JP3061500B2 - エレベータの電磁ブレーキ動作状態検出装置 - Google Patents

エレベータの電磁ブレーキ動作状態検出装置

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JP3061500B2
JP3061500B2 JP5026904A JP2690493A JP3061500B2 JP 3061500 B2 JP3061500 B2 JP 3061500B2 JP 5026904 A JP5026904 A JP 5026904A JP 2690493 A JP2690493 A JP 2690493A JP 3061500 B2 JP3061500 B2 JP 3061500B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータの電磁ブレ
ーキ動作状態検出装置に係り、特に、マイクロコンピュ
ータ(以下、マイコンと称する)を用いて必要なデータ
を自動的に収集し、そのデータを処理した後に基準値と
比較することにより電磁ブレーキの動作状態を判定する
エレベータの電磁ブレーキ動作状態検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特公平2−36518号公
報に記載されているように、電磁ブレーキの吸引、釈放
時に電磁ブレーキのプランジャ(すなわち可動鉄心)の
ストロークを検出する変位検出器と、励磁コイルの励磁
電流値を検出する電流検出器と、この電流検出器から出
力される検出電圧データを処理するマイコンと、このマ
イコンの動作プログラム、あらかじめ設定される基準
値、および処理されたデータを記憶する記憶装置と、こ
の記憶装置に記憶された処理データの転送を受ける記録
装置とを備えたエレベータの電磁ブレーキ動作状態検出
装置が提案されている。
【0003】そして、上述したマイコンは、前記の記憶
装置に記憶された検出電圧データに含まれる電圧値の変
化量から、電磁ブレーキの吸引開始時刻、吸引終了時
刻、釈放開始時刻、釈放終了時刻を検出し、これらの検
出された各時刻と検出電圧値とに基づいて、プランジャ
の起動時間、釈放時間、移動量、励磁電流値等の動作特
性を求め、これらのデータについて一定時間内の最大
値、最小値および平均値を求める演算処理手段と、この
演算処理手段で求められたデータ値をそれぞれの基準値
と比較して電磁ブレーキの動作状態が良好であるかどう
かを判定する比較判定手段とを含んでいる。
【0004】このような従来の電磁ブレーキ動作状態検
出装置では、プランジャの起動時間、釈放時間、移動
量、励磁電流値等の動作特性を求め、これらのデータに
ついて一定時間内の最大値、最小値、および平均値を求
めて各基準値と比較するようになっているので、電磁ブ
レーキの動作状態の全体的な傾向が良好であるかどうか
を自動的に判定することができる。なお、この電磁ブレ
ーキ動作状態検出装置から出力される判定結果に基づい
て、保守員などが電磁ブレーキの動作状態を最終的に判
断するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のエレベータの電磁ブレーキ動作状態検出装置では、
電磁ブレーキの動作状態の全体的な傾向が良好であるか
どうかを判定することはできるが、複雑な過程を経て変
化する電磁ブレーキの動作状態の各部分については比較
することはできない。このため、電磁ブレーキ動作状態
検出装置から出力される判定結果に基づいて、保守員な
どが電磁ブレーキの動作状態を最終的に判断する際にか
なりの経験や熟練を要するとともに、時間がかかるとい
う問題があった。
【0006】しかも、この従来のエレベータの電磁ブレ
ーキ動作状態検出装置では、電磁ブレーキの吸引、釈放
時に電磁ブレーキのプランジャのストロークを検出する
変位検出器が必要であり、すなわち、エレベータ停止時
に重要な制動動作を行なう電磁ブレーキに前記の変位検
出器を設置するので、安全面で支障を生じる懸念があっ
た。このため、当該電磁ブレーキの動作を監視する保守
員が立ち会っているときのみ、上述した電磁ブレーキ動
作状態検出装置を用いて点検を行なうようになってい
た。なお、前記の変位検出器は、エレベータの通常動
作、例えば電磁ブレーキの制動動作などに何ら係りのな
い部品である。
【0007】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、電磁ブレーキに
備えられるプランジャのストロークを検出する変位検出
器を要せずに、電磁ブレーキの動作状態が良好であるか
どうかを自動的に判定することのできるエレベータの電
磁ブレーキ動作状態検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、電磁ブレーキのプランジャを吸引する励磁
コイルの励磁電流値を検出する電流検出器と、この電流
検出器から出力される電流信号を処理する信号処理部と
を備えたエレベータの電磁ブレーキ動作状態検出装置に
おいて、前記信号処理部が、前記電流信号を微分する微
分回路と、この微分回路で微分した信号に基づいて前記
プランジャの吸引動作の開始から完了までの完全起動時
間、および前記励磁コイルの励磁電流の通電を遮断して
から前記プランジャの釈放動作の開始までの釈放遅れ時
間をそれぞれ求める時間算出手段と、この時間算出手段
で求めた時間をあらかじめ設定されるそれぞれの基準時
間と比較して前記電磁ブレーキの動作状態が良好である
かどうかを判定する第1の比較判定手段と、前記プラン
ジャの吸引完了時点での励磁電流値、および前記プラン
ジャの釈放開始時点での励磁電流値をそれぞれ求める電
流算出手段と、この電流算出手段で求めた励磁電流値を
あらかじめ設定されるそれぞれの基準電流値と比較して
前記電磁ブレーキの動作状態が良好であるかどうかを判
定する第2の比較判定手段とを含む構成にしてある。
【0009】
【作用】本発明は上記のように構成したので、電流検出
器から出力される電流信号を処理する信号処理部は、微
分回路により電流信号を微分して、この微分された信号
に基づいて、時間算出手段によりプランジャの完全起動
時間、釈放遅れ時間および釈放時間をそれぞれ求め、こ
れらの算出した時間を第1の比較判定手段により各基準
時間と比較して電磁ブレーキの動作状態が良好であるか
どうかを判定する。また、電流算出手段により、前記の
プランジャの吸引完了時点での励磁電流値、およびプラ
ンジャの釈放開始時点での励磁電流値をそれぞれ求め
て、この電流算出手段で求めた励磁電流値を第2の比較
判定手段によりそれぞれの基準電流値と比較して電磁ブ
レーキの動作状態が良好であるかどうかを判定する。こ
れによって、プランジャの完全起動時間、釈放遅れ時間
および釈放時間に関する比較判定を行なうことができ、
すなわち、電磁ブレーキのプランジャのストロークを検
出する変位検出器を要せずに、電磁ブレーキの動作状態
について従来の場合と比べてより詳しい比較判定を自動
的に行なうことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明のエレベータの電磁ブレーキ動
作状態検出装置の実施例を図に基づいて説明する。図1
は本発明のエレベータの電磁ブレーキ動作状態検出装置
の一実施例を示すブロック図、図2は図1の検出装置を
備えた電磁ブレーキの全体構成を示す説明図、図3は図
1の検出装置の動作を説明する特性図である。なお、こ
の図3の(a)は励磁電流およびプランジャストローク
の時間的変化の一例を示す特性図、図3の(b)は電流
信号の微分結果を示す特性図である。
【0011】一般にエレベータの電磁ブレーキは、図2
に示すように、図示しない巻上機に制動力を付与する制
動部1と、この制動部1を開放する電磁石装置2とから
なっている。上述した制動部1は、図示しない巻上機と
連動するブレーキドラム3と、このブレーキドラム3に
摺接可能な1対のブレーキシュー4と、それぞれ下端が
回動可能に取付けられ、各ブレーキシュー4をそれぞれ
支持する1対のレバー5と、これらのレバー5の上部に
挿通されるロッド6と、このロッド6の両端にそれぞれ
設けられ、各レバー5に対して閉じる方向にばね力を付
勢する制動ばね7などとからなっている。上述した電磁
石装置2は、導電回路8aに接続される励磁コイル8
と、この励磁コイル8の内側に固定される固定鉄心9
と、この固定鉄心9の上部に移動可能に設けられるプラ
ンジャ(すなわち可動鉄心)10と、このプランジャ1
0が上部に取付けられ、固定鉄心9に挿通されるロッド
11と、このロッド11の下端に各一端が当接し、各他
端が押し棒12を介して前記のレバー5をそれぞれブレ
ーキドラム3から離隔する方向へ押圧する1対のアーム
13と、ブラケット14に設けられるシャントスイッチ
15とを有している。
【0012】このようなエレベータの電磁ブレーキで
は、エレベータの起動時に図示しないブレーキ制御用リ
レーがオン状態となって電磁石装置2の励磁コイル8に
導電回路8aを介して励磁電流が通電される。これに伴
い、励磁コイル8の磁束により固定鉄心9が磁化される
ので、この固定鉄心9によりプランジャ10が図1の下
方へ吸引され、ロッド11の下端がアーム13の各一端
を押圧する。これに伴い、アーム13の脚部はそれぞれ
外側に広がり、押し棒12を介してレバー5が制動ばね
7のばね力に抗して押し広げられる。その結果、ブレー
キシュー4がブレーキドラム3に摺接する状態が解除さ
れるので、このブレーキドラム3および巻上機が回転可
能となる。
【0013】一方、エレベータの停止時にブレーキ制御
用リレーのオフ状態になって電磁石装置2の励磁コイル
8への励磁電流が遮断され、固定鉄心9の磁化が解除さ
れてプランジャ10の吸引が停止される。これに伴い、
制動ばね7のばね力によりレバー5が図1に示す当初の
位置まで押し戻されて、ブレーキシュー4がブレーキド
ラム3に摺接するので、このブレーキドラム3および巻
上機が制動される。このとき、アーム13を介してロッ
ド11が押し上げられるので、図1に示すように、プラ
ンジャ10が固定鉄心9から離間した状態に復帰する。
【0014】そして、本実施例の電磁ブレーキ動作状態
検出装置は、図2に示すように、前記の励磁コイル8の
導電回路8aに設けられ、励磁電流値を検出する電流検
出器17と、この電流検出器17と接続される信号処理
部18とからなっている。この信号処理部18は、図1
に示すように、電流検出器17に接続されるバッファア
ンプ21と、このバッファアンプ21に接続されるA/
D変換器(すなわちアナログ−デジタル変換器)22
と、このA/D変換器22に接続される入力制御装置2
3と、この入力制御装置23に接続される微分回路2
4、警報ランプ25およびマイコン26と、このマイコ
ン26にそれぞれ接続されるROM(すなわち読み出し
専用メモリ)27およびRAM(すなわちランダムアク
セスメモリ)28とからなっている。
【0015】前記の電流検出器17は、励磁コイル8の
励磁電流値を検出して、この励磁電流値に対応する電流
信号を出力するようになっている。前記のROM27
は、マイコン26の動作プログラムを記憶するととも
に、プランジャ10のストロークなどに関する各種の基
準データを記憶するようになっている。前記のマイコン
26はエレベータ制御装置30と接続され、このエレベ
ータ制御装置30は交換器31、電話回線32を介して
監視センタ33と接続されている。前記の励磁コイル8
は、導電回路8aを介して図示しない抵抗器と並列接続
されている。
【0016】なお、前記のマイコン26およびRAM2
8により、微分回路24で微分した信号に基づいて、図
3の(a)に示すプランジャ10の完全起動時間T1
および釈放遅れ時間T2をそれぞれ求める時間算出手段
が構成されており、前記の電流検出器17により、プラ
ンジャ10の吸引完了時刻t2での励磁電流値a2、およ
び釈放開始時刻t3での励磁電流値a1をそれぞれ求める
電流算出手段が構成されている。さらに、前記のマイコ
ン26、ROM27およびRAM28により、前記の時
間算出手段で求めた時間T1、T2をそれぞれの基準時間
と比較して電磁ブレーキの動作状態が良好であるかどう
かを判定する第1の比較判定手段と、前記の電流算出手
段で求めた励磁電流値をそれぞれの基準電流値と比較す
る第2の比較判定手段とが構成されている。さらに前記
の基準時間は、電磁ブレーキの形式に応じて許容範囲の
時間にあらかじめ設定され、同様に前記の基準電流値
も、電磁ブレーキの形式に応じて許容範囲の電流値にあ
らかじめ設定されている。
【0017】この実施例にあっては、励磁コイル8に通
電される励磁電流の増減に伴ってプランジャ10が吸引
−釈放動作を生じる際、前記の励磁電流を電流検出器1
7により検出する。この電流検出器17で検出される励
磁電流は、図3の(a)の特性線41で示すように変化
し、プランジャ10のストロークは他の特性線42で示
すように変化する。すなわち、このような特性線41、
42で示すように、まず時刻t1で励磁電流の通電開始
に伴って励磁電流は増加していくが、励磁コイル8にイ
ンダクタンスがあるため時定数をもって徐々に電流が増
加して、この電流が所定値まで増加するとき、プランジ
ャ10が固定鉄心9の方向へ吸引される。このプランジ
ャ10の吸引動作に伴って、固定鉄心9との隙間が小さ
くなることから、励磁コイル8のインダクタンスが徐々
に増加し、励磁電流の特性を示す特性線41の増加割合
が徐々に小さくなる。その後、時刻t2でプランジャ1
0がストロークS1まで達して吸引動作が完了したと
き、励磁電流が電流値a2に達するとともに、固定鉄心
9とプランジャ10の隙間が一定となることから励磁コ
イル8のインダクタンスの増加がなくなる。これによっ
て、励磁電流の増加割合が変化するので、この励磁電流
の特性を示す特性線41が電流値a2の部分で折れ点を
有している。次いで、時刻t3で励磁電流が電流値a1
到達して平坦状態に安定する。
【0018】その後、時刻t4で励磁コイル8への励磁
電流の通電を遮断すると、励磁電流が電流値a1から立
ち下がる。このとき、励磁コイル8と図示しない抵抗器
とが導電回路8aを介して電気的に閉回路を形成して、
通電時に励磁コイル8で蓄えられた電気エネルギを前記
の抵抗器で消費することにより、プランジャ10の釈放
動作を迅速に行なうようになっている。次いで、時刻t
5で励磁電流が電流値a3まで立ち下がるとき、プランジ
ャ10がストロークS1からの釈放動作が開始される。
その直後に前記の電気エネルギが急激に放出されるため
に励磁電流が一時的に立上った後、プランジャ10の釈
放動作に伴って固定鉄心9との隙間が大きくなることか
ら、励磁コイル8のインダクタンスが徐々に減少する。
そして、時刻t6で励磁コイル8で蓄えられた電気エネ
ルギの放出を完了して励磁電流が零となった後、プラン
ジャ10が当初の位置まで戻る。
【0019】そして、電流検出器17から出力される電
流信号は、信号処理部18により処理される。この信号
処理部18では、前記の電流信号をバッファアンプ21
により増幅した後、A/D変換器22により一定時間毎
にデジタル電流信号にデジタル変換し、入力制御装置2
3を介して入力してRAM28で記憶する。そして、マ
イコン26は、ROM27に記憶される動作プログラム
に従って、RAM28で記憶されるデジタル電流信号を
読み出して微分回路24に供給し、この微分回路24に
より微分して電流微分信号を得てRAM28で再び記憶
する。このとき、電流信号の微分値は図2の(b)で示
すように推移する。次いで、マイコン26は、RAM2
8で記憶される電流微分信号の所要の各部分を適宜読み
出して演算処理を行ない、その演算結果をRAM28で
記憶する。この演算処理により、完全起動時間(すなわ
ち励磁電流の立上り開始時刻t1からプランジャ10の
吸引完了時刻t2までの時間)T1に対応する第1のデー
タ信号と、釈放遅れ時間(すなわち励磁電流の立下がり
開始時刻t4からプランジャ10の釈放開始時刻t5まで
の時間)T2に対応する第2のデータ信号と、プランジ
ャ10の吸引完了時刻t2での電流値a2に対応する第3
のデータ信号と、プランジャ10の釈放開始時刻t5
の電流値a3に対応する第4のデータ信号とを得るよう
になっている。
【0020】次いで、マイコン26は、RAM28で記
憶される第1のデータ信号および第2のデータ信号を読
み出すとともに、あらかじめ記憶される第1の基準デー
タ信号および第2の基準データ信号を読み出し、各デー
タ信号とそれぞれ対応する基準データ信号とを比較し
て、その比較結果をRAM28で記憶する。これによっ
て、前述した時間T1、T2とあらかじめ設定される各基
準時間との比較により電磁ブレーキの動作状態が良好で
あるかどうかが判定される。さらに、マイコン26は、
RAM28で記憶される第3のデータ信号および第4の
データ信号を読み出すとともに、あらかじめ記憶される
第3の基準データ信号および第4の基準データ信号を読
み出し、各データ信号とそれぞれ対応する基準データ信
号とを比較して、その比較結果をRAM28で記憶す
る。これによって、プランジャ10の吸引完了時刻t2
での電流値a2、釈放開始時刻t5での電流値a3と各基
準電流値との比較により、電磁ブレーキの動作状態が良
好であるどうかが判定される。そして、これらの第1の
データ信号ないし第4のデータ信号に基づく比較結果か
ら当該電磁ブレーキの動作状態が異常であると判定され
た場合、マイコン26から異常信号が警報ランプ25へ
出力されて、この警報ランプ25が点灯するとともに、
エレベータ制御装置30によりエレベータを休止するよ
うになっている。
【0021】さらに、エレベータ制御装置30は周知の
ようにエレベータ遠隔監視用の端末装置としての機能を
有していることから、このエレベータ制御装置30は、
電話回線32、交換器31を介して監視センタ33へ当
該エレベータの電磁ブレーキの動作が異常状態のため、
エレベータを休止したことを通報する。
【0022】このように構成した実施例では、プランジ
ャ10の完全起動時間T1、釈放遅れ時間T2、プランジ
ャ10の吸引完了時刻t2での電流値a2、および釈放開
始時刻t5での電流値a3に関する比較判定を行なうこと
ができ、すなわち、電磁ブレーキの動作状態について従
来の場合と比べてより詳しい比較判定を自動的に行なう
ことができる。また、このような電磁ブレーキの動作状
態の良否判定を行なうのに、プランジャのストロークを
検出する変位検出器を要せずに済む。
【0023】なお、本実施例では電磁ブレーキの動作状
態が異常であると判定された場合、警報ランプ25が点
灯するとともにエレベータ制御装置30によりエレベー
タを休止するように構成したが、マイコン26により判
定結果を適宜読み出して図示しない記録装置で記録した
り、図示しない表示装置により表示することもできる。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、電
磁ブレーキの動作状態について詳しい比較判定を自動的
に行なうことができ、したがって、この比較判定結果に
基づいて、保守員などが経験や熟練を要することなく、
容易に電磁ブレーキの動作状態を最終的に判断すること
ができる。また、電磁ブレーキに備えられるプランジャ
のストロークを検出する変位検出器を要せずに済むこと
から、電磁ブレーキの動作を監視する保守員が立会わな
い無人の状態で電磁ブレーキの動作状態の点検を24時
間、365日にわたり行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベータの電磁ブレーキ動作状態検
出装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の検出装置を備えた電磁ブレーキの全体構
成を示す説明図である。
【図3】図1の検出装置の動作を説明する特性図であ
る。
【符号の説明】
8 励磁コイル 10 プランジャ 17 電流検出器 18 信号処理部 23 入力制御装置 24 微分回路 25 警報ランプ 26 マイコン 27 ROM 28 RAM 30 エレベータ制御装置 31 交換器 32 電話回線 33 監視センタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−106582(JP,A) 特開 昭61−6437(JP,A) 特開 昭61−287684(JP,A) 特開 平4−66483(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 1/00 - 5/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁ブレーキのプランジャを吸引する励
    磁コイルの励磁電流値を検出する電流検出器と、この電
    流検出器から出力される電流信号を処理する信号処理部
    とを備えたエレベータの電磁ブレーキ動作状態検出装置
    において、前記信号処理部が、前記電流信号を微分する
    微分回路と、この微分回路で微分した信号に基づいて前
    記プランジャの吸引動作の開始から完了までの完全起動
    時間、および前記励磁コイルの励磁電流の通電を遮断し
    てから前記プランジャの釈放動作の開始までの釈放遅れ
    時間をそれぞれ求める時間算出手段と、この時間算出手
    段で求めた時間をあらかじめ設定されるそれぞれの基準
    時間と比較して前記電磁ブレーキの動作状態が良好であ
    るかどうかを判定する第1の比較判定手段と、前記プラ
    ンジャの吸引完了時点での励磁電流値、および前記プラ
    ンジャの釈放開始時点での励磁電流値をそれぞれ求める
    電流算出手段と、この電流算出手段で求めた励磁電流値
    をあらかじめ設定されるそれぞれの基準電流値と比較し
    て前記電磁ブレーキの動作状態が良好であるかどうかを
    判定する第2の比較判定手段とを含むことを特徴とする
    エレベータの電磁ブレーキ動作状態検出装置。
  2. 【請求項2】 第1の比較判定手段により、時間算出手
    段で求めた時間が電磁ブレーキの形式に応じてあらかじ
    め定められる許容範囲内にあるかどうかを判定するとと
    もに、第2の比較判定手段により、電流算出手段で求め
    た電流が電磁ブレーキの形式に応じてあらかじめ定めら
    れる許容範囲内にあるかどうかを判定するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1項記載のエレベータの電磁ブレ
    ーキ動作状態検出装置。
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CN102325712A (zh) * 2009-02-20 2012-01-18 三菱电机株式会社 电梯的制动装置
CN102325712B (zh) * 2009-02-20 2014-11-05 三菱电机株式会社 电梯的制动装置

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JPH06239545A (ja) 1994-08-30

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