JP3057599B2 - 洗浄装置及び洗浄方法 - Google Patents

洗浄装置及び洗浄方法

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JP3057599B2
JP3057599B2 JP7156545A JP15654595A JP3057599B2 JP 3057599 B2 JP3057599 B2 JP 3057599B2 JP 7156545 A JP7156545 A JP 7156545A JP 15654595 A JP15654595 A JP 15654595A JP 3057599 B2 JP3057599 B2 JP 3057599B2
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    • H01L31/18Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment of these devices or of parts thereof
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    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
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    • B08B3/02Cleaning by the force of jets or sprays
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗浄装置及び洗浄方法に
関し、更に詳しくは、基板などの被処理体に付着した汚
れを除去すること、特に、効率的な洗浄水の使用で汚れ
を効率的に除去することが可能な洗浄装置及び洗浄方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】光起電力素子等の半導体装置は一般的に
汚染されることを嫌い、その製造工程においては、汚染
物の1つである小さな塵やイオン成分などの付着を防ぐ
だけでなく、必要に応じてこれらを極力除去する必要が
ある。
【0003】しかしながら、清浄な基板や処理面を得る
ためにむやみに大量の洗浄水を用いることは、洗浄水の
コストの増大のみならず排水処理施設の肥大や処理コス
トの増大を招き、ひいては製造コストの増加につなが
る。
【0004】一方、少量の洗浄水で洗浄を行おうとすれ
ば、上記のような塵やイオン成分の除去が不十分にな
り、本来起きなかったはずの欠陥を引き起こしたり、イ
オン成分が残留することによる長期信頼性の低下を招く
可能性が大きくなる。
【0005】従来、上記の相反する要求を満足するため
に様々な工夫がなされてきている。例えば、図1に示す
ように複数の洗浄領域を設け、後段の洗浄後の液を前段
の洗浄に用いる、いわゆるカスケードタイプの洗浄槽を
有する洗浄装置が一般的に使用されている。
【0006】図1において、901、902、903は
それぞれ第1、第2、第3の洗浄液槽である。新規の洗
浄水は、供給管904を通って、第3の洗浄液槽903
上のシャワー905を介して、被処理体である基板90
7の表面を洗浄した後、洗浄液槽903内に溜る(1次
処理液908)。この間、搬送コンベア906上に載置
された基板907は、紙面右向きに搬送される。つま
り、供給管904を通って供給される新規の洗浄液は仕
上げ洗浄に用いられてる。前記の第3の洗浄液槽903
内に溜められた1次処理液908は、ポンプ909によ
って一端が第3の洗浄液槽903に接続された配管91
1を介して、前段の洗浄槽である第2の洗浄液槽902
上に設置されているシャワー910に給送される。これ
によって、基板907は前述の処理の前に洗浄液によっ
て洗浄されることになる。
【0007】ここで洗浄に使用され、汚れを含んだ洗浄
液は、2次処理液912として第2の洗浄液槽902内
に溜められる。
【0008】図1に示される洗浄装置においては、第2
の洗浄液槽902内の2次処理液912を配管913を
介してポンプ914によってシャワー915に給送さ
れ、2次処理液912によって基板907を洗浄する。
洗浄後の洗浄液(3次処理液916)は、一旦、第1の
洗浄液槽901内に溜められて、排水処理される。
【0009】すなわち、基板側からみれば、汚濁の程度
が高い洗浄水から徐々に清浄な洗浄水による洗浄に移行
していくように構成されているため、比較的少量の洗浄
水で高い洗浄効果が得られるように工夫がなされてい
る。
【0010】この場合、最後段の洗浄槽への洗浄水供給
量をVl/minとすれば、第1、第2、第3の各洗浄
槽でのシャワー量、ならびに第1洗浄槽の排水量も実質
的にVl/minとなることは自明である。
【0011】しかしながら、上述した洗浄方法において
初期の目的を果たすためには、基板上の汚れが洗浄水の
噴射とともに速やかに洗浄水内に拡散することが必要で
ある。
【0012】ところが、上記基板上の汚れが粘着性であ
る場合やある程度の厚みを持った層または、洗浄水内に
拡散しにくい汚れである場合には、上記説明した方法で
の良好な洗浄が行えない場合もある。
【0013】上述の種類の汚れを良好に落とすために
は、最初に基板を洗浄する第1の洗浄液槽901に対応
する位置での洗浄に多量の洗浄水を使用する方法があ
る。
【0014】その第1の方法は、第1の洗浄液槽901
に対応する洗浄処理のみの洗浄水の量を増やすこと、す
なわち新たな洗浄水(例えば、使用量V’)を第1の洗
浄液槽901に対応する洗浄処理で用いる洗浄液に追加
することである。第2の方法は、全体の洗浄水の使用量
Vを増やすことである。どちらの方法でも、必然的に洗
浄に要する洗浄水の総量は、増加してしまう。この洗浄
水量の増加は、純水等の供給能力の増大や生産コストの
増大のみならず、排水処理能力の増大、排水処理コスト
の増大、ならびに洗浄水の給送能力(ポンプ容量等)の
増大を招いてしまう。その結果、装置コストが膨れ上が
り、製品コストにも影響を及ぼすことが考えられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記諸点に
鑑みなされたものであって、基板上に付着している汚れ
が、たとえば、高粘度のものであるか否かにかかわら
ず、より少量の洗浄水(洗浄液)の使用量で良好な洗浄
が可能となる洗浄装置及び洗浄方法を提供することを目
的とする。
【0016】また、本発明は装置のコストを増大させる
ことなく洗浄性能を向上させた洗浄装置及び洗浄方法を
提供することを目的とする。
【0017】加えて本発明は排水量を増大させることな
く、また、排水処理コストの増大がない洗浄装置及び洗
浄方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の洗浄装置は、被
処理体を洗浄するための複数の洗浄段と、該洗浄段のそ
れぞれで使用された洗浄液を貯溜する貯溜部の複数と、
記洗浄段の1つの洗浄段に対応する貯溜部内の洗浄液
の洗浄段に対応する貯溜部内の洗浄液とを混合して
該1つの洗浄段に供給するための通路と、を有すること
を特徴とする。
【0019】本発明の洗浄方法は、被処理体を複数の洗
浄段で順次洗浄する洗浄方法において、1つの洗浄段で
洗浄し使用された洗浄液と、該1つの洗浄段より後段の
洗浄段で洗浄に使用された洗浄液とを混合して混合洗浄
液を得て、前記後段の洗浄段で洗浄に用いられる洗浄液
の流量より多い流量の前記混合洗浄液で前記被処理体を
前記一つの洗浄段において洗浄する工程を有することを
特徴とする。
【0020】
【作用】以下、本発明を図面を用いて説明する。図2は
本発明の洗浄装置の構成を説明するための模式的構成図
である。図2において、101、102、103は、そ
れぞれ順に、第1の洗浄液槽、第2の洗浄液槽、第3の
洗浄液槽、104は洗浄される被処理体である基体、1
05は該基体104を搬送するための搬送手段としての
ベルト、106、107、108は、それぞれ供給され
た洗浄液を基体104に向けて放出または噴射するシャ
ワーヘッド、109、116、117、118、119
は、それぞれ洗浄液を供給するための配管、111、1
14は、それぞれ洗浄液を供給するためのポンプ、11
3は合流装置、110、112、115は、それぞれ順
に第1の処理液、第2の処理液、第3の処理液である。
【0021】図2に示される洗浄装置においても、基体
104は図中左から右へ順次搬送され、最後に新規な洗
浄水で洗浄される。図2に示される洗浄装置において、
図1で説明した洗浄装置との大きな違いは以下の点であ
る。
【0022】図2に示される洗浄装置の場合、洗浄液の
流れが、図1に示される洗浄装置の洗浄液の流れと大き
く異なっている。
【0023】新規な洗浄液は配管109を介してシャワ
ーヘッド108に供給され、シャワーヘッド108から
基体104に噴射されて基体104を洗浄する。基体1
04の洗浄後の洗浄液は1次処理液110として第3の
洗浄液槽103に溜められ、この1次処理液110は第
3の洗浄液槽103に一端が接続された配管116を介
してポンプ111からシャワーヘッド107に給送さ
れ、シャワーヘッド107から基体104に向けて噴射
され、基体104を洗浄する。基体104を洗浄した1
次処理液110は2次処理液112として第2の洗浄液
槽102に溜められる。ここまでは図1で説明した洗浄
装置の場合と同様である。
【0024】次に2次処理液112は、第2の洗浄液槽
102に接続された配管118を介して合流装置113
を通り、配管117を通ってポンプ114によりシャワ
ーヘッド106に給送される。シャワーヘッド106に
供給された洗浄液はシャワーヘッド106から基体10
4に向かって噴射され、基体104を洗浄する。基体1
04を洗浄した洗浄液は3次処理液115として第1の
洗浄液槽101内に溜められる。
【0025】第1の洗浄液槽101には配管119が接
続され、第1の洗浄液槽101内に溜められた3次処理
液115を合流装置113を通って配管117に供給可
能にしている。
【0026】つまり、ポンプ114によってシャワーヘ
ッド106に供給される洗浄液は、この図では、基体1
04を2度洗浄した2次処理液112と、基体104を
3度以上洗浄した3次処理液115の混合したものにな
る。
【0027】このような構成とすることで、シャワーヘ
ッド106から噴射される洗浄液の量は、新規に供給さ
れる洗浄液の供給量(Vl/min)以上の量の洗浄液
で基体104を洗浄することが可能になる。
【0028】より多くの洗浄液を単位時間当たり噴射で
きるということは、単位面積当たりの洗浄液量を増加す
ることになり、より万遍なく基体を洗浄でき、また、よ
り強い圧力で汚れを洗い流すことができるものである。
【0029】また、この装置では最終段のポンプ114
だけその容量を増加させれば良く、他のポンプ全ての能
力を上げる必要が必ずしもないため、より低コストの洗
浄装置とすることができる。
【0030】なお、合流装置113の最も単純な構造は
三方に洗浄液が流通可能な開口を有し、その開口が1つ
の空間に開いているような構造で、例えば図3(a)に
示されるような三方継手、あるいは1つの配管の途中に
開口をあけ、そこに別の配管を接続したような構造であ
る。
【0031】もちろん、配管118や配管119の管抵
抗や、それら配管内の洗浄液にかかる圧力が異なるよう
な場合、あるいは、2次処理液と3次処理液との混合比
を変化させたいような場合も考慮すると、図3(b)に
示されるような構造や図3(c)に示されるような構造
としてもよい。
【0032】図3(b)では流路中に凸部31を設けて
流体抵抗を形成し、これによって液体の流れや管抵抗を
制御可能にする。例えば、この凸部の突出量や凸部の斜
面の角度を適宜決めることによって、あるいは、斜面の
角度を左右で変えたり、凸部の位置を左右にずらすこと
によって制御可能である。
【0033】図3(c)では、弁32を有する場合で、
この弁の設ける位置や弁の角度(回転角度)によって同
様に制御可能である。
【0034】なお、図2に示されるような2次処理液と
3次処理液とが混合した洗浄液をポンプで給送する場合
は、上述のような単純な構造でも合流装置の構造は事実
上は問題ない。ただし、2次処理液と3次処理液との不
用意な混合を防ぐ必要がある場合には、流路の途中、例
えば配管118、119の途中に逆止弁を設けることが
望ましい。
【0035】また、図2においては、1つのポンプ11
4によって、新規な洗浄液の量より多い量の洗浄液をシ
ャワーヘッド106に供給している例を示しているが、
配管118と配管119に対してそれぞれポンプを設置
してもよい。この場合は、1つ1つのポンプの容量をよ
り小さくすることも可能になるので、より洗浄装置を小
型化することも可能である。また、ポンプの駆動力、す
なわち洗浄液の吐出量を調整することによって、2次処
理液と3次処理液の混合比率を調整することもできる。
【0036】もちろん、合流装置113は上述したよう
な構造に限定されるものではなく、様々な形態を取り得
るものである。また、上述したような三方に開口を有す
る構造ではなく、別途処理液を混合して溜めておく貯溜
部を設け、ここから配管を通じてシャワーヘッド106
に供給するような形式としてもよい。
【0037】洗浄液の噴射を行うシャワーヘッドは、効
率よく被処理体(基体)に洗浄液を噴射することが可能
であれば、その形状、穴の数、大きさ、配置に制限はな
い。したがって、円錐形状の底面に噴射口41を多数穿
った構造(図4(a)模式的斜視図)の他に、パイプ様
の部材にその長さ方向に噴射口41を多数穿った構造
(図4(b)模式的斜視図)、あるいは、開口を設け、
その開口42に対向する位置に制限部材43をおいて洗
浄液を制限部材43にあてて洗浄液を拡散するような構
造(図4(c)模式的切断面図)が好ましく用いられ
る。また、図示はしていないが、図4(b)に示した噴
射口41を1つのスリットにしてもよいものである。も
ちろん、ここに挙げた以外の形状、構造であってもよ
く、被処理体の洗浄が効果的に行われるのであれば、そ
の構造などに制限はない。図4(a)〜(c)において
矢印は洗浄液の流入方向を示す。また、洗浄に際しては
必要に応じてブラシなどの摺擦してもよい。
【0038】このように本発明では、下位の洗浄槽の排
水の一部を、少なくとも一段上位の排水と合流させて、
上記下位の洗浄槽の洗浄水として用いるため、基板の洗
浄が最初に行われる例えば第1槽で使える洗浄水の量を
独立して増やすことが可能となった。従って、使用する
洗浄水の総量は変えずに、第1槽において、洗浄しずら
かった種類の汚れを効率よく除去することが可能となっ
た。
【0039】また本発明では、上述した洗浄装置を用い
ることにより、洗浄が難かしかった高粘着性の汚れ、例
えば粘度が10,000mPa・s以上あるエッチング
ペースト等からなる付着物の除去が可能となった。
【0040】さらに本発明では、下位の洗浄槽が用いる
洗浄水の流量Wを、高純度な洗浄水のみによる洗浄モー
ド1の流量、すなわち流量Vと、下位の洗浄槽の排水も
加えた洗浄モード2の流量、すなわち流量(V+V1
との間で可変とすることで、2種類の洗浄モードを合わ
せ持つことができる。この場合、流量を(V+V1)に
固定した場合に比べて状況に応じた洗浄を行えるので、
より清浄度の高い洗浄処理が可能となる。
【0041】また、洗浄液槽と配管との間に汚物の除去
のためにフィルターなどの汚物トラップ部材を入れるこ
とはより好ましい。
【0042】被処理体である基体の移動は上述したよう
なベルトに限らず、アームなどを用いた移動手段であっ
てもよい。ベルト状の場合は、メッシュ状とすることが
好ましい。また、被処理体は枚葉のみならず、連続体で
あっても適用可能である。
【0043】〈実験例〉次に、図2に示される洗浄装置
を用いて粘度が30,000mPa・sのペーストを粘
着性の汚れとして付着させた10cm2のステンレスス
チール板を洗浄した。
【0044】新規の洗浄液は第3の洗浄装置103に対
応したシャワーヘッド108から純水を流量Vl/mi
nで供給した。したがって、シャワーヘッド107から
の洗浄液も流量Vl/minで供給される。
【0045】各シャワーヘッドから洗浄液を噴射する時
間を5分間とした。また、シャワーヘッド106から噴
射される洗浄液の噴射量は、2次処理液112の流量V
l/minとし、3次処理液115の流量をV1l/m
inとしたものの混合した洗浄液を使用した。すなわ
ち、シャワーヘッド106から噴射される洗浄液の流量
はV+V1l/minとした。なお、ここでV>V1とな
るように流量を調整した。
【0046】〈比較実験例〉実験例と同様に粘度が3
0,000mPa・sのペーストを粘着性の汚れとして
付着させた10cm2ステンレススチール板を図1に示
される洗浄装置を用いて洗浄した。
【0047】新規に供給される洗浄液は実施例1と同
様、純水を使用し、その流量は実施例1と同じVl/m
inとした。したがって、各シャワーヘッドから噴射さ
れる洗浄液の量はいずれもVl/minとされた。
【0048】なお、シャワーヘッドの形状、形成された
噴射口の数、大きさ、配置及びシャワーヘッドとステン
レススチール板との距離などの他の条件については同じ
条件とした。
【0049】また、比較として、最初の洗浄で使用する
洗浄液の量をVより少なくした場合についても汚れの除
去具合を見た。
【0050】図5に汚れの残留量と洗浄液の流量との関
係を示す。汚れの残留量Yは以下のようにして測定し
た。
【0051】まず、洗浄後の被処理体であるステンレス
スチール基板を充分に乾燥させて重さy1を測定した。
次に基板上の残留物であるペーストを溶解除去するため
に、洗浄後の基板を、キシレンとIPA(イソプロピル
アルコール)が1:1の混合溶剤(温度60℃)に、1
0分間浸漬した。
【0052】次に、浸漬後の基板を充分に乾燥したの
ち、基板の重量y2を測定する。浸漬前後の基板重量の
差、つまりy1−y2を汚れの残留量Yと定義した。
【0053】図5から理解できるように、シャワーヘッ
ドからの噴射量Xの増加に従って、残留量Yは減少する
傾向が確認された。ただし、この残留量Yは粘着性の汚
れに関していえば、洗浄水の清浄度とはあまり関係がな
いようであった。
【0054】すなわち、全く洗浄を受けていない基板に
付着した粘着性の汚れは、洗浄水量を増やすことによ
り、より多くその汚れを落とせることがわかった。
【0055】したがって、粘着性の汚れを基板から除去
する効果は、シャワーの噴射量Xを(V+V1)とした
方が、シャワーの噴射量XをVとした場合より高いこと
が判明した。また、基体にあたる洗浄液の圧力は、高い
方が粘着性のある汚れを落とし易い。洗浄液に溶解性が
ある、または粘着性の少ない汚染物もまた、シャワー噴
射量を増加することで、より効果的に除去することがで
きる。
【0056】実験例で必要な給水および排水の総量は、
比較実験例と同じままでよかった。したがって、実験例
の洗浄水経路を用いれば、純水等の供給能力の増大、排
水処理能力の増大、ならびに洗浄水の給送能力(ポンプ
容量等)の増大などの問題を回避できることが確認でき
た。
【0057】よって、装置コストの増加なしに、粘着性
の汚れ除去が効果的にできる。その結果、製品のコスト
は維持したまま、歩留まりの高い製造ラインの構築が可
能な洗浄機を提供できることが確認できた。
【0058】洗浄液の流量は使用するシャワーヘッドの
形状、洗浄される基体の大きさ、洗浄される基体の形
状、洗浄される基体の単位時間の処理数、求められる洗
浄度によって変化するものであるが、基体が板状の場
合、前記Vを好ましくは2〜20l/min、より好ま
しくは5〜10l/min程度とし、前記V1を2〜2
0l/min、より好ましくは5〜20l/min程度
とするのが望ましい。
【0059】また、図2に示されるように、洗浄段数n
は3でなくともよく、必要な洗浄を行うためにnを3よ
り多くしても良い。ただし、本発明において、nは2以
上の整数である。
【0060】さらに、この洗浄の前に、例えば水道水の
ようなグレードの低い洗浄液などを使用して予備洗浄す
ることは好ましい。
【0061】加えて、上述の説明では、3段の洗浄段の
うち1段目と2段目の処理液を混合したが、必要に応じ
て更に2段目と3段目の被処理液を混合して2段目洗浄
液として使用してもよい。
【0062】このようにして、粘着性の高い汚れなどの
洗浄しづらかった種類の汚れの除去が可能になるが、ま
た当然のことながら粘着性の低い液体の洗浄においても
従来以上の効果があることは当然である。
【0063】
【実施例】以下、半導体装置として太陽電池を用いた場
合の実施例について説明する。 (実施例1)本例では、粘着性の汚れの粘度Pと、洗浄
後の基板上に残った汚れの残留量Qとの関係を調べた。
この粘度Pは、後述するエッチングペースト307の粘
度を変えることで代用した。また、残留量Qの評価方法
は、前記実験例で求めた残留量Yと同様とした。
【0064】まず、図6を用いて、本例で洗浄評価した
太陽電池基板の作製方法について説明する。
【0065】図6(a)は、太陽電池基板上に後述のエ
ッチングペーストを印刷した状態の模式的平面図ならび
に図6(b)はその模式的側面図である。図6(c)
は、図6(a)および図6(b)に示した太陽電池基板
の模式的断面図である。
【0066】図6(c)の太陽電池基板は、導電性材料
であるステンレススチールからなる基体301の表面上
に、順に裏面反射層302、非単結晶シリコン層30
3、透明導電膜304が、スパッタ、CVD等の成膜方
法にて形成された構造体である。ステンレススチール3
01は、厚み150μmのものを用いた。裏面反射層3
02は、入射光の再利用を目的としており、導電性物質
であるアルミ−シリコンと、酸化亜鉛とを積層した構造
体であり、その厚みは1μmとした。非単結晶シリコン
層303は、光起電力の発現主体であって、下から順に
p型半導体層、i型半導体層、n型半導体層、p型半導
体層、i型半導体層、n型半導体層が順次積層された構
造体であり、その厚みは1μmとした。また、透明導電
膜304は、反射防止および集電を目的とし、ここでは
酸化インジウムを用い、その厚みは20nmとした。
【0067】さて、図6(c)に示す構造を有する太陽
電池基板305は、適宜必要な寸法に裁断されて使用さ
れるが、その裁断の際に、切断面にて透明導電膜304
と導電性材料からなる基体301との短絡が多発した。
この短絡は、上記の非単結晶シリコン層303にて発生
した電荷を、逆流あるいは消滅させてしまい、上記太陽
電池の発電効率を落とす結果となる。具体的に言えば、
上記太陽電池の短絡抵抗が下がり、充分な起電力が得ら
れなくなる。この短絡現象を防ぐために、本例では図6
(d)に概念的に示した通り、上記透明導電膜304の
一部を除去することで溝304aを形成し、図6(e)
に示されるような独立した発電領域306を形成した。
【0068】具体的には、上記太陽電池基板305の表
面にFeCl3、AlCl3等を含むエッチングペースト
307をスクリーン印刷等の方法で塗布し、加熱処理を
施し、最後に上記エッチングペースト307を除去、洗
浄して図6(e)に示す状態の基板を作製した。尚、上
記エッチングペースト307は上述のようにスクリーン
印刷に使用するため、上記FeCl3、AlCl3等の物
質に、フィラーや増粘材等を添加して10,000mP
a・s以上の粘度を付与した。
【0069】本例では、このエッチングペースト307
の粘度を、600〜46,000mPa・sの範囲で変
えて、洗浄後の太陽電池基板上に残った汚れの残留量を
調査した。
【0070】図13は、本例の太陽電池基板を作製する
ための製造装置を概略的に説明する模式的構成図であ
る。この装置は、印刷、乾燥、および洗浄の3工程から
構成され、各工程間には太陽電池基板を移動するための
搬送コンベアが設けられた。
【0071】印刷工程とは、印刷機403を用い、太陽
電池基板305の表面上に、スクリーン版401を使用
してステージ410によって所望のパターンで上述のエ
ッチングペースト307を形成する工程である。
【0072】乾燥工程とは、IR方式のトンネル型乾燥
炉405を用い、印刷後の太陽電池基板305を、乾燥
炉405の内部に設置された赤外線ヒータによって、1
分間、150℃の加熱処理する工程である。この加熱処
理によって、基板表面の透明導電膜304は、上記エッ
チングペースト307が塗布された部分のみ除去され
た。
【0073】洗浄工程とは、上記の加熱処理後の太陽電
池基板401を、常温近くまで冷却した後、図2に示さ
れる洗浄装置407を用いてエッチングペースト307
を洗浄除去する工程である。この洗浄装置407は、カ
スケード接続された多槽構成からなる洗浄装置であり、
第1段目では第1洗浄液槽101の排水の一部が第2洗
浄液槽102の排水と合流して強力な噴流となり、エッ
チングペースト307を基板401の表面より除去され
る。この時、第1シャワーヘッド106から噴射される
洗浄水量は、20l/min(V+V1)に設定した。
第2段以降では、徐々に清浄な洗浄水にて7l/min
の水量で適宜基板表面を洗浄して、最終的には残留物の
ほとんどない清浄な表面を得ることができる。最後に、
洗浄の終了した太陽電池基板305は、熱風エアナイフ
408にて水切り処理をした。
【0074】次工程以降は、本例に直接関係はないので
詳しい説明は省略するが、概略としては、上記工程にて
分離された発電領域に対し集電のための電極を形成する
工程などが続く。
【0075】(比較例1)比較例として、第1シャワー
ヘッド106から噴射される洗浄水量を、第1の洗浄液
槽101からの第3次処理液を使用せず、第2の洗浄液
槽102からの第2次処理液を洗浄液としてその流量を
7l/minとして洗浄した。すなわち、第1シャワー
ヘッド106から噴射される洗浄水量は、一段上位の第
2洗浄液槽102の排水量と同じにした。他の点は実施
例1と同様とした。
【0076】図7は、粘着性の汚れの粘度、すなわちエ
ッチングペースト307の粘度Pと、上述のように作製
した太陽電池基板305の表面上に残った汚れの残留量
Qとの関係を評価した結果である。その評価結果をまと
めると以下のようになる。 (1)比較例1に対し、実施例1は全粘度領域で残留量
Qが少ない。すなわち、太陽電池基板305の表面は、
実施例1の方が清浄であることがわかった。 (2)特に、エッチングペースト307の粘度Pが、1
0,000mPa・s以上の領域において、実施例1の
残留量は比較例1の残留量を大きく下回ることがわかっ
た。
【0077】したがって、本発明の洗浄装置によれば、
太陽電池基板305の表面をより清浄にすることが可能
であるといえる。また、エッチングペースト307の粘
度Pは、比較的自由に選択できるため、特に高粘度のも
のが使えるため、エッチングラインの微細化、すなわち
細線化や明瞭化が達成可能となった。
【0078】(実施例2)本例では、実施例1におい
て、洗浄、エアナイフによる水切りまでが終了した太陽
電池基板の表面上に、集電電極を形成した基板に対し
て、再度洗浄を行い、その基板の表面上に残った汚れの
残留量Rを評価した。
【0079】図8(a)および図8(b)は、それぞれ
集電電極の構造を示す概略図で図8(a)はその模式的
平面図、図8(b)は模式的斜視図である。なお、図中
600は太陽電池基板、601は銅ペースト、602は
半田、604は半田ペーストである。
【0080】図9(a)〜図9(d)は、それぞれ図8
(a)および図8(b)に示される構成の集電電極を形
成する工程を説明するための概略的工程図である。 (1)太陽電池基板600の有効面に、銅ペースト60
1を幅150μm、ピッチ5mmでスクリーン印刷し、
150℃IR乾燥炉で硬化させた。(図9(a)) (2)上記(1)の銅ペースト601に完全に重なるよ
うに半田ペースト604を幅400μm、ピッチ5mm
でスクリーン印刷した。(図9(b)) (3)上記(2)の基板を、300℃のIR硬化炉で加
熱処理した。IR硬化炉内で半田が溶融されると、太陽
電池基板600の最表面をなす透明導電膜(図示せず)
と半田ペースト604ははじいてしまうので、半田ペー
スト604が勝手に銅ペースト601の上にセルフアラ
イメントされ、幅150μmの半田コート銅の集電電極
が形成される。(図9(c)) (4)さらに、上記(3)の基板を、図2に示される洗
浄装置を用い、フラックス603を洗浄処理した。(図
9(d)) 第1シャワーヘッドから噴射される、すなわち第1段目
の洗浄水量は、20l/min(V+V1)とした。
【0081】また、この洗浄の目的は、図9(c)に示
されるような基板600の上に存在する銅ペースト60
1の両側に形成される半田のフラックス603の除去で
ある。このフラックス603は酸性であるために将来的
に素子に悪影響を及ぼす可能性があり、完全に洗浄除去
する必要がある。なお、2段目以降の洗浄液の流量は5
l/minとした。
【0082】(比較例2)比較例としては、第1シャワ
ーヘッドから噴射される洗浄水を第2段目の洗浄の排水
のみを使用し、洗浄水量を5l/minとした。他の点
は実施例2と同様とした。
【0083】上述のように形成した基板600におい
て、その表面上に残った汚れの残留量Rを調べたとこ
ろ、実施例2では上記フラックスが跡形もなくきれいに
洗浄できたのに対し、比較例2ではフラックスが完全に
除去されずに跡形が残り、外観的にも好ましい結果が得
られなかった。
【0084】したがって、本発明の洗浄装置は、エッチ
ングペースト等からなる粘着性の汚れ除去に有効である
と同時に、半田のフラックス除去も可能であることが分
かった。
【0085】(実施例3)本例では、実施例2の半田ペ
ーストに代えて、粒径1μmの銀の粒子を10wt%の
割合で混合した半田ペーストを用いて、太陽電池基板の
表面上に集電電極を形成した基板を作製した。図10
(a)および図10(b)は、それぞれ上記の集電電極
の構造を説明するための概略図で、図10(a)は模式
的平面図、図10(b)は模式的斜視図である。なお、
図中の700は太陽電池基板、701は銅ペースト、7
02は半田、703はフラックス、704は銀粒子、7
05は半田ペーストである。
【0086】図11(a)〜図11(d)は、それぞれ
図10(a)及び図10(b)に示される構成の集電電
極を形成する工程を説明するための概略的工程図であ
る。
【0087】本実施例においても、実施例2と同様に基
板700上に銅ペースト701を印刷、硬化し(図11
(a))、次に硬化した銅ペースト701上に銀粒子7
04を分散含有する半田ペースト705をスクリーン印
刷で印刷した。(図11(b))続いて,IR硬化炉で
加熱処理し半田を溶融させ、その後硬化させ(図11
(c))、常温に下がった基板700を図2に示される
洗浄装置を用いて洗浄し、前工程で基板700表面上に
残ったフラックスなどを洗浄除去した。(図11
(d))
【0088】本実施例では、前記洗浄工程終了後の基板
に対して、再度洗浄を行い、その基板の表面上に残った
汚れの残留量Sを評価した。ここで、半田ペースト70
5の中に銀粒子704を含有させる理由は、半田を厚盛
りするためである。半田が厚盛りされた場合には、電流
が通過する断面積が増えるため、抵抗による電流ロスを
低減する効果がある。他の点は実施例2と同様とした。
【0089】例えば、洗浄装置の第1段目シャワーヘッ
ドから噴射される洗浄水量は、実施例2と同様に20l
/minとした。また、2段目以降の洗浄水量は6l/
minとした。本実施例の洗浄目的は、太陽電池基板7
00の表面上に存在する銅ペースト701の両側に形成
された半田のフラックス703の除去と、太陽電池基板
700の最表面をなす透明導電膜(図示せず)の上にイ
レギュラーに飛び散った銀粒子704の除去である。こ
のフラックス703は酸性であるために将来的に素子に
悪影響を及ぼす可能性があり、完全に洗浄除去する必要
がある。また、銀粒子704は、銀イオンがマイグレー
ションによって半導体層内で成長し、シャントを起こす
可能性があるため、完全に洗浄除去する必要がある。
【0090】(比較例3)第1段目のシャワーヘッドか
ら噴射される洗浄水量を、2段目以降と同様に6l/m
inとした。また、第1段目シャワーヘッドから噴射さ
れる洗浄液は、一段上位の第段電目の排水(2次処理
液)のみとした。他の点は実施例3と同様とした。
【0091】上述のように形成した基板において、その
表面上に残った汚れの残留量Sを調べたところ、実施例
3では、上記フラックスが跡形もなくきれいに洗浄でき
たのに加えて、透明導電膜上に飛び散っていた銀粒子も
除去できた。ところが、比較例3では、フラックス、銀
粒子ともに完全には除去されず、外観的にも好ましい結
果が得られなかった。
【0092】したがって、本発明の洗浄機は、エッチン
グペースト等からなる粘着性の汚れ除去に有効であると
同時に、半田のフラックス除去や、透明導電膜上に飛散
した銀粒子の除去も可能であることが分かった。
【0093】(実施例4)本実施例では、実施例1の第
1段目のシャワーヘッドから噴射される洗浄水量が(V
+V1)(=20l/min)に固定されているのに代
えて、第1段目シャワーヘッドから噴射される洗浄水量
をV(=7l/min)と(V+V1)(=20l/m
in)との間で少なくとも1回以上変化させた。他の点
は実施例1と同様とした。
【0094】図12は、5分間の洗浄時間内において、
第1シャワーから噴射される洗浄水量を変化させた回数
と、基板の清浄度との関係を示したグラフである。但
し、第1シャワーから噴射される洗浄水量は、最初(V
+V1)(=20l/min)に設定した。
【0095】本実施例では、第1段目シャワーヘッドか
ら噴射される洗浄水量を、少なくとも1回以上変化させ
ることで、基板の清浄度が一段と改善されることが分か
った。特に、その変化させる回数が、奇数回、すなわち
第1段目シャワーヘッドから噴射される洗浄水量が最
後、つまり、2段目に移動する直前にV(=7l/mi
n)となるように設定するとより高い清浄度が得られる
ことがわかった。
【0096】したがって、次段に移動する前に洗浄水量
を減少させることが、より高い清浄度にするのに有効で
あることがわかる。
【0097】(実施例5)本例では、太陽電池基板を電
解液中に浸漬して電気化学処理を施し、太陽電池基板に
存在する欠陥を処理した後に洗浄を行い、その基板の表
面に残存した汚れの残存量を評価した。
【0098】実施例1と同様な太陽電池基板を不図示の
塩化アルミニウム溶液を内蔵した電解装置に投入し、順
方向に電圧を印加し欠陥を処理をした。
【0099】次に、実施例1と同様にして洗浄を行っ
た。洗浄後、エアナイフにより水きり処理、不図示の熱
風乾燥炉により基板を乾燥した。
【0100】洗浄、乾燥の終了した基板を不図示の純水
を内蔵した超音波洗浄装置に投入し、洗浄前後の超音波
装置内の液の電導度を比較したところ変化が見られなか
った。
【0101】このように、本実施例により粘着性の低い
液体の洗浄においても本発明により高い洗浄度が得られ
ることが分かった。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
低コストで、かつ基板の汚れ具合に合わせた運用が可能
な洗浄装置及び洗浄方法が提供される。
【0103】また、本発明によれば、高粘着性の汚れの
効果的な除去が可能な洗浄装置及び洗浄方法が提供され
る。
【0104】加えて、本発明によれば、高粘着性の汚れ
除去だけでなく、より清浄度の高い洗浄処理も同時に行
える洗浄装置及び洗浄方法が提供される。
【0105】本発明は、太陽電池基板の製造方法に限定
されるものではなく、枚葉の洗浄を要する洗浄工程を含
む洗浄工程に一般的に適用可能である。特に、粘着性の
汚れを基板から除去するための洗浄工程に有効である。
【0106】また、本発明では3槽の洗浄装置を想定し
て説明したが、前述したように、これはもちろん複数の
洗浄液槽を有する洗浄装置に適用可能である。
【0107】さらに、本実施例では洗浄水が水系の洗浄
システムを想定しているが、非水系(例えばアセトンや
アルコール等の溶剤)の洗浄システムにも適用できる。
【0108】また、本発明は、本発明の主旨の範囲にお
いて、適宜変形可能であることは云うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の洗浄装置を説明する模式的構成図であ
る。
【図2】本発明の洗浄装置の好適な一例を説明する模式
的構成図である。
【図3】それぞれ合流装置の好適な一例を説明するため
の模式的断面図である。
【図4】それぞれシャワーヘッドの好適な一例を説明す
るための図であり、(a)及び(b)は模式的斜視図、
(c)は模式的断面図である。
【図5】シャワーからの洗浄液の噴射量に対する汚染物
質の残留量の一例を説明するためのグラフである。
【図6】(a)は太陽電池基体上にエッチングペースト
を配した一例の模式的平面図であり、(b)は(a)の
模式的断面図であり、(c)は太陽電池の層構成の一例
を説明するための模式的断面図であり、(d)は(c)
に示される太陽電池の一部をエッチングした場合の一例
を説明するための模式的切断面図であり、(e)は完成
した太陽電池基板の模式的平面図である。
【図7】汚染物の粘度に対する残留量の変化を説明する
ための図である。
【図8】(a)は太陽電池の好適な一例の模式的平面図
であり、(b)は(a)に示される太陽電池の模式的部
分断面斜視図である。
【図9】それぞれ集電電極の形成の一例を説明するた
め、模式的断面図で示した工程図である。
【図10】(a)は太陽電池の好適な一例の模式的平面
図であり、(b)は(a)に示される太陽電池の模式的
部分断面斜視図である。
【図11】それぞれ集電電極の形成の一例を説明するた
め、模式的断面図で示した工程図である。
【図12】第1段目洗浄水量を変化させた場合の汚染物
の残留量の変化を説明するための図である。
【図13】太陽電池の作製途中に用いられる製造装置の
好適な一例を説明するための模式的構成図である。
【符号の説明】
101、102、103、901、902、903 洗
浄液槽、 104、907 基板、 105 ベルト 106、107、108 シャワーヘッド、 109、116、117、118、119、911、9
13 配管、 110、112、115、908、912、916 処
理液、 111、114、909、914 ポンプ、 113 合流装置、 31 凸部、 32 弁、 301 ステンレススチール基板、 302 裏面反射層、 303 非単結晶シリコン層、 304 透明導電膜、 305、600、700 太陽電池基板、 306 発電領域、 307 エッチングペースト、 41 噴射口、 42 開口、 401 スクリーン版、 402、404、406、409、906 搬送コンベ
ア、 403 印刷機、 405 乾燥炉、 407 洗浄装置、 408 熱風エアナイフ、 410 ステージ、 601、701 銅ペースト、 602、702 半田、 603、703 フラックス、 604、705 半田ペースト、 704 銀粒子、 904 供給管、 905、910、915 シャワー。
フロントページの続き (72)発明者 竹山 祥史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 実開 昭58−107158(JP,U) 実公 昭36−26554(JP,Y1) 実公 昭39−18537(JP,Y1) 国際公開93/25653(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B08B 3/00 - 3/14

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理体を洗浄するための複数の洗浄段
    と、 該洗浄段のそれぞれで使用された洗浄液を貯溜する貯溜
    部の複数と、 記洗浄段の1つの洗浄段に対応する貯溜部内の洗浄液
    の洗浄段に対応する貯溜部内の洗浄液とを混合して
    該1つの洗浄段に供給するための通路と、 を有することを特徴とする洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記他方の洗浄段における洗浄液の流量
    より多い流量が前記1つの洗浄段に供給される請求項1
    に記載の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記他方の洗浄段に供給される洗浄液を
    給送するポンプの容量より前記1つの洗浄段に供給され
    る洗浄液を給送するポンプの容量が大きい請求項1に記
    載の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記通路は前記他方の洗浄液と前記1つ
    の洗浄段に対応する洗浄液とを混合した洗浄液を貯溜す
    る貯溜部に接続されている請求項1に記載の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記洗浄段はシャワーヘッドを有する請
    求項1に記載の洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記シャワーヘッドは円錐形底面に開け
    られた噴出口を有する請求項5に記載の洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記シャワーヘッドはパイプ状部材に開
    けられた噴出口を有する請求項5に記載の洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記シャワーヘッドは噴出口に対向して
    配置された板状部材を有する請求項5に記載の洗浄装
    置。
  9. 【請求項9】 前記通路は、一方を前記他方の洗浄段に
    対応する貯溜部、一方を前記1つの洗浄段に対応する貯
    溜部、一方を前記1つの洗浄段に対応するシャワーヘッ
    ドに連絡する三方管部を有する請求項1に記載の洗浄装
    置。
  10. 【請求項10】 前記三方管部は凸部又は弁を有する請
    求項9に記載の洗浄装置。
  11. 【請求項11】 被処理体を複数の洗浄段で順次洗浄す
    る洗浄方法において、1つの洗浄段で洗浄し使用された
    洗浄液と、該1つの洗浄段より後段の洗浄段で洗浄に使
    用された洗浄液とを混合して混合洗浄液を得て、前記後
    段の洗浄段で洗浄に用いられる洗浄液の流量より多い流
    量の前記混合洗浄液で前記被処理体を前記一つの洗浄段
    において洗浄する工程を有することを特徴とする洗浄方
    法。
  12. 【請求項12】 前記1つの洗浄段での洗浄液の流量
    は、前記後段の洗浄段での洗浄液の流量以上の流量で少
    なくとも1回以上変化させる請求項11に記載の洗浄方
    法。
  13. 【請求項13】 前記変化させた流量は、洗浄終了直前
    においては後段の洗浄段で洗浄に使用された洗浄液の流
    量とされる請求項12に記載の洗浄方法。
  14. 【請求項14】 前記1つの洗浄段での洗浄液は洗浄終
    了直前においては前記後段で洗浄に使用された洗浄液と
    される請求項11に記載の洗浄方法。
  15. 【請求項15】 前記洗浄の対象物が前記被処理に付着
    した粘度10,000mPa・s以上の物質を含む請求
    項11に記載の洗浄方法。
  16. 【請求項16】 前記物質はエッチングペースト又はフ
    ラックスを有する請求項15に記載の洗浄方法。
  17. 【請求項17】 前記被処理体は半導体装置である請求
    項11に記載の洗浄方法。
  18. 【請求項18】 前記半導体装置は太陽電池基板を含む
    請求項17に記載の洗浄方法。
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