JP3057565U - 曲げ硝子板及びそれを用いた建築物の出窓構造並びに建築物の壁部構造 - Google Patents
曲げ硝子板及びそれを用いた建築物の出窓構造並びに建築物の壁部構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小さな半径の一連のガラス曲面を有する見栄
えの良い出窓を構成する。 【解決手段】 サッシュのコーナ部に嵌め込むことがで
きる屈曲部2を具えた曲げ硝子板1の該屈曲部2の入隅
側の曲率半径を、4〜5mmに設定する。
えの良い出窓を構成する。 【解決手段】 サッシュのコーナ部に嵌め込むことがで
きる屈曲部2を具えた曲げ硝子板1の該屈曲部2の入隅
側の曲率半径を、4〜5mmに設定する。
Description
【0001】
本考案は、曲率半径の小さい円弧状の屈曲部を具えており、出窓のコーナ部や 壁部のコーナ部等に用いて好適である曲げ硝子板に関するものである。又それを 用いた建築物の出窓構造及び建築物の壁部構造に関するものである。
【0002】
例えば出窓のコーナ部を形成するための従来における通常の施工は、図7に示 すように、出窓aのコーナ部bに縦連結部材cを配置し、該縦連結部材cに平面 硝子板d,dの端部分e,eを固定することにより行っており、或いは図8に示 すように、平面硝子板d,dの端部e,e相互を、シール材を介在させて接着剤 fで固定することにより行っていた。その他稀には、図9に示すように、円弧状 の屈曲部gを具える硝子板hを用いてコーナ部を直接形成していた。
【0003】 又壁部のコーナ部の施工も、前記と略同様に行っていた。
【0004】
しかしながら、前記従来のコーナ部施工によるときには次のような問題点があ った。 前記縦連結部材を用いるコーナ部施工によるときは、コーナ部に位置する縦 連結部材が出窓の硝子面の一連性を阻害して見栄えが悪い問題があった。
【0005】 又硝子板の端部相互を連結する前記コーナ部施工によるときも、別個の硝子 板相互が接合されているために、縦連結部材を用いる程ではないにしても、やは り硝子面の一連性に乏しく、コーナ部の外観に違和感があった。
【0006】 これに対して、前記屈曲部gを有する硝子板hを用いてコーナ部を施工する ときには、コーナ部の硝子面の一連性が得られるために見栄えが良好である利点 はあったが、その屈曲部は、入隅側の曲率半径が、小さくても精々20mm程度 であったため、該屈曲部gを収めるために、収容溝jの溝幅が大きい特別のサッ シュkを必要とした。
【0007】 因みに、前記縦連結部材を用いるコーナ部施工や硝子板の端部相互を接合する コーナ部施工で用いる住宅用のサッシュとしては、その硝子板の収容溝幅が13 mm程度と比較的小さいものが一般的であったが、このような溝幅の小さいサッ シュを用いるときは、硝子板kの屈曲部gが図10に一点鎖線で示すようにはみ 出してしまうため、曲率半径の大きい前記屈曲部gを該サッシュに納めることが できなかったのである。
【0008】 本考案は、かかる問題点を解決し得る曲げ硝子板の提供を目的とするものであ り、又、該曲げ硝子板を用いた建築物の出窓構造及び建築物の壁部構造の提供を 目的とするものである。
【0009】
前記課題を解決するため、本考案は以下の手段を採用する。 即ち本考案に係る曲げ硝子板は、入隅側の曲率半径が4〜10mm、好ましく は4〜5mmである屈曲部を具えることを特徴とするものである。
【0010】 又本考案に係る建築物の出窓構造は、入隅側の曲率半径が4〜10mm、好ま しくは4〜5mmである屈曲部を具えた曲げ硝子板を、その屈曲部を出窓のコー ナ部に位置させて構成したことを特徴とするものである。
【0011】 又本考案に係る建築物の壁部構造は、入隅側の曲率半径が4〜10mm、好ま しくは4〜5mmである屈曲部を具えた曲げ硝子板を、その屈曲部を壁部のコー ナ部に位置させて構成したことを特徴とするものである。
【0012】
【実施例】 以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1において本考案に係る曲げ硝子板1は、円弧状の屈曲部2を有しており、 例えば、図2に示すような出窓のコーナ部3を形成するために用いられる。前記 屈曲部2の入隅側の曲率半径R(図1)は、硝子板の板厚に応じて4〜10mm の範囲で極力小さく設定されている。なお出隅側の曲率半径は、入隅側の曲率半 径よりも稍大きく、これらの曲率半径は、曲げ硝子板の板厚に応じて所要に設定 される。
【0013】 例えば、6mm板厚のものを、入隅側の曲率半径4〜5mmで屈曲させた場合 、図2に示すように、従来一般に用いられている13mm溝幅の収容溝5を有す るサッシュ6に前記屈曲部2を無理なく納めることができる。
【0014】 図3は、かかる構成を有する曲げ硝子板1をサッシュ6の収容溝5に収めて構 成した出窓の全体構成を示す断面図であり、その内外の硝子面7,7は、図2に 示すように、曲率半径の小さな屈曲部2の内外の円弧面8,8を介して一連であ る。
【0015】 又、かかる構成の曲げ硝子板1は、図3に示すように、コーナ部3を含む出窓 壁部の全体を一枚で形成することの他、図4に示すように、曲げ硝子板1に硝子 障子9や平面硝子等を連ねることもある。
【0016】 更に前記構成を有する曲げ硝子板1は、建築物の壁部のコーナ部や、図5に示 すような三角屋根状の明かり取り窓10のコーナ部3等、建築物のコーナ部を硝 子面で構成したり、ショーケースや店内の間仕切り壁等の硝子コーナ部を構成す るためにも用いることができる。
【0017】 又図6は、前記構成の曲げ硝子板1を内外に配置して構成した二重硝子構造体 11を示すものであり、前記した各用途に用いることができる。
【0018】
本考案は以下の如き優れた効果を奏する。 即ち本考案に係る曲げ硝子板は、入隅側の曲率半径が、硝子板厚に応じて4〜 10mmの範囲で所要に設定された屈曲部を有するため、その屈曲部を、従来一 般に用いられている収容溝幅が比較的小さいサッシュに納めることが可能である 。これにより、前記した縦連結部材を用いる硝子板の端部相互の接合施工や硝子 板の端部相互を当接状態に接合する施工による場合とは異なり、小さな半径で一 連の硝子曲面を有する屈曲部を具えた見栄えの良い出窓構造や壁部構造等を、容 易に形成できることになる。又、曲率半径の大きい屈曲部を具えた従来の曲げ硝 子板を用いる場合のように、収容溝幅の大きい特別なサッシュを用いなければな らないといった不経済も解消できる。
【図1】本考案に係る曲げ硝子板を示す部分斜視図であ
る。
る。
【図2】それを用いた出窓構造を示す部分断面図であ
る。
る。
【図3】その出窓構造の全体構成を示す断面図である。
【図4】曲げ硝子板を部分的に用いた出窓構造の全体構
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
【図5】曲げ硝子板を用いて構成した明かり取り窓を示
す断面図である。
す断面図である。
【図6】曲げ硝子板を用いて構成した二重硝子構造体を
示す部分斜視図である。
示す部分斜視図である。
【図7】従来の硝子コーナ部の構造を示す断面図であ
る。
る。
【図8】従来の硝子コーナ部の構造を示す断面図であ
る。
る。
【図9】従来の硝子コーナ部の構造を示す断面図であ
る。
る。
【図10】曲率半径の大きい従来の曲げ硝子板を一般の
サッシュに嵌め込む場合の問題点を説明する説明図であ
る。
サッシュに嵌め込む場合の問題点を説明する説明図であ
る。
1 曲げ硝子板 2 屈曲部 3 コーナ部 5 収容溝 6 サッシュ
Claims (6)
- 【請求項1】 入隅側の曲率半径が4〜10mmである
円弧状の屈曲部を具えることを特徴とする曲げ硝子板。 - 【請求項2】 入隅側の曲率半径が4〜5mmである円
弧状の屈曲部を具えることを特徴とする曲げ硝子板。 - 【請求項3】 入隅側の曲率半径が4〜10mmである
円弧状の屈曲部を具えた曲げ硝子板を、前記屈曲部を出
窓のコーナ部に位置させて構成したことを特徴とする建
築物の出窓構造。 - 【請求項4】 入隅側の曲率半径が4〜5mmである円
弧状の屈曲部を具えた曲げ硝子板を、前記屈曲部を出窓
のコーナ部に位置させて構成したことを特徴とする建築
物の出窓構造。 - 【請求項5】 入隅側の曲率半径が4〜10mmである
円弧状の屈曲部を具えた曲げ硝子板を、前記屈曲部を壁
部のコーナ部に位置させて構成したことを特徴とする建
築物の壁部構造。 - 【請求項6】 入隅側の曲率半径が4〜5mmである円
弧状の屈曲部を具えた曲げ硝子板を、前記屈曲部を壁部
のコーナ部に位置させて構成したことを特徴とする建築
物の壁部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998007424U JP3057565U (ja) | 1998-09-07 | 1998-09-07 | 曲げ硝子板及びそれを用いた建築物の出窓構造並びに建築物の壁部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998007424U JP3057565U (ja) | 1998-09-07 | 1998-09-07 | 曲げ硝子板及びそれを用いた建築物の出窓構造並びに建築物の壁部構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3057565U true JP3057565U (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=43191496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998007424U Expired - Lifetime JP3057565U (ja) | 1998-09-07 | 1998-09-07 | 曲げ硝子板及びそれを用いた建築物の出窓構造並びに建築物の壁部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3057565U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04300470A (ja) * | 1991-03-27 | 1992-10-23 | Nippon Pillar Packing Co Ltd | カートリッジ式メカニカルシール |
-
1998
- 1998-09-07 JP JP1998007424U patent/JP3057565U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04300470A (ja) * | 1991-03-27 | 1992-10-23 | Nippon Pillar Packing Co Ltd | カートリッジ式メカニカルシール |
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