JP3061722U - コンクリ―ト製排水溝ブロック - Google Patents

コンクリ―ト製排水溝ブロック

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JP3061722U
JP3061722U JP1999001009U JP100999U JP3061722U JP 3061722 U JP3061722 U JP 3061722U JP 1999001009 U JP1999001009 U JP 1999001009U JP 100999 U JP100999 U JP 100999U JP 3061722 U JP3061722 U JP 3061722U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は共用のグレーチング部材に対して蓋
構成板を現場状況によって用途に適うように工場等にお
いて組立てて選択的に取付けが行える多機能性を発揮
し、道路の路面に降った雨水の排水効率が良く、前方視
認性を損なわず安全走行に寄与し、構造堅牢にして端部
にカケ生ずる不都合がなく、さらには成形型や設備費は
安価で製作コストが低廉なコンクリート製排水溝ブロッ
クを提供する。 【解決手段】 排水溝ブロック本体の車道D2 側に位置
する側壁部1c1 は内部に有する所望深さhの排水路1
aの上方側の一部を透水材2により形成され、蓋4が長
手方向Xに伸びるスリット5を介して左右の両側に配置
される複数枚の蓋構成板4A,4Bと、前記スリットの
長手方向Xに交又する方向には蓋構成板を支持可能に連
結部材に結合されて所望間隔に突設した複数の支持杆6
aとから成り、蓋構成板は断面同形状または断面異形状
に形成されて選択的に取付けられる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はコンクリート製排水溝ブロックに関し、例えば側溝ブロック、U形ブ ロック、水路ブロック、泥溜ブロック等に最適なコンクリート製排水溝ブロック であり、蓋が断面同形状または断面異形状の蓋構成板を共用の複数の支持杆に対 して用途に応じて工場等において組立が容易に行われて選択的な取付けが行える という多機能性を発揮し、道路に降雨する雨水等の集水を効率よく行おうとする 。
【0002】
【従来の技術】
従来、道路に降雨する雨水等を集水し、排水するための排水設備には道路の路 肩に連続して敷設されたり、道路を横断して敷設されるコンクリート製排水溝ブ ロックがある。 この側溝ブロックには図7ないし図9に示すものがある。 すなわち、蓋aは、運搬性を考慮して長さL′2 が500mm程度と比較的短 く、断面略矩形の同一厚みt′にてコンクリートにより形成される。しかも長手 方向Xにおける側端には手掛孔a1 が設けられる。また蓋aの内部には鉄筋が配 筋されて蓋aの構造的な強度を発揮するようにしている。そして、1つの側溝ブ ロック本体bの上方の開口部cに数個の蓋aが嵌脱可能に被冠される。しかも側 溝ブロック本体b相互は、所定間隔毎に配置される側溝ブロック本体bよりも幅 広の集水枡ブロックを介して接続される。 こうして、例えば車道D2 の路肩Eに沿って側溝ブロック本体bを敷設した場 合に、集水枡ブロックや蓋aに設けられた手掛孔a1 を通じて車道D2 の路面に 降った雨水等を集水し、側溝ブロック本体b内に導入して排水を行うものである 。 このように側溝ブロック本体b内には車道D2 に降雨した雨水が車道D2 の路 面における横断勾配θに伴って路肩Eに流れ落ちて路面に留まることなく排水す るのと、限られた面積での道路敷設用地において車道D2 の幅員幅を確保するこ とにより車輌の走行を損なうことなく安全走行が行える等の要請がある。 また図10に示すように、従来車道D2 に平行して歩道D1 に敷設する場合に 、車道D2 の路肩Eに連続して敷設されるU形ブロックdに被冠され、車道D2 の横断勾配θに合致する傾斜面e1 が上面に形成され、歩道D1 の敷設側の一側 には縁石部fが一体に形成されたものとしてL形側塊ブロックeがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図7ないし図9に示す上記従来の側溝ブロックは、運搬性を考 慮して通常、長さL′2 が550mm程度をなして断面略矩形の同一厚みt′に 形成されるので、1つの側溝ブロック本体bに対して上方の開口部cに数個の蓋 aを側溝ブロック本体bに被冠しなければならず、敷設現場において覆工に要す る作業能率が悪く作業性が低かった。しかも蓋aは断面略矩形の同一厚みt′に て上面が平坦面に形成され、排水には所定間隔毎に配置される集水枡ブロックと 側溝ブロック本体bの開口部cに被冠される蓋aに設けた手掛孔a1 とを通じて 雨水を排水するので、車道D2 の横断勾配θに従って路肩Eに流れ落ちる雨水の 排水効率が低く、排水性に難点があった。降雨量が多い場合には、側溝ブロック 本体bでの排水が間に合わず、路肩Eには雨水が溢れ出すことにより車道D2 の 路面が冠水し、車輌の走行に支障を来し、安全性を阻害することになる。 しかも上記従来の側溝蓋は、敷設後には手掛孔a1 が車道D2 の路肩Eに沿っ て断続的に敷設されるので、車輌の走行時において目障りになり前方の視認性を 損なうことになる。また、車輌が蓋aの上面に乗った場合には、車輌の加重が加 わることにより側溝ブロック本体bに対して蓋aが衝突して騒音を発生するとと もに蓋aの端部には衝突時に衝撃によりカケを生ずることがあった。 また図7ないし図9に示す上記従来の側溝蓋や図10に示すL形側塊ブロック をコンリートを用いて形成するためには専用の成形型を用いて成形した。このた め道路の敷設用地の広狭、地形、地盤の硬軟や降雨量の多少等の気象的要因、さ らには交通量の多少等の現場状況を考慮し、用途に合う排水設備を選定する必要 があるが、これらの排水設備を全て揃えるには高価な成形型を全てに用意しなけ ればならず、多大な設備費が必要になり、製作コストも高価になっていた。 本考案は上記従来の不都合を解決し、所望間隔に配列された共用の複数の支持 杆に対して断面同形状または断面異形状の蓋構成板を現場状況を考慮して用途に 適うように工場等において容易に組立てて選択的に取付けが行える多機能性を発 揮し、道路の路面に降った雨水の排水効率は良く、また運転者の前方視認性を損 なうことなく車輌の安全走行に寄与し、また騒音を発生することなく、さらには 成形型も安価で設備費は多くを必要とすることなく製品の製作コストが低廉なコ ンクリート性排水溝ブロックを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記従来の課題を解決するためになされ、その請求項1は排水溝ブロ ック本体の車道側に位置する側壁部は内部に有する所望深さの流水路の上面側の 一部を透水材により形成し、前記排水溝ブロック本体に被冠される蓋が長手方向 に伸びるスリットを介して左右の両側に平行に配置される複数枚の蓋構成板と、 前記スリットの長手方向に交又する方向には前記蓋構成板を支持可能に連結部材 により結合されて所望間隔毎に突設した複数の支持杆とから成り、前記蓋構成板 は断面同形状または断面異形状に形成されて選択的に取付けられることを特徴と するという手段を採用した。
【0005】 また本考案の請求項2は、請求項1において複数枚の前記蓋構成板のうち、車 道側に設けられる蓋構成板の側面には排水溝ブロック本体内に有する流水路に連 通する適宜複数個の透水窓孔が設けられることを特徴とするという手段を採用し た。
【0006】 また本考案の請求項3は、請求項1において複数枚の前記蓋構成板のうち、歩 道側に設けられる蓋構成板の上面には縁石ブロックが長手方向に敷設されること を特徴とするという手段を採用した。
【0007】 また本考案の請求項4は、請求項1において複数枚の蓋構成板は、何れも断面 略矩形の同一厚さをなし平面略矩形に形成されるという手段を採用した。
【0008】 また本考案の請求項5は、請求項1において複数枚の蓋構成板は、一方が断面 略矩形の同一厚さをなした平面略矩形に形成され、他方がスリットに向いた下が り勾配の斜面部を上面に設けた断面略台形をなす平面略矩形に形成されたことを 特徴とするという手段を採用した。
【0009】 また本考案の請求項6は、請求項1において前記スリット内に嵌合されるグレ ーチング部材であることを特徴とするという手段を採用した。
【0010】 また本考案の請求項7は、請求項6において前記グレーチング部材は、間隔を あけて長手方向に平行に設けられた鋼材よりなる複数枚の横板材と該横板材に対 して長手方向に交又して所望間隔毎に設けられた鋼材よりなる間隔保持用の複数 枚の縦板材とにより平面格子状に形成されるとともに前記横板材の下面には蓋構 成板の下面に嵌合支持される複数の支持杆を左右に張出して長手方向に交又する 幅方向に所望の間隔に取付けられたことを特徴という手段を採用した。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態の具体例を図面を参照して説明する。 図1ないし図6は本考案の一実施例を示し、1は排水溝ブロックとしての側溝 ブロック本体であり、この側溝ブロック本体1はその大部分がコンクリートによ り形成される。すなわち、この側溝ブロック本体1は、内部に設けられた流水底 1a1 を有する断面U形の流水路1aと、歩道D1 側に設けられた側壁部1bと 、この側壁部1bおよび流水底1a1 と協同して所望深さhの流水路1aを内部 に確保するように車道D2 側に側壁部1bよりも低い高さに設けられる側壁部1 cの一部とがコンクリートにより形成される。そして、車道D2 側に位置する前 記側壁部1cの上方部を構成する流水路1aの上方側の一部の側壁部1c1 が透 水材2により側壁部1bと同じ高さに形成される。 また、この流水路1aの上方には開口部3が形成される。そして、側溝ブロッ ク本体1の長さL1 はこの実施例では例えば2000mm程度に形成される。ま た、1b1 ,1c2 は側壁部1b,1cの上方に位置する肩部であり、この肩部 1b1 ,1c2 に後記蓋4は載置される。
【0012】 4は側溝ブロック本体1に被冠される蓋である。 この蓋4は工場においてコンクリートにより形成される。そして、この蓋4は 長手方向Xに伸びるスリット5を略中央に設け、このスリット5を介して左右の 両側に平行に配置される複数枚、この実施例では2枚の蓋構成板4A,4Bと、 この蓋構成板4A,4Bの間に形成されるスリット5内に嵌合され、長手方向X に交又する方向には前記蓋構成板4A,4Bを支持可能に突設された複数、この 実施例では4本の支持杆6aを所定間隔K毎に有するグレーチング部材6とによ り形成される。このように蓋構成板4A,4Bを支持するグレーチング部材6の 支持杆6aを長手方向Xに所定間隔K毎に設置したのは、蓋構成板4A,4Bを 前後左右(長手方向Xおよび長手方向Xに交又する幅方向Y)に均等に支持する ことにより、引張力および圧縮力等の外力に対して高い強度がはかるためである 。
【0013】 2枚の前記蓋構成板4A,4Bは、図1ないし図4に示す実施例では何れもが 断面略矩形の同一厚さtをなした平面略矩形に形成される。この蓋構成板4A, 4Bは側溝ブロック本体1を2分割する1000mm程度またはそれに近い長さ L2 に形成され、2枚が1組にて組付が行われて1枚の蓋4が形成される。また 蓋構成板4A,4Bの厚さtは、例えば100mm程度に形成される。この2枚 の蓋構成板4A,4Bを用いて1枚の蓋4を形成した場合にはスリット5は、図 1に示すように蓋構成板4A,4B間に長手方向Xにわたり全域に形成される。 また、断面略矩形の同一厚さtをなした平面略矩形に蓋構成板4A,4Bが形成 される場合であっても図には示さないが幅W1 ,W2 が幅方向Yに広狭異なるよ うに2枚の蓋構成板4A,4Bが形成される場合にもスリット5は幅方向Yの中 央より変位して長手方向Xの全域にわたり形成される。またスリット5の幅Wは 、図示する実施例では50mm程度に形成される。 また図1に示すように、2枚の前記蓋構成板4A,4Bのうち、歩道D1 側に 設けられる一方の蓋構成板4Aの上面には縁石ブロックSが長手方向Xに敷設さ れる。
【0014】 また蓋4は2枚の蓋構成板4A,4Bが、図4に示すように上記説明のものに 限らず他方、例えば車道D2 から遠い側に設けられる蓋構成板4Aは前記説明と 同様に断面略矩形の同一厚さtをなした平面略矩形に形成されるが、図5に示す 変形例のように他方側例えば車道D2 近くに設けられる蓋構成板4Bは車道D2 の横断勾配θに連続してスリット5に向いた下り勾配θ1 の斜面部7を上面に設 けた断面略台形をなす平面略矩形に形成されるものがある。 そして、この変形例においては、車道D2 の路面に降雨した雨水は、蓋4を覆 って車道D2 近くに設けられる断面略台形の蓋構成板4Bの上面に有する斜面部 7が車道D2 の横断勾配θに連続して下り勾配θ1 が略合致するので、車道D2 の路面に降雨した雨水が横断勾配θに合致するように蓋構成板4Bの上面に設け た斜面部7上を流れ落ち、路肩Eに溜まることなく速やかにスリット5を通じて 側溝ブロック本体1内に導入され、流水路1aにより効率良く排水を行うように する。
【0015】 8は側溝ブロック本体1に被冠される2枚の蓋構成板のうち、車道D2 側の蓋 構成板4Bの側面に複数個、図では2個づつ合計4個が設けられた透水窓孔であ り、この透水窓孔8は排水溝ブロックとしての側溝ブロック本体1内に有する流 水路1aに連通する適宜複数個が設けらているので、車道D2 の路面に降雨した 雨水の一部は透水性舗装部10内に浸透し、透水性舗装部10の端面10aから 側溝ブロック本体1内の流水路1a内に導入して排水するのに最適に使用される 。なお、図示する透水窓孔8は、代表的な実施例として複数個が図示されている が、その設置個数の増減変更は図示するものに限らず自由に行えるほか、横長に 形成される1個であってもよい。 また、前記透水性舗装部10としては、砂利、砕石、スラッジ等の骨材を合成 樹脂接着剤やセメント等の結合剤を用いて厚み方向に連続する空隙を内部に形成 することによって透水性を発揮するものが用いられる。
【0016】 前記グレーチング部材6は、間隔をあけて長手方向Xに平行に設けられた鋼材 により複数枚、図3では連結部材となる3枚の横板材6bと、該横板材6bに対 して長手方向Xに交又して所望間隔K1 毎に設けられた鋼材よりなる間隔保持用 の複数枚、例えば7枚の縦板材6cとにより平面格子状に形成されるとともに前 記横板材6bの下面には蓋構成板4A,4Bの下面の対応する溝内に嵌合支持さ れる複数、図では8本の支持杆6aを長手方向Xに交又する幅方向Yに左右に張 出すように所望の間隔K1 に一体に形成される。
【0017】 9は透水性舗装部10内に車道D2 の横断勾配θに伴って敷設される不透水性 シートであり、透水性舗装部10内に浸透される雨水の一部は側溝ブロック本体 1の車道D2 側に形成した透水材2に導くためのものである。そして、この不透 水性シート9は、例えば合成樹脂シートや合成ゴムシートが用いられ、透水材2 に雨水を効率的に導くために透水性舗装部10内に車道D2 の横断勾配θに伴っ て勾配θ′をつけて敷設することが望ましい。
【0018】 側溝ブロック本体1に被せる蓋4を固定する固定手段Sとしては、例えば図6 に示すように側溝ブロック本体1の対向する肩部1b,1c2 に、小径な取付孔 11aとこの取付孔11aに連通する大径な取付孔11bとを内部に有する係止 筒体11の下半部を埋設し、この係止筒体11内に小径部12aと大径部12b とよりなる係止ピン体12を打込んで係止した後に側溝ブロック本体1に被冠す る蓋4の対応位置に設けた係止穴13内に係止筒体11の上半部を落とし込むこ とにより係止して側溝ブロック本体1に蓋4を載置し、固定する。このほかの固 定手段Sとして、側溝ブロック本体1の対向する肩部1b,1c2 に例えば図に は示さないが、雌ねじを設けたインサートを埋め込む。そして、このインサート 内に蓋4に対応位置に設けた孔からボルトを螺入することによって蓋4を側溝ブ ロック本体1に固定するようにすることもできる。
【0019】 本考案の一実施例は以上の構成からなり、工場または必要時には施工現場にお いて蓋4の組立を行うには、車道D2 の敷設用地の広狭、地形、地盤の硬柔や降 雨量の多少等の気象的要因、車輌の交通量の多少等の現場状況を考慮して以下に 述べるように用途にあった蓋構成板を選択して組立を行う。 この組立の詳細を述べると、例えば図1および図2に示すように断面略矩形の 同一厚さtをなした平面略矩形の蓋構成板4A,4Bを選択して平行に配置する ことにより蓋構成板4A,4Bに形成されるスリット5内に下方から共用のグレ ーチング部材6を嵌合する。この際、グレーチング部材6の3枚の連結部材とし ての横板材6bの下面に所望間隔K1 毎に一体に固着した支持杆6a,6aを蓋 構成板4A,4Bの下面の対応個所に設けた溝部材内に嵌合することにより蓋4 を組上げる。
【0020】 こうにして組立てられた蓋4は、倉庫に保管されて積み上げたり、施工現場ま で運搬されるが、2枚の蓋構成板4A,4Bにグレーチング部材6が組付けられ ることにより一体化されるので、運搬中に車輌からの振動や外力が加わることに より不用意にグレーチング部材6が取外れることはない。またグレーチング部材 6は、間隔をあけて長手方向Xに平行に設けられた鋼材よりなる3枚の横板材6 bが、間隔保持用の複数枚、例えば7枚の縦板材6cにより図3に示すように平 面格子状に形成されるので、構造堅牢になり、長手方向Xと幅方向Yと高さ方向 の何れの方向からの引張、圧縮、ねじれに対して強固に蓋構成板4A,4Bを支 持することができる。
【0021】 このようにして工場等で組立てられた蓋4を側溝ブロック本体1の開口部3に 被冠して取付けるのには、先ず図6に示すように側溝ブロック本体1の上方に対 向する肩部1b,1c2 に埋設した係止筒体11の上方部に設けた取付孔11b 内に係止ピン体12の先端部を挿入して係止ピン体12をハンマーを用いて打撃 すると、係止ピン体12の先端部に設けた小径部12aは係止筒体11内に設け られる大径な取付孔11bに連通する連絡孔を通じて小径な取付孔11a内に圧 入される。この際、未だ蓋4は側溝ブロック本体1に被冠されてはいない。
【0022】 その後、蓋4を側溝ブロック本体1に被せると、蓋4の荷重が加わることによ り係止筒体11の上方部内に設けた大径な取付孔11b内に係止ピン体12が圧 入されている係止筒体11を蓋4の対応位置に設けた取付穴13内に落とし込ん で圧入されて蓋4は側溝ブロック本体1に載置され、迅速かつ確実に結合する。 このほか図には示さないインサートとボルトとを用いて蓋4を側溝ブロック本体 1に着脱可能に固定し、取付けることもできる。
【0023】 このようにして、図1に示すように側溝ブロック本体1を車道D2 に沿って連 続して敷設し、蓋4を被冠し、固定すると、路面に降った雨量は車道D2 の横断 勾配θに伴って路肩Eに流れ落ち蓋4の幅方向Yの略中央に長手方向Xにわたっ て全体的に形成されるスリット5からグレーチング部材6を介して側溝ブロック 本体1内に効率的に迅速かつ確実に導入される。従って、車道D2 の路面には、 雨水等が溜まることなく効率的に側溝ブロック本体1内に設けられた流水路1a により排水が行われる。
【0024】 また断面略矩形の同一厚さt,tに形成される蓋4は、前述のようにして側溝 ブロック本体1に被冠されて固定手段Sにより所望の複数個所を固定し、取付け られるので、自動車が走行することにより荷重が加わっても蓋4が不用意に移動 したり、側溝ブロック本体1に衝突するという衝突音は発生しない。
【0025】 しかも蓋4は、蓋構成板4A,4Bが同一厚さt,tの断面略矩形に形成され 、上面が平坦面に形成されるので、限られた面積の道路敷設用地に対して新設道 路を形成する場合や車道D2 を改修する場合に、車道D2 の幅員幅を充分に確保 でき車輌を安全走行することができる。 しかも蓋4の蓋構成板4A,4Bの間に形成され、グレーチング部材6が嵌合 されるスリット5は、車道D2 に沿って蓋4に直線的にまたは曲線的に連続して 設けられるので、車輌の走行時に目障りになることなく前方の視認性は確保され 、安全運転に寄与できる。
【0026】 また、降雨した雨水の一部は、車道D2 の透水性舗装部10内に浸透する。そ して、この透水性舗装部10の端面10aから車道D2 側に設けられる蓋構成板 4Bの側面に設けられた複数の透水性窓孔8から側溝ブロック本体1内に導入さ れ、流水路1aにより排水される。従って、前述したように車道D2 の表面に形 成される横断勾配θの傾斜に伴って透水性舗装部10の表面を流れ落ちてスリッ ト5を通じて側溝ブロック本体1内に導入される雨水に加えて雨水を効率的に確 実に排水することができる。
【0027】 しかも、車道D2 の降雨量が多く、透水性舗装部10内への浸透量が多い場合 には、透水性窓孔8からだけでは側溝ブロック本体1内に雨水を導入するには限 界がある。この時、側溝ブロック本体1の車道D2 側に位置する側壁部1c1 は 、透水材2により形成されているので、透水性舗装部10内に浸透した雨水の一 部は側溝ブロック本体1の車道D2 側に設けた透水材2に向かって透水性舗装部 10内に形成した不透水性シート9の勾配θ′に伴って流れ落ち、それから不透 水性シート9を通じて側溝ブロック本体1内に浸透し、流水路1aにより排水さ れる。この際、車道D2 側に形成される透水材2の敷設高さは、側溝ブロック本 体1の管径の大小、排水容量の多少、年間を通じての平均降雨量の多少、車道D 2 の幅員の広狭等の要因に応じて所望の寸法のものが選定される。 従って、車道D2 の舗装材としてアスファルト等の不透水材を用いる場合に比 して車道D2 の路面が冠水されることなく効率的にかつ確実に排水される。しか も車輌はスリップ等を生ぜず、安全運転される。
【0028】 また上記説明においては、蓋構成板4A,4B間に形成されるスリット5は長 手方向Xにわたり全体的に形成されたものが図示されているが、このスリット5 は長手方向Xに所望の間隔をあけて間欠的に数個が形成されるものであってもよ く、その形状は図に示すものに限らない。
【0029】 また上記説明では、排水ブロックとして側溝ブロック本体1について代表例に 説明しているが、これに限ることなくU形ブロック、雨水ブロック、水路ブロッ ク等に被冠する蓋にも本発明は適用できる。
【0030】
【考案の効果】
以上のように本考案は、排水溝ブロック本体に被冠される蓋が長手方向に伸び るスリットを介して左右の両側に平行に配置される複数の蓋構成板と、前記スリ ットの長手方向に交又する方向には蓋構成板を支持可能に連結部材に結合される ことにより突設した複数の支持杆とから成り、蓋構成板は断面同形状または断面 異形状に形成されて選択的に取付けられているので、共用の支持杆に対して断面 同形状または断面異形状の蓋構成板を現場状況を考慮して用途に適うように工場 等において容易に組立てて選択的に取付けが行え、使用する多機能性を発揮する 。また道路の路面に降った雨水の排水効率は良く、そのうえ運転者の前方視認性 を損なうことなく車輌の安全走行に寄与し、しかも騒音を発生することなく構造 堅牢にして端部にカケを生ずる等の不都合がなく、さらには成形型も数種類の蓋 と排水溝ブロックとを一度製作すれば、数種の蓋を排水溝ブロックに共用できる ため設備費は多くを必要とすることなく安価になり、製品の製作コストが低廉に なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示し、敷設状態の斜視図で
ある。
【図2】同じく拡大正面図である。
【図3】同じく拡大平面図である。
【図4】同じく敷設状態を示す拡大断面図である。
【図5】同じく変形例を示す拡大断面図である。
【図6】同じく排水溝ブロック本体に蓋を被冠して固定
する固定手段を示す拡大断面図である。
【図7】従来の側溝ブロックを示す平面図である。
【図8】同じく正面図である。
【図9】同じく敷設状態を示す側面図である。
【図10】同じく従来の側溝ブロックの他例を示す側面
図である。
【符号の説明】
1 側溝ブロック本体 4 蓋 4A 蓋構成板 4B 蓋構成板 5 スリット 6 グレーチング部材 6a 支持杆 7 斜面部 8 透水窓孔 D1 車道 D2 歩道 X 長手方向 Y 幅方向

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水溝ブロック本体の車道側に位置する
    側壁部は内部に有する所望深さの流水路の上方側の一部
    を透水材により形成し、前記排水溝ブロック本体に被冠
    される蓋が長手方向に伸びるスリットを介して左右の両
    側に平行に配置される複数枚の蓋構成板と、前記スリッ
    トの長手方向に交又する方向には前記蓋構成板を支持可
    能に連結部材により結合されて所望間隔毎に突設した複
    数の支持杆とから成り、前記蓋構成板は断面同形状また
    は断面異形状に形成されて選択的に取付けられることを
    特徴とするコンクリート製排水溝ブロック。
  2. 【請求項2】 複数枚の前記蓋構成板のうち、車道側に
    設けられる蓋構成板の側面には排水溝ブロック本体内に
    有する流水路に連通する適宜複数個の透水窓孔が設けら
    れることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート製
    排水溝ブロック。
  3. 【請求項3】 複数枚の前記蓋構成板のうち、歩道側に
    設けられる蓋構成板の上面には縁石ブロックが長手方向
    に敷設されることを特徴とする請求項1に記載のコンク
    ート製排水溝ブロック。
  4. 【請求項4】 複数枚の蓋構成板は、何れも断面略矩形
    の同一厚さをなし平面略矩形に形成されることを特徴と
    する請求項1に記載のコンクリート製排水溝ブロック。
  5. 【請求項5】 複数枚の蓋構成板は、一方が断面略矩形
    の同一厚さをなした平面略矩形に形成され、他方がスリ
    ットに向いた下り勾配の斜面部を上面に設けた断面略台
    形をなす平面略矩形に形成されたことを特徴とする請求
    項1に記載のコンクリート製排水溝ブロック。
  6. 【請求項6】 前記連結部材は、前記スリット内に嵌合
    されるグレーチング部材であることを特徴とする請求項
    1に記載のコンクリート製排水溝ブロック。
  7. 【請求項7】 前記グレーチング部材は、間隔をあけて
    長手方向に平行に設けられた鋼材よりなる複数枚の横板
    材と該横板材に対して長手方向に交又して所望間隔毎に
    設けられた鋼材よりなる間隔保持用の複数枚の縦板材と
    により平面格子状に形成されるとともに前記横板材の下
    面には蓋構成板の下面に嵌合支持される複数の支持杆を
    左右に張出して長手方向に交又する幅方向に所望の間隔
    に取付けられたことを特徴とする請求項6に記載のコン
    クリート製排水溝ブロック。
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