JPS6350441Y2 - - Google Patents

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JPS6350441Y2
JPS6350441Y2 JP1981195315U JP19531581U JPS6350441Y2 JP S6350441 Y2 JPS6350441 Y2 JP S6350441Y2 JP 1981195315 U JP1981195315 U JP 1981195315U JP 19531581 U JP19531581 U JP 19531581U JP S6350441 Y2 JPS6350441 Y2 JP S6350441Y2
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JP
Japan
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cylinder liner
cylinder
cast
liner
cylinder block
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JP1981195315U
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JPS58100235U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、エンジン本体へ、鋳包み状態で組み
込まれるシリンダライナであつて、特に、その上
端面の形状に関するものである。
第1図は、このように鋳包まれたシリンダライ
ナ上端部の一般形状を示すものであつて、エンジ
ン本体としてのシリンダブロツク1内に鋳包まれ
るシリンダライナ2は、その内壁面3の上端が、
シリンダライナ2上方部のシリンダブロツク1壁
と同一面となるようにして鋳包まれる。
しかして、このような鋳包みライナ2の上端面
形状は、同じく第1図に示すように、内壁面3に
対して90゜となつた略水平面4とされているのが、
従来の一般的な形状である。他方、シリンダライ
ナ2上端面は、運転時の筒内圧が最も強く加わる
部分であり、それ故、この部分において、鋳包時
の融着が良好に行なわれていないと、口開き変形
を起して、ピストンあるいはピストンリング等に
いわゆるかじりを生じる危険がある。しかるに、
上記のごとく、上端面を略水平面形状とした従前
のシリンダライナ2では、鋳包み時、この上端面
にガスを巻き込んだり、或いは、湯流れが良好に
行なわれないことから、溶湯との接触、及び、湯
の変りが悪く、完全な融着ができない欠点を生じ
ていた。また、このような鋳包みシリンダライナ
を有するシリンダブロツクにおいて、従来、シリ
ンダライナ上端面を上記のような水平面とせず、
その外周側の一部分を傾斜状の角落とし形状とし
たものがあるが(特開昭50−159822号公報参照)、
この従来例においては、シリンダライナ上端面の
外周側の半部部分を角落とししたものであり、し
かも、鋳包み基材であるシリンダブロツクの上端
は、シリンダライナ上端のその外側半部部分まで
しか被覆していないため、シリンダライナ上端面
の融着性が必ずしも充分でない欠点がある。その
ため、この従来例においても、融着性が不確実で
あることから、高圧縮比機関においては、シリン
ダライナ上端面からこの融着部分を介してガスの
吹き抜けを生ずる虞れがあるという欠点がある。
即ち、本考案は、このような従来例の欠点を解
消して、シリンダライナ上端とシリンダブロツク
との融着性が良好で、高圧縮比機関においてもそ
の融着部よりガス漏れを生ずることのない、鋳包
みシリンダライナを備えたシリンダブロツクを提
供するものである。
そして、上記の目的を達成するため、この考案
では、エンジン本体に、シリンダライナをその上
端面が前記エンジン本体に融着する如くして鋳包
むシリンダブロツクであつて、前記シリンダライ
ナ上端部が、同じくシリンダライナ内壁面側から
外壁面側にかけて低くなるような上端面全面に亘
つて略水平面を有しない角落とし形状とされてお
り、しかもシリンダライナ外壁面を鋳包む溶湯が
前記シリンダライナ上端の内側に流れ込んで形成
される突出部を除去加工して、前記シリンダライ
ナ上端部とシリンダブロツクの上下方向内壁面が
面一となるように形成されていることを特徴とす
る。
すなわち、本考案では、例えば、第2図Aで示
すように、シリンダライナ2上端面を、その内壁
面3側を頂点とし、外壁面5側へ向けて外側角部
を45度切り落とししてシリンダライナ2上端面の
全面に亘つて略水平面のない角落とし鋭角状とす
るか、或いは、第2図Bで示されるように、シリ
ンダライナ2の厚さtと同じ半径tで、外側角部
を切り落としした同様に略水平面のない角落とし
R形状とするものであり、このようにして、これ
らの何れにおいても、シリンダブロツク1側の上
下方向内壁面と、シリンダライナ2の同じく上下
方向内壁面が面一となるように構成される。
第3図A,Bは、本考案シリンダライナを鋳包
む場合の鋳型のセツト状態を示している。第3図
では、鋳型6内において、シリンダライナ2上方
のシリンダブロツク1内壁面が、シリンダライナ
2内壁面3より内方へ突出1aするよう、中子7
に段部7aを形成して、その突出部1aを除去加
工することにより、両上下方向の内壁面が面一と
なるよう形成するものである。また、第3図Bで
は、このようなシリンダブロツク1突出部1a
が、シリンダライナ2上端の内壁側へも突出する
よう中子7の段部7aを、第3図Aよりも下方へ
下げて形成し、その突出部1aを、後で除去加工
するようにしたものである。なお、シリンダライ
ナ2は、通常、前記の切り落し加工、或いは、R
形状加工の後、シリンダブロツク1の材質である
アルミニウム合金溶湯との融着性の良好なメツキ
金属を、メツキ或いは、溶融メツキして鋳型6内
にセツトされる。
第4図A,Bは、本考案と異なる他の形状を示
しており、第4図Aは、厚さt=4mmのシリンダ
ライナ2上端に、0.5mmの45゜切落し加工を施した
ものを示し、第4図Bは、同じく、厚さt=4mm
のシリンダライナ2上端に、1.5mmのR形状加工
を施したものを示している。本考案の考案者ら
は、前記第2図のシリンダライナ2,2形状と、
この第4図の各シリンダライナ2,2形状を備え
た4種のシリンダライナを試作し、これらと第3
図の各方法とを組み合わせた鋳包み試験を行なつ
たところ、第4図のものでは、いずれの鋳包み方
法においても、上端面の完全な融着を得ることが
できなかつた。これに対して、第2図A,Bの本
考案シリンダライナの場合、全体として良好な融
着状態を得ることができ、特に、第3図Bによつ
て製作したものでは、完全な融着状態を得ること
ができた。第5図は、第3図Bによつて製作した
鋳包みライナ上端とシリンダブロツクとの界面の
500倍の顕微鏡写真であり、融着状態は非常に良
好である。また、第6図のように、突出部1aを
形成することなく、鋳包み時にシリンダライナ2
とシリンダブロツク1の上下方向内壁面が同一と
なるよう成形したものも製作したが、この方法で
は若干のバラつきを生じ、前記第3図A,Bのも
のよりも融着状態は不完全であつた。なお、強度
的には、45度切り落とししたものよりR形状加工
したものの方が良好であつた。
以上説明したように、本考案によれば、従来の
90゜水平面を備えたシリンダライナに比較して、
鋳包み溶湯との融着性が良好で、筒内圧による口
開き変形を生じることなく、耐圧強度の秀れた鋳
包み構造のシリンダライナを得ることができたも
のである。
そして、この考案では、上記のような角落とし
形状を、シリンダライナ内壁面から外壁面にかけ
て順次低くなるような上端面全面に亘つて略水平
面を有しない角落とし形状としているため、第4
図のようなものや、或いは、反対方向に低くなる
形状にしたものと異なつて、注湯時の溶湯の流れ
がより良好となるのみならず、鋳包み溶湯がシリ
ンダライナ上端の内側に流れ込んで形成される突
出部を除去加工して、シリンダライナとシリンダ
ブロツクの上下方向内壁面が面一となるよう形成
されているため、略完全で確実な融着性を得るこ
とができ、高圧縮比機関に用いた場合であつて
も、シリンダライナ上端面から、その外側の鋳包
み基材との融着部を介してガス漏れを生ずること
がなく、そのような高圧縮比機関を確実かつ安定
して実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、鋳包みされたシリンダライナ上端
の、一般構造を示す要部縦断面図、第2図A,B
は、それぞれ、本考案シリンダライナの、上端部
形状を示す要部縦断面図、第3図A,Bは、鋳包
み方法を示すものであつて、夫々、シリンダライ
ナを鋳型内にセツトした状態の要部縦断面図を示
し、第4図A,Bは、夫々、水平面を備えた従来
型シリンダライナの要部縦断面図、第5図は、本
発明によつて製作したシリンダブロツクとライナ
上端部との界面の金属組織を示す500倍の顕微鏡
写真、第6図は、鋳包み方法の他の例を示す鋳型
内へのセツト状態の要部縦断面図である。 1……シリンダブロツク、1a……突出部、2
……シリンダライナ、3……シリンダライナ内壁
面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジン本体に、シリンダライナをその上端面
    が前記エンジン本体に融着する如くして鋳包むシ
    リンダブロツクであつて、前記シリンダライナ上
    端部が、同じくシリンダライナ内壁面側から外壁
    面側にかけて低くなるような上端面全面に亘つて
    略水平面を有しない角落とし形状とされており、
    しかもシリンダライナ外壁面を鋳包む溶湯が前記
    シリンダライナ上端の内側に流れ込んで形成され
    る突出部を除去加工して、前記シリンダライナ上
    端部とシリンダブロツクの上下方向内壁面が面一
    となるように形成されていることを特徴とする鋳
    包みシリンダライナを有するシリンダブロツク。
JP19531581U 1981-12-28 1981-12-28 鋳包みシリンダライナを有するシリンダブロツク Granted JPS58100235U (ja)

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JP19531581U JPS58100235U (ja) 1981-12-28 1981-12-28 鋳包みシリンダライナを有するシリンダブロツク

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JP19531581U JPS58100235U (ja) 1981-12-28 1981-12-28 鋳包みシリンダライナを有するシリンダブロツク

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Publication Number Publication Date
JPS58100235U JPS58100235U (ja) 1983-07-07
JPS6350441Y2 true JPS6350441Y2 (ja) 1988-12-26

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ID=30108595

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JP19531581U Granted JPS58100235U (ja) 1981-12-28 1981-12-28 鋳包みシリンダライナを有するシリンダブロツク

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH088279Y2 (ja) * 1988-03-30 1996-03-06 スズキ株式会社 エンジンシリンダ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50159822A (ja) * 1974-06-15 1975-12-24
JPS5429365U (ja) * 1977-07-30 1979-02-26

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50159822A (ja) * 1974-06-15 1975-12-24
JPS5429365U (ja) * 1977-07-30 1979-02-26

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JPS58100235U (ja) 1983-07-07

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