JP3057197U - 前側ストップランプ付きの車両 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 横断中の歩行者や、渋滞で停車中の車両のド
ライバーに、ブレーキがかかっていることを知らせるこ
とができるよう形成した前側ストップランプ付きの車両
を提供する。 【解決手段】 ブレーキペダル１を踏むと車体２の後部
に配設した後側ストップランプ３が点灯する車両におい
て、上記車体２の前部に、ブレーキペダル１を踏むと点
灯する前側ストップランプ６を配設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、前側ストップランプ付きの車両に関し、更に詳しくは自動車等の車 両において、ブレーキペダルを踏むことによって、車体の後部に配設したストッ プランプだけではなく、前部に配設したストップランプも点灯するよう形成した 前側ストップランプ付きの車両に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自動車やオートバイ等の車両におけるストップランプは、車体の後部に だけ配設されているのが通例である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、例えば道路を横断するときや、渋滞で停車中のとき、歩行者や停車 車両のドライバーは、迫り来る車両にブレーキがかかっているのか否か、不安に なる場合がある。

【０００４】 従ってこの種ケースの場合に鑑みると、ストップランプは車体の前部にも配設 されているのが望ましい。

【０００５】 しかるに従来品は、上記の通り、ストップランプが車体の後部にだけ配設され ていたから、従来品によると、後続車両のドライバーにブレーキがかかっている ことを知らせることができるだけであった。換言すると、従来の車両は、例えば 横断中、或いは横断歩道を渡ろうとしている歩行者や、渋滞で停車中のドライバ ーに、ブレーキがかかっていることを知らせる機能を持たなかったから、従来品 によると、この種ケースの場合、歩行者や停車車両のドライバーに不安な思いを 引き起こさせる、という問題があった。

【０００６】 本考案は、このような従来の問題を解消するため、提案されたものである。 従って本考案の技術的課題は、例えば横断中の歩行者や、渋滞で停車中の車両 のドライバーに、ブレーキがかかっていることを知らせることができるよう形成 した前側ストップランプ付きの車両を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の課題を解決するために、次のような技術的手段を採る。

【０００８】 即ち本考案は、図１に示されるように、ブレーキペダル１を踏むと車体２の後 部に配設された後側ストップランプ３が点灯する車両において、上記車体２の前 部に前側ストップランプ６が配設され、この前側ストップランプ６が、ブレーキ ペダル１を踏むと後側ストップランプ３と共に、点灯することを特徴とする（請 求項１）。

【０００９】 本考案の場合、前側ストップランプ６の配設位置や配設個数、発光色等は任意 である。但し、その配設位置は、車体２の前部の左右位置に配設されるのが好ま しい（請求項２）。

【００１０】 この場合は、歩行者や、或いは渋滞で停車中の車両のドライバーが、直接、或 いはバックミラーで前側ストップランプ６の点灯状態を確認し易い、という利点 がある。

【００１１】 又本考案の場合、前側ストップランプ６は、車体２の前部の中央位置に配設さ れるのが好ましい（請求項３）。

【００１２】 この場合は、歩行者等が前側ストップランプ６を、例えばヘッドランプやクリ アランスランプ等の他の灯火装置と区別し易くなる、という利点がある。

【００１３】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の好適な一実施形態を添付図面に従って説明する。

【００１４】 図１において、１はブレーキペダルであり、２は車体、３はこの車体２の後部 に配設された後側ストップランプである。

【００１５】 ４は、ストップスイッチである。このストップスイッチ４は、この実施形態で は油圧ラインに取り付けられ、ブレーキペダル１を踏んで油圧がかかることによ ってポイントが閉じるよう形成されている。なお５は、車体２に搭載されている バッテリーである。

【００１６】 ６は、上記車体２の前部に配設された前側ストップランプである。この前側ス トップランプ６は、後側ストップランプ３と共にストップスイッチ４に電気的に 接続され、ブレーキペダル１が踏まれると、後側ストップランプ３と共に点灯す る。なおこの前側ストップランプ６は、この実施形態では赤色に発光し、車体２ の前部の左右位置に配設されている。

【００１７】 次に本考案の作用を説明する。 本考案の場合は、ドライバーがブレーキペダル１を踏むと、ストップスイッチ ４がオンになり、バッテリー５から後側ストップランプ３と前側ストップランプ ６に電流が流れ、両者が点灯する。

【００１８】 従って例えば図２に示されるように、横断歩道７を渡ろうとする歩行者８は、 進行してくる車両がブレーキを踏んで、速度を落としているか否かを、前側スト ップランプ６の点灯状態を見ることで容易に確認できる。

【００１９】 又本考案によれば、図３に示されるように、渋滞で停車中のとき、停車車両の ドライバー９は後続車両が速度を落として進行中か否かを、バックミラー１０に 映る後続車両の前側ストップランプ６の点灯状態を見ることで容易に確認できる 。

【００２０】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、後側ストップランプと前側ストップランプとを 備え、ブレーキペダルを踏むと前側ストップランプが後側ストップランプと共に 、点灯するよう形成したものである。

【００２１】 従って本考案の車両によれば、後続車両にブレーキがかかっていることを知ら せることができるだけではなく、横断中等の歩行者や、渋滞で停車中の車両のド ライバーに、迫り来る車両が速度を落として進行中か否かを、前側ストップラン プの点灯状態を見ることで簡単に知らせることができ、歩行者等に不安な思いを 引き起こさせることがない、という実用上優れた効果を奏する。

【００２２】 又本考案によれば、例えば人身事故が発生したとき、加害車両にブレーキがか かっていたか否か等を調べる際、前側ストップランプの点灯状態で明確になるた め、目撃証言等を得られ易くなり、事故原因の究明にも役立つものである。

【００２３】 更に本考案の場合は、交差点で例えば右折する際、直進車にブレーキがかかっ ているか否かを、右折車両のドライバーは直進車の前側ストップランプの点灯状 態を見ることで容易に確認できる。従ってこれによれば、交差点で発生し易い車 両同士の側面衝突事故の防止にも役立つ、という利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案車両の好適な一実施形態を示す要部構成
図である。

【図２】同上車両の作用を説明する斜視図である。

【図３】同上車両の作用を説明する斜視図である。

【符号の説明】

１ ブレーキペダル ２ 車体 ３ 後側ストップランプ ４ ストップスイッチ ５ バッテリー ６ 前側ストップランプ ７ 横断歩道 ８ 歩行者 ９ ドライバー １０ バックミラー

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ブレーキペダルを踏むと車体の後部に配
   設された後側ストップランプが点灯する車両において、
   上記車体の前部に前側ストップランプが配設され、この
   前側ストップランプが、ブレーキペダルを踏むと後側ス
   トップランプと共に、点灯することを特徴とする前側ス
   トップランプ付きの車両。
2. 【請求項２】 前側ストップランプが、車体の前部の左
   右位置に配設されたことを特徴とする請求項１記載の前
   側ストップランプ付きの車両。
3. 【請求項３】 前側ストップランプが、車体の前部の中
   央位置に配設されたことを特徴とする請求項１記載の前
   側ストップランプ付きの車両。