JPH0536860Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案はフロツピーデイスク等の円盤状記録
媒体内装シエルの収納用扁平ケースに関する。

［従来の技術］ この種の扁平ケースとしては従来例えばレコー
ドジヤケツトやコンパクトデスク（CD）ケース
等が公知である。

この従来の技術のうちレコードジヤケツトは厚
紙にタイトルおよび写真等を印刷し、三辺を貼着
した扁平なケースで構成されていることは周知で
ある。

またコンパクトデスク（CD）用ケースは合成
樹脂をCDにフイツトするように成形したもので、
構造が複雑なものであり、またフロツピーデイス
ク内装シエルは開閉式のハードケースに収納して
いる。

［考案が解決しようとする課題］ 前記した従来の技術のうちレコードジヤケツト
は紙製が殆んどであるから、長年の使用では破損
したり汚損し易く、しかも安つぽいため商品価値
が低い印象をユーザに与える等の問題点がある。

またコンパクトデスクやフロツピーデイスク内
装シエル等のケースは商品価値を外見上高める意
図もあつてケース自体が２物品または３物品で構
成されていてヒンジが必要であるから、複雑高価
となるためコンパクトデスクやフロツピーデイス
クとしての販売価格が高くなり、過剰包装気味で
あつた。

この考案は前記した各問題点を除去するため
に、剛性を有する薄い熱可塑性シートの端部を内
側に多重に折り返して接着代を構成し、この接着
代を円盤状記録媒体内装シエルの収納代とした低
価格の扁平ケースを得ることを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記したこの考案は、剛性を有する約0.1mm以
上の肉厚の熱可塑性シートのほぼ中央に設けた折
り目線と、この折り目線を挟んだ前記シートの対
向辺をそれぞれ内側に複数回折り返して形成した
多重折り返し接着代と、これら各多重折り返し接
着代同志を対向して超音波加圧により一挙に接着
した対向折り返し接着縁と、前記折り目線の対向
辺に形成した開口部とをそれぞれ具備した扁平ケ
ースとすることで達成される。

［作用］ 剛性を有する約0.1mm以上の肉厚の熱可塑性シ
ートのほぼ中央に設けた折り目線を挟んで前記シ
ートの対向辺をそれぞれ内側に複数回折り返して
多重折り返し接着代を作り、これら各多重折り返
し接着代同志を対向して超音波加圧により一挙に
接着することで対向折り返し接着縁を形成すると
ともに、前記折り目線の対向辺に形成した開口部
から円盤状記録媒体内装シエルを収納し、また取
出すことができる。

［実施例］ 実施例について図面を参照して説明する。

この考案の円盤状記録媒体内装シエル収納用扁
平ケースは第１図に示すようにポリプロピレン等
の剛性を有する約0.1mm以上の肉厚の熱可塑性シ
ート１を例えばフロツピーデイスク内装シエルの
大きさに略等しい幅で長さのほぼ２倍の長さに切
断するとともに、長手方向のほぼ中央に折り目線
２を接近して二条設ける。

そして第２図および第３図に示すように、前記
折り目線２を挟んだ対向辺をそれぞれ内側にＳ字
状に多重に折り返して２対の多重折り返し接着代
３，３を形成し、これら多重折り返し接着代３，
３同志を対向させて周知の超音波加圧機で一挙に
接着して対向折り返し接着縁４，４を一工程で形
成することにより、第４図に示すようなこの考案
による円盤状記録媒体内装シエル６の収納用扁平
ケース７が完成する。

なお図中符号８で示す部分は切欠部であり、ま
た第４図中符号３Ａで示す部分は超音波加圧接着
部である。

次にこの円盤状記録媒体内装シエル収納用扁平
ケース７に円盤状記録媒体内装シエル６を収納す
るには折り目線２の対向辺に形成した開口部５か
ら挿入し、取出すには同じくこの開口部５から引
出すものである。

また、他の例として第６図に示すように多重折
り接着代３を内側に渦巻き状に巻き込むように折
返してもよい。

なお第１図の展開図において、円弧形の一点鎖
線で表示した部分は取出用の切欠部９である。

［考案の効果］ この考案は以上説明したように構成されている
ので、以下に記載する効果を奏する。

請求項１の円盤状記録媒体内装シエル収納用扁
平ケースにおいては、６層構造の多重折り返し接
着代３，３を超音波式加圧接着機により一挙に接
着可能で対向折り返し接着縁４，４を簡単に形成
することができるから、比較的部厚いシエルでも
無理なく収納でき、接着工程が大幅に簡素化でき
自動化も容易となるので著しくコスト安にしかも
見栄えよく、内装すべき円盤状記録媒体内装シエ
ルに良くフイツトする扁平ケースを大量提供する
ことができるという効果を有する。

請求項２の円盤状記録媒体内装シエル収納用扁
平ケースにおいては、扁平ケースの開口部を下に
向けても内装した円盤状記録媒体内装シエルが扁
平ケースから妄りに落下することがない。

請求項３によれば、円盤状記録媒体内装シエル
の肉厚がかなり厚いものでも扁平ケースの奥まで
フイツト性よく収納することができる。

【図面の簡単な説明】

図はいずれもこの考案の実施例を示すもので、
第１図は扁平ケースの展開図、第２図は折曲途中
の平面図、第３図は同じく斜視図、第４図は円盤
状記録媒体内装シエルを収納した扁平ケースの斜
視図、第５図は第４図の円盤状記録媒体内装シエ
ルを除き一部省略したＡ−Ａ線拡大断面図、第６
図は他の例の同じく拡大断面図、第７図はＢ−Ｂ
線拡大断面図である。 １……熱可塑性シート、２……折り目線、３…
…多重折返し接着代、４……対向折返し接着縁、
５……開口部、６……円盤状記録媒体内装シエ
ル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 円盤状記録媒体内装シエルを入れるケースに
   おいて、剛性を有する約0.1ミリメートル以上
   の肉厚の熱可塑性シート１のほぼ中央に設けた
   折り目線２と、この折り目線２を挟んだ前記シ
   ート１の対向辺をそれぞれ内側に複数回折り返
   して形成した多重折り返し接着代３，３と、こ
   れら各多重折り返し接着代３，３同志を対向し
   て超音波加圧により一挙に接着した対向折り返
   し接着縁４，４と、前記折り目線２の対向辺に
   形成した開口部５とをそれぞれ具備してなる円
   盤状記録媒体内装シエル収納用扁平ケース。 ２ 前記シート１の対向間隔を円盤状記録媒体内
   装シエル６の肉厚よりも若干小さくした請求項
   １記載の円盤状記録媒体内装シエル収納用扁平
   ケース。 ３ 前記折り目線２を接近して２条対設してなる
   請求項１または２記載の円盤状記録媒体内装シ
   エル収納用扁平ケース。