JP3056838U - L型クッション体 - Google Patents

L型クッション体

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JP3056838U
JP3056838U JP1998006384U JP638498U JP3056838U JP 3056838 U JP3056838 U JP 3056838U JP 1998006384 U JP1998006384 U JP 1998006384U JP 638498 U JP638498 U JP 638498U JP 3056838 U JP3056838 U JP 3056838U
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JP1998006384U
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シズ子 渡邊
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量で、低コストで製作することができるとと
もに、クッション性に優れ、また強度、堅牢性に富むL
型クッション体を提供することにある。 【解決手段】段ボール紙2を折曲して形成され、断面が
縦長矩形状をなし両端に開口部13を有する中空部14
を形成した立上り部8、及び、この立上り部の下部に横
方向に連設され断面が横長矩形状をなし両端に開口部1
5を有する基台部11とからなる略L型の本体3と、前
記本体とは別体に形成され、前記立上り部の中空部14
の少なくとも両端の開口端縁部及び前記基台部の中空部
16の少なくとも両端の開口端縁部にそれぞれ挿脱可能
に挿入された紙製角筒状の補強部材4とを具備したL型
クッション体1としたことにある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、電子機器、精密機械器具、ガラス製品、陶器等の荷物を梱包して輸 送等する場合の緩衝材として用いるクッション体に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器、精密機械器具、ガラス製品、陶器等の脆弱品を梱包して輸送等する場 合、輸送中に加わる振動、衝撃等によって搬送品が破損することのないように梱 包箱と搬送品との間に緩衝材として多数のクッション片やクッション体を介装す ることが行われている。
【0003】 クッション体としては、従来、発泡スチロール、2枚の樹脂シート間に多数の半 球形状の空気室を持った緩衝シート、発泡樹脂チップあるいは木屑等が用いられ ているが、通常は、梱包を解いて梱包箱から搬送品を取り出すと、クッション体 は不要となるためゴミとして廃棄している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来のクッション体は、搬送品の角部及び陵部を確実に保護できないと ともに、使用後、ゴミとなったクッション体としての発泡スチロール、発泡樹脂 チップ、樹脂シートを焼却すると、焼却時に人体に有害なガスが発生し、公害問 題となっている。また、木屑等は焼却しても人体に有害なガスは発生しないが、 コストが嵩み、散乱しやすいため保管等に不便であり、また大量に使用すると森 林資源の無駄使いという社会問題を生ずる。
【0005】 この考案は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、ク ッション性に優れ、強度及び堅牢性に富み、被包装物の角部及び陵部を確実に保 護でき、しかも使用後焼却しても公害問題を生ぜず、低コストで製作できるL型 クッション体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、前記目的を達成するために、請求項1は、段ボール紙を折曲して、 断面が縦長矩形状をなし両端に開口部を有する中空部を形成した立上り部と、こ の立上り部の下部に横方向に連設され断面が横長矩形状をなし、両端に開口部を 有する中空部を形成した基台部とからなる略L型の本体を構成し、この本体の前 記立上り部の中空部の少なくとも両端の開口端縁部及び前記基台部の中空部の少 なくとも両端の開口端縁部に、それぞれ前記本体とは別体に形成された紙製角筒 状の補強部材を挿脱可能に挿入してL型クッション体を構成したことにある。 前記構成によれば、被包装物の角部または陵部の一方の側面が基台部に、他方の 側面が立上り部に接合し、被包装物の振動、衝撃による移動を防止するとともに 、基台部及び立上り部の中空部のクッション効果によって被包装物を保護するこ とができる。 請求項2は、段ボール紙を折曲して、断面が縦長矩形状をなし両端に開口部を有 する中空部を形成した立上り部と、この立上り部の下部に横方向に連設され断面 が横長矩形状をなし両端に開口部を有する基台部とによって略L型の本体を構成 し、この本体の前記立上り部の中空部の開口端縁部と中間部及び前記基台部の中 空部の開口端縁部と中間部に、それぞれ前記本体とは別体に形成された紙製角筒 状の補強部材を挿脱可能に挿入して、L型クッション体を構成したことにある。 前記構成によれば、請求項1に加え、被包装物の大きさ、重量等によって立上 り部及び基台部の強度を一層堅牢に構成できる。 また、請求項3は、請求項1または2の補強部材を、中空角筒状紙管を輪切りし て形成したことを特徴とする。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1〜図5はこの考案の一実施形態を示し、図1はL型クッション体の縦断側面 図、図2はL型クッション体の斜視図、図3は本体の展開図、図4は補強部材の 斜視図、図5はL型クッション体の使用状態図である。L型クッション体1は、 例えば、電子機器、精密機械器具、ガラス製品、陶器等の脆弱品を梱包して輸送 等する場合、輸送中に加わる振動、衝撃等によって被包装物が破損することのな いように梱包箱と被包装物との間に緩衝材として介装されるものである。
【0008】 図1及び図2に示すように、L型クッション体1は、段ボール紙2を折曲して形 成した本体3と、中空角筒状紙管を輪切りして本体とは別体に形成した補強部材 4とから構成されている。 段ボール紙2は、図3に示すように、中芯の段部すなわち波状部5aを有する波 状シート5と、この波状シート5の両面または片面に接着された表層シート6と からなり、波状部5aと直交する方向に長い長方形状をなしている。
【0009】 段ボール紙2の長手方向の略中間より一端側には波状部5aに沿って設けた4本 の折り目線7a,7b,7c,7dによって立上り部8を形成する底部9a,内 側部9b,上部9c及び外側部9dが形成されている。同じく段ボール紙2の長 手方向の略中間より他端側には波状部5aに沿って設けた4本の折り目線10a ,10b,10c,10dによって基台部11を形成する外底部12a,内側部 12b,上部12c,外側部12d及び内底部12eが形成されている。 前記底部9a,上部9c,内側部12b及び外側部12dは略同一の狭幅に形成 され、内側部9b,外側部9d,上部12c,内底部12eは略同一の広幅に形 成され、外底部12aはさらに広幅に形成されている。
【0010】 そして、段ボール紙2の折り目線7a,7b,7c,7dを順次略直角に山折り することにより、断面が縦長矩形状をなし、両端に開口部13を有する中空部1 4の形成された立上り部8が構成されている。また、折り目線10a,10b, 10c,10dを順次略直角に山折りすることにより、立上り部8の下部の横部 に連設されるとともに、断面が横長矩形状をなし、両端に開口部15を有する中 空部16の形成された基台部11が構成されている。 そして、底部9aと外底部12aとの接合面、外側部12dと内側部9dとの接 合面及び外底部12aと内底部12eとの接合面はそれぞれ接着剤によって接着 され、立上り部8と基台部11は一体に連結され、L型の本体3が構成されてい る。
【0011】 前記補強部材4は、図4に示すように、中空角筒状紙管20を平行に輪切りした 形成した矩形枠状体である。中空角筒状紙管20は、例えばクラフト紙を接着剤 層を介して平巻きまたは螺旋状に巻回して積層したもので、その厚さは1.5m m以上、好ましくは2,5〜5.0mmで、強度、堅牢性に富んでいる。中空角 筒状紙管20を輪切りするときの幅は、立上り部8の中空部14の幅w及び基台 部11の中空部16の高さhと同一もしくは若干狭幅で、中空部14,16の内 部に挿脱可能に挿入して立上り部8及び基台部11を補強できるようになってい る。 すなわち、補強部材4は、図5に示すように、立上り部8及び基台部11の開口 部13,15から挿入し、その開口端縁部のみに1個ずつセットして立上り部8 及び基台部11の開口端縁部を補強するが、本体3が横方向に長い場合、あるい は被包装物21が重量物の場合には中空部14、16の中間部にも1個もしくは 複数個挿入して立上り部8及び基台部11を補強してもよい。このように構成す ると、立上り部8及び基台部11の長手方向の全長に亘って補強でき、変形を防 止することができる。
【0012】 このように構成されたL型クッション体1によれば、被包装物21(例えば、電 子機器、精密機械器具、ガラス製品、陶器等の脆弱品等)と梱包箱(図示しない )との間にL型クッション体1を介装することにより、輸送中に加わる振動、衝 撃等から被包装物21を保護することができる。すなわち、輸送中に梱包箱の外 方から衝撃が加わってもL型クッション体1の立上り部8及び基台部11の中空 部14,16によって衝撃を吸収することができ、また、立上り部8及び基台部 11はその中空部14,16に挿入された補強部材4によって補強されているた め、変形を防止できる。
【0013】 また、本体3がL型に形成されているため、被包装物21の角部及び陵部の保護 にも有効である。L型クッション体1は何度も繰り返し使用できるが、本体3と 補強部材4は別体であるので、本体3が破損した場合には本体3のみを新しい物 と交換すればよく、補強部材4も同様である。また、破損した本体3及び補強部 材4は紙製であるので焼却しても公害の問題は生じない。
【0014】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、本体が段ボール紙を折曲して形成した ものであるため、軽量で、コストの低減を図ることができる。また、立上り部及 び基台部が中空部を有しているので、被包装物の特に角部及び陵部の保護に有効 であり、クッション性に優れ、強度、堅牢性にも富んでいる。さらに、立上り部 及び基台部の中空部の開口端縁部及び中間部に補強部材を挿入することにより、 変形を防止でき、耐久性を有することから繰り返し使用できる。 また、本体と補強部材とは別体であるため、本体が破損した場合には本体のみを 新しい物と交換すればよく、補強部材も同様である。また、破損した本体及び補 強部材は紙製であるので焼却しても公害問題を生ずる虞もないという効果がある 。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施形態を示すL型クッション体
の縦断側面図。
【図2】同実施形態のL型クッション体の斜視図。
【図3】同実施形態の段ボール紙からなる本体の展開
図。
【図4】同実施形態の補強部材の斜視図。
【図5】同実施形態のL型クッション体の使用状態の斜
視図。
【符号の説明】
1 L型クッション体 2 段ボール紙 3 本体 4 補強部材 8 立上り部 11 基台部 14,16 中空部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段ボールを折曲して形成され、断面図が
    縦長矩形状をなし両端に開口部を有する中空部を形成し
    た立上り部と、この立上り部の下部に横方向に連設され
    断面が横長矩形状をなし両端に開口部を有する中空部を
    形成した基台部とからなる略L型の本体と、前記本体と
    は別体に形成され、前記立上り部の中空部の少なくとも
    両端の開口端縁部及び前記基台部の中空部の少なくとも
    両端の開口端縁部にそれぞれ挿脱可能に挿入された紙製
    角筒状の補強部材とを具備したことを特徴とするL型ク
    ッション体。
  2. 【請求項2】 段ボール紙を折曲して形成され、断面が
    縦長矩形状をなし両端に開口部を有する中空部を形成し
    た立上り部と、この立上り部の下部に横方向に連設され
    断面が横長矩形状をなし両端に開口部を有する中空部を
    形成した基台部とからなる略L型の本体と、前記本体と
    は別体に形成され、前記立上り部の中空部の開口端縁部
    と中間部及び前記基台部の中空部の開口端縁部と中間部
    にそれぞれ挿脱可能に挿入された紙製角筒状の補強部材
    とを具備したことを特徴とするL型クッション体。
  3. 【請求項3】 補強部材は、中空角筒状紙管を輪切りし
    て形成されていることを特徴とする請求項1または2記
    載のL型クッション体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013044339A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Toyota Auto Body Co Ltd 衝撃吸収具ハウジングと、これを用いた車両用衝撃吸収具

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