JP3056203U - ジェットノズル装置 - Google Patents

ジェットノズル装置

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JP3056203U JP1998005576U JP557698U JP3056203U JP 3056203 U JP3056203 U JP 3056203U JP 1998005576 U JP1998005576 U JP 1998005576U JP 557698 U JP557698 U JP 557698U JP 3056203 U JP3056203 U JP 3056203U
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健 大西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 打設する杭へ簡便に固定でき、ジェット水噴
出中に脱離せず、打設完了後に容易に回収できるジェッ
トノズル装置を提供する。 【解決手段】 ジェットノズル装置が、ジェット水通路
16及びノズル噴射口13を具備するノズル本体12と、打設
される杭110へ取り付けられかつノズル本体12を挿通し
保持する筒体を具備する保持部材36と、筒状弾性体であ
ってジェット水通路内の水圧を受ける内面と保持部材の
筒体に対向する外面とをもつゴムパッカー18とを有し、
ジェット水噴射中のジェット水通路内の水圧によりゴム
パッカー18が保持部材36の筒体を押圧することによりノ
ズル本体12を保持部材36に固定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、鋼製あるいはコンクリート製の杭や矢板を打設するためにこれらに 取り付けられるジェットノズル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
地盤に対して鋼管杭や鋼矢板等を打設する場合、これらの先端部にジェット水 を噴射するジェットノズル装置を取り付け、ジェット水により地盤を切削しつつ 効率的に打設していく工法が用いられる。
【0003】 図9は、従来のジェットノズル装置例を示す図である。図9(A)は、鋼矢板1 10の先端近傍におけるジェットノズル装置の最も一般的な取付構造を示す。送 水管14の先端に接続されるノズル本体12は、固定バンド135により鋼矢板 110へ取り付けられる。ノズル本体12が固定バンド135から抜けないよう に、固定バンド135はノズル本体12の外周に設けた溝に嵌め込まれる。固定 バンド135は、通常は溶接により鋼矢板110に固定される。打設時には、ノ ズル噴射口13から打設方向に向かって高圧のジェット水を噴射する。硬質地盤 に杭等を打設する場合のジェット水圧としては、30〜150kgf/cm程度が用 いられる。打設完了後には、固定バンド135を切断することにより送水管14 及びノズル本体12を地上に回収する。
【0004】 しかしながら、ジェット水噴射中には、ノズル本体に極めて大きな反発力がか かるため、衝撃や振動または固定不良等のために固定バンドの取付部が外れてノ ズル本体が鋼矢板から離脱してしまうことがある。噴射中にノズル本体が鋼矢板 から離脱すると、ジェット水噴射の反発力によりノズル本体及び送水管等が上方 へ急激に飛び出し、地上に落下したり暴れ回ったりするため、周囲の人や設備に 衝突したりして非常に危険であった。また、固定バンドの取付作業が煩わしく、 固定が強固過ぎるとノズル本体が回収不能となる場合があった。
【0005】 そこで、特開平8-92955号では、図9(B)のように改良されたノズル本体取付 構造が提示された。図9(B)は、改良された取付構造の縦断面図である。打設す る杭110に筒状の取付部材136を固定し、取付部材136の筒にノズル本体 12を挿通させた上で、取付部材136の筒壁に穿設したピン孔とノズル本体1 2の外周上に設けた係合溝にシアーピン137を打ち込むことにより固定する。 ノズル本体を回収する場合は、剪断力によりシアーピン137を折り、ノズル本 体を取り外す。また、別の手段として、取付部材の上端を折り曲げてノズル本体 と係合させる構成も開示されている。
【0006】 また特開平8-100424号では、ノズル内のジェット水通路からノズル外周へ開口 する逃げ穴26を設けている。逃げ穴26は、ノズル噴射口13の径に比べて大 きな径を有する。逃げ穴26は、正常稼働時には取付部材又は別部品の栓体によ り閉鎖されているが、ジェット水噴射中にノズル本体が取付部材から外れた場合 、この逃げ穴26からジェット水が放出されることにより水圧が低下して、ノズ ル本体の急激な飛び出しを防止できる。
【0007】
【考案の解決しようとする課題】
しかしながら、図9(B)に示すノズル本体及びその取付構造には、幾つかの問 題点が残る。シアーピンの強度にばらつきがあるため、弱すぎるとジェット水噴 射中に折れてしまうことになり、また、強すぎると打設完了後にノズル本体を回 収できなくなる。これは、取付部材の上端を折り曲げて係合させた場合について も同様である。また、溶接作業より簡便ではあるが、工具を用いてシアーピンを 打ち込んだり、取付部材上端を折り曲げたりする作業が必要である。さらに、シ アーピンの場合、1回の打設毎の消耗部品である。
【0008】 以上の現状に鑑み、本考案の目的は、打設する杭や矢板へのノズル本体の固定 が簡便であり、ジェット水噴出中にはノズル本体が杭等から脱離せず、打設完了 後には容易にノズル本体を回収できるジェットノズル装置を提供することである 。 さらに本考案の目的は、万一ノズル本体が脱離した場合にも、速やかにジェッ ト水圧を低下させる逃げ穴を効果的に配置したジェットノズル装置を提供するこ とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案によるジェットノズル装置の第1の態様は、ジェット水を通すジェット 水通路及び該ジェット水通路に連通するノズル噴射口を具備するノズル本体と、 打設される杭へ一体的に取り付けられかつノズル本体を挿通し保持する保持部材 とを具備する。このノズル本体上には、筒状弾性体であるゴムパッカーが設けら れる。このゴムパッカーの内面は、ジェット水通路内の水圧を受けることができ る。また、ゴムパッカーの外面は、ノズル本体が保持部材に保持されたとき保持 部材の内面に対向している。そして、ジェット水の噴射中には、ジェット水通路 内の水圧によりゴムパッカーが変形して保持部材を押圧することによりノズル本 体を保持部材に固定する。
【0010】 本考案によるジェットノズル装置の第2の態様は、ジェット水を通すジェット 水通路を具備するノズル本体と、打設される杭へ一体的に取り付けられかつノズ ル本体を挿通し保持する筒体部及びノズル本体の前端面に当接する底部を具備し 、該底部に、ノズル本体の該ジェット水通路に連通するノズル噴射口を設けた保 持部材とを具備する。このノズル本体上には、上記第1の態様と同様の筒状弾性 体であるゴムパッカーが設けられる。
【0011】 上記第1及び第2の態様においてノズル本体上にゴムパッカーを設ける好適例 は、ノズル本体の外面を囲周する溝に筒状のゴムパッカーを嵌め込むものである 。ゴムパッカーの内面の少なくとも一部は、ジェット水通路と連通する連通路の 開口に面することにより、ジェット水通路内の水圧を受ける。
【0012】 ノズル本体上にゴムパッカーを設ける別の好適例は、ノズル本体を上下に分割 し、分割された上下各部分の間に筒状のゴムパッカーが介在してこれらを連結す るものである。これにより、上下各部分のジェット水通路はゴムパッカーの筒を 介して連通し、ゴムパッカーの内面はジェット水通路そのものを形成することと なり、その水圧を受ける。
【0013】 さらに好適な態様として、ジェット水通路からノズル本体の外周へ貫通して開 口する逃げ穴を設ける。かつ、ノズル本体が保持部材に挿通され保持されたとき には逃げ穴を閉鎖する手段を設ける。そして、ノズル本体が保持部材から脱離し たときには逃げ穴からジェット水が放出されるようにする。
【0014】 逃げ穴の好適な配置は、ノズル本体の軸に対して対称に複数配置するものであ る。
【0015】
【考案の実施の形態】
本考案の実施例を参照しつつ、実施の形態を説明する。図1は、本考案のジェ ットノズル装置の実施例1の縦断面図である。本考案におけるジェットノズル装 置とは、打設される鋼管杭や鋼矢板等110に取り付けて用いられるジェット水 供給装置のうち、送水管14の先端に接続されるノズル本体12及びその周辺構 造を含めて指称する。またここでは、鋼製、コンクリート製等の材質によらず、 打設される多様な杭や矢板等を全て含めて単に「杭」と称することとする。送水 管14及びノズル本体12の管内に設けたジェット水通路16は、ノズル本体1 2の先端部にて径が最も細くなり、ノズル噴射口13として開口している。一方 、図示しないが、送水管14は杭110に沿って上方へ延び、その上端は高圧ポ ンプ等へ接続される。
【0016】 保持部材36は筒体を具備し、この筒体にノズル本体12を挿通し保持する。 また、保持部材36は、杭110の先端近傍に一体的に取り付けられる。保持部 材36の杭110への取付は、溶接等による強固な結合とする。打設開始前の準 備としては、ノズル本体12を保持部材36に挿通し支持させる。
【0017】 実施例1では、ノズル本体12の上部にジェット水通路16に連通するリリー フ穴26が設けられている。リリーフ穴26は、前述の従来例における逃げ穴と 同じ役割を果たすが、後に図8でまとめて説明する。リリーフ穴26は、正常稼 働時には栓体であるスライドカバー22により閉鎖されている。このスライドカ バー下端面22aがフランジ面を形成し、保持部材36の上端と当接することで 、保持部材36がノズル本体12を支持している。
【0018】 ノズル本体12は、ジェット水噴射中は保持部材36へ強固に固定され、かつ 、打設完了後には保持部材36から速やかに解放されることが肝要である。本考 案のジェットノズル装置の特徴は、ノズル本体12と保持部材36との固定及び 解放を、ノズル本体12上に設けた筒状弾性体であるゴムパッカー18を用いて 行うことである。実施例1におけるゴムパッカー18は、ノズル本体12の外周 を囲周するように設けられている。例えば、ノズル本体12の外周上に帯状の溝 を穿設し、その溝内にゴムパッカー18を弾性的に嵌め込む。符号20で示す連 通路は、ジェット水通路16からノズル本体12の外周へ貫通している。この部 分に嵌め込まれたゴムパッカー18の内面の少なくとも一部は、連通路20の開 口に面しており、この開口を覆っている。
【0019】 一方、ゴムパッカー18の外面は、保持部材36の筒体内面と対向している。 図1(A)は、ジェット水噴射を行っていない状態すなわちジェット水通路16内 が低圧時の状態を示す。図1(B)は、ジェット水噴射中すなわちジェット水通路 16内が高圧時の状態を示す。高圧時には、弾性体であるゴムパッカー18がジ ェット水圧により外側へ膨らみ、保持部材36の筒体内面を押圧することにより 、ノズル本体12が保持部材36へ固定されることになる。
【0020】 硬質地盤に杭を打設する場合のジェット水圧は、30〜150kgf/cm程度で あるが、試験結果から、約10kgf/cm程度の圧力以上でゴムパッカー18は十 分な固定力を発揮することが判明した。
【0021】 打設完了後には、ジェット水圧を下げるだけでゴムパッカー18が元の形状に 戻り、ノズル本体12が保持部材36から解放されるので、ノズル本体を容易に 引き上げることができる。このようにしてノズル本体を再使用できる。本考案で は、準備から完了までの全工程を通してノズル本体に無理な力が加わることがな いため、寿命が格段に延びる。尚、保持部材は、打設された杭と共に残留するの で消耗部品となる。
【0022】 図2(A)及び図2(B)は、それぞれ図1(A)及び図1(B)の状態におけるA− A断面図である。ゴムパッカー18は、低圧時にはノズル本体12の外周に密着 し、高圧時には外側に膨らんで保持部材36の筒体内面に密着する。高圧時には 、連通路20を通ってゴムパッカー18とノズル本体12の間にもジェット水が 入り込み、全方向に対して均等に圧力を及ぼす。
【0023】 実施例1では、ノズル本体の管壁を貫通する連通路20によりジェット水通路 内の水圧をゴムパッカーへ伝達したが、図3に別の構成として実施例2を示す。 実施例2の縦断面図は、図1と同じになるので省略し、図3には相違点であるA −A断面図のみを示す。実施例2では、ノズル本体12を上下に分割し、それら の間を筒状弾性体であるゴムパッカー18により連結した構造である。従って、 A−A断面には、ノズル本体の管壁はなくゴムパッカー18のみが存在する。こ の部分ではゴムパッカー18の筒内がジェット水通路16そのものとなる。この ため、実施例2は、実施例1よりも水圧変化に対するゴムパッカー18の変形の 応答速度が速いという利点がある。
【0024】 図4は、実施例3を示す縦断面図である。以下に示す実施例の図面では、杭及 び保持部材取付部を省略する。実施例3では、ゴムパッカー18をノズル本体1 2上の2箇所に設けている。このように複数のゴムパッカーを設けると、仮に1 つのゴムパッカーが破損等によりその機能を失っても別のゴムパッカーによりノ ズル本体の固定が維持されるという利点がある。同様にして、3個以上のゴムパ ッカーを設けることも可能である。また、実施例3では、2つのゴムパッカーの 間にリリーフ穴26が設けられている。この位置にリリーフ穴を設けると、ジェ ット水噴射時には上下のゴムパッカー18が保持部材36へ密着するので、ゴム パッカー18が、図1のOリング28のごとくリリーフ穴26のシール材の役割 も兼用する。
【0025】 図5は、実施例4を示す縦断面図である。実施例4では、ノズル噴射口13を 、ノズル本体12ではなく保持部材36に設けている。ノズル本体12のジェッ ト水通路16は、太い径のまま先端面12aまで続いている。一方、保持部材3 6は、ノズル本体を挿通する筒体部36aと、ノズル本体12の先端面12aを 支持する底部36bとをもつ円筒容器状となっており、底部36bにジェット水 通路16の細径部とノズル噴射口13が設けられている。ゴムパッカー18によ る保持部材36への固定及び解放方法は、上記の各実施例と同じである。
【0026】 図6は、実施例5を示す縦断面図である。実施例5は、保持部材36の変形例 である。保持部材36の筒体内面において、ゴムパッカー18に対向する部分に 凹部36cを設ける。ジェット水噴射時に膨らんだゴムパッカー18は、この凹 部36cに沿って変形し保持部材36にくい込んだ状態で押圧する。この結果、 ノズル本体12を保持部材36から引き抜こうとする力に対する抗力が増し、さ らに強い固定力が得られる。
【0027】 図7は、実施例6を示す縦断面図である。実施例6もまた、保持部材36の変 形例である。保持部材36の筒体内面において、周方向に複数の溝36dを設け ている。実施例5の凹部と同じく、この溝36dにゴムパッカー18がくい込む ことにより、ノズル本体12の引き抜き力に対する抗力が増し、強い固定力が得 られる。
【0028】 図8は、本考案によるリリーフ穴の作用を示す縦断面図である。リリーフ穴2 6は、ジェット水通路16からノズル本体の外周へと貫通し、かつノズル噴射口 13よりも大きな径を有する。ジェット水噴射中は、リリーフ穴26は、スライ トカバー22や保持部材36により閉鎖されているが、万一、ノズル本体12が 保持部材36から脱離した場合は、大径のリリーフ穴26からジェット水が多量 に放出されることにより、水圧が速やかに低下する。
【0029】 この結果、ノズル本体や送水管の急激な飛び出しや暴走が避けられ、ゴムパッ カーを含むノズル本体の損傷も避けられる。図8中、白抜き矢印は、ノズル本体 が脱離したときの飛び出し方向を示す。
【0030】 図8(A)は、実施例1の場合である。リリーフ穴26は、管軸について対称的 に2箇所設けられている。ノズル本体12が脱離すると、リリーフ穴26を閉鎖 していたスライドカバー22が滑り落ちてリリーフ穴26が開口する。このとき 、C形止め輪32によりスライドカバー22の脱落を防止する。図8(B)は、実 施例3の場合であり、正常時は保持部材36がリリーフ穴26を閉鎖している。
【0031】 図8(A)及び図8(B)のように、2つのリリーフ穴26が管軸について対称的 に配置されていると、リリーフ穴26から放水されるときにノズル本体12が傾 かない。これに対し、リリーフ穴が対称的に配置されていないと、ノズル本体が 傾むいて周囲の物体に衝突し損傷するおそれがある。
【0032】 図8(C)は、実施例4の場合である。この例では、ノズル本体12には大径の ジェット水通路16のみが設けられ、細径部分及びノズル噴射口は保持部材36 に設けられている。従って、ノズル本体12が保持部材36から脱離すると、ノ ズル本体先端の大径の開口26がリリーフ穴の役割を果たし、ジェット水を放出 して水圧低下させる。また、軸方向にジェット水が放出されるので、ノズル本体 が傾かない。
【0033】 以上の各実施例では、1本のジェットノズル装置について説明した。実際には 、1つの杭に複数本のジェットノズル装置を取り付けて施工することが多いが、 その場合も各ジェットノズル装置に本考案を適用することができる。
【0034】
【考案の効果】
本考案では、ジェットノズル装置のノズル本体周囲に設けたゴムパッカーを、 ジェット水圧により変形させ保持部材内面を押圧することにより、ノズル本体を 保持部材に固定する。そして、水圧を低下させることにより容易にノズル本体を 保持部材から解放し回収することができる。
【0035】 本考案によれば、杭の打設開始と同時に、すなわちジェット水噴射開始と同時 にノズル本体が保持部材へ固定されるので、予めノズル本体を保持部材へ固定す る準備作業を省くことができる。また、打設完了と同時に、すなわちジェット水 噴射停止と同時にノズル本体は保持部材から解放されるので、地上から無理なく ノズル本体を回収できる。従来の溶接やシアーピン等における切断作業は全く不 要である上、強度が強すぎる溶接やシアーピン等が切断できずにノズル本体が回 収不能となるおそれはない。
【0036】 また、通常の打設に用いられる最低限のジェット水圧においてもゴムパッカー による固定力は十分強固である。従って、従来のように強度の弱いシアーピン等 が打設中に破損してノズル本体が脱離するというようなおそれもない。
【0037】 さらに、本考案のゴムパッカーを含むノズル本体は、繰返し使用可能であるこ とに加えて、回収時にノズル本体に無理な力がかからないので寿命も延び、経済 的である。
【0038】 万一、ノズル本体が脱離しても、軸対称に配置されたリリーフ穴からジェット 水が放出されることにより、ノズル本体が傾くことなく速やかに水圧が低下する 。よってノズル本体及びこれに接続された送水管等の急激な飛び出しや暴走によ る危険が避けられ、損傷も防止できる。 以上の通り、本考案のジェットノズル装置により、作業性がよく安全性の高い 、杭の打設工が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のジェットノズル装置の実施例1を示す
縦断面図であり、(A)は低圧時、(B)は高圧時である。
【図2】実施例1のA−A断面図であり、(A)は低圧
時、(B)は高圧時である。
【図3】実施例2のA−A断面図であり、(A)は低圧
時、(B)は高圧時である。
【図4】本考案のジェットノズル装置の実施例3を示す
縦断面図である。
【図5】本考案のジェットノズル装置の実施例4を示す
縦断面図である。
【図6】本考案のジェットノズル装置の実施例5を示す
縦断面図である。
【図7】本考案のジェットノズル装置の実施例6を示す
縦断面図である。
【図8】本考案によるリリーフ穴の機能を示す縦断面図
であり、(A)は実施例1、(B)は実施例3、(C)は実施
例4の場合をそれぞれ示す。
【図9】(A)及び(B)とも従来のジェットノズル装置の
例を示す図である。
【符号の説明】
12 ノズル本体 13 ノズル噴射口 14 送水管 16 ジェット水通路 18 ゴムパッカー 20 連通路 22 スライドカバー 26 リリーフ穴 28 Oリング 32 C形止め輪 36 保持部材 110 杭 135 固定バンド 136 取付部材 137 シアーピン

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打設される杭に取り付けられ、打設方向
    にジェット水を噴射することにより地盤切削するジェッ
    トノズル装置において、 ジェット水を通すジェット水通路及び該ジェット水通路
    に連通するノズル噴射口を具備するノズル本体と、 打設される杭へ一体的に取り付けられかつ前記ノズル本
    体を挿通し保持する筒体を具備する保持部材と、 前記ノズル本体上に設けた筒状弾性体であって前記ジェ
    ット水通路内の水圧を受ける内面と前記保持部材の筒体
    に対向する外面とをもつゴムパッカーとを有し、 ジェット水の噴射中の前記ジェット水通路内の水圧によ
    り前記ゴムパッカーが前記保持部材の筒体を押圧するこ
    とにより前記ノズル本体を前記保持部材に固定すること
    を特徴とするジェットノズル装置。
  2. 【請求項2】 打設される杭に取り付けられ、打設方向
    にジェット水を噴射することにより地盤切削するジェッ
    トノズル装置において、 ジェット水を通すジェット水通路を具備するノズル本体
    と、 打設される杭へ一体的に取り付けられかつ前記ノズル本
    体を挿通し保持する筒体部及び前記ノズル本体の前端面
    に当接する底部を具備し、該底部に、前記ノズル本体の
    該ジェット水通路に連通するノズル噴射口を設けた保持
    部材と、 前記ノズル本体上に設けた筒状弾性体であって前記ジェ
    ット水通路内の水圧を受ける内面と前記保持部材の筒体
    部に対向する外面とをもつゴムパッカーとを有し、 ジェット水の噴射中の前記ジェット水通路内の水圧によ
    り前記ゴムパッカーが前記保持部材の筒体部を押圧する
    ことにより前記ノズル本体を前記保持部材に固定するこ
    とを特徴とするジェットノズル装置。
  3. 【請求項3】 前記ノズル本体上に設けた筒状弾性体で
    ある前記ゴムパッカーが、前記ノズル本体の外面を囲周
    する溝に嵌め込まれ、前記ゴムパッカーの内面の少なく
    とも一部が、前記ジェット水通路と連通する連通路の開
    口に面することを特徴とする請求項1又は2に記載のジ
    ェットノズル装置。
  4. 【請求項4】 前記ノズル本体上に設けた筒状弾性体で
    ある前記ゴムパッカーが、上下に分割された前記ノズル
    本体の上下各部分の間に介在しこれらを連結して上下各
    部分のジェット水通路を連通させることを特徴とする請
    求項1又は2に記載のジェットノズル装置。
  5. 【請求項5】 前記ジェット水通路から前記ノズル本体
    の外周へ貫通して開口するリリーフ穴と、前記ノズル本
    体が前記保持部材に挿通され保持されたときに前記リリ
    ーフ穴を閉鎖する手段とを有し、前記ノズル本体が前記
    保持部材から脱離したときは前記リリーフ穴からジェッ
    ト水が放出されることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載のジェットノズル装置。
  6. 【請求項6】 前記リリーフ穴が、前記ノズル本体の軸
    に対して対称に複数配置されていることを特徴とする請
    求項5に記載のジェットノズル装置。
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