JP3061164B2 - ディスク収納体 - Google Patents

ディスク収納体

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JP3061164B2
JP3061164B2 JP6170291A JP17029194A JP3061164B2 JP 3061164 B2 JP3061164 B2 JP 3061164B2 JP 6170291 A JP6170291 A JP 6170291A JP 17029194 A JP17029194 A JP 17029194A JP 3061164 B2 JP3061164 B2 JP 3061164B2
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文明 花田
久人 永吉
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純郎 渡辺
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフロッピーディスクやコ
ンパクトディスク等のような記録媒体であるディスクを
収納するディスク収納体に関し、更に詳細には、本を構
成する紙の間に綴じ込まれて好適なディスク収納体に関
する。
【0002】
【従来の技術】フロッピーディスクやコンパクトディス
ク、CDーROM、CDーI等のような記録媒体である
ディスクは、近年、FDブックやCDブック等のような
形態をとり、例えば、本を構成する紙の間に収納されて
市場に流通し始めつつある。そして、簡便な収納構造と
して、厚紙に形成した凹部にトレイを嵌込み、このトレ
イにディスクを収納したものが知られている。しかしな
がら、トレイにディスクを収納する構造では、トレイを
用いるためコスト高となる不具合があり、実際に使用さ
れる度合いは少ない。そこで、本出願人は、実願平5ー
45940号で、コストダウンを図りつつ、ディスクを
収納した状態で紙と共に製本できるディスク収納体を提
供している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先の出
願では、ディスク収容用欠部を開放した状態までを一旦
作成し、その後、人または機械でディスク収容欠部にデ
ィスクを収容し、次にディスク収容用欠部を封止するべ
く、その上に厚紙等を載置、接着する必要があり、ディ
スク収納体の作成が簡単に行えず、作業時間のより短縮
化、更なるコストダウンが望まれていた。すなわち、未
完成状態までを作成する工程、ディスクを収納する工
程、ディスク収納体を完成する工程の3工程を必要と
し、多大の作業時間を必要とする上、コストが上昇する
という問題点があった。また、ディスク収納体自体は複
数種類の本で共通に使用可能な部品であるにも係わら
ず、共通しないディスクの準備が終了するまでディスク
収納体を生産できない。そのため、一定量をまとめて見
込生産してコストダウンすることができず、注文後生産
のため、作業時間が多大に必要という問題点があった。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発
明の目的は、ディスク収納体作成後、または製本した後
でもディスクを収納でき、作業時間の短縮化、コストダ
ウンを図ることができるディスク収納体を提供すること
にある。また、本発明の目的は、製本後にディスクを収
納できるにも拘らず店頭等で簡単に取り出すことができ
ないディスク収納体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、二枚の外厚紙の間に少なくとも一枚以上の中
厚紙が挟まれて構成されたディスク収納体であって、前
記中厚紙にはディスクに対応した大きさのディスク収容
用欠部が形成され、前記二枚の外厚紙のうちの一方の外
厚紙にはこの外厚紙の表から前記ディスク収容用欠部に
ディスクを挿入でき、かつディスク収容用欠部に挿入さ
れたディスクを簡単に取り出せない寸法でディスク挿入
窓が形成されていることを特徴とする。また、本発明
は、前記ディスク挿入窓が、前記ディスク収容用欠部の
ほぼ半部の外縁に沿った第1の縁と、前記ディスク収容
用欠部の中央よりも前記第1の縁寄りに偏位した箇所を
通る第2の縁とで画成されていることを特徴とする。ま
た、本発明は、前記一方の外厚紙には、前記ディスク収
容用欠部にディスクが収納された状態で前記ディスク挿
入窓に臨むディスク部分とは反対のディスク部分が露出
する第1露出窓が形成されていることを特徴とする。
【0005】また、本発明は、前記ディスク挿入窓と第
1露出窓との間の前記一方の外厚紙部分に、ディスク収
容用欠部に収容されたディスク上に位置するディスク保
持用の保持片が画成されていることを特徴とする。ま
た、本発明は、前記二枚の外厚紙のうちの他方の外厚紙
には、前記保持片とほぼ同形状の第2露出窓が、平面視
した場合に前記保持片とほぼ同一箇所に形成されている
ことを特徴とする。また、本発明は、前記二枚の外厚紙
のうちの他方の外厚紙には、前記保持片よりも大きい輪
郭の第2露出窓が、平面視した場合に該第2露出窓の内
側に前記保持片が位置する箇所に形成されていることを
特徴とする。また、本発明は、前記ディスクが矩形状を
呈し、前記ディスク挿入窓と第1露出窓は、前記ディス
ク収容用欠部に収容されたディスクの四つの角部がそれ
ぞれ露出するように形成されていることを特徴とする。
【0006】また、本発明は、前記ディスク収容用欠部
にディスクが収納された状態で前記保持片の中央には、
前記ディスク挿入窓側に膨出しディスクの中央よりもデ
ィスク挿入窓側に若干偏位した箇所上に位置する膨出部
が形成されていることを特徴とする。また、本発明は、
前記二枚の外厚紙のうちの他方の外厚紙には、前記ディ
スクをディスク挿入窓側へ押し出すための孔が形成され
ていることを特徴とする。また、本発明は、前記一方の
外厚紙には、前記欠部にディスクが収納された状態で、
ディスク部分と、前記ディスク挿入窓の縁を形成する前
記一方の外厚紙部分とにわたり許諾シールが貼着される
ことを特徴とする。また、本発明は、前記二枚の外厚紙
の間で挟まれる中厚紙の厚さの総和が、ディスクの厚さ
とほぼ同じか或はディスクの厚さよりも若干大きい寸法
で形成されていることを特徴とする。また、本発明は、
前記二枚の外厚紙の間で挟まれる中厚紙の厚さの総和
が、ディスクの厚さよりも若干小さい寸法で形成されて
いることを特徴とする。
【0007】
【作用】ディスク収納体完成後、または製本後にディス
ク挿入窓からディスクをディスク収容用欠部に挿入でき
る。ディスク挿入窓を、ディスク収容用欠部のほぼ半部
の外縁に沿った第1の縁と、ディスク収容用欠部の中央
よりも前記第1の縁寄りに偏位した箇所を通る第2の縁
とで画成すると、ディスク収納体完成後または製本後に
ディスクをディスク収納体に収納できるにも拘らず、店
頭等では簡単にディスクを取り出せなくなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明によるディスク収納体を添付図
面に従って説明する。図1は第1実施例に係るディスク
収納体の斜視図を示す。1はディスク収納体で、この実
施例ではディスク収納体1に1枚の矩形のフロッピーデ
ィスク3が収納されている。ディスク収納体1は、二枚
の外厚紙5,7の間に、二枚の中厚紙9が挟まれて構成
され、これら外厚紙5,7と中厚紙9間は糊で貼着さ
れ、二枚の外厚紙5,7のうち第1外厚紙5が本の表表
紙側に位置して綴じられ、第2外厚紙7が本の裏表紙側
に位置して綴じられる。
【0009】図2は第1外厚紙の平面図、図3は中厚紙
の平面図、図4は第2外厚紙の平面図、図5(A)は図
1のAーA線断面図、図5(B)は図1のBーB線断面
図を示す。第1外厚紙5及び第2外厚紙7として厚手の
コート紙が用いられ、また、中厚紙9としてダンボール
紙(E段)が用いられており、図5(A),(B)に示
すように、二枚の中厚紙9の厚さの総和はフロッピーデ
ィスク3の厚さよりも若干小さい寸法のものが用いられ
ている。
【0010】図3に示すように、二枚の各中厚紙9の中
央部には、フロッピーディスク3を収容できるようにフ
ロッピーディスク3にほぼ合致した大きさの矩形のディ
スク収容用欠部11が形成されている。また、二枚の各
中厚紙9の左側部には、中厚紙9の左縁に平行してスリ
ット13が延出形成され、このスリット13の外側に細
幅部15が画成されている。この細幅部15は製本時に
綴じられ、三方断裁で上下部、小口部を断裁すると、ス
リット13の上下連結部分が裁ち落とされ、折り曲げ部
分となる。
【0011】図2に示すように、第1外厚紙5には、こ
の第1外厚紙5の表から前記ディスク収容用欠部11に
フロッピーディスク3を挿入させるディスク挿入窓17
が形成されている。前記ディスク挿入窓17は、図2に
想像線で示すように、前記ディスク収容用欠部11に収
納されたフロッピーディスク3のほぼ下半部に合致した
形状で形成されている。前記ディスク挿入窓17は、デ
ィスク収容用欠部11の左右の縁に合致する左右の縁1
7A,17Aと、ディスク収容用欠部11の下縁に合致
する下縁17Bと、ディスク収容用欠部11のほぼ中央
から下縁17B側に円弧状に膨出す上縁17Cとで画成
され、左右の縁17A,17Aと下縁17Bが特許請求
の範囲の第1の縁に相当し、上縁17Cが第2の縁に相
当している。前記ディスク挿入窓17の大きさは、第1
外厚紙5の表から前記ディスク収容用欠部11にフロッ
ピーディスク3を挿入できる寸法で、かつ、ディスク収
容用欠部11に収納されたフロッピーディスク3を店頭
等で簡単に取り出せない寸法で形成され、フロッピーデ
ィスク3の厚みや大きさ、二枚の中厚紙9の厚さの総和
であるディスク収容用欠部11の深さ、ディスク収容用
欠部11の左右上下間の寸法等を考慮して適宜決定され
る。
【0012】また、第1外厚紙5には、ディスク挿入窓
17の上方箇所に第1露出窓19が形成されている。前
記第1露出窓19は、前記ディスク収容用欠部11に収
納されたフロッピーディスク3の上部に対応した箇所
で、フロッピーディスク3の左右幅よりも小さい幅で形
成されている。前記第1露出窓19は、ディスク収容用
欠部11の上縁よりも下方で該上縁に平行して延出する
上縁19Aと、上縁19Aの両端から前記ディスク挿入
窓17の上縁17Cとほぼ同じ輪郭でディスク挿入窓1
7側に円弧状に窪む下縁19Bとで画成されている。た
だし上縁19Aは削除しても良い。
【0013】そして、前記ディスク挿入窓17と第1露
出窓19の間に、前記ディスク収容用欠部11に収納さ
れたフロッピーディスク3のほぼ上半部上を左右に横切
る保持片21が画成されている。前記保持片21は、そ
の上縁21Aが前記第1露出窓19の下縁19Bに相当
し、下縁21Bが前記ディスク挿入窓17の上縁17C
に相当し、左右側部が第1外厚紙5に接続され、保持片
21の中央部の下部は、ディスク収容用欠部11に収納
されたフロッピーディスク3の中央部3Aよりも若干下
方に膨出する膨出部21Cに形成されている。
【0014】図4に示すように、前記第2外厚紙7に
は、前記保持片21とほぼ同一の箇所で、かつ、該保持
片21とほぼ同一の輪郭で第2露出窓23が形成され、
前記第2露出窓23の幅はディスク収容用欠部11より
も若干小さい寸法で形成され、第2露出窓23の左右の
縁部分23Aはフロッピーディスク3挿入時にフロッピ
ーディスク3のガイドとして機能する。また、前記第2
露出窓23の下方でフロッピーディスク3の下部中央に
臨む箇所には、切り取り線25により円形の切り取り部
27が形成されている。
【0015】このように構成された第1,第2外厚紙
5,7の間に二枚の中厚紙9,9を重ね合わせ、糊で接
着することによりディスク収納体1が得られ、スリット
13の外側に位置する第1,第2厚紙5,7の部分と二
枚の中厚紙9の細幅部15により綴じ代29が形成さ
れ、この綴じ代29が紙と共に製本されFDブックが得
られる。そして、FDブックに製本された後に、ディス
ク収納体1の第1外厚紙5のディスク挿入窓17からデ
ィスク収容用欠部11にフロッピーディスク3を挿入す
る。また、フロッピーディスク3をディスク収納体1か
ら取り出す場合には、まず、切り取り部27を指で押
す。これにより切り取り線25から切り取り部27が切
り取られて孔となり、孔から指が挿入されてフロッピー
ディスク3の下部がディスク挿入窓17側に押し出さ
れ、この押し出されたフロッピーディスク3の下部をつ
かみディスク挿入窓17から引き出すことで行なう。或
は、保持片21を破断しフロッピーディスク3をディス
ク収容用欠部11から取り出してもよい。
【0016】従って、本実施例によれば、ディスク収納
体1作成後、または製本した後でもディスク収納体1に
フロッピーディスク3を収納でき、作業時間の短縮化、
コストダウンを図ることが可能となる。
【0017】また、フロッピーディスク3がディスク収
容用欠部11に収容された状態で、フロッピーディスク
3のほぼ上半部は保持片21により覆われ、かつ、保持
片21の膨出部21Cはフロッピーディスク3の中央部
3Aよりも若干下方まで延在しているので、FDブック
が店頭に陳列された状態で、フロッピーディスク3をデ
ィスク収納体1から簡単に取り出すことができず、ディ
スクの盗難やコンピュータウイルスの混入を防止するこ
とができる。
【0018】また、第2外厚紙7に第2露出窓23を設
けたので、実施例のように二枚の中厚紙9の厚さの総和
がフロッピーディスク3の厚さよりも若干小さく、ディ
スク収容用欠部11にフロッピーディスク3を収容した
状態で、保持片21が他の第1外厚紙5部分よりも若干
上方へ膨出してしまう場合でも、これらFDブックを積
み重ねた場合、この膨出する保持片21が、上方に重ね
られるFDブックの第2露出窓23内に位置するので、
FDブック単品では保持片21が膨出するものの、多数
のFDブックを安定して積み重ねることが可能となり、
取り扱いに便利となる。尚、この第2露出窓23は、保
持片21よりも略大きい輪郭で形成し、平面視した場合
に第2露出窓23の内側に保持片21が位置する箇所に
形成してもよい。その場合、第2露出窓23に対応する
位置に保持片21が存在するため、第2露出窓23を通
じてフロッピーディスク3を押しても保持片21によっ
て妨げられ、フロッピーディスク3を取り出すことは困
難となる。
【0019】次に、図6乃至図10を参照して第2実施
例について説明する。図6は第2実施例に係るディスク
収納体の斜視図を示す。2001はディスク収納体で、
この実施例ではディスク収納体2001に1枚の矩形の
フロッピーディスク3が収納されている。ディスク収納
体2001は、二枚の外厚紙2005,2007の間に
一枚の中厚紙2009が挟まれて構成され、これら厚紙
2005,2007,2009は糊で貼着され、二枚の
外厚紙2005,2007のうち第1外厚紙2005が
本の表表紙側に位置して綴じられ、第2外厚紙2007
が本の裏表紙側に位置して綴じられる。
【0020】図7は第1外厚紙の平面図、図8は中厚紙
の平面図、図9は第2外厚紙の平面図、図10(A)は
図6のAーA線断面図、図10(B)は図6のBーB線
断面図を示す。この実施例では、第1外厚紙2005、
第2外厚紙2007、中厚紙2009としてそれぞれ同
一のダンボール紙(E段)が用いられており、図5
(A),(B)に示すように、ダンボール紙の厚さはフ
ロッピーディスク3とほぼ同じか或いは若干大きい寸法
のものが用いられている。
【0021】図8に示すように、中厚紙2009の中央
部には、フロッピーディスク3にほぼ合致した大きさの
矩形のディスク収容用欠部2011が形成されている。
【0022】図7に示すように、第1外厚紙2005に
は、この第1外厚紙2005の表から前記ディスク収容
用欠部2011にフロッピーディスク3を挿入させるデ
ィスク挿入窓2017が形成されている。前記ディスク
挿入窓2017は、図7に想像線で示すように、前記デ
ィスク収容用欠部2011に収納されたフロッピーディ
スク3のほぼ下半部に合致した形状で形成されている。
前記ディスク挿入窓2017は、ディスク収容用欠部2
011の左右の縁に合致する左右の縁2017A,20
17Aと、ディスク収容用欠部2011の下縁に合致す
る下縁2017Bと、ディスク収容用欠部2011のほ
ぼ中央から下縁2017B側に円弧状に膨出す上縁20
17Cとで画成され、左右の縁2017A,2017A
と下縁2017Bが特許請求の範囲の第1の縁に相当
し、上縁2017Cが第2の縁に相当している。
【0023】また、第1外厚紙2005には、ディスク
挿入窓2017の上方箇所に第1露出窓2019が形成
されている。前記第1露出窓2019は、前記ディスク
収容用欠部2011の上部に対応した箇所でディスク収
容用欠部2011と同じ幅で形成されている。前記第1
露出窓2019は、ディスク収容用欠部2011の上縁
と合致した上縁2019Aと、上縁2019Aと間隔を
おき上縁2019Aに平行する下縁2019Bと、ディ
スク収容用欠部2011の左右側縁と合致する左右の縁
2019Cとで画成されている。
【0024】そして、前記ディスク挿入窓2017と第
1露出窓2019の間に、前記ディスク収容用欠部20
11に収納されたフロッピーディスク3の中央よりやや
上方箇所を左右に横切る保持片2021が画成されてい
る。前記保持片2021は、その上縁2021Aが前記
第1露出窓2019の下縁2019Bに相当し、下縁2
021Bが前記ディスク挿入窓2017の上縁2017
Cに相当し、左右側部が第1外厚紙2005に接続さ
れ、保持片2021の中央部の下部は、ディスク収容用
欠部2011に収納されたフロッピーディスク3の中央
部3Aよりも若干下方に膨出する膨出部2021Cに形
成されている。また、第1外厚紙2005の左側部に
は、第1外厚紙2005の左縁に平行してスリット20
13が延出形成され、このスリット2013の外側に細
幅部2015が画成されている。
【0025】図9に示すように、前記第2外厚紙200
7には、前記保持片2021とほぼ同一の箇所で、か
つ、該保持片2021とほぼ同一の輪郭で第2露出窓2
023が形成され、前記第2露出窓2023の幅はディ
スク収容用欠部2011とほぼ同じ寸法で形成され、第
2外厚紙2007の左側部にはスリット2014により
細幅部2016が画成されている。また、前記第2露出
窓2023の下方でディスク収容用欠部2011の外縁
に対応した箇所に切り取り線2025が形成され、ディ
スク収容用欠部2011の下側の外縁に対応した切り取
り線2025の外側には半円状の欠部2027が形成さ
れている。
【0026】このように構成された第1,第2外厚紙2
005,2007の間に一枚の中厚紙2009を重ね合
わせ、糊で接着することによりディスク収納体2001
が得られ、細幅部2015,2016と中厚紙2009
の左側部により綴じ代2029が形成され、この綴じ代
2029が紙と共に製本されFDブックが得られる。そ
して、ディスク収納体2001完成後またはFDブック
に製本された後に、ディスク挿入窓2017からディス
ク収容用欠部2011にフロッピーディスク3を挿入す
る。また、フロッピーディスク3をディスク収納体20
01から取り出す場合には第2外厚紙2007の欠部2
027に指を掛け、切り取り線2025に沿って切り取
り線2025で囲まれた第2外厚紙2007部分を破断
し、フロッピーディスク3をディスク収容用欠部201
1から取り出す。
【0027】このような第2実施例によっても、第1実
施例と同様に、ディスク収納体完成後またはFDブック
に製本された後に、ディスク挿入窓2017からディス
ク収容用欠部2011にフロッピーディスク3を挿入で
き、作業時間を大幅に短縮し、コストダウンを図ること
が可能となる。また、保持片2021の膨出部2021
Cはフロッピーディスク3の中央部3Aよりも若干下方
まで延在しているので、FDブックが店頭に陳列された
状態で、フロッピーディスク3を簡単に取り出すことが
できず、ディスクの盗難やコンピュータウイルスの混入
を防止することができる。
【0028】また、第2外厚紙2007に保持片202
1と同じ輪郭の第2露出窓2023を設けたので、仮に
前記第1実施例のように中厚紙2009の厚さがフロッ
ピーディスク3の厚さよりも若干小さく、保持片202
1が他の第1外厚紙2005部分よりも若干上方へ膨出
してしまう場合でも、多数のFDブックを安定して積み
重ねることが可能となり、取り扱いに便利となる。更
に、第2露出窓2023に対応する位置に保持片202
1が存在するため、第2露出窓2023を通じてフロッ
ピーディスク3を押しても保持片2021によって妨げ
られ、フロッピーディスク3を取り出すことは困難とな
る。また、第2実施例では、図7に示すように、フロッ
ピーディスク3の四つの角部3Bが全てディスク挿入窓
2017と第1露出窓2019内に露出するので、仮に
前記第1実施例のように中厚紙2009の厚さがフロッ
ピーディスク3の厚さよりも若干小さい場合であって
も、フロッピーディスク3の角部3Bによる第1外厚紙
2005の部分的な膨出を効果的に防ぐことができる。
尚、この第1外厚紙2005の部分的な膨出を防ぐ効果
は、第1実施例によるディスク挿入窓17においても同
様に奏されている。
【0029】次に、図11乃至図17を参照してディス
ク収納体を構成する他の第1外厚紙の実施例について説
明する。尚、これらの図において、3は中厚紙のディス
ク収容用欠部に収容されたフロッピーディスク、3Aは
フロッピーディスク3の中央部、3Bはフロッピーディ
スク3の角部を示す。図11に示す第1外厚紙3005
では、保持片3021の膨出部3021Cを角状に突出
形成したものであり、フロッピーディスク3の四つの角
部3Bは、ディスク挿入窓3017と第1露出窓301
9内に露出している。図12に示す第1外厚紙4005
では、保持片4021の膨出部4021Cを円弧状に突
出形成したものであり、フロッピーディスク3の四つの
角部3Bは、ディスク挿入窓4017と第1露出窓40
19内に露出している。
【0030】図13に示す第1外厚紙5005では、保
持片5021の膨出部5021Cをフロッピーディスク
3の中央部3A付近で径の小さい半円状に突出形成し、
また、第1露出窓5019を台形状に形成したものであ
り、フロッピーディスク3の下側の二つの角部3Bは、
ディスク挿入窓5017内に露出している。図14に示
す第1外厚紙6005では、保持片6021を上下に均
一幅で左右に延在させたもので、ディスク挿入窓601
7と第1露出窓6019は共に横長の矩形に形成され、
ディスク挿入窓6017の両端からは、フロッピーディ
スク3をディスク収容用欠部に挿入し易いように切り込
み線6018が形成されており、フロッピーディスク3
の四つの角部3Bは、ディスク挿入窓6017と第1露
出窓6019内に露出している。
【0031】図15に示す第1外厚紙7005では、保
持片7021の膨出部7021Cをフロッピーディスク
3の中央部3A付近で台形状に突出形成し、また、第1
露出窓7019を台形状に形成したものであり、フロッ
ピーディスク3の下側の二つの角部3Bは、ディスク挿
入窓7017内に露出している。図16に示す第1外厚
紙8005では、保持片8021の膨出部8021Cを
台形状に突出形成したものであり、保持片8021の上
下の中間位置には切り込み線8022が左右に延出形成
され、フロッピーディスク3の四つの角部3Bは、ディ
スク挿入窓8017と第1露出窓8019内に露出して
いる。図17に示す第1外厚紙9005では、保持片9
021の膨出部9021Cをフロッピーディスク3の中
央部3A付近で角状に突出形成したものであり、フロッ
ピーディスク3の四つの角部3Bは、ディスク挿入窓9
017と第1露出窓9019内に露出している。また、
ディスク挿入窓9017の下縁をなす第1外厚紙900
5部分とフロッピーディスク3とに許諾シール9018
が貼着されており、この許諾シール9018が剥された
ものであるか否かを視認することで、フロッピーディス
ク3が取り出されたものであるか否かが判断できる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明は、
二枚の外厚紙の間に少なくとも一枚以上の中厚紙が挟ま
れて構成されたディスク収納体であって、前記中厚紙に
はディスクに対応した大きさのディスク収容用欠部が形
成され、前記二枚の外厚紙のうちの一方の外厚紙にはこ
の外厚紙の表から前記ディスク収容用欠部にディスクを
挿入でき、かつディスク収容用欠部に挿入されたディス
クを簡単に取り出せない寸法でディスク挿入窓が形成さ
れているので、ディスク収納体完成後または製本した後
でもディスクを収納でき、これによりコストダウンを図
れ、更には、製本後にディスクを収納できるにも拘らず
店頭等で簡単に取り出すことができず、ディスクの盗難
やコンピュータウイルスの混入を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るディスク収納体の斜視図であ
る。
【図2】第1実施例に係る第1外厚紙の平面図である。
【図3】第1実施例に係る中厚紙の平面図である。
【図4】第1実施例に係る第2外厚紙の平面図である。
【図5】図5(A)は図1のAーA線断面図、図5
(B)は図1のBーB線断面図である。
【図6】第2実施例に係るディスク収納体の斜視図であ
る。
【図7】第2実施例に係る第1外厚紙の平面図である。
【図8】第2実施例に係る中厚紙の平面図である。
【図9】第2実施例に係る第2外厚紙の平面図である。
【図10】図10(A)は図6のAーA線断面図、図1
0(B)は図6のBーB線断面図である。
【図11】第3実施例に係る第1外厚紙の平面図であ
る。
【図12】第4実施例に係る第1外厚紙の平面図であ
る。
【図13】第5実施例に係る第1外厚紙の平面図であ
る。
【図14】第6実施例に係る第1外厚紙の平面図であ
る。
【図15】第7実施例に係る第1外厚紙の平面図であ
る。
【図16】第8実施例に係る第1外厚紙の平面図であ
る。
【図17】第9実施例に係る第1外厚紙の平面図であ
る。
【符号の説明】
1,2001 ディスク収納体 3 フロッピーディスク 5,2005 第1外厚紙 7,2007 第2外厚紙 9,2009 中厚紙 11,2011 ディスク収容用欠部 17,2017 ディスク挿入窓 19,2019 第1露出窓 21,2021 保持片 23,2023 第2露出窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 純郎 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−242077(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 85/57 B42D 3/12

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二枚の外厚紙の間に少なくとも一枚以上
    の中厚紙が挟まれて構成されたディスク収納体であっ
    て、 前記中厚紙にはディスクに対応した大きさのディスク収
    容用欠部が形成され、 前記二枚の外厚紙のうちの一方の外厚紙にはこの外厚紙
    の表から前記ディスク収容用欠部にディスクを挿入
    き、かつディスク収容用欠部に挿入されたディスクを簡
    単に取り出せない寸法でディスク挿入窓が形成されてい
    る、 ことを特徴とするディスク収納体。
  2. 【請求項2】 前記ディスク挿入窓は、前記ディスク収
    容用欠部のほぼ半部の外縁に沿った第1の縁と、前記デ
    ィスク収容用欠部の中央よりも前記第1の縁寄りに偏位
    した箇所を通る第2の縁とで画成されている請求項1記
    載のディスク収納体。
  3. 【請求項3】 前記一方の外厚紙には、前記ディスク収
    容用欠部にディスクが収納された状態で前記ディスク挿
    入窓に臨むディスク部分とは反対のディスク部分が露出
    する第1露出窓が形成されている請求項1または2記載
    のディスク収納体。
  4. 【請求項4】 前記ディスク挿入窓と第1露出窓との間
    の前記一方の外厚紙部分に、ディスク収容用欠部に収容
    されたディスク上に位置するディスク保持用の保持片が
    画成されている請求項3記載のディスク収納体。
  5. 【請求項5】 前記二枚の外厚紙のうちの他方の外厚紙
    には、前記保持片とほぼ同形状の第2露出窓が、平面視
    した場合に前記保持片とほぼ同一箇所に形成されている
    請求項4記載のディスク収納体。
  6. 【請求項6】 前記二枚の外厚紙のうちの他方の外厚紙
    には、前記保持片よりも大きい輪郭の第2露出窓が、平
    面視した場合に該第2露出窓の内側に前記保持片が位置
    する箇所に形成されている請求項4記載のディスク収納
    体。
  7. 【請求項7】 前記ディスクは矩形状を呈し、前記ディ
    スク挿入窓と第1露出窓は、前記ディスク収容用欠部に
    収容されたディスクの四つの角部がそれぞれ露出するよ
    うに形成されている請求項3,4,5または6記載のデ
    ィスク収納体。
  8. 【請求項8】 前記ディスク収容用欠部にディスクが収
    納された状態で前記保持片の中央には、前記ディスク挿
    入窓側に膨出しディスクの中央よりもディスク挿入窓側
    に若干偏位した箇所上に位置する膨出部が形成されてい
    る請求項4,5,6または7記載のディスク収納体。
  9. 【請求項9】 前記二枚の外厚紙のうちの他方の外厚紙
    には、前記ディスクをディスク挿入窓側へ押し出すため
    の孔が形成されている請求項1,2,3,4,5,6,
    7または8記載のディスク収納体。
  10. 【請求項10】 前記一方の外厚紙には、前記欠部にデ
    ィスクが収納された状態で、ディスク部分と、前記ディ
    スク挿入窓の縁を形成する前記一方の外厚紙部分とにわ
    たり許諾シールが貼着される請求項1,2,3,4,
    5,6,7,8または9記載のディスク収納体。
  11. 【請求項11】 前記二枚の外厚紙の間で挟まれる中厚
    紙の厚さの総和は、ディスクの厚さとほぼ同じか或はデ
    ィスクの厚さよりも若干大きい寸法で形成されている請
    求項1,2,3,4,5,6,7,8,9または10記
    載のディスク収納体。
  12. 【請求項12】 前記二枚の外厚紙の間で挟まれる中厚
    紙の厚さの総和は、ディスクの厚さよりも若干小さい寸
    法で形成されている請求項1,2,3,4,5,6,
    7,8,9または10記載のディスク収納体。
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