JP3056070U - 組立建物における屋根支持材利用棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立建物における屋根の下方の空間を有効に
利用する。 【解決手段】 略水平方向にのびる２本の屋根支持材３
に吊り下げられる組立建物における屋根支持材利用棚で
ある。方形金網５および金網５の前後縁を保持する前後
一対の棒状金網保持部材６，７よりなる棚網８と、垂直
棒状部、棒状部の上側に連続して設けられた下向き上フ
ック部および棒状部の下側に連続してかつ平面からみて
上フック部と直交するように設けられた上向き下フック
部よりなる一対の第１吊具９と、下方開口コ字形部とコ
字形部の一側壁に設けられた引掛部とよりなる固定部材
および鎖を有する一対の第２吊具１０とを設け、上フッ
ク部を屋根支持材３に、下フック部に前保持部材６を引
っ掛け、固定部材を屋根支持材３に固着状に嵌め被せ、
鎖を後保持部材７が鎖の内側に位置するように折り返し
て鎖の輪のうちの２つを引掛部１４ｂに引っ掛ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、左右方向に間隔をおいて立設される複数の柱と、各柱に支持されか つ柱から後方にのびる屋根支持材とを備えた組立建物おいて、２本の屋根支持材 に吊り下げられる組立建物における屋根支持材利用棚に関する。

【０００２】 なお、本明細書において金網とは、金属製のものだけでなく、例えば、プラス チック製のものをも含むものとする。

【０００３】

【従来の技術】

従来、カーポートやテラスなどの組立建物における屋根の下方の空間を、有効 に利用するための器具はなく、この空間は有効に利用されていない。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、カーポートやテラスにおける屋根の下方の空間を有効に利用するた めの組立建物における屋根支持材利用棚の棚網吊具および棚網を提供することに ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段および考案の効果】

上記課題を解決するために、本考案の組立建物における屋根支持材利用棚は、 左右方向に間隔をおいて立設される複数の柱と、各柱に支持されかつ柱から後方 にのびる屋根支持材とを備えた組立建物において、２本の屋根支持材に吊り下げ られる組立建物における屋根支持材利用棚であって、１または２以上の方形金網 および金網の前後縁がそれぞれ保持される前後一対の棒状金網保持部材よりなる 棚網と、垂直棒状部、棒状部の上側にこれと連続して設けられた下向き上フック 部および棒状部の下側にこれと連続してかつ平面からみて上フック部と直交する ように設けられた上向き下フック部よりなる左右一対の第１吊具と、屋根支持材 に嵌め被せて固定される下方開口コ字形部とコ字形部の一側壁に突出状に設けら れた引掛部とよりなる固定部材および鎖を有する左右一対の第２吊具とを備え、 第１吊具の棒状部が柱後面に沿うように上フック部を屋根支持材に引っ掛けると ともに、下フック部に棚網の前保持部材を引っ掛け、第２吊具の固定部材を屋根 支持材における柱後面から所定距離離れた位置に固着状に嵌め被せ、第２吊具の 鎖をまっすぐな状態から棚網の後保持部材が鎖の内側に位置するように折り返し た状態で鎖の輪のうちの２つを、棚網が水平になるように第２吊具の固定部材の 引掛部に引っ掛け、棚網を吊り下げるようになされているものである。

【０００６】 また、上記組立建物における屋根支持材利用棚において、第１吊具に代えて第 ２吊具が用いられ、固定部材の前端が柱後面に当接するように屋根支持材に固着 状に嵌め被せられていることがある。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、図１〜図５を参照して本考案の１実施形態の組立建物における屋根支持 材利用棚について説明する。なお、以下の説明においては、左とは図１における 左手前を、右とは右奥をいい、前とは、屋根の柱が位置する側を、後とはこれと 反対側をいうものとする。

【０００８】 図１は、カーポートとこれに取り付けられた屋根支持材利用棚(1) を示してい る。

【０００９】 カーポートは、左右に間隔をあけて立設された２本のアルミニウム押出形材製 断面方形状柱(2) と、柱(2) に支持されている柱(2) から後方向に伸びた２本の アルミニウム押出形材製断面方形状屋根支持材(3) と、屋根支持材(3) に支持さ れた屋根(4) とを備えており、屋根支持材(3) を利用して屋根支持材利用棚(1) が設けられている。なお、柱(2) の下端部は地面に埋め込まれたコンクリートブ ロック(B) に固定されている。

【００１０】 屋根支持材利用棚(1) は、方形金網(5) および金網(5) の前後縁がそれぞれ保 持された前後一対のアルミニウム押出形材製棒状金網保持部材(6)(7)からなる棚 網(8) と、前棒状金網保持部材(6) において棚網(8) を屋根支持材(3) に吊り下 げる左右一対の第１吊具(9) と、後棒状金網保持部材(7) において棚網(8) を屋 根支持材(3) に吊り下げる左右一対の第２吊具(10)とを備えている。なお、本実 施形態においては３個の金網(5) が用いられる。

【００１１】 第１吊具(9) は、垂直棒状部(9a)、棒状部(9a)の上側にこれと連続して設けら れた下向き上フック部(9b)および棒状部(9a)の下側にこれと連続してかつ平面か らみて上フック部(9b)と直交するように設けられた上向き下フック部(9c)とより なる。

【００１２】 第２吊具(10)は、屋根支持材(3) に上方から嵌め被せて固定される下方開口コ 字形部(14a) とコ字形部(14a) の一側壁に突出状に設けられた引掛部(14b) とよ りなる固定部材(14)および鎖(15)により構成されている。

【００１３】 金網(5) は、左右に間隔をおいて配された複数の縦線状部材(5a)と前後に間隔 をおいて配された複数の横線状部材(5b)とを備えている。なお、横線状部材(5b) の長さは前後棒状金網保持部材(6)(7)の長さの１／３より短く本実施形態におい ては３個の金網(5) が前後棒状金網保持部材(6)(7)間に配されている。

【００１４】 線状部材(5a)(5b)は、例えばアルミニウムなどの金属製であり、縦線状部材(5 a)と横線状部材(5b)とが重なった部分が溶接されて金網(5) が構成されている。 なお、線状部材(5a)(5b)は、他の素材、例えば、プラスチックなどにより構成し てもよい。

【００１５】 棒状金網保持部材(6)(7)は、中空略方形状をなしており、それぞれこれを左右 に２等分した左半体(6c)(7c)および右半体(6d)(7d)とにより構成されている。左 半体(6c)(7c)における上向垂直壁部の右端部および右半体(6d)(7d)における上向 垂直壁部の左端部にはそれぞれ貫通孔(6f)(7f)が形成されている。

【００１６】 左右の半体(6c)(7c)(6d)(7d)は、これの中空部に嵌め入れられる連結部材(11) (12)により連結される。連結部材(11)(12)を半体(6c)(7c)(6d)(7d)内に嵌め入れ たさいに、上向垂直壁部下面に当接する部分には左右に間隔をおいて半体(6c)(7 c)(6d)(7d)の貫通孔(6f)(7f)に対応する８個のねじ孔(11a)(12a)がそれぞれ形成 されている。

【００１７】 そして、例えば、左半体(6c)(7c)に連結部材(11)(12)の左半分を嵌め入れた状 態でねじ(13)を、左半体(6c)(7c)の貫通孔(6f)(7f)に挿通して連結部材(11)(12) の左側における２個のねじ孔(11a)(12a)にねじ合わして左半体(6c)(7c)に連結部 材(11)(12)が固定される。つぎに、左半体(6c)(7c)に固定された連結部材(11)(1 2)の右半分を、右半体(6d)(7d)に嵌め入れた状態で、ねじ(13)を右半体(6d)(7d) の貫通孔(6f)(7f)に挿通して連結部材(11)(12)の右側２個のねじ孔(11a)(12a)に ねじ合わせ、左半体(6c)(7c)と右半体(6d)(7d)とを互いに固定して棒状金網保持 部材(6)(7)を構成する。

【００１８】 上記のように構成された屋根支持材利用棚は、第１吊具(9) の棒状部(9a)が柱 (2) 後面に沿うように、上フック部(9b)を屋根支持材(3) に引っ掛けるとともに 下フック部(9c)に棚網(8) の前保持部材(6) を引っ掛けて棚網(8) の前端部を吊 り下げる。そして、第２吊具(10)の固定部材(14)を屋根支持材(3) における柱(2 ) 後面から所定距離だけ離れた位置、すなわち鎖(15)により棚網(8) を水平状態 に吊り下げ得る距離だけ離れた位置に嵌め被せて固定し、第２吊具(10)のまっす ぐな状態の鎖(15)を、棚網(8) の後保持部材(7) が鎖(15)内側に位置するように 折り返した状態で鎖(15)の輪のうちの２つを、棚網(8) が水平になるように調整 して固定部材(14)の引掛部(14b) に引っ掛ける。このとき、図３に示したように 鎖(15)の上端部が下端部よりわずかに前方に位置し、鎖(15)が斜めになるように するとよい。

【００１９】 なお、固定部材(14)は、引掛部(14b) が形成されていない側の側壁を貫通して 屋根支持材(3) にねじ込まれたねじ（図示略）により屋根支持材(3) に固着され ている。また鎖(15)における後保持部材(7) を支持する部分にはビニールチュー ブ(16)を配するとよい。

【００２０】 また、上記の棚において、第１吊具(9) に代えて第２吊具(10)を用いてもよい 。この場合は、固定部材(14)の前端が、柱(2) の後面に当接するように屋根支持 材(3) に嵌め被せ、まっすぐな状態の鎖(15)を、棚網(8) の前保持部材(6) が鎖 (15)内側に位置するように折り返した状態で鎖(15)の輪のうちの２つを固定部材 (14)の引掛部(14b) に引っ掛ける。このとき、鎖(15)の折り返し位置を代えるこ とにより棚網(8) の屋根支持材(3) との間隔を調整して望ましい位置に棚網(8) が位置するようにするとよい。すなわち、例えば、柱(2) の高さが高いさいなど には、屋根支持材(3) と棚網(8) との距離を長くして棚網(8) が手の届きやすい 位置に来るようにするとよい。

【００２１】

【考案の効果】

本考案の組立建物における屋根支持材利用棚を用いれば、カーポートやテラス などの組立建物における屋根の下方の空間を簡単かつ有効に利用できる。また、 第１吊具に代えて第２吊具を用いれば、屋根と棚網との距離を自由に調節できる ので、任意の高さに棚網を位置させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の組立建物における屋根支持材利用棚を
適用したカーポートの概略斜視図である。

【図２】同組立建物における屋根支持材利用棚の概略斜
視図である。

【図３】同組立建物における屋根支持材利用棚の要部の
拡大図である。

【図４】前後棒状金網保持部材の分解斜視図である。

【図５】図４の要部の拡大図である。

【符号の説明】

(1) 組立建物における屋根支持材利用棚 (2) 柱 (3) 屋根支持材 (5) 方形金網 (6)(7)棒状金網保持部材 (8) 棚網 (9) 第１吊具 (9a) 垂直棒状部 (9b) 下向き上フック部 (9c) 上向き下フック部 (10) 第２吊具 (14) 固定部材 (14a) 下方開口コ字形部 (14b) 引掛部 (15) 鎖

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右方向に間隔をおいて立設される複数
   の柱と、各柱に支持されかつ柱から後方にのびる屋根支
   持材とを備えた組立建物において、 ２本の屋根支持材に吊り下げられる組立建物における屋
   根支持材利用棚であって、 １または２以上の方形金網および金網の前後縁がそれぞ
   れ保持される前後一対の棒状金網保持部材よりなる棚網
   と、 垂直棒状部、棒状部の上側にこれと連続して設けられた
   下向き上フック部および棒状部の下側にこれと連続して
   かつ平面からみて上フック部と直交するように設けられ
   た上向き下フック部よりなる左右一対の第１吊具と、 屋根支持材に嵌め被せて固定される下方開口コ字形部と
   コ字形部の一側壁に突出状に設けられた引掛部とよりな
   る固定部材および鎖を有する左右一対の第２吊具とを備
   え、 第１吊具の棒状部が柱後面に沿うように上フック部を屋
   根支持材に引っ掛けるとともに、下フック部に棚網の前
   保持部材を引っ掛け、 第２吊具の固定部材を屋根支持材における柱後面から所
   定距離離れた位置に固着状に嵌め被せ、第２吊具の鎖を
   まっすぐな状態から棚網の後保持部材が鎖の内側に位置
   するように折り返した状態で鎖の輪のうちの２つを、棚
   網が水平になるように第２吊具の固定部材の引掛部に引
   っ掛け、棚網を吊り下げるようになされている組立建物
   における屋根支持材利用棚。
2. 【請求項２】 請求項１記載の組立建物における屋根支
   持材利用棚において第１吊具に代えて第２吊具が用いら
   れ、固定部材の前端が柱後面に当接するように屋根支持
   材に固着状に嵌め被せられている組立建物における屋根
   支持材利用棚。