JP3061289U - スピニングリ―ルの捩れ糸の修正具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 魚釣り中に釣糸に捩れが生じた場合に、この
捩れを魚釣中に即座に修正する事ができるスピニングリ
ールの捩れ糸の修正具を提供しようとするものである。 【構成】 基板９の中央部に、起立させる事によってロ
ーター１のベール支持部３に当接する起伏可能なスプー
ル連動片１０を設けると共に、基板９の裏面に、スプー
ル５に貼着するための接着剤層１１を設けて剥離紙１２
で被覆したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、魚釣用のスピニングリールにおいて、釣糸が捩れた場合に、これを 元の状態に戻す捩れ糸の修正具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来よりスピニングリールは、釣糸は放出される方向に対して９０度の角度で スプールに巻取られており、巻取方向と放出方向が相違しているため、一度放出 すると釣糸に一方方向の捩れが自然に生じ、一度の魚釣りで何度も放出を繰り返 すと、釣糸の捩れが蓄積され、釣糸の縺れ、竿への絡みが生じていた。かかる釣 糸の捩れの修正は、釣人にとって永年の悲願であるが、この糸の捩れを修正する 用具は未だ開発されていない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、釣人の永年に亘る悲願を解決しようとするもので、その目的とする ところは、魚釣中において、釣糸に捩れが生じた場合に、この捩れを魚釣中に即 座に修正する事が出来る修正具を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記した課題を解決するためになされたもので、その構成は、基板 の中央部に、起立させる事によってローターのベール支持部に当接する起伏可能 なスプール連動片を設けると共に、基板の裏面に、スプールに貼着するための接 着剤層を設け、剥離紙で被覆したものである。

【０００５】

【作用】

本考案の修正具は、基板の剥離紙を剥がし、スプール連動片を倒した状態でス プールに貼着しておく。魚釣中に、釣糸の放出の繰返しによって、釣糸に捩れが 生じた場合には、ベールを倒して釣糸に係合させ、先端の重錘又は浮子からベー ルまでの釣糸を直線状に引張し、ネジを緩めてスプールをフリーの状態にし、ス プール連動片を起立させ、ハンドルでローターを回転させると、スプール連動片 に押圧されてスプールも回転し、釣糸はスプールに巻取られず、釣糸のみが回転 して捩れが修正される。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例について詳細に説明する。 まず、一般的なスピニングリールについて説明する。 １はローターで、ハンドル２によって回転するようになっている。このロータ ー１にはベール支持部３が取付けられ、ベール支持部３にベール４が起伏可能に 設けられている。５はスプールで、釣糸６が巻取られており、ローター１を貫通 した軸に挿通し、ネジ７で締付けて回転不能に設けられている。本スビニングリ ールは、ベール４を起立させて投込むと、スプール５より釣糸６が自然に放出さ れる。この放出した状態において、ベール４を倒して釣糸６に係合し、ハンドル ２でローター１を回転させると、ベール４がスプール５の周囲を回転し、釣糸６ がスプール５に巻取られる。 次に、本考案に係る捩れ糸の修正具８について説明する。 ９は基板で、合成樹脂板等からなり、中央部には、起立させる事によつてロータ ー１のベール支持部３に当接するスプール連動片１０が起伏可能に設けられてい る。基板９の裏面には、接着剤層１１が設けられ、スプール５に貼着可能になっ ている。接着剤層１１は剥離紙１２で被覆されている。

【０００７】 次に、使用方法と作用について説明する。 まず、修正具８を基板９の剥離紙１２を剥がし、スプール連動片１０を基板９と 同一面に倒し、接着剤層１１を利用して図３のようにスプール５の後部に貼着す る。魚釣中に何度も釣糸６の放出を繰返すと、釣糸６はスプール５に巻取られて いる状態より９０度の方向へ放出されるため、釣糸６に一方方向への捩れが蓄積 され、釣糸の縺れ、竿への絡みが生じる。魚釣中に釣糸６に捩れが生じた場合に は、ベール４を倒して釣糸６に係合させ、先端の重錘又は浮子からベール４まで の釣糸６を直線状に引張し、図４のようにネジ７を緩めてスプール５を回転可能 なフリーの状態にし、修正具８のスプール連動片１０を起立させる。この状態で ハンドル２によってローター１を回転させると、ローター１のベール支持部３が スプール５より起立したスプール連動片１０を押圧し、スプール５を回転させる 。このローター１の回転によってベール４が回転しているが、スプール５も回転 しているため、釣糸６はスプール５に巻取られず、釣糸６のみが回転し、捩れが 修正される。釣糸６の捩れが修正された事が確認できれば、スプール連動片１０ を基板９と同一面になるように倒してネジ７を締付け、魚釣を継続する。 本考案においては、スプール５を回転可能なフリーの状態に緩めること、この フリー状態のスプール５をローター１と同時に回転させる事が必要であり、これ を可能にするために、ローター１の回転をスプール５に伝達する機能を備えたス プール連動片１０を有する本修正具８が不可欠となる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案に係る捩れ糸の修正具は、上記の実施例の説明によって明らかなように 、スプールに予め貼着しておけば、魚釣中に釣糸に捩れが生じた場合には、釣糸 を直線状に引張し、ネジを緩めてスプールを回転可能なフリー状態にし、スプー ル連動片を起立させてローターを回転させると、起立したスプール連動片によっ てスプールが回転し、釣糸のみが回転して釣糸の捩れを修正する事ができ、スピ ニングリールの使用者にとって不可欠のものであり、構造が簡単で安価に提供で き、操作が容易である等の実用的な効果を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の側面図である。

【図３】本考案の取付状態の側面図である。

【図４】本考案の使用状態の側面図である。

【符号の説明】

１ ローター ２ ハンドル ３ ベール支持部 ４ ベール ５ スプール ６ 釣糸 ７ ネジ ８ 修正具 ９ 基板 １０ スプール連
動片 １１ 接着剤層 １２ 剥離紙

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基板の中央部に、起立させる事によって
   ローターのベール支持部に当接する起伏可能なスプール
   連動片を設けると共に、基板の裏面に、スプールに貼着
   するための接着剤層を設けて剥離紙で被覆した事を特徴
   とするスピニングリールの捩れ糸の修正具。