JP2003071395A - 電子式フィルターの洗浄装置 - Google Patents

電子式フィルターの洗浄装置

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JP2003071395A
JP2003071395A JP2001263321A JP2001263321A JP2003071395A JP 2003071395 A JP2003071395 A JP 2003071395A JP 2001263321 A JP2001263321 A JP 2001263321A JP 2001263321 A JP2001263321 A JP 2001263321A JP 2003071395 A JP2003071395 A JP 2003071395A
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electronic filter
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tank
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Kazusuke Sasa
和亮 佐々
Masahiko Hayashi
雅彦 林
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TOKYO DYNAMICS KK
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TOKYO DYNAMICS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、電子式フィルターに劣化,傷等が発
生せず、第2に、環境問題も発生せず、第3に、人体へ
の悪影響もなく、第4に、洗浄時間が短縮化され、第5
に、コスト面にも優れ、第6に、しかも汚れが十分かつ
確実に除去される、電子式フィルターの洗浄装置を提案
する。 【解決手段】 この洗浄装置1は、テーブル3と洗浄ノ
ズル6を有してなり、例えば50℃前後に加温された洗
浄水による汚れの溶解・剥離作用と、洗浄ノズル6の噴
射による噴射圧や流体作用と、回転テーブル3による変
位作用との相乗作用により、空調用の電子式フィルター
Aのアルミ板に付着した汚れを除去する。そして更に、
所定の移動機構4,回転機構5、および第1タンク7,
第1開閉部8,第1配管9、およびシャワーノズル1
1,第2タンク12,第2開閉部13,第2配管14、
更には汚れ除去部、等を有してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子式フィルター
の洗浄装置に関する。すなわち、空調用に使用され汚れ
が付着した電子式フィルターについて、付着した汚れを
除去する洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】《技術背景》空調用に使用されるフィル
ター、特に業務用のものとしては、不織布製フィルター
や濾紙製フィルターが使用されてきたが、電子式フィル
ターも最近使用されつつある。電子式フィルターは、電
圧印加された電極用のアルミ板に汚れを集塵,付着させ
る静電式よりなり、不織布製フィルターや濾紙製フィル
ターに比べ、集塵力が高く、500倍〜1,000倍程
度の集塵力を備えており、今後の需要拡大が見込まれて
いる。
【0003】《従来技術》図5は、この種従来例の電子
式フィルターの洗浄装置の説明に供し、(1)図は、電
子式フィルターの斜視図、(2)図は、洗浄前の洗浄槽
の正断面図、(3)図は、洗浄中の電子式フィルター等
の正断面図、(4)図は、濯ぎ中の電子式フィルターの
斜視図、(5)図は、乾燥中の電子式フィルターの斜視
図、(6)図は、洗浄後の洗浄槽の正断面図である。電
子式フィルターAは、上述したように高い集塵力を備え
ており、定期的に、付着した汚れBを除去することが必
要である。集塵された多量の汚れBがもしも付着したま
まとなると、電子式フィルターAの集塵力の低下を招く
と共に、アーク放電・コロナ放電・スパークの危険があ
り、火災の原因ともなる。そこで従来より、電子式フィ
ルターAは専用の洗浄装置Cを用い、例えば1カ月に1
〜2度程度の割合で定期的に、付着した汚れBが除去さ
れていた。そして、この種従来例の洗浄装置Cとして
は、図5に示したものが代表的に使用されており、次の
ステップを辿り、電子式フィルターAに付着した汚れB
が除去されていた。
【0004】まず、この種従来例の洗浄装置Cにあって
は、図5の(1)図に示したように、汚れBが付着した
電子式フィルターAを、図5の(2)図に示したよう
に、希釈された強いアルカリ薬剤Dで満たされた洗浄槽
Eに、図5の(3)図に示したように、浸漬する。そし
て、ブラシ等を用い手作業で、付着した汚れBを除去し
ていた。それから、図5の(4)図に示したように、洗
浄槽Eから電子式フィルターAを取り出して、濯ぎ水F
を噴射し、もって、残留していたアルカリ薬剤D成分や
汚れBを、洗い流す。そして最後に、図5の(5)図に
示したように、自然乾燥や温風乾燥により、残留した水
分を乾燥,除去していた。なお、図5の(6)図に示し
たように、使用後の洗浄槽E中の廃液は、アルカリ薬剤
Dや汚れBを含有しており、慎重・適切に処理する必要
がある。この種従来例の洗浄装置Cにあっては、このよ
うなステップを辿ることにより、電子式フィルターAに
付着した汚れBを除去していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】《第1の問題につい
て》ところで、このようなこの種従来例の電子式フィル
ターAの洗浄装置Cにあっては、次の問題が指摘されて
いた。まず第1に、電子式フィルターAに劣化,傷等が
発生し易く、耐用年数が短いという問題が指摘されてい
た。すなわち、電子式フィルターAは、極薄のアルミ板
Gが平行に配設された構成よりなるが、この種従来例の
洗浄装置Cでは、前述した図5の(2)図,(3)図に
示したように、pH10〜pH12程度の劇物たる強い
アルカリ性のアルカリ薬剤D(有機溶剤)を用いて、ア
ルミ板Gに付着した汚れBを除去していたので、アルミ
板G表面が、強いアルカリ薬剤Dにて侵され,溶解,劣
化され、全体的に傷,変形等が発生し易かった。例え
ば、電子式フィルターAのアルミ板G表面は、スベスベ
とした滑面状をなしているが、強いアルカリ薬剤Dによ
る洗浄を繰り返すうちに、ザラザラと粗面化される。
【0006】そして、このようにアルミ板Gに劣化,
傷,変形(つまり劣化,傷が原因となった強度低下によ
るねじれ,曲がり,折曲等)が発生した電子式フィルタ
ーAを、その後も再使用すると、傷や粗面等に汚れBが
侵入,固着して除去が容易でないと共に、集塵力が低下
するという問題や、集塵力が変化してアーク放電・コロ
ナ放電・スパークの危険が生じ、火災の原因ともなる、
等の問題が指摘されていた。又、このような問題に対処
するため、電子式フィルターAの耐用年数が短い、とい
う問題も指摘されていた。つまり、従来の電子式フィル
ターAは、アルカリ薬剤Dを用いた洗浄により劣化,
傷,変形等が生じ易いので、早目に新品と取り替えねば
ならず、例えば、本来予定された耐用年数7年の半分程
度しか使用に耐えず、3年程度で取り替えられていた。
【0007】《第2の問題について》第2に、廃液や廃
水により環境問題発生の虞がある、という問題が指摘さ
れていた。すなわち、この種従来例の洗浄装置Cにあっ
ては、前述した図5の(6)図に示したように、電子式
フィルターAの汚れBの除去に使用された強いアルカリ
薬剤D、つまり大量の水で希釈されたアルカリ薬剤D
は、使用済として廃液処理されていた。又、図5の
(4)図に示したように、大量の濯ぎ水Fが、電子式フ
ィルターAの濯ぎ用に使用された後、使用済として廃水
処理されていた。そして、このような廃液や廃水が、そ
のまま外部の下水等に流されると、アルカリ薬剤D成分
や前述により溶解したアルミ成分等を含有していること
に鑑み、環境問題発生の虞が指摘されていた。なお、こ
のような問題発生を防止するためには、中和剤を用いて
中和処理すると共に、更に大量の水を用いて薄める等、
産業廃棄物としての処理が必要となっていた。
【0008】《第3の問題について》第3に、人体への
悪影響が問題となっていた。すなわち、この種従来例の
洗浄装置Cでは、前述した図5の(2)図,(3)図,
(4)図等に示したように、作業員が、洗浄槽Eを強い
アルカリ薬剤Dで希釈しつつ満たしてから、電子式フィ
ルターAを洗浄槽Eに浸漬し、ブラシ等にて汚れBを除
去してから、濯ぎ水Fにて濯ぎを行っていた。このよう
に、この種従来例の洗浄装置Cでは、作業員の手作業が
中心となると共に、強いアルカリ薬剤Dを使用して汚れ
Bを除去していた。そこで、作業員が有害な強いアルカ
リ薬剤Dにて、危険にさらされる不安が指摘されてい
た。なお、このような危険から目や手を守るため、作業
員は、防護メガネ,ゴム手袋,防護服等を、常時着用し
て作業を行う必要があった。
【0009】《第4の問題について》第4に、洗浄時間
が長い、という問題も指摘されていた。すなわち、上述
したように、この種従来例の洗浄装置Cでは、作業員に
よる手作業が主となって、汚れBの除去が行われてい
た。そこで、作業性が悪く,手間がかかり,大量処理が
困難であり、洗浄時間が長時間化する、という問題が指
摘されていた。電子式フィルターAの1個当たりの洗浄
時間は、乾燥時間を除いても20〜30分を要してい
た。
【0010】《第5の問題について》第5に、ランニン
グコストがかさむ、という問題も指摘されていた。すな
わち、この種従来例の洗浄装置Cでは、まず、上述した
ように作業員による手作業が主となっていたので、その
分だけ人的コストがかさむ、という問題が指摘されてい
た。又、アルカリ薬剤Dを使用するので、その分だけコ
スト高となる、という問題も指摘されていた。更に、希
釈・洗浄用と濯ぎ用に大量の水が使用,消費されると共
に、廃液,廃水処理されており、その分、水に関する諸
費用も高額となる、という問題も指摘されていた。な
お、この種の電子式フィルターAの洗浄方式としては、
このようなアルカリ薬剤Dを使用した洗浄方式の他、超
音波を利用した洗浄方式や、スチームを使用した洗浄方
式、エジェクターを使用した洗浄方式、等々も開発され
ていたが、いずれもコスト高となる、洗浄が不十分・不
確実である、という問題が指摘されていた。
【0011】《本発明について》本発明の電子式フィル
ターの洗浄装置は、このような実情に鑑み、上記従来例
の課題を解決すべく、発明者の鋭意研究努力の結果なさ
れたものである。そして、所定の加温された洗浄水とテ
ーブルと洗浄ノズルとを、複合システムとして採用し、
加温された洗浄水による汚れの溶解・剥離作用と、洗浄
ノズルの噴射による噴射圧や流体作用と、回転テーブル
による変位作用との相乗作用により、電子式フィルター
に付着した汚れを除去すること、を特徴とする。そして
更に、所定の移動機構,回転機構,シャワーノズル,第
1タンク,第2タンク,第1開閉部,第2開閉部,第1
配管,第2配管,汚れ除去部、等を有してなる。もって
本発明は、第1に、電子式フィルターに劣化,傷等が発
生せず、寿命が長くなり、第2に、環境問題も発生せ
ず、第3に、人体への悪影響もなく、第4に、洗浄時間
が短縮化され、第5に、コスト面にも優れ、第6に、し
かも汚れが十分かつ確実に除去される、電子式フィルタ
ーの洗浄装置を提案することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】《各請求項について》こ
のような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のと
おりである。まず、請求項1の電子式フィルターの洗浄
装置は、空調用の電子式フィルターに付着した汚れを、
除去する。なお該電子式フィルターは、電圧印加された
アルミ板に汚れを集塵,付着させる、静電式よりなる。
そして該洗浄装置は、汚れが付着した該電子式フィルタ
ーを載せて回転するテーブルと、該テーブル上の該電子
式フィルターに対し加温された洗浄水を噴射する洗浄ノ
ズルと、を有してなる。そして、加温された該洗浄水に
よる汚れの溶解・剥離作用と、該噴射による噴射圧や流
体作用と、該回転による変位作用との相乗作用により、
該電子式フィルターの汚れを除去すること、を特徴とす
る。
【0013】次に、請求項2の電子式フィルターの洗浄
装置は、請求項1において、該洗浄ノズルは、40℃〜
80℃程度、特に50℃前後から60℃に加温された該
洗浄水を噴射する。なお該洗浄水には、適宜必要に応じ
少量の中性洗剤が混入可能である。更に、該テーブル上
の該電子式フィルターに対し、濯ぎ水を噴射するシャワ
ーノズルを有してなること、を特徴とする。
【0014】次に、請求項3の電子式フィルターの洗浄
装置は、請求項2において、次のテーブル,移動機構,
回転機構,洗浄ノズル,シャワーノズル,第1タンク,
第2タンク,第1開閉部,第2開閉部,第1配管,第2
配管,汚れ除去部等を、有してなること、を特徴とす
る。すなわち、間隔空間が存したフレーム構造よりなる
該テーブルと、該電子式フィルターを載せた該テーブル
を洗浄室の内外に移動させる移動機構と、該洗浄室内に
おいて該テーブルを回転させる回転機構と、該洗浄室内
において該テーブル上の該電子式フィルターの少なくと
も上下に対向位置して、多数列設された該洗浄ノズル
と、該洗浄室内において該テーブル上の該電子式フィル
ターの少なくとも上下に対向位置して多数列設され、該
洗浄ノズルと経時的に使用される該シャワーノズルと、
を有してなる。更に、該洗浄室の床面下に配設され該洗
浄水を貯留する第1タンクと、該洗浄室の床面下に配設
され該濯ぎ水を貯留する第2タンクと、該洗浄室の床面
に付設され洗浄時のみ開とされて、洗浄後の該洗浄水を
該第1タンクへと導く第1開閉部と、該洗浄室の床面に
付設され濯ぎ時のみ開とされて、濯ぎ後の該濯ぎ水を該
第2タンクへと導く第2開閉部と、該第1タンクと該洗
浄ノズル間に配設され、フィルター,ストレーナ,ポン
プ等を備えた第1配管と、該第2タンクと該シャワーノ
ズル間に配設され、少なくともポンプを備えた第2配
管、も有してなる。更に、該第1タンクと外部との間に
配設され、該第1タンク内に貯留された該洗浄水の上部
に浮遊した汚れを、外部へと取り出す汚れ除去部、も有
してなる。
【0015】《作用について》本発明は、このようにな
っているので、次のようになる。汚れが付着した電子
式フィルターは、洗浄装置へと供給されて、テーブル上
に載せられた後、移動機構により洗浄室内に搬入され
る。 それから、回転機構にてテーブルと共に回転変位され
る。 これと共に、上下に対向して列設された洗浄ノズルか
ら、数分間程度、加温された洗浄水が噴射される。この
洗浄水は、40℃〜80℃程度、特に50℃前後から6
0℃度に加温されており、原則として水のみの組成より
なるが、例外的に少量の中性洗剤が混入されることもあ
る。 そこで電子式フィルターは、a.加温された洗浄水に
よる汚れの溶解・剥離作用と、b.洗浄水の噴射による
噴射圧や流体作用と、c.回転による変位作用との、複
合したシステム相互間の相乗作用により、そのアルミ板
表面に付着していた汚れが除去される。このように、汚
れの除去に強いアルカリ薬剤が使用されないので、アル
ミ板表面を溶解,劣化させることがなく、作業員等に悪
影響を及ぼすこともない。
【0016】しかる後、電子式フィルターに対し、上
下に対向して列設されたシャワーノズルから、数分間程
度、濯ぎ水が噴射される。 それから電子式フィルターは、テーブルと共に移動機
構により、洗浄室外へと搬出される。このように電子式
フィルターは、システム化された洗浄装置により自動的
に、極短時間の洗浄時間で、汚れが十分かつ確実に除去
される。しかも、作業員の作業比率が低く、アルカリ薬
剤も使用されない等、ランニングコストにも優れてい
る。
【0017】使用後の洗浄水は、除去された汚れを含
みつつ、洗浄室の床面に流れ落ち、開の第1開閉部を介
し、第1タンクに流入,貯留される。それから洗浄水
は、第1タンクからフィルター,ストレーナ,ポンプ等
を備えた第1配管を経由し、洗浄ノズルへと供給され
て、再び噴射され,循環使用されるので、水の使用が節
約される。なお、この洗浄水は、強いアルカリ薬剤を使
用してないので、循環使用せず廃液として外部に下水処
理しても良く、環境問題発生の虞はない。 ところで、除去された汚れは、第1タンクの洗浄水の
上部に浮遊し、汚れ除去部にて外部へと取り出される。 使用後の濯ぎ水は、洗浄室の床面に流れ落ち、開の第
2開閉部を介し、第2タンクに流入,貯留される。それ
から濯ぎ水は、第2タンクからポンプを備えた第2配管
を経由し、シャワーノズルへと供給されて、再び噴射さ
れ,循環使用されるので、水の使用が節約される。な
お、この濯ぎ水は、循環使用せず廃水として外部に下水
処理しても良く、環境問題発生の虞はない。
【0018】
【発明の実施の形態】《図面について》以下本発明を、
図面に示す発明の実施の形態に基づいて、詳細に説明す
る。図1,図2,図3,図4等は、本発明の実施の形態
の説明に供する。そして、図1は平断面説明図、図2は
正断面説明図、図3は側断面説明図であり、図4は、他
の例の要部の平断面説明図である。
【0019】《電子式フィルターAについて》この洗浄
装置1は、空調用の電子式フィルターAに付着した汚れ
Bを、除去する。そこで、まず前提となる被洗浄物たる
電子式フィルターAについて、図5の(1)図等を参照
しつつ説明しておく。電子式フィルターAは、電圧印加
されたアルミ板G間に、汚れBを集塵,付着させる静電
式よりなる。そして、各種ビル,病院,工場,パチンコ
店等において、空調用として業務用に使用されるものが
代表的であり、室内の汚れBを吸収,除去すべく使用さ
れる。汚れBとしては、ゴミ,ほこり,ちり,スラッ
ジ,タバコのヤニ,その他の油脂類,樹脂類,ゴム類、
等々が代表的である。そして電子式フィルターAは、極
薄のアルミ板Gが、風向き方向に平行に配設されてお
り、1対のアルミ板Gにおいて、その間隔が5mm程度
で、一方が陽極印加され他方が陰極印加されると共に、
一方が8,000V〜10,000V程度に電圧印加さ
れ、他方が4,000V〜5,000V程度に電圧印加
される。そして、このように電圧印加された電極たるア
ルミ板G表面に、汚れBが例えば略うぶ毛状に集塵,付
着される、静電フィルター式よりなる。電子式フィルタ
ーAの形状寸法は、例えば、縦500mm×横300m
m×厚さ100mmや、縦550mm×横400mm×
厚さ200mm程度よりなる。電子式フィルターAは、
このようになっている。
【0020】《洗浄装置1の概要について》洗浄装置1
は、電子式フィルターAのアルミ板Gにこのように付着
した汚れBを、削除する。そして、この洗浄装置1は、
図1,図2,図3,図4等に示したように、次の洗浄室
2,テーブル3,移動機構4,回転機構5、および、洗
浄ノズル6,第1タンク7,第1開閉部8,第1配管
9,汚れ除去部10、および、シャワーノズル11,第
2タンク12,第2開閉部13,第2配管14、等を有
してなる。そして、この洗浄装置1は、洗浄ノズル6に
て噴射される加温された洗浄水Hによる汚れBの溶解・
剥離作用と、洗浄ノズル6にて噴射された洗浄水Hによ
る噴射圧や流体作用と、電子式フィルターAの回転によ
る変位作用との相乗作用により、電子式フィルターAの
アルミ板G表面に付着した汚れBを、除去する。以下、
これらについて、図1,図2,図3,図4等を参照しつ
つ、更に詳述する。
【0021】《洗浄室2について》まず、この洗浄装置
1の洗浄室2は、床面15,天井面,前後面,左右面等
を備えた、箱状のチャンバー室よりなり、前面たる正面
に入口16が形成されており、この入口16は、シリン
ダ17にて上下動されるシャッター18により、開閉さ
れる。そして洗浄室2は、ベース19上に取付けられて
おり、その内外にわたって移動機構4,第1配管9,第
2配管14が設けられ、内部に回転機構5,洗浄ノズル
6,シャワーノズル11が配設され、床面15に第1開
閉部8,第2開閉部13が付設され、床面15下のベー
ス19上に第1タンク7,第2タンク13が設けられ、
第1タンク7と外部間に汚れ除去部10が設けられてい
る。洗浄室2は、このようになっている。
【0022】《テーブル3,移動機構4,回転機構5に
ついて》次に、洗浄装置1のテーブル3は、広い間隔空
間が存した略条線状のフレーム構造よりなり、汚れBが
付着した電子式フィルターAを載せて回転する。すなわ
ちテーブル3は、例えばフレームが縦横に組み付けられ
た略格子状をなし、間に広い桝目状の間隔空間が形成さ
れており、全体が、例えば円形や長方形をなし、電子式
フィルターAの縦横寸法より若干大き目の寸法よりな
る。そして、電子式フィルターAを保持するクランプが
付設されている。なお、テーブル3の回転方向,回転回
数,回転スピードは、回転機構5により各種設定可能で
あり、例えば、正回転のみか正逆回転の併用か、1回転
か複数回転か、回転スピードの増減等が、除去すべき汚
れBの程度に応じ、適宜選択設定され、設定変更され
る。
【0023】次に、洗浄装置1の移動機構4は、電子式
フィルターAを載せたテーブル3を洗浄室12の内外に
移動させる。このような移動機構4の構成は、各種のも
のが考えられるが、図示例では、図2に示したモータ2
0と、ギヤ等の駆動伝達機構と、図1に示したチェーン
コンベヤ21と、を備えたものが用いられており、チェ
ーンコンベヤ21がテーブル3下の受部材と噛み合っ
て、テーブル3を洗浄室2の内外に移動させるようにな
っている。次に、洗浄装置1の回転機構5は、洗浄室2
内においてテーブル3を回転させる。このような回転機
構5の構成は、各種のものが考えられるが、図示例で
は、図1に示したようにモータ22とギヤ23が用いら
れ、ギヤ23がテーブル3側の受部材たるギヤと噛み合
って、テーブル3を回転させるようになっている。テー
ブル3,移動機構4,回転機構5は、このようになって
いる。
【0024】《洗浄ノズル6について》次に、洗浄装置
1の洗浄ノズル6は、洗浄室2内においてテーブル3上
の電子式フィルターAの少なくとも上下に対向位置し
て、多数列設され、電子式フィルターAに対し、加温さ
れた洗浄水Hを噴射する。すなわち、図1,図4に示し
た図示例の洗浄ノズル6は、洗浄室2内で電子式フィル
ターAの上下に分岐して配された各1本の第1配管9
に、それぞれ上ノズルおよび下ノズルとして多数個設け
られており、電子式フィルターAの上下面に対し、洗浄
水Hを噴射する。
【0025】更に図示例では、電子式フィルターAの側
面に対向位置する洗浄ノズル6が、横ノズルとして設け
られており、この洗浄ノズル6は、例えば上下に3個設
けられると共に、分岐した第1配管9に接続されてお
り、もって電子式フィルターAの側面・厚さ面に対し、
洗浄水Hを噴射する。なお、図1中に示した例の洗浄ノ
ズル6は、電子式フィルターAの略全長をカバーすべく
配設されているのに対し、図4中に示した例の洗浄ノズ
ル6は、電子式フィルターAの約半分をカバーすべく配
設されているが、電子式フィルターAが回転するので、
勿論その全長をカバー可能である。
【0026】そして洗浄ノズル6は、40℃〜80℃程
度、特に50℃前後から60℃に加温された洗浄水Hを
噴射する。なお、この洗浄水Hには、適宜必要に応じ、
少量の中性洗剤を混入可能となっている。すなわち、こ
の洗浄水Hは、上記温度に温度管理されており、40℃
未満だと汚れBの溶解・剥離作用が不足し、80℃を超
えると多くの蒸気が発生して種々の弊害が発生するの
で、40℃〜80℃程度に管理される。又、50℃前後
から60℃程度が、効率的作用発揮の見地や蒸気問題発
生防止の見地から、最適である。又、このような洗浄水
Hの温度管理は、例えば、第1タンク7に付設されたヒ
ーター等の加熱手段と、センサーにて実施される(これ
らの図示は省略)。
【0027】又、この洗浄水Hは、原則として水のみか
らなる組成よりなるが、例外的に、中性洗剤が少量混入
されることがある。この中性洗剤の混入部は、第1タン
ク7や第1配管9に付設されている(図示せず)。この
中性洗剤は、pH7〜pH9程度、代表的にはpH7.
5〜pH8.5程度のものよりなり、電子式フィルター
Aのアルミ板G表面を侵し,溶解し,劣化させることが
ないと共に、環境や人体にも悪影響がない。つまり、一
般家庭で使用されているものに準じる。そして、この中
性洗剤は、電子式フィルターAに付着した汚れBがひど
い場合、例えば、それまで前述したこの種従来例の洗浄
装置C(図5を参照)にて洗浄が行われていた電子式フ
ィルターAを、この洗浄装置1で洗浄する場合に、使用
される。
【0028】すなわち、この種従来例の洗浄装置Cで電
子式フィルターAを洗浄すると、前述したように強いア
ルカリ薬剤Dにて、電子式フィルターAのアルミ板G表
面が侵され,溶解,劣化して、傷が発生し粗面化されて
しまう。このような傷や粗面に汚れBが侵入,固着する
と、食い込んだようになって、その除去が容易でないと
共に、集塵力が低下してしまう。そして、このようにア
ルミ板G表面に傷や粗面が発生していた電子式フィルタ
ーAを、事後、この洗浄装置1を用いて洗浄する場合
は、洗浄水H中に少量の中性洗剤を混入して、洗浄ノズ
ル6から噴射することにより、このように食い込んだ汚
れBも、容易に除去されるようになる。すなわち、前述
した加温された洗浄水Hによる汚れBの溶解・剥離作用
と、洗浄ノズル6による噴射圧や流体作用と、電子式フ
ィルターAの回転による変位作用と、洗浄水H中の中性
洗剤による洗浄力と、の相乗作用により、特にがんこな
汚れBも容易に除去可能となる。洗浄ノズル6は、この
ようになっている。
【0029】《第1タンク7,第1開閉部8,第1配管
9について》次に、この洗浄装置1の洗浄用ストレージ
タンクたる第1タンク7は、図3に示したように、洗浄
室2の床面15下に配設され、洗浄水Hを貯留する。図
示例の第1タンク7は、床面15下とベース19上間に
形成されており、洗浄水Hと共に、除去された汚れBを
回収,貯留する。なお第1タンク7には、水道等の供給
口が付設されており、更新用の新鮮な水を供給可能とな
っている。次に、この洗浄装置1の第1開閉部8は、図
1,図3に示したように、洗浄室2の床面15に付設さ
れ、洗浄時のみ開とされて、洗浄後の洗浄水Hを第1タ
ンク7へと導く。図示例の第1開閉部8は、床面15に
形成された開口24と、この開口24を上下方向に開閉
可能なシャッター25と、このシャッター25を上下動
させるシリンダ26と、からなる。そして、シャッター
25が上方向に開放されることにより、開口24が解放
され、もって、床面15に流下した汚れBを含む洗浄水
Hが、開の開口24を経由して、第1タンク7へと流下
する。
【0030】次に、この洗浄装置1の第1配管9は、図
1,図4に示したように、第1タンク7と洗浄ノズル6
間に配設され、フィルター27,ストレーナ28,ポン
プ29等、を備えてなる。図示例の第1配管9は、基端
が第1タンク7に接続され、途中に、循環される洗浄水
H中に残留している汚れBを除去するフィルター27や
ストレーナ28を備えると共に、ポンプ29が介装され
ており、他端部が、洗浄室2内で分岐され、それぞれに
洗浄ノズル6が設けられている。このポンプ29は、1
50L/分〜300L/分程度の能力、代表的には20
0L/分程度の能力のものが用いられており、洗浄水H
を洗浄ノズル6に向けて圧送して、噴射せしめる。第1
タンク7,第1開閉部8,第1配管9は、このようにな
っている。
【0031】《汚れ除去部10について》次に、この洗
浄装置1の汚れ除去部10は、図3に示したように、第
1タンク7と外部との間に配設され、第1タンク7内に
貯留された洗浄水Hの上部に浮遊した汚れBを、外部へ
と取り出す。このような汚れ除去部10としては、各種
方式のものを採用可能であるが、図示例では、第1タン
ク7内の上部と外部の除去槽30との間にメッシュコン
ベヤ31が配設され、いわゆるオイルスキマー方式が採
用されている。そして、駆動移動するメッシュコンベヤ
31により、第1タンク7の上部の洗浄水H中の汚れB
が、メッシュコンベヤ31上に抄れて載せられると共
に、外部へと搬ばれ、もって、外部の除去槽30内に投
下される。このような汚れ除去部10としては、オイル
スキマー方式のほか、オーバーフロー方式,バキューム
方式,その他の方式が採用可能である。汚れ除去部10
は、このようになっている。
【0032】《シャワーノズル11について》次に、こ
の洗浄装置1のシャワーノズル11は、洗浄室2内にお
いてテーブル3上の電子式フィルターAの少なくとも上
下に対向位置して、多数列設されると共に、洗浄ノズル
6と経時的に使用され、テーブル3と共に回転される電
子式フィルターAに対し、濯ぎ水Fを噴射する。すなわ
ち、図1,図2,図4に示した図示例のシャワーノズル
11は、洗浄室2内で電子式フィルターAの上下に分岐
して配された各1本の第2配管14に、それぞれ上ノズ
ルおよび下ノズルとして多数個設けられており、電子式
フィルターAの上下面に対し、濯ぎ水Fを噴射する。こ
の濯ぎ水Fは、洗浄水Hとは異なり、常温よりなる。
【0033】更に図示例では、電子式フィルターAの側
面に対向位置するシャワーノズル11が、横ノズルとし
て設けられており、このシャワーノズル11は、例えば
上下に3個設けられると共に、分岐した第2配管14に
接続されており、もって電子式フィルターAの側面・厚
さ面に対し、濯ぎ水Fを噴射する。なお、図1,図2中
に示した例のシャワーノズル11は、電子式フィルター
Aの略全長をカバーすべく配設されているのに対し、図
4中に示した例のシャワーノズル11は、電子式フィル
ターAの約半分をカバーすべく配設されているが、電子
式フィルターAが回転するので、勿論その全長をカバー
可能である。シャワーノズル11は、このようになって
いる。
【0034】《第2タンク12,第2開閉部13,第2
配管14について》次に、この洗浄装置1の濯ぎ用のス
トレージタンクたる第2タンク12は、図3に示したよ
うに、洗浄室2の床面15下に配設され、濯ぎ水Fを貯
留する。図示例の第2タンク12は、床面15下とベー
ス19上間に、前述した第1タンク7と並んで形成され
ており、濯ぎ水Fを回収,貯留する。なお第2タンク1
2には、水道等の供給口が付設されており、更新用の新
鮮な水を供給可能となっている。次に、この洗浄装置1
の第2開閉部13は、図1,図3に示したように、洗浄
室2の床面15に付設され、濯ぎ時のみ開とされて、濯
ぎ後の濯ぎ水Fを第2タンク12へと導く。図示例の第
2開閉部13は、前述した第1開閉部13と並んで配設
されており、床面15に形成された開口32と、この開
口32を上下方向に開閉可能なシャッター33と、この
シャッター33を上下動させるシリンダ34と、からな
る。そして、シャッター33が上方向に開放されること
により、開口32が開放され、もって、床面15に流下
した濯ぎ水Fが、開の開口32を経由して、第2タンク
12へと流下する。
【0035】次に、この洗浄装置1の第2配管14は、
図1,図2,図4に示したように、第2タンク12とシ
ャワーノズル11間に配設され、少なくともポンプ35
を備えてなる。図示例の第2配管14は、基端が第2タ
ンク12に接続され、途中に、循環される濯ぎ水F中に
含有された汚れBを除去するフィルターやストレーナ
(図示せず)を備えると共に、ポンプ35が介装されて
おり、他端部が洗浄室2内で分岐され、それぞれシャワ
ーノズル11が設けられている。このポンプ35の能力
については、前述したポンプ29に準じたものが用いら
れており、濯ぎ水Fを、シャワーノズル11に向けて圧
送して、噴射せしめる。第2タンク12,第2開閉部1
3,第2配管14は、このようになっている。
【0036】《作用等について》本発明は、以上説明し
たように構成されている。そこで、以下のようになる。
この静電式の電子式フィルターAは、空調用に使用さ
れ、電圧印加された電極用のアルミ板G表面に、汚れB
が集塵されて付着する(図5の(1)図を参照)。そし
て、このような汚れBが付着した電子式フィルターA
は、定期的にこの洗浄装置1を用い、次のステップを辿
って、汚れBが除去される。
【0037】汚れが付着した電子式フィルターAは、
洗浄装置1へと供給され、まず、間隔空間が存したフレ
ーム構造のテーブル3上に載せられた後(図1,図3中
の想像線表示を参照)、テーブル3を移動させる移動機
構4により、洗浄室2内へと搬入される(図1,図2,
図3中の実線表示を参照)。 それから、ワークたる電子式フィルターAは、洗浄室
2内において、回転機構5にてテーブル3が回転される
ことにより、回転変位される。 これと共に、回転変位するテーブル3上の電子式フィ
ルターAに対し、少なくとも上下に対向位置して多数列
設された洗浄ノズル6から、例えば2分〜4分間等の数
分間程度、加温された洗浄水Hが噴射される(図1,図
4を参照)。この洗浄水Hは、40℃〜80℃程度、特
に50℃前後から60℃に温度管理されている。又、洗
浄水Hは、原則として水のみの組成よりなるが、例外的
に適宜必要に応じ、少量の中性洗剤が混入されることも
ある。
【0038】そこで電子式フィルターAは、a.加温
された洗浄水Hによる汚れの溶解・剥離作用と、b.洗
浄水Hの噴射による高圧の噴射圧や流体作用と、c.回
転による変位作用との相乗作用により、付着していた汚
れBが除去される。すなわち、電子式フィルターAのア
ルミ板G表面に付着していた汚れBは、a.噴射された
洗浄水Hの加温温度により、アルミ板G表面から溶解・
剥離すると同時に、b.噴射された洗浄水Hの噴射圧や
流体力により、アルミ板G表面から分離すると共に水流
により押し流され、かつ噴射に伴い発生した泡や、泡が
はじける時に出る超音波もこれらを促し、c.更にこれ
らに回転変位が加わることにより、各アルミ板G表面毎
に、受ける噴射圧や流体力のパワー値や方向が変化す
る。このように、a.加温された洗浄水Hと、b.洗浄
ノズル6による噴射と、c.回転するテーブル3とを、
複合したシステムとして採用した結果、相互間の相乗作
用により、電子式フィルターAのアルミ板G表面に付着
していた汚れBは、洗浄水Hと共に除去される。
【0039】しかる後、回転変位するテーブル3上の
電子式フィルターAに対し、少なくとも上下に対向位置
して多数列設されたシャワーノズル11から、例えば2
分〜3分間等の数分間程度、濯ぎ水Fが噴射される(図
1,図2,図4を参照)。このシャワーノズル11によ
る濯ぎ水Fの噴射は、上述した洗浄ノズル6による洗浄
水Hの噴射終了後に、代わって実施され、電子式フィル
ターAのアルミ板G表面に残留していた汚れBや、除去
された汚れBを含む洗浄水Hを、洗い流す。 それから、このようにして汚れBが除去された電子式
フィルターAは(図1,図2,図3中の実線表示を参
照)、テーブル3上に載せられたまま、テーブル3を移
動させる移動機構4により洗浄室2外へと搬出される
(図1,図3中の想像線表示を参照)。そして事後、再
び空調用に使用される。
【0040】なお、使用後の洗浄水Hは、電子式フィ
ルターAのアルミ板G表面から流下し、もって、除去さ
れた汚れBを含みつつ、洗浄室2の床面15上へと流れ
落ちる。そして、洗浄室2の床面15に付設され洗浄時
のみ開の第1開閉部8を介し、洗浄室2の床面15下に
配設された第1タンク7へと流入して、貯留される(図
3を参照)。それから洗浄水Hは、第1タンク7からフ
ィルター27,ストレーナ28,ポンプ29等を備えた
第1配管9を経由し、洗浄ノズル6へと供給されて、再
び噴射される(図1,図3,図4を参照)。このよう
に、洗浄水Hは循環使用され、例えば20回程度使用さ
れた後に、新しい水と更新される。なお、この洗浄水H
は、強いアルカリ薬剤を使用してないので、このように
循環使用することなく、洗浄の都度、廃液として外部に
下水処理しても良い。 ところで、除去された汚れBは、洗浄水Hと共に第1
タンク7へ流入し貯留されるが、事後、例えば洗浄終了
後1分間程度で、貯留された洗浄水Hの上部に黒い上澄
みとなって浮上して浮遊するので、汚れ除去部10にて
外部へと取り出される。このように洗浄水Hは、循環使
用や事後の廃液処理のため、順次清浄化される。
【0041】又、使用後の濯ぎ水Fは、電子式フィル
ターAのアルミ板G表面から流下して、洗浄室2の床面
15上へと流れ落ちる。そして、洗浄室2の床面15に
付設され洗浄時のみ開の第2開閉部13を介し、洗浄室
2の床面15下に配設された第2タンク12へと流入し
て、貯留される(図3を参照)。それから濯ぎ水Fは、
第2タンク12から少なくともポンプ35を備えた第2
配管14を経由し、シャワーノズル11へと供給され
て、再び噴射される(図1,図2,図3,図4を参
照)。このように、濯ぎ水Fは循環使用され、例えば2
0回程度使用された後、新しい水と交換される。なお、
この濯ぎ水Fは、濯ぎ対象の洗浄水Hが強いアルカリ薬
剤を使用していないので、このように循環使用すること
なく、その都度、廃水として外部に下水処理しても良
い。
【0042】《第1の作用について》さてそこで、この
電子式フィルターAの洗浄装置1によると、次の第1,
第2,第3,第4,第5,第6のようになる。第1に、
この洗浄装置1にあっては、電子式フィルターAを強い
アルカリ薬剤を用いることなく、洗浄水Hつまり水のみ
を用いて、洗浄する。そこで、ワークたる電子式フィル
ターAを構成するアルミ板G表面が、汚れBの除去に際
し、侵され,溶解,劣化するようなことは、確実に防止
される。なお、洗浄水Hに少量の中性洗剤が混入される
こともあるが、この中性洗剤は、pH7〜pH9程度で
あり、アルミ板G表面に対する悪影響はない。
【0043】《第2の作用について》第2に、この洗浄
装置1にあっては、電子式フィルターAを、強いアルカ
リ薬剤を用いることなく、洗浄水Hつまり水のみを用い
て洗浄すると共に、事後、濯ぎ水Fで濯ぎが行われる。
そこで、このような洗浄水Hや濯ぎ水Fを、使用済とし
て外部の下水等に廃液処理,廃水処理しても、環境問題
発生の虞はない。しかも、電子式フィルターAから除去
された汚れBは、汚れ除去部10にて除去槽30へと除
去されるので、この面からも環境問題発生の虞は生じな
い。なお、洗浄水Hに少量の中性洗剤が混入されること
もあるが、この中性洗剤は、pH7〜pH9程度であ
り、一般家庭でも使用されており、特に環境問題発生の
虞はない。
【0044】《第3の作用について》第3に、この洗浄
装置1は、電子式フィルターAを強いアルカリ薬剤を用
いることなく、洗浄水Hつまり水のみを用いて洗浄す
る。そこで、この洗浄装置1を操作する作業員が、危険
にさらされる虞はない。なお、洗浄水Hに少量の中性洗
剤が混入されることもあるが、この中性洗剤は、pH7
〜pH9程度であり、一般家庭でも使用されており、特
に作業員の人体に悪影響を及ぼす虞はない。
【0045】《第4の作用について》第4に、この洗浄
装置1は、第1タンク7,第2タンク12,第1配管
9,第2配管14等を備えると共に、移動機構4,回転
機構5,第1開閉部8,第2開閉部13等により、シス
テム化されている。そして、テーブル3,洗浄ノズル
6,シャワーノズル11等を使用して、自動的に電子式
フィルターAの汚れBを除去する。そこで、この洗浄装
置1は作業性に優れており、短時間のうちに汚れBを除
去する。
【0046】《第5の作用について》第5に、この洗浄
装置1は、作業員による作業比率が低く、作業員は簡単
な操作のみを行えばよい。又、水のみを使用しアルカリ
薬剤を使用することがないので、費用がかからず、使用
される中性洗剤も、家庭用のものに準じ安価である。更
に、洗浄水Hや濯ぎ水Fを、図示例のように循環式とし
た場合は、大量の水を使用することもなく、水の使用が
節約される。これらにより、この洗浄装置1は、ランニ
ングコスト面に優れている。
【0047】《第6の作用について》第6に、そしてこ
の洗浄装置1は、加温された洗浄水Hと、洗浄ノズル6
による洗浄水Hの噴射と、回転するテーブル3とを、複
合システムとして採用してなる。そして、これら相互間
の相乗作用により、電子式フィルターAのアルミ板G表
面に付着していた汚れBが、確実に除去される。
【0048】
【発明の効果】《本発明の特徴》本発明に係る電子式フ
ィルターの洗浄装置は、以上説明したように、所定の加
温された洗浄水とテーブルと洗浄ノズルとを、複合した
システムとして採用し、加温された洗浄水による汚れの
溶解・剥離作用と、洗浄ノズルの噴射による噴射圧や流
体作用と、回転テーブルによる変位作用との相乗作用に
より、電子式フィルターに付着した汚れを除去するこ
と、を特徴とする。そして更に、所定の移動機構,回転
機構,シャワーノズル,第1タンク,第2タンク,第1
開閉部,第2開閉部,第1配管,第2配管,汚れ除去部
等を、有してなる。もって、本発明の電子式フィルター
の洗浄装置は、次の効果を発揮する。
【0049】《第1の効果について》第1に、汚れの除
去に際し、電子式フィルターに劣化,傷等は発生せず、
寿命が長くなる。すなわち、この洗浄装置にあっては、
電子式フィルターを洗浄水つまり水のみを用いて洗浄す
る。そこで、電子式フィルターを構成する極薄のアルミ
板が、汚れの除去に際し、侵され,溶解,劣化するよう
なことは防止される。つまり、前述したこの種従来例、
つまりpH10〜pH12程度の劇物たる強いアルカリ
薬剤を用いて洗浄していたこの種従来例の洗浄装置のよ
うに、汚れの除去に際し、電子式フィルターのアルミ板
表面が侵され,溶解,劣化して、全体的に傷,変形等が
発生することは、回避され、アルミ板は洗浄を繰り返し
ても、ザラザラと粗面化することなく、スベスベした滑
面状に維持される。もって、電子式フィルターの集塵力
が低下することはなく、集塵力が変化して、アーク放電
・コロナ放電・スパークが発生する危険もなく、火災の
虞もなくなる。そこで電子式フィルターは、使用,洗浄
を繰り返しても、長時間にわたり使用可能となり寿命が
長く、例えば、その耐用年数は7年程度に延長される。
【0050】《第2の効果について》第2に、環境問題
発生の虞もない。すなわち、この洗浄装置は、電子式フ
ィルターを洗浄水つまり水のみを用いて洗浄し、事後、
濯ぎ水で濯ぎが行われる。そこで、このような洗浄水や
濯ぎ水を廃液,廃水処理しても、つまりそのまま外部の
下水等に流しても、単なる水なので、環境問題発生の虞
はない。つまり、強いアルカリ薬剤を使用していた前述
したこの種従来例のように、強いアルカリ薬剤やアルミ
成分等を含んだ廃液や廃水が下水等に流され、環境問題
を発生する虞はない。このように、この洗浄装置は、環
境面に配慮され、環境に優しい洗浄方式を採用してな
る。勿論、このような洗浄水や濯ぎ水を、廃液処理,廃
水処理に際し、中和剤を用いて中和処理したり、大量の
水を用いて薄める必要もない。
【0051】《第3の効果について》第3に、人体への
悪影響もない。すなわち、この洗浄装置は、電子式フィ
ルターを水を用いて洗浄するので、作業員が危険にさら
される虞はない。つまり、強いアルカリ薬剤を使用する
と共に作業員が中心となって洗浄が行われていた、前述
したこの種従来例のように、作業員に危険が及ぶことは
ない。作業員は、防護メガネ,ゴム手袋,防護服等を着
用することなく、作業にあたることができる。このよう
に、この洗浄装置は、人に優しい洗浄方式を採用してな
る。
【0052】《第4の効果について》第4に、洗浄時間
が短縮化される。すなわち、この洗浄装置は、システム
化されており、自動的に電子式フィルターの汚れを除去
する。そこで、作業性に優れ,手間がかからず,大量処
理も容易であり、もって短時間のうちに汚れが除去さ
れ、洗浄時間が短縮化される。つまり、作業員による手
作業が主であった前述したこの種従来例に比し、作業効
率が向上し、電子式フィルター1個当たりの洗浄時間
は、従来20分〜30分程度であったものが、4分〜5
分程度まで短縮される。
【0053】《第5の効果について》第5に、コスト面
にも優れている。すなわち、この洗浄装置は、このよう
にシステム化,自動化されており、ランニングコストが
大きく低減される。すなわち、作業員による手作業が主
であった前述したこの種従来例に比し、人的コスト面が
大きく低減される。又、アルカリ薬剤等の薬剤を使用す
ることなく、水のみを使用するので、その分、コスト面
に優れている。なお、中性洗剤を使用することもある
が、家庭用に使用されているものと同じものであり、し
かも少量であり、コスト負担は少ない。更に、この洗浄
装置は、洗浄水や濯ぎ水を循環式とした場合は、大量の
水を使用,消費することがなく、水の使用が節約され、
水に関する費用が削減される。なお、最近開発されてい
る従来例たる超音波を使用した洗浄方式や、スチームを
使用した循環方式、エジェクターを使用した洗浄方式等
々と比較しても、この洗浄装置は、はるかに設備コスト
面に優れている。
【0054】《第6の効果について》第6に、そして電
子式フィルターの汚れが、十分かつ確実に除去される。
すなわち、この洗浄装置によると、加温された洗浄水
と、洗浄ノズルによる噴射と、回転するテーブルとを、
複合システムとして採用し、相互間の相乗作用により、
電子式フィルターに付着した汚れが、十分かつ確実に除
去される。そこで、強いアルカリ薬剤を用い人手に頼っ
て汚れを除去していた前述したこの種従来例以上の仕上
がり具合で、そして、その他のこの種従来例以上の仕上
がり具合で、電子式フィルターに付着していた汚れが除
去される。又、手作業に頼っていた前述したこの種従来
例に比し、手作業に起因した除去ムラ・洗浄ムラの発生
も回避される。本発明の洗浄装置によると、このように
汚れが十分かつ確実に除去されるので、電子式フィルタ
ーの集塵力が低下することなく維持され、もってアーク
放電・コロナ放電・スパークが発生する危険もなく、火
災の虞もなくなる。このように、この種従来例に存した
課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、
顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子式フィルターの洗浄装置につ
いて、発明の実施の形態の説明に供する、平断面説明図
である。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供する、正断面説
明図である。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供する、側断面説
明図である。
【図4】同発明の実施の形態の説明に供し、他の例の要
部の平断面説明図である。
【図5】この種従来例の説明に供し、(1)図は、電子
式フィルターの斜視図、(2)図は、洗浄前の洗浄槽の
正断面図、(3)図は、洗浄中の電子式フィルター等の
正断面図、(4)図は、濯ぎ中の電子式フィルターの斜
視図、(5)図は、乾燥中の電子式フィルターの斜視
図、(6)図は、洗浄後の洗浄槽の正断面図である。
【符号の説明】
1 洗浄装置 2 洗浄室 3 テーブル 4 移動機構 5 回転機構 6 洗浄ノズル 7 第1タンク 8 第1開閉部 9 第1配管 10 汚れ除去部 11 シャワーノズル 12 第2タンク 13 第2開閉部 14 第2配管 15 床面 16 入口 17 シリンダ 18 シャッター 19 ベース 20 モータ 21 チェーンコンベア 22 モータ 23 ギヤ 24 開口 25 シャッター 26 シリンダ 27 フィルター 28 ストレーナ 29 ポンプ 30 除去槽 31 メッシュコンベア 32 開口 33 シャッター 34 シリンダ 35 ポンプ A 電子式フィルター B 汚れ C 洗浄装置 Dアルカリ薬剤 E 洗浄槽 F 濯ぎ水 G アルミ板 H 洗浄水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 雅彦 東京都大田区田園調布1丁目30番8号 清 光ハイツ21号 東京ダイナミクス株式会社 内 Fターム(参考) 3B201 AA47 AB02 AB33 BB21 BB82 BB90 BB92 BB94 BC00 CC01 CD22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調用の電子式フィルターに付着した汚
    れを除去する洗浄装置であって、該電子式フィルター
    は、電圧印加されたアルミ板に汚れを集塵,付着させる
    静電式よりなり、 該洗浄装置は、汚れが付着した該電子式フィルターを載
    せて回転するテーブルと、該テーブル上の該電子式フィ
    ルターに対し加温された洗浄水を噴射する洗浄ノズル
    と、を有してなり、 加温された該洗浄水による汚れの溶解・剥離作用と、該
    噴射による噴射圧や流体作用と、該回転による変位作用
    との相乗作用により、該電子式フィルターの汚れを除去
    すること、を特徴とする電子式フィルターの洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した電子式フィルターの
    洗浄装置において、 該洗浄ノズルは、40℃〜80℃程度、特に50℃前後
    から60℃に加温された該洗浄水を噴射し、かつ該洗浄
    水には、適宜必要に応じ少量の中性洗剤が混入可能であ
    り、 更に、該テーブル上の該電子式フィルターに対し、濯ぎ
    水を噴射するシャワーノズルを有してなること、を特徴
    とする電子式フィルターの洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した電子式フィルターの
    洗浄装置において、 広い間隔空間が存したフレーム構造よりなる該テーブル
    と、該電子式フィルターを載せた該テーブルを洗浄室の
    内外に移動させる移動機構と、該洗浄室内において該テ
    ーブルを回転させる回転機構と、 該洗浄室内において該テーブル上の該電子式フィルター
    の少なくとも上下に対向位置して、多数列設された該洗
    浄ノズルと、該洗浄室内において該テーブル上の該電子
    式フィルターの少なくとも上下に対向位置して多数列設
    され、該洗浄ノズルと経時的に使用される該シャワーノ
    ズルと、 該洗浄室の床面下に配設され該洗浄水を貯留する第1タ
    ンクと、該洗浄室の床面下に配設され該濯ぎ水を貯留す
    る第2タンクと、該洗浄室の床面に付設され洗浄時のみ
    開とされて、洗浄後の該洗浄水を該第1タンクへと導く
    第1開閉部と、該洗浄室の床面に付設され濯ぎ時のみ開
    とされて、濯ぎ後の該濯ぎ水を該第2タンクへと導く第
    2開閉部と、 該第1タンクと該洗浄ノズル間に配設され、フィルタ
    ー,ストレーナ,ポンプ等を備えた第1配管と、該第2
    タンクと該シャワーノズル間に配設され、少なくともポ
    ンプを備えた第2配管と、 該第1タンクと外部との間に配設され、該第1タンク内
    に貯留された該洗浄水の上部に浮遊した汚れを、外部へ
    と取り出す汚れ除去部と、を有してなること、を特徴と
    する電子式フィルターの洗浄装置。
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