JP3059158B1 - ボールスプラインのガタ量測定装置 - Google Patents

ボールスプラインのガタ量測定装置

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JP3059158B1
JP3059158B1 JP11086744A JP8674499A JP3059158B1 JP 3059158 B1 JP3059158 B1 JP 3059158B1 JP 11086744 A JP11086744 A JP 11086744A JP 8674499 A JP8674499 A JP 8674499A JP 3059158 B1 JP3059158 B1 JP 3059158B1
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場 伸 一 秋
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Abstract

【要約】 【課題】 測定サイクルタイムの短縮を図って運用性の
向上を実現する。 【解決手段】 回転軸SAに設けた外スプラインOSと
この回転軸SAに嵌装する可動シーブSEに設けた内ス
プラインISとの間に複数個の基準ボールRBを供給し
て、外スプラインOSおよび内スプラインISが回転軸
SAの略円周方向に変位するガタ量を測定するボールス
プラインのガタ量測定装置において、複数個の基準ボー
ルRBを数珠状に保持しつつ内外スプラインIS,OS
間への供給および回収を行う基準ボール治具16を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、無段変速
機のプーリを構成する固定シーブと一体をなす回転軸
(軸部材)に設けた外スプラインと、この回転軸に嵌装
されて固定シーブとともにプーリを構成する可動シーブ
(軸嵌装部材)に設けた内スプラインが回転軸の略円周
方向に変位するガタ量を測定するのに利用されるボール
スプラインのガタ量測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記した無段変速機のプーリを構成する
固定シーブと一体をなす回転軸およびこの回転軸に嵌装
されて固定シーブとともにプーリを構成する可動シーブ
には、複数本の外スプラインおよび内スプラインがそれ
ぞれ設けられており、相対向する内外スプライン間にボ
ールを複数個ずつ組付けてボールスプラインとなすこと
によって、可動シーブの回転軸に対する軸方向の摺動を
許容するようになっている。
【0003】従来、上記無段変速機の回転軸と可動シー
ブとの間にボールスプラインを形成する場合には、ボー
ルスプラインのガタ量測定装置において、内外スプライ
ン間に複数個の基準ボールを互いに独立した状態で供給
して、内外スプラインが回転軸の略円周方向に変位する
ガタ量を測定し、ボールスプラインのボール組付装置に
おいて、ガタ量測定装置で測定したガタ量に応じた直径
のボールを内外スプライン間に組付けるようにしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来におけ
るボールスプラインのガタ量測定装置にあっては、内外
スプライン間に複数個の基準ボールを互いに独立した状
態で供給するようにしていたため、測定後の内外スプラ
イン間からの基準ボールの回収を一つ一つ行わなくては
ならず、その結果、基準ボールの供給からガタ量測定後
の回収までに要する時間(サイクルタイム)が長くなっ
てしまい、運用性に優れているとは言い難いという問題
あり、この問題を解決することが従来の課題であっ
た。
【0005】
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記した従来の課題にかんが
みてなされたもので、測定サイクルタイムの短縮を図っ
て運用性の向上を実現することができるボールスプライ
ンのガタ量測定装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る発明は、軸部材に設けた外スプラインとこの軸部材に
嵌装する軸嵌装部材に設けた内スプラインとの間に複数
個の基準ボールを供給して、外スプラインおよび内スプ
ラインが軸部材の略円周方向に変位するガタ量を測定す
るボールスプラインのガタ量測定装置において、複数個
の基準ボールを数珠状に保持しつつ内外スプライン間へ
の供給および回収を可能とした構成としたことを特徴と
しており、このボールスプラインのガタ量測定装置の構
成を前述した従来の課題を解決するための手段としてい
る。
【0008】本発明の請求項2に係わる発明は、軸部材
に設けた外スプラインとこの軸部材に嵌装する軸嵌装部
材に設けた内スプラインとの間に複数個の基準ボールを
供給して、外スプラインおよび内スプラインが軸部材の
略円周方向に変位するガタ量を測定するボールスプライ
ンのガタ量測定装置において、複数個の基準ボールを数
珠状に保持しつつ内外スプライン間への供給および回収
を行う基準ボール治具を設けた構成としたことを特徴と
しており、このボールスプラインのガタ量測定装置の構
成を前述した従来の課題を解決するための手段としてい
る。
【0009】本発明の請求項3に係わるボールスプライ
ンのガタ量測定装置は、軸嵌装部材を嵌装した軸部材が
搬入されるワーク搬入位置からガタ量測定位置まで前記
軸部材を搬送するローダを具備し、このローダに基準ボ
ール治具を設け、ワーク搬入位置からガタ量測定位置に
前記軸部材を搬送する段階で基準ボール治具を内外スプ
ライン間へ挿入する構成とし、本発明の請求項4に係わ
るボールスプラインのガタ量測定装置は、軸嵌装部材を
嵌装した軸部材をワーク搬入位置の所定部位にセットす
る位置決め治具を具備し、この位置決め治具が内外スプ
ラインの位相合わせおよび内外スプラインの回転方向位
置決めの機能を有している構成としている。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の作用】本発明の請求項1および2に係わるボー
ルスプラインのガタ量測定装置において、軸部材に設け
た外スプラインおよびこの軸部材に嵌装される軸嵌装部
材に設けた内スプラインが軸部材の略円周方向に変位す
るガタ量を測定する場合には、複数個の基準ボールが内
外スプライン間に対して数珠状に保持されて供給され、
ガタ量の測定後には、複数個の基準ボールが数珠状に保
持されたまま回収されることから、基準ボールの供給回
収を一つ一つ行う場合と比較して、測定に要する時間
(サイクルタイム)が大幅に短縮され、その結果、運用
性が格段に向上することとなる。
【0014】また、本発明の請求項3に係わるボールス
プラインのガタ量測定装置では、軸嵌装部材を嵌装した
軸部材をワーク搬入位置からガタ量測定位置に搬送する
段階で、複数個の基準ボールを数珠状に保持した基準ボ
ール治具が内外スプライン間へ挿入されるので、サイク
ルタイムがより一層短縮されることとなり、本発明の請
求項4に係わるボールスプラインのガタ量測定装置で
は、位置決め治具によって軸嵌装部材を嵌装した軸部材
をワーク搬入位置の所定部位にセットすると、これと同
時に内外スプラインの位相合わせおよび内外スプライン
の回転方向位置決めが完了することから、これらの作業
が確実かつ安価になされることとなる。
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の効果】本発明の請求項1および2に係わるボー
ルスプラインのガタ量測定装置では、上記した構成とし
たから、基準ボールの供給回収を一つ一つ行う場合と比
較して、軸部材の外スプラインおよび軸嵌装部材の内ス
プラインが軸部材の略円周方向に変位するガタ量を測定
するのに要する時間(サイクルタイム)を大幅に短縮す
ることができ、その結果、運用性の格段な向上を実現す
ることができるという著しく優れた効果がもたらされ
る。
【0018】本発明の請求項3に係わるボールスプライ
ンのガタ量測定装置では、上記した構成としたため、サ
イクルタイムのより一層の短縮を実現でき、本発明の請
求項4に係わるボールスプラインのガタ量測定装置で
は、上記した構成としているので、内外スプラインの位
相合わせおよび内外スプラインの回転方向位置決め作業
を確実かつ安価に実施することが可能であるという極め
て優れた効果がもたらされる。
【0019】
【0020】
【0021】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0022】図1ないし図13は本発明の一実施例によ
ボールスプラインのガタ量測定装置およびこのガタ量
測定装置に隣接して配置されるボール組付装置を示すも
のであり、この実施例では、軸部材が無段変速機のプー
リを構成する固定シーブと一体をなす回転軸であり、軸
部材に嵌装される軸嵌装部材が固定シーブとともにプー
リを構成する可動シーブである場合を示す。
【0023】図2ないし図5に示すように、ボールスプ
ラインのガタ量測定装置10およびボール組付装置30
は、無段変速機の組立てラインに沿って隣接して配置さ
れており、無段変速機を構成するプライマリプーリPP
およびこれと対をなすセカンダリプーリSPを並べて載
置したワークベースBを搬送するコンベア1が両装置1
0,30の各ワーク搬入位置10A,30Aを通過する
ようになっている。
【0024】ボールスプラインのガタ量測定装置10の
ワーク搬入位置10Aには、図6にも示すように、両プ
ーリPP,SPを回転自在に載置した状態で上下移動さ
せるリフタ11と、このリフタ11により上昇した両プ
ーリPP,SPを上方から支持して両プーリPP,SP
を回転させる昇降可能なセンタユニット12と、両プー
リPP,SPにそれぞれ予め装着した位置決め治具2の
被検出突起2aを検出して両プーリPP,SPの回転を
停止させる近接スイッチ13と、センタユニット12に
取り付けられて位置決め治具2を両側から把持解放可能
としたクランパ14が備えられており、このクランパ1
4によって位置決め治具2を把持することで、両プーリ
PP,SPのワーク搬入位置10Aにおける所定部位へ
のセットがなされるのと同時に、両プーリPP,SPの
各回転軸SAにそれぞれ設けた外スプラインOSと両プ
ーリPP,SPの各可動シーブSEにそれぞれ設けた内
スプラインISとの位相合わせおよびこれらのスプライ
ンOS,ISの回転方向位置決めがなされるようになっ
ている。
【0025】また、このガタ量測定装置10は、図7に
も示すように、ワーク搬入位置10Aとガタ量測定位置
10Bとの間で両プーリPP,SPを搬送するローダ1
5を備えている。このローダ15は、ワーク搬入位置1
0Aとガタ量測定位置10Bとの間に設けたガイドレー
ル15aと、このガイドレール15aに沿って移動する
ワーク吊り下げ部15bを具備しており、このワーク吊
り下げ部15bは、上記のようにワーク搬入位置10A
における所定部位へのセットを実行したセンタユニット
12が位置決め治具2を把持したまま上昇した後に、両
プーリPP,SPを吊り下げてガタ量測定位置10Bま
で搬送するようになっている。
【0026】この場合、ワーク吊り下げ部15bには、
回転軸SAの外スプラインOSと可動シーブSEの内ス
プラインISとが回転軸SAの略円周方向に変位するガ
タ量を測定するための複数個の基準ボールRBを保持す
る基準ボール治具16が設けてある。この基準ボール治
具16は、図1に拡大して示すように、回転軸SAに嵌
装される円筒部16aと、この円筒部16aの下端から
延出して複数個の基準ボールRBを串刺し状態で保持す
る、すなわち、複数個の基準ボールRBを数珠状に保持
する保持軸16bを具備しており、この保持軸16bは
内外スプラインIS,OSの数および円周方向の間隔に
合わせて配置してある。そして、この基準ボール治具1
6は、ローダ15のワーク吊り下げ部15bにより両プ
ーリPP,SPを吊り下げてワーク搬入位置10Aから
ガタ量測定位置10Bに搬送する段階において、円筒部
16aが回転軸SAに嵌装されると共に、複数個の基準
ボールRBを数珠状に保持した保持軸16bがすでに回
転方向の位置決めがなされた内外スプラインIS,OS
間へ挿入されるようになっている。
【0027】さらに、ボールスプラインのガタ量測定装
置10のガタ量測定位置10Bには、図8および図9に
も示すように、ローダ15のワーク吊り下げ部15bに
より搬送された両プーリPP,SPを載置して下降する
昇降可能なリフタ17と、このリフタ17により下降し
た両プーリPP,SPを上方から支持してセンタ出しを
行う昇降可能なセンタユニット18と、両プーリPP,
SPの各回転軸SAを両側から挟み込んで固定する回り
止めクランパ19と、各可動シーブSEを周りから押圧
可能な複数個の外周クランパ20を介して各可動シーブ
SEを支持するフローティングプレート21と、このフ
ローティングプレート21上においてその中心を間にし
て当該中心からの距離を互いに違えて配置した3組の対
向ゲージ22,23と、フローティングプレート21に
回転負荷を与えるサーボモータ24と、フローティング
プレート21に振動を付与するバイブレータ25が備え
られており、フローティングプレート21は、サーボモ
ータ24の出力軸24aに装着したピニオン24bをフ
ローティングプレート21側に設けたラック21aに噛
み合わせることにより、回動駆動されるようになってい
る。
【0028】このガタ量測定位置10Bでは、回り止め
クランパ19で両プーリPP,SPの各回転軸SAを固
定すると共にフローティングプレート21で各可動シー
ブSEを支持したうえで、リフタ17およびセンタユニ
ット18を両プーリPP,SPから離間させ、この状態
でバイブレータ25からフローティングプレート21に
振動を与えて各可動シーブSEをフローティングプレー
ト21上の複数個の外周クランパ20に馴染ませつつ、
サーボモータ24によってフローティングプレート21
をトルクを適宜変えて回動駆動して、3組の対向ゲージ
22,23によるガタ量の測定を行うようになってお
り、これにより得られた測定データはワークベースBの
図示しないIDカードに記録されるようになっている。
【0029】一方、ボール組付装置30のワーク搬入位
置30Aには、図10にも示すように、ガタ量測定装置
10によるガタ量の測定が終了してワークベースBとと
もに搬入された両プーリPP,SPを回転自在に載置し
た状態で上下移動させるリフタ31が備えられており、
このワーク搬入位置30Aでは、ガタ量測定装置10か
ら搬出される際に両プーリPP,SPに戻された位置決
め治具2をクランパ34で把持することによって、ガタ
量測定装置10のワーク搬入位置10Aの場合と同様に
して、両プーリPP,SPのワーク搬入位置30Aにお
ける所定部位へのセットがなされるようになっている。
【0030】また、ボール組付装置30は、図4および
図5に示すように、直径の異なる複数種類のボールBA
を収納しかつワークベースBのIDカードに記録された
測定データを読み出してガタ量測定装置10によって測
定されたガタ量に応じた直径のボールBAを定量数切り
出すボールストッカー32と、ボールストッカー32か
ら切り出されたボールBAを両プーリPP,SPの各回
転軸SAの外スプラインOSと各可動シーブSEの内ス
プラインISとの間に組付ける組付け機構40を備えて
おり、ボールストッカー32の近傍には、図11に示す
ように、ボールストッカー32ら切り出された複数個の
ボールBAをプライマリプーリPP側およびセカンダリ
プーリSP側に所定の個数ずつ振り分けるボール振り分
け部33と、ボール振り分け部33で振り分けられたボ
ールBAを受け止めるシャッター34が設けてある。
【0031】組付け機構40は、図12および図13に
も示すように、ボールBAを受け止めたシャッター34
を開放することにより自然落下するボールBAを装填す
るリボルバー41と、このリボルバー41に装填したボ
ールBAの個数を確認するボールチェッカー42と、リ
ボルバー41をボール振り分け部33の下方からワーク
搬入位置30Aにセットされた両プーリPP,SPの各
内外スプラインIS,OS上に移動させるガイド43
と、内外スプラインIS,OS上に移動したリボルバー
41のシャッター41aを開放するのと同時に下降して
内外スプラインIS,OS間にボールBAを挿入するプ
ッシュバー44と、ボールBAを内外スプラインIS,
OS間へ挿入する際にプッシュバー44に負荷される挿
入荷重を測定する挿入力測定部45を備えている。
【0032】上記したボールスプラインのガタ量測定装
置10では、ワークベースBに並べて載置したプライマ
リプーリPPおよびセカンダリプーリSPがガタ量測定
装置10のワーク搬入位置10Aに搬入されると、ま
ず、図6に示すように、リフタ11が両プーリPP,S
Pを回転自在に載置した状態で上昇するのに続いて、セ
ンタユニット12が下降して両プーリPP,SPを上方
から支持し、この状態で両プーリPP,SPを回転駆動
する。
【0033】そして、両プーリPP,SPにそれぞれ予
め装着した位置決め治具2の被検出突起2aを近接スイ
ッチ13が検出した時点で、両プーリPP,SPの回転
を停止させ、センタユニット12に取り付けたクランパ
14で位置決め治具2を両側から把持することによっ
て、両プーリPP,SPのワーク搬入位置10Aにおけ
る所定部位へのセットを行うのと同時に、両プーリP
P,SPの各回転軸SAの外スプラインOSと両プーリ
PP,SPの各可動シーブSEの内スプラインISとの
位相合わせおよびこれらのスプラインOS,ISの回転
方向位置決めを行ない、この後、クランパ14で位置決
め治具2を把持したままセンタユニット12が上昇し
て、位置決め治具2を両プーリPP,SPから離間させ
る。
【0034】次に、図7に示すように、ワーク搬入位置
10Aにおいてローダ15のワーク吊り下げ部15bが
両プーリPP,SPをローディングして、ガタ量測定位
置10Bまで搬送する。
【0035】このワーク吊り下げ部15bによる両プー
リPP,SPのローディングに際して、図1にも示すよ
うに、ワーク吊り下げ部15bに設けた基準ボール治具
16の円筒部16aが回転軸SAに嵌装されると共に、
複数個の基準ボールRBを数珠状に保持した保持軸16
bがすでに回転方向の位置決めがなされた内外スプライ
ンIS,OS間へ挿入される。
【0036】次いで、図8および図9に示すように、ガ
タ量測定位置10Bにおいて、ローダ15により搬送さ
れた両プーリPP,SPを載置したリフタ17が下降す
ると共にセンタユニット18が下降して、両プーリP
P,SPのセンタ出しが実行され、続いて、回り止めク
ランパ19による両プーリPP,SPの各回転軸SAの
固定がなされると共に複数個の外周クランパ20を介し
たフローティングプレート21による両プーリPP,S
Pの各可動シーブSEの支持がなされた後、リフタ17
およびセンタユニット18が両プーリPP,SPから離
間し、この状態でバイブレータ25からフローティング
プレート21に振動を与えて各可動シーブSEをフロー
ティングプレート21上の複数個の外周クランパ20に
馴染ませながら、サーボモータ24によってそのトルク
を適宜変えつつフローティングプレート21を回動駆動
して、3組の対向ゲージ22,23によるガタ量の測定
を行い、これにより得られた測定データをワークベース
Bの図示しないIDカードに記録する。
【0037】そして、ガタ量の測定が終了した時点で、
回り止めクランパ19による両プーリPP,SPの各回
転軸SAの固定を解除すると共に複数個の外周クランパ
20による両プーリPP,SPの各可動シーブSEの固
定を解除し、リフタ17およびセンタユニット18がそ
れぞれ上昇した後、ローダ15により両プーリPP,S
Pがワーク搬入位置10Aまで搬送され、続いて、ワー
ク搬入位置10Aで両プーリPP,SPを解放したロー
ダ15のワーク吊り下げ部15bは、基準ボール治具1
6を把持したまま待機位置まで移動し、ワーク搬入位置
10Aに復帰した両プーリPP,SPには、下降したセ
ンタユニット12から位置決め治具2が戻され、これら
のプーリPP,SPはワークベースBに載置した状態で
コンベア1によって次工程に搬送される。
【0038】一方、ボール組付装置30では、ガタ量測
定装置10から搬出されたプライマリプーリPPおよび
セカンダリプーリSPがワーク搬入位置30Aに搬入さ
れると、まず、図10に示すように、両プーリPP,S
Pを回転自在に載置した状態でリフタ31が上昇し、ガ
タ量測定装置10から搬出される際に両プーリPP,S
Pに戻された位置決め治具2をクランパ34で把持する
ことによって、ガタ量測定装置10のワーク搬入位置1
0Aの場合と同様にして、両プーリPP,SPのワーク
搬入位置30Aにおける所定部位へのセットを実施す
る。
【0039】この間、ボールストッカー32において、
図11に示すように、ワークベースBのIDカードに記
録された測定データを読み出してガタ量測定装置10に
よって測定されたガタ量に応じた直径のボールBAが定
量数切り出され、ボールストッカー32の近傍に位置す
るボール振り分け部33により、プライマリプーリPP
側およびセカンダリプーリSP側に所定の個数ずつ振り
分けられる。
【0040】次いで、振り分けられたボールBAを受け
止めたシャッター34を開放することにより自然落下す
るボールBAが装填される組付け機構40のリボルバー
41は、ボールチェッカー42によるボールBAの個数
の確認の後、図12に示すように、ガイド43に案内さ
れてワーク搬入位置30Aにセットされた両プーリP
P,SPの各内外スプラインIS,OS上に移動する。
【0041】次に、図13に示すように、内外スプライ
ンIS,OS上に移動したリボルバー41のシャッター
41aが開放するのと同時に、プッシュバー44が下降
して内外スプラインIS,OS間にボールBAを挿入
し、この際、プッシュバー44に負荷されるボールBA
の挿入荷重を挿入力測定部45により測定し、選択され
たボールBAの良否を判定すると共にストロークの確認
を行い、これによりボールスプラインのボール組付けが
完了する。
【0042】そして、プッシュバー44が回避動作を行
うのに続いて、両プーリPP,SPには位置決め治具2
が戻され、これらのプーリPP,SPはワークベースB
に載置した状態でコンベア1によって次工程に搬送され
る。
【0043】上記したように、ボールスプラインのガタ
量測定装置10では、回転軸SAに設けた外スプライン
OSおよびに可動シーブSEに設けた内スプラインIS
が回転軸SAの略円周方向に変位するガタ量を測定する
に際して、複数個の基準ボールRBが内外スプラインI
S,OS間に対して基準ボール治具16の保持軸16b
によって数珠状に保持されて供給され、ガタ量の測定後
には、複数個の基準ボールRBが同じく保持軸16bに
よって数珠状に保持されたまま回収されるので、基準ボ
ールRBの供給回収を一つ一つ行う従来のガタ量測定装
置と比較して、測定に要する時間(サイクルタイム)が
大幅に短縮され、その結果、運用性が格段に向上するこ
ととなる。
【0044】また、上記したガタ量測定装置10では、
ローダ15で両プーリPP,SPをワーク搬入位置10
Aからガタ量測定位置10Bに搬送する段階において、
基準ボール治具16によって数珠状に保持された複数個
の基準ボールRBを内外スプラインIS,OS間へ挿入
するようにしているので、サイクルタイムがより一層短
縮されることとなり、さらに、上記したガタ量測定装置
10において、位置決め治具2によって両プーリPP,
SPをワーク搬入位置10Aの所定部位にセットするだ
けで、内外スプラインIS,OSの位相合わせおよび内
外スプラインIS,OSの回転方向位置決めも完了する
ため、これらの作業が確実かつ安価になされることとな
る。
【0045】一方、上記したガタ量測定装置10の下流
側に隣接して配置されるボールスプラインのボール組付
装置30では、回転軸SAの外スプラインOSおよび可
動シーブSEの内スプラインISの間にボールBAを組
付けるに際して、組付け機構40のプッシュバー44に
負荷されるボールBAの挿入荷重を挿入力測定部45で
測定して、選択されたボールBAの良否を判定するよう
にしていることから、内外スプラインIS,OSが回転
軸SAの略円周方向に変位するガタ量が正しく測定され
ていない場合や、ボールストッカー32から選び出した
ボールBAが測定されたガタ量に応じていない場合であ
ったとしても、これらの不具合を認識し得ることとな
り、したがって、ボールBAの誤組付けが阻止されるこ
ととなり、常に高精度のボールスプラインが形成される
こととなる。
【0046】また、上記したボールスプラインのボール
組付装置30では、位置決め治具2を用いて両プーリP
P,SPをワーク搬入位置30Aの所定部位にセットす
れば、内外スプラインIS,OSの位相合わせおよび内
外スプラインIS,OSの回転方向位置決めがこれと同
時に完了するので、これらの作業が確実かつ安価になさ
れることとなり、さらに、上記したボール組付装置30
において、ワーク搬入位置30Aに搬入されるプーリP
P,SPの全てに対する内外スプラインIS,OSのガ
タ量の測定は、前工程側に位置するガタ量測定装置10
によって予めなされているため、そのガタ量データに基
づいてボールストッカー32から選び出したボールBA
のほぼ全数が適正荷重で内外スプラインIS,OS間へ
挿入されることとなり、その結果、ボールBAの組付け
効率が極めて良好なものとなる。
【0047】上記した実施例では、軸部材が無段変速機
のプーリを構成する固定シーブと一体をなす回転軸であ
り、軸部材に嵌装される軸嵌装部材が固定シーブととも
にプーリを構成する可動シーブである場合を示したが、
これに限定されるものではない。
【0048】また、本発明に係わるボールスプラインの
ガタ量測定装置の詳細な構成は、上記した実施例に限定
されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるボールスプラインのガ
タ量測定装置の要部を示す基準ボール治具の断面説明図
(a),平面説明図(b)およびA−A線位置での断面
説明図(c)である。
【図2】本発明の一実施例によるボールスプラインのガ
タ量測定装置およびこのガタ量測定装置に隣接するボ
ル組付装置をラインに沿って配置した状況を示す正面方
向からの説明図である。
【図3】図2に示したガタ量測定装置の側面説明図であ
る。
【図4】図2に示したボール組付装置の側面説明図であ
る。
【図5】本発明の一実施例によるボールスプラインのガ
タ量測定装置およびこのガタ量測定装置に隣接するボ
ル組付装置をラインに沿って配置した状況を示す平面方
向からの説明図である。
【図6】図2に示したガタ量測定装置のワーク搬入位置
での平面説明図(a)および正面説明図(b)である。
【図7】図6におけるワーク搬入位置でプーリをローデ
ィングする状況を示す正面方向からの説明図である。
【図8】図2に示したガタ量測定装置のガタ量測定位置
での正面説明図(a)および側面説明図(b)である。
【図9】図2に示したガタ量測定装置のガタ量測定位置
での平面説明図である。
【図10】図2に示したボール組付装置のワーク搬入位
置での正面説明図である。
【図11】図2に示したボール組付装置のボール振り分
け部での断面説明図である。
【図12】図2に示したボール組付装置における組付け
機構のリボルバーがプーリの内外スプライン上に移動し
た状態を示す平面方向からの説明図(a)および正面方
向からの説明図(b)である。
【図13】図2に示したボール組付装置における組付け
機構のプッシュバーによりボールを内外スプライン間へ
挿入する状況を示す正面方向からの説明図である。
【符号の説明】
2 位置決め治具 10 ボールスプラインのガタ量測定装置 10A ワーク搬入位置 10B ガタ量測定位置 15 ローダ 16 基準ボール治具 BA ボール IS 内スプライン OS 外スプライン PP プライマリプーリ RB 基準ボール SA 回転軸(軸部材) SE 可動シーブ(軸嵌装部材) SP セカンダリプーリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土 屋 伸 介 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社 内 (56)参考文献 特開 平11−142101(JP,A) 特開 平10−26522(JP,A) 特開 昭62−124401(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 21/00 G01B 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部材に設けた外スプラインとこの軸部
    材に嵌装する軸嵌装部材に設けた内スプラインとの間に
    複数個の基準ボールを供給して、外スプラインおよび内
    スプラインが軸部材の略円周方向に変位するガタ量を測
    定するボールスプラインのガタ量測定装置において、複
    数個の基準ボールを数珠状に保持しつつ内外スプライン
    間への供給および回収を可能としたことを特徴とするボ
    ールスプラインのガタ量測定装置。
  2. 【請求項2】 軸部材に設けた外スプラインとこの軸部
    材に嵌装する軸嵌装部材に設けた内スプラインとの間に
    複数個の基準ボールを供給して、外スプラインおよび内
    スプラインが軸部材の略円周方向に変位するガタ量を測
    定するボールスプラインのガタ量測定装置において、複
    数個の基準ボールを数珠状に保持しつつ内外スプライン
    間への供給および回収を行う基準ボール治具を設けたこ
    とを特徴とするボールスプラインのガタ量測定装置。
  3. 【請求項3】 軸嵌装部材を嵌装した軸部材が搬入され
    るワーク搬入位置からガタ量測定位置まで前記軸部材を
    搬送するローダを具備し、このローダに基準ボール治具
    を設け、ワーク搬入位置からガタ量測定位置に前記軸部
    材を搬送する段階で基準ボール治具を内外スプライン間
    へ挿入する請求項2に記載のボールスプラインのガタ量
    測定装置。
  4. 【請求項4】 軸嵌装部材を嵌装した軸部材をワーク搬
    入位置の所定部位にセットする位置決め治具を具備し、
    この位置決め治具が内外スプラインの位相合わせおよび
    内外スプラインの回転方向位置決めの機能を有している
    請求項2または3に記載のボールスプラインのガタ量測
    定装置。
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