JP3060712U - コアレスアダプタ― - Google Patents

コアレスアダプタ―

Info

Publication number
JP3060712U
JP3060712U JP1999000032U JP3299U JP3060712U JP 3060712 U JP3060712 U JP 3060712U JP 1999000032 U JP1999000032 U JP 1999000032U JP 3299 U JP3299 U JP 3299U JP 3060712 U JP3060712 U JP 3060712U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adapter
shape
edge
foot
surface side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1999000032U
Other languages
English (en)
Inventor
剛 赤木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd filed Critical Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
Priority to JP1999000032U priority Critical patent/JP3060712U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3060712U publication Critical patent/JP3060712U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アダプターの足部を中子を使用せずに製造で
きる構造とし、寸法精度を良くし、又、機械強度に問題
ない部分で重量を低減できる形状とする。 【解決手段】 アダプター嵌合部5は前方に向って先細
りの錐状をなし、先端になるにしたがって断面が長方形
になる形状を有し、その嵌合部5の中央部にはポイント
3を差込むことによって係止するための上下に貫通する
穴11があり、2本の足部6はその幅方向断面形状にお
いて、内面側が中央部から両端縁に対して1〜3mmの
抜け勾配になるように傾斜しており、又、外面側は中央
部が厚く、両側が薄くなるように削除して重量減少部と
してなるものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、土木機械の掘削部先端の掘削爪(以下ポイントと称する)を着脱可 能なように取付け、又、その部品自体はバケットの掘削部(以下エッジと称する )に溶接その他適宜の方法で固定されるアダプターに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より建設用バケットの掘削部は図5に示すようにバケット21と掘削物を 掻き取る爪の部分から構成される。爪の部分をさらに詳細に示すと、図6に示す ように、エッジ22、アダプター23、ポイント24からなる。アダプター23 とエッジ22の固定方法は、先端が尖った板状のエッジ22に、これを挾むよう にコの字状の形をした2又の足部をもったアダプター23を該2又の足部で挾み 、該足部とエッジ22表面とを溶接、ピン止め、またはボルトにより固定する。 図7はその固定の一例を示すもので、図2のa−a断面である。エッジ22の両 面にアダプター23の2又の足部を挾み接触面を溶接25してなるものである。 かかるアダプター足部はエッジの種類、サイズでいろいろな形状が存在するが 、大型から中型のものでは、軽量化のために図7に示すように足部の内側に凹部 26が形成されている。
【0003】 一方、アダプターは鋳造法により製造されており、その製造工程は、造型(鉄 を鋳込むための砂型を製造する工程)→溶解→鋳込み→切断(湯道から製品部分 を切り離すこと)→バリ取り加工→処理→製品検査が主な工程である。製品の品 質や性能、特に製造コストに重要なのは、その鋳造方案(砂型の形状、配置、型 の組み立て方を設計する工程)にあると言ってよい。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来、中型以上のアダプターの足部をエッジと溶接するとき、嵌め合いの寸法 (図7の間隙S)が問題になる。すなわち、隙間が少ないと溶接の際の熱膨張で きつくなり、溶接後には残留応力が内在して使用時の溶接割れの原因になる。反 対に間隙が大き過ぎると溶接で溶け合う部分が少なくなるため強度が低下する。 このように両足部の内側の寸法精度は重要である。そして、従来の中型以上のア ダプター23の製造は、図8に示すように主鋳型27,28の間に中子29を入 れて足部の寸法精度を確保するようにしている。また、中子29を使うことによ って肉厚を減らすような形状もできるため、全体の重量を低減することができる という理由からも中子を使用している。なお図8中30は主鋳型27,28の分 割線である。中子を使わずに鋳造すると図4に示すように足部の内側は、造型上 若干の抜け勾配角度θをつけなければならず、幅Wが大きくなる中型以上のアダ プターの場合、抜け勾配の距離S’が大きくなり、これが図7における距離Sに 相当し、エッジとの間に正常な溶接ができにくくなる。中子を使えば抜け勾配を 小さくできるが、鋳型製作費用とそれを組立てる工数も余分にかかること、主型 と中子との間にバリが発生しやすく、バリ取り作業の費用も増加するという欠点 があった。
【0005】 そこで、本考案では、中型以上のアダプターにおいて、足部を中子を使用せず に製造できる構造とし、寸法精度を良くし、又、機械強度に問題ない部分で重量 を低減できるような形状のアダプターを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前方に掘削爪との嵌合部を有し、後方にバケットのエッジに挾着固 定するための2本の対向する足部を有する掘削爪用アダプターにおいて、前記掘 削部との嵌合部は、前方に向かって先細りの錐状をなし、先端になるに従って断 面が長方形になる形状を有し、その錐状の中央部には掘削爪を、係止片を差込む ことによって係止するための上下に貫通する穴があり、又、前記2本の対向する 足部はその幅方向断面形状において、内面側が中央部から両端縁に対して1〜3 mmの抜け勾配になるように傾斜しており、又、外面側は中央部が厚く、両側が 薄くなるように削除した形状としたことを特徴とするコアレスアダプターである 。
【0007】 上記構成は、アダプター足部のエッジに対する溶接強度は、溶接部の間隙があ る範囲の値にあるときは効果的であることを見出し、中子を使用せずに鋳造可能 としたことと、同時にアダプターの機械的強度を落とさずに重量低減可能なこと を見出したことに基づくものである。
【0008】 アダプターの足部とエッジの間隙の範囲は、溶接時の溶け込み不足にならない 範囲と溶接後の熱膨張係数の違いによる残留応力の関係から決定される。同間隙 は中型以上のアダプターでは1〜3mmの幅が適当である。同間隙はアダプター を鋳造する際の足部内側の抜け勾配は前記の間隙と幅との関係から導き出すこと が可能である。又、重要減少は足部外側の両側の肉厚を機械強度に影響のないあ る一定の範囲で減少させることで可能となる。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、図面に基づいて本考案の実施例について説明する。 図1は中型アダプターの一つの実施例の正面図で、図2は同平面図、図3は図 1のA−A断面図である。図中、1はアダプター、2はエッジ、3はポイントで ある。ポイント3は先細り偏平形をしており、アダプター1の先端の嵌合突起4 に嵌合するアダプター嵌合部5を有している。又、アダプター1の後端には足部 6,6を有している。アダプター嵌合部5とアダプターの嵌合突起4には楔で両 者を結合するための穴11,11’が設けてある。エッジ2はアダプター1の2 本の足部6,6で挾持され、お互いは溶接用面取り部7の部分で溶接、結合され る。このときのエッジ2と足部6との間隙Sは前述の図4で示す抜け勾配Qによ り生じる距離Sに相当する。
【0010】 かかるアダプター1は図4に示す鋳型で鋳造する。図2に示した分割線10よ り上側部分は図4で示した主型8により成型され、下側部分は主型9によって成 型される。それぞれの主型8,9はシェルモールド法により作られている。加熱 された金属製の型からシェル鋳型を抜き出すとき、型の抜き方向に抜け勾配をつ けることが一般的である。この抜け勾配を足部6の内側の抜け勾配に適用すると 溶接部の間隙Sが大きくなり、強度不足が起こり易い。そこで、本考案では間隙 を3mm以内に収めるようにシェル鋳型の抜け勾配を調節することにより溶接不 良を排除することができ、溶接強度は中子を使用していたときと同様なレベルに することができる。又、従来技術において、中子を使用することによって肉厚を 盗む点は図1,3における足部6の下部の両サイドに足部先端よりほぼ中央部ま で延設された幅方向両サイドの切り欠き部分を設けることによって、同様の効果 を発揮させる。すなわち、切り欠き部分のほぼ中央の肉厚は1/3以内、幅方向 で両サイドそれぞれほぼ1/3以内切り欠き部分を設けている。 図4の例では足部6の上部と下部の両サイドに重量減少部12を設けている。
【0011】
【考案の効果】
本考案は、中型以上のアダプターを中子を使用せずに作製し、その鋳造時にお ける足部の抜け勾配を最少限とすることによって寸法精度を確保し、エッジとの 溶接による接合効果を高めることによって、従来の同程度の溶接強度とすること ができて、製作時に中子を造型、組み立てする費用が要らなくなり、コストダウ ンと作業の省略化が可能となった。又、適切な重量減少部を設けることによって 機械的強度を落すことなく重量を軽減することもできた。
【提出日】平成11年2月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】
従来より建設用バケットの掘削部は図5に示すようにバケット21と掘削物を 掻き取る爪の部分から構成される。爪の部分をさらに詳細に示すと、図6に示す ように、エッジ22、アダプター23、ポイント24からなる。アダプター23 とエッジ22の固定方法は、先端が尖った板状のエッジ22に、これを挾むよう にコの字状の形をした2又の足部をもったアダプター23を該2又の足部で挾み 、該足部とエッジ22表面とを溶接、ピン止め、またはボルトにより固定する。 図7はその固定の一例を示すもので、図のa−a断面である。エッジ22の 両面にアダプター23の2又の足部を挾み接触面を溶接25してなるものである 。 かかるアダプター足部はエッジの種類、サイズでいろいろな形状が存在する が、大型から中型のものでは、軽量化のために図7に示すように足部の内側に凹 部26が形成されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】 一方、アダプターは鋳造法により製造されており、その製造工程は、造型(鉄 を鋳込むための砂型を製造する工程)→溶解→鋳込み→切断(湯道から製品部分 を切り離すこと)→バリ取り加工→熱処理→製品検査が主な工程である。製品の 品質や性能、特に製造コストに重要なのは、その鋳造方案(砂型の形状、配置、 型の組み立て方を設計する工程)にあると言ってよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の正面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】本考案のアダプターの鋳造の説明図である。
【図5】従来の建設用バケット掘削部の説明図である。
【図6】従来の掘削部の爪の部分の説明図である。
【図7】図6のa−a断面図である。
【図8】従来のアダプターの足部の鋳造側の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 アダプター 2 エッジ 3 ポイント 4 (アダプターの)嵌合突起 5 アダプター嵌合部 6 足部 7 面取り部 8,9 主型 10 分割線 11,11’ 穴 12 重量減少部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月2日
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方に掘削爪との嵌合部を有し、後方に
    バケットのエッジに挾着固定するための2本の対向する
    足部を有する掘削爪用アダプターにおいて、前記掘削部
    との嵌合部は、前方に向かって先細りの錐状をなし、先
    端になるに従って断面が長方形になる形状を有し、その
    錐状の中央部には掘削爪を、係止片を差込むことによっ
    て係止するための上下に貫通する穴があり、又、前記2
    本の対向する足部はその幅方向断面形状において、内面
    側が中央部から両端縁に対して1〜3mmの抜け勾配に
    なるように傾斜しており、又、外面側は中央部が厚く、
    両側が薄くなるように削除した形状としたことを特徴と
    するコアレスアダプター。
JP1999000032U 1999-01-07 1999-01-07 コアレスアダプタ― Expired - Fee Related JP3060712U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999000032U JP3060712U (ja) 1999-01-07 1999-01-07 コアレスアダプタ―

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1999000032U JP3060712U (ja) 1999-01-07 1999-01-07 コアレスアダプタ―

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3060712U true JP3060712U (ja) 1999-09-07

Family

ID=43194524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1999000032U Expired - Fee Related JP3060712U (ja) 1999-01-07 1999-01-07 コアレスアダプタ―

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3060712U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230065635A (ko) * 2021-11-05 2023-05-12 거성단조(주) 굴삭기 투스 어댑터 제조방법 및 이에 따라 제조된 굴삭기 투스 어댑터

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230065635A (ko) * 2021-11-05 2023-05-12 거성단조(주) 굴삭기 투스 어댑터 제조방법 및 이에 따라 제조된 굴삭기 투스 어댑터

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6766956B2 (ja) 液冷ジャケットの製造方法
US11305374B2 (en) Method for the production of a cast engine block for a combustion engine and engine block
JPH0378212B2 (ja)
JP2004097550A (ja) ゴルフクラブヘッド及びその製造方法
EP1439314A1 (en) Fatigue resistant slot and tab design fabrication assembly, slot and tab welded element and method of joining the latter
JP3060712U (ja) コアレスアダプタ―
KR100646692B1 (ko) 마찰교반접합방법 및 마찰교반접합용 복수의 형상부재
JP3971009B2 (ja) ドレン穴付きノズル翼の製造方法
JP5689688B2 (ja) 鋳型及びその製造方法
JPS62202154A (ja) 梁貫通スリ−ブ
JP2542818B2 (ja) 自動二輪車の車体フレ−ム構造
JP3026839U (ja) 樹脂製コンクリート打設用型枠
US20240149963A1 (en) Wear resistant component
JPH0366194B2 (ja)
CN211028261U (zh) 一种硬质合金成型铣刀
JPS6039472B2 (ja) アルミニウム合金溶接法
JP3047240U (ja) 穿削用チップ、および穿削用ビット
JP2018150695A (ja) カプラー及びカプラーの鋳造方法
JP2008087042A (ja) 接合方法
JP2004249881A (ja) アクスルハウジング本体の製造方法及びアクスルハウジング
JPS6350441Y2 (ja)
JP3040593U (ja) スプーン
JP2021159936A (ja) 熱間プレス成型用金型の製造方法
TWM645815U (zh) 用於鑄造鋼錠之模具
JP2015147217A (ja) 接合方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees