JPH08115016A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH08115016A
JPH08115016A JP1650195A JP1650195A JPH08115016A JP H08115016 A JPH08115016 A JP H08115016A JP 1650195 A JP1650195 A JP 1650195A JP 1650195 A JP1650195 A JP 1650195A JP H08115016 A JPH08115016 A JP H08115016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
recording sheet
toner
carrier
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP1650195A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Mochimaru
英明 持丸
Hiroshi Komai
洋 駒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP1650195A priority Critical patent/JPH08115016A/ja
Publication of JPH08115016A publication Critical patent/JPH08115016A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザの煩雑な作業を必要とすることなく記
録シート上の画像が画像形成時の画像情報と同一か否か
を能率よく判別でき、記録シート上の画像が不良画像で
ある場合に記録シートを破壊することなく画像消去でき
るプリンタを提供する。 【構成】 画像情報に基づいて記録シートP上に画像を
形成する感光体ドラム1、帯電器2等からなる画像形成
手段と、転写後の記録シート上に形成された画像を読み
取るイメージセンサ16と、記録シート上のトナー画像
を除去するトナー除去装置18、画像が読み取られた記
録シートがトナー除去装置18を通過又は迂回するよう
に搬送路を切り換える分岐用ガイド部材19と、該画像
情報に対応する画像と読み取られた画像とを比較し、両
画像が互いに異なると判断したときに記録シートトナー
除去装置18を通過するように分岐用ガイド部材19を
制御する制御部27とを備えたことを特徴とするプリン
タ−。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、像
保持体上に形成した画像を必要に応じて消去する画像消
去手段を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機における用紙の搬送路途中
にあって他の用紙の紙詰りにより停止した用紙は、転写
不良などの不具合を生じている場合が多く、そのままで
は使用に供せられないものであるため、複写終了後に、
その不良複写用紙を抜き出して秘密性を有するものは裁
断するなど結構手間がかかるものであった。また複写枚
数が多い場合、不良複写用紙も正常な用紙と同様に排出
され、正常な用紙の中に含まれた状態で複写が終了する
ので、あとで抜き取ることを忘れるおそれもあり、複写
枚数の確認の際誤る可能性がある。かかる背景のもと
で、特公平4−44747号公報では、画像情報と異な
る画像が形成された像保持体としての紙詰まり後の不良
複写用紙を裁断して所定箇所に収納することができる複
写機の不良複写用紙処理装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特公平
4−44747号公報で提案されている複写機の不良複
写用紙処理装置のように、木材パルプから得られる繊維
質の材料からなる複写用紙を裁断してしまうような場合
には、複写用紙の繊維がズタズタに破壊され、再利用が
できないようになり、木材パルプ資源の無駄な消費につ
ながってしまう。
【0004】また、複写機、ファクシミリ、プリンター
等の画像形成装置で像保持体上に形成した画像が不良画
像となる場合としては、上記紙詰り時に発生するものの
他に、地肌汚れ、画像のかすれ、像保持体のスキュー等
の画像形成手段の不備によるものもある。そして、不良
画像が生じた像保持体の多くは、そのままでは使用に供
せられないのものであるため、正常な画像が形成されて
いる像保持体と分別されてそのまま廃棄したり、裁断し
たあと廃棄したりしていた。このような像保持体の廃棄
は、その像保持体を製造するために用いられる材料資源
の無駄な消費につながってしまう。
【0005】また、上記像保持体に形成された画像がそ
の画像形成に用いた画像情報と異なっているか否かをユ
ーザが判断しようとすると、煩雑な作業となる場合が多
い。
【0006】なお、材料資源の有効利用のために像保持
体に形成した画像を消去するものとしては、像保持体上
の画像を構成する像形成物質(トナー)を除去するもの
(特開平1−101576号公報、特開平4−8298
3号公報、特開平4−64472号公報、特願平333
088号公報、特願平5−239075号)や、消色ト
ナーを用いるもの(例えば、特開平4−281096号
公報)などが知られている。
【0007】本発明は以上の背景のもとでなされたもの
であり、その目的とするところは、ユーザの煩雑な作業
を必要とすることなく像保持体上に形成した画像がその
画像形成に用いた画像情報と同一か否かを能率よく判別
できるとともに、像保持体上の画像が画像情報と異なる
不良画像である場合に、像保持体を破壊することなく該
画像を消去することができる画像形成装置を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、画像情報に基づいて像保持体上
に画像を形成する画像形成手段と、該像保持体上に形成
された画像を読み取る画像読取手段と、該像保持体上の
画像を消去する画像消去手段と、該画像が読み取られた
像保持体が該画像消去手段を通過又は迂回するように、
該像保持体の搬送路を切り換える搬送路切換手段と、該
画像情報に対応した画像と該画像読取手段によって読み
取った画像とを比較し、両画像が互いに異なると判断し
たときに、該像保持体が該画像消去手段を通過するよう
に該搬送路切換手段を制御する制御手段とを備えたこと
を特徴とするものである。ここで、上記両画像が互いに
異なるか否かの判断は、ある程度の許容差の範囲内で行
われるようにするのが好ましい。
【0009】特に、請求項2の発明は、上記画像形成手
段として、像担持体と、画像情報に基づいて該像担持体
上に顕像を形成する顕像形成手段と、該像保持体上に形
成する画像として該像担持体上の顕像を像保持体に転写
する転写手段とを備え、該像保持体に転写された画像を
該像保持体に定着させる定着手段を設け、上記画像消去
手段として像保持体から画像を構成する像形成物質を除
去する像形成物質除去手段を備えた請求項1の画像形成
装置において、上記画像読取手段を該転写手段と該定着
手段との間に配置し、上記搬送路切換手段を、上記画像
消去手段の迂回時に像保持体が該定着手段を通過するよ
うに、該画像読取手段と該定着手段との間に配置し、該
画像読取手段による画像の読み取り位置と該搬送路切換
手段による搬送路の切り換え位置との間の距離を、該像
保持体の搬送方向における長さ以上に設定したことを特
徴とするものである。
【0010】また特に、請求項3の発明は、請求項2の
画像形成装置において、上記画像消去手段及び上記定着
手段を互いに隣接させて配置し、該画像消去手段及び該
定着手段で共用可能な像保持体の搬送部材を設けたこと
を特徴とするものである。
【0011】
【作用】請求項1の発明においては、画像形成手段によ
って画像情報に基づいて像保持体上に画像を形成した
後、画像読取手段によって像保持体上に形成された画像
を読み取る。そして、制御手段によって、画像情報と画
像読取手段によって読み取った画像とを比較し、両画像
が互いに異なると判断したときに、像保持体が画像消去
手段を通過するように搬送路切換手段を制御し、画像消
去手段によって像保持体上の画像を消去する。
【0012】また、請求項2の発明においては、顕像形
成手段によって画像情報に基づいて像担持体上に顕像を
形成し、転写手段によって像担持体上の顕像を画像とし
て像保持体上に転写する。そして、画像読取手段によっ
て像保持体上の画像を読み取る。ここで、画像読取手段
による画像の読み取り位置と搬送路切換手段による搬送
路の切り換え位置との間の距離を、像保持体の搬送方向
における長さ以上に設定しているため、画像の読み取り
が終了した後、像保持体の先端が搬送路切換手段による
搬送路の切り換え位置に到達する。そして、制御手段に
よって、画像情報と画像読取手段によって読み取った画
像とを比較し、両画像が互いに異なると判断したとき
に、像保持体が像形成物質除去手段を通過するように搬
送路切換手段を制御し、像形成物質除去手段によって像
保持体上の画像を構成する像形成物質を除去する。一
方、制御手段によって上記両画像が互いに異ならず、略
同じであると判断したときは、像保持体が像形成物質除
去手段を迂回して定着手段を通過するように、搬送路切
換手段を制御し、定着手段によって像保持体上の画像を
定着させる。
【0013】また、請求項3の発明においては、画像を
読み取った後の像保持体を、互いに隣接させて配置され
た画像消去手段及び定着手段のいずれを通過させる場合
にも、画像消去手段及び定着手段で共用可能に設けられ
た搬送部材によって像保持体を搬送することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置である転写式電
子写真プロセスを利用したレーザービームプリンター
(以下、プリンターという)に適用した一実施例につい
て説明する。図1は本実施例に係るプリンターの概略構
成を示す正面図である。このプリンターにおける画像形
成手段としてのプリント部は、像担持体としての回転ド
ラム型の感光体(以下、感光体ドラムという)1、帯電
器2、現像器3及びクリーニング装置4の4つのプロセ
ス機器を包含したプロセスカートリッジ5と、後述する
制御手段としての制御部から送られてきた画像情報とし
ての画像データに基づいて感光体ドラム1上にレーザー
ビームLを照射して潜像を形成する露光手段としてのレ
ーザービームスキャナ6と、像保持体としての記録シー
トPに感光体ドラム1上の顕像(以下、トナー画像とい
う)を転写する転写手段としての転写ローラ7とにより
構成されている。
【0015】また、本プリンターは、上記構成のプリン
ト部に加えて、給紙カセット8a,b、給紙ローラ9
a,b、分離パッド10a,bからなる第1の給紙部
と、底板11、底板11を押し上げる押上部材12、給
紙ローラ13からなる第2の給紙部としての給紙トレイ
14と、レジストローラ対15と、記録シートPに形成
された画像を読み取る画像読取手段としてのイメージセ
ンサ16と、記録シートPに転写された画像を定着する
定着手段としての定着装置17と、画像消去手段として
のトナー除去装置18と、トナー画像が転写された記録
シートPのその後の搬送路を切り換える搬送路切換手段
としての分岐用ガイド部材19と、トナー除去装置18
本体への搬送に先だって記録シートPの搬送方向を反転
させる送り出しコロ20などを有する反転搬送路21
と、分岐爪22、排紙ローラ23a,b,c、排紙台2
4、排紙トレイ25a,b等からなる排紙部とを備えて
いる。
【0016】また、記録シートPを上記プリント部の転
写位置から上記分岐用ガイド部材19へガイドするガイ
ド部材30、トナー除去装置17側へ記録シートPを搬
送するために反転搬送路21に一旦ガイドする曲がり搬
送路31、反転搬送路21から記録シートPをトナー除
去装置17本体内へ搬送するための搬送ローラ対32、
及び分岐用ガイド部材119で分岐された記録シートP
を定着装置17側へガイドするガイド部材33も設けら
れている。また、プリンターの外部ケーシングには、上
記プロセスカートリッジを所定の位置に対して自由に着
脱交換できるように開閉部26が設けられている。
【0017】上記イメージセンサ16としては、例えば
一次元のCCD素子を用いることができる。また、この
イメージセンサ16で記録シートP上の画像を全て読み
取り、後述する制御部で読み取った画像と上記プリント
部で用いた画像情報との比較を行って定着装置17及び
トナー除去装置18のどちらに記録シートPを搬送する
かを判断した後、分岐用ガイド部材19による搬送路の
切り換えができるように、イメージセンサ16による画
像読取位置と分岐用ガイド部材19による搬送路切換位
置との間の距離を、記録シートPの搬送方向の長さ以上
にしている。
【0018】上記定着装置17は、ヒータ171内蔵の
定着ローラ172、定着ローラ172に必要に応じて圧
接する搬送部材としての搬送ローラ173、トナー除去
装置18をプリンター本体から取り外したときに定着装
置17の下面に移動してカバーする可動カバー174等
から構成されている。
【0019】上記トナー除去装置18は、水や必要に応
じて界面活性剤、水溶性ポリマーなどが添加された水溶
液等の処理液を収容した液容器181、液容器181内
の処理液を記録シートPに塗布する塗布ローラ182、
処理液が塗布された記録シートPから画像を構成するト
ナーを軟化させて剥離する剥離部材としてのヒータ18
3内蔵の剥離ローラ184、剥離ローラ184に付着し
たトナーを除去するクリーニングブレード185等によ
り構成されている。剥離ローラ184の表面にはトナー
の成分であるポリプロピレンに対して親和性を有するプ
ラスチック層が設けてある。また、このトナー除去装置
18は矢印C方向に引き出したり、また装着したり、プ
リンター本体に対して脱着自在のユニット形状になって
いる。
【0020】また、図示していないが、トナー除去装置
18のプリンター本体側には、剥離ローラ184や塗布
ローラ182に回転駆動力を伝達するためのギア等の駆
動伝達手段や、電気制御用の電線のコネクターなどが取
り付けられている。
【0021】なお、上記剥離ローラ184と排紙ローラ
23との間には、記録シートPを乾燥させて仕上げる乾
燥手段を適宜設けてもよい。また、トナー除去装置18
としては、図1の構成のものに限定されることなく、他
の公知のトナー除去装置(例えば、日経マテリアル&テ
クノロジー93.10(no.134)p.13、日経
メカニカル(1993.9.20)pp.56−57、
特開平1−101576号公報、特開平4−82983
号公報、特開平4−64472号公報、特開平4−33
3088号公報参照)を用いることができる。
【0022】また、上記定着装置17の搬送ローラ17
3はトナー除去装置18と共用され、定着処理時には定
着ローラ172に圧接するように上方に移動されて実線
の矢印で示した方向に回転し、トナー除去処理時には剥
離ローラ184に圧接するように下方に移動されて破線
の矢印で示した方向に回転するように駆動される。
【0023】また、図示していないが、トナー除去装置
18を含めて記録シートPの搬送路には、適宜ジャム紙
の検知手段が設けられ、ジャムが発生したときに搬送を
停止たり、警告を発したりすることができるようになっ
ている。
【0024】図2は、本実施例に係るプリンターの制御
系の要部のブロック図である。本プリンターの制御部2
7は、CPU271、ROM272、RAM273、I
/Oインターフェース274等からなるマイクロコンピ
ュータで構成されており、I/Oインターフェース27
4を介して、上記イメージセンサ16の制御回路、分岐
用ガイド部材19の駆動部、操作パネル28、パソコン
等の外部装置29から画像データを受け取るための信号
伝送路が接続されている。本プリンターは、制御部27
のROM272に記憶されている制御プログラムに従っ
て制御される。また、外部装置29から送られてきた画
像データは、適宜RAM273を利用しつつ制御部27
内に入力され、必要なデータ処理が施された後、上記レ
ーザービームスキャナ6に送られてプリント動作に用い
られる。
【0025】上記構成のプリンターにおいて、外部装置
29から送られてきた画像形成スタート信号により感光
体ドラム1が矢印の時計方向に回転駆動され、その感光
体ドラム1面が帯電器2により所定の極性及び電位に一
様帯電され、その感光体ドラム1の帯電に対してレーザ
ービームスキャナー6からのレーザービームLが照射さ
れる。ここで、画像情報の時系列デジタル画素信号に基
づいて変調されたレーザービームLによる主走査露光が
なされることで、感光体ドラム1面に上記画像情報に対
応した静電潜像が順次形成されていく。そして、この感
光体ドラム1面の静電潜像は現像器3でトナー画像とし
て顕像化される。
【0026】また、記録シートPは給紙トレイ14及び
給紙カセット8a,bのいずれかにセットしておく。そ
して、図示しない操作パネル28で、給紙トレイ14及
び給紙カセット8a,bのいずれを使用するかの選択指
示をする。給紙カセット8aを選択した場合には、給紙
カセット8a内の記録シートPが給紙ローラ9aと分離
パッド10aとにより一枚づつ分離給送され、レジスト
ローラ対15により感光体ドラム1の回転と同期取りさ
れて感光体ドラム1とそれに対向圧接している転写ロー
ラ7との圧接ニップ部へ給送され、記録シートP面に感
光体ドラム1側のトナー画像が順次転写されていく。
【0027】上記転写位置を通った記録シートPは感光
体ドラム1面から分離されて、イメージセンサ16で転
写された画像が順次読み取られながら、搬送ガイド部材
上を搬送されていく。記録シートP上の画像が全て読み
取られたとき記録シートPの搬送を一旦停止し、その読
取画像データと静電潜像形成時に用いた画像データとの
比較が行われる。ここで、両画像データが略一致してい
る場合には分岐用ガイド部材19が矢印A方向に回動さ
れ、記録シートPを定着装置17側へ搬送し、未定着ト
ナー画像の加熱定着が実行されて、排紙ローラ対23
a,cを介して排紙台24上に記録シートPを排出す
る。なお、ユーザの選択指示により分岐爪22を回動さ
せて記録シートPを排紙トレイ25a上に排出するよう
にしてもよい。上記転写位置で記録シートPが分離され
た感光体ドラム1面は、クリーニング装置4によって残
留トナー等の付着汚染物が除去されてクリーニングされ
る。
【0028】一方、上記イメージセンサ16による読取
画像データと静電潜像形成時に用いた画像データとの比
較の結果、両画像データが異なっていると判断した場合
には、分岐用ガイド部材19が矢印B方向に回動され、
記録シートPを反転搬送路21を介してトナー除去装置
18へ搬送する。反転搬送路21による記録シートPは
反転によりトナー画像面が記録シートPの上面から下面
へと移動する。トナー除去装置18では、図示しない駆
動部材で矢印方向に回転駆動されている塗布ローラによ
って、記録シートPの下面(トナー画像面)に処理液が
塗布され、トナーと記録シートPとの接着力が弱められ
る。そして、下方に移動した搬送ローラ173と矢印方
向に回転する剥離ローラ184とによって記録シートP
が挾持されながら搬送され、このとき、接着力が弱まっ
たトナーが軟化されて剥離ローラ184表面に移る。剥
離ローラ184面に付着したトナーはクリーニングブレ
ード185によって掻き取られる。トナーが移し取られ
た記録シートPは排紙ローラ対23bで排紙トレイ25
b上に排出される。このようにトナーが除去された記録
シートPは、画像形成用に再利用される。
【0029】以上、本実施例によれば、上記転写処理後
の記録シートP上の画像をイメージセンサ16で読み取
り、その読み取った画像データと所望の画像に対応する
画像情報である潜像形成時に用いた画像データとを制御
部27で比較しているので、ユーザの煩雑な作業を必要
とすることなく記録シートP上に形成した画像が所望の
画像であるか否かを能率よく判別できる。また、両画像
データが互いに異なっている場合に地肌汚れや画像ノイ
ズが記録されている等の画像不良が発生していると判断
し、記録シートPをトナー除去装置18へ搬送してトナ
ー除去しているので、記録シートPを再使用することが
できるようになり、木材パルプの資源の無駄な消費を防
止できる。
【0030】また、本実施例によれば、両画像データが
互いに異なっている場合に、定着装置17によるトナー
画像の定着処理を行うことなく、記録シートPをトナー
除去装置へ搬送しているので、トナー除去装置でトナー
を容易に除去できるようになる。
【0031】また、本実施例によれば、トナー除去装置
18をプリンター内の定着装置17に隣接して設け、搬
送ローラ173を定着装置17及びトナー除去装置18
で共用しているので、トナー除去装置を含めたプリンタ
ーの大きさを小さくすることができプリンターの設置ス
ペースが狭くなるとともに、プリンターのコストダウン
を図ることができる。
【0032】また、本実施例によれば、トナー除去装置
18がプリンター本体に対して脱着自在のユニット形状
になっているので、トナー除去装置18の保守が容易に
なり、また、ユーザがオプションとしてトナー除去装置
18を選択的に購入して使用できるので、当初から装備
されている場合に比較してユーザにとって経済的に好ま
しい。
【0033】また、本実施例によれば、トナー除去処理
をした記録シートP専用の排紙トレイ25bを設けてい
るので、プリントした記録シートPとトナー除去した記
録シートPとの混在を防止することができる。
【0034】なお、上記実施例ではプリンターの場合に
ついて説明しているが、本発明は画像形成装置である複
写機にも適用できるものである。この場合には、画像形
成に用いる画像情報として、原稿の画像を読み取る光ス
キャナー等の画像読取装置から制御部に送られてくる画
像データを用い、イメージセンサで画像形成後の記録シ
ート上の画像を読み取った画像データと、上記原稿の画
像に対応する画像データとを比較し、その比較結果に基
づいて、記録シート上の画像が所望の正常な画像か否か
を判断する。このように本発明を複写機に適用した場合
にも、上記実施例と同様な効果が得られるものである。
【0035】また、上記実施例においては、画像消去手
段としてトナー除去装置18を用いているが、他の画像
消去手段を用いてもよい。例えば、特開平4−2810
96号公報等で公知の光照射で消去可能なトナーを用
い、画像消去手段として光照射装置を設けてもよい。
【0036】また、上記実施例においては、トナー除去
装置18本体への搬送に先だって転写後の記録シートP
の搬送方向を反転させる反転搬送路21を設けている
が、この構成では記録シートP上の未定着トナーが反転
搬送路21に接触して記録シートPから離脱し、機内を
汚してしまうおそれがある。この未定着トナーによる機
内汚染を防止するためには、記録シートPの裏面(トナ
ー像形成面とは反対の面)を吸着した状態で反転搬送す
るのが好ましい。例えば、図3に示すようにバキューム
吸着を利用して反転搬送装置210を構成することがで
きる。この反転搬送装置210は、4つの支持ローラ2
11a,b,c,dに張架された多数の通気孔を有する
搬送ベルト212、搬送ベルト212の内部に設けられ
た吸気装置(バキュームタンク)213等で構成されて
いる。上記支持ローラの1つは、正逆回転可能な駆動ロ
ーラであり、この駆動ローラを制御することにより、搬
送ベルト212の駆動方向を変えることができる。この
構成の反転搬送装置210において、トナー除去処理を
しない場合は分岐用ガイド部材19をA1方向に回動さ
せるとともに、搬送ベルト212を図中反時計方向に回
転させる。これにより、転写後の記録シートPを定着装
置17に送り込むことができる。このとき吸気装置21
3がOFFのままでも良い。一方、トナー除去処理をす
る場合は、分岐用ガイド部材19をB1方向に回動させ
分岐爪214をA2方向に退避させるとともに、吸気装
置213をONした状態で搬送ベルト212を反時計方
向に回転させる。そして、記録シートPの後端が分岐爪
214による分岐位置を通過して反転搬送装置210の
下側まで搬送されたところで、搬送ベルト212の駆動
方向を逆方向(図中時計方向)に切り換え、分岐爪21
4をB2方向に回動させてその先端を搬送ベルト212
表面に当接させる。これにより、上記反時計方向の搬送
時には後端に相当する記録シートPの先端から、記録シ
ートPが搬送ベルト212上から分離されながらトナー
除去装置18の向けて搬送される。このように記録シー
トPの未定着トナーが他の部材に接触しない状態で、定
着装置17又はトナー除去装置に搬送できるので、未定
着トナーによる機内の汚染を防止することができる。な
お、上記バキューム吸着等の吸気等による搬送ベルトへ
の吸着に限らず、静電吸着等を利用して上記反転搬送装
置を構成しても良い。 (以下、余白)
【0037】次に、本発明に係る実施例ではないが、画
像形成後の像保持体を必要に応じて画像消去手段に搬送
して画像を消去し、その画像を消去した像保持体を他の
像保持体と区別して排出することができる画像形成装置
の構成例について説明する。図4は本構成例に係るプリ
ンターの概略構成を示す正面図である。このプリンター
の構成は、上記実施例のプリンターの構成と略同様であ
り、イメージセンサ16及び反転搬送路21を設けてい
ない点、並びに操作パネル28に通常のプリントモード
とトナー除去モードとをユーザが選択して処理モードを
設定するためのモード選択ボタンを設けている点等が上
記実施例と異なる。なお、上記実施例のプリンターと同
様な部分については同じ符号を付し、その機能などの説
明については省略する。
【0038】図4のプリンターにおいて、通常の待機中
では定着装置17の定着ローラ172内のヒータ171
がONされ、トナー除去装置18の剥離ローラ184内
のヒータ183がOFFされている。操作パネル28の
図示しないモード選択ボタンで通常のプリントモードを
ユーザが選択した場合には、上記分岐用ガイド部材19
が矢印A方向に回動され、搬送ローラ173が定着ロー
ラ172側に移動された後、上記実施例で説明したプリ
ント動作が実行され、これにより、プリント後の記録シ
ートPが排紙トレイ25a又は排紙台24に排出され
る。
【0039】一方、記録シートPの画像が所望の画像で
ない場合等のように記録シートPから画像を消去したい
場合には、上記モード選択ボタンでトナー除去モードを
選択する。このトナー除去モードが選択されると、定着
装置17の定着ローラ172内のヒータ171がOFF
され、トナー除去装置18の剥離ローラ184内のヒー
タ183がONされるとともに、上記分岐用ガイド部材
19が矢印B方向に回動され、搬送ローラ173が定着
ローラ172側に移動される。トナー除去したい記録シ
ートPは給紙トレイ14又は給紙カセット8a,bにセ
ットする。給紙トレイ14にセットする場合にはトナー
画像面を上に、給紙カセット8a,bにセットする場合
にはトナー画像面を下に向けてセットする。
【0040】例えば、記録シートPを給紙カセット8a
にセットし、給紙カセット8aを使用する選択指示をし
た後スタートボタンを押すと、給紙カセット8aから記
録シートPが給送され、レジストローラ対15へ送られ
る。そして、所定のタイミングで記録シートPが感光体
ドラム1と電圧が印加されていない転写ローラ7との間
に送られ、分岐用ガイド部材19及びガイド部材34と
の間を案内され、搬送ローラ対32によってトナー除去
装置17本体内へ搬送される。そして、トナー除去装置
17では、上記実施例と同様なトナー除去処理が実行さ
れた後、排紙トレイ25b上に排出される。
【0041】ここで、トナー除去処理を行う記録シート
Pの枚数を操作パネル28から入力し、その枚数分だけ
トナー除去処理を実行するように構成すれば、給紙トレ
イ14又は給紙カセット8a,b上に、プリント済の記
録シートPを未使用の記録シートPの上に重ねてセット
しても、そのプリント済の記録シートPの枚数分だけト
ナー除去動作が実行され、未使用の記録シートPがトナ
ー除去処理プロセスを経るようなことを防止できる。
【0042】また、未使用の記録シートPが存在せず、
給紙トレイ14又は給紙カセット8a,b上にセットし
た全ての記録シートPについてトナー除去処理を要する
場合には、その全ての記録シートPがトナー除去処理装
置18に送られ、給紙トレイ14又は給紙カセット8
a,bに設けられている図示しないペーパーエンド検知
装置が動作することにより、トナー除去処理動作が終了
する。
【0043】また、本構成例のプリンターも、図5に示
すようにトナー除去装置18が必要に応じて図示しない
ガイド部材に沿って取り外すことができるように構成さ
れている。このようにトナー除去装置18を着脱自在に
することにより、ジャムした記録シートPの取り除き作
業時やトナー除去装置18の保守時にプリンター本体か
ら取り外すことができるようになり、またこのトナー除
去装置18をオプションとしてユーザーがプリンター本
体購入後に買い足してトナー除去機能を付加することが
できるようになる。
【0044】また、図5に示すようにトナー除去装置1
8を取り外した状態では、定着装置17の下面にカバー
部材174が移動してくるようにカバー部材移動機構が
設けられている。このようにトナー除去装置18取り外
し時にカバー部材174で定着装置17の下面をカバー
することにより、定着装置17内の各部材の損傷を防止
して安全を確保でき、また定着装置17内の熱が下面の
開口から逃げないようにすることができる。
【0045】図4の構成例によっても、所望の画像と異
なる画像が形成されてしまった記録シートPをトナー除
去装置18へ搬送してトナー除去しているので、記録シ
ートPを再使用することができるようになり、木材パル
プの資源の無駄な消費を防止できる。
【0046】特に、図4の構成例によれば、定着装置1
7の定着ローラ172内のヒータ171、及びトナー除
去装置18の剥離ローラ184内のヒータ183が同時
にONしないようにしているので、一つ当り400〜1
000W程度のヒータを採用しても、電源容量の比較的
小さな部屋及び環境で使用できるようになり、また、省
エネルギーの観点から好ましい。なお、通常のプリント
モード時に剥離ローラ184内のヒータ183での消費
電力を下げ、トナー除去モード時に定着ローラ172内
のヒータ171での消費電力を下げるようにヒータへの
印加電圧を制御することによっても、省エネルギー効果
等は得られる。
【0047】図6(a)は他の構成例に係るプリンター
の本体部分100の概略構成を示す正面図であり、図6
(b)は同プリンター本体100に画像消去手段として
のトナー除去装置200を装着したときの概略構成を示
す部分正面図である。なお、上記実施例及び図4の構成
例のプリンターと同様な部分については同じ符号を付し
ている。
【0048】プリンター本体100の略中央に像担持体
としての感光体ドラム1を設け、その感光体ドラム1の
まわりには、図6(a)中矢印で示す回転方向順に、帯
電器2、光書込手段としてのレーザービームスキャナー
6、現像器3、転写ローラ7、クリーニング装置4を設
けている。クリーニング装置4の図中左側には定着装置
17を設け、その定着装置17の下側には、像保持体と
しての記録シートPを収納した給紙カセット8を正面側
D方向から出し入れ自在に設けている。一方、プリンタ
ー本体100の上側には、画像形成済みの記録シートP
をスタックする排紙台24を設けている。
【0049】上記構成のプリンターにおいて、給紙ロー
ラ9を回転して記録シートPを図6中E方向に送り出
し、レジストローラ対15に突き当てて一旦止めた後、
レジストローラ対15でタイミングをとって感光体ドラ
ム1の下側に搬送する。感光体ドラム1は、図中時計方
向に回転し、その際、帯電器2で表面を一様に帯電し、
レーザービームスキャナー6からレーザー光を照射して
感光体ドラム1上に静電潜像を形成する。この静電潜像
は、現像装置3による現像位置を通過するときトナーが
付着して可視像化されたトナー画像となる。そして、こ
のトナー画像を記録シートPの上面に転写ローラ7で転
写する。トナー画像転写後、記録シートPを定着装置1
7へと搬送し、その定着装置17で転写されたトナー画
像を定着する。定着装置17を出た記録シートPは、一
対の排出ローラ対(搬送ローラ対)23aで排出路35
を通して搬送し、さらに、一対の排出ローラ対23cで
図中矢印F方向に逐次排出し、排紙台24上にスタック
する。他方、トナー画像の転写後、感光体ドラム1上の
残留トナーは、クリーニング装置4で除去する。
【0050】ところで、上記プリンター本体100は、
正面側Dと反対の背面側の上部に、排紙路35の途中か
ら分岐して上向きに排出路36を設け、その排出路36
の上端に正逆回転可能な一対の排出ローラ37を設け、
さらにその上に記録シートPをG方向に排出できるよう
に排出口38を開けている。また、上記排出ローラ対3
7の一方のローラ(図中右側)の回転軸と略同じ軸40
aを中心として回動自在の分岐爪40を設け、排出路3
6の途中の背面側に排出口39を開け、上記排出口38
から戻ってきた記録シートPを必要に応じて後述のトナ
ー除去装置200側に送ることができるようにしてい
る。そして、これら排出路36と排出口38,39と排
出ローラ37等で垂直排出手段41を構成している。
【0051】また、背面側には、排出路35,36の分
岐点に記録シートPの排出方向の切換手段としての分岐
爪42を軸42aを中心として回動自在に設けている。
分岐爪42は先細に形成し、その分岐爪42の図6中左
側に、正逆回転可能な一対の排出ローラ(スイッチバッ
クローラ)23d及びシート受け43を設けている。
【0052】また、図6(b)に示すように、プリンタ
ー本体100の背面側に取り付けた固定ブラケット20
1上に、上記垂直排出手段の排出口39から送られてき
た記録シートPから画像を構成するトナーを除去するト
ナー除去装置200を装着している。図7(a)に示す
ように、プリンター本体100の背面には2本のピン1
01a,bを固植し、固定ブラケット201には2個の
鍵穴状の穴202a,bを設けている。この固定ブラケ
ット201は、固定用ネジ102a,bを固定用貫通穴
204a,bに通してプリンター本体100の背面にネ
ジ止めすることによって固定される。この固定の際に、
固定ブラケット201の穴202a,bが本体100の
ピン101a,bに引掛けられる。また、トナー除去装
置100は、図7(c)に示すように正面側に設けた鍵
穴状の穴207a,bをプリンター本体のピン101
a,bに引掛けながら固定ブラケット201上に載置し
た後、つまみネジ206を背面側の凸部に設けた固定用
穴205に通して固定ブラケット201の上面のネジ穴
203にネジ止めすることによって固定される。そし
て、トナー除去装置200の信号線ケーブルのコネクタ
ー208を、プリンター本体100の背面に出っ張らな
いように設けられたコネクター103に差し込んでトナ
ー除去装置100の取り付けは完了する。以上のように
トナー除去装置200を取り付けることにより、両装置
100,200間で搬送ローラのアライメントが精度よ
く行われ、記録シートPの斜行を防止することができる
ので、記録シートPのジャムや皺の発生を防止すること
ができる。
【0053】トナー除去装置200を取り外すときは、
以上の逆の手順で行う。なお、トナー除去装置200が
軽量化できれば、固定ブラケット201は強度的に弱く
て簡単なものでよい。また、図7の取り付け部の構成に
よれば、トナー除去装置200側のコネクター208を
差した状態では、たとえつまみネジ206を取ってもコ
ネクター208がつっかえてトナー除去装置200は上
方に持ち上げられないようになっているので、トナー除
去装置200を取り外そうとしてコネクタ208を差し
たまま引き上げてしまうのを防止することができる。
【0054】また、上記図6のG方向に排出された記録
シートPを排出ローラ37で略垂直に保持されるよう
に、記録シートPにいわゆる腰つけをしてもよい。この
腰つけのためには、例えば記録シートPに段差をつけ
る。また、腰の弱い記録シートPを確実に保持するため
には、図8に示すようにシート支持部材としての観察ス
テーション44を設けてもよい。この観察ステーション
44は、例えば2つの駆動ローラ441a,bに掛け渡
された多数の通気孔を有するベルト442とバキューム
ファン443とにより構成し、記録シートPをベルト4
42表面に必要に応じて貼り付けるようにする。
【0055】図9はトナー除去装置100及び上記観察
ステーション44を本体100に取り付けたプリンター
の斜視図であり、図10はプリンターの制御系の要部の
ブロック図である。制御部27には、I/Oインターフ
ェース274を介して、排出ローラ23,37、分岐爪
40,42等を駆動するソレノイド、モータ、クラッチ
等や、適宜搬送経路に設けたシートセンサ、温度センサ
等の所定の位置に設けた各種センサが接続されている。
そして、例えば上記シートセンサが記録シートPの進行
を検知すると、予め決められている時間経過後に上記排
出ローラ23,37、の正逆回転や上記分岐爪40,4
2の回動するように制御して、記録シートPが所定の方
向に搬送されるようにしている。また、制御部27に
は、操作パネル28の他、キーボード301を有するホ
ストコンピュータ300も接続しており、操作パネル2
8又はホストコンピュータ300からプリンターを操作
できるようにしている。
【0056】上記構成のプリンターにおいて、まず、本
出願人が特願平5−92306号で提案しているよう
に、ユーザは、画像形成開始にあたって、予め、画像形
成後の記録シートPにつき画像形成結果の確認を必要と
するかどうかを頁単位で設定して入力し、その設定デー
タを、ユーザのIDデータとともにホストコンピュータ
300からプリンター本体の制御部27に送信する。そ
して、プリンター本体100では、記録シートPに画像
形成を行った後、予め入力した設定データに基づき、該
記録シートPが画像確認頁でないときは、排出路35を
通して排出ローラ23cで排紙台24上へ排出する。
【0057】一方、画像確認頁であるときには、上記垂
直排出手段41で上向きに排出する。すなわち、図11
(a)に示すように、分岐爪42で搬送方向を切り換
え、画像確認頁の記録シートPを排出路36を通して上
向きに搬送し、排出ローラ37で排出口38から上方に
排出する。そして、図11(b)に示すように、その頁
を上部に排出したとき排出ローラ38の回転を一旦停止
し、その頁の上部を、その画像形成面を上記正面側Dに
向けて垂直に保持する。保持された記録シートPの画像
は、ユーザによって所望の画像であるか否かが確認さ
れ、ユーザはその確認結果を、ホストコンピュータ30
0又はプリンターの操作パネル28から入力する。
【0058】そして、制御部27が、ホストコンピュー
タ300又は操作パネル28から、記録シートP上の画
像が所望の画像であって画像形成ミスを発見しないとの
OKコマンドを受信したときは、垂直保持した記録シー
トPを排紙台24上に排出する。すなわち、図11
(c)に示すように、分岐爪42で搬送方向を切り換え
てから、排出ローラ37を逆回転して記録シートPを排
出路36を通して後退させ、さらにスイッチバックロー
ラ23dでシート受け43へと搬送する。そして、図1
1(d)に示すように、その記録シートPの搬送方向後
端をスイッチバックローラ23dで保持したとき、その
ローラ23dの回転を一時停止する。その後、図11
(e)に示すように、そのスイッチバックローラ23d
を逆回転し、その記録シートPをスイッチバックして排
出ローラ23cで排出路35を通して排紙台24上に排
出する。
【0059】一方、制御部27が、ホストコンピュータ
300又は操作パネル28から、記録シートP上の画像
が所望の画像でなく画像形成ミスを発見したとのコマン
ドを受信したときは、分岐爪40を矢印H方向に回動す
るとともに、記録シートPが下方に搬送させるように排
出ローラ37を逆回転する。記録シートPは排出口39
を経て画像面を下面にしてトナー除去装置200内へ送
られる。トナー除去装置200では、記録シートPが塗
布ローラ182に接触しつつ、剥離ローラ184と搬送
ローラ18との間に挟まれて進行し、記録シートPをプ
レスして乾燥するコンディショニングローラ対186、
曲がりガイド部材、排出ローラ187を経て、排紙トレ
イ188上に排出される。
【0060】図6の構成例によれば、記録シートPへの
画像形成、画像の確認、必要な場合にトナー除去を1頁
ごとに一貫して行うことができ、作業効率がよい。ま
た、不要な画像が形成されている記録シートPを後から
処分しようとして放置するようなことがなくなり、良品
と混入する恐れが無くなるとともに、機密もれも防止す
ることができる。
【0061】また、コンピュータのCRT画面上で画像
を作成した後その画像情報に基づいて画像形成を行うプ
リンターの場合は、原稿そのものを確認してコピーをと
る複写機と異なり、所望の画像とは異なる画像が像保持
体に形成されてしまう機会が多く、多量にプリントアウ
トする前に試しプリントあるいは校正等によるチェック
を画像形成後の実際の像保持体上で行う場合が多いが、
図6の構成例に係るプリンターによれば、実際に記録シ
ートP上に形成されている画像を目視で確認できるの
で、コンピュータ画像面上で確認する場合に比較して、
所望の画像であるか否かがより正確に確認できる。
【0062】また、プリンターから出力した画像におい
ては、ワープロ操作時の誤変換等の画像入力ミスによる
誤字、脱字、一部図形の欠落等を有する不良画像や、画
像形成手段への画像情報データの伝送時における電気的
なノイズ等による一部画像の欠け、変形等を有する不良
画像や、文字、図の大きさ、配列、配置などを修正を更
に要する画像となる場合があるが、図6の構成例に係る
プリンターによれば、かかる不良画像の発生を一連のプ
リンターの動作の中で正確に確認できる。
【0063】また、図6の構成例によっても、所望の画
像と異なる画像が形成されてしまった記録シートPをト
ナー除去装置200へ搬送してトナー除去しているの
で、記録シートPを再使用することができるようにな
り、木材パルプの資源の無駄な消費を防止できる。
【0064】なお、上記図6(b)のトナー除去装置2
00において剥離ローラ184のヒータ183は400
〜800Wの電力を消費するので、省電力を考慮して待
機中は印加電圧を低くしておく。また、特開平4−35
3868号公報で公知となっている定着装置での熱源の
制御方法のように、プリンターが画像形成するときの画
像情報に対応して、剥離ローラ184のヒータ183へ
の通電のON、OFFを制御することもできる。この場
合には、画像が明らかにない部分があれば、ヒータ18
3をOFFすることで省電力化を図ることができる。
【0065】また、上記図4又は図6の構成例において
は、画像消去手段としてトナー除去装置18,200を
用いているが、他の画像消去手段を用いてもよい。例え
ば、特開平4−281096号公報等で公知の光照射で
消去可能なトナーを用い、画像消去手段として光照射装
置を設けてもよい。
【0066】図12は上記図6の構成例のプリンターに
おいて、光照射で消去可能なトナーを用い、画像消去手
段として消色装置250を上記垂直排出手段41上に設
けたものを示している。この消色装置250は、トナー
の色を白色に変色させる近赤外光を発することができる
ランプと背面ミラーとからなる光照射装置251及び記
録シートPを上方に排出する排出ローラ252を備えて
いる。
【0067】図12のプリンターにおいて、上記垂直排
出手段41及び排出ローラ252で上方に排出した記録
シートPを目視チェックし、問題がなければ、上記実施
例3と同様に排出ローラ252を逆回転して一旦シート
受け43上に排出した後、排紙台24上に排出する。こ
の場合には、上記光照射装置251のランプは点灯させ
ない。一方、上記目視チェックの結果、記録シートP上
の画像が所望の画像と異なる場合には、操作パネル28
又はホストコンピュータ300からの指示により、光照
射装置251のランプを点灯するとともに、排出ローラ
252及び排出ローラ37を逆回転して記録シートPを
後退させる。この後退中に、記録シートP上の画像を構
成するトナーの色が白色に変色する。そして、分岐部材
44を軸44aを中心として矢印I方向に回動し、トナ
ーの色が消された記録シートPを排出ローラ対45に案
内し、排紙トレイ46上に排出する。この排出した記録
シートPは排紙トレイから取りだして、給紙トレイ(M
F:マルチフィーダ)14上にセットすれば画像形成用
としてすぐに使用できる。
【0068】特に、図12のプリンターの場合には、画
像消去手段としての消色装置250をコンパクトに構成
することができるため、プリンターの設置スペースが増
えることがなく、画像を消去した記録シートPの取りだ
しもも正面方向Dからできるので、操作性がよい。
【0069】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、画像形成手段
によって画像情報に基づいて像保持体上に画像を形成し
た後、画像読取手段によって像保持体上に形成された画
像を読み取り、制御手段によって該画像情報と画像読取
手段によって読み取られた画像とを比較しているので、
ユーザの煩雑な作業を必要とすることなく、像保持体上
に形成した画像が所望の画像であるか否かを能率よく判
別できるという効果がある。更に、制御手段によって両
画像が互いに異なると判断したときに、像保持体が画像
消去手段を通過するように搬送路切換手段を制御し、画
像消去手段によって像保持体上の画像を消去するので、
像保持体を再使用することができるようになり、木材パ
ルプ等の像保持体の材料資源の無駄な消費を防止できる
という効果がある。
【0070】請求項2の発明によれば、定着手段、及び
画像消去手段として像形成物質除去手段を備えている場
合に、上記両画像が互いに異なると判断したとき、定着
手段による画像の定着処理を行うことなく、像保持体を
像形成物質除去手段に搬送しているので、像形成物質除
去手段によって像保持体から像形成物を容易に除去でき
るようになるという効果がある。
【0071】請求項3の発明によれば、画像を読み取っ
た後の像保持体を、互いに隣接させて配置された画像消
去手段及び定着手段のいずれを通過させる場合にも、画
像消去手段及び定着手段で共用可能に設けられた搬送部
材によって像保持体を搬送することができるので、該搬
送部材をそれぞれ別に設けた場合に比較して、画像消去
手段を含めた画像形成装置の大きさを小さくすることが
でき、画像形成装置の設置スペースが狭くなるととも
に、コストダウンを図ることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るプリンターの概略構成を示す正面
図。
【図2】同プリンターの制御系の要部のブロック図。
【図3】同プリンターの反転搬送路の他の構成例を示す
正面図。
【図4】他の構成例に係るプリンターの概略構成を示す
正面図。
【図5】トナー除去装置を取り外した同プリンターの概
略構成を示す正面図。
【図6】(a)は更に他の構成例に係るプリンターの概
略構成を示す正面図。(b)はトナー除去装置を装着し
た同プリンタの概略構成を示す部分正面図。
【図7】(a)は同プリンタへのトナー除去装置の装着
方法を説明するための斜視図。(b)は同トナー除去装
置の装着部の部分断面図。(c)は同トナー除去装置の
装着面から見た正面図。
【図8】同プリンターの観察ステーションの概略構成
図。
【図9】同プリンターの斜視図。
【図10】同プリンターの制御系の要部のブロック図。
【図11】(a)ないし(e)は同プリンタにおける記
録シートの搬送経路の説明図。
【図12】更に他の構成例に係るプリンターの概略構成
を示す正面図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電器 3 現像器 6 レーザービームスキャナー 7 転写ローラ 16 イメージセンサ 17 定着装置 18 トナー除去装置 19 分岐用ガイド部材 20 送り出しコロ 21 反転搬送路 27 制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像情報に基づいて像保持体上に画像を形
    成する画像形成手段と、 該像保持体上に形成された画像を読み取る画像読取手段
    と、 該像保持体上の画像を消去する画像消去手段と、 該画像が読み取られた像保持体が該画像消去手段を通過
    又は迂回するように、該像保持体の搬送路を切り換える
    搬送路切換手段と、 該画像情報に対応した画像と該画像読取手段によって読
    み取った画像とを比較し、両画像が互いに異なると判断
    したときに、該像保持体が該画像消去手段を通過するよ
    うに該搬送路切換手段を制御する制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記画像形成手段として、像担持体と、画
    像情報に基づいて該像担持体上に顕像を形成する顕像形
    成手段と、該像保持体上に形成する画像として該像担持
    体上の顕像を像保持体に転写する転写手段とを備え、該
    像保持体に転写された画像を該像保持体に定着させる定
    着手段を設け、上記画像消去手段として像保持体から画
    像を構成する像形成物質を除去する像形成物質除去手段
    を備えた請求項1の画像形成装置において、 上記画像読取手段を該転写手段と該定着手段との間に配
    置し、 上記搬送路切換手段を、上記画像消去手段の迂回時に像
    保持体が該定着手段を通過するように、該画像読取手段
    と該定着手段との間に配置し、 該画像読取手段による画像の読み取り位置と該搬送路切
    換手段による搬送路の切り換え位置との間の距離を、該
    像保持体の搬送方向における長さ以上に設定したことを
    特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記画像消去手段及び上記定着手段を互い
    に隣接させて配置し、 該画像消去手段及び該定着手段で共用可能な像保持体の
    搬送部材を設けたことを特徴とする請求項2の画像形成
    装置。
JP1650195A 1994-08-24 1995-01-06 画像形成装置 Withdrawn JPH08115016A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1650195A JPH08115016A (ja) 1994-08-24 1995-01-06 画像形成装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-224120 1994-08-24
JP22412094 1994-08-24
JP1650195A JPH08115016A (ja) 1994-08-24 1995-01-06 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08115016A true JPH08115016A (ja) 1996-05-07

Family

ID=26352849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1650195A Withdrawn JPH08115016A (ja) 1994-08-24 1995-01-06 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08115016A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006082398A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Fuji Xerox Co Ltd 印刷装置
CN102193463A (zh) * 2010-03-09 2011-09-21 株式会社东芝 图像处理装置以及图像处理方法
JP2012037892A (ja) * 2010-08-10 2012-02-23 Toshiba Corp 消色装置、給紙方法、および消色システム
JP2016105196A (ja) * 2016-01-28 2016-06-09 株式会社東芝 画像処理方法
US10549566B2 (en) 2013-02-04 2020-02-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Image processing apparatus

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006082398A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Fuji Xerox Co Ltd 印刷装置
CN102193463A (zh) * 2010-03-09 2011-09-21 株式会社东芝 图像处理装置以及图像处理方法
JP2012037892A (ja) * 2010-08-10 2012-02-23 Toshiba Corp 消色装置、給紙方法、および消色システム
CN102375392A (zh) * 2010-08-10 2012-03-14 株式会社东芝 消色装置、消色系统以及消色装置的供纸方法
US10549566B2 (en) 2013-02-04 2020-02-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Image processing apparatus
JP2016105196A (ja) * 2016-01-28 2016-06-09 株式会社東芝 画像処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009015145A (ja) 画像形成装置
CN100454156C (zh) 图像记录装置
JP2007219032A (ja) 画像形成装置
US6267368B1 (en) Paper return device and image forming apparatus
JPH08115016A (ja) 画像形成装置
US9594336B2 (en) Image forming apparatus and method thereof
JP2000344411A (ja) 両面印字装置
US5321485A (en) Printing apparatus having manual sheet feeding and document reading capabilities
JP4647463B2 (ja) 画像形成装置
JP3638104B2 (ja) 画像形成装置
JP2008260618A (ja) 画像形成装置
JP2004279760A (ja) 画像形成装置
JP2006126488A (ja) 画像形成装置
KR100230306B1 (ko) 전자사진방식 인쇄기의 구동제어방법 및 그 장치
JP4553807B2 (ja) 画像形成装置
JP2009007108A (ja) 排紙装置、後処理装置、及び画像形成装置
JP4599156B2 (ja) 画像形成装置
KR0174610B1 (ko) 전자사진 현상방식을 이용하는 장치의 잼 제거방법
JP2019148659A (ja) 媒体搬送装置、画像形成装置及び媒体搬送制御方法
JP2020083601A (ja) ローラユニットおよびそれを備えた画像形成装置
JP2003255767A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2008127159A (ja) 画像形成装置
JP2005024715A (ja) 画像形成装置
JP2002307759A (ja) 画像形成装置
JP2000347436A (ja) 記録消去可能な画像支持体、画像消去装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020402