閉操作することができず、ヒンジ装置が可動枢軸
のところで中折れ現象を起こし、扉が固定枠体の開口部
に対して横方向に位置ずれを起こし、両者が正対しなく
なることがある。
【0005】また、材質や断面寸法の大きさのために圧
縮変形に大きな力が必要となるパッキングがあるが、こ
のようなパッキングを使用した場合には、在来型のファ
スナー装置では、パッキングを必要十分な量だけ圧縮変
形させることができず、扉を完全に閉鎖し切れなかった
り、所期の密閉性能を確保できないことがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の
目的は、製作コストの過大な増大を招かないロック手段
の組み込みによって、可動枢軸を閉鎖位置に確実に拘束
保持することができ、重量の大きい扉に対しても機械的
強度を高く維持して安定的に使用することができ、ま
た、ヒンジ構成部材の移動軌跡が単一軌跡に規定される
ため、可動枢軸におけるような中折れ現象が発生せず、
扉と筐体の開口部が確実に正対するとともに、比較的小
さな操作力によってパッキングを必要量だけ均等に圧縮
変形させることができ、密閉性能の高い締め付け施錠を
的確に行える、通信機器筐体等の扉用締め付けロック装
置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 以下、添付図面中の参
照符号を用いて説明すると、本発明の扉用締め付けロッ
ク装置は、互いに対称に配置されるファスナー装置とヒ
ンジ装置とによって構成され、回転可能に支持した扉1
を筐体2に対して締め付けるものであり、ファスナー装
置100は、筐体2に固着されるベース板101と、ベ
ース板101に基端部を固定枢軸102によって連結さ
れる操作レバー103と、操作レバー板103の先端部
背面側に突設したアーム部104に基端部を可動枢軸1
05によって連結される掛金レバー106と、扉1に固
着され、掛金レバー106の先端部が係合するフック部
107を有する受金108とからなり、操作レバー10
3の背面側に掛金レバー106と受金108を折り畳み
収納した締め付けロック成立状態において、可動枢軸1
05が固定枢軸102とフック部107を通る直線上の
死点を扉1側に越えた位置に来る。
【0008】ヒンジ装置は、ヒンジ機構200と補助リ
ンク機構266とによって構成される。ヒンジ機構20
0は、筐体2に固着される第1固定翼板201と、第1
固定翼板201に基端部を第1固定枢軸202によって
連結される第1可動翼板203と、第1可動翼板203
の先端部背面側に突設したアーム部204に基端部を可
動枢軸205によって連結される第2可動翼板206
と、扉1に固着され、第2可動翼板206の先端部が第
2固定枢軸207によって枢着される第2固定翼板20
8と、第3固定枢軸212によって基端部を第2固定翼
板208に枢着され、先端フック部214がアーム部2
04の側面フック部215に係合する方向にバネ213
によって付勢されたロックレバー211とからなり、ロ
ックレバー211は扉1の側面1aに当接する基端面部
17を有しており、第1可動翼板203の背面側に第2
可動翼板206と第2固定翼板208を折り畳み収納し
た扉閉鎖状態において、可動枢軸205が第1固定枢軸
202と第2固定枢軸207を通る直線上の死点を扉1
側に越えた位置に来る。
【0009】補助リンク機構266は、筐体2の前面側
に水平に固着される第1ベース板250と、扉1の背面
側に水平に固着される第2ベース板251と、第1ベー
ス板250の前記第1固定枢軸202に近い方の端部に
第1軸ピン252によって基端部を連結された第1リン
ク253と、第1リンク253と同長であり、第2ベー
ス板251の前記第2固定枢軸207に近い方の端部に
第2軸ピン254によって基端部を連結された第2リン
ク255と、第1固定枢軸202に対して第1軸ピン2
52よりも離間した位置において基端部を第3軸ピン2
56によって第1ベース板250に連結された第3リン
ク257と、第3リンク257と同長であり、第2固定
数軸207に対して第1軸ピン254から、第1軸ピン
252と第3軸ピン256の離間距離と同じ距離だけ離
間した第4軸ピン258によって、基端部を第2リンク
板251に連結された第4リンク板259と、第3軸ピ
ン256よりもさらに第1固定枢軸202から離間して
第1ベース板250の長さ方向に形成したガイドスロッ
ト260に、基端部のスライダーピン261を嵌められ
た第5リンク262とからなり、第1リンク253と第
2リンク255の中間部同士を第5軸ピン263によっ
て連結し、第1リンク253と第4リンク259の先端
部同士を第6軸ピン264によって連結し、第2リンク
255と第3リンク257及び第5リンク262の先端
部同士を第7軸ピン265によって連結する。
【0010】ファスナー装置100の固定枢軸102と
可動枢軸105間の距離を、ヒンジ機構200の第1固
定枢軸202と可動枢軸205間の距離と等しく設定
し、締め付けロック成立状態におけるファスナー装置1
00の可動枢軸105とフック部107間の距離を、ヒ
ンジ機構200の可動枢軸205と第2固定枢軸207
間の距離と等しく設定する。
【0011】以上のように構成された本発明の扉用締め
付けロック装置では、扉1の締め付けロック成立状態に
おいては、図13に示したようにロックレバー211の
先端フック部214がアーム部204の側面フック部2
15に係合することによって、第1可動翼板203を扉
1に最も接近した位置に拘束している。このとき、ロッ
クレバー211の基端面部217はバネ213の付勢に
よって扉1の側面1aに当接させられている。ロックレ
バー211は、過大振動の負荷などによって第1可動翼
板203が回動し、可動枢軸205が第1固定枢軸20
2と第2固定枢軸207を通る直線を扉1とは反対側に
越えるのを制止している。
【0012】扉1を開放するには、ファスナー装置10
0の操作レバー103を図7において固定枢軸102を
中心に時計回り方向に回転させる一方、ヒンジ機構20
0の第1可動翼板203を図7において第1固定枢軸2
02を中心に反時計回り方向に回転させる。 このよう
に回転操作したとき、ファスナー装置100において
は、可動枢軸105が固定枢軸102とフック部107
を通る直線上の死点を扉1とは反対側に越えた瞬間に構
成部品の固有の弾性による付勢力の向きが逆転し、操作
レバー103は図10に示したように扉1から遠ざかる
方向に回転させられる。これによって、掛金レバー10
6が可動枢軸105を中心に時計回り方向に回転し、受
金108のフック部107から掛金レバー106の先端
部が離脱することによって、筐体2に対する扉1の拘束
が解除される。
【0013】このようにファスナー装置100による扉
1の締め付け施錠の解除後、第1可動翼板203を第1
固定枢軸202を中心に一定以上の力を加えて図13に
おいて反時計回り方向に強制的に手動回転させ、ロック
レバー211を前記バネ付勢に抗して反時計回り方向に
若干傾斜回転させる。これによって、図14に示したよ
うにロックレバー211の基端面部217が扉1の側面
1aから浮き上がり、ロックレバー211の先端フック
部214がアーム部204の側面フック部215から離
脱する。第1可動翼板203の回転が続行され、図15
に示したようにロックレバー211の先端部の一部がア
ーム部204の先端部の切欠部216に浅く入り込む
と、ロックレバー211は捻りコイルバネ213の付勢
によって反転し、基端面部217が扉1の側面1aに再
び当接し、ロックレバー211は当該待機位置に保持さ
れる。
【0014】第1可動翼板203の回転が続行され、図
16に示したようにロックレバー211の先端部の全部
がアーム部204の切欠部216に深く入り込んだ段階
においては、第2可動翼板206の第2固定翼板208
に対する開き角度が拡大し、扉1は筐体2に対して平行
運動しながら筐体2の前方に若干突き出され、パッキン
グ3の圧縮が解除される。第1可動翼板203の回転が
続行され、図17に示したようにロックレバー211の
全体がアーム部204の切欠部216を通過した段階に
おいては、第2可動翼板206の第2固定翼板208に
対する開き角度が更に拡大し、扉1は筐体2に対して平
行運動しながら筐体2の前方に更に突き出される。
【0015】第1可動翼板203の回転が続行され、第
2可動翼板206の第2固定翼板208に対する開き角
度が縮小されると、図18に示したようにロックレバー
211の先端部が再びアーム部204の切欠部216に
入り込んで、これを通過する。図19に示したようにア
ーム部204の先端部が扉1の側面1aに突き当たるこ
とによって、第2固定翼板208に対する第2可動翼板
206の回転が停止する。第1可動翼板203の回転が
更に続行されると、図20に示したように扉1は更に広
角度に開放される。扉1の閉鎖時には図20から図13
の状態へと逆の過程を経ることになり、扉閉鎖の終局段
階で扉1が筐体2に対して一定距離だけ平行移動する。
【0016】図21に示したようにヒンジ機構200に
よって扉1が閉鎖位置にあるとき、補助リンク機構26
6は、第1リンク253と第3リンク257が同一水平
面で重なり、第2リンク255と第4リンク259が別
の同一水平面で重なるように折り畳まれ、第5リンク2
62は第1ベース板250のガイドスロット266と平
行に重なり、スライダーピン261はガイドスロット2
60の第1固定枢軸202から最も遠い端部に位置して
いる。
【0017】前記ヒンジ機構200の作動によって扉1
が図21において反時計回り方向に開かれるとき、第1
リンク253と第3リンク257はそれぞれ第1軸ピン
252と第3軸ピン256を中心として筐体2に対して
反時計回り方向に回転し、第1リンク253が第3リン
ク257から離れて行く。また、第2リンク255と第
4リンク259はそれぞれ第2軸ピン254と第4軸ピ
ン258を中心として扉1に対して時計回り方向に回転
し、第2リンク255が第4リンク259から離れて行
く。
【0018】この開放過程において、第2リンク255
と第3リンク257によって牽引された第1リンク26
2は、ガイドスロット260に沿って第1固定枢軸20
2に接近する方向に移動しながら、スライダーピン26
1を中心として第1ベース板250に対して時計回り方
向に回転し、筐体2の前面側に突き出される。スライダ
ーピン261がガイドスロット260の第1固定枢軸2
02に近い方の端部まで到達したときには、各リンクの
回転動作の合成として、リンク機構266は最終的には
図23に示す位置まで伸張させられる。
【0019】
【発明の実施の形態】 図1から図20に示した実施例
では、ファスナー装置100とヒンジ機構200は取付
け対象物との対比において充分に長尺のものであり、筐
体2と扉1の左右の側壁部に互いに対称に取り付けられ
ている。すなわち、ファスナー装置100の固定枢軸1
02とヒンジ機構200の第1固定枢軸202は対称位
置にあり、ファスナー装置100の可動枢軸105とヒ
ンジ機構200の可動枢軸205は対称位置にあり、フ
ァスナー装置100のフック部107とヒンジ機構20
0の第2固定枢軸207は対称位置にある。パッキング
3は、筐体2の側壁部の前面溝部4に収容固定されてお
り、パッキング3は扉閉鎖の最終段階において、扉1の
側壁部の後面突条部5によって圧縮される。筐体2の側
壁部の前面には扉1の案内用カム斜面部6を設けてあ
る。
【0020】ファスナー装置100のベース板101と
操作レバー103の間には、両者間の角度を拡大するよ
うに作用する捻りコイルバネ109が設けられ、そのコ
イル部は固定枢軸102に嵌められている。操作レバー
103と掛金レバー106の間には、両者間の角度を拡
大するように作用する捻りコイルバネ110が設けら
れ、そのコイル部は可動枢軸105に嵌められている。
ヒンジ機構200の第1固定翼板201と第1可動翼板
203の間には、両者間の角度を拡大するように作用す
る捻りコイルバネ209が設けられ、そのコイル部は第
1固定枢軸202に嵌められている。第1可動翼板20
3と第2可動翼板206の間には、両者間の角度を拡大
するように作用する捻りコイルバネ210が設けられ、
そのコイル部は可動枢軸205に嵌められている。第1
可動翼板203には、扉1の全開状態において固定枠体
2の側面2aに当接するストッパー面部219を基端部
寄りに設けてある。
【0021】ファスナー装置100の操作レバー103
の中央部には錠前ユニット111が固着されており、錠
前ユニット111のロータ112の先端部には止め金板
113が固着されている。筐体2には錠前ユニット11
1に対応した位置に2個の受金板114が固着されてい
る。扉1の締め付けロック成立後に、ロータ112の鍵
孔115に挿入した鍵によってロータ112を回し、止
め金板113の周縁突起部116を受金板114の屈曲
部117に係合させることによって、扉1を筐体2に対
して本格施錠することもできる。錠前ユニット111の
前端部には防水用キャップ118が装備されている。
【0022】ロックレバー211は第3固定枢軸212
によって第2固定翼板208に枢着されており、捻りコ
イルバネ213によって第1可動翼板203のアーム部
204に向かって回転付勢されている。捻りコイルバネ
213のコイル部は第3固定枢軸212に嵌められてい
る。ロックレバー211の基端面部217は捻りコイル
バネ213の付勢にによってウィング1の側面1aに当
接させられている。アーム部204の先端部には、ロッ
クレバー221の先端部が通過可能な切欠部216を設
けてある。ロックレバー211の先端部には、ロックレ
バー211の先端フック部214とアーム部204の側
面フック部215との再係合動作を円滑ならしめるため
に案内カム面部218を形成してある。
【0023】補助リンク機構266の第1ベース板25
0はアングル材によって構成され、第1ベース板250
は垂直板部分をビス269によって筐体2の開口部の縁
部前面に締付け固着されている。第1リンク253と第
3リンク257および第5リンクの各基端部は、第1ベ
ース板250の水平板部分の上面側に支持されている。
ガイドスロット260は、該垂直板部分に形成されてい
る。第2ベース板251もアングル材によって構成さ
れ、第2ベース板251は垂直板部分をビス270によ
って扉1の背面部に締付け固着されている。第2リンク
255と第4リンク259の各基端部は、第2ベース板
251の水平板部分の下面側に支持されている。
【0024】第1リンク253と第2リンク255の各
基端部は屈曲形成されており、扉1の閉鎖状態におい
て、第1リンク253の屈折点271が第1ベース板2
50の垂直板部分に当接し、第2リンク255の屈折点
272が第2ベース板251の垂直板部分に当接するよ
うになっている。第3リンク257と第4リンク259
の各基端部も屈曲形成されており、扉1の閉鎖状態にお
いて、第3リンク257の屈折点273が第1ベース板
250の垂直板部分に当接し、第4リンク259の屈折
点274が第2ベース板251の垂直板部分に当接す
る。
【0025】補助リンク機構266は、ヒンジ機構20
0の可動枢軸205の浮動状態を解消させ、移動軌跡を
一定に規制する拘束作用を有するものであるから、補助
リンク機構266の取付けは、ヒンジ機構200の取付
けの後になされる。補助リンク機構266の取付け作業
を容易にするために、第5軸ピン263を第1リンク2
53の軸孔267と第2リンク255の軸孔268に嵌
めず、また、スライダーピン261をガイドスロット2
60に嵌めない状態、すなわち補助リンク機構266を
最大限に展伸させた状態で、第1ベース板250と第2
ベース板251が先に筐体2と扉1に固着される。その
後、スライダーピン261がガイドスロット260に嵌
められ、第5軸ピン263が第1リンク253の軸孔2
67と第2リンク255の軸孔268に嵌められる。
【0026】
【発明の効果】 以上のように本発明の扉用締め付けロ
ック装置は、互いに対称に配置されるファスナー装置1
00とヒンジ機構200によって構成され、操作レバー
103の背面側に掛金レバー106と受金108を折り
畳み収納し、第1可動翼板203の背面側に第2可動翼
板206と第2固定翼板208を折り畳み収納した締め
付けロック成立状態において、ファスナー装置100の
固定枢軸102と可動枢軸105間の距離を、ヒンジ機
構200の第1固定枢軸202と可動枢軸205間の距
離と等しく設定し、ファスナー装置100の可動枢軸1
05とフック部107間の距離を、ヒンジ機構200の
可動枢軸205と第2固定枢軸207間の距離と等しく
設定したので、扉1の閉鎖動作の終局段階において扉1
が筐体2に対して平行運動または準平行移動しながら筐
体1に接近することになり、扉1と筐体2間のパッキン
グ3は捩れや局部的膨らみを生じることなく、均等に圧
縮され、密閉性能の高い扉の締め付けロックを的確に実
行することができる。
【0027】また、締め付けロック成立状態において
は、ファスナー装置100の可動枢軸105が固定枢軸
102とフック部107を通る直線上の死点を扉1側に
越えた位置にあり、ヒンジ機構200の可動枢軸205
が第1固定枢軸202と第2固定枢軸207を通る直線
上の死点を扉1側に越えた位置にあるため、ファスナー
装置100とヒンジ機構200は各構成部品の固有の弾
性の作用によって締め付けロック状態に安定に保持され
る。
【0028】さらにまた、第3固定枢軸212によって
ロックレバー211の基端部を第2固定翼板208に枢
着し、第1可動翼板203の背面側に第2可動翼板20
6と第2固定翼板208を折り畳み収納した扉閉鎖位置
において、可動枢軸205が第1固定枢軸202と第2
固定枢軸207を通る直線上の死点を扉1側に越えた位
置にあるとき、ロックレバー211の先端フック部21
4をアーム部204の側面フック部215にバネ213
の付勢によって係合させたので、可動枢軸205は当該
閉鎖位置により的確に拘束保持され、過大な振動が付加
されても拘束が無意図的に解除されることがない。この
可動枢軸205のロック手段は、前記ロックレバー21
1とバネ213によって構成された簡略構造のものであ
るから、ヒンジ機構全体の製作組立が簡単かつ安価に行
なえる。
【0029】また、第1リンク253と第2リンク25
5と第3リンク257と第4リンク259と第5リンク
262よりなる補助リンク機構266が、第1ベース板
250と第2ベース板251によって筐体2と扉1に取
り付けられており、この補助リンク機構266の拘束作
用によって、扉1がどのように開閉操作されても、ヒン
ジ機構200の開閉過程における可動枢軸205の浮動
状態がなくなり、ヒンジ構成部材の移動軌跡が単一軌跡
に規定されるため、ヒンジ機構200が可動枢軸のとこ
ろで中折れ現象を起こすことがなく、扉1は筐体2の開
口部に正対して密閉されることになる。さらにまた、扉
1の負荷重量が大きくても、ヒンジ機構200と補助リ
ンク機構266とによって荷重が分散して支承されるた
め、機械的強度が高くなり、従来装置のように繰り返し
使用によって回転中心軸や翼板が次第に歪曲変形して扉
の吊元に狂いを生じることがなく、安定的に使用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る扉用締め付けロック
装置の扉閉鎖状態の正面図である。
【図2】 該締め付けロック装置の扉閉鎖状態の平面図
である。
【図3】 該締め付けロック装置の扉閉鎖状態の左側面
図である。
【図4】 該締め付けロック装置の扉閉鎖状態の右側面
図である。
【図5】 該締め付けロック装置を構成するファスナー
装置の背面図である。
【図6】 該締め付けロック装置を構成するヒンジ機構
の背面図である。
【図7】 図1のA−A線断面図であり、締め付けロッ
ク成立状態を示している。
【図8】 図3のB−B線断面図である。
【図9】 図4のC−C線断面図である。
【図10】 該ファスナー装置の締め付けロック解除状
態の水平断面図である。
【図11】 該ヒンジ機構の扉開放直後における水平断
面図である。
【図12】 該ヒンジ機構の扉全開状態の水平断面図で
ある。
【図13】 ロックレバーを図示した前記ヒンジ機構の
扉閉鎖状態における水平断面図である。
【図14】 第1可動翼板を少し回転させてロックレバ
ーによる拘束を解除した瞬間における該ヒンジ機構の水
平断面図である。
【図15】 図14の状態から第1可動翼板を更に回転
させたときにおける該ヒンジ機構の水平断面図である。
【図16】 図15の状態から第1可動翼板を更に回転
させて、扉が筐体の前方に少し平行移動したときにおけ
る該ヒンジ機構の水平断面図である。
【図17】 図16の状態から第1可動翼板を更に回転
させて、扉が筐体の前方更に平行移動したときにおける
該ヒンジ機構の水平断面図である。
【図18】 図17の状態から第2可動翼板を回転させ
て扉を開放回転させたときにおける該ヒンジ装置の水平
断面図である。
【図19】 図18の状態から第2可動翼板を更に回転
させて扉を更に開放回転させたときにおける該ヒンジ機
構の水平断面図である。
【図20】 図19の状態から第1可動翼板を更に回転
させて扉を更に広角度に開放回転させたときにおける該
ヒンジ機構の水平断面図である。
【図21】 前記ヒンジ機構と補助リンク機構をともに
示した水平断面図であり、扉は閉鎖状態にある。
【図22】 図21の補助リンク機構の概略的な側面図
である。
【図23】 図21の閉鎖位置から扉を所定の開放位置
まで開けたときにおけるヒンジ機構と補助リンク機構の
水平断面図である。
【図24】 図23の開放位置における補助リンク機構
の正面図である。
【図25】 前記補助リンク機構の組立て過程を示す水
平断面図である。
【符号の説明】
1 扉 2 筐体 3 パッキング 100 ファスナー装置 200 ヒンジ機構 266 補助リンク機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 5/03 E05C 19/14 E05D 3/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対称に配置されるファスナー装置
    とヒンジ装置とによって構成され、回転可能に支持した
    扉1を筐体2に対して締め付ける扉用締め付けロック装
    置であって、 ファスナー装置100は、筐体2に固着されるベース板
    101と、ベース板101に基端部を固定枢軸102に
    よって連結される操作レバー103と、操作レバー板1
    03の先端部背面側に突設したアーム部104に基端部
    を可動枢軸105によって連結される掛金レバー106
    と、扉1に固着され、掛金レバー106の先端部が係合
    するフック部107を有する受金108とからなり、操
    作レバー103の背面側に掛金レバー106と受金10
    8を折り畳み収納した締め付けロック成立状態におい
    て、可動枢軸105が固定枢軸102とフック部107
    を通る直線上の死点を扉1側に越えた位置にあり、 ヒンジ装置はヒンジ機構200と補助リンク機構266
    とからなり、ヒンジ機構200は、筐体2に固着される
    第1固定翼板201と、第1固定翼板201に基端部を
    第1固定枢軸202によって連結される第1可動翼板2
    03と、第1可動翼板203の先端部背面側に突設した
    アーム部204に基端部を可動枢軸205によって連結
    される第2可動翼板206と、扉1に固着され、第2可
    動翼板206の先端部が第2固定枢軸207によって枢
    着される第2固定翼板208と、第3固定枢軸212に
    よって基端部を第2固定翼板208に枢着され、先端フ
    ック部214がアーム部204の側面フック部215に
    係合する方向にバネ213によって付勢されたロックレ
    バー211とからなり、ロックレバー211は扉1の側
    面1aに当接する基端面部17を有しており、第1可動
    翼板203の背面側に第2可動翼板206と第2固定翼
    板208を折り畳み収納した扉閉鎖状態において、可動
    枢軸205が第1固定枢軸202と第2固定枢軸207
    を通る直線上の死点を扉1側に越えた位置にあり、 前記補助リンク機構266は、筐体2の前面側に水平に
    固着される第1ベース板250と、扉1の背面側に水平
    に固着される第2ベース板251と、第1ベース板25
    0の前記第1固定枢軸202に近い方の端部に第1軸ピ
    ン252によって基端部を連結された第1リンク253
    と、第1リンク253と同長であり、第2ベース板25
    1の前記第2固定枢軸207に近い方の端部に第2軸ピ
    ン254によって基端部を連結された第2リンク255
    と、第1固定枢軸202に対して第1軸ピン252より
    も離間した位置において基端部を第3軸ピン256によ
    って第1ベース板250に連結された第3リンク257
    と、第3リンク257と同長であり、第2固定数軸20
    7に対して第1軸ピン254から、第1軸ピン252と
    第3軸ピン256の離間距離と同じ距離だけ離間した第
    4軸ピン258によって、基端部を第2リンク板251
    に連結された第4リンク板259と、第3軸ピン256
    よりもさらに第1固定枢軸202から離間して第1ベー
    ス板250の長さ方向に形成したガイドスロット260
    に、基端部のスライダーピン261を嵌められた第5リ
    ンク262とからなり、第1リンク253と第2リンク
    255の中間部同士を第5軸ピン263によって連結
    し、第1リンク253と第4リンク259の先端部同士
    を第6軸ピン264によって連結し、第2リンク255
    と第3リンク257及び第5リンク262の先端部同士
    を第7軸ピン265によって連結したものであり、 ファスナー装置100の固定枢軸102と可動枢軸10
    5間の距離をヒンジ機構200の第1固定枢軸202と
    可動枢軸205間の距離と等しく設定し、締め付けロッ
    ク成立状態におけるファスナー装置100の可動枢軸1
    05とフック部107間の距離を、ヒンジ機構200の
    可動枢軸205と第2固定枢軸207間の距離と等しく
    設定した通信機器筐体等の扉用締め付けロック装置。
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