JP3057713B2 - テレビジョンチューナ - Google Patents

テレビジョンチューナ

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JP3057713B2
JP3057713B2 JP2144789A JP14478990A JP3057713B2 JP 3057713 B2 JP3057713 B2 JP 3057713B2 JP 2144789 A JP2144789 A JP 2144789A JP 14478990 A JP14478990 A JP 14478990A JP 3057713 B2 JP3057713 B2 JP 3057713B2
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克也 萩原
誠二 松下
彰男 岩瀬
功 有可
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、テレビジョンチューナ、特にその同調回路
部に関するものである。
従来の技術 近年、テレビ、ビデオの軽薄短小化に伴い、テレビジ
ョンチューナに対する小型化要望も強く、従来以上の高
密度実装が必要となってきている。従来のテレビジョン
チューナにおけるVHF帯の段間複同調回路は、第2図に
示すような回路構成であった。
第2図に(a),(b)において、1は高周波増幅回
路、2は混合回路、13はVHF帯のローバントとハイバン
ドを切り替えるスイッチングダイオード、4は同調用コ
ンデンサ、5は同調用バリキャップダイオード、6aはハ
イバンド同調用コイル、6bはローバンド同調用コイル、
7は接地用コンデンサ、8はバイアス用抵抗、9は直流
電圧阻止用コンデンサ、10はアノード接地コンデンサ、
11は結合コイル、12はアースランドである。
以上のように構成された第2図(a)の回路動作につ
いて説明する。
第2図(a)の回路動作は高周波増幅回路1によって
増幅された信号が、4,5,6a,6bで構成される段間一次同
調回路により同調され、更に次の4,5,6a,6bで構成され
る段間二次同調回路により同調され、混合回路2へと出
力される。
第2図(b)は、第2図(a)にアースランドを記入
した略回路図である。第2図(b)のごとく段間一次同
調回路と段間二次同調回路の間にもアースランド12を配
置している。
第2図(c)は、他の従来例を示し、アノードコモン
のチップ型スイッチングダイオード3を使用し、VHF帯
のローバントとハイバンドを切り替えている。
第2図(d)は、第2図(c)にアースランド12を記
入した略回路図であり、前記チップ型スイッチングダイ
オード3を段間一次同調回路と段間二次同調回路のほぼ
中央に配置している。
第2図(e)は、そのときのプリント基板上のパター
ン図である。
発明が解決しようとする課題 このような従来の構成では、それぞれ次のような問題
があった。
第2図(a)(b)は、スイッチングダイオード13と
そのバイアス抵抗8を夫々2ヶ使い、また段間一次同調
回路と段間二次同調回路との間のアースランド12も用い
るので、部品点数が多く、しかもアースランド12のスペ
ースも必要で、近年の軽薄短小化に伴うチューナの小型
化には不向きとなる。
これに対して第2図(c)〜(e)のものはアノード
コモンのチップ型スイッチングダイオード3を使用する
ことにより、高密度実装、小型化を図っている。
しかし、その為、段間一次同調回路と段間二次同調回
路との間にアースランド12を設けることが難しい。その
結果、段間一次同調回路と段間二次同調回路の間に浮遊
容量が発生し、この浮遊容量による結合により、同調回
路の選択度が劣化し、テレビジョンチューナに必要な妨
害特性が劣化していた。
本発明は、このような問題点を解決するもので、アノ
ードコモンのチップ型スイッチングダイオードを導入
し、高密度実装、小型化を図り、かつ、段間一次同調回
路と段間二次同調回路との間の浮遊容量を低減し、同調
回路の選択度特性を改善し、妨害特性の優れたテレビジ
ョンチューナを提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 そしてこの目的を達成するために本発明は、段間複同
調回路の段間一次側及び二次側のローバンドコイル接続
ランドとハイバンドコイル接続ランドを、環状のアース
ランドの中に夫々略平行に配置するとともに、前記一次
側と前記二次側の接続ランドの略中央部にアノードコモ
ンのチップ型スイッチングダイオードに接続されるアノ
ードパターンを前記一次側と前記二次側に夫々設けられ
た前記接続ランドと略平行に配置し、このアノードパタ
ーンの上に前記チップ型スイッチングダイオードのアノ
ード電極を接続し、このチップ型スイッチングダイオー
ドのカソード電極を、前記段間一次側及び前記二次側そ
れぞれの前記ローバンドコイルと前記ハイバンドコイル
の接続点へ接続するとともに、前記アノードパターンの
両端には接地用コンデンサを介して前記アースランドへ
夫々接地したものである。
作用 この構成により、アノードコモンのチップ型スイッチ
ングダイオードを導入することで部品点数が減少でき、
しかもチップ型スイッチングダイオードのアノードパタ
ーンを、段間一次同調回路と段間二次同調回路の間に、
略平行に配置するとともに、コンデンサを介してこのア
ノードパターンの両端を環状のアースランドへ接地する
ことにより、段間一次同調回路と段間二次同調回路とを
高周波的に分離でき、妨害を受けにくいテレビジョンチ
ューナを実現することができる。
実施例 以下、本発明の一実施例について、図面を参照しなが
ら説明する。
第1図(a),(b)は、本発明の一実施例を示し、
この第1図(a),(b)において、1は高周波増幅回
路、2は混合回路、3はアノードコモンのチップ型スイ
ッチングダイオード、4は同調用コンデンサ、5は同調
用バリキャップダイオード、6aはハイバンド同調用コイ
ル、6bはローバンド同調用コイル、7は接地用コンデン
サ、8はバイアス用抵抗、9は直流電圧阻止用コンデン
サ、10はアノード接地コンデンサ、11は結合コイル、12
はアースランドである。
第1図(a)の回路動作は、高周波増幅回路1によっ
て増幅された信号が初段の4,5,6a,6bで構成される段間
一次同調により同調され、更に、次の段の4,5,6a,6bで
構成される段間二次同調回路により同調され、混合回路
2へと出力される。その間、段間一次同調回路と段間二
次同調回路の間に配置されたアノードコモンのチップ型
スイッチングダイオード3をバイアス用抵抗8を通し
て、BL,BH端子の電圧切替によってスイッチングダイオ
ード3をオン、オフさせることによりVHF帯のローバン
ドとハイバンドを切替えている。
第1図(b)は、第1図(a)にアースランドを記入
した略回路図である。アノードコモンのチップ型スイッ
チングダイオード3は段間一次同調回路と段間二次同調
回路の間に配置し、前記ダイオード3のアノードパター
ンAを、段間一次同調回路と段間二次同調回路とを分離
するように前記ダイオード3のアノード電極より図の上
下の二方向に延長し、その両端を接地用コンデンサ10を
介して環状のアースランド12へ接地する。これにより、
第2図(a)(b)の回路と比較するとスイッチングダ
イオード13、バイアス用抵抗8を各々1ヶ削除すること
ができ、かつ、段間一次同調回路と段間二次同調回路と
の間が高周波的にアースとなり、段間一次同調回路と段
間二次同調回路の間のアースランドを必要とせず部品点
数が少なく、小型化を図ることができる。
また、従来例で示した第2図(c),(d),(e)
のものは、アノードコモン型スイッチングダイオード3
のアノード側はコンデンサ10を介して一方の環状のアー
スランド12に接続されているのみであり、段間一次同調
回路と段間二次同調回路とは、どうしても浮遊容量を介
して結合することになる。これに対して、本実施例にお
いては、アノードコモン型スイッチングダイオード3の
アノード側に接続されたアノードパターンの両端はコン
デンサ10を介して、環状のアースランド12に夫々接続さ
れているので、段間一次同調回路と段間二次同調回路と
が高周波的に分離され、妨害を受けにくいテレビジョン
チューナが実現できる。
第1図(c)は、第1図(b)と同様でアノードパタ
ーンAを接地コンデンサ10を3ヶ使用して接地している
ものである。
第1図(d)は、第1図(c)のパターン図である。
この図では、結合コイル11の接続ランドに接続されたロ
ーバンド用コイル6bの接続ランドが、アースランド12に
囲まれていない。しかし、このポイントは、高周波電位
が低いため、浮遊容量による結合がほとんどなく、選択
度特性の劣化はない。つまり、高周波電位の高いポイン
ト(ホットポイント)さえ囲まれていれば、効果は殆ど
変わらない。
以上説明した第1図の構成を用いたテレビジョンチュ
ーナの段間選択度特性を第3図の15に、VHFイメージ妨
害特性を第4図の16に示す。
第3図において、15は第1図の構成を用いた段間選択
度特性、14は第2図(c)の構成を用いた段間選択度特
性であり、特に同調周波数より高い方の周波数で、選択
度が5dB程改善されていることがわかる。
第4図において、16は第1図の構成を用いたイメージ
妨害特性、17は第2図(c)の構成を用いたイメージ妨
害特性である。ローバンド受信時にイメージ妨害特性
は、従来と比較して、ほぼ同等である。しかし、ハイバ
ンド受信時は、従来と比較して5dB程度改善されている
ことがわかる。
すなわち、本発明により従来例の第2図(a)(b)
からの小型化への展開の問題、第2図(c)(d)の回
路の浮遊容量の発生による妨害特性の劣化という問題点
を解決できるものである。
発明の効果 以上のように、本発明によれば、アノードコモンのチ
ップ型スイッチングダイオードを導入することで部品点
数が減少でき、しかもチップ型スイッチングダイオード
のアノードパターンを、段間一次同調回路と段間二次同
調回路の間に、略平行に配置するとともに、コンデンサ
を介して、このアノードパターンの両端を環状のアース
ランドへ接地することにより、段間一次同調回路と段間
二次同調回路とを高周波的に分離でき、妨害を受けにく
いテレビジョンチューナを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)(b)と(c)は、本発明の一実施例と他
の実施例にかかるテレビジョンチューナのVHF段間複同
調回路の回路図であり、第1図(d)は、第1図(c)
の一実施例によるテレビジョンチューナのVHF段間複同
調回路のパターン図であり、第2図(a)(b)(c)
(d)は従来のテレビジョンチューナのVHF段間複同調
回路の回路図であり、第2図(e)は、第2図(d)の
パターン図であり、第3図は、第1図(a)と第2図
(c)のそれぞれの回路を用いたVHF段間選択度特性図
であり、第4図は、第1図(a)と第2図(c)のそれ
ぞれの回路を用いたテレビジョンチューナのVHFイメー
ジ妨害特性図である。 1……高周波増幅回路、2……混合回路、3……アノー
ドコモンのチップ型スイッチングダイオード、4……同
調用コンデンサ、5……同調用バリキャップダイオー
ド、6a……ハイバンド同調用コイル、6b……ローバンド
同調用コイル、7……接地用コンデンサ、8……バイア
ス用抵抗、9……直流電圧阻止用コンデンサ、10……ア
ノード接地コンデンサ、11……結合コイル、12……アー
スランド、13……スイッチングダイオード、A……アノ
ードパターン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有可 功 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03J 3/18 - 3/32 H03J 5/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】段間複同調回路の段間一次側及び二次側の
    ローバンドコイル接続ランドとハイバンドコイル接続ラ
    ンドを、環状のアースランドの中に夫々略平行に配置す
    るとともに、前記一次側と前記二次側の接続ランドの略
    中央部にアノードコモンのチップ型スイッチングダイオ
    ードに接続されるアノードパターンを前記一次側と前記
    二次側に夫々設けられた前記接続ランドと略平行に配置
    し、このアノードパターンの上に前記チップ型スイッチ
    ングダイオードのアノード電極を接続し、このチップ型
    スイッチングダイオードのカソード電極を、前記段間一
    次側及び前記二次側それぞれの前記ローバンドコイルと
    前記ハイバンドコイルの接続点へ接続するとともに、前
    記アノードパターンの両端には接地用コンデンサを介し
    て前記アースランドへ夫々接地したテレビジョンチュー
    ナ。
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