JP3055613U - バンドブレーキ型制動機 - Google Patents

バンドブレーキ型制動機

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JP3055613U JP1998004985U JP498598U JP3055613U JP 3055613 U JP3055613 U JP 3055613U JP 1998004985 U JP1998004985 U JP 1998004985U JP 498598 U JP498598 U JP 498598U JP 3055613 U JP3055613 U JP 3055613U
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尚司 角田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緊急停止スイッチが押された場合、電動機を
確実に制動し、しかもコイルに焼損の発生し難いバンド
ブレーキ型制動機を提供する。 【解決手段】 直流コイル1と、この直流コイルが励磁
された時、当該直流コイルに吸着される吸着板3と、こ
の吸着板が上部に連結され下部のキャッチャーピンを支
点に揺動するキャッチャー5と、このキャッチャーの下
部に離脱自在に係止されるスライドレバー10と、この
スライドレバーに取り付けられるウエイト13とを備
え、緊急停止スイッチが押されて直流コイルが消磁され
た時、吸着板の吸着が解除され、ウエイトの重量によっ
てキャッチャーの下部からスライドレバーが外れて当該
スライドレバーが落下し、この落下動作に連動して電動
機の出力軸に固定されたブレーキホイール18の外周部
にブレーキバンド17及びブレーキシュー16を押し付
けて電動機を制動することを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、バンドブレーキ型制動機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来のバンドブレーキ型制動機を示している。このバンドブレーキ型 制動機は交流コイル41と、この交流コイル41が励磁された時に当該交流コイ ル41内に吸引されるロッド42と、このロッド42の下端に連結され、キャッ チャーピン43を支点に揺動するキャッチャー44と、このキャッチャー44の 一端のフック44aに離脱自在に係止されるスライドレバー45と、このスライ ドレバー45に取り付けられるウエイト46とを備えている。
【0003】 電動機の緊急停止が必要な場合に、図示を省略した緊急停止スイッチが押され ると、本制動機が動作すると同時に電動機の電源が切れる。
【0004】 すなわち、緊急停止スイッチが押されると、交流コイル41が励磁され、ロッ ド42が引き上げられ、キャッチャー44がピン43の回りで揺動し、その下部 のフック44aからスライドレバー45が外れ、ウエイト46の重量によってス ライドレバー45が点線で示すように落下し、この落下動作に連動してブレーキ バンド48が引っ張られると共に、ブレーキシュー49が突出して、電動機の出 力軸に固定されたブレーキホイール47の外周部に押し当てられ、これによって 電動機が緊急制動される。前記構成では緊急停止スイッチが押された場合に電動 機が直ちに制動されるので、安全性の高い制動機が提供される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の構成では、電動機の制動を解除する場合に、スライドレ バー45を持ち上げ、このスライドレバー45をキャッチャー44のフック44 aに引っかけ、これによってブレーキホイール47の外周部からブレーキバンド 48及びブレーキシュー49を引き離すことによって解除する。
【0006】 言わば、スライドレバー45をキャッチャー44のフック44aに機械的に引 っかけるだけで、電動機の制動が解除されることになる。従って、この段階では 、本制動機の電気回路に結線の外れ、断線、コイル焼け等があったとしても、そ の故障の状態を把握することができず、従来の構成では、電動機の駆動回路に故 障がない限り、電動機の運転が開始されてしまうことになる。
【0007】 この状態で運転されてる場合には、緊急停止スイッチが押されても本制動機が 動作せず、十分な安全性が確保されないという問題がある。
【0008】 また、従来の構成では、交流コイル41に対して定格電流を10秒間以上流せ ないのが一般的であり、電気回路のスイッチ等が故障した場合には、この交流コ イル41が焼損し易いという問題がある。
【0009】 そこで、本考案の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、緊急停 止スイッチが押された場合、電動機を確実に制動し、しかもコイルに焼損の発生 し難いバンドブレーキ型制動機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案は、直流コイルと、この直流コイルが励磁された時、当該 直流コイルに吸着される吸着板と、この吸着板が上部に連結され下部のキャッチ ャーピンを支点に揺動するキャッチャーと、このキャッチャーの下部に離脱自在 に係止されるスライドレバーと、このスライドレバーに取り付けられるウエイト とを備え、緊急停止スイッチが押されて直流コイルが消磁された時、吸着板の吸 着が解除され、ウエイトの重量によって前記キャッチャーの下部から前記スライ ドレバーが外れて当該スライドレバーが落下し、この落下動作に連動して電動機 の出力軸に固定されたブレーキホイールの外周部にブレーキバンド及びブレーキ シューを押し付けて電動機を制動することを特徴とするものである。
【0011】 本考案では、電動機の制動を解除する場合には、例えばスライドレバーを持ち 上げて、このスライドレバーをキャッチャーに引っかけるだけでなく、直流コイ ルを励磁することによって、当該直流コイルに吸着板を吸着し、この吸着板に連 結されたキャッチャーを固定し、この固定されたキャッチャーによってスライド レバーが落下しないように保持する。従って、本制動機の電気回路に結線の外れ 、断線、コイル焼け等があって直流コイルが励磁されない場合には、本制動機が リセットされることがなく、電動機の運転を開始できない。
【0012】 本考案では、制動機の電気回路に故障がある場合に電動機が駆動されることは ないので、従来の課題が解消される。
【0013】 請求項2記載の考案は、請求項1記載のものにおいてスライドレバーがキャッ チャーの下部に係止されたことを検知するセンサを設け、このセンサが動作した 時、直流コイルを励時することを特徴とするものである。
【0014】 この考案では、スライドレバーがキャッチャーに係止されたことが検知されて 始めて、直流コイルが励時される。直流コイルが励磁されない場合には、本制動 機がリセットされないので、電動機の運転を開始できない。
【0015】 本考案では、制動機の電気回路に故障がある場合に電動機が駆動されることは ないので、従来の課題が解消される。
【0016】 請求項3記載の考案は、請求項1記載のものにおいてスライドレバーがキャッ チャーの下部に係止されたことを検知するセンサを設け、このセンサが動作した 時にのみ、電動機を駆動可能にしたことを特徴とするものである。
【0017】 この考案では、スライドレバーがキャッチャーの下部に係止され、制動機によ る制動が解除されない限り、電動機が駆動されない。従って、電動機は駆動され ず、その運転が継続することはない。本考案では、制動機の電気回路に故障があ る場合に電動機が駆動されることがないので、従来の課題が解消される。
【0018】 請求項4記載の考案は、請求項1ないし3記載のものにおいて直流コイルと吸 着板との間に残留磁気を消磁する絶縁体を介装したことを特徴とする。
【0019】 この考案では、直流コイルが消磁された時に、ウエイトの重量によって、キャ ッチャーの下部からスライドレバーが外れて当該スライドレバーが落下し、この 落下動作に連動して電動機の出力軸に固定されたブレーキホイールの外周部にブ レーキバンド及びブレーキシューを押し付けて電動機を制動する構成である。こ の場合に、直流コイルと吸着板との間に絶縁体が介装されているので、直流コイ ルが消磁されると、吸着板の残留磁気が消磁し、従って、直流コイルから吸着板 が直ちに外れるので、電動機に急ブレーキをかけることができる。
【0020】 請求項5記載の考案は、請求項1ないし4記載のものにおいて緊急停止スイッ チの接点を常閉接点としたことを特徴とするものである。
【0021】 請求項6記載の考案は、直流コイルと、この直流コイルが励磁された時、当該 直流コイルに吸着される吸着板と、この吸着板が上部に連結され下部のキャッチ ャーピンを支点に揺動するキャッチャーと、このキャッチャーの下部に離脱自在 に係止されるスライドレバーと、このスライドレバーに取り付けられるウエイト とを備え、緊急停止スイッチが押されて直流コイルが消磁された時、吸着板の吸 着が解除され、ウエイトの重量によって前記キャッチャーの下部から前記スライ ドレバーが外れて当該スライドレバーが落下し、この落下動作に連動して電動機 の出力軸に固定されたブレーキホイールの外周部にブレーキバンド及びブレーキ シューを押し付けて電動機を制動し、この制動を司る電気回路と前記電動機の駆 動回路とを一系統にしたことを特徴とするものである。
【0022】
【考案の実施の形態】 以下に、本考案の実施の形態を図面に従い詳細に説明する。
【0023】 図1において、1は直流コイルを示している。この直流コイル1の端面1aに は当該直流コイル1が励磁された時に当該直流コイル1に吸着される吸着板3が 設けられている。この吸着板3はキャッチャー5の上部5aにピン6によって首 振自在に連結されている。このキャッチャー5はキャッチャーピン7を支点に揺 動自在に形成され、このキャッチャー5の下部5bにはフック9が形成されてい る。このフック9はスライドレバー10のレバーピン11に離脱自在に係止され 、このレバーピン11とフック9とは浅く係合される。スライドレバー10はへ の字状に形成され、先端側10aにはウエイト13が取り付けられている。スラ イドレバー10の基端側10bにはピン14を介してブレーキシュー16が連結 されると共に、このブレーキシュー16には前記ピン14を介して揺動レバー1 2が連結されている。この揺動レバー12は一端12aがピン15で揺動自在に 支持されている。この揺動レバー12の他端12bと前記スライドレバー10の 基端側10bとの間にはブレーキバンド17が掛け渡されている。
【0024】 図2は電気回路図である。24Vの直流電源21には複数個の緊急停止スイッ チ(常閉接点)23を介してマグネットスイッチ24の接点24aが接続されて いる。この接点24aは接続端子25a,25bを介して接続端子26aに接続 され、この端子26aには前述の直流コイル1が接続されている。この直流コイ ル1には接続端子26bを介して電源21が接続されている。
【0025】 一方、200Vの交流電源31にはヒューズ32、コイル33が接続され、こ のコイル33には接続端子26cが接続されている。この端子26cにはインタ ーロックスイッチ34が接続され、このスイッチ34にはマイクロスイッチ35 が接続されている。このマイクロスイッチ35は、前述のスライドレバー10が キャッチャー5の下部5bに係止されたことを検知する。
【0026】 このマイクロスイッチ35は接続端子26dに接続され、この接続端子26d にはヒューズ36を介して電源31が接続されている。
【0027】 前記マグネットスイッチ24には接点24bが設けられ、この接点24bには 接続端子25c,25dが接続され、これら端子25c,25dには図示を省略 した電動機の駆動回路のマグネットが接続されている。
【0028】 つぎに、動作を説明する。電動機を運転する場合には、図1を参照して、スラ イドレバー10を持ち上げ、このスライドレバー10のレバーピン11にキャッ チャー5のフック9を引っかけ、これによってブレーキホイール18の外周部か らブレーキバンド17及びブレーキシュー16を引き離すことによって制動機に よる制動を解除する。スライドレバー10がキャッチャー5に引っかけられると 、これをマイクロスイッチ35が検知し、図2に示すようにその接点が閉じ、電 源31、ヒューズ32、コイル33、インターロックスイッチ34、マイクロス イッチ35、ヒューズ36、電源31の順に通電される。
【0029】 コイル33が励磁されると、マグネットスイッチ24の接点24bが閉じ、電 動機の運転が開始可能な状態になると共に、マグネットスイッチ24の接点24 aが閉じ、これにより電源21、緊急停止スイッチ23、接点24a、直流コイ ル1、電源21の順に通電される。直流コイル1が励磁されると、図1を参照し て、当該直流コイル1に吸着板3が吸着され、この吸着板3に連結されたキャッ チャー5が固定され、この固定されたキャッチャー5によってスライドレバー1 0が落下しないように堅固に保持される。そして、電動機の駆動回路(図示せず )によって電動機が駆動される。
【0030】 電動機の緊急停止が必要な場合、図2を参照し、緊急停止スイッチ23が押さ れると、本制動機が動作すると同時に電動機の電源が切れる。
【0031】 すなわち、緊急停止スイッチ23が押されると直流コイル1への通電路が断た れ、直流コイル1が消磁され、吸着板3の吸着力が失われる。
【0032】 この実施形態では、直流コイル1と吸着板3との間にベークライト、或いはグ ラスファイバー等の約1.5mm程度の厚さを有する絶縁体29が設けられ、こ の絶縁体29によって吸着板3の残留磁気が消磁されるので、前述の直流コイル 1の消磁によって、直ちに吸着板3に対する吸着力が失われる。
【0033】 この吸着板3の吸着力が失われると、図3に示すように、ウエイト13の重量 によってスライドレバー10が押し下げられ、スライドレバー10のレバーピン 11とフック9との係合が解除され、スライドレバー10が落下する。このスラ イドレバー10が落下すると、ピン15を支点にして揺動レバー12が揺動し、 この落下動作に連動して電動機の出力軸に固定されたブレーキホイール18の外 周部にブレーキバンド17及びブレーキシュー16が押し付けられ、電動機が直 ちに制動され急ブレーキがかかる。
【0034】 この実施形態では、キャッチャー5がキャッチャーピン7を支点に揺動自在に 形成され、このキャッチャーピン7からフック9までの距離L1よりも、吸着板 3の支持点までの距離L2をかなり大きくしているので、モーメントの関係から 小さい吸着力で吸着板3の吸着が可能である。
【0035】 本制動機の制動を解除する場合には、図1を参照して、スライドレバー10を 持ち上げ、このスライドレバー10をキャッチャー5に引っかけ、これによって ブレーキホイール18の外周部からブレーキバンド17及びブレーキシュー16 を引き離すことによって制動機による制動を解除する。
【0036】 前述したように、スライドレバー10がキャッチャー5に引っかけられると、 これをマイクロスイッチ35が検知し、これにより直流コイル1が励磁され、当 該直流コイル1に吸着板3が吸着され、この吸着板3に連結されたキャッチャー 5が固定され、この固定されたキャッチャー5によってスライドレバー10が落 下しないように堅固に保持される。
【0037】 この実施形態では、本制動機の電気回路に結線の外れ、断線、コイル焼け等が あった場合、直流コイル1が励磁されることはない。図1を参照して、レバーピ ン11とフック9とは浅く係合しているので、直流コイル1が励磁されて、キャ ッチャー5が固定されない限り、フック9でレバーピン11を保持することはで きず、スライドレバー10の落下を阻止することができない。
【0038】 従って、この実施形態では、本制動機の電気回路に故障があった場合には電動 機の制動をリセットすることができない。
【0039】 電動機の制動をリセットできない以上、電動機を駆動することができず、従っ て、電動機の運転を開始し、緊急停止スイッチが押されても、本制動機が動作し ないといった従来のトラブルを未然に解消できる。
【0040】 また、この実施形態では、交流コイルの代わりに直流コイル1が使用されるの で、吸着力は強く、しかも定格電流を10秒間以上流せないなどということがな く、電気回路のスイッチ等が故障した場合でも、この直流コイル1の焼損を抑制 することができるという利点がある。
【0041】 この実施形態では、直流コイル1が消磁された時に、ウエイト13の重量によ って、キャッチャー5の下部からスライドレバー10が外れて当該スライドレバ ー10が落下し、この落下動作に連動して電動機の出力軸に固定されたブレーキ ホイール18の外周部にブレーキバンド17及びブレーキシュー16を押し付け て電動機を制動する構成であり、この場合には、直流コイル1と吸着板3との間 に絶縁体29が介装されているので、直流コイル1が消磁されると、吸着板3の 残留磁気が消磁し、従って、直流コイル1から吸着板3が直ちに外れるので、電 動機に急ブレーキをかけることができる。
【0042】 図4及び図5は別の実施形態を示している。
【0043】 図4を参照して、吸着板3が直流コイル1から離れた場合には、この直流コイ ル1の吸着力だけで、吸着板3を確実に吸着することは困難である。確実性を増 すためには、直流コイル1の吸着力を大きく設定する必要がある。
【0044】 この実施形態では、直流コイル1の吸着力を大きく設定することなく、確実に 吸着する工夫が提案される。図5に示すように、キャッチャー5のキャッチャー ピン7にはT字型の作動部材51がピン連結され、この作動部材51にはキャッ チャー押し部材52が固定されると共に、作動部材51とキャッチャー5との間 には当該作動部材51を保持するばね53が設けられている。また、キャッチャ ー5の反時計方向へのオーバー回動を阻止するため、キャッチャー5と固定部材 54との間にはばね55が設けられている。
【0045】 つぎに、動作を説明すると、まず、図4に示す状態からスライドレバー10を 持ち上げて、図5に示すように、スライドレバー10のレバーピン11にキャッ チャー5のフック9を引っかける。この段階ではスライドレバー10が作動部材 51を押し上げる。この作動部材51が押し上げられると、キャッチャーピン7 の回りを作動部材51が時計方向に回動し、キャッチャー押し部材52がキャッ チャー5を押し、すると、キャッチャーピン7の回りをキャッチャー5が時計方 向に回動し、吸着板3が強制的に直流コイル1に押し付けられる。
【0046】 この状態で、マイクロスイッチ35が作動し、前述のように直流コイル1が励 磁され、直流コイル1の吸着力によって吸着板3が吸着・固定される。
【0047】 この場合には、ばね55が引っ張られた状態にある。直流コイル1が消磁され ると、吸着力が解除されるので、キャッチャー5がばね55のばね力によって引 き離され、キャッチャー5のフック9がスライドレバー10のレバーピン11か ら外れ、スライドレバー10が落下し、前述のように制動がかかる。
【0048】 以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定される ものでないことは明らかである。例えば、作動部材51に関する構成はこれに限 定されず、種々の変更が可能である。
【0049】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1記載の考案では、制動機の電気回路 に故障等があって、直流コイルが励磁されない場合には、本制動機がリセットさ れないので、電動機が駆動されることはない。
【0050】 従って、本制動機の電気回路に故障がある場合に電動機が駆動されることはな いので、従来の課題が解消される。
【0051】 請求項2記載の考案では、スライドレバーがキャッチャーに係止されたことが 検知されて始めて、直流コイルが励時される。直流コイルが励磁されない場合に は、本制動機がリセットされないので、電動機が駆動されることはない。
【0052】 従って、本制動機の電気回路に故障がある場合に電動機が駆動されることはな いので、従来の課題が解消される。
【0053】 請求項3記載の考案では、スライドレバーがキャッチャーの下部に係止され、 制動機による制動が解除されない限り、電動機が駆動されない。従って、電動機 は駆動されず、その運転が継続することはない。
【0054】 本考案では、制動機の電気回路に故障がある場合に電動機が駆動されることは ないので、従来の課題が解消される。
【0055】 請求項4記載の考案では、直流コイルが消磁された時に、ウエイトの重量によ って、キャッチャーの下部からスライドレバーが外れて当該スライドレバーが落 下し、この落下動作に連動して電動機の出力軸に固定されたブレーキホイールの 外周部にブレーキバンド及びブレーキシューを押し付けて電動機を制動する構成 である。この場合に、直流コイルと吸着板との間に絶縁体が介装されているので 、直流コイルが消磁されると、吸着板の残留磁気が消磁し、直流コイルから吸着 板が直ちに外れるので、電動機に急ブレーキをかけることができる。
【0056】 請求項5記載の考案では、電気回路の安全性が向上する。
【0057】 請求項6記載の考案では、電気回路の安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるバンドブレーキ型制動機の一実施
形態を示す図である。
【図2】電気回路図である。
【図3】制動をかけた場合のバンドブレーキ型制動機を
示す図である。
【図4】別の実施形態を示す図である。
【図5】別の実施形態を示す図である。
【図6】従来のバンドブレーキ型制動機を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 直流コイル 3 吸着板 5 キャッチャー 10 スライドレバー 13 ウエイト 16 ブレーキシュー 17 ブレーキバンド 18 ブレーキホイール

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流コイルと、この直流コイルが励磁さ
    れた時、当該直流コイルに吸着される吸着板と、この吸
    着板が上部に連結され下部のキャッチャーピンを支点に
    揺動するキャッチャーと、このキャッチャーの下部に離
    脱自在に係止されるスライドレバーと、このスライドレ
    バーに取り付けられるウエイトとを備え、緊急停止スイ
    ッチが押されて直流コイルが消磁された時、吸着板の吸
    着が解除され、ウエイトの重量によってキャッチャーの
    下部からスライドレバーが外れて当該スライドレバーが
    落下し、この落下動作に連動して電動機の出力軸に固定
    されたブレーキホイールの外周部にブレーキバンド及び
    ブレーキシューを押し付けて電動機を制動することを特
    徴とするバンドブレーキ型制動機。
  2. 【請求項2】 前記スライドレバーがキャッチャーの下
    部に係止されたことを検知するセンサを設け、このセン
    サが動作した時、前記直流コイルを励時することを特徴
    とする請求項1記載のバンドブレーキ型制動機。
  3. 【請求項3】 前記スライドレバーがキャッチャーの下
    部に係止されたことを検知するセンサを設け、このセン
    サが動作した時にのみ、前記電動機を駆動可能にしたこ
    とを特徴とする請求項1記載のバンドブレーキ型制動
    機。
  4. 【請求項4】 直流コイルと吸着板との間に残留磁気を
    消磁する絶縁体を介装したことを特徴とする請求項1な
    いし3記載のバンドブレーキ型制動機。
  5. 【請求項5】 前記緊急停止スイッチの接点を常閉接点
    としたことを特徴とする請求項1ないし4記載のバンド
    ブレーキ型制動機。
  6. 【請求項6】 直流コイルと、この直流コイルが励磁さ
    れた時、当該直流コイルに吸着される吸着板と、この吸
    着板が上部に連結され下部のキャッチャーピンを支点に
    揺動するキャッチャーと、このキャッチャーの下部に離
    脱自在に係止されるスライドレバーと、このスライドレ
    バーに取り付けられるウエイトとを備え、緊急停止スイ
    ッチが押されて直流コイルが消磁された時、吸着板の吸
    着が解除され、ウエイトの重量によってキャッチャーの
    下部からスライドレバーが外れて当該スライドレバーが
    落下し、この落下動作に連動して電動機の出力軸に固定
    されたブレーキホイールの外周部にブレーキバンド及び
    ブレーキシューを押し付けて電動機を制動し、この制動
    を司る電気回路と前記電動機の駆動回路とを一系統にし
    たことを特徴とするバンドブレーキ型制動機。
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