JP3061377B2 - 記録媒体再生装置 - Google Patents

記録媒体再生装置

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JP3061377B2
JP3061377B2 JP9361555A JP36155597A JP3061377B2 JP 3061377 B2 JP3061377 B2 JP 3061377B2 JP 9361555 A JP9361555 A JP 9361555A JP 36155597 A JP36155597 A JP 36155597A JP 3061377 B2 JP3061377 B2 JP 3061377B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体再生装置に関
し、さらに詳しくは、再生処理後の記録紙等の記録媒体
を対象とした搬送構造に関する。
【0002】
【従来の技術】所謂、複写や印字等に用いられる記録紙
は、その表面にインクやトナ−を付着させることで可視
画像を担持して記録媒体としての機能を発揮するように
なっている。ところで、このような記録紙は、パルプを
原料として作られているが、近年、資源保護の意味にお
いて、再利用することが提案されている。すなわち、上
述した再利用を行う場合の方法としては、脱墨可能なイ
ンクが用いられた記録紙および脱墨不可能なインクが用
いられた記録紙の混在する中で、脱墨可能なインクを用
いられた記録紙を選びだして回収し、これを繊維化して
再生する方法がある。一方、このような再生処理とは別
に、脱墨可能なトナ−を主要部とする現像剤を用い、こ
のトナ−を消去して再生記録紙とすることも提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、後者の方法
で再生処理された記録紙は、印字装置の給紙部にセット
されて再度、印字に供されるが、再生処理部から排出さ
れた記録紙には、再生処理されない印字材料が記録紙上
に付着していることがあり、このような記録紙も再生さ
れた記録紙と同様に排出されて貯蔵されるので、再使用
する際にはその識別が必要になり、印字作業に手間がか
かる虞れがあった。また、再生可能な材料を用いた印字
部を有する記録紙の場合にあっても、例えば、印字量が
多くて1回の再生処理では完全に印字部の消去が行われ
ていない場合もあり、この場合にあっても、上述した場
合と同様に識別が必要になる。さらには、記録紙の地肌
濃度が高い場合には、印字部が消去されて再生されたと
しても、例えば、これを濃度センサ等により検知した場
合には、再使用できないものとして誤判断されることが
ある。
【0004】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
再生処理された記録紙等の記録媒体を用いる場合に、記
録媒体の再生状況に応じた仕分け作業を作業者が行うこ
となく正確にかつ迅速に行える記録媒体再生装置を得る
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、記録媒体上に印字された画
像を消去する再生処理手段と、該再生処理手段から排出
された再生処理済記録媒体を搬送する搬送手段と、前記
再生処理手段によって再生処理された記録媒体が、再度
再生処理手段で再生処理するか否かを判定する判定手段
と、前記再生処理手段によって再生処理された記録媒体
を再度前記再生処理手段に再生搬送する再生搬送手段
と、切り換え手段とを備え、前記切り換え手段は、前記
判定手段の判定結果によって再生処理手段によって再度
再生処理すると判定された再生処理済記録媒体を、前記
搬送手段による搬送中に前記再生処理手段に向け搬送方
向を切り換えることを特徴としている。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の記
録媒体再生装置において、前記判定手段は、さらに再使
可能か否かを判定し、再生処理手段による再度の再生
処理が実行されなかった場合に前記記録媒体を再使用可
能な記録媒体と再使用不可能な記録媒体とにそれぞれ分
別して収容手段に収容し、前記切り換え手段は、さらに
前記判定手段の判定結果によって再生処理手段により再
度の再生処理が不要と判定された場合に前記搬送手段に
よって搬送中の前記記録媒体を前記収容手段に向けて搬
送経路を切り換えることを特徴としている。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1記載の記
録媒体再生装置において、上記判断手段は、再使用可能
な場合の基準濃度として記録媒体の地肌濃度を用いるこ
とを特徴としている。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項2記載の記
録媒体再生装置において、前記収容手段は、再使用可能
な記録媒体をストッカーに収納し、再使用不可能な記録
媒体を廃棄手段に収納することを特徴としている。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項2記載の記
録媒体再生装置において、前記収容手段は、前記判定手
段によって再生処理手段で再度の再生処理をしないとし
た再生処理済記録媒体を収容し、前記切り換え手段は、
前記判定手段の判定結果に基づいて、前記搬送手段で搬
送中の再生処理済記録媒体を前記再生搬送手段あるいは
前記収容手段に向け搬送方向を切り換えて搬送すること
を特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1乃至3および5記載の発明では、再生
処理手段に導入されて排出される記録媒体の再生面にお
ける消去状況あるいは画像部に含まれるトナーの残量を
濃度によって検出し、その検知結果に応じて記録媒体を
類別することができる。特に、請求項2および3記載の
発明では、再生処理および再使用のいずれもしない記録
媒体が今ひとつの収容手段に搬送され、それ以外の記録
媒体は再度、再生処理のために搬送される。これによ
り、再度、再使用のために再生処理手段に搬送される記
録媒体は、今一度再生処理されて再使用可能な状態とさ
れる。
【0011】請求項4記載の発明では、今ひとつの収容
手段に搬送された記録媒体は再使用ができないので廃棄
することができる。これにより、再使用できるように再
度再生処理する場合と再度の再生処理においても再使用
できる状態に復元できないものを廃棄する場合とが自動
的に選択される。
【0012】
【実施例】以下、図1乃至図9において、本発明実施例
の詳細を説明する。図1は本発明実施例による記録紙を
対象とした場合の記録媒体再生装置(以下、便宜上、記
録紙再生装置とする)の全体構成を説明するための模式
的な配置図である。
【0013】すなわち、図1に示す記録紙再生装置1
は、ハウジング1Aの一方壁に複写機等の印字装置によ
り得られた複写後の記録紙Sを収容する給紙部1Bが設
けてある。上述した給紙部1Bは、記録紙収容カセット
1B1とこのカセット1B1内の記録紙Sの先端に対し
て選択的に接離自在の繰り出しロ−ラ1B2と給送ロ−
ラ1B3とで構成してあり、後述する再生処理部1Cが
用いられる再生処理手段に向けカセット1B1内の記録
紙Sを繰り出して給送するようになっている。
【0014】一方、再生処理部1Cは、図において上方
から下方に向かう記録紙搬送路を設定されており、その
搬送路中には、記録紙の印字面を反転させるための蛇行
経路1Caが設けてある。そして、再生処理部1Cは、
複写機2内で使用される現像剤中のトナ−として、生分
解可能なプラスチックを用いたトナ−を使用した場合の
画像部を消去するための構造を備えており、具体的に
は、図2、図3に示す構成とされている印字分解処理部
1C1と乾燥部1C2およびクリ−ニング部1C3とを
備えている。すなわち、印字分解処理部1C1は、分解
剤貯蔵タンク1C1aとこのタンク1C1aと搬送ベル
ト1C1b上の記録紙表面との間に延長された例えば、
フェルト等からなる分解剤塗布装置1C1cとで構成さ
れており、また、乾燥部1C2は、ヒ−タとしての遠赤
外線ランプ1C2aと搬送ベルト1C2bおよび蒸気排
出用ファン1C2cとで構成してある。従って、給紙部
から給送された記録紙Sは、搬送ベルト1C1bの搬送
速度を設定されることで、分解剤塗布装置1C1cによ
る分解剤の塗布を受けて表面の印字部を生分解されて消
去され、乾燥部1C2において乾燥されて後述するクリ
−ニング部1C3に給送される。なお、印字分解処理部
1C1の内部は、分解を促進するための温湿度の管理を
温湿度センサ1C1dにより行われるようになってお
り、このセンサ1C1dによる温湿度の設定は超音波加
湿器1C1eおよび記録紙Sの非再生処理面に対向する
搬送ベルト1C1b内のセラミックヒ−タ1C1fによ
り行われるようになっている。
【0015】一方、上述したクリ−ニング部1C3は、
乾燥することで記録紙表面に遊離した印字部のトナ−を
除去する機能をもち、具体的には、記録紙表面を摺擦可
能な回転ブラシ1C3aと、このブラシ1C3aに接触
して記録紙表面から掃き取ったトナ−を除去するクリ−
ニングブレ−ド1C3bと、クリ−ニングブレ−ド1C
3bにより回転ブラシ1C3aから除去したトナ−を回
収するパドルホィ−ルあるいはスクリュウ体からなるト
ナ−回収部材1C3cと記録紙Sを挾んで回転ブラシ1
C3aに対向して配置してある超音波振動子1C3dと
によって構成してある。そして、クリ−ニング部1C3
を通過した記録紙Sは、図1において印字された画像面
を反転されて非再生面を上に向けた状態で搬送路出口側
に位置する記録紙格納用スタッカ1Dに排出されるよう
になっている。
【0016】図1において記録紙格納スタッカ1Dは、
再生処理部1Cから排出される記録紙Sのうち、再使用
可能な記録紙Sを収容するための収容手段をなす再使用
記録紙格納用スタッカ1D1と再使用できない記録紙を
収容する今ひとつの収容手段に相当する破棄タンク1D
2とが設けてあり、このうち、破棄タンク1D2への記
録紙の入り口にはシュレッダ1D3が装備されており、
導入される記録紙を裁断するようになっている。この破
棄タンク1D2は、シュレッダ1D3により破棄するこ
とで記録媒体を廃棄できるようになっている。従って、
再生処理部1Cからの記録紙排出側の搬送路1Eは上述
した再使用記録紙格納用スタッカ1D1と破棄タンク1
D2とに分岐しており、この分岐位置には揺動可能な第
1の搬送路切り換え手段をなす第1の搬送路切り換え爪
1E1が設けてある。この第1の搬送路切り換え爪1E
1は、後述する制御部2により駆動制御されるソレノイ
ド1E1aにより揺動態位を設定される。本実施例で
は、第1の搬送路切り換え爪1E1の通常態位、つまり
初期態位が、例えば、破棄タンク1D2への記録紙の導
入を可能にする向きを設定されている。また、上述した
搬送路1Eは、第1の搬送路切り換え爪1E1の後方で
さらに分岐しており、その一方は上述した再使用記録紙
格納用スタッカ1D1に、そして、他方は再生処理部1
Cに延長されて再生搬送手段の一部をなしている。
【0017】このため、第1の搬送路切り換え爪1E1
の後方に位置する搬送路の分岐位置にも今ひとつの切り
換え手段に相当して再生搬送手段の一部材をなす第2の
搬送路切り換え爪1E2が設けてある。そして、この搬
送路切り換え爪1E2は、後述する制御部2により駆動
制御されるソレノイド1E2aにより揺動態位を設定さ
れるものであり、通常態位、つまり初期態位として、例
えば、記録紙Sを再生処理部1Cに向け導入できる向き
を設定されている。なお、図中、符号1E3は、搬送路
中に配置してある給送ロ−ラを示している。
【0018】一方、第1、第2の搬送路切り換え爪1E
1,1E2の態位を設定するための判断手段である制御
部2は、記録紙Sの印字部の消去状況あるいは画像部に
用いられるトナーの残量を濃度により判断して再生処理
された記録紙Sが再使用可能なものであるか否かを判断
するためのものである。このため、制御部2は、図4に
示すように、主要部をマイクロコンピュ−タ2Aにより
構成されており、I/Oインタ−フェ−ス2Bを介して
外部機器と接続されている。すなわち、I/Oインタ−
フェ−ス2Bの入力側には、再生処理部1Cにおける記
録紙導入位置および再生処理部1Cの記録紙排出側に配
置された濃度検知用の反射型フォトセンサ3、4がそれ
ぞれ接続され、そして、出力側には、第1の搬送路切り
換え爪1E1用のソレノイド1E1aの駆動回路5およ
び第2の搬送路切り換え爪1E2用のソレノイド1E2
aの駆動回路6がそれぞれ接続してある。
【0019】上述したフォトセンサ3、4は、図5(A)
に示すように、移動方向を記録紙Sの搬送方向(St)と直
角な方向とされており、記録紙Sの搬送方向と相俟っ
て、図5(B)において、破線で示すように、記録紙Sの
幅方向および長手方向にわたってかなりの面積の範囲を
濃度検知のために走査できるようにしてある。このフォ
トセンサ3、4からの出力と濃度、換言すれば、残留ト
ナ−量との関係は、図6に示す通りであり、図6におい
ては、トナ−の残量が多くなるほど反射光量によるセン
サ出力が低下することが示されている。
【0020】そして、上述した制御部2にあっては、各
フォトセンサ3、4による再生処理前の記録紙Sにおけ
る再生面の濃度(D1)と再生処理後の記録紙における再生
面の濃度(D2)を入力されることで、 D1−D2≦0・・・・・(1) の関係を満足した場合には、ソレノイド1E1aの駆動
回路5を駆動させないで第1の搬送路切り換え爪1E1
を初期態位に維持する。従って、再生処理部1Cから排
出された記録紙Sは、搬送路1Eを通過して破棄タンク
1D2に給送される。上記(1)の関係が成立する場合
は、再生処理・再使用いずれも行わない場合に相当して
いる。一方、上述した各濃度が D1−D2>0・・・・・(2) の関係を満足した場合には、ソレノイド1E1aの駆動
回路5を駆動させて第1の搬送路切り換え爪1E1を初
期態位から揺動させる。従って、再生処理部1Cから排
出された記録紙Sは、搬送路S1Eを通過して第2の搬
送路切り換え爪1E2に給送されるようになる。上記
(2)の関係が成立する場合は、再使用可能な場合に相
当している。ところで、後者の場合の第1の搬送路切り
換え爪1E1の態位設定が行われたときには、再生処理
後の記録紙の再生面の濃度(D2)が再使用可能と判断でき
る基準濃度(D0)に対し、どのような関係をもつかを判別
される。すなわち、この判別は、記録紙の地肌濃度を基
準濃度とし、 D0−D2>0・・・・・(3) の関係にあるときには、再生後の記録紙の濃度が再使用
可能な濃度であると判断してソレノイド1E2aの駆動
回路6を駆動して第2の搬送路切り換え爪1E2を初期
態位から揺動させる。従って、記録紙Sは記録紙格納用
スタッカ1D1に向け給送される。一方、(3)に示した
関係にない場合には、再生処理は行われたものの、1回
の処理では完全な印字部の消去が行われなかったと判断
してソレノイド1E2aの駆動回路6を駆動させないで
第2の搬送路切り換え爪1E2を初期態位に維持する。
従って、記録紙Sは、記録紙格納用スタッカ1D1には
給送されずに、再生処理部1Cに向け給送されて再度の
再生処理を受けることになる。この場合は、再使用不可
の記録媒体であっても、再度、再生処理部1Cにおいて
再生処理する場合に相当している。なお、上述した基準
濃度として用いられる地肌濃度は、実際には、記録紙S
の繊維中に残っているトナ−による汚れによる濃度(D0
´)を考慮して、未使用時での地肌濃度(DMIN)に対し、 D0=DMIN+D0´ として設定されている。
【0021】本実施例は以上のような構成であるから、
図7および図8のフロ−チャ−トに示した制御部2の動
作を基に記録紙の搬送状態について説明すると次の通り
である。すなわち、給紙部1Bから再生処理部1Cに向
け記録紙Sが給送されると再生処理部1Cに導入される
前に記録紙Sの再生面の濃度が検知され、この検知デ−
タが制御部2の記憶部に取り込まれる。そして、再生処
理後に排出される記録紙Sは、フォトセンサ4により再
生面の濃度が検知されてこの検知デ−タが上述した記憶
部に取り込まれ、上記(1)乃至(3)の関係を判別される。
次いで、判別結果に応じて第1の搬送路切り換え爪1E
1および第2の搬送路切り換え爪1E2の態位設定が行
われることで、記録紙格納用スタッカ1D1、破棄タン
ク1D2および再生処理部1Cへの給送経路が設定され
る。これにより、再使用不可の記録紙であっても、上記
各式に挙げた関係に基づいて再使用可能な記録紙Sを収
容する記録紙格納用紙タック1D1、再生処理部1Cお
よび廃棄スタック1D2のいずれかへの搬送経路が設定
されることになる。
【0022】上述した構成においては、記録紙の濃度を
検知するフォトセンサを再生処理部1Cに対する記録紙
導入側と排出側とに設けた場合であったが、例えば、共
通する箇所に設置することもできる。
【0023】図9は上述した場合の構成を示しており、
この構成は、給紙部と記録紙格納用スタッカおよび破棄
タンクをそれぞれ再生処理部1Cに対して同じ側に設け
てある。すなわち、給紙部1Bから再生処理部1Cに向
かう記録紙の搬送路は再生処理部1Cから再使用記録紙
格納用スタッカ1D1に至る搬送路1Eと再生処理部1
Cの入口近傍で合流させてあり、この合流位置には濃度
検知用のフォトセンサ3が設けてある。そして、上述し
た搬送路1Eは、その途中で再使用記録紙格納用スタッ
カ1D1に至る経路と破棄タンク1D2に至る経路とに
分岐しており、この分岐位置には、第1の搬送路切り換
え爪1E1に相当する爪1E4のみが配置してある。な
お、この爪1E4の揺動態位の設定はソレノイド1E1
aにより行われるようになっている。従って、この構成
においては、再度、再生処理を受けるために記録紙Sを
再生処理部1Cに導入できるように、搬送路1Eに設け
てある給送ロ−ラ1E3のうち、再使用記録紙格納用ス
タッカ1D1における記録紙導入側に設けてあるロ−ラ
は正逆回転可能なものとされてスイッチバックロ−ラ7
を構成しており、導入された記録紙の導入方向後端を把
持した状態から繰り出すことができるようにしてある。
本実施例によれば、濃度検知のためのフォトセンサを共
通して用いることができるので、部品点数の低減および
搬送経路の簡略化による構造上のコストダウンが図れ
る。また、フォトセンサ3は、記録紙の移動に対し、同
期を取って同じ位置で検知させるようにしても良いもの
である。
【0024】ここで、上述した再生処理部において消去
される画像部のトナ−について述べると、その成分構成
は次の通りである。このトナ−は、生分解性プラスチッ
クを用いたものであり、例えば、その成分構成として
は、多糖類に分類されるプラスチックが用いられる。そ
して、このプラスチックの具体的なものとしてはエコス
タ−、エコスタ−プラス(いずれも荻原工業製の商品名)
があり、このプラスチックは結着剤樹脂100部に対し
て1乃至70重量部とされ、好ましくは、1.5乃至50重
量部が選択される。また、このプラスチックによるトナ
−の粒径は約30μm以下、好ましくは3乃至20μm
が選択される。そして、トナ−の流動性を改善するため
に、TiO2、SiO2、SnO2あるいはAl23等の
他の外添加剤が添加されることもある。さらに、上述し
た生分解性のプラスチックを用いた場合にこのトナ−を
分解するための酵素としては、リパ−ゼあるいはリパ−
ゼ作用物が用いられる。上述したリパ−ゼは、酵素分解
上のリパ−ゼの他に、エステル分解するエステラ−ゼ、
ホスホリパ−ゼ、リゾホスリパ−ゼ等が用いられてもよ
い。さらに、リパ−ゼ作用物はリパ−ゼと同様な作用を
行うものであって具体的には、粗リパ−ゼ、リパ−ゼ含
有物、リパ−ゼ生産菌およびリパ−ゼ生産培養物があ
る。また、分解性能を促進するために、分解時のpHを
維持させる緩衝剤、そして、分解酵素との接触面積を大
きくするための界面活性剤を用いる場合もあり、この場
合の材料としては、第1燐酸塩、第2燐酸塩および界面
活性剤としての非イオン系界面活性剤を用いることもあ
る。
【0025】さらに、上述した再生処理部1Cで消去再
生されるトナ−としては光分解性のプラスチックを用い
たものもあり、この場合には、図2に示した再生処理部
1Cにおける分解処理部の構造として、図示しないが、
分解剤貯蔵タンク1C1aおよび分解剤塗布装置1C1
cに代えて短波長の光を照射できるキセノンランプ、水
銀灯、LEDあるいはレ−ザ−が用いられ、そして、こ
れに加えて、クリ−ニング部1C3とが組み合わされた
構造とされる。
【0026】そして、光分解性のプラスチックを用いた
トナ−は、ビニルケトン系モノマ−の重合体を含むプラ
スチックが用いられ、具体的には、次のような成分があ
る。メチルビニルケトン、メチルイソプロペニルケト
ン、t−ブチルビニルケトン、エチルビニルケトン、フ
ェニルビニルケトン、ジビニルケトン、アセトキシメト
ルケトン、クロルメチルケトン、α−アセトキシメチル
ビニルケトン、β−クロルビニルメチルケトン、α−ク
ロルメチルビニルケトン。また、これらのビニル系モノ
マ−の重合体としては、単独重合体や共重合体であって
も良く、共重合体の相手のモノマ−として具体的にはビ
ニル系モノマ−のエチレン、スチレン、メチルメタアク
リルレ−ト、α−ブチルメタクリレ−ト、α−エチレン
ヘキシルメタアクリルレ−ト、塩化ビニル、α−メチル
スチレン、アクリルニトリル、酢酸ビニル、プロピレン
等が挙げられる。このプラスチックは結着樹脂100部
に対して1乃至70重量部、好ましくは、1.5乃至5
0重量部とされている。
【0027】さらに、光分解促進剤としては、アルド−
ル−α−ナフチルアミン縮合体、アセチルアセトン、金
属ジエチル−ジチオカルバメ−ト鉄、サルチルアルデヒ
ド、α−メチルカプトベンゾチアゾ−ル、ステアリン酸
金属塩、チオジプロピオン酸、鉄アセチルアセトネ−
ト、p−ベンゾンキノン、α−ナフトキノン、アントラ
キノンおよびその誘導体が選択される。さらに、上述し
た分解促進剤は前記した結着樹脂に添加することによ
り、結着剤10C0部に対して1乃至70重量部が選択
され、好ましくは、1.5乃至50重量部とされる。ま
た、分解促進剤は単独だけでなく、2種以上混合しても
良いものである。そして、トナ−粒径は約30μm以下
とし、好ましくは3乃至20μmとする。 また、トナ
−の流動性を改善するために、TiO2、SiO2、Sn
2、Al23等の他の添加材を加えても良い。
【0028】上述した光分解性プラスチックは、トナ−
を構成した場合、光照射によりその中のケトン基が効率
的に光エネルギ−を吸収し、−C−C結合を切断するた
めにトナ−としての定着付着性等の機能を除去される。
従って、光照射に用いられる光源としては、吸収性が良
い短波長の光が良く、このため、紫外線を多く含むキセ
ノンランプ、水銀灯などの照明装置が用いられると良
い。また、これらの照明光源に代えて、短波長レ−ザ−
を使用しても良い。 さらに、上述した短波長の光は、
結着樹脂に添加された分解促進剤に対しても有効に作用
するので、この種短波長の光を用いた光源が有利であ
る。
【0029】
【発明の効果】請求項1乃至3および5記載の発明によ
れば、再生処理手段に導入されて排出される記録媒体の
再生面における消去状況あるいは画像部に含まれるトナ
ーの残量を濃度によって検出し、その検知結果に応じて
記録媒体を類別することができる。特に、請求項2およ
び3記載の発明によれば、再生処理および再使用のいず
れもしない記録媒体が今ひとつの収容手段に搬送され、
それ以外の記録媒体は再度、再生処理のために搬送され
る。これにより、再度、再使用のために再生処理手段に
搬送される記録媒体は、今一度再生処理されて再使用可
能な状態とされる。
【0030】請求項4記載の発明によれば、今ひとつの
収容手段に搬送された記録媒体は再使用ができないので
廃棄することができる。これにより、再使用できるよう
に再度再生処理する場合と再度の再生処理においても再
使用できる状態に復元できないものを廃棄する場合とが
自動的に選択される。この結果、再生された記録媒体の
うちで再使用可能なものは迅速に活用できるようにする
ことができる一方、再使用できないものは廃棄処分とさ
れ、さらに廃棄処分とまでいかないまでも一度の再生処
理では再使用ができない記録媒体に関しては再度再生処
理を行うようにして再使用できる状態に復元させること
ができるので、再生された記録媒体の再生状況に応じて
仕分けが可能となり、再生処理された記録媒体の仕分け
作業を省いて記録媒体の使い勝手を良くすることが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例による記録媒体再生装置の全体構
成を説明するための模式的な配置図である。
【図2】図1に示した装置に用いられる再生処理部の一
部を示す斜視図である。
【図3】図1に示した再生処理部の他の部分を示す斜視
図である。
【図4】図1に示した再生処理部の制御構成を説明する
ためのブロック図である。
【図5】図4に示した制御部に接続される濃度検知手段
の構成および作用を説明するための模式的な斜視図およ
び平面図である。
【図6】図4に示した制御部の特性を説明するための線
図である。
【図7】図4に示した制御部の動作を説明するためのフ
ロ−チャ−トである。
【図8】図4に示した制御部の動作を説明するためのフ
ロ−チャ−トである。
【図9】図1に示した記録媒体再生装置の別の構成を説
明するための模式的な配置図である。
【符号の説明】
1 記録媒体再生装置の一つである記録紙再生装
置 1B 給紙部 1C 再生処理部 1D スタッカ 1D1 再使用可能な記録媒体の収容手段に相当する
記録紙格納用スタッカ 1D2 今ひとつの収容手段に相当する破棄タンク 1E 搬送路 1E1 切り換え手段に相当する第1の搬送路切り換
え爪 1E2 今ひとつの切り換え手段に相当する第2の搬
送路切り換え爪 2 制御部 3、4 濃度検知手段であるフォトセンサ 5、6 第1、第2の搬送路切り換え手段の駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 徹 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平3−140987(JP,A) 特開 平4−234056(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 570 - 578 B41J 29/26 - 29/373

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体上に印字された画像を消去する再
    生処理手段と、 該再生処理手段から排出された再生処理済記録媒体を搬
    送する搬送手段と、 前記再生処理手段によって再生処理された記録媒体が、
    再度再生処理手段で再生処理するか否かを判定する判定
    手段と、 前記再生処理手段によって再生処理された記録媒体を再
    度前記再生処理手段に再生搬送する再生搬送手段と、 切り換え手段とを備え、 前記切り換え手段は、前記判定手段の判定結果によって
    再生処理手段によって再度再生処理すると判定された再
    生処理済記録媒体を、前記搬送手段による搬送中に前記
    再生処理手段に向け搬送方向を切り換えることを特徴と
    する記録媒体再生装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の記録媒体再生装置におい
    て、 前記判定手段は、さらに再使用可能か否かを判定し、再
    生処理手段による再度の再生処理がされなかった場合の
    前記記録媒体を再使用可能な記録媒体と再使用不可能な
    記録媒体とにそれぞれ分別して収容手段に収容し、 前記切り換え手段は、さらに前記判定手段の判定結果に
    よって再生処理手段により再度の再生処理が不要と判定
    された場合に前記搬送手段によって搬送中の前記記録媒
    体を前記収容手段に向けて搬送経路を切り換えることを
    特徴とする記録媒体再生装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の記録媒体再生装置におい
    て、 上記判定手段は、再使用可能な場合の基準濃度として記
    録媒体の地肌濃度を用いることを特徴とする記録媒体再
    生装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の記録媒体再生装置におい
    て、 前記収容手段は、再使用可能な記録媒体をストッカーに
    収納し、再使用不可能な記録媒体を廃棄手段に収納する
    ことを特徴とする記録媒体再生装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の記録媒体再生装置におい
    て、 前記収容手段は、前記判定手段によって再生処理手段で
    再度の再生処理をしないとした再生処理済記録媒体を収
    容し、 前記切り換え手段は、前記判定手段の判定結果に基づい
    て、前記搬送手段で搬送中の再生処理済記録媒体を前記
    再生搬送手段あるいは前記収容手段に向け搬送方向を切
    り換えて搬送することを特徴とする記録媒体再生装置。
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