JP2020165909A - リム交換装置およびこれを備えたタイヤ試験装置 - Google Patents

リム交換装置およびこれを備えたタイヤ試験装置 Download PDF

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Abstract

【課題】タイヤ試験位置に配置される一対の上下リム(積層リム)の交換作業を容易に行うことが可能なリム交換装置およびこれを備えたタイヤ試験装置を提供する。【解決手段】リム交換装置50は、タイヤ試験機1のタイヤ試験位置Pに配置される積層リム60を交換可能とされている。リム交換装置50は、第1載置部51Aおよび第2載置部51Bを含むリム支持ユニット51と、リム支持ユニット51を第1回転中心軸RL回りに回転駆動する第4駆動部504と、リム支持ユニット51を前後方向に往復移動させる第1駆動部501およびテーブル54と、を備える。リム支持ユニット51の前後移動に伴って、一対の支持部が下スピンドル軸21に嵌合し、積層リム60の交換が可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、リム交換装置およびこれを備えたタイヤ試験装置に関する。
従来、タイヤのユニフォミティなどを測定するタイヤ試験機が知られている。当該タイヤ試験機は、タイヤを上下方向に延びる回転中心軸回りに回転可能に支持するスピンドル軸と、スピンドル軸の回転中心軸と平行な回転中心軸回りに回転可能に支持され且つタイヤの外周面に当接可能とされた回転ドラムと、回転ドラムに加わる荷重を計測可能なロードセルと、を有する。スピンドル軸に装着されたタイヤの外周面に回転ドラムが押し付けられ、タイヤがスピンドル軸回りに回転すると、タイヤが回転した分の荷重変動データをロードセルが計測する。計測された荷重変動データに基づいて、タイヤの均一性(ユニフォミティ)が評価される。このようなタイヤ試験機において評価されるタイヤの内径は、タイヤの品種によって異なっている。このため、タイヤをスピンドル軸に装着する際には、タイヤの両側面にそれぞれタイヤサイズに応じた上リムおよび下リム(以下、一対の上下リムを積層リムとも称する)が装着され、これらのリムを介してスピンドル軸がタイヤを支持する。このようなリムは金属製で数十kg以上の重量を有することが多い。
特許文献1には、上リムと下リムとが互いに積層された複数の積層リムを保持し、当該複数の積層リムの中から所定の積層リムを選択的にタイヤ試験機のタイヤ試験位置(スピンドル軸)に装着することが可能なリムストッカーが開示されている。当該技術では、スピンドル軸が上スピンドル軸と下スピンドル軸とを有する。リムストッカーは、複数の積層リムが周方向に間隔をおいて載置されることを許容する上面部を含む円板状のストッカーフレームと、上下方向に延びる回転中心軸回りにストッカーフレームを回転させることが可能な旋回台と、旋回台をタイヤ試験位置に対して接近および離脱するように前後方向に駆動する駆動機構と、を有する。旋回台によるストッカーフレームの回転動作によって所定の積層リムがタイヤ試験位置に対向して配置された状態で、駆動部が旋回台を駆動すると、上スピンドル軸と下スピンドル軸との間の空間に積層リムが配置される。この状態で、上スピンドル軸が下降し積層リムを把持し吊り上げると、駆動機構が旋回台をタイヤ試験位置から待避させる。そして、上スピンドル軸が再び下降すると、積層リムのうち下リムのみが下スピンドル軸に把持される。その後、上リムを把持した上スピンドル軸が上昇すると、上リムと下リムとの間に試験対象とされるタイヤが搬入され、当該タイヤの上下側面に上リムおよび下リムを介して上下のスピンドル軸がそれぞれ装着される。上記のように、当該タイヤ試験機では、ストッカーフレームに載置された積層リムを上スピンドル軸が下降し一時的に吊り上げるため、上リムから下リムが落下することを防止するために上リムと下リムとを強く結合しておく必要がある一方、下リムを下スピンドル軸に装着するためには両リムの結合を解除する必要がある。このため、上リムおよび下リムの構造が複雑となっている。
そこで、特許文献2には、積層リムを下スピンドル軸に装着する技術が開示されている。また、当該技術では、タイヤ試験位置に人力によって積層リムを運搬するためのリム搬送台車が開示されている。リム搬送台車は、積層リムのうち下リムの下面部を支持することが可能な一対の支持アームと、一対の支持アームが昇降することを可能とするアーム昇降機構と、一対の支持アームおよびアーム昇降機構を支持し地面を走行可能な移動台車と、を有する。一対の支持アームが積層リムを支持した状態で作業者がリム搬送台車を押しながらタイヤ試験位置まで積層リムを運搬する。そして、作業者が昇降機構を操作して一対の支持アームを下降させると、一対の支持アームの内側で積層リムが下スピンドル軸の先端部に装着される。その後、一対の支持アームが積層リムに対して下方に離間した状態で、作業者がリム搬送台車をタイヤ試験位置から待避させると、上スピンドル軸が下降し積層リムのうち上リムのみを把持することで、上下リムの上下スピンドル軸への装着が完了する。このような構成では、上スピンドル軸が積層リムを一体で吊り上げることがないため、特許文献1に記載された技術のように上リムと下リムとを予め強く結合しておく必要が低減され、両リムの構造が簡素化される。
特開2013−104744号公報 特開2016−3911号公報
特許文献2に記載された技術では、作業者がリム搬送台車を押すことで、積層リムが下スピンドル軸の上方に配置される。この場合、作業者が目視によって積層リムの中心軸と下スピンドル軸の回転中心軸との位置合わせを行うことが難しく、積層リムの交換作業に手間がかかるという問題があった。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、タイヤ試験位置に配置される積層リムの交換作業を容易に行うことが可能なリム交換装置およびこれを備えたタイヤ試験装置を提供することを目的とする。
本発明の一の局面に係るリム交換装置は、タイヤに所定の試験を行うために前記タイヤが配置されるタイヤ試験位置において上下方向に延びる基準回転中心軸回りに前記タイヤを回転可能にそれぞれ支持する下スピンドル軸および前記下スピンドル軸の上方に配置される上スピンドル軸であって、前記下スピンドル軸はその上端部に配置された下保持部を含み、前記上スピンドル軸はその下端部に配置された上保持部を含む、下スピンドル軸および上スピンドル軸と、前記下スピンドル軸の前記下保持部にそれぞれ保持されることが可能な複数の下リムであって前記タイヤの回転中心軸が上下方向に延びた状態の前記タイヤの姿勢である水平姿勢とされた前記タイヤの下面部にそれぞれ装着されることが可能な複数の下リムと、前記上スピンドル軸の前記上保持部にそれぞれ保持されることが可能な複数の上リムであって前記水平姿勢とされた前記タイヤの上面部にそれぞれ装着されることが可能な複数の上リムと、を有するタイヤ試験機の前記下スピンドル軸から前記複数の下リムのうちの一の下リムの上に前記複数の上リムのうちの一の上リムが積層されることで構成される一の積層リムを回収する一方、前記複数の下リムのうちの前記一の下リムとは異なる他の下リムの上に前記複数の上リムのうちの前記一の上リムとは異なる他の上リムが積層されることで構成される他の積層リムを前記下スピンドル軸に装着することが可能なリム交換装置である。当該リム交換装置は、積層リムが載置されることをそれぞれ許容する第1載置部および第2載置部を有するリム支持ユニットと、前記リム支持ユニットのうち前記第1載置部と前記第2載置部との間の部分を通り上下方向に延びる第1回転中心軸回りに前記リム支持ユニットを回転可能に支持するとともに、前記第1載置部および前記第2載置部が前記タイヤ試験位置に対して相対移動することを可能とするように前記リム支持ユニットを支持する本体部と、を備え、前記リム支持ユニットの前記第1載置部および前記第2載置部は、当該第1載置部および前記第2載置部に前記積層リムが載置された際の前記積層リムの上下方向に延びる中心軸と重なるように上下方向に延びる支持中心軸を挟んで水平な対向方向において互いに対向して配置される一対の支持部であって、当該一対の支持部の間に前記下スピンドル軸を前記対向方向と直交する水平な受入方向に沿って受け入れることが可能な主空間部を画定するとともに前記積層リムのうちの前記下リムの下面部が載置されることをそれぞれ許容する一対の支持部をそれぞれ有し、前記本体部は、前記リム支持ユニットを前記第1回転中心軸回りに回転可能に支持する本体支持部と、平面視において、前記タイヤ試験機の前記基準回転中心軸および前記第1回転中心軸を通る直線に沿った水平な移動方向に前記本体支持部が移動することが可能なように前記本体支持部を案内する主移動案内部と、前記第1載置部がリム交換位置に配置され前記第2載置部がリム待機位置に配置された状態と、前記第2載置部がリム交換位置に配置され前記第1載置部がリム待機位置に配置された状態とを切換可能なように、前記リム支持ユニットが前記第1回転中心軸回りに回転することを可能とするユニット回転駆動部であって、前記第1載置部および前記第2載置部のうち前記リム待機位置に配置され前記一方の載置部とは異なる他方の載置部が前記リム交換位置に配置された前記一方の載置部よりも前記タイヤ試験位置から離れた位置に配置されるように、前記リム支持ユニットが回転することを可能とするユニット回転駆動部と、上下方向において前記下スピンドル軸の前記下保持部の下方の位置である特定位置を含む上下方向の特定領域において前記本体支持部が前記リム支持ユニットを支持し、かつ、前記リム交換位置に配置された前記一方の載置部の前記支持中心軸を通り前記受入方向と平行な直線上に前記基準回転中心軸が配置された状態で、前記本体支持部が前記主移動案内部に案内されながら交換許容位置と第1離間位置との間を往復移動することを可能とする主移動駆動部であって、前記交換許容位置では、前記一方の載置部の前記支持中心軸と前記基準回転中心軸とが互いに合致し前記一方の載置部および前記下スピンドル軸の相対的な上下移動に伴って前記一方の載置部と前記下スピンドル軸との間で積層リムが受け渡されることを許容し、前記第1離間位置では、当該第1離間位置に配置された前記リム支持ユニットの前記第1回転中心軸が前記交換許容位置に配置された前記リム支持ユニットの前記第1回転中心軸よりも前記タイヤ試験位置から遠い位置に配置されるように、前記本体支持部の前記往復移動を可能とする主移動駆動部と、を有する。
本構成によれば、リム交換装置のリム支持ユニットが第1載置部および第2載置部を有するため、当該2つの載置部にそれぞれ積層リムを載置することができる。そして、ユニット回転駆動部がリム支持ユニットを第1回転中心軸回りに回転させることで、第1載置部および第2載置部をリム交換位置およびリム待機位置に選択的に配置することが可能となり、各載置部に載置された積層リムを下スピンドル軸に選択的に装着することや下スピンドル軸に装着された積層リムを各載置部に選択的に回収することが可能となる。
更に、主移動案内部および主移動駆動部は、リム支持ユニットを支持する本体支持部が交換許容位置と第1離間位置との間で往復移動することを可能とする。特に、主移動駆動部が本体支持部を移動方向に沿って移動させる際には、上下方向において下スピンドル軸の下保持部の下方の特定位置を含む上下方向の特定領域において、本体支持部がリム支持ユニットを支持している。更に、主移動駆動部は、リム交換位置に配置された一方の載置部の支持中心軸を通り受入方向(移動方向)と平行な直線上に基準回転中心軸が配置された状態で、本体支持部を移動方向に沿って移動させる。このため、第1離間位置から交換許容位置に向かって、一方の載置部の一対の支持部を移動させることで、一対の支持部の間の主空間部に下スピンドル軸を容易に受け入れることができる。
そして、本体支持部が交換許容位置に配置されると、積層リムの中心軸と基準回転中心軸とが合致するため、リム交換位置に配置された載置部および下スピンドル軸の相対的な上下移動に伴って前記載置部と下スピンドル軸との間で積層リムを正確に受け渡すことが可能となる。このため、作業者の感覚に基づいて積層リムの中心軸と基準回転中心軸との位置を合わせて積層リムを下スピンドル軸に装着する場合と比較して、リム交換作業を容易かつ正確に行うことができる。
一方、本体支持部が第1離間位置に配置されるとリム支持ユニットの第1回転中心軸は交換許容位置におけるリム支持ユニットの第1回転中心軸よりもタイヤ試験位置から遠い位置に配置される。このため、リム支持ユニットとタイヤ試験機との干渉を抑止しながら、リム支持ユニットを第1回転中心軸回りに回転させ、第1載置部および第2載置部をリム交換位置およびリム待機位置に選択的に配置してもよい。
上記の構成において、前記ユニット回転駆動部は、前記第1載置部がリム交換位置に配置され前記第2載置部がリム待機位置に配置された状態と前記第2載置部がリム交換位置に配置され前記第1載置部がリム待機位置に配置された状態とを切換える際に、前記本体支持部が前記交換許容位置から少なくとも前記移動方向に沿って離間した位置で、 前記リム支持ユニットを前記第1回転中心軸回りに回転させることが望ましい。
本構成によれば、ユニット回転駆動部は、交換許容位置から離間した位置で、リム支持ユニットを第1回転中心軸回りに回転させ、第1載置部および第2載置部をリム交換位置およびリム待機位置に選択的に配置する。このため、リム支持ユニットが回転時にタイヤ試験位置の周辺機器と干渉することが抑止される。
上記の構成において、前記本体部は、平面視において、前記移動方向と交差する副移動方向に沿って前記本体支持部が移動することが可能なように前記本体支持部を案内する副移動案内部と、前記本体支持部が前記副移動案内部に案内されながら前記第1離間位置と第2離間位置との間を往復移動することを可能とする副移動駆動部であって、平面視で前記第2離間位置に配置された前記リム支持ユニットの前記第1回転中心軸が前記第1離間位置に配置された前記リム支持ユニットの前記第1回転中心軸よりも前記副移動方向において前記タイヤ搬送機構から離れた位置に配置されるように、前記本体支持部が往復移動することを可能とする副移動駆動部と、を更に有することが望ましい。
本構成によれば、副移動案内部および副移動駆動部は、本体支持部が第1離間位置と当該第1離間位置よりもタイヤ搬送機構から離れた第2離間位置との間を往復移動することを可能とする。このため、ユニット回転駆動部が、タイヤ搬送機構から離れた第2離間位置においてリム支持ユニットを第1回転中心軸回りに回転させることが可能となり、当該回転に伴うリム支持ユニットとタイヤ搬送機構との干渉を確実に抑止することができる。
上記の構成において、前記副移動案内部は、前記第1回転中心軸よりも前記基準回転中心軸から離れた位置に配置され上下方向に延びる第2回転中心軸回りに前記本体支持部が回動することが可能なように前記本体支持部を案内することが望ましい。
本構成によれば、副移動案内部がリム支持ユニットの第2回転中心軸回りの回動を案内することで、リム支持ユニットをタイヤ搬送機構から平面視で円弧を描くような軌跡で遠ざけ第2離間位置に配置することができる。このため、リム支持ユニットが第1離間位置を通り移動方向と交差する直線的な方向に沿って同じ距離だけ移動する場合と比較して、第1回転中心軸をタイヤ試験位置からも更に遠ざけることができる。
上記の構成において、前記本体支持部は、前記リム支持ユニットを前記第1回転中心軸回りに回動可能に支持する第1本体支持部と、前記第1本体支持部を支持する第2本体支持部であって、前記第1本体支持部が当該第2本体支持部に.対して上下方向に相対移動することを許容する第2本体支持部と、を有し、前記本体部は、前記一方の載置部が少なくとも前記下スピンドル軸の下保持部に対する相対的な上方位置と下方位置との間を上下に往復移動することを許容するように、前記第1本体支持部を前記第2本体支持部に対して相対的に昇降させることが可能な昇降駆動部であって、前記上方位置では、積層リムを支持した状態の前記一方の載置部が前記下保持部よりも上方に位置し、前記下方位置では、積層リムを保持した状態の前記下保持部よりも前記一方の載置部が下方に位置するように、前記第1本体支持部の相対移動を可能とする昇降駆動部を更に有することが望ましい。
本構成によれば、下スピンドル軸が上下方向において静止した状態でも、昇降駆動部が載置部の昇降を可能とすることで、タイヤ試験位置において積層リムの受け渡しを容易に行うことが可能となる。このため、載置部が上下方向において静止した状態で下スピンドル軸の昇降によって積層リムの受け渡しを行う場合と比較して、下スピンドル軸に必要とされる上下移動のストローク量を小さくすることができる。
上記の構成において、前記タイヤ試験機は、水平方向において前記下スピンドル軸に隣接して配置され、前記下スピンドル軸の前記下保持部に保持された前記下リムの下面部を前記下保持部に対して相対的に押し上げることが可能な押上部材を更に有し、前記下スピンドル軸の前記下保持部は平面視で円形形状を有し、前記リム支持ユニットの前記第1載置部および前記第2載置部の前記一対の支持部は、平面視で前記下保持部の外周縁に沿って延びるとともに前記主空間部を画定する第1内周縁をそれぞれ有し、前記第1載置部および前記第2載置部は、前記一対の第1内周縁同士を接続する第2内周縁であって、当該第2内周縁は前記主空間部に連通する副空間部であって前記本体支持部が前記交換許容位置に配置される際に前記押上部材を受け入れることが可能な副空間部を画定する第2内周縁を、をそれぞれ有することが望ましい。
本構成によれば、押上部材が下リムを下保持部から押し上げることができるため、下保持部から下リムを容易に回収することができる。また、各載置部には第2内周縁によって副空間部が形成され当該副空間部に押上部材を受け入れることができるため、各載置部と押上部材とが干渉することを抑止しながら、押し上げられた下リムを各載置部上に載置することができる。
本発明の他の局面に係るタイヤ試験装置は、上記のタイヤ試験機と、上記の何れかに記載のリム交換装置と、を備える。
本構成によれば、タイヤ試験位置に配置される積層リムの交換作業を容易に行うことが可能であり、タイヤ試験機におけるタイヤの試験を効率的に行うことが可能となる。
上記の構成において、前記複数の積層リムの前記下リムは、少なくとも前記下スピンドル軸の前記下保持部に対向する部分に配置され磁性材料からなる被拘束部をそれぞれ有し、前記下スピンドル軸は前記被拘束部を磁気的に吸引する磁界を発生することが可能な磁界発生部を有することが望ましい。
本構成によれば、磁界発生部が発生する磁界によって下リムを下保持部に安定して保持することができる。
上記の構成において、前記タイヤ試験機は、前記スピンドル軸を回転可能に支持するフレーム本体であって、平面視において前記搬送方向と鋭角で交差する方向であるフレーム延び方向に沿って前記タイヤ搬送機構を両側から挟むように配置される一対の縦フレームと前記タイヤ搬送機構の上方で前記一対の縦フレームを前記フレーム延び方向に沿って互いに接続するとともに前記上スピンドル軸を回転可能に保持する横フレームとを含むフレーム本体を更に備え、前記リム交換装置は、平面視において前記移動方向が前記フレーム延び方向と略直交するように、前記スピンドル軸の回転方向において前記一対の縦フレームのうちの一方の縦フレームと前記タイヤ搬送機構との間に配置されていることが望ましい。
本構成によれば、上スピンドル軸を保持する横フレームが一対の縦フレームによって支持されることで、スピンドル軸がタイヤを安定して回転可能に保持することができる。また、フレーム本体がタイヤの搬送方向に対して交差するフレーム延び方向に延びているため、フレーム本体とタイヤ搬送機構との間の空間を利用して、リム交換装置のリム支持ユニットがタイヤ試験位置に対して相対的に往復移動するための空間を効率的に確保することが可能となり、タイヤ試験装置の各装置をタイヤ試験位置の周囲でコンパクトに配置することができる。
上記の構成において、前記タイヤ試験機は、平面視で前記一方の縦フレームに隣接するように、前記搬送方向と略直交する方向において前記タイヤ試験位置に対向して配置され、前記タイヤ試験位置に配置された前記タイヤの外周面に当接する外周面を含み、回転可能な回転ドラムと、前記回転ドラムが前記タイヤから受ける荷重を測定する荷重測定器と、を更に有し、前記リム交換装置は、平面視において前記タイヤ搬送機構のうち前記タイヤ試験位置から見て前記一方の縦フレームが対向する領域とは反対側の領域と前記回転ドラムとの間の空間において、前記本体支持部が前記移動方向に沿って前記交換許容位置と前記第1離間位置との間を移動するように配置されていることが望ましい。
本構成によれば、回転ドラムがタイヤの外周面から受ける荷重に基づいてタイヤの特性を評価することができる。また、タイヤ試験位置の周囲において、平面視で回転ドラムとタイヤ搬送機構との間の空間を利用して、リム交換装置の本体支持部が移動方向に沿って移動することが可能となる。この結果、タイヤ試験装置の各装置をタイヤ試験位置の周囲でコンパクトに配置することができる。
本発明の他の局面に係るリム交換装置は、タイヤに所定の試験を行うために、前記タイヤをタイヤ試験位置において上下方向に延びる基準回転中心軸回りに回転可能に支持する上スピンドル軸および下スピンドル軸と、前記下スピンドル軸の上部に配置された下保持部にそれぞれ保持されることが可能な複数の下リムであって前記タイヤの回転中心軸が上下方向に延びた状態の前記タイヤの姿勢である水平姿勢とされた前記タイヤの下面部にそれぞれ装着されることが可能な複数の下リムと、前記上スピンドル軸の下部に配置された上保持部にそれぞれ保持されることが可能な複数の上リムであって前記水平姿勢とされた前記タイヤの上面部にそれぞれ装着されることが可能な複数の上リムと、を有する前記タイヤ試験機の前記下スピンドル軸から前記複数の下リムのうちの一の下リムの上に前記複数の上リムのうちの一の上リムが積層されることで構成される一の積層リムを回収する一方、前記複数の下リムのうちの前記一の下リムとは異なる他の下リムの上に前記複数の上リムのうちの前記一の上リムとは異なる他の上リムが積層されることで構成される他の積層リムを前記下スピンドル軸に装着することが可能であり、前記タイヤ試験機と併用されるリム交換装置であって、積層リムが載置されることをそれぞれ許容する第1載置部および第2載置部を有するリム支持ユニットと、前記リム支持ユニットのうち前記第1載置部と前記第2載置部との間の部分を通り上下方向に延びる第1回転中心軸回りに前記リム支持ユニットを回転可能に支持するとともに、前記第1載置部および前記第2載置部が前記タイヤ試験位置に対して相対移動することを可能とするように前記リム支持ユニットを支持する本体部と、を備え、前記リム支持ユニットの前記第1載置部および前記第2載置部は、当該第1載置部および前記第2載置部に前記積層リムが載置された際の前記積層リムの上下方向に延びる中心軸と重なるように上下方向に延びる支持中心軸を挟んで水平な対向方向において互いに対向して配置される一対の支持部であって、当該一対の支持部の間に前記下スピンドル軸を前記対向方向と直交する水平な受入方向に沿って受け入れることが可能な主空間部を画定するとともに前記積層リムのうちの前記下リムの下面部が載置されることをそれぞれ許容する一対の支持部をそれぞれ有し、前記本体部は、前記リム支持ユニットを前記第1回転中心軸回りに回転可能に支持する本体支持部と、平面視において、前記タイヤ試験機の前記基準回転中心軸および前記第1回転中心軸を通る直線に沿った水平な移動方向に前記本体支持部が移動することが可能なように前記本体支持部を案内する主移動案内部と、前記第1載置部がリム交換位置に配置され前記第2載置部がリム待機位置に配置された状態と、前記第2載置部がリム交換位置に配置され前記第1載置部がリム待機位置に配置された状態とを切換可能なように、前記リム支持ユニットが前記第1回転中心軸回りに回転することを可能とするユニット回転駆動部であって、前記第1載置部および前記第2載置部のうち前記リム待機位置に配置され前記一方の載置部とは異なる他方の載置部が前記リム交換位置に配置された前記一方の載置部よりも前記タイヤ試験位置から離れた位置に配置されるように、前記リム支持ユニットが回転することを可能とするユニット回転駆動部と、上下方向において前記下スピンドル軸の前記下保持部の下方の位置である特定位置を含む上下方向の特定領域において前記本体支持部が前記リム支持ユニットを支持し、かつ、前記リム交換位置に配置された前記一方の載置部の前記支持中心軸を通り前記受入方向と平行な直線上に前記基準回転中心軸が配置された状態で、前記本体支持部が前記主移動案内部に案内されながら交換許容位置と第1離間位置との間を往復移動することを可能とする主移動駆動部であって、前記交換許容位置では、前記一方の載置部の前記支持中心軸と前記基準回転中心軸とが互いに合致し前記一方の載置部および前記下スピンドル軸の相対的な上下移動に伴って前記一方の載置部と前記下スピンドル軸との間で積層リムが受け渡されることを許容し、前記第1離間位置では、当該第1離間位置に配置された前記リム支持ユニットの前記第1回転中心軸が前記交換許容位置に配置された前記リム支持ユニットの前記第1回転中心軸よりも前記タイヤ試験位置から遠い位置に配置されるように、前記本体支持部の前記往復移動を可能とする主移動駆動部と、を有する。
本発明によれば、タイヤ試験位置に配置される積層リムの交換作業を容易に行うことが可能なリム交換装置およびこれを備えたタイヤ試験装置が提供される。
本発明の一実施形態に係るタイヤ試験装置の平面図である。 本発明の一実施形態に係るタイヤ試験装置のタイヤ試験位置周辺の正断面図である。 本発明の一実施形態に係るタイヤ試験装置のタイヤ搬送機構の側面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置およびタイヤ試験位置の側断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置のリム支持ユニットが回転する様子を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置のリム支持ユニットの一部を拡大した水平断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための水平断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための側断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための水平断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための側面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための水平断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための側断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための側断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための側断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための側断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための側断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための側断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための側断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための水平断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための側断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための水平断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための水平断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための側断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための側断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための側断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための側断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置によるリム交換作業を説明するための側断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置との間で積層リムを受け渡す様子を示すリムストッカーの側断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置との間で積層リムを受け渡す様子を示すリムストッカーの側断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置との間で積層リムを受け渡す様子を示すリムストッカーの側断面図である。 本発明の一実施形態に係るリム交換装置との間で積層リムを受け渡す様子を示すリムストッカーの側断面図である。
以下、本発明のタイヤ試験機1の実施形態を、図面に基づき詳しく説明する。図1は、本実施形態に係るタイヤ試験装置100の平面図である。図2は、本実施形態に係るタイヤ試験装置100のタイヤ試験位置P周辺の正断面図である。図3は、本実施形態に係るタイヤ試験装置100のタイヤ搬送機構3の側面図である。なお、図2を含む後記の各図において、前後、上下および左右方向を示しているが、当該方向は後記のリム交換装置50を基準に示している。本実施形態に係るタイヤ試験装置100は、タイヤ試験機1と、リム交換装置50と、リムストッカー70と、を備える。
タイヤ試験機1は、フレーム本体1Sと、スピンドル軸2と、タイヤ搬送機構3と、回転ドラム4と、ドラム移動機構5と、ロードセル6と、複数の積層リム60と、を備える。タイヤ試験機1は、タイヤTが水平姿勢とされた状態で当該タイヤTの搬送および試験を施す。前記水平姿勢とは、タイヤTのタイヤ中心軸TL(図3、回転中心軸)が上下方向に延びた状態の姿勢である。
フレーム本体1Sは、タイヤ試験機1の略中央部に配置されており、その内部にタイヤTに所定の試験を行うために前記タイヤTが配置されるタイヤ試験位置Pが形成されている。また、フレーム本体1Sは、スピンドル軸2を回転可能に支持する。
スピンドル軸2は、タイヤ試験位置Pにおいて上下方向に延びる基準回転中心軸2S回りにタイヤTを回転可能に支持する。スピンドル軸2は、下スピンドル軸21と、上スピンドル軸22と、を有する(図2)。
下スピンドル軸21は、その上端部に配置された下保持部21Aと、下マグネット21J(図5、磁界発生部)と、を含む。下保持部21Aは、後記のように積層リム60の下リム61を保持する。下マグネット21Jは、後記の金属製の下リム61のうち下保持部21Aに対向する部分(図5の下対向部61J、被拘束部)を磁気的に吸引する磁界を選択的に発生する(磁性スイッチング)。
上スピンドル軸22は、下スピンドル軸21の上方に配置され、その下端部に配置された上保持部22Aと、上マグネット22J(図5)と、を含む。上保持部22Aは、後記のように積層リム60の上リム62を保持する。上マグネット22Jは、後記の金属製の上リム62のうち上保持部22Aに対向する部分(図5の上対向部62J)を磁気的に吸引する磁界を選択的に発生する(磁性スイッチング)。
タイヤ搬送機構3は、平面視でタイヤ試験位置Pを通るように水平な搬送方向D1に沿って配設されており、水平姿勢とされたタイヤTをタイヤ試験位置Pに搬入することが可能である一方、タイヤTをタイヤ試験位置Pから搬送方向D1に沿って搬出することが可能とされている。図1に示される第1基準線L1は、基準回転中心軸2Sを通り搬送方向D1と平行な直線である。
なお、上記のタイヤ搬送機構3を基にフレーム本体1Sの構造について更に説明する。フレーム本体1Sは、第1縦フレーム101と、第2縦フレーム102と、横フレーム103と、下フレーム104と、を有する(図2)。第1縦フレーム101および第2縦フレーム102は、平面視において搬送方向D1と鋭角で交差する方向であるフレーム延び方向に沿ってタイヤ搬送機構3を両側から挟むように配置される。図1に示される第3基準線L3は、基準回転中心軸2Sを通り前記フレーム延び方向と平行な直線である。横フレーム103は、前記タイヤ搬送機構3の上方で第1縦フレーム101および第2縦フレーム102を前記フレーム延び方向に沿って互いに接続するとともに上スピンドル軸22を回転可能に保持する。一方、下フレーム104は、横フレーム103の下方で地面に配設されており、下スピンドル軸21を回転可能に支持する。
回転ドラム4は、フレーム本体1Sの第2縦フレーム102に隣接し、タイヤ搬送機構3で搬送されるタイヤTの搬送方向D1とほぼ直交する方向に、タイヤ試験位置P(スピンドル軸2)に所定の間隔をおいて対向して配置されている。なお、図1の第4基準線L4は、回転ドラム4の回転中心軸と基準回転中心軸2Sとを結ぶ直線である。この回転ドラム4は、スピンドル軸2の基準回転中心軸2Sと平行な上下方向に延びる回転中心軸回りに回転自在とされた円筒状の部材であり、その外周面にはタイヤTが走行する模擬路面4A(外周面)が形成されている。模擬路面4AがタイヤTの外周面に当接することで、回転ドラム4がタイヤTに従動して回転する。回転ドラム4の側方にはこの回転ドラム4を水平方向に押し動かすドラム移動機構5が設けられており、ドラム移動機構5は、回転ドラム4をタイヤTに対して接近および離脱することができる。
ロードセル6(荷重測定器)は、回転ドラム4の回転中心軸の上下延長線上にそれぞれ配置され、回転ドラム4がタイヤTから受ける荷重を測定する。ロードセル6は、回転ドラム4をフレーム本体1Sに支持するために用いられており、回転ドラム4の上部と下部とに1つずつ配備され、回転ドラム4に作用する軸垂直方向の荷重を測定する。すなわち、本実施形態に係るタイヤ試験機1は、回転ドラム4をスピンドル軸2に近接させ、回転ドラム4の模擬路面4AにタイヤTを接触させつつタイヤ回転時の荷重変動をロードセル6で計測することで、タイヤTの均一性を評価するタイヤユニフォミティマシンとして構成されている。
タイヤ搬送機構3は、ベルトコンベア式の構造からなる。タイヤ搬送機構3は、搬入コンベア7と、搬送コンベア8と、第1搬出コンベア9Aと、第2搬出コンベア9Bと、搬入フレーム7Sと、搬出フレーム9Sと、を有する。図1では、タイヤTが右側(上流側)から左側(下流側)に向かって搬送される。
搬入コンベア7は、タイヤTをタイヤ試験位置Pに向かって搬送する。搬入コンベア7によって搬送されたタイヤTは、搬送コンベア8の上流側部分に受け渡される。搬送コンベア8は、搬入コンベア7からタイヤTを受け入れるとともに、タイヤTをタイヤ試験位置Pに搬入する。搬送コンベア8は、不図示の制御部によって制御されることで、タイヤTをタイヤ試験位置Pにおいて一時停止させる。その後、タイヤTに所定の試験が施されると、搬送コンベア8は、タイヤTを更に下流側に搬送する。搬送コンベア8によって搬送されたタイヤTは、第1搬出コンベア9Aに受け渡される。第1搬出コンベア9Aは、搬送コンベア8からタイヤTを受け入れるとともに、タイヤTを更に下流側に搬送し、第2搬出コンベア9Bに受け渡す。第2搬出コンベア9Bは、タイヤTを更に下流側に搬送する。搬入フレーム7Sは、搬入コンベア7を支持しており、搬出フレーム9Sは、第2搬出コンベア9Bを支持している。搬出フレーム9Sまたはその下流側には、試験結果に応じてタイヤTに所定のマーキングを施す装置などが配置されている。
なお、搬入コンベア7、搬送コンベア8、第1搬出コンベア9Aおよび第2搬出コンベア9Bは、搬送するタイヤの位置の調整などのため、適宜、図1の搬送方向D1とは逆の搬送方向に沿ってタイヤTを搬送可能に構成されていることが好ましい。また、タイヤ搬送機構3が有するコンベアの数および配置は上記の態様に限定されるものではない。
タイヤ搬送機構3の搬入コンベア7は、搬送方向D1に沿って水平に架け渡された一対のコンベアベルト7Pを有する。これら一対のコンベアベルト7Pは、搬送方向D1と直交する水平な方向に一定の間隔をあけて互いに平行に取り付けられている。当該一対のコンベアベルト7P同士の間隔は、タイヤ試験機1で試験される最小サイズのタイヤTの外径よりも小さくなるように設定されており、一対のコンベアベルト7PでタイヤTの両端側をそれぞれ下方より支持できるようになっていて、水平姿勢とされたタイヤTを搬送することができる。
また、それぞれのコンベアベルト7Pは、それぞれ一対のプーリ7Q(図3)に掛け回されており、一方のプーリ7Qはモータなどを用いて回転駆動される。このため、プーリ7Qが回転駆動されると、一対のプーリ7Q間に水平に架け渡された部分が上流側または下流側に向かって水平移動するようにコンベアベルト7Pが転動し、その上に載置されたタイヤTを上流側または下流側に向かって搬送することが可能となる。
なお、搬送コンベア8、第1搬出コンベア9Aおよび第2搬出コンベア9Bも、上記と同様のコンベアベルトおよび一対のプーリ構造を有している。ここで、図1に示すように、搬入コンベア7の下流側端部は、搬送コンベア8の上流側端部よりも内側に配置され、両者は部分的にオーバーラップしている。同様に、搬送コンベア8の下流側端部と第1搬出コンベア9Aの上流側端部、および、第1搬出コンベア9Aの下流側端部と第2搬出コンベア9Bの上流側端部も、同様にオーバーラップしており、タイヤTを安定して搬送することができる。更に、図3に示すように、搬送コンベア8は、タイヤTを搬送するための上下方向における位置に対して、不図示の駆動機構によって下方に移動することが可能とされている。当該移動は、後記のリム交換作業などにおいて実行される。
リム交換装置50は、タイヤ試験位置Pにおいて積層リム60(下リム61、上リム62)を交換する機能を有している。また、リムストッカー70は、リム交換装置50に載置された積層リム60を交換する機能を有している。
図2を参照して、下リム61は、スピンドル軸2の下スピンドル軸21の下保持部21Aに保持されることが可能である一方、水平姿勢とされたタイヤTの下面部に装着されることが可能である。同様に、上リム62は、スピンドル軸2の上スピンドル軸22の上保持部22Aに保持されることが可能である一方、水平姿勢とされたタイヤTの上面部に装着されることが可能である。タイヤ試験機1は、タイヤ試験位置Pにおいて試験を受けるタイヤTのサイズ、形状などに応じて、複数の下リム61および上リム62を有している。このため、タイヤ試験位置Pに対して、タイヤTに応じた適切な下リム61および上リム62の交換が必要とされる。なお、互いに同じタイヤTに装着される下リム61の上に上リム62が積層された状態の下リム61および上リム62を積層リム60と称する。下リム61および上リム62は、それぞれ磁性を有する金属材料から構成されており、最大で百数十キロの重量を有している。
なお、タイヤ試験機1は、更に、一対の下押圧シリンダ21Pと、一対の上押圧シリンダ22Pと、を有する(図5、図9参照)。一対の下押圧シリンダ21Pは、水平方向において下スピンドル軸21を挟むように下スピンドル軸21に隣接して配置されている。一対の下押圧シリンダ21Pは、下スピンドル軸21の下保持部21Aに保持された下リム61の下面部を下保持部21Aに対して相対的に押し上げることが可能とされている。同様に、一対の上押圧シリンダ22Pは、水平方向において上スピンドル軸22を挟むように上スピンドル軸22に隣接して配置されている。一対の上押圧シリンダ22Pは、上スピンドル軸22の上保持部22Aに保持された上リム62の上面部を上保持部22Aに対して相対的に押し下げることが可能とされている。
次に、本実施形態に係るリム交換装置50について詳述する。リム交換装置50は、タイヤ試験機1の下スピンドル軸21から複数の下リム61のうちの一の下リム61の上に複数の上リム62のうちの一の上リム62が積層されることで構成される一の積層リム60(60A)を回収する一方、複数の下リム61のうちの前記一の下リム61とは異なる他の下リム61の上に複数の上リム62のうちの前記一の上リム62とは異なる他の上リム62が積層されることで構成される他の積層リム60(60B)を下スピンドル軸21に装着することが可能とされている。なお、本実施形態では、積層リム60Aの外径は、積層リム60Bの外径よりも大きく設定されている。タイヤTのうち積層リムと嵌合される部位の内径が異なる場合、其々の内径に合う積層リムが必要である。そのような場合の、積層リム60A及び積層リム60Bの切り換えについては、特に図13以降で詳述する。なお、一対の積層リム60を構成する下リム61及び上リム62の、それぞれタイヤTに嵌合される部位は同一径である。
図4は、本発明の一実施形態に係るリム交換装置50の斜視図である。図5は、リム交換装置50およびタイヤ試験機1のタイヤ試験位置Pの側断面図である。図6は、リム交換装置50のリム支持ユニット51が回転する様子を示す平面図である。図7は、リム交換装置50のリム支持ユニット51の一部を拡大した水平断面図である。
リム交換装置50は、リム支持ユニット51と、本体部52と、制御部50S(図5)と、を有する。リム支持ユニット51は、積層リム60がそれぞれ載置されることを許容する第1載置部51Aおよび第2載置部51Bを有している。また、本体部52は、前記リム支持ユニット51のうち第1載置部51Aと第2載置部51Bとの間の部分(中間)を通り上下方向に延びる第1回転中心軸RL回りに前記リム支持ユニット51を回転可能に支持するとともに、第1載置部51Aおよび第2載置部51Bがタイヤ試験位置Pに対して相対移動することを可能とするようにリム支持ユニット51を支持する。
リム支持ユニット51は、支持プレート510と、一対の支持柱511と、上板512と、を有する。支持プレート510は平面視で略長方形形状を有する板状部材であり、その長手方向の両端部に第1載置部51Aおよび第2載置部51Bを含んでおり、当該第1載置部51Aおよび第2載置部51Bにそれぞれ積層リム60(60A、60B)が載置される。一対の支持柱511は、支持プレート510の長手方向の中央部に互いに間隔をおいて立設されている。上板512は、一対の支持柱511の上端部を互いに接続しており、後記の減速機504Bに回転可能に連結されている。
図6を参照して、第1載置部51Aおよび第2載置部51Bは、第1回転中心軸RLを中心に互いに対称となる位置に配置されている。換言すれば、第2載置部51Bは、リム支持ユニット51の支持プレート510のうち、第1回転中心軸RLに対して第1載置部51Aとは反対側の位置に配置されている。本実施形態では、第1載置部51Aおよび第2載置部51Bは、共通の構造を有しているため、以下では第1載置部51Aの構造を説明する。
第1載置部51Aは、一対の支持部510Aを有している。当該一対の支持部510Aは、第1載置部51Aおよび第2載置部51Bに積層リム60が載置された際の積層リム60の上下方向に延びる中心軸と重なるように配置される支持中心軸510Bを挟んで水平な対向方向(後記の受入方向D2と直交する水平方向、図6の左右方向)において互いに対向して配置される。一対の支持部510Aは、図6に示すように、開口部51Pと、主空間部51Qと、を画定している。開口部51Pは、積層リム60の交換作業時に、平面視で円形形状を有する下スピンドル軸21の下保持部21Aがリム交換装置50の回転における径方向と平行な受入方向D2に沿って通過することを許容する。また、主空間部51Qは、開口部51Pに連通する空間部であって、前記交換作業時に、下スピンドル軸21を前記受入方向D2に沿って受け入れることが可能とされている。当該主空間部51Qは、一対の支持部510Aの内周縁である第1内周縁510Pによって画定されている。第1内周縁510Pは、下スピンドル軸21の下保持部21Aの外周縁に沿って円弧状に延びている(図7参照)。また、一対の支持部510Aの上面部51T(図7)は、積層リム60のうちの下リム61の下面部が載置されることを許容する。ここで、一対の支持部510Aは、第1内周縁510Pの一部が上方に突出して形成される円弧状のリブ510Sを更に有している。また、一対の支持部510Aのうちの一方の支持部510Aの上面部51Tには、突起510Tが形成されている(図6)。当該突起510Tが、下リム61に形成された不図示の孔部に嵌合することで、一対の支持部510A上で下リム61が回転することやずれることが抑止される。
更に、第1載置部51A(第2載置部51B)は、副空間部51Rを画定する第2内周縁510Qを有している。第2内周縁510Qは、支持プレート510の一部が一対の第1内周縁510P同士を接続するように部分的に切り欠かれることで形成されている。副空間部51Rは、主空間部51Qに連通しており、本体部52の後記の本体支持部52Aが交換許容位置に配置される際に一対の下押圧シリンダ21Pのうちの一方の下押圧シリンダ21Pを受け入れる(図5、図7)。
図4を参照して、本体部52は、本体支持部52Aと、本体駆動部52Bと、を有する。本体支持部52Aは、リム支持ユニット51を回動可能に、更に、昇降可能に支持する機能を有している。一方、本体駆動部52Bは、本体支持部52Aを前後移動可能(タイヤ試験位置Pに対して接近および離脱する方向に移動可能)に、更に、旋回可能に支持する機能を有している。
本体駆動部52Bは、ベースフレーム53(主移動案内部)と、テーブル54(副移動案内部)と、第1駆動部501(主移動駆動部)と、第2駆動部502(副移動駆動部)と、を有する。
ベースフレーム53は、タイヤ試験装置100が設置される試験現場の地面に固定される。ベースフレーム53は、ベースフレーム本体530と、ねじ軸531と、一対のリニアガイド532と、先端規制部533と、被位置決め部534と、を有する。
ベースフレーム本体530は、ベースフレーム53の本体部分であって、図4に示すように、前後方向、上下方向および左右方向に延びる複数の柱部材が互いに接合されることで形成された略直方体形状の構造物である。ねじ軸531は、ベースフレーム本体530の内部において前後方向(本体支持部52Aの移動方向D3)に沿って延びるように配設されている。一対のリニアガイド532は、ベースフレーム本体530の上面部において左右方向に間隔をおいて配置され、それぞれ前後方向に延びている。リニアガイド532は、テーブル54の下面部に配設された被ガイド部541(図4)と係合することで、本体支持部52Aを前後方向に案内する。なお、図1では、基準回転中心軸2Sを通り前記本体支持部52Aの前後の移動方向D3と平行な直線が、第2基準線L2として示されている。第2基準線L2は、搬送方向D1と角度θ1をなしている。本体支持部52Aがテーブル54によって前後方向に沿って案内される際、本体支持部52Aの左右方向の移動が規制される。先端規制部533は、ベースフレーム本体530の前端部に配置されており、本体支持部52Aの移動における前端位置を規制している。すなわち、先端規制部533は、本体支持部52Aが更に前方に移動することを防止する。被位置決め部534は、フレーム本体1Sの一部に当接または接合され、リム交換装置50のフレーム本体1S(タイヤ試験機1)に対する位置決めを行う。
テーブル54は、前後および左右方向に延びる矩形状の板材からなる。テーブル54は、ベースフレーム53上を前後方向にスライド移動可能とされている。テーブル54は、左右一対の被ガイド部541と、旋回支持部542と、を有する。
左右一対の被ガイド部541は、前述の左右一対のリニアガイド532にそれぞれ係合する。なお、図4では、左側の被ガイド部541のみが図示されている。旋回支持部542は、本体支持部52Aの後記のターンスタンド55を旋回可能に支持する。旋回支持部542は、公知の旋回ベアリングの一部を構成している。
第1駆動部501は、ベースフレーム53の後端部に配置されたサーボモータであって、正逆方向に回転可能とされている。第1駆動部501が、ベースフレーム53のねじ軸531を回転させると、テーブル54に備えられねじ軸531と係合する不図示のナット部に対して前後方向に移動する移動力が伝達され、テーブル54が前後方向に移動する。
第2駆動部502(図5)は、テーブル54に配置されたサーボモータであって、正逆方向に回転可能とされている。第2駆動部502は、ターンスタンド55(本体支持部52A)がテーブル54に対して旋回(回動)するための駆動力を発生する。
本体支持部52Aは、ターンスタンド55(第2本体支持部)と、スライドフレーム56(第1本体支持部)と、第3駆動部503(昇降駆動部)と、第4駆動部504(ユニット回転駆動部)と、を有する。
ターンスタンド55は、テーブル54に支持されており、上下方向に長く延びる直方体形状を有している。ターンスタンド55は、スライドフレーム56が当該ターンスタンド55に対して上下方向に相対移動することを許容するように、スライドフレーム56を支持する機能を有している。ターンスタンド55は、スタンド本体550と、左右一対のスタンドガイド551と、ねじ軸552と、スタンドベース部553と、を有する。
スタンド本体550は、ターンスタンド55の本体部分であり、左右一対の側板と、当該側板の上端部を互いに接続する上板とを有する。左右一対のスタンドガイド551は、ターンスタンド55の前記一対の側板の前面部に上下方向に沿って配設されている。左右一対のスタンドガイド551は、スライドフレーム56を上下方向に移動可能なように案内する。ねじ軸552は、スタンド本体550の内部において上下方向に沿って延びるように配設されている。ねじ軸552は、後記の第3駆動部503の第2回転中心軸RS上に配置されている。スタンドベース部553は、スタンド本体550の下端部に固定されている。スタンド本体550は、旋回支持部542に第2回転中心軸RS回りに回転可能に支持されており、旋回支持部542とともに公知の旋回ベアリングを構成している。
スライドフレーム56は、ターンスタンド55に昇降可能に支持されており、リム支持ユニット51を第1回転中心軸RL回りに回転可能に支持している。スライドフレーム56は、スライドベース部561と、左右一対のスライド縦フレーム562と、左右一対のスライド上フレーム563と、左右一対のスライド下フレーム564と、を有する。
スライドベース部561は、スライドフレーム56の後面部に配置された板状部材であり、前述の左右一対のスタンドガイド551と係合する不図示の係合部材を有している。左右一対のスライド縦フレーム562は、スライドベース部561の前面部に固定されており、互いに左右方向に間隔をおいて上下方向に沿って延びている。左右一対のスライド上フレーム563は、左右一対のスライド縦フレーム562の上端部から前方に延びている。左右一対のスライド下フレーム564は、左右一対のスライド上フレーム563の下方に間隔をおいて配置されるように、左右一対のスライド縦フレーム562の下端部から前方に延びている。なお、図4では、左側のスライド縦フレーム562のみが図示されている。また、図4には現れていないが、左右一対のスライド下フレーム564の先端部同士は不図示の連結板で互いに連結されており、当該連結板は、リム支持ユニット51の支持プレート510を第1回転中心軸RL回りに回転可能に支持している。
第3駆動部503は、スタンド本体550の上面部に固定されたサーボモータである。第3駆動部503は、上下方向に延びる第2回転中心軸RS回りにねじ軸552を正逆方向に回転させることが可能とされている。第3駆動部503がねじ軸552を回転させると、スライドフレーム56に備えられねじ軸552と係合する不図示のナット部に対して上下方向に移動する移動力を伝達され、スライドフレーム56がターンスタンド55に対して上下方向に相対移動する。
第4駆動部504は、第1回転中心軸RL回りにリム支持ユニット51を回転させることが可能なサーボモータであって、正逆方向に回転可能とされている。第4駆動部504は、モータ―本体504Aと、減速機504Bと、を有する。第4駆動部504がリム支持ユニット51を回転させると、第1載置部51Aと第2載置部51Bとの間でタイヤ試験位置Pに対向する載置部が入れ替わる(図1)。この際、リム支持ユニット51の外周部が図6のユニット回転軌道RCを描くように、リム支持ユニット51が第1回転中心軸RL回りに回転する。
制御部50S(図5)は、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、CPUの作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)等から構成されており、第1駆動部501、第2駆動部502、第3駆動部503および第4駆動部504に指令信号を入力し、これらの駆動部のオン・オフ動作、回転方向などを制御する。
次に、リム交換装置50による積層リム60の交換手順について説明する。図8、図10、図12、図20、図22、図23、は、本実施形態に係るリム交換装置50によるリム交換作業を説明するための水平断面図である。また、図9、図11、図13、図14、図15、図16、図17、図18、図19、図21、図24、図25、図26、図27、図28は、本発明の一実施形態に係るタイヤ試験機1およびリム交換装置50によるリム交換動作を説明するための側断面図である。
図8および図9では、タイヤ試験位置Pにおいて試験を受けたタイヤTが搬送コンベア8によって搬出されたあとの状態が示されている。図8を含む後記の各水平断面図では、タイヤTの搬送方向D1が示されている。図8、図9の状態では、リム交換装置50では、本体支持部52Aが、タイヤ試験位置Pから離れた第1離間位置に配置されており、リム支持ユニット51のうち第1載置部51Aがリム交換位置に、第2載置部51Bがリム待機位置に配置されている。第1載置部51Aはタイヤ試験位置Pに配置された下リム61、上リム62(積層リム60A、図11参照)を回収するために、その上面部に何も載置されていない。一方、第2載置部51Bには、次のタイヤTに装着される積層リム60Bが載置されている。また、支持プレート510は、下保持部21Aよりも所定の距離だけ下方の特定領域に配置されている。更に、図8の平面視において、本体支持部52Aの移動方向に沿った第2基準線L2上には、第1載置部51Aの支持中心軸510Bおよび基準回転中心軸2Sが位置している。また、下保持部21Aおよび上保持部22Aからそれぞれ下リム61および上リム62を脱離させるための下押圧シリンダ21Pおよび上押圧シリンダ22Pは、下スピンドル軸21および上スピンドル軸22から離間した位置に配置されている(図9)。
リム交換動作が開始されると、図8および図9に示される状態から図10および図11に示される状態となるように、第1のステップが実行される。当該ステップでは、タイヤ試験機1が備える不図示の制御部がドラム移動機構5を駆動して、図10に示すように、回転ドラム4をタイヤ試験位置Pから待避させるとともに、図11に示すように、搬送コンベア8を下方に移動させる。更に、前記制御部が上スピンドル軸22を下降させ、下リム61上に上リム62を配置する。また、一対の上押圧シリンダ22Pが径方向の内側に移動され、上リム62の直上にそれぞれ配置される。
次に、図10および図11に示される状態から図12および図13に示される状態となるように、第2のステップが実行される。当該ステップでは、不図示の制御部が一対の下押圧シリンダ21Pのロッド部分を伸長(上昇)させる(図13)。やがて、前記ロッド部分が下リム61の下面部に当接すると、不図示の圧力検知部が下押圧シリンダ21Pの昇圧を検知する。次に、制御部50Sが第1駆動部501を制御して、本体支持部52Aを第1離間位置から図12、図13の交換許容位置まで前進させる。ここで、上記の第1離間位置と交換許容位置との間における第1載置部51Aの支持中心軸510Bの移動量が、本体支持部52Aの前後方向における最大ストローク量S1(図5)に相当する。なお、図11の状態において支持プレート510が高さ方向における前記特定領域に配置されているため、支持プレート510が当該高さ位置を保ったまま本体支持部52Aが交換許容位置に至ることで、第1載置部51Aの一対の支持部510Aの間の主空間部51Qに下スピンドル軸21が進入するとともに、副空間部51Rに図13の右側の下押圧シリンダ21Pが進入する(図7)。この際、一対の支持部510Aの第1内周縁510Pに下スピンドル軸21が嵌合することで、下リム61の中心軸と一対の支持部510Aの間の支持中心軸510Bとが互いに合致する。
次に、図12および図13に示される状態から図14に示される状態となるように、第3のステップが実行される。当該ステップでは、支持プレート510が第3駆動部503によって低トルクで上昇される。具体的に、図13の状態から一対の下押圧シリンダ21Pのロッド部分が上昇し続けると、下リム61が上リム62に当接することによって、前記ロッド部分の上昇が規制された状態となっている。一方、この状態で、支持プレート510が低トルクで上昇され、第1載置部51Aの一対の支持部510Aが下リム61の下面部に当接する。この結果、第3駆動部503のトルクが上昇し、制御部50Sが第3駆動部503による支持プレート510の上昇を停止させる。
次に、図14に示される状態から図15に示される状態となるように、第4のステップが実行される。当該ステップでは、上スピンドル軸22の低速上昇が行われる。具体的に、一対の下押圧シリンダ21Pのロッド部分の上昇制御が継続されるとともに、上スピンドル軸22が低速で上昇する。これと並行して、支持プレート510が再び低トルクで上昇する。すなわち、上スピンドル軸22とともに上昇する上リム62と、一対の下押圧シリンダ21Pによって押し上げられる下リム61とを追従するように、支持プレート510の第1載置部51Aが低トルクで上昇する。やがて、下押圧シリンダ21Pに予め設定された上限リミットスイッチがロッド部分の伸長上限位置を検知し、上記の上リム62および第1載置部51Aの上昇が停止する。この段階で、下リム61は下スピンドル軸21の下保持部21Aから浮き上がった状態となっている。
次に、図15に示される状態から図16に示される状態となるように、第5のステップが実行される。当該ステップでは、上スピンドル軸22の微上昇が行われる。具体的に、下リム61および当該下リム61の下面部に当接した第1載置部51Aは静止した状態で、上スピンドル軸22が僅かに上昇する。
次に、図16に示される状態から図17に示される状態となるように、第6のステップが実行される。当該ステップでは、一対の上押圧シリンダ22Pが下降し、すなわち、上押圧シリンダ22Pのロッド部分が下方に伸長し、上保持部22Aから上リム62を下方に脱離させる。この結果、下リム61上に上リム62が積層される。
次に、図17に示される状態から図18に示される状態となるように、第7のステップが実行される。当該ステップでは、下リム61の上に上リム62が積層された状態の積層リム60Aから上スピンドル軸22が上方に待避するように、上スピンドル軸22および一対の上押圧シリンダ22Pが上昇する。
次に、図18に示される状態から図19に示される状態となるように、第8のステップが実行される。当該ステップでは、支持プレート510を含むスライドフレーム56(図6)がターンスタンド55に対して相対的に上昇し、支持プレート510を上限位置に移動させる。これと並行して、一対の下押圧シリンダ21Pの下降、すなわち、ロッド部分の収縮が行われる。なお、図9に示される支持プレート510と図19に示される支持プレート510との上下方向における距離が、支持プレート510の上下移動における最大ストロークS2(図5)に相当する。
次に、図19に示される状態から図20および図21に示される状態となるように、第9のステップが実行される。当該ステップでは、第1駆動部501が、本体支持部52Aを交換許容位置から第1離間位置に至るまで後退させる。この間、支持プレート510の高さ方向の位置は変化しない。
次に、図20および図21に示される状態から図22に示される状態となるように、第10のステップが実行される。当該ステップでは、本体支持部52Aの旋回動作が行われる。具体的に、第2駆動部502がターンスタンド55を第2回転中心軸RS回りに旋回させ、支持プレート510を含む本体支持部52Aを図22の第2離間位置まで移動させる。なお、図22に示される状態の第2回転中心軸RSと支持中心軸510Bとを結ぶ直線が、図1では第5基準線L5として示され、ターンスタンド55の旋回角度がθ2で示されている。
次に、図22に示される状態から図23を経て図24に示される状態となるように、第11のステップが実行される。当該ステップでは、第4駆動部504の減速機504Bに備えられた不図示のロック機構が解除され、リム支持ユニット51の回転が許容される。そして、第4駆動部504は、図23の矢印で示すように、リム支持ユニット51を第1回転中心軸RL回りに回転させ、第1載置部51Aおよび第2載置部51Bの位置を互いに入れ替える。この結果、第2載置部51Bがリム交換位置に配置され、第1載置部51Aがリム待機位置に配置される。この後、支持プレート510の回転が再びロックされるとともに、第2駆動部502が、支持プレート510を含む本体支持部52Aを再び第2回転中心軸RS回りに旋回させ、第1離間位置に移動させる(図24)。
次に、図24に示される状態から図25に示される状態となるように、第12のステップが実行される。当該ステップでは、支持プレート510の上下方向における位置が下スピンドル軸21の下保持部21Aよりも上方に設定された状態で、第1駆動部501が本体支持部52Aを第1離間位置から交換許容位置まで前進させる。この際、図25に示すように、下スピンドル軸21の下保持部21Aの上方に、積層リム60Bを載置した状態の第2載置部51Bが配置される。
次に、図25に示される状態から図26に示される状態となるように、第13のステップが実行される。当該ステップでは、第3駆動部503がスライドフレーム56を下降させることで、支持プレート510(第2載置部51B)が下限位置まで下降する。この結果、積層リム60Bが下スピンドル軸21の下保持部21Aに装着される。なお、第2載置部51Bが下降する際、一対の支持プレート510間の主空間部51Qに一方の下スピンドル軸21が下方から挿入されるとともに、副空間部51Rに一方の下押圧シリンダ21Pが下方から挿入される。
次に、図26に示される状態から図27に示される状態となるように、第14のステップが実行される。当該ステップでは、上スピンドル軸22が下降し、上スピンドル軸22の上マグネット22Jが上リム62の上対向部62Jを吸着する。当該吸着は、不図示のリミットスイッチによって検知される。その後、支持プレート510が下限位置のまま、第1駆動部501が本体支持部52Aを交換許容位置から第1離間位置まで後退させる。また、一対の上押圧シリンダ22Pがスピンドル軸2の径方向外側に移動される。
最後に、図27に示される状態から図28に示される状態となるように、第15のステップが実行される。当該ステップでは、ドラム移動機構5が駆動され、回転ドラム4がタイヤ試験位置Pに対向する位置まで前進する。また、上リム62を保持した状態の上スピンドル軸22が上昇し、一対の搬送コンベア8がタイヤTを搬送可能な位置まで上昇する。この結果、積層リム60Bを装着可能な新たなタイヤTがタイヤ試験位置Pに搬入可能とされる。
次に、リム交換装置50との間で積層リム60を受け渡すリムストッカー70について説明する。図29乃至図31は、それぞれ、本実施形態に係るリム交換装置50との間で積層リムを受け渡す様子を示すリムストッカー70の側断面図である。
図1を参照して、本実施形態では、第2駆動部502が本体支持部52Aを第2離間位置に移動させた状態で、第4駆動部504がリム支持ユニット51を第1回転中心軸RL回りに回動させる際、リム交換位置とリム待機位置との間のリム受け渡し位置PC(図1)に、第1載置部51Aまたは第2載置部51Bを静止させることができる。リム受け渡し位置PCでは、第1載置部51Aまたは第2載置部51Bの前記受入方向D2が搬送方向D1と略直交するようにリム支持ユニット51が配置される。この結果、図1に示すように、リム支持ユニット51の第1載置部51Aまたは第2載置部51Bと、リムストッカー70との間で、予備の積層リム60の受け渡しが可能となる。
図29を参照して、リムストッカー70は、ストッカー本体700と、可動部701と、可動部701を駆動する不図示の駆動部と、を有する。ストッカー本体700は、リムストッカー70の本体部分であって、試験現場の地面に設置(固定)されている。可動部701は、ストッカー本体700上に配置されており、ストッカー本体700に沿って前後移動可能とされている。可動部701は、可動底部702と、可動背部703と、昇降第1支持部704と、昇降第2支持部705と、昇降ベース部706と、斜めフレーム707と、を有する。
可動底部702は、ストッカー本体700上を前後に移動する。可動背部703は、可動底部702の後端部に上下方向に延びるように固定されている。昇降第1支持部704は、可動底部702に重なるように配置されており、平面視で矩形形状からなる板部材である。昇降第1支持部704の中央部には、積層リム60Qと嵌合する第1係合部704Aが突設されている(図31)。同様に、昇降第2支持部705は、昇降第1支持部704の上方に間隔をおいて配置されており、平面視で矩形形状からなる板部材である。昇降第2支持部705の中央部には、積層リム60Pと嵌合する第2係合部705Aが突設されている(図30)。昇降ベース部706は、昇降第1支持部704と昇降第2支持部705とを上下方向に接続し、可動背部703に対して相対的に昇降可能とされている。
図29では、可動部701がストッカー本体700に対して後退限界位置に配置され、かつ、昇降ベース部706が下限位置に配置されている。この状態から、可動部701が図30に示す前進限界位置まで前進すると、図1のリム受け渡し位置PCにおいて第1載置部51Aまたは第2載置部51Bが待機している高さH1(図30)に昇降第2支持部705が配置される。この結果、第1載置部51Aまたは第2載置部51Bが、図30の積層リム60Pを掬い上げ、図30の高さH2まで上昇することで、積層リム60Pを受け取ることができる。
同様に、図31では、可動部701がストッカー本体700に対して後退限界位置に配置され、かつ、昇降ベース部706が上限位置に配置されている。この状態から、可動部701が図32に示す前進限界位置まで前進すると、図1のリム受け渡し位置PCにおいて第1載置部51Aまたは第2載置部51Bが待機している高さH1(図32)に昇降第1支持部704が配置される。この結果、第1載置部51Aまたは第2載置部51Bが、図32の積層リム60Qを掬い上げ、図32の高さH2まで上昇することで、積層リム60Qを受け取ることができる。
ここで、本実施形態では、本体支持部52Aが交換許容位置と第1離間位置との間を移動する際、平面視では、リム支持ユニット51が第2基準線L2上を移動方向DCに沿って直線的に移動する。また、側面視では、リム支持ユニット51は、予め設定された上限位置と下限位置との間を移動する。より詳しくは、リム支持ユニット51は、側面視において、下限かつ最後退位置、下限かつ最前進位置、上限かつ最前進位置、上限かつ最後退位置の4つの位置を、四角形を描くように順に移動する。特に、リム支持ユニット51は、下限かつ最前進位置から上限かつ最前進位置への上昇動作で、下スピンドル軸21から積層リム60を回収し、上限かつ最前進位置から下限かつ最前進位置への下降動作で、下スピンドル軸21に積層リム60を供給する。このような、簡易な動きにより積層リム60の交換が可能であるため、関連する部材の製造精度を高めることでリム支持ユニット51の移動精度を高めやすく、積層リム60を安定して交換することが可能となる。なお、リム交換装置50からリムストッカー70に積層リム60を受け渡す場合には、上記とは逆の動作が実行される。
以上、本実施形態に係るタイヤ試験機1、リム交換装置50およびリムストッカー70を含むタイヤ試験装置100について説明した。ここで、リム交換装置50の動作に着目して、上記の各部の機能および構造について更に付言すると、ベースフレーム53は、平面視において、タイヤ試験機1の基準回転中心軸2Sおよび第1回転中心軸RLを通る直線に沿った水平な移動方向D3にリム交換装置50の本体支持部52Aが直線的に移動することが可能なように本体支持部52Aを案内する機能を有している。
また、第4駆動部504は、第1載置部51Aがリム交換位置に配置され第2載置部51Bがリム待機位置に配置された状態と、第2載置部51Bがリム交換位置に配置され第1載置部51Aがリム待機位置に配置された状態とを切換可能なように、リム支持ユニット51が第1回転中心軸RL回りに回転することを可能とする。第1載置部51Aおよび第2載置部51Bのうち一方の載置部がリム交換位置に配置されると、当該一方の載置部はその受入方向D2(図6)が移動方向D3(図1)と平行になるようにタイヤ試験位置Pに対向する(図1参照)。一方、第1載置部51Aおよび第2載置部51Bのうち前記一方の載置部とは異なる他方の載置部がリム待機位置に配置されると、当該他方の載置部が前記リム交換位置に配置された前記一方の載置部よりもタイヤ試験位置Pから離れた位置に配置される。
また、第1駆動部501は、上下方向において下スピンドル軸21の下保持部21Aの下方(直下)の位置である特定位置を含む上下方向の特定領域において、本体支持部52Aが前記リム支持ユニット51を支持した状態であって、かつ、前記リム交換位置に配置された前記一方の載置部の支持中心軸510Bを通り前記受入方向D2と平行な直線(第2基準線L2)上に、タイヤ試験機1の基準回転中心軸2Sが配置された状態で、本体支持部52Aがベースフレーム53に案内されながら交換許容位置と第1離間位置との間を往復移動することを可能とする。前記交換許容位置では、タイヤ試験機1に対向して配置される前記一方の載置部の支持中心軸510Bと基準回転中心軸2Sとが互いに合致する。そして、前記一方の載置部および下スピンドル軸21の相対的な上下移動に伴って、前記一方の載置部と下スピンドル軸21との間で積層リム60が受け渡されることが許容される。一方、前記第1離間位置では、当該第1離間位置に配置された前記リム支持ユニット51の第1回転中心軸RLが前記交換許容位置に配置されたリム支持ユニット51の第1回転中心軸RLよりもタイヤ試験位置Pから遠い位置に配置される。
以上のように、本実施形態では、リム交換装置50のリム支持ユニット51が第1載置部51Aおよび第2載置部51Bを有するため、当該2つの載置部にそれぞれ積層リム60を載置することができる。そして、第4駆動部504がリム支持ユニット51を第1回転中心軸RL回りに回転させることで、第1載置部51Aおよび第2載置部51Bをリム交換位置およびリム待機位置に選択的に配置することが可能となり、各載置部に載置された積層リム60を下スピンドル軸21に選択的に装着することや下スピンドル軸21に装着された積層リム60を各載置部に選択的に回収することが可能となる。
更に、ベースフレーム53および第1駆動部501は、リム支持ユニット51を支持する本体支持部52Aが交換許容位置と第1離間位置との間で往復移動することを可能とする。特に、第1駆動部501が本体支持部52Aを移動方向D3に沿って移動させる際には、下スピンドル軸21の下保持部21Aの下方の特定位置を含むような上下方向の特定領域にリム支持ユニット51の支持プレート510が配置されるように、本体支持部52Aがリム支持ユニット51を支持している。更に、第1駆動部501は、リム交換位置に配置された一方の載置部の支持中心軸510Bを通り受入方向D2と平行な直線である第2基準線L2上に基準回転中心軸2Sが配置された状態で、本体支持部52Aを移動方向D3に沿って移動させる。このため、第1離間位置から交換許容位置に向かって、一方の載置部の一対の支持部510Aを直線的に移動させるだけで、一対の支持部510Aの間の主空間部51Qに下スピンドル軸21を容易に受け入れることができる。
そして、本体支持部52Aが交換許容位置に配置されると、積層リム60の中心軸(支持中心軸510B)と基準回転中心軸2Sとが合致するため、リム交換位置に配置された載置部および下スピンドル軸21の相対的な上下移動に伴って前記載置部と下スピンドル軸21との間で積層リム60を正確に受け渡すことが可能となる。このため、作業者の感覚に基づいて積層リム60の中心軸と基準回転中心軸2Sとの位置を合わせて積層リム60を下スピンドル軸21に装着する場合と比較して、リム交換作業を容易かつ正確に行うことができる。
また、本体支持部52Aが第1離間位置に配置されるとリム支持ユニット51の第1回転中心軸RLは交換許容位置におけるリム支持ユニット51の第1回転中心軸RLよりもタイヤ試験位置Pから遠い位置に配置されるため、リム支持ユニット51とタイヤ試験機1との干渉を抑止しながら、リム支持ユニット51を第1回転中心軸RL回りに回転させ第1載置部51Aおよび第2載置部51Bをリム交換位置およびリム待機位置に選択的に配置してもよい。
また、上記のようなリム交換装置50を備えたタイヤ試験装置100では、タイヤ試験位置Pに配置される積層リム60の交換作業を容易に行うことが可能であり、タイヤ試験機1におけるタイヤTの試験を効率的に行うことが可能となる。
また、本実施形態では、テーブル54が、旋回支持部542とスタンドベース部553とから構成される旋回ベアリングを介して、平面視において本体支持部52Aの移動方向D3(図1の第2基準線L2が延びる方向)と交差する副移動方向(図6の矢印円弧方向)に沿って本体支持部52Aが移動することが可能なように本体支持部52Aを案内する。そして、第2駆動部502は、本体支持部52Aがテーブル54に案内されながら第1離間位置と第2離間位置との間を往復移動することを可能とする。この際、平面視で前記第2離間位置に配置された前記リム支持ユニット51の前記第1回転中心軸RLは、前記第1離間位置に配置された前記リム支持ユニット51の前記第1回転中心軸RLよりも前記副移動方向においてタイヤ搬送機構3の搬入コンベア7、搬送コンベア8および搬入フレーム7Sから離れた位置に配置される。
上記のように、テーブル54および第2駆動部502は、本体支持部52Aが第1離間位置と当該第1離間位置よりもタイヤ搬送機構3から離れた第2離間位置との間を往復移動することを可能とする。このため、第4駆動部504が、タイヤ搬送機構3から離れた第2離間位置においてリム支持ユニット51を第1回転中心軸RL回りに回転させることが可能となり、当該回転に伴うリム支持ユニット51とタイヤ搬送機構3との干渉を確実に抑止することができる。
特に、本実施形態では、テーブル54は、前記第1回転中心軸RLよりも前記基準回転中心軸2Sから離れた位置に配置され上下方向に延びる第2回転中心軸RS回りに、本体支持部52Aが回動することが可能なように本体支持部52Aを案内する。
このような構成によれば、テーブル54がリム支持ユニット51の第2回転中心軸RS回りの回動を案内することで、リム支持ユニット51をタイヤ搬送機構3から遠ざけ第2離間位置に配置することができる。このため、リム支持ユニット51が第1離間位置を通り移動方向D3と交差する直線的な方向に沿って同じ距離だけ移動する場合と比較して、第1回転中心軸RLをタイヤ試験位置Pからも更に遠ざけることができる。
また、本実施形態では、第3駆動部503が、タイヤ試験位置Pに対向して配置される前記一方の載置部が少なくとも下スピンドル軸21の下保持部21Aに対する相対的な上方位置と下方位置との間を上下に往復移動することを許容するように、スライドフレーム56をターンスタンド55に対して相対的に昇降させることが可能である。この際、前記上方位置では、積層リム60を支持した状態の前記一方の載置部が下保持部21Aよりも上方に位置する。一方、前記下方位置では、積層リム60を保持した状態の下保持部21Aよりも前記一方の載置部が下方に位置する。
本実施形態では、上記のように、第3駆動部503がスライドフレーム56を上下移動させることが可能であるため、下スピンドル軸21が上下方向において静止した状態でも、第3駆動部503が載置部の昇降を可能とすることで、交換許容位置において積層リム60の受け渡しを容易に行うことが可能となる。このため、載置部が上下方向において静止した状態で下スピンドル軸21の昇降によって積層リム60の受け渡しを行う場合と比較して、下スピンドル軸21に必要とされる上下移動のストローク量を小さくすることができる。
また、本実施形態では、一対の下押圧シリンダ21Pが下リム61を下スピンドル軸21の下保持部21Aから押し上げることができるため、下保持部21Aから下リム61を容易に回収することができる。また、各載置部には第2内周縁510Qによって副空間部51Rが形成され当該副空間部51Rに一方の下押圧シリンダ21Pを受け入れることができるため、各載置部と前記下押圧シリンダ21Pとが干渉することを抑止しながら、押し上げられた下リム61を載置部上に載置することができる。
また、本実施形態では、下スピンドル軸21の下マグネット21Jが発生する磁界によって下リム61(下対向部61J)を下保持部21Aに安定して保持することができる。同様に、上スピンドル軸22の上マグネット22Jが発生する磁界によって上リム62(上対向部62J)を上保持部22Aに安定して保持することができる。
更に、本実施形態では、図1に示すように、タイヤ試験機1がフレーム本体1Sを有しており、前記リム交換装置50は、平面視において本体支持部52Aの移動方向D3が、横フレーム103が延びるフレーム延び方向と略直交するように、スピンドル軸2の回転方向において第2縦フレーム102(一対の縦フレームのうちの一方の縦フレーム)とタイヤ搬送機構3との間に配置されている。
このような構成によれば、上スピンドル軸22を保持する横フレーム103が一対の第1縦フレーム101および第2縦フレーム102によって支持されることで、スピンドル軸2がタイヤTを安定して回転可能に保持することができる。また、フレーム本体1SがタイヤTの搬送方向D1に対して交差するフレーム延び方向に延びているため、フレーム本体1Sとタイヤ搬送機構3との間の空間を利用して、リム交換装置50のリム支持ユニット51がタイヤ試験位置Pに対して相対的に往復移動するための空間を効率的に確保することが可能となり、タイヤ試験装置100の各装置をタイヤ試験位置Pの周囲でコンパクトに配置することができる。
更に、本実施形態では、図1に示すように、タイヤ試験機1が回転ドラム4およびロードセル6を有し、前記リム交換装置50は、平面視において前記タイヤ搬送機構3のうち前記タイヤ試験位置Pから見て第2縦フレーム102が対向する領域(搬送コンベア8のタイヤ搬出側)とは反対側の領域(搬送コンベア8のタイヤ搬入側)と回転ドラム4との間の空間において、本体支持部52Aの移動方向が前記基準回転中心軸2Sを通過するように配置されている。
このような構成によれば、回転ドラム4の模擬路面4AがタイヤTの外周面に当接する際に受ける荷重に基づいてタイヤTの特性を評価することができる。また、タイヤ試験位置Pの周囲において、平面視で回転ドラム4とタイヤ搬送機構3との間の空間を利用して、リム交換装置50の本体支持部52Aが移動方向D3に沿って移動することが可能となる。この結果、タイヤ試験装置100の各装置をタイヤ試験位置Pの周囲でコンパクトに配置することができる。特に、タイヤ試験位置Pの周辺に積層リム60の直径よりもやや大きな幅を確保することで、リム交換装置50を配置することが可能となる。
以上、本発明の一実施形態に係るタイヤ試験機1、リム交換装置50およびリムストッカー70をそれぞれ含むタイヤ試験装置100について説明したが、本発明はこれらの形態に限定されるものではなく、以下のような変形実施形態が可能である。
(1)上記の実施形態では、図1の右側から左側に向かってタイヤTが搬送される態様にて説明したが、図1においてタイヤTが左側から右側に向かって搬送される態様でもよい。また、タイヤ試験装置100は、リムストッカー70を備えない態様でもよい。
(2)また、上記の実施形態では、第2離間位置において第4駆動部504がリム支持ユニット51を第1回転中心軸RL回りに回転させる態様にて説明したが、第1離間位置においてタイヤ搬送機構3の搬入コンベア7や搬入フレーム7Sとリム支持ユニット51のユニット回転軌道RCとの間に所定の間隔がある場合には、第4駆動部504が第1離間位置においてリム支持ユニット51を回転させる態様でもよい。
(3)また、上記の実施形態では、第2駆動部502およびテーブル54が、本体支持部52Aを第2回転中心軸RS回りに回動させることで、本体支持部52A(リム支持ユニット51)を第1離間位置から第2離間位置に移動させる態様にて説明したが、ベースフレーム53のように本体支持部52Aを直線的に案内する構造に基づいて、本体支持部52Aが第1離間位置と第2離間位置との間を往復移動する態様でもよい。
1 タイヤ試験機
100 タイヤ試験装置
101 第1縦フレーム
102 第2縦フレーム
103 横フレーム
104 下フレーム
1S フレーム本体
2 スピンドル軸
21 下スピンドル軸
21A 下保持部
21J 下マグネット
21P 下押圧シリンダ(押上部材)
22 上スピンドル軸
22A 上保持部
22J 上マグネット
22P 上押圧シリンダ
2S 基準回転中心軸
3 タイヤ搬送機構
4 回転ドラム
4A 模擬路面
5 ドラム移動機構
50 リム交換装置
501 第1駆動部(主移動駆動部)
502 第2駆動部(副移動駆動部)
503 第3駆動部(昇降駆動部)
504 第4駆動部(ユニット回転駆動部)
50S 制御部
51 リム支持ユニット
510 支持プレート
510A 支持部
510B 支持中心軸
510P 第1内周縁
510Q 第2内周縁
511 支持柱
51A 第1載置部
51B 第2載置部
51P 開口部
51Q 主空間部
51R 副空間部
52 本体部
52A 本体支持部
52B 本体駆動部
53 ベースフレーム(主移動案内部)
54 テーブル(副移動案内部)
55 ターンスタンド(第2本体支持部)
56 スライドフレーム(第1本体支持部)
6 ロードセル(荷重測定器)
60 積層リム
61 下リム
61J 下対向部
62 上リム
62J 上対向部
7 搬入コンベア
70 リムストッカー
8 搬送コンベア
9A 第1搬出コンベア
9B 第2搬出コンベア
D1 搬送方向
D2 受入方向
D3 移動方向
L1 第1基準線
L2 第2基準線
L3 第3基準線
L4 第4基準線
L5 第5基準線
P タイヤ試験位置
PC リム受け渡し位置
RC ユニット回転軌道
RL 第1回転中心軸
RS 第2回転中心軸
T タイヤ
TL タイヤ中心軸

Claims (11)

  1. タイヤに所定の試験を行うために前記タイヤが配置されるタイヤ試験位置において上下方向に延びる基準回転中心軸回りに前記タイヤを回転可能にそれぞれ支持する下スピンドル軸および前記下スピンドル軸の上方に配置される上スピンドル軸であって、前記下スピンドル軸はその上端部に配置された下保持部を含み、前記上スピンドル軸はその下端部に配置された上保持部を含む、下スピンドル軸および上スピンドル軸と、
    前記下スピンドル軸の前記下保持部にそれぞれ保持されることが可能な複数の下リムであって前記タイヤの回転中心軸が上下方向に延びた状態の前記タイヤの姿勢である水平姿勢とされた前記タイヤの下面部にそれぞれ装着されることが可能な複数の下リムと、
    前記上スピンドル軸の前記上保持部にそれぞれ保持されることが可能な複数の上リムであって前記水平姿勢とされた前記タイヤの上面部にそれぞれ装着されることが可能な複数の上リムと、
    を有するタイヤ試験機の前記下スピンドル軸から前記複数の下リムのうちの一の下リムの上に前記複数の上リムのうちの一の上リムが積層されることで構成される一の積層リムを回収する一方、前記複数の下リムのうちの前記一の下リムとは異なる他の下リムの上に前記複数の上リムのうちの前記一の上リムとは異なる他の上リムが積層されることで構成される他の積層リムを前記下スピンドル軸に装着することが可能なリム交換装置であって、
    積層リムが載置されることをそれぞれ許容する第1載置部および第2載置部を有するリム支持ユニットと、
    前記リム支持ユニットのうち前記第1載置部と前記第2載置部との間の部分を通り上下方向に延びる第1回転中心軸回りに前記リム支持ユニットを回転可能に支持するとともに、前記第1載置部および前記第2載置部が前記タイヤ試験位置に対して相対移動することを可能とするように前記リム支持ユニットを支持する本体部と、
    を備え、
    前記リム支持ユニットの前記第1載置部および前記第2載置部は、当該第1載置部および前記第2載置部に前記積層リムが載置された際の前記積層リムの上下方向に延びる中心軸と重なるように上下方向に延びる支持中心軸を挟んで水平な対向方向において互いに対向して配置される一対の支持部であって、当該一対の支持部の間に前記下スピンドル軸を前記対向方向と直交する水平な受入方向に沿って受け入れることが可能な主空間部を画定するとともに前記積層リムのうちの前記下リムの下面部が載置されることをそれぞれ許容する一対の支持部をそれぞれ有し、
    前記本体部は、
    前記リム支持ユニットを前記第1回転中心軸回りに回転可能に支持する本体支持部と、
    平面視において、前記タイヤ試験機の前記基準回転中心軸および前記第1回転中心軸を通る直線に沿った水平な移動方向に前記本体支持部が移動することが可能なように前記本体支持部を案内する主移動案内部と、
    前記第1載置部がリム交換位置に配置され前記第2載置部がリム待機位置に配置された状態と、前記第2載置部がリム交換位置に配置され前記第1載置部がリム待機位置に配置された状態とを切換可能なように、前記リム支持ユニットが前記第1回転中心軸回りに回転することを可能とするユニット回転駆動部であって、前記第1載置部および前記第2載置部のうち前記リム待機位置に配置され前記一方の載置部とは異なる他方の載置部が前記リム交換位置に配置された前記一方の載置部よりも前記タイヤ試験位置から離れた位置に配置されるように、前記リム支持ユニットが回転することを可能とするユニット回転駆動部と、
    上下方向において前記下スピンドル軸の前記下保持部の下方の位置である特定位置を含む上下方向の特定領域において前記本体支持部が前記リム支持ユニットを支持し、かつ、前記リム交換位置に配置された前記一方の載置部の前記支持中心軸を通り前記受入方向と平行な直線上に前記基準回転中心軸が配置された状態で、前記本体支持部が前記主移動案内部に案内されながら交換許容位置と第1離間位置との間を往復移動することを可能とする主移動駆動部であって、前記交換許容位置では、前記一方の載置部の前記支持中心軸と前記基準回転中心軸とが互いに合致し前記一方の載置部および前記下スピンドル軸の相対的な上下移動に伴って前記一方の載置部と前記下スピンドル軸との間で積層リムが受け渡されることを許容し、前記第1離間位置では、当該第1離間位置に配置された前記リム支持ユニットの前記第1回転中心軸が前記交換許容位置に配置された前記リム支持ユニットの前記第1回転中心軸よりも前記タイヤ試験位置から遠い位置に配置されるように、前記本体支持部の前記往復移動を可能とする主移動駆動部と、
    を有する、リム交換装置。
  2. 前記ユニット回転駆動部は、前記第1載置部がリム交換位置に配置され前記第2載置部がリム待機位置に配置された状態と前記第2載置部がリム交換位置に配置され前記第1載置部がリム待機位置に配置された状態とを切換える際に、前記本体支持部が前記交換許容位置から少なくとも前記移動方向に沿って離間した位置で、前記リム支持ユニットを前記第1回転中心軸回りに回転させる、請求項1に記載のリム交換装置。
  3. 前記本体部は、
    平面視において、前記移動方向と交差する副移動方向に沿って前記本体支持部が移動することが可能なように前記本体支持部を案内する副移動案内部と、
    前記本体支持部が前記副移動案内部に案内されながら前記第1離間位置と第2離間位置との間を往復移動することを可能とする副移動駆動部であって、平面視で前記第2離間位置に配置された前記リム支持ユニットの前記第1回転中心軸が前記第1離間位置に配置された前記リム支持ユニットの前記第1回転中心軸よりも前記副移動方向において前記タイヤ搬送機構から離れた位置に配置されるように、前記本体支持部が往復移動することを可能とする副移動駆動部と、
    を更に有する、請求項1または2に記載のリム交換装置。
  4. 前記副移動案内部は、前記第1回転中心軸よりも前記基準回転中心軸から離れた位置に配置され上下方向に延びる第2回転中心軸回りに前記本体支持部が回動することが可能なように前記本体支持部を案内する、請求項3に記載のリム交換装置。
  5. 前記本体支持部は、
    前記リム支持ユニットを前記第1回転中心軸回りに回動可能に支持する第1本体支持部と、
    前記第1本体支持部を支持する第2本体支持部であって、前記第1本体支持部が当該第2本体支持部に.対して上下方向に相対移動することを許容する第2本体支持部と、
    を有し、
    前記本体部は、前記一方の載置部が少なくとも前記下スピンドル軸の下保持部に対する相対的な上方位置と下方位置との間を上下に往復移動することを許容するように、前記第1本体支持部を前記第2本体支持部に対して相対的に昇降させることが可能な昇降駆動部であって、前記上方位置では、積層リムを支持した状態の前記一方の載置部が前記下保持部よりも上方に位置し、前記下方位置では、積層リムを保持した状態の前記下保持部よりも前記一方の載置部が下方に位置するように、前記第1本体支持部の相対移動を可能とする昇降駆動部を更に有する、請求項1乃至4の何れか1項に記載のリム交換装置。
  6. 前記タイヤ試験機は、水平方向において前記下スピンドル軸に隣接して配置され、前記下スピンドル軸の前記下保持部に保持された前記下リムの下面部を前記下保持部に対して相対的に押し上げることが可能な押上部材を更に有し、
    前記下スピンドル軸の前記下保持部は平面視で円形形状を有し、
    前記リム支持ユニットの前記第1載置部および前記第2載置部の前記一対の支持部は、平面視で前記下保持部の外周縁に沿って延びるとともに前記主空間部を画定する第1内周縁をそれぞれ有し、
    前記第1載置部および前記第2載置部は、前記一対の第1内周縁同士を接続する第2内周縁であって、当該第2内周縁は前記主空間部に連通する副空間部であって前記本体支持部が前記交換許容位置に配置される際に前記押上部材を受け入れることが可能な副空間部を画定する第2内周縁を、をそれぞれ有する、請求項1乃至5の何れか1項に記載のリム交換装置。
  7. タイヤに所定の試験を行うために前記タイヤが配置されるタイヤ試験位置において上下方向に延びる基準回転中心軸回りに前記タイヤを回転可能にそれぞれ支持する下スピンドル軸および前記下スピンドル軸の上方に配置される上スピンドル軸であって、前記下スピンドル軸はその上端部に配置された下保持部を含み、前記上スピンドル軸はその下端部に配置された上保持部を含む、下スピンドル軸および上スピンドル軸と、
    前記下スピンドル軸の前記下保持部にそれぞれ保持されることが可能な複数の下リムであって前記タイヤの回転中心軸が上下方向に延びた状態の前記タイヤの姿勢である水平姿勢とされた前記タイヤの下面部にそれぞれ装着されることが可能な複数の下リムと、
    前記上スピンドル軸の前記上保持部にそれぞれ保持されることが可能な複数の上リムであって前記水平姿勢とされた前記タイヤの上面部にそれぞれ装着されることが可能な複数の上リムと、
    平面視で前記タイヤ試験位置を通るように水平な搬送方向に沿って配設され、前記水平姿勢とされた前記タイヤを前記タイヤ試験位置に搬入することが可能である一方、前記タイヤを前記タイヤ試験位置から前記搬送方向に沿って搬出することが可能なタイヤ搬送機構と、を有するタイヤ試験機と、
    請求項1乃至6の何れか1項に記載のリム交換装置と、
    を備えるタイヤ試験装置。
  8. 前記複数の下リムは、少なくとも前記下スピンドル軸の前記下保持部に対向する部分に配置され磁性材料からなる被拘束部をそれぞれ有し、
    前記下スピンドル軸は前記被拘束部を磁気的に吸引する磁界を発生することが可能な磁界発生部を有する、請求項7に記載のタイヤ試験装置。
  9. 前記タイヤ試験機は、前記スピンドル軸を回転可能に支持するフレーム本体であって、平面視において前記搬送方向と鋭角で交差する方向であるフレーム延び方向に沿って前記タイヤ搬送機構を両側から挟むように配置される一対の縦フレームと前記タイヤ搬送機構の上方で前記一対の縦フレームを前記フレーム延び方向に沿って互いに接続するとともに前記上スピンドル軸を回転可能に保持する横フレームとを含むフレーム本体を更に有し、
    前記リム交換装置は、平面視において前記移動方向が前記フレーム延び方向と略直交するように、前記スピンドル軸の回転方向において前記一対の縦フレームのうちの一方の縦フレームと前記タイヤ搬送機構との間に配置されている、請求項7または8に記載のタイヤ試験装置。
  10. 前記タイヤ試験機は、
    平面視で前記一方の縦フレームに隣接するように、前記搬送方向と略直交する方向において前記タイヤ試験位置に対向して配置され、前記タイヤ試験位置に配置された前記タイヤの外周面に当接する外周面を含み、回転可能な回転ドラムと、
    前記回転ドラムが前記タイヤから受ける荷重を測定する荷重測定器と、
    を更に有し、
    前記リム交換装置は、平面視において前記タイヤ搬送機構のうち前記タイヤ試験位置から見て前記一方の縦フレームが対向する領域とは反対側の領域と前記回転ドラムとの間の空間において、前記本体支持部が前記移動方向に沿って前記交換許容位置と前記第1離間位置との間を移動するように配置されている、請求項9に記載のタイヤ試験装置。
  11. タイヤに所定の試験を行うために、前記タイヤをタイヤ試験位置において上下方向に延びる基準回転中心軸回りに回転可能に支持する上スピンドル軸および下スピンドル軸と、
    前記下スピンドル軸の上部に配置された下保持部にそれぞれ保持されることが可能な複数の下リムであって前記タイヤの回転中心軸が上下方向に延びた状態の前記タイヤの姿勢である水平姿勢とされた前記タイヤの下面部にそれぞれ装着されることが可能な複数の下リムと、
    前記上スピンドル軸の下部に配置された上保持部にそれぞれ保持されることが可能な複数の上リムであって前記水平姿勢とされた前記タイヤの上面部にそれぞれ装着されることが可能な複数の上リムと、
    を有する前記タイヤ試験機の前記下スピンドル軸から前記複数の下リムのうちの一の下リムの上に前記複数の上リムのうちの一の上リムが積層されることで構成される一の積層リムを回収する一方、前記複数の下リムのうちの前記一の下リムとは異なる他の下リムの上に前記複数の上リムのうちの前記一の上リムとは異なる他の上リムが積層されることで構成される他の積層リムを前記下スピンドル軸に装着することが可能であり、前記タイヤ試験機と併用されるリム交換装置であって、
    積層リムが載置されることをそれぞれ許容する第1載置部および第2載置部を有するリム支持ユニットと、
    前記リム支持ユニットのうち前記第1載置部と前記第2載置部との間の部分を通り上下方向に延びる第1回転中心軸回りに前記リム支持ユニットを回転可能に支持するとともに、前記第1載置部および前記第2載置部が前記タイヤ試験位置に対して相対移動することを可能とするように前記リム支持ユニットを支持する本体部と、
    を備え、
    前記リム支持ユニットの前記第1載置部および前記第2載置部は、当該第1載置部および前記第2載置部に前記積層リムが載置された際の前記積層リムの上下方向に延びる中心軸と重なるように上下方向に延びる支持中心軸を挟んで水平な対向方向において互いに対向して配置される一対の支持部であって、当該一対の支持部の間に前記下スピンドル軸を前記対向方向と直交する水平な受入方向に沿って受け入れることが可能な主空間部を画定するとともに前記積層リムのうちの前記下リムの下面部が載置されることをそれぞれ許容する一対の支持部をそれぞれ有し、
    前記本体部は、
    前記リム支持ユニットを前記第1回転中心軸回りに回転可能に支持する本体支持部と、
    平面視において、前記タイヤ試験機の前記基準回転中心軸および前記第1回転中心軸を通る直線に沿った水平な移動方向に前記本体支持部が移動することが可能なように前記本体支持部を案内する主移動案内部と、
    前記第1載置部がリム交換位置に配置され前記第2載置部がリム待機位置に配置された状態と、前記第2載置部がリム交換位置に配置され前記第1載置部がリム待機位置に配置された状態とを切換可能なように、前記リム支持ユニットが前記第1回転中心軸回りに回転することを可能とするユニット回転駆動部であって、前記第1載置部および前記第2載置部のうち前記リム待機位置に配置され前記一方の載置部とは異なる他方の載置部が前記リム交換位置に配置された前記一方の載置部よりも前記タイヤ試験位置から離れた位置に配置されるように、前記リム支持ユニットが回転することを可能とするユニット回転駆動部と、
    上下方向において前記下スピンドル軸の前記下保持部の下方の位置である特定位置を含む上下方向の特定領域において前記本体支持部が前記リム支持ユニットを支持し、かつ、前記リム交換位置に配置された前記一方の載置部の前記支持中心軸を通り前記受入方向と平行な直線上に前記基準回転中心軸が配置された状態で、前記本体支持部が前記主移動案内部に案内されながら交換許容位置と第1離間位置との間を往復移動することを可能とする主移動駆動部であって、前記交換許容位置では、前記一方の載置部の前記支持中心軸と前記基準回転中心軸とが互いに合致し前記一方の載置部および前記下スピンドル軸の相対的な上下移動に伴って前記一方の載置部と前記下スピンドル軸との間で積層リムが受け渡されることを許容し、前記第1離間位置では、当該第1離間位置に配置された前記リム支持ユニットの前記第1回転中心軸が前記交換許容位置に配置された前記リム支持ユニットの前記第1回転中心軸よりも前記タイヤ試験位置から遠い位置に配置されるように、前記本体支持部の前記往復移動を可能とする主移動駆動部と、
    を有する、リム交換装置。
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