JP3057540B2 - ケーブルリール装置 - Google Patents

ケーブルリール装置

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JP3057540B2
JP3057540B2 JP5032626A JP3262693A JP3057540B2 JP 3057540 B2 JP3057540 B2 JP 3057540B2 JP 5032626 A JP5032626 A JP 5032626A JP 3262693 A JP3262693 A JP 3262693A JP 3057540 B2 JP3057540 B2 JP 3057540B2
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峰男 平野
健司 奥原
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ナイルス部品株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のステアリング
ハンドル側回路と車体側回路とを電気的に接続するケー
ブルリール装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両のステアリングハンドル
側回路と車体側回路とを電気的に接続するために渦巻ワ
イヤを巻回したケーブルリールが使用されている。この
ケーブルリールの渦巻ワイヤは、ステアリングハンドル
の回転操作を阻害しないよう、中立位置から右回転及び
左回転が所定回転数だけ自由に回転できるよう緩やかに
巻回してある。しかし、中立位置を誤った状態でケーブ
ルリールをステアリングハンドルに接続した場合、ステ
アリングハンドルを左右いずれかの側に回転操作する途
中で渦巻ワイヤが巻取限界に達し、ステアリングハンド
ルの回転が阻害される不具合を発生した。
【0003】そこで、従来、このような不具合を防止す
るために、例えば実開平2−103848号公報に開示
する技術が提案されていた。すなわち、従来技術では、
可動ケースの筒体外周面に回転歯車を設け、固定ケース
の内側に固定歯車を設け、前記回転歯車と固定歯車間に
遊星歯車を介在し、この遊星歯車の位置によって中立位
置を検出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た実開平2−103848号公報に開示した技術の場
合、遊星歯車の位置が可動ケースの回転に伴って連続的
に変化するため、中立位置とそれ以外の位置との境界が
不明確であり、中立位置の設定誤差を生じる原因と成っ
ていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記した課
題を解決するために一端をステアリングハンドル側回路
に他端を車体側回路にそれぞれ接続した渦巻ワイヤと、
該渦巻ワイヤを収納したケースとを備えたケーブルリー
ル装置に於いて、次の手段を提供する。すなわち、第1
の発明は、中立位置を誤認して組み付けてもその誤りが
クリック感によって容易に分かるようにすることを目的
として、前記ケースを構成する回動ケースと固定ケース
との間に装着すると共に前記回動ケースの回動に伴って
転動し中立位置を表示する転動歯車と、該転動歯車にク
リック力を与えるべく該転動歯車の転動限界位置でかつ
前記固定ケースに設けた突起とを具備したケーブルリー
ル装置を提供する。
【0006】また、第2の発明は、中立位置の設定誤差
を確実になくすことを目的として、一端をステアリング
ハンドル側回路に他端を車体側回路にそれぞれ接続した
渦巻ワイヤと、該渦巻ワイヤを収納し、回動ケースと固
定ケースとで構成するケースと、を備えたケーブルリー
ル装置に於いて、前記固定ケースの支持部とカバーとの
間に弾性部材を介して装着すると共に前記回動ケース
形成した衝当部に噛合して該回動ケースの回動に伴って
回転する歯車と、該歯車に設けかつ中立位置に於いて
記歯車の歯車部に形成した凸部が、固定ケースに形成し
た凹部に係合して、前記ケースの外部に出没する軸部
と、を具備したケーブルリール装置を提供する。
【0007】
【第1実施例】図1ないし図6は、第1の発明に係る好
適な実施例を示したものである。同図に於いて、1は一
端をステアリングハンドル側回路に他端を車体側回路に
それぞれ接続した渦巻ワイヤ11を巻回したケーブルリ
ールであって、固定ケース12及び回動ケース13で成
す空間に渦巻ワイヤ11を収納している。また、14は
該ケーブルリール1に設けた中立位置検出部である。該
中立位置検出部14は、前記固定ケース12の一部であ
るカバー12aの内周面に設けた固定歯車12bと、前
記回動ケース13の外周面に設けた第1、第2衝当部1
3a,13bと、回動ケース13の外周面と前記固定ケ
ース12のカバー12aの内周面との間に装着し前記固
定歯車12bに噛合する一方前記回動ケース13の回動
に伴って前記第1、第2衝当部13a,13bが衝当す
ることによって間欠的に転動する転動歯車14aとで構
成している。
【0008】前記カバー12aは、固定ケース12に固
着しており、前記固定歯車12bに添って円弧状の長孔
12cを有し、該長孔12cの中央部すなわち中立位置
の表示部にマーク12dを刻設若しくは印刷している。
また該カバー12aは、長孔12cに於いて前記マーク
12dの左右の所望角度の位置、すなわち例えば図6に
示すごとくマーク12dの位置から角度2θほど離れた
位置の傍に、対向した2組の突起12eを設けている。
ちなみに、図6に示す角度θの位置は、回動ケース13
を中立位置から左若しくは右に1回転させたとき、転動
歯車14aが移動する位置である。同様に、角度2θの
位置は、回動ケース13を中立位置から左若しくは右に
2回転させたとき、転動歯車14aが移動する位置であ
る。転動歯車14aは、中立位置を誤認することなく組
付けた場合に、上記角度2θの位置まで転動可能であ
る。該角度2θの位置が、転動歯車14aの転動限界位
置である。
【0009】また、回動ケース13は、ステアリングハ
ンドル(図示せず)に接続するためのコネクタ13cと
係合部13dを有し、前記第1、第2衝当部13a,1
3bの外側に段部13eを有する。また転動歯車14a
は、円柱状の表示部14bと2段に積み重ねた第1歯車
部14c及び第2歯車部14dとで一体的に構成してい
る。そして表示部14bは長孔12cに遊嵌している。
【0010】次に上記第1実施例の作動を説明する。例
えば、回動ケース13を右方向、すなわち図1、図3〜
図5に矢印Rで示す方向に回動した場合を例示する。回
動ケース13を右方向に回動すると、先ず図3に示すご
とく第1衝当部13aが転動歯車14aの第1歯車部1
4cに衝当し、これにより転動歯車14aは固定歯車1
2b上を転がり始める。続いて図4に示すごとく第2衝
当部13bが転動歯車14aの第2歯車部14dに衝当
し、転動歯車14aは転がり続ける。そして図5に示す
ごとく第2衝当部13bが転動歯車14aから外れる
と、その時点で転動歯車14aは停止する。この停止状
態は回動ケース13が約1回転して再び図3に示す位置
に来るまで継続する。しかも、回動ケース13が約1回
転する間は第2歯車部14dが段部13eによって動き
を制限されており、転動歯車14aは誤って回転するこ
とがない。このようにケーブルリール1が中立位置を通
過するとき、転動歯車14aはダイナミックに移動し、
その前後では停止することと成り、作業者はこの転動歯
車14aの挙動を見てケーブルリール1の中立位置を明
確に判断することができる。
【0011】ところで回動ケース13を中立位置に正規
に組付けた場合、転動歯車14aは図6に示す角度2θ
位置まで転動するが、それ以上の角度、例えば角度3
θ,4θまで転動することがない。したがって、この場
合、ステアリングハンドルを左右方向の限界まで回転さ
せても転動歯車14aは角度2θのすぐ外側に設けた突
起12eを乗り越えて転動するようなことがない。しか
しながら、回動ケース13の中立位置を誤認して組付け
た場合、転動歯車14aは図6に示す例えば角度3θ,
4θといった角度まで転動し得る状態が発生する。この
とき強制的に回動ケース13を回動するので転動歯車1
4aは、突起12eを乗り越えて転動する。該転動歯車
14aは、突起12eによって一時的に動きを規制され
つつ突起12eを乗り越えるので、該突起12eによっ
てクリック力が与えられる。したがって、この場合、ス
テアリングハンドルを左右方向に回転させたとき、いず
れか一方に於いて例えばステアリングハンドルを握る手
にクリック感が感じられ、またクリック音が発生するた
め組付け作業者やドライバーは異常を察知することがで
きる。
【0012】
【第2実施例】図7ないし図9は、第2の発明に係る好
適な実施例を示したものである。同図に於いて、21は
固定ケース、22は回動ケース、23は歯車、24は弾
性部材であり、該固定ケース21と回動ケース22とで
成す収納部に渦巻ワイヤ(図示せず)を収納している。
該固定ケース21は、歯車23を支持する支持部21a
とカバー21bで成り、支持部21aは穴21cを有
し、カバー21bは穴21d及び凹部21eを有してい
る。また回動ケース22は、第1及び第2衝当部22
a,22bを有している。また歯車23は、軸部23
a、第1歯車部23b及び第2歯車部23cで構成し、
更に第1歯車部23bは凸部23dを設けている。そし
て該凸部23dが中立位置に於いて前記凹部21eと嵌
合する際に、前記弾性部材24の押圧力によって軸部2
3aが固定ケース21のカバー21bの穴21dから突
出する構成と成っている。
【0013】次に上記第2実施例の作動を説明する。例
えば、回動ケース22を右方向若しくは左方向に回動す
ると、第1衝当部22a及び第2衝当部22bが歯車2
3の第1歯車23b及び第2歯車部23cに衝当する。
これにより、歯車23は支持部21aの穴21c及びカ
バー21bの穴21dによって支持された状態で間欠的
に回転する。回動ケース22の回動位置及び中立位置以
外の位置にある場合、図8に示すごとく歯車23の凸部
23dはカバー21bの平面部21f上にあり、軸部2
3aがカバー21b内に格納されている。そして回動ケ
ース22の回動位置が中立位置にある場合、図9に示す
ごとく歯車23の凸部23dがカバー21bの凹部21
eに嵌合し、軸部23aがカバー21bから外側に突出
する。したがって、作業者はカバー21bから突出した
軸部23aを見て中立位置にあることを判断することが
できる。尚、中立位置に於いて軸部23aがケース内に
没入するように構成してもよい。
【0014】
【発明の効果】この発明は、叙上のような構成・作用に
より次の効果を奏する。先ず、第1の発明は、転動歯車
の正規の転動限界位置に突起を設けたので、回動ケース
の中立位置を誤認して組付けたことにより転動歯車が正
規の転動限界位置を越えて転動した場合には上記突起に
よって転動歯車にクリック力が与えられる。したがっ
て、回動ケースの中立位置の誤組付けがあった際には例
えばステアリングハンドルを握る手にクリック感が感じ
られ、またクリック音が発生することと成り、異常を外
部から察知できるといった効果がある。また、第2の発
明は、中立位置に於いて軸部がケースの外部に出没する
ように構成したので、軸部の出没状態を確認することに
よって回動ケースの中立位置が明確に判断でき、中立位
置の設定誤差を確実になくすことができるといった効果
がある。また、第2の発明は、中立位置に於いて軸部が
ケースの外部に出没するように構成したので、軸部の出
没状態を確認することによって回動ケースの中立位置が
明確に判断でき、中立位置の設定誤差を確実になくすこ
とができるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る第1実施例を示した正面図であ
る。
【図2】図1に示す矢視E−E線方向の拡大断面図であ
る。
【図3】図1の要部を示した部分拡大図であって、第1
衝当部が転動歯車に衝当した状態を示す。
【図4】図1の要部を示した部分拡大図であって、第2
衝当部が転動歯車に衝当した状態を示す。
【図5】図1の要部を示した部分拡大図であって、転動
歯車が停止した状態を示す。
【図6】図1の要部を示した部分拡大図であって、転動
歯車が転動する角度及び状況を示す。
【図7】この発明に係る第2実施例を示した一部切欠し
た分解斜視図である。
【図8】図7に示す矢視F−F線方向の断面図であっ
て、凸部が凹部に嵌合していない状態を示す。
【図9】図7に示す矢視F−F線方向の断面図であっ
て、凸部が凹部に嵌合することにより軸部が突出した状
態を示す。
【符号の説明】
11 渦巻ワイヤ 12,21 固定ケース 13,22 回動ケース 12a カバー 12b 固定歯車 12c 長孔 12d マーク 12e 突起 13a,22a 第1衝当部 13b,22b 第2衝当部 14a 転動歯車 14b 表示部 23 歯車 24 弾性部材 21e 凹部 23a 軸部 23d 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 35/04 B60R 16/02 675 B65H 75/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端をステアリングハンドル側回路に他
    端を車体側回路にそれぞれ接続した渦巻ワイヤと、該渦
    巻ワイヤを収納したケースとを備えたケーブルリール装
    置に於いて、 前記ケースを構成する回動ケースと固定ケースとの間に
    装着すると共に前記回動ケースの回動に伴って転動し中
    立位置を表示する転動歯車と、 該転動歯車にクリック力を与えるべく該転動歯車の転動
    限界位置でかつ前記固定ケースに設けた突起と、を具備
    したことを特徴とするケーブルリール装置。
  2. 【請求項2】一端をステアリングハンドル側回路に他端
    を車体側回路にそれぞれ接続した渦巻ワイヤと、該渦巻
    ワイヤを収納し、回動ケースと固定ケースとで構成する
    ケースとを備えたケーブルリール装置に於いて、前記 固定ケースの支持部とカバーとの間に弾性部材を介
    して装着すると共に前記回動ケースに形成した衝当部に
    噛合して該回動ケースの回動に伴って回転する歯車と、 該歯車に設けかつ中立位置に於いて前記歯車の歯車部に
    形成した凸部が、固定ケースに形成した凹部に係合し
    て、前記ケースの外部に出没する軸部と、 を具備したことを特徴とするケーブルリール装置。
JP5032626A 1993-01-28 1993-01-28 ケーブルリール装置 Expired - Lifetime JP3057540B2 (ja)

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JPH06223939A JPH06223939A (ja) 1994-08-12
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