JP3057214U - 身体障害者用自動車運転装置 - Google Patents

身体障害者用自動車運転装置

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JP3057214U JP1998006780U JP678098U JP3057214U JP 3057214 U JP3057214 U JP 3057214U JP 1998006780 U JP1998006780 U JP 1998006780U JP 678098 U JP678098 U JP 678098U JP 3057214 U JP3057214 U JP 3057214U
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藤雄 亀田
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株式会社ニッシン自動車工業
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一のスイッチ操作でアクセルロックとブレ
ーキロックとを自動的に切りかえることができる操作
性、安全性,コスト性及び信頼性に優れる身体障害者用
自動車運転装置を提供する。と 【解決手段】アクセルペダル15を所定量踏み込んだ状
態で操作レバーをロックさせるアクセルロック機構20
と、ブレーキペダル14を所定量踏み込んだ状態で操作
レバーをロックさせるブレーキロック機構30と、両機
構の電磁石25,34を励磁させるためのロックスイッ
チ10と、ブレーキペダルを押したときに操作されるブ
レーキスイッチと、このブレーキスイッチが操作された
ときにアクセルロック機構の電磁石に界磁電流を流す回
路からブレーキロック機構の電磁石に界磁電流を流す回
路に切り替え励磁させる回路切換手段と、アクセルロッ
ク又はブレーキロックを解除するためのロック解除スイ
ッチとを有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、下肢の不自由な身体障害者がオートマチックの自動車を運転できる ようにした身体障害者用自動車運転装置にかかり、特に、アクセルロック機能及 びブレーキロック機能を有する身体障害者用自動車運転装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
下肢不自由者がオートマチックの自動車の運転をできるようにした身体障害者 用自動車運転装置が種々提案されている。これら身体障害者用自動車運転装置は 、一般に、車体の床面に取り付けられた操作レバーを車体の前後方向に回動させ ることにより、連結ロッドを介して操作レバーに連結された押し部材でアクセル ペダル及びブレーキペダルを押すことができるようにしたものである。ここで、 実公平6−44741号公報には、アクセルロック機構とブレーキロック機構を 設け、操作レバーを所定位置に固定できるようにして走行時及び停止時における 身体障害者の運転負担を軽減するとともに、操作レバーのロック機構を設けて健 常者が運転する際に操作レバーが誤動作しないようにした身体障害者用自動車運 転装置が提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の身体障害者用自動車運転装置においてアクセル のロック及びブレーキのロックは、各運転状況ごとに運転者がロックスイッチを 操作しなければならず、ロック操作が面倒であるという問題がある。また、アク セルロックを解除するためのリミットスイッチを操作レバーの外側に設けている ため、装置が複雑になりコストも高くなるうえ、操作レバーの外側に不要な出っ 張りができて運転スペースが狭くなるばかりでなく、制御系も複雑になって故障 が生じやすいという問題がある。 本考案は上記の問題にかんがみてなされたもので、単一のスイッチ操作でアク セルロックとブレーキロックとを自動的に切りかえることができ、操作レバーの 外側に不要な出っ張りもなく構成も簡単で操作性、安全性,コスト性及び信頼性 に優れる身体障害者用自動車運転装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するべく請求項1の考案は、車体の固定部に取付部材を介し て回動自在に取り付けられた操作レバーと、この操作レバーと連結ロッドにより 連結され、前記ロッドを一方に回動させることによりアクセルペダルを押し、他 方に回動させることによりブレーキペダルを押す押し部材とを有する身体障害者 用自動車運転装置において、前記操作レバーに回転自在に取り付けられた回転体 と、この回転体の回転中心から偏心した位置で前記回転体と前記取付部材とを連 結する連結部材と、前記回転体に対向して前記操作レバー設けられ、励磁される ことによって前記回転体を磁着する第1の電磁石とからなるアクセルロック機構 と、前記操作レバーに取り付けられ一側と他側との間を移動する係合部材と、前 記取付部材に設けられ前記一側に移動した前記係合部材と係合することにより前 記操作レバーを所定位置に保持する被係合部と、前記係合部材を常時一側又は他 側に付勢する付勢手段と、この付勢手段の付勢力に抗して前記係合部材を磁着す ることによって前記係合部材を他側又は一側に移動させる第2の電磁石とからな るブレーキロック機構と、前記第1又は第2の電磁石を励磁させるためのロック スイッチと、前記ブレーキペダルを押したときに操作されるブレーキスイッチと 、このブレーキスイッチが操作されたときに前記第1の電磁石に界磁電流を流す 第1の回路から前記第2の電磁石に界磁電流を流す第2の回路に切り替え、前記 第2の電磁石を励磁させる回路切換手段と、前記アクセルロック機構によるアク セルのロック又は前記ブレーキロック機構によるブレーキのロックを解除するた めのロック解除スイッチとを有する構成としてある。
【0005】 この構成によれば、操作レバーを一方に回動させれば、アクセルペダルが押さ れて自動車を走行させることができる。所定速度になったところでロックスイッ チを操作すると、第1の回路に界磁電流が流れて第1の電磁石が励磁される。こ れにより、操作レバーが所定位置で保持され、アクセルがロックされる。この操 作アームのロックは、ロック解除スイッチを操作することにより解除することが できる。 また、操作レバーを他方に回動させれば、ブレーキペダルが押されるので、自 動車を減速又は停止させることができる。ブレーキペダルが押されれば、ブレー キスイッチが操作されて第2の回路に界磁電流が流れ、第2の電磁石が励磁され る。これにより、操作レバーが所定位置で保持され、ブレーキがロックされる。 この場合も、操作アームのロックは、ロック解除スイッチを操作することにより 解除することができる。この場合、ロックスイッチを操作したままで操作レバー を一方側から他方側へ回動させれば、回路がアクセルロック機構側からブレーキ ロック機構側へ切り替わり、一つのスイッチ操作で運転状況に応じたロックの切 換が可能になる。
【0006】 請求項2の考案は、前記ブレーキスイッチが操作されたときに前記第1の回路 の界磁電流の流れを遮断するするとともに、一定条件下でこの遮断状態を保持す る界磁電流遮断保持手段を有する構成としてある。 この構成によれば、ブレーキスイッチが操作されると、操作レバーが一方側、 つまりアクセルを踏み込む側に戻っても前記第1の回路の界磁電流の流れが遮断 されたままであるので、例えば、再度ロックスイッチを押すなどの操作を行わな い限りアクセルロック機構が作動することがなく、安全である。 請求項3の考案で前記回路切換手段は、前記第2の回路を流れる界磁電流によ って作動され、これによって前記第1の回路に設けられた接点を開放する第1の リレーから構成してある。
【0007】 この構成によれば、ブレーキスイッチやロックスイッチの操作などにより前記 第2の回路に界磁電流が流れると、第1のリレーが作動して第1の回路に設けら れた接点を開放するので、第1の回路の界磁電流の流れが遮断され、アクセルロ ックを解除することができる。 請求項4の考案で前記界磁電流遮断保持手段は、前記ブレーキスイッチが操作 されたときに作動され、これによって前記第1の回路に設けられた接点を開放す る第2のリレーと、前記ロックスイッチの操作によって開閉される接点を備え、 前記第2のリレーの作動状態を保持する自己保持手段とから構成してある。 この構成によれば、ブレーキペダルを押すことによりブレーキスイッチが操作 されれば、第2のリレーが作動して第1の回路の接点を開放するとともに作動状 態がロックスイッチを操作するまで保持されるので、操作レバーが何らかの理由 により回動しても、アクセルを押したままで操作レバーがロックされるというこ とがなく安全である。
【0008】 請求項5に記載の考案は、前記回転体と前記第1の電磁石は、アクセルロック 状態における前記操作レバーに所定の負荷を付与することにより磁着境界面に滑 りが生じ、前記操作レバーの回動を可能にする構成としてある。 着力は、前記操作レバーを所定の力で回動させることにより、前記回転体が相対 回転可能なものとして構成してある。 この構成により、アクセルロック状態においても操作レバーに所定の大きさの 負荷を加えることにより、前記回転体と前記第1の電磁石との間の磁着境界面に 滑りが生じ、操作レバーを任意の方向に回動させることができる。この負荷の大 きさを適切に選択すれば、運転状況に応じてアクセルを微調整し所望の位置でロ ックさせることができ、身体障害者の運転負担を大幅に軽減することができる。
【0009】 請求項6に記載の考案は、前記アクセルロック機構には、前記磁着境界面に滑 りを生じさせる前記負荷の大きさを調整可能な負荷調整手段を設けた構成として ある。 この構成により、アクセルロック状態で操作レバーを回動させることのできる 負荷の大きさを、自動車を運転する身体障害者の個々の体力等に合わせて調整す ることができる。
【0010】
【考案の実施の形態】
本考案の身体障害者用自動車運転装置の好適な実施形態を、図面に従って詳細 に説明する。 図1は本考案の一実施形態にかかり、身体障害者用自動車運転装置の全体構成 を説明する斜視図、図2は図1の操作レバーの基部の正面部分拡大図、図3は操 作レバーロック機構の構成図、図4はアクセルロック機構の作用を説明するため の操作レバーの側面図、図5はこの実施形態における身体障害者用自動車運転装 置の制御を説明する回路図、図6は図5の回路図に基づく結線例である。 図1に示すように、車体の固定部である車体床面上にはブラケット2が固定さ れ、このブラケット2の取付部2aに操作レバー4が取り付けられている。この 操作レバー4は基部4aで軸3によって取付部2aに取り付けられ、図1中矢印 Aで示す車体後方(一方)側と、矢印Bで示す車体前方(他方)側とで回動自在 である。
【0011】 操作レバー4の上端には握り部5が形成され、この握り部5にホーンスイッチ 11,ライトスイッチ12,ウインカスイッチ13などの各種スイッチとともに 、後述するロックスイッチ10が設けられている。 ブレーキペダル14及びアクセルペダル15側には、車体に固定されたブラケ ット9を介して車体の前後方向に回動自在な押し部材7が設けられている。この 押し部材7は、ブレーキペダル14を一端に有するブレーキペダルアーム14a に対峙して設けられているとともに、アクセルペダル15を一端に有するアクセ ルペダルアーム15aの他端とチェーン8を介して連結されている。また、この 押し部材7は連結ロッド6によって操作レバー4の途中部位に連結されていて、 操作レバー4の前後方向の回動動作とともに前後に回動する。
【0012】 操作レバー4を後方側に回動させると、連結ロッド6によって連結された押し 部材6が同方向に回動し、チェーン8がアクセルペダルアーム15aの他端を引 っ張ってアクセルペダル15を踏み込み側に動かす。操作レバー4を前方側に回 動させると、押し部材7がブレーキペダルアーム14aに当接してブレーキペダ ル14を押す。 次にアクセルペダル15を所定量踏み込んだ状態で操作レバー4をロックする アクセルロック機構20について説明する。 アクセルロック機構20は、操作レバー4の側面に固定された電磁石25と、 この電磁石25のコイル26に対峙して設けられ、軸3と平行な取付ボルト27 を中心に回転自在な円板状の回転体21と、回転体21の回転中心から偏心した 位置で回転体21と取付部2aとを連結する連結部材23とから概略構成される 。回転体21は、第1の電磁石である電磁石25が励磁されたときに電磁石25 に磁着される鉄などの金属で形成される。取付部2aに取り付けられる連結部材 23の他端は、取付部2aの側面に取り付けられる。
【0013】 この構成により、電磁石25が励磁されるまでは回転体21は操作レバー4の 回動にともなって図4に示すように回転するが、電磁石25が励磁されると、回 転体21は電磁石25に磁着されてその回転が規制される。従って、連結部材2 3によって取付部2aに連結された操作レバー4も回動が規制され、ロック状態 となる。 電磁石25と回転体21とは、アクセルロック状態において操作レバー4に所 定の負荷を加えることにより、両者の磁着境界面に滑りが生じ、操作レバー4を 動かすことができるものであることが好ましい。また、アクセルロックに抗して 操作レバー4を動かすことのできる力は、個人の体力や車種などによっても異な るが、長時間運転しても運転者に疲労を感じさせないような力であること、具体 的には、500g〜1kg程度であることが好ましい。この力の大きさは、電磁 石25のコイル26の巻数やコイル径、コイル26に流す界磁電流の大きさ、回 転体21の材質などによって調整することができる。
【0014】 この実施形態では、さらに、運転者が適宜に自己の好みに応じて前記力の大き さを調整できるように、負荷調整手段を設けている。すなわち、取付部2aの側 面には上下に複数個(この実施形態では5個)の取付穴22a〜22eが形成さ れ、連結部材23の他端がボルトを介してこの取付穴22a〜22eのいずれか に取り付けられる。連結部材23の他端を取り付ける取付穴22a〜22eを変 更すると、回転体21と連結部材23との位置関係が変化するので、アクセルロ ック状態で操作レバー4を動かすことのできる力(負荷)の大きさを微調整する ことができる。 次にブレーキペダル14を所定量踏み込んだ状態で操作レバー4をロックする ブレーキロック機構30について説明する。
【0015】 この実施形態でブレーキロック機構30は、アクセルロック機構20が設けら れた操作レバー4の反対側の側面に設けられている。ブレーキロック機構30は 、取付部2aに形成された被係合部としてのノッチ部31と、操作レバー4に上 下に回動自在に設けられ、ノッチ部31に係合する係合部材としての係合爪32 と、この係合爪32を上側に常時付勢する付勢手段としてのばね33と、励磁さ れることによりばね33の付勢力に抗して係合爪32を下側に回動させ、ノッチ 部31に係合させる第2の電磁石としての電磁石34とから構成される。電磁石 34を励磁させるための界磁電流のON,OFFは、ブレーキペダルと連動する ブレーキランプ点灯用スイッチで行うようにするとよい。 ノッチ部31は、前後の対向面が傾斜状に形成された複数の切り欠きを前後方 向に配列してなり、ブレーキロックの状態でも操作レバー4を一定以上の力で後 方に引くことにより、前記切り欠きと係合爪32との係合を一時的に解除して操 作レバー4を段階的に動かすことができるようになっている。
【0016】 次に、身体障害者用自動車運転装置が備えられた自動車を健常者が運転する際 に、誤って操作レバー4が後方側(アクセルペダル15の踏み込み側)に回動し ないように規制する操作レバーロック機構40について説明する。 操作レバーロック機構40は、操作レバー4の前部に形成され操作レバー4の 側方に突出する当接ブロック41と、取付部2aに前後方向に反転自在に設けら れ、前方側に回転させることによって当接ブロック41に当接するストッパ42 とから構成される。符号43はストッパ42を回転させるためのつまみである。 健常者が自動車を運転する際に操作レバー4を中立状態にしてストッパ42を 前方側に回転させると、ストッパ42が当接ブロック41に当接するので、操作 レバー4は後方側に回動しなくなる。もちろん、操作レバー4の後方側への回動 を規制することができるものであれば、上記当接ブロック41とストッパ42の 構成によるものに限られない。例えばストッパピンを操作レバー4の穴に差し込 むことにより、回動を規制するように構成してもよい。
【0017】 次に、この実施形態におけるアクセルロック機構及びブレーキロック機構の作 動を制御するための回路構成及び結線例を、図5及び図6に従って説明する。 図5の回路には、図示しないエンジンキーをONにすることによりスイッチS W2が閉じられ電源が供給される。電磁石25を励磁させるための第1の回路で ある回路S1には、二つのリレーAR1(第1のリレー)及びリレーAR2(第 2のリレー)の作動によって開閉される接点が設けられている。リレーAR1, AR2のいずれかが作動すると、回路S1の二つの接点のうちのいずれかが開放 されるので、回路S1の界磁電流の流れが遮断される。 電磁石34を励磁させるための第2の回路である回路S2には、ブレーキペダ ルと連動するブレーキランプ点灯用スイッチであるブレーキスイッチSW1とリ レーAR1とが直列に接続されている。ブレーキペダル14が押されてブレーキ スイッチSW1が操作されると、回路S2に界磁電流が流れるとともにリレ−A R1が作動して回路S1の界磁電流の流れを遮断する。すなわち、この実施形態 ではリレーAR1が回路切換手段を構成する。
【0018】 回路S1の界磁電流の遮断状態を保持するためのリレーAR2は、回路S3で ブレーキスイッチSW1と直列に接続される。従って、ブレーキペダル14が押 されることによりブレーキスイッチSW1が操作されると、回路S3が閉じてリ レーAR3が作動する。このリレーAR2の作動は、回路S3に併設された自己 保持回路S4によって保持される。 自己保持回路S4では、リレーAR2の接点とロックスイッチ10の内部接点 10aとが直列に接続されている。ブレーキスイッチSW1が操作されてAR2 が作動すると、内部接点10aが閉じられていること(ロックスイッチ10が操 作されていること)を条件に自己保持回路S4が閉じられ、ブレーキスイッチS W1が開放された後もリレーAR2の作動状態を保持する。従って、操作レバー 4が後方側に回動しても回路S1に界磁電流が流れることはない。
【0019】 なお、このような構成の制御装置は操作レバー4やアクセルロック機構20、 ブレーキロック機構30の近傍に設けられる必要はないので、操作レバー4から 離間した運転の妨げとならない場所に設けることができる。 図6は図5の回路図に基づいて構成された実際の結線例である。図6において 図1ないし図5と同一部位,同一部材には同一の符号を付している。 リレーAR1には接点50,51,52,53,58,59が設けられ、接点 50,52及び接点58,59がa接点を、接点52,53及び接点51,59 がb接点を構成する。リレーAR2には接点54,56,57,60が設けられ 、接点56,57及び接点54,60がa接点を構成する。また、リレーAR2 の接点56,60はコイルの両端に接続されて自己保持回路を構成する。リレー AR1の接点50はアースGに接続され、接点51はリレーAR2の接点54に 接続され、接点52はリレーAR2の接点54に接続される。リレーAR2の接 点55はヒューズ66を介してエンジンキースイッチSW2に接続され、接点6 0はリレーAR1の接点51に接続される。
【0020】 リレーAR1を作動させるコイルはブレーキスイッチSW1とアースGとに接 続され、リレーAR2を作動させるコイルはリレーAR1の接点51とヒューズ 66を介してエンジンキースイッチSW2とに接続される。アクセルロック機構 20は、リレーAR1の接点53とリレーAR2の接点57とに接続され、ブレ ーキロック機構30はリレーAR1の接点59とブレーキスイッチSW1とに接 続される。ロックスイッチ10はアースGとリレーAR1の接点58とに接続さ れる。 上記構成の本発明の運転装置の作用を、図1ないし図6に従って説明する。 操作レバー4を後方側に回動させてロックスイッチ10を一回押すと、ロック スイッチ10の内部接点10aが閉じられる。そして、リレーAR1及びリレー AR2が非作動状態であることを条件に回路S1に界磁電流が流れ、電磁石25 が励磁されてアクセルがロック状態になる。ロックスイッチ10をもう一度押す と内部接点10aが開かれるので、回路S1が開かれてアクセルロックが解除さ れる。
【0021】 操作レバー4を前方側に回動させてブレーキペダル14を押すと、ブレーキラ ンプを点灯させるためのブレーキスイッチSW1が操作され、ロックスイッチ1 0が操作されていることを条件に回路S2に界磁電流が流れる。これにより、電 磁石34が励磁されてブレーキロック状態になる。 また、回路S2に界磁電流が流れるとリレーAR1が作動するので、回路S1 の接点が開かれてアクセルロックが解除される。さらに、ブレーキスイッチSW 1が閉じられることにより回路S3に電流が流れリレーAR2が作動する。リレ ーAR2の作動状態は自己保持回路S4によって保持される。リレーAR2が作 動している間は回路S1は開かれたままであるので、操作レバー4が後方側に回 動してもアクセルロックが復帰することはない。アクセルロックを復帰させるに は、ロックスイッチ10を押して内部接点10aを開き、リレーAR2の自己保 持状態を解除した後に再度ロックスイッチ10を押せばよい。
【0022】 本考案の好適な実施形態について説明してきたが、本考案は上記の実施形態に よりなんら限定されるものではない。 例えば、上記の実施形態では、アクセルロック機構によるアクセルのロック又 は前記ブレーキロック機構によるブレーキのロックは、ロックスイッチをもう一 度押すことによって解除されるものとして説明したが、ロックを解除するための スイッチをロックスイッチ10と別個に設けてもよい。 また、上記の実施形態では電磁リレーAR1,AR2による有接点方式を例に 挙げて説明したが、半導体素子による無接点方式によっても可能である。 さらに、上記の説明で負荷調整手段は取付部2aの側面の上下方向に形成され た複数個の取付穴22a〜22eであるとして説明したが、他の手段、例えば、 取付部2aの側面に取付溝を形成し、この溝に沿って連結部材23の取付位置を 変えることができるようにしてもよいし、電磁石25に流れる界磁電流の大きさ を微調整することによって調整するものとしてもよい。
【0023】 また、上記の説明でブレーキロック機構30は、電磁石34の励磁により係合 爪32をノッチ部31に係合させるものとして説明したが、付勢手段としてのば ね33により係合爪32をノッチ部31に係合させるように構成してもよい。
【0024】
【考案の効果】
本考案では、単一のロックスイッチ操作によってアクセルロック機構とブレー キロック機構とを運転状況に応じて切り替えることができる。また、ブレーキペ ダルを押すことによってアクセルロックの解除が解除され、解除状態を保持する ことができるので、操作レバーが何らかの理由により一方側(アクセル踏み込み 側)に動いてもアクセルがロックされるということがない。さらに、アクセルロ ック機構及びブレーキロック機構を制御する制御系はリレーなどの組み合わせに よる簡単な構成であり、操作レバーの外側に不要な出っ張りがなく広い運転スペ ースを確保することができる。 このように本考案によれば、操作性及び安全性に優れるうえ、簡単な構成で故 障の起きにくい信頼性に優れる身体障害者用自動車運転装置を安価なコストで提 供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態にかかり、身体障害者用自
動車運転装置の全体構成を説明する斜視図である。
【図2】図1の操作レバーの基部の正面部分拡大図であ
る。
【図3】操作レバーロック機構の構成図である。
【図4】アクセルロック機構の作用を説明するための操
作レバーの側面図である。
【図5】この実施形態における身体障害者用自動車運転
装置を制御する回路図である。
【図6】図5の回路図に基づく実際の結線例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 身体障害者用自動車運転装置 2 ブラケット(取付部材) 4 操作レバー 6 連結ロッド 7 押し部材 10 ロックスイッチ 10a 内部接点 14 ブレーキペダル 15 アクセルペダル 20 アクセルロック機構 21 回転体 22a〜22e 取付穴(負荷調整手段) 23 連結部材 25 電磁石(第1の電磁石) 30 ブレーキロック機構 34 電磁石(第2の電磁石) 40 操作レバーロック機構 50〜60 接点 66 ヒューズ SW1 ブレーキスイッチ SW2 エンジンキースイッチ AR1 リレー(第1のリレー、回路
切換手段) AR2 リレー(第2のリレー)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G05G 1/24 G05G 1/24 Z

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の固定部に取付部材を介して回動自
    在に取り付けられた操作レバーと、この操作レバーと連
    結ロッドにより連結され、前記ロッドを一方に回動させ
    ることによりアクセルペダルを押し、他方に回動させる
    ことによりブレーキペダルを押す押し部材とを有する身
    体障害者用自動車運転装置において、 前記操作レバーに回転自在に取り付けられた回転体と、
    この回転体の回転中心から偏心した位置で前記回転体と
    前記取付部材とを連結する連結部材と、前記回転体に対
    向して前記操作レバーが設けられ、励磁されることによ
    って前記回転体を磁着する第1の電磁石とからなるアク
    セルロック機構と、 前記操作レバーに取り付けられ一側と他側との間を移動
    する係合部材と、前記取付部材に設けられ前記一側に移
    動した前記係合部材と係合することにより前記操作レバ
    ーを所定位置に保持する被係合部と、前記係合部材を常
    時一側又は他側に付勢する付勢手段と、この付勢手段の
    付勢力に抗して前記係合部材を磁着することによって前
    記係合部材を他側又は一側に移動させる第2の電磁石と
    からなるブレーキロック機構と、 前記第1又は第2の電磁石を励磁させるためのロックス
    イッチと、 前記ブレーキペダルを押したときに操作されるブレーキ
    スイッチと、 このブレーキスイッチが操作されたときに、前記第1の
    電磁石に界磁電流を流す第1の回路を前記第2の電磁石
    に界磁電流を流す第2の回路に切り替え、前記第2の電
    磁石を励磁させる回路切換手段と、 前記アクセルロック機構によるアクセルのロック又は前
    記ブレーキロック機構によるブレーキのロックを解除す
    るためのロック解除スイッチと、 を有することを特徴とする身体障害者用自動車運転装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキスイッチが操作されたとき
    に前記第1の回路の界磁電流の流れを遮断するするとと
    もに、一定条件下でこの遮断状態を保持する界磁電流遮
    断保持手段を有することを特徴とする請求項1に記載の
    身体障害者用自動車運転装置。
  3. 【請求項3】 前記回路切換手段は、前記第2の回路を
    流れる界磁電流によって作動され、これによって前記第
    1の回路に設けられた接点を開放する第1のリレーであ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の身体
    障害者用自動車運転装置。
  4. 【請求項4】 前記界磁電流遮断保持手段は、前記ブレ
    ーキスイッチが操作されたときに作動され、これによっ
    て前記第1の回路に設けられた接点を開放する第2のリ
    レーと、前記ロックスイッチの操作によって開閉される
    接点を備え、前記第2のリレーの作動状態を保持する自
    己保持手段とからなることを特徴とする請求項2又は請
    求項3に記載の身体障害者用自動車運転装置。
  5. 【請求項5】 前記回転体と前記第1の電磁石は、アク
    セルロック状態における前記操作レバーに所定の負荷を
    付与することにより磁着境界面に滑りが生じ、前記操作
    レバーの回動を可能にするものであることを特徴とする
    請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の身体障害者
    用自動車運転装置。
  6. 【請求項6】 前記アクセルロック機構には、前記磁着
    境界面に滑りを生じさせる前記負荷の大きさを調整可能
    な負荷調整手段を設けたことを特徴とする請求項5に記
    載の身体障害者用自動車運転装置。
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