JP3060765U - 放送受信装置 - Google Patents

放送受信装置

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JP3060765U
JP3060765U JP1999000076U JP7699U JP3060765U JP 3060765 U JP3060765 U JP 3060765U JP 1999000076 U JP1999000076 U JP 1999000076U JP 7699 U JP7699 U JP 7699U JP 3060765 U JP3060765 U JP 3060765U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 FM放送を受信してIF検波を行うとき、チ
ューナにて生成された音声中間周波信号に混合するため
の発振信号を出力するVCOの特性が周囲温度の変化な
どにより変化すると、この発振信号の周波数にずれが発
生し、音声出力の音質を劣化させてしまう。 【解決手段】 FM放送を受信する際、音声系検波回路
58におけるIF検波により得られた音声FM信号の周
波数と基準周波数とのずれをオーディオバイパス信号と
してマイコン30に送出すると、マイコン30がこのず
れを解消するようにVCO55から出力される発振信号
の周波数を修正するため、周囲温度の変化などによりV
CO55の特性が変化した場合であっても、良好な音質
の音声出力を得ることが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、放送受信装置に関し、特に、テレビジョン放送帯域の放送を受信可 能な放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の放送受信装置では、チューナにて受信したテレビジョン放送帯域の放送 に基づいて生成される映像中間周波信号および音声中間周波信号から映像信号お よび音声FM信号を検波する際に混合する発振信号を出力するVCOの制御電圧 を製造工程にて工場モードで調整している。 従って、この放送受信装置が出荷され、例えば、利用者がFM放送の受信操作 を行うときには、特開昭55−130220号公報に開示された自動同調の手法 などを利用して受信周波数を同調しながら、工場モードで調整された制御電圧に 基づいてVCOが出力した発振信号を音声中間周波信号に混合し、IF検波を実 行している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の放送受信装置においては、FM放送を受信してIF検波を行う とき、チューナにて生成された音声中間周波信号に混合するための発振信号を出 力するVCOの特性が周囲温度の変化などにより変化する場合がある。 すると、VCOの制御電圧が工場モードで調整されていても、出力される発振 信号の周波数にずれが発生し、音声出力の音質を劣化させてしまう。 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、周囲温度の変化などにより 検波回路に備えられたVCOの特性が変化した場合であっても、FM放送を受信 して良好な音質の音声出力を得ることの可能な放送受信装置の提供を目的とする 。
【0004】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため、請求項1にかかる考案は、テレビジョン放送帯域の 放送を受信して映像中間周波信号と音声中間周波信号とを出力可能なスプリット IFチューナと、このスプリットIFチューナから出力される映像中間周波信号 と音声中間周波信号に混合して検波させるための所定周波数の発振信号を出力す る発振周波数可変発振器を有し、映像系の信号に基づいて上記スプリットIFチ ューナにおける受信周波数を微調整させるための映像系微調信号を生成しつつ映 像信号を生成するとともに、音声系の信号について上記所定周波数との差に基づ く第二の音声中間周波信号を生成する第一の検波回路と、上記第二の音声中間周 波信号から音声信号を検波するとともに、同第二の音声中間周波信号と基準周波 数とのずれを表す音声系微調信号を出力する第二の検波回路と、上記スプリット IFチューナにおける受信周波数を設定するにあたり、映像を含む放送を受信す る際には、上記映像系微調信号を利用しつつ同スプリットIFチューナの受信周 波数を制御し、映像信号を含まない放送を受信する際には、上記スプリットIF チューナの受信周波数を所定の設定周波数としつつ上記音声系微調信号を利用し て上記ずれを解消するように上記発振周波数可変発振器における発振周波数を制 御する受信制御回路とを具備する構成としてある。
【0005】 上記のように構成した請求項1にかかる考案においては、映像を含むテレビジ ョン放送帯域の放送を受信するとき、上記スプリットIFチューナは、映像中間 周波信号と音声中間周波信号とを出力する。 上記第一の検波回路は、上記発振周波数可変発振器から出力された所定周波数 の発振信号をこのスプリットIFチューナから出力された映像中間周波信号と音 声中間周波信号とに混合して検波する。 このとき、同第一の検波回路からは映像系の信号に基づいて上記スプリットI Fチューナにおける受信周波数を微調整させるための映像系微調信号が生成され るため、上記受信制御回路は、この映像系微調信号を利用して同スプリットIF チューナの受信周波数を制御する。 すると、上記第一の検波回路は、この受信周波数に基づいて受信された放送に 基づいて映像信号を生成するとともに、音声系の信号について上記発振周波数と の差に基づく第二の音声中間周波信号を生成する。
【0006】 一方、映像を含まないテレビジョン放送帯域の放送を受信するとき、上記スプ リットIFチューナは、音声中間周波信号を出力する。 上記第一の検波回路は、上記発振周波数可変発振器から出力された所定周波数 の発振信号をこのスプリットIFチューナから出力された音声中間周波信号に混 合して検波し、この発振周波数との差に基づく第二の音声中間周波信号を生成す る。 すると、上記第二の検波回路は、上記第二の音声中間周波信号から音声信号を 検波するとともに、同第二の音声中間周波信号と基準周波数とのずれを表す音声 系微調信号を出力する。 このとき、上記受信制御回路は、上記スプリットIFチューナの受信周波数を 所定の設定周波数としつつ上記音声系微調信号を利用して上記第二の音声中間周 波信号と基準周波数とのずれを解消するように、上記発振周波数可変発振器にお ける発振周波数を制御する。
【0007】 上記スプリットIFチューナは、テレビジョン放送帯域の放送を受信して映像 中間周波信号と音声中間周波信号とを出力可能なものであれば良く、例えば、テ レビジョン放送を受信する際には映像中間周波信号と音声中間周波信号とを出力 し、FM放送を受信する際には音声中間周波信号を出力するもの等が含まれる。 この場合、テレビジョン放送とFM放送とをともに地上波放送としてアンテナ から受信するものであっても良いし、テレビジョン放送をCATV放送として同 軸ケーブルから受信するとともに、FM放送を地上波放送としてアンテナから受 信するものであっても良い。
【0008】 上記第一の検波回路は、スプリットIFチューナから出力される映像中間周波 信号と音声中間周波信号に混合して検波させるための所定周波数の発振信号を出 力する発振周波数可変発振器を有し、映像系の信号に基づいて上記スプリットI Fチューナにおける受信周波数を微調整させるための映像系微調信号を生成しつ つ映像信号を生成するとともに、音声系の信号について上記所定周波数との差に 基づく第二の音声中間周波信号を生成するものであれば良い。 例えば、映像中間周波信号の周波数とVCOから出力される発振信号の周波数 とのずれをAFT電圧として上記スプリットIFチューナにフィードバックしつ つ、この映像中間周波信号から映像信号を検波し、音声中間周波信号とこの映像 信号を検波する際に使用する発振信号との間の周波数のずれを音声FM信号とし て出力するもの等であっても良い。
【0009】 上記第二の検波回路は、上記第二の音声中間周波信号から音声信号を検波する とともに、同第二の音声中間周波信号と基準周波数とのずれを表す音声系微調信 号を出力するものであれば良く、第一の検波回路にて得られた音声FM信号から 音声信号を検波する際に、音声FM信号の有する周波数と基準周波数とのずれを 検出するもの等が含まれる。 このとき、出力される音声系微調信号は、上記第二の音声中間周波信号と基準 周波数との間の周波数のずれをそのまま出力するものであって良いし、この周波 数のずれを電圧値のずれとして出力するものであっても良い。
【0010】 後者の場合にかかる電圧値検出手段の構成の一例として、請求項2にかかる考 案は、上記請求項1に記載の放送受信装置において、上記第二の検波回路は、上 記第二の音声中間周波信号を表す電圧値と上記基準周波数を表す基準電圧値との 電圧差を出力する構成としてある。 上記のように構成した請求項2にかかる考案においては、上記第二の検波回路 は、上記第二の音声中間周波信号生成する電圧値と上記基準周波数を生成する基 準電圧値との電圧差を両者間における周波数のずれとして出力する。 また、上記第二の検波回路から出力される電圧値の一例として、請求項3にか かる考案は、上記請求項2に記載の放送受信装置において、上記第二の検波回路 は、上記電圧値をオーディオバイパス電圧として出力する構成としてある。
【0011】 上記のように構成した請求項3にかかる考案においては、上記上記第二の検波 回路は、上記第二の音声中間周波信号と基準周波数との間の周波数のずれをオー ディオバイパス電圧として出力する。 また、上記第二の検波回路は、他の信号処理回路とともに1chipICに組 み込まれたものであっても良いし、他の信号処理回路とは別個に形成されたもの などであっても良い。 前者の場合にかかる第二の検波回路の構成の一例として、請求項4にかかる考 案は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の放送受信装置において、上記 第二の検波回路は、クロマICに備えられる構成としてある。 上記のように構成した請求項4にかかる考案においては、上記第二の検波回路 は、映像系の検波回路や音声系のIF検波回路などの他の信号処理回路などとと もにクロマICに組み込まれる。
【0012】 上記受信制御回路は、上記スプリットIFチューナにおける受信周波数を設定 するにあたり、映像を含む放送を受信する際には、上記映像系微調信号を利用し つつ同スプリットIFチューナの受信周波数を制御し、映像信号を含まない放送 を受信する際には、上記スプリットIFチューナの受信周波数を所定の設定周波 数としつつ上記音声系微調信号を利用して上記ずれを解消するように上記発振周 波数可変発振器における発振周波数を制御するものであれば良く、他の制御回路 とともにマイコンに組み込まれたものであっても良いし、他の制御回路とは別個 に形成されるもの等であっても良い。 前者の場合にかかる受信制御回路の構成の一例として、請求項5にかかる考案 は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の放送受信装置において、上記受 信制御回路は、IICバスを介して上記発振周波数可変発振器から出力される発 振信号の所定周波数を制御するマイコンを備える構成としてある。 上記のように構成した請求項5にかかる考案においては、上記マイコンは、I ICバスを介して上記発振周波数可変発振器から出力される発振信号の所定周波 数を制御する。
【0013】
【考案の効果】 以上説明したように本考案は、周囲温度の変化などにより検波回路に備えられ たVCOの特性が変化し、工場モードで調整された制御電圧にずれが発生した場 合であっても、FM放送を受信して良好な音質の音声出力を得ることの可能な放 送受信装置を提供することができる。 また、請求項2にかかる考案によれば、第二の音声中間周波信号と基準周波数 との間における周波数のずれを容易に扱うことの可能な電圧差として出力するこ とができる。
【0014】 さらに、請求項3にかかる考案によれば、第二の音声中間周波信号と基準周波 数との間における周波数のずれを表す電圧差を通常の制御信号と同様に扱うこと ができる。 さらに、請求項4にかかる考案によれば、第二の検波回路を他の信号処理回路 などとともにIC化することにより、部品点数を低減させることができる。 さらに、請求項5にかかる考案によれば、IICバスを介してマイコン制御を 行う回路構成であっても適用することができる。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本考案の実施形態を説明する。 図1は、本考案の一実施形態にかかるテレビジョン受信装置の概略構成をブロ ック図により示している。
【0016】 テレビジョン受信装置10には、チューナ20が備えられており、利用者によ りテレビジョン放送の受信チャンネルが指定されると、マイコン30から指示さ れた受信周波数により、アンテナ40を介してテレビジョン信号を受信し、45 .75MHzの映像IF信号および41.25MHzの音声IF信号を生成する 。 すると、これらの映像IF信号および音声IF信号は、図2に示すようなスプ リットキャリヤ方式のIF回路を備えたクロマIC50に供給される。この意味 で、テレビジョン信号を受信して映像IF信号と音声IF信号とを生成してスプ リットキャリヤ方式のIF回路に供給するチューナ20は、本考案にいうスプリ ット式チューナを構成している。
【0017】 このとき、マイコン30からクロマIC50に対してテレビジョン放送を受信 する旨の制御信号が送出されるため、クロマIC50では、TV/FM切替スイ ッチ51をTV側に切り替え、ブラウン管60の側に接続されたSIFトラップ 回路52とスピーカ70の側に接続されたSIFフィルタ回路53とをともに映 像系検波回路54に接続する。 同図に示すように、クロマIC50に備えられた映像系検波回路54には、S AWフィルタ54aおよび増幅器54bが備えられており、チューナ20から入 力された映像IF信号および音声IF信号の周波数帯域を理想的な特性としてか ら増幅を行っている。 増幅器54bに接続された映像IF検波回路54cは、所定の制御電圧に基づ いてVCO55から出力される45.75MHz付近の発振信号をこの増幅され た映像IF信号および音声IF信号に混合して映像信号を検波する。 この検波された映像信号は、SIFトラップ回路52にて音声系信号が取り除 かれ、図示しない増幅回路などを介してブラウン管60に出力される。
【0018】 ここで、映像IF検波回路54cにて映像IF信号から映像信号が検波される とき、AFT回路54dは、この映像IF信号から抽出された映像搬送波の周波 数変化をDC電圧の変化として取り出すとともに、このDC電圧の変化をAFT 電圧としてチューナ20に供給するため、このAFT電圧によりチューナ20に 備えられた図示しない局部発振回路は周波数制御され、アンテナ40から入力さ れたRF信号に混合される局部発振信号の周波数が微調整される。 従って、周囲温度などにより本来の受信周波数からのずれが生じた局部発振信 号の周波数が修正され、この本来の受信周波数に同調される。 このため、同調された受信周波数により生成された映像IF信号に基づいて復 調された映像信号をブラウン管60に供給することにより、画質の劣化を防止す ることが可能となっている。
【0019】 なお、チューナ20にて受信周波数を同調させる際に用いる発振信号は、AF T動作によりVCO55から出力される発振信号に基づくものとなっており、V CO55から出力される発振信号は、正確に45.75MHzに固定される。 また、映像IF検波回路54cにて映像IF信号から映像信号が検波されると き、VCO55から出力される発振信号からの差分として音声FM信号が得られ る。 この音声FM信号は、SIFフィルタ回路53にてノイズが取り除かれるとと もに、リミッタ56にて振幅が揃えられてFM検波回路57に供給され、このF M検波回路57にてFM検波された音声信号が図示しない増幅回路などを介して スピーカ70に供給される。
【0020】 このとき、FM検波回路57に供給される音声FM信号は、映像系検波回路5 4におけるAFT動作により正確に45.75MHzに固定されたVCO55か らの発振信号を混合して検波されているため、基準周波数からのずれはなく、正 確に4.5MHzが維持されている。 従って、周囲温度などによりVCO55における特性に変化が生じた場合であ っても、スピーカ70から出力される音声に音質の劣化を生じることはない。
【0021】 一方、利用者によりFM放送の受信チャンネルが指定されると、マイコン30 から指示された受信周波数により、アンテナ40を介して音声系信号だけで構成 されるFM放送信号を受信して音声IF信号だけを生成する。 このとき、マイコン30からクロマIC50に対してFM放送を受信する旨の 制御信号が送出されるため、クロマIC50では、TV/FM切替スイッチ51 をFM側に切り替え、音声系検波回路58とスピーカ70の側に接続されたSI Fフィルタ回路53とを接続する。 チューナ20にて生成された音声IF信号は、SAWフィルタ58aおよび増 幅器58bにより、周波数帯域を理想的な特性としてから増幅される。
【0022】 音声IF検波回路58cは、所定の制御電圧に基づいてVCO55から出力さ れる45.75MHz付近の発振信号をこの増幅された音声IF信号に混合して 4.5MHz付近の音声FM信号を検波する。 この検波された音声FM信号は、テレビジョン放送を受信する場合と同様に、 SIFフィルタ回路53にてノイズが取り除かれるとともに、リミッタ56にて 振幅が揃えられてFM検波回路57に供給される。 この場合、音声IF検波回路58cにて混合される発振信号は、VCO55に て周囲温度などにより生じる特性の変化に伴ってずれが生じる。
【0023】 このため、音声FM信号の周波数が4.5MHzの基準周波数からずれ、この 音声FM信号を生成する電圧値と基準周波数を生成する基準電圧との間に電圧値 のずれが発生する。 この電圧値のずれに対応するDC電圧がFM検波回路57にて検出されると、 オーディオバイパス(AudioBypass)信号としてマイコン30に設け られたA/Dポートに送出される。 このように、音声FM信号の有する周波数と基準周波数との間に周波数のずれ が生じると、スピーカ70からの出力音声に音質劣化が生ずるため、マイコン3 0は、取得したオーディオバイパス信号に基づき、音声FM信号の有する周波数 と基準周波数との間の周波数のずれ、すなわち、音声FM信号を生成する電圧値 と基準周波数を生成する基準電圧との間の電圧値のずれを解消するように、クロ マIC50に備えられたVCO55にて発振信号を生成する制御電圧の調整処理 を実行する。
【0024】 具体的には、マイコン30は、オーディオバイパス信号に基づいて上記DC電 圧を減少させるようにVCO55における制御電圧を微調整するVCO微調信号 (VIF VCO adj.)をA/Dポートを介してクロマIC50に送出す る。 すると、クロマIC50では、このVCO微調信号に基づいてVCO55にお ける制御電圧が微調整され、出力される発振信号の周波数は、45.75MHz に修正される。 この修正された周波数信号は、上述した場合と同様に、音声IF検波回路58 cにて音声IF信号に混合され、4.5MHzの周波数を有する音声FM信号が 検波される。 このため、この音声FM信号が再びFM検波回路57に供給される際には、こ の音声FM信号を生成する電圧値と基準周波数を生成するための基準電圧との間 の電圧値のずれは解消され、この電圧値のずれが解消された音声FM信号に基づ いてFM検波回路57にてFM検波された音声信号がスピーカ70に供給される ため、スピーカ70では音質の良い音声出力が得られる。
【0025】 従って、AFT電圧をチューナ20に供給して受信周波数の同調を行いつつ、 このチューナ20にて生成された映像IF信号に発振信号を混合して映像信号を 検波する映像系検波回路54と、チューナ20にて生成された音声IF信号に発 振信号を混合して音声FM信号を検波する音声系検波回路58と、この発振信号 を所定の制御電圧に基づいて生成するVCO55とは、この意味で、本考案にい う第一の検波回路を構成している。 また、音声FM信号から音声信号を検波するとともに、この音声FM信号の周 波数と基準周波数とのずれをオーディオバイパス信号として出力するFM検波回 路57は、この意味で、本考案にいう第二の検波回路を構成している。 さらに、テレビジョン放送を受信する際には、AFT動作によりチューナ20 における受信周波数を同調させる映像系検波回路54に備えられたAFT回路5 4dと、FM放送を受信する際には、チューナ20における受信周波数を微調整 することなく、VCO微調信号をクロマICに出力して音声FM信号の周波数と 基準周波数との間の周波数のずれを解消するように、VCO55から出力される 発振信号の周波数を微調整させるマイコン30とは、この意味で、本考案にいう 受信制御回路を構成している。
【0026】 本実施形態では、マイコン30がオーディオバイパス信号に基づいて、VCO 微調信号を一度だけクロマIC50に送出することにより、音声FM信号を生成 する電圧値と基準周波数を生成する基準電圧との間の電圧値のずれを解消してい るが、必ずしも一度実行された制御電圧の調整処理によりすべての電圧値のずれ を解消する必要はなく、この電圧値のずれを複数回の調整処理により徐々に解消 させることも可能である。 また、マイコン30による制御電圧の調整処理により、上記電圧値のずれが解 消された後であっても、再び電圧値のずれが生じた場合には、同様の手順で制御 電圧の調整処理を再度実行すれば良いこととなる。 なお、本実施形態では、IICバスを使用することなく、マイコン30に設け られたA/Dポートを介してクロマIC50との間で制御信号の送受信を行って いるが、図3に示すように、IICバス80を使用した場合についても同様に適 用することが可能である。
【0027】 次に、本実施形態にかかるテレビジョン受信装置にてFM放送を受信する際の 動作を説明する。なお、VCO55から出力される発振信号の周波数が45.8 5MHzであるものとする。 図示しない操作パネルにて利用者がFM放送の受信チャンネルを選択すると、 マイコン30は、この受信チャンネルに対応した受信周波数をチューナ20に指 示する。 すると、チューナ20は、アンテナ40を介してFM放送信号を受信して41 .25MHzの音声IF信号を生成する。 このとき、クロマIC50は、マイコン30から入力されるFM放送を受信す る旨の制御信号に基づいて、TV/FM切替スイッチ51をFM側に切り替える 。
【0028】 音声系検波回路58は、VCO55から出力された所定の制御電圧に基づく4 5.85MHzの発振信号を増幅された音声IF信号に混合して4.6MHzの 音声FM信号を検波する。 SIFフィルタ回路53は、この音声FM信号からノイズを取り除き、リミッ タ56は、振幅を揃えてFM検波回路57に供給する。 このとき、FM検波回路57は、音声FM信号の周波数が4.5MHzの基準 周波数からずれていることをDC電圧として検出し、このDC電圧をオーディオ バイパス信号としてマイコン30に送出する。
【0029】 マイコン30は、このオーディオバイパス信号に基づいて上記DC電圧を減少 させるようにVCO55における制御電圧を微調整するVCO微調信号をクロマ IC50に送出する。 クロマIC50は、このVCO微調信号に基づいてVCO55における制御電 圧を微調整し、VCO55から出力される発振信号の周波数を45.75MHz に修正する。 すると、音声系検波回路58は、VCO55から出力された45.75MHz の発振信号を増幅された音声IF信号に混合して4.5MHzの音声FM信号を 検波する。
【0030】 上述した場合と同様に、SIFフィルタ回路53は、この音声FM信号からノ イズを取り除き、リミッタ56は、振幅を揃えてFM検波回路57に供給する。 このとき、FM検波回路57が音声FM信号から音声信号を検波してスピーカ 70の側に出力すると、音声FM信号の周波数と4.5MHzの基準周波数との ずれが解消されているため、スピーカ70からは音質の良い音声出力が得られる 。 このように、FM放送を受信する際、音声系検波回路58におけるIF検波に より得られた音声FM信号の周波数と基準周波数とのずれをオーディオバイパス 信号としてマイコン30に送出すると、マイコン30がこのずれを解消するよう にVCO55から出力される発振信号の周波数を修正するため、周囲温度の変化 などによりVCO55の特性が変化した場合であっても、良好な音質の音声出力 を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかるテレビジョン受信装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】クロマICの内部とその周辺の回路構成を示す
ブロック図である。
【図3】変形例にかかるテレビジョン受信装置の概略構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…テレビジョン受信装置 20…チューナ 30…マイコン 40…アンテナ 50…クロマIC 51…TV/FM切替スイッチ 52…SIFトラップ回路 53…SIFフィルタ回路 54…映像系検波回路 54a…SAWフィルタ 54b…増幅器 54c…映像IF検波回路 54d…AFT回路 55…VCO 56…リミッタ 57…FM検波回路 58…音声系検波回路 58a…SAWフィルタ 58b…増幅器 58c…音声IF検波回路 60…ブラウン管 70…スピーカ

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビジョン放送帯域の放送を受信して
    映像中間周波信号と音声中間周波信号とを出力可能なス
    プリットIFチューナと、 このスプリットIFチューナから出力される映像中間周
    波信号と音声中間周波信号に混合して検波させるための
    所定周波数の発振信号を出力する発振周波数可変発振器
    を有し、映像系の信号に基づいて上記スプリットIFチ
    ューナにおける受信周波数を微調整させるための映像系
    微調信号を生成しつつ映像信号を生成するとともに、音
    声系の信号について上記所定周波数との差に基づく第二
    の音声中間周波信号を生成する第一の検波回路と、 上記第二の音声中間周波信号から音声信号を検波すると
    ともに、同第二の音声中間周波信号と基準周波数とのず
    れを表す音声系微調信号を出力する第二の検波回路と、 上記スプリットIFチューナにおける受信周波数を設定
    するにあたり、映像を含む放送を受信する際には、上記
    映像系微調信号を利用しつつ同スプリットIFチューナ
    の受信周波数を制御し、映像信号を含まない放送を受信
    する際には、上記スプリットIFチューナの受信周波数
    を所定の設定周波数としつつ上記音声系微調信号を利用
    して上記ずれを解消するように上記発振周波数可変発振
    器における発振周波数を制御する受信制御回路とを具備
    することを特徴とする放送受信装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の放送受信装置にお
    いて、 上記第二の検波回路は、上記第二の音声中間周波信号を
    表す電圧値と上記基準周波数を表す基準電圧値との電圧
    差を出力することを特徴とする放送受信装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載の放送受信装置にお
    いて、 上記第二の検波回路は、上記電圧値をオーディオバイパ
    ス電圧として出力することを特徴とする放送受信装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の放送受信装置において、 上記第二の検波回路は、クロマICに備えられることを
    特徴とする放送受信装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の放送受信装置において、 上記受信制御回路は、IICバスを介して上記発振周波
    数可変発振器から出力される発振信号の所定周波数を制
    御するマイコンを備えることを特徴とする放送受信装
    置。
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