JP3055599B2 - ヒートインシュレータ構造 - Google Patents

ヒートインシュレータ構造

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JP3055599B2
JP3055599B2 JP7201820A JP20182095A JP3055599B2 JP 3055599 B2 JP3055599 B2 JP 3055599B2 JP 7201820 A JP7201820 A JP 7201820A JP 20182095 A JP20182095 A JP 20182095A JP 3055599 B2 JP3055599 B2 JP 3055599B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャブ後面と荷箱前部
との間に位置する排気管を覆って装着されるヒートイン
シュレータ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の新型自動車の審査基準には、「キ
ャブ後面と荷箱前部の間は荷物等が落ち込まない構造又
は排気管等の高温部の上面が露出しない構造であるこ
と」という規定がある。
【0003】図10はキャブオーバ型トラックの前部平
面図であり、1はキャブ、2は荷箱、3は前輪、4は吸
気用のシュノーケルを示しており、キャブ1の下に配設
された図示省略のエンジンから排気管5が後方へ延出し
ている。従って、エンジン直後で高温の排気管6がキャ
ブ1の後面と荷箱2の前部との間に位置して露出するこ
とになり、上述した審査基準を満足するため、板金製の
ヒートインシュレータ7を装着していた。このヒートイ
ンシュレータ7は、排気管6の略上半分を覆うようにし
て装着されるが、ヒートインシュレータ7が熱伝達によ
って高温になるのを防ぐ等の理由から、排気管6との間
には通常10〜15mm程度の間隙を設けてある。な
お、図11はヒートインシュレータ7の取付状態を示す
側面図で、8はフレーム、9はフレキシブル管、10は
排気管5をフレームへ支持するサポート材を示してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のヒート
インシュレータ構造では、ヒートインシュレータ7の取
付位置がエンジンに近接して振動的には最も厳しい条件
にある。このため、排気管とヒートインシュレータ7と
の間で定在波による発音のため加速騒音で+0.1〜+
1.0dB(A)程度の悪化が認められている。しか
し、従来の板金構造のヒートインシュレータでは、板厚
の増大やリブ追加等により剛性を向上させても排気管と
の間で定在波による発音があり、騒音レベルの悪化を防
ぐことはできなかった。
【0005】そこで、本発明は、審査基準の規定を満足
するだけでなく、排気管との間で生じる定在波による発
音を低減して騒音レベルを下げることができるヒートイ
ンシュレータ構造の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前述した課題を
解決するもので、その第1は、キャブ後面と荷箱前部と
の間に位置する排気管を覆って装着されるヒートインシ
ュレータ構造において、前記排気管の上面を半円筒状の
インシュレータで囲み、該インシュレータと前記排気管
との間全体に断熱材を介装したことを特徴とするヒート
インシュレータ構造である。
【0007】また、本発明の第2は、キャブ後面と荷箱
前部との間に位置する排気管を覆って装着されるヒート
インシュレータ構造において、前記排気管の全面をイン
シュレータで囲み、該インシュレータと前記排気管との
全体に断熱材を介装したことを特徴とするヒートイン
シュレータ構造である。
【0008】そして、好適には前記インシュレータの上
面を水平に出っ張らせればよく、この場合はインシュレ
ータを左右に2分割し、上下方向のフランジを設けて締
結部材で結合すればよい。
【0009】なお、前記断熱材は、全面をアルミニウム
箔で被覆することもできる。
【0010】
【作用】前述した第1の発明の手段によれば、排気管と
インシュレータとの間全体に断熱材を介装したので、定
在波による発音が低減し、固体はもちろん液体の落下物
でも防御できる。
【0011】また、前述した第2の発明の手段によれ
ば、定在波による発音低減や落下物防御に加えて、全面
が囲まれたことによって放散音遮断の作用も生じる。
【0012】そして、インシュレータの上面を水平に出
っ張らせることにより、キャブ後面と荷箱前部との間に
形成される隙間を最小にすることができ、しかも曲面に
比べて落下物を保持しやすくなる。この場合、インシュ
レータを左右に2分割して上下方向のフランジで結合す
るようにすれば、インシュレータ形状が左右対称となっ
て特に製作が容易になる。
【0013】なお、断熱材の全面をアルミニウム箔で被
覆した場合には、断熱材に油や泥水等がしみこんだり、
あるいは徐々に断熱材の繊維がほつれてしまうのを防止
することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明によるヒートインシュレータ構
造の実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】図1及び図2は第1の発明の実施例を示し
ており、排気管6の上面を覆うヒートインシュレータ1
1は、たとえば鋼板などの板金を半円筒状に成形したイ
ンシュレータ12と断熱材13とを重ねたもので、イン
シュレータ12と排気管6との間全体に介装した断熱材
13が両方に密着するようになっている。断熱材13に
はグラスウールやセラミックファイバーなどが適してお
り、耐久性を向上させる目的から全体をアルミニウム箔
で覆うのが好ましい。また、ヒートインシュレータ11
の排気管6への取付けは、半円筒状に成形した2枚の固
定プレート15,16で排気管6の外周を挾持し、両固
定プレートのフランジ部15a,16aとインシュレー
タ12のフランジ部12aとをボルト・ナットで共締め
してなされる。なお、固定プレート15,16は通常両
端付近に2組使用すればよいが、ヒートインシュレータ
11の長さによっては3組又はそれ以上に必要になる場
合もある。
【0016】次に、図3ないし図8は第2の発明の実施
例を示しており、ヒートインシュレータ21で排気管6
の全面を囲むように構成されている。この場合のヒート
インシュレータ21も鋼板などの板金を成形したインシ
ュレータ22と断熱材23とを重ねた構造となっている
が、着脱の都合上インシュレータ22及び断熱材23は
共に略半円筒状に二分割され、インシュレータ22のフ
ランジ部22aを合わせてボルト・ナットで締付けるよ
うになっている。こうして取付けられたヒートインシュ
レータ22の断熱材23は、排気管6の外周面及びイン
シュレータ22の内周面に密着する。なお、この場合の
断熱材23にもグラスウールやセラミックファイバーな
どが適しており、耐久性の面からやはり全体をアルミニ
ウム箔で覆うのが好ましい。
【0017】また、上述したヒートインシュレータ22
の上面は、図5によく示されているように、水平に出っ
張った落下防止部24を有している。この場合、インシ
ュレータ22及び断熱材23を左右に2分割すれば対称
の形状となり、また、上下に2分割した場合に比べてプ
レス成形しやすい形状ともなるので、製作が容易にな
る。なお、このような落下防止部24は、前述した第1
の発明のヒートインシュレータ構造にも適用可能であ
る。
【0018】図7及び図8は第2の発明の他の実施例を
示しており、いずれの場合も落下防止部24が設けられ
ていない。このような構造では、ヒートインシュレータ
21の分割方向は図7の上下方向でも図8の水平方向で
もかまわないが、現実には取付位置の作業性等を考慮し
て決められる。
【0019】上述した第1及び第2の発明のヒートイン
シュレータ構造によれば、排気管6とインシュレータ1
2,22との間全体に断熱材13,23が存在するた
め、エンジン振動を原因とする定在波による発音が低減
し、騒音レベルを下げることができる。図9は騒音レベ
ルを従来構造のヒートインシュレータと比較した実験結
果を示しており、実線で示した本発明の構造(第1の発
明)は、一点鎖線で示した従来構造に比べて全てのエン
ジン回転数領域で大幅な騒音レベルの低下が認められ
る。
【0020】また、排気管6の全周を覆うヒートインシ
ュレータ21は、上述した定在波による発音低減に加え
て、放散音遮断の作用も得られるため、制振二重管部
(フレキシブル管9)を単管化することも可能となる。
【0021】そして、断熱材13,23の使用により、
排気管の中でも最もエンジンに近いため高温になる部分
からの輻射熱を遮断できるので、ハーネスやホース類等
の熱害部位の被害を低減できる。しかも、断熱材13,
23をアルミニウム箔で被覆すれば、断熱材に油や泥水
等がしみこむのを防止でき、また、繊維のほつれで断熱
材が徐々に減少するのも防止できるため、耐久性の向上
に有効である。
【0022】なお、ヒートインシュレータ本来の目的で
ある落下物に対する防御は従来と変わることがなく、特
に落下防止部24を設ければこの点でも従来品より優れ
たものとなる。
【0023】
【発明の効果】前述した本発明のヒートインシュレータ
構造によれば、従来と同等の落下物防御機能を維持し
て、定在波による発音を大幅に低減した低騒音のヒート
インシュレータを提供できる。
【0024】また、排気管からの輻射熱を低減できるの
で、熱害部位の被害を低減でき、熱害性能を向上させる
といった効果を奏する。
【0025】そして、全周を覆うタイプでは、上述した
効果に加えて放散音遮断効果をも有しているので、現行
の制振二重管部を単管化してコストを低減することも可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】第2の発明の一実施例を示す側面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図3のB−B断面図である。
【図6】図3の分解斜視図である。
【図7】第2の発明の他の実施例を示す断面図である。
【図8】図7と同様に第2の発明の他の実施例を示す断
面図である。
【図9】エンジン回転速度と騒音レベルとの関係を示す
図である。
【図10】キャブオーバ型トラックの前部平面図であ
る。
【図11】従来のヒートインシュレータ構造及びその取
付状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 キャブ 2 荷箱 5 排気管 6 排気管 7,11,21 ヒートインシュレータ 12,22 インシュレータ 13,23 断熱材 24 落下防止部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャブ後面と荷箱前部との間に位置する排
    気管を覆って装着されるヒートインシュレータ構造にお
    いて、前記排気管の上面を半円筒状のインシュレータで
    囲み、該インシュレータと前記排気管との間全体に断熱
    材を介装したことを特徴とするヒートインシュレータ構
    造。
  2. 【請求項2】キャブ後面と荷箱前部との間に位置する排
    気管を覆って装着されるヒートインシュレータ構造にお
    いて、前記排気管の全面をインシュレータで囲み、該イ
    ンシュレータと前記排気管との間全体に断熱材を介装し
    たことを特徴とするヒートインシュレータ構造。
  3. 【請求項3】前記インシュレータの上面を水平に出っ張
    らせたことを特徴とする請求項1又は2記載のヒートイ
    ンシュレータ構造。
  4. 【請求項4】前記インシュレータを左右に2分割し、上
    下方向のフランジを設けて締結部材で結合したことを特
    徴とする請求項3記載のヒートインシュレータ構造。
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