JP3061236U - スポイト付き翼状針 - Google Patents

スポイト付き翼状針

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JP3061236U
JP3061236U JP1999000462U JP46299U JP3061236U JP 3061236 U JP3061236 U JP 3061236U JP 1999000462 U JP1999000462 U JP 1999000462U JP 46299 U JP46299 U JP 46299U JP 3061236 U JP3061236 U JP 3061236U
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和雄 落合
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和雄 落合
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Abstract

(57)【要約】 【課題】翼状針を皮膚に鋭角に刺すと共に、注射針を血
管内に確実に刺したことを確認することができるように
したスポイト付き翼状針を提供する。 【解決手段】先端に注射針2を結合した管状体4の両側
に翼片6、6を備えると共に、管状体4の後端にチュー
ブ3を接続して成る翼状針において、外方から内部を目
視できる形状復帰可能なスポイト部5を管状体4とチュ
ーブ3に内通した状態で設けて該スポイト部5を両側の
翼片6、6の中間にて突出した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、老齢の重症患者等の血管に注射針を刺す際に用いる翼状針を改良し たスポイト付き翼状針に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の医療において、老齢の重症患者等の血管に注射を刺す場合、図10に示 す翼状針10を使用することが行われている。この翼状針10は、スポイト本体 12の一端に注射針13を接続すると共に他端にチューブ11を接続し、このス ポイト本体12の両側に翼片14、14を拡げた状態で形成したものである。
【0003】 この翼状針10を使用するには、図10に示すように、チューブ11の端部に 接続したソケット18に注射器の吐出口15を接続し、図11に示すように、翼 片14、14を指先でつまんだ状態に持って注射針13を患者の血管に刺すよう にしている。
【0004】 ところが、皮下の浅い血管に注射針13を刺すためには、皮膚16に鋭角に、 或はほとんど平行に刺さなければならないが、従来の翼状針10を使用すると、 翼片14をつまんだ際に指の厚みが下方に来るため、皮膚に対して鋭角に刺すこ とが困難であるという問題点があった。
【0005】 また、注射針13を血管内に刺したかどうかを知るには、患者の血管圧によっ て血管に流れる血液をチューブ11内に逆流させてこれを外方から目視すること により行うが、老齢者の場合、血管が細く、しかも血管圧が弱いため、血液がチ ューブ11の方へ逆流しないことがあった。
【0006】 さらに、従来の翼状針10は、注射針13を患者の血管に刺したままの状態に して、図10に示すように、両側の翼片14、14の上部から粘着テープ17を 張りつけて皮膚に貼っておくようにしているため、粘着テープ17の使用が面倒 な作業となっていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、翼状針を皮膚に鋭角に刺 すと共に、注射針を血管内に確実に刺したことを確認することができるようにし たスポイト付き翼状針を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案のスポイト付き翼状針は、先端に注射針 を結合した管状体の両側に翼片を備えると共に、前記管状体の後端にチューブを 接続して成る翼状針において、外方から内部を目視できる形状復帰可能なスポイ ト部を前記管状体と前記チューブに内通した状態で設けて該スポイト部を前記両 側の翼片の中間にて突出したことを特徴とするものである。
【0009】 また、前記スポイト部は、前記管状体に形成された構成としてもよい。
【0010】 また、前記スポイト部は、前記管状体に結合した前記チューブに形成された構 成としてもよい。
【0011】 また、前記スポイト部は、前記管状体と前記チューブとの間に接続したスポイ ト本体に形成された構成としてもよい。
【0012】 さらに、前記両側の翼片の裏側に粘着層を設けるのが好ましい。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0014】 本考案のスポイト付き翼状針は、図1に示すように、先端に注射針2を結合し た管状体4の両側に翼片6、6(図2参照)を備えると共に、管状体4の後端に チューブ3を接続して成る翼状針において、外方から内部を目視できる形状復帰 可能なスポイト部5を管状体4とチューブ3に内通した状態で設けて該スポイト 部5を両側の翼片6、6の中間にて突出したものである。
【0015】 このような構成をより詳細に述べると、図1に示すように、管状体4の一端に は注射針2を内通した状態で結合すると共に、管状体4の他端には可撓性のチュ ーブ3の一端が結合され、このチューブ3の他端にはソケット3aが接続され、 このソケット3aを注射器の吐出口7に結合するようにしている。
【0016】 また、管状体4の両側には、図2に示すように翼片6、6を水平方向に形成す ると共に、図1に示すように、管状体4には翼片6、6に対して垂直に突出口8 を形成している。
【0017】 この突出口8は管状体4に内通され、突出口8の外周にスポイト部5の接続口 5aを挿着している。
【0018】 スポイト部5は、外方から内部を目視できる透明、または半透明(内部が目視 できれば着色してあってもよい)の形状復帰の可能な材料、例えば、合成樹脂ま たはゴム材料からなり、外周が円形に形成された上記の接続口5aを開口部とし た形状としている。
【0019】 また、外周の途中にリング部5bを形成して、このスポイト部5を外方からつ まんだ場合に、その形状を復帰するための弾力を増強するようにしている。
【0020】 また、図3において、両側の翼片6、6の裏側には粘着層9を設けてあり、刺 針の際にはこの粘着層9に剥離紙(不図示)を貼着して粘着性を保護するように している。
【0021】 以上のような構成を有する本考案のスポイト付き翼状針1によれば、患者の血 管に注射針2を刺す場合、図4に示すように、スポイト部5の外周を指先でつま んで刺針できるため、従来のように翼片6、6の下方に指が来ることがなく、図 5に示すように、注射針2を皮膚に鋭角に、或はほとんど平行に刺すことができ る。従って、皮下の浅い血管であっても確実に血管BV内に注射針2を刺すこと が可能となる。
【0022】 また、図5に示すように、患者の血管BV内に注射針2を刺した状態で、スポ イト部5を指先でつまんでから離すと、このスポイト部5の内部に陰圧が生じる ため、血管BV内の血液Bをスポイト部5内に吸い込むことができる。また、こ のスポイト部5は内部を目視できるため、スポイト部5内に血液Bが存在するこ とを確認することによって、注射針2が血管BVに確実に刺針されたことを知る ことができる。
【0023】 さらに、本考案においては、両側の翼片6、6の裏側に粘着層9を設けている ため、粘着層9の剥離紙(不図示)を剥し取ることによって粘着層9を露出し、 そのまま翼片6、6の裏側の粘着層9を皮膚Sに貼着して固定状態にすることが できる。
【0024】 本考案においては、スポイト部5を設ける部位を様々な態様とすることができ る。即ち、図1に示すスポイト付翼状針1はスポイト部5を管状体4に形成した 構成としているが、図6に示すスポイト付き翼状針1は、管状体4に結合したチ ューブ3における管状体4の近傍にスポイト部5を形成することによって、該ス ポイト部5を管状体4とチューブ3とに接続した構成としている。この場合、管 状体4は従来のものを使用してチューブ3の加工によってスポイト付翼状針1を 構成することが可能である。
【0025】 また、図7に示すように、管状体4とチューブ3との間にスポイト部5を形成 したスポイト本体5cを接続することによって、管状体4とチューブ3とにスポ イト部5を内通した状態としてもよい。この場合、従来の管状体4とチューブ3 を使用してスポイト本体5cを接続することによりスポイト付翼状針1を構成す ることが可能となる。
【0026】 さらに、図8に示すように、管状体4の両側に設けた水平状の翼片6、6の他 に、これらの翼片6、6に対して垂直に設けた翼片6aを管状体4に形成して全 部で三枚の翼片6、6、6aとしてもよい。このようなスポイト付翼状針1にお いては、スポイト部5と同時に翼片6aを指先で抓んで注射針2を刺すことがで きる。
【0027】 また、図9に示すように、注射針2の後端に連結管20を接続してこの連結管 20に分岐管21を形成すると共に、該分岐管21にスポイト部5を挿着し、さ らに連結管20の後端に管状体4を結合した構成としてもよい。
【0028】 なお、図9には不図示であるが、管状体4の両側には上記の翼片6、6を設け てある。また、図9において連結管20は注射針2の内周に挿着するように図示 しているが、連結管20を注射針2の外周に接続するようにしてもよい。
【0029】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のスポイト付き翼状針によれば、スポイト部を指 先でつまんで刺針することができるため、翼状針を皮膚に鋭角に刺すことが容易 となる。
【0030】 さらに、スポイト部をつまんで離すことにより血管内の血液をスポイト内に吸 い込んでこれを外方から目視することにより、注射針を血管内に確実に刺したこ とを確認することが可能である。
【0031】 また、両側の翼片の裏側に粘着層を設けているため、血管に刺針した状態でそ のまま翼片の裏側の粘着層を皮膚に貼着して固定状態とすることができ、従来の ように貼着テープを使用する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるスポイト付き翼状針の縦断面図で
ある。
【図2】本考案によるスポイト付き翼状針の平面図であ
る。
【図3】本考案によるスポイト付き翼状針の正面図であ
り、スポイト部を指先でつまんだ状況を示す。
【図4】本考案によるスポイト付き翼状針を患者に刺し
ている状況を示す図である。
【図5】本考案によるスポイト付き翼状針を患者の血液
に刺して血管内の血液をスポイト部内に吸い込んだ状況
を示す図である。
【図6】本考案によるスポイト付き翼状針のスポイト部
をチューブに形成した実施例を示す部分断面図である。
【図7】本考案によるスポイト付き翼状針のスポイト部
をスポイト本体に形成した実施例を示す部分断面図であ
る。
【図8】本考案によるスポイト付き翼状針の翼片を三枚
にした実施例を示す斜視図である。
【図9】本考案によるスポイト付き翼状針のスポイト部
を注射針に接続した連結管の分岐管に挿着した実施例を
示す部分断面図である。
【図10】従来の翼状針の平面図である。
【図11】従来の翼状針を患者に刺している状況を示す
図である。
【符号の説明】
1…スポイト付き翼状針 2…注射針 3…チューブ 3a…ソケット 4…管状体 5…スポイト部 5a…接続口 5b…リング部 5c…スポイト本体 6…翼片 6a…抓み用翼片 7…吐出口 8…突出口 9…粘着層 B…血管 BV…血液 S…皮膚

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端に注射針を結合した管状体の両側に翼
    片を備えると共に、前記管状体の後端にチューブを接続
    して成る翼状針において、外方から内部を目視できる形
    状復帰可能なスポイト部を前記管状体と前記チューブに
    内通した状態で設けて該スポイト部を前記両側の翼片の
    中間にて突出したことを特徴とするスポイト付き翼状
    針。
  2. 【請求項2】前記スポイト部は、前記管状体に形成され
    たことを特徴とする請求項1記載のスポイト付き翼状
    針。
  3. 【請求項3】前記スポイト部は、前記管状体に結合した
    前記チューブに形成されたことを特徴とする請求項1記
    載のスポイト付き翼状針。
  4. 【請求項4】前記スポイト部は、前記管状体と前記チュ
    ーブとの間に接続したスポイト本体に形成されたことを
    特徴とする請求項1記載のスポイト付き翼状針。
  5. 【請求項5】前記両側の翼片の裏側に粘着層を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載のスポイト付き翼状針。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007052656A1 (ja) * 2005-11-01 2007-05-10 Terumo Kabushiki Kaisha 留置針組立体
WO2010029806A1 (ja) * 2008-09-10 2010-03-18 テルモ株式会社 医療器具

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JP5552427B2 (ja) * 2008-09-10 2014-07-16 テルモ株式会社 医療器具

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